JPH04108329U - 電動ポンプ等のキヤプタイヤーケーブル係止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数及び取り付けの作業工数を少なくして
コストダウンが得られ、キャプタイヤーケーブルへの締
付圧も少なく安全で、取り外しも簡単に行えてメンテナ
ンス性の良いキャプタイヤーケーブル係止具を提供する
こと。 【構成】金属または合成樹脂の板体１に、ケーブル嵌挿
孔２を穿設し、該ケーブル嵌挿孔２の両端より側方へ入
り込んだ係止溝３ａ、３ｂを設けて両係止溝３ａ、３ｂ
間に係止爪４を形成させ、かつ、該係止爪４が板体１の
平面上から立上るよう折曲げられており、電動ポンプ等
から導出されたキャプタイヤーケーブル６の根部から適
宜上方部分を二つ折りとして、該折曲げ部６ｔをケーブ
ル嵌挿孔２から嵌挿させ、二又状となった部分６ａ，６
ｂをそれぞれ係止溝３ａ，３ｂに係入させると共に、前
記折曲げ部６ｔを係止爪４に係止させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電動ポンプ等のキャプタイヤーケーブル係止具、特に可搬式水中電 動ポンプを電源に接続するキャプタイヤーケーブルや、フロート式水位検出器を 繋留するキャプタイヤーケーブルの係止具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

電動ポンプ等のキャプタイヤーケーブルは従来、図６および図７に示されるよ うな金属のクリップ１’が用いられ、図８に見られるよう脚部を拡げたのち、図 ９に見られるようクリップゴム２’を介してキャプタイヤーケーブル６’を上記 金属クリップ１’に挟着して、ポンプハンドル８’等にボルト・ナットで固定さ せるのが普通である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の方法によれば、部品点数も、取り付けの作業工数も多く、コスト高 となり、また、キャプタイヤーケーブルに締付圧が掛かって危険であり、更に取 り外しにも手数が掛かり、メンテナンス性が悪いという欠点がある。

【０００４】 本考案の目的は、部品点数も、取り付けの作業工数も少なくて、コストダウン が得られ、また、キャプタイヤーケーブルへの締付圧も少なく安全で、更に取り 外しも簡単に行えて、メンテナンス性の良いキャプタイヤーケーブル係止具を提 供することにある。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

本考案に係る電動ポンプ等のキャプタイヤーケーブル係止具においては、金属 または合成樹脂の板体に、ケーブル嵌挿孔を穿設し、該ケーブル嵌挿孔の両端よ り側方へ入り込んだ係止溝を設けて両係止溝間に係止爪を形成させ、かつ、該係 止爪が板体の平面上から立ち上がるよう折曲げられている。

【０００６】

【実施例】

以下実施例の図面により説明をする。

【０００７】 １は金属または合成樹脂の板体であって、その平面形状は図１に見られるよう 長方形、或は図３に見られるよう二等辺三角形をなし、角部には丸味が附せられ ている。２は板体１の長手方向に延びるよう穿設されたケーブル嵌挿孔，３ａお よび３ｂはケーブル嵌挿孔２の両端より側方へ入り込んだ係止溝、４は両係止溝 ３ａおよび３ｂ間に形成された係止爪であり、その先端部が板体１の平面上から 立ち上がるように折曲げられている。５は板体１の適所に穿設された繋留孔であ る。

【０００８】 使用時には図５に見られるように、電動ポンプ等から導出されたキャプタイヤ ーケーブル６の根部から適宜上方部分を二つ折として、該折曲げ部６ｔを係止具 のケーブル嵌挿孔２から嵌挿させ、二又状となった部分６ａ，６ｂをそれぞれ係 止溝３ａ，３ｂに係入させると共に、前記折曲げ部６ｔを係止爪４に係止させる 。そして例えば図５に見られるように、金属線を折曲げて作られたＳ字環７を用 い、一方の環部７ａを繋留孔５に係入させ、他方の環部７ｂを適宜固定体に繋留 させるのである。図５の実施例においては、ポンプハンドル８に穿設された繋留 孔９に、Ｓ字環７の他方の環部７ｂを繋留させた事例が示されている。

【０００９】 取り外し時には、折曲げ部６ｔを係止爪４の係止から解放し、二又状部分６ａ ，６ｂを係止溝３ａ、３ｂからそれぞれ解放させて引っ張れば、キャプタイヤー ケーブル６を容易にケーブル嵌挿孔２から抜き取ることができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、従来のようにクリップゴム等の介装材を必要とすることなく 、かつ、ボルト・ナットを用いないため、部品点数も、取り付けの作業工数も少 なく、ローコストな係止具を得ることができる。しかも、ボルト・ナットで締め 付けるものと異なり、キャプタイヤーケーブルへの締付圧力が作用しないため、 通常の使用状態ではケーブルに負担が懸からず安全である。また、取り外し作業 も迅速・簡単に行えて、メンテナンス性が良いという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による係止具の平面図であ
る。

【図２】図１のＡ−Ａ線における縦断側面図である。

【図３】本考案の他の実施例による係止具の平面図であ
る。

【図４】図３のＢ−Ｂ線における縦断側面図である。

【図５】本考案に係る係止具の使用例を示した説明図で
ある。

【図６】従来におけるキャプタイヤーケーブル挟着用金
属クリップの側面図である。

【図７】図１のＣ−Ｃ線における横断平面図である。

【図８】図１の金属クリップの脚部を拡げた状態を示す
平面図である。

【図９】従来の金属クリップを用いてキャプタイヤーケ
ーブルを挟着させた状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 板体 ２ ケーブル嵌挿孔 ３ａ 係止溝 ３ｂ 係止溝 ４ 係止爪

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属または合成樹脂の板体（１）に、ケーブル嵌挿孔
   （２）を穿設し、該ケーブル嵌挿孔（２）の両端より側
   方へ入り込んだ係止溝（３ａ、３ｂ）を設けて両係止溝
   （３ａ、３ｂ）間に係止爪（４）を形成させ、かつ、該
   係止爪（４）が板体（１）の平面上から立ち上がるよう
   折曲げられていることを特徴とする、電動ポンプ等のキ
   ャプタイヤーケーブル係止具。