JPH04107671U - 寝具カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 寝具に対する着脱が容易であるとともに、使
い捨てができて洗濯の手間が省ける構造簡単な寝具カバ
−を提供する。 ［構成］ 寝具カバー本体が紙製である。そのカバー本
体の少なくとも長手方向両端縁部に折り返し部分があ
り、その折り返し部分に非移行性の感圧接着剤が付いて
いて、寝具に対し着脱自在に装着できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、寝具を清潔に保つための寝具カバーに関し、特に取り付け、取り外 しが簡単で、洗濯の手間を省く使い捨ての紙製寝具カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、敷布団・毛布・掛布団などの寝具は、清潔に保つためにカバーを付けて 使用される。この寝具カバーについていろいろ工夫がなされており、大別すると 一つは吸水性を持たせた敷布に関するもの（例えば実公昭５６−３０３００号公 報、実開昭６３−１７６７１号公報、実開昭６３−８８１６９号公報、実開昭６ ３−１８１４２９号公報等）であり、他の一つは袋状に縫合していろいろな機能 を持たせたもの（例えば実公昭５９−３８９４８号公報、実開昭５７−９３２６ ４号公報、実開昭６１−２８４７７号公報等）である。

【０００３】 これらの工夫の対象はいずれも布製のカバーであって、汚れ具合によって頻繁 に洗濯しなければならないため手間がかかることは避けられない。

【０００４】 また、寝具のカバーに紙を用いる考案として紙と合成樹脂の積層クロス（実開 昭６３−１７６６２３号公報）が提案されている。しかし上記の考案は紙を合成 樹脂の布に張りつけて使用されるもので、その構成は簡単なものとはいえない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、寝具に対する着脱が極めて容易であるとともに、使い捨てができて 洗濯の手間が省ける構造簡単な寝具カバ−を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するために、寝具カバーを紙製とし、その紙製カバ ー本体の少なくとも長手方向両端縁部に折り返し部分を設け、その折り返し部分 に非移行性感圧接着剤を付けたものである。 さらに、上記寝具カバーの長さを、長手方向略中央部分から二つ折りにして上 掛けと敷布団の両方に合わせて使用できるように設定したものである。

【０００７】

【作用】

本考案の紙製カバーを寝具の人体に触れる側の面に重ね、端縁の折り返し部を 寝具の反対側の面に折り返すと、その折り返し部は寝具に非移行性感圧接着剤で 付着固定される。寝具に付いている折り返し部を引っ張るとカバーは容易に剥が れる。使用済みのカバーは、細断処理、焼却処理等によって廃棄処分される。

【０００８】

【実施例】

以下本考案の寝具カバーの具体例を図面に従って説明する。図１は上掛け用カ バーとしての使用状態の斜視図、図２は敷布団用カバーとしての使用状態を示し た斜視図、図３は、毛布・掛け布団その他の上掛けおよび敷布団にそれぞれカバ ーを付けた状態の縦断側面図である。

【０００９】 図において１は上掛け用カバー、２は敷布団用カバーまたは敷布で、カバー１ および２の少なくとも長手方向両端縁部に折り返し部分３を有し、その折り返し 部分３に非移行性の感圧接着剤５が付いている。６は上掛け（毛布・掛け布団等 ）、７は敷布団である。敷布団用カバーの場合は図２に示すように、カバー２の 両側縁にも折り返し部分４を設けて、長手方向両端縁部の折り返し部分３と同様 に非移行性感圧接着剤を付けておくを可とする。

【００１０】 非移行性感圧接着剤は上記折り返し部分３・４だけでなく、カバー１・２の他 の部分に付けることもできる。図３には、折り返し基部およびカバーの中央部付 近にも接着剤８・９を付けた状態が示されている。また、接着剤の付け方は、図 １に符号５で示した帯状の外、図２の符号１０のように部分的であってもよい。

【００１１】 図２に示すように、カバー２の長手方向両端縁と両側縁に折り返し部分３・４ を設けた場合は、その折り返し部分３・４の境目に切込み１１を入れておくと布 団７に対するカバーのセットがし易くて好都合である。

【００１２】 図４は、寝具カバーの長さを、長手方向略中央部分１２から二つ折りにして上 掛けと敷布団の両方に合わせて使用できるように設定した実施例の展開平面図で ある。すなわち上掛け用カバー部分１と敷布部分２を一連に形成したものである 。図５はその上掛け用カバー部分と敷布部分が一体となったカバー１・２を毛布 ・掛布団その他の上掛け６および敷布団７に装着した状態の縦断側面図である。

【００１３】 この上掛け用カバー部分１と敷布部分２が一連となった長いカバー本体の両端 縁に折り返し部分３が、また敷布部分２の両側縁に折り返し部分４がそれぞれ形 成されている。敷布部分両側縁の折り返し部分４の端には、折り返しやすいよう に切り込み１１が入っている。この図４の実施例における非移行性感圧接着剤の 付け方は、前記図１・図２の実施例に従っている。

【００１４】 上記本考案の寝具カバーは紙製であって、紙は柔軟性と多少の強度を有する清 潔なものであればよく、その他は特に制限はない。例えば紙面にひだあるいはし わのあるものでもよい。再生紙等は省資源の観点からも好ましい材料の一つであ る。非移行性感圧接着剤は、カバー使用中カバーがずれるのを防ぐとともに寝具 に対するカバーの着脱を容易にするためのものであるから、該接着剤の使用量は 必要最小限とする。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係る寝具カバーは上記の構成であるから、使い捨てができて従来の布 製のカバーのように洗濯する手間が省け、寝具に対する着脱が容易で、しかも接 着剤が寝具に残ることがなくて、寝具を清潔に保つことができるもので、旅館や 病院用寝具カバーとして効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】上掛け用寝具カバーの使用状態の斜視図。

【図２】敷布団用カバーの使用状態の斜視図。

【図３】上掛けおよび敷布団にカバーを付けた状態の縦
断側面図。

【図４】上掛け用と敷布団用を一連にしたカバーの展開
平面図。

【図５】上掛け用と敷布団用を一連にしたカバーの装着
状態の縦断側面図。

【符号の説明】

１ 上掛け用カバー ２ 敷布団用カバー（または敷布） ３ 長手方向両端縁の折り返し部分 ４ 両側縁の折り返し部分 ５、８、９、１０ 非移行性感圧接着剤 ６ 上掛け（毛布、掛け布団等） ７ 敷布団 １１ 切り込み １２ 二つ折り部分

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙製カバー本体の少なくとも長手方向両
   端縁部に折り返し部分を設け、その折り返し部に非移行
   性感圧接着剤を付け、寝具に対し着脱自在に装着できる
   ようにした寝具カバー。
2. 【請求項２】 長手方向略中央部分から二つ折りにし
   て、上掛けと敷布団の両方に合わせて使用できる長さを
   有する請求項１記載の寝具カバー。