JPH04109976A

JPH04109976A - ゴルフクラブのグリップ及びその製造方法

Info

Publication number: JPH04109976A
Application number: JP2231000A
Authority: JP
Inventors: Koji Nakamura; 浩二中村; Hiroyuki Akata; 赤田　浩之
Original assignee: Molten Corp
Current assignee: Molten Corp
Priority date: 1990-08-31
Filing date: 1990-08-31
Publication date: 1992-04-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、ゴルフクラブのシャフトに装着されるグリッ
プ及びその製造方法に関する。

〈従来の技術〉従来、ゴルフクラブのグリップにあっては、把持性を高
め、かつ握り易さ、耐摩耗性を向上させるため、ゴム状
弾性体特に加硫ゴムが使用されることが多い。ゴムを使
用したグリップは、さらに滑り止めを向上させるために
無数の凹凸を表面に形成するもの（実開昭６２−２１３
７８号公報）、グリップ表面に滑り止めコードを表出さ
せるもの（実開昭６４−４２０７３号公報）、弾性ゴム
にウィスカーを混入するもの（実開昭６２−２４８５９
号公報）、グリップ表面に短繊維を起毛させるもの（実
開昭６２−１１９９６８号公報）等が知られている。

〈発明を解決しようとする課題〉前掲公報に記載の如く、ゴム製グリップの表面に凹凸を
設けると、摩擦抵抗は増えるにしても、グリップを握っ
たときの感触は十分でないという問題がある。またグリ
ップに短繊維等混入する方法は、ゴム単体の場合よりも
把持感を向上させることができるが、未だ心地良い把持
感を得るには至らず、また風合等においても高級感を出
すことはできない。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり
、上述の問題を解決するものである。

〈課題を解決するための手段〉本発明に係るゴルフクラブのグリップは、中空円筒体形
状のゴム状弾性体よりなり、少なくともその表面に多数
の天然皮革粉末が固着され、かつ表出せしめられてなる
ものである。

また、本発明に係るグリップでは、上記天然皮革粉末の
大きさが１ないし２００ｍμの範囲にあるものである。

また本発明に係るグリップでは、上記天然皮革粉末が、
ゴム状弾性体１００重量部に対し、１０ないし１００重
量部の範囲で混合されてなるものである。

また、本発明に係るグリップでは、上記ゴム状弾性体と
して加硫ゴムを使用することができる。

さらに本発明に係るグリップの製造方法は、加硫剤、加
硫促進剤、可塑剤等を加えた未加硫ゴムに、天然皮革粉
末を混合する工程、混合された上記未加硫ゴムをゴルフ
クラブのグリップ形状のキャビティを有する金型に充填
し、加熱加硫する工程、加硫成形後上記金型から取り出
されたグリップの表面を薄く研磨し、上記天然皮革の粉
末を表出せしめる工程を含むものである。

く実　施　例〉第１図において、■はゴルフクラブのシャフトであり、
その先端部にはヘッド２、後端部には、グリップ３がそ
れぞれ装着されている。グリップ３は、中空円筒体形状
のゴム状弾性体よりなり、その中空部分にクラブシャフ
ト１が挿入固定されている。ゴム状弾性体の材料として
天然ゴム、合成ゴム又はブレンドゴム等一般の加硫ゴム
が使用でき、その硬度（ＪＩＳＡ）は、約３０〜８０が
適当である。加硫ゴムを使用する場合、ゴム材料に加硫
剤、加硫促進剤、可塑剤、カーボンフイラ、オイル等が
混合される。第２図及び第３図に示すようにグリップ３
には、少なくともその表面に多数の天然皮革粉末４，４
・・・が固着され、かつ表出せしめられている。天然皮
革粉末４．４　はその製造工程グリップ３内部にも多数
混合埋設されており、その一部が表出している。天然皮
革の材料としては、牛皮、豚皮、羊皮等が使用でき、こ
れを微粉砕して得た粉末４，４・・・の大きさは、１な
いし２００ｍμの範囲のものが適当である。

この大きさを越えると、ゴム状弾性体中への分散性が悪
くなり、ダンゴ状になるおそれが出てくる。また、成形
法として射出成型法を採用した場合に、ノズルからの射
出抵抗が大きくなり、キャビティ内に十分な量のゴムを
射出することができなくなったり、或いはノズルが詰ま
る危険もある。

また皮革粉末４，４・・・は、ゴム状弾性体１００重量
部に対し、１０ないし１００重量部、最適にはＩＯない
し５０重量部の範囲で混合されることが望ましい。粉末
４，４・・・をこの範囲を越えて増量すると、前述と同
様の問題が生じ、この範囲に達しない場合は、皮革に類
似した性能をグリップ３に与えることができないからで
ある。

第４図は、上記構成のグリップ３の製造金型５を示し、
２分割される上型５ａ及び下型５ｂよりなり、分割面に
グリップ形状のキャビティ６が刻設されている。キャビ
ティ６の表面には、摩擦抵抗を増加させ、或いは装飾の
ため凹凸模様を形成することができる。７は中子、８は
、ランナーである。グリップの製造に際しては、まず加
硫剤、加硫促進剤、可塑剤、カーボンフィラー、オイル
等を加えた未加硫ゴム例えば天然ゴムに、所定量の天然
皮革粉末が混合される。混合された未加硫ゴムは、射出
成形機（図示せず）のノズルから上配合型５のスプルー
孔８へ射出注入され、キャビティ６内へ充填される。金
型５は予め所定温度（天然ゴムの場合約１５０″Ｃ）に
加熱されており、従って充填されたゴムは加熱加硫され
る。加硫成形終了後、金型５は分割され、グリップ３は
取り出される。かかる状態では、第５図（Ａ）に示すよ
うにグリップ３は、その表面がゴムの表皮で覆われてい
る。それ故、サンドブラスト又はサンドペーパー等利用
した研磨機により表面が薄く研磨される。これにより第
５図（Ｂ）に示す如く、グリップ３の表面に皮革粉末４
，４・・・が表出する。また、このとき、皮革粉末４．
４・・・が削除されることも起こり、これが取り除かれ
たゴム表面には凹所９，９・・・が形成される。この凹
所９，９・・・は、グリップ３表面の摩擦抵抗を大きく
する作用をなす。上記実施例では、射出成形法による製
造につき説明したが、これに代えて、プレス成形法、押
出成形法によることもできる。

また上記実施例では、ゴム状弾性体として加硫ゴムを使
用したが、このほか塩化ビニール等熱可塑性樹脂を使用
することも可能である。

〈発明の効果〉本発明によれば、ゴルフクラブのグリップ表面に多数の
天然皮革粉末を固着させ、かつ表出させることにより、
グリップに本革の如き感触の把持感、風合、しっとり感
および馴染み感を持たせることが可能である。

また、本発明によれば、グリップはゴム状弾性体にて形
成され、適度の弾性を有するから、ボール打撃時性じる
衝撃を吸収するとともに、フィント感を保つことができ
る。

さらに本発明によれば、ゴム状弾性体に皮革粉末が混入
され、皮革擬似体を構成したものであるから、皮革のよ
うな伸縮、歪、反り等がなく、また乾湿に伴う脆弱化が
防止され、安定性及び耐久性とも一段と優れたものとす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るグリップが装着されたゴルフク
ラブの外観図、第２図は、第１図Ｉ−１線断面図、第３
図は、一部拡大断面図、第４図はグリップ製造用金型を
示す斜視図、第５図（Ａ（Ｂ）は、グリップの一部拡大
断面図である。・・・シャフト　　　　　　２・・・ヘッド・・・グリ
ップ　　　　４．４・・・皮革粉末・・・金型

Claims

【特許請求の範囲】

（１）中空円筒体形状のゴム状弾性体よりなり、少なく
ともその表面に多数の天然皮革粉末が固着され、かつ表
出せしめられてなることを特徴とするゴルフクラブのグ
リップ
（２）上記天然皮革粉末は、その粉末の大きさが１ない
し２００ｍμの範囲にあることを特徴とする請求項１記
載のゴルフクラブのグリップ
（３）上記天然皮革粉末は、上記ゴム状弾性体１００重
量部に対し、１０ないし１００重量部の範囲で混合され
てなることを特徴とする請求項１記載のゴルフクラブの
グリップ
（４）上記ゴム状弾性体が、加硫ゴムであることを特徴
とする請求項１ないし３何れかに記載のゴルフクラブの
グリップ
（５）加硫剤、加硫促進剤、可塑剤等を加えた未加硫ゴ
ムに、天然皮革粉末を混合する工程、混合された上記未
加硫ゴムをゴルフクラブのグリップ形状のキャビティを
有する金型に充填し、加熱加硫する工程、加硫成形後、
上記金型から取り出されたグリップの表面を薄く研磨し
、上記天然皮革の粉末を表出せしめる工程、を含むこと
を特徴とするゴルフクラブのグリップの製造方法