JPH0410747Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、植物あるいは菌などの栽培物を載置
して栽培する栽培棚に関するものである。

［背景技術］ 従来、この種の栽培棚としては、棚に照明器具
を取り付けて植物あるいは菌などの栽培物に光を
照射するようにしたものがある。しかし、この種
の栽培棚では照明器具のランプ及び安定器が発す
る熱が植物などに放射され、植物の発育にとつて
好ましくない問題があつた。また、従来のこの種
の栽培棚の棚として通常の照明器具を用いている
ため、棚の厚みが厚くなる問題があつた。

［考案の目的］ 本考案は上述の点に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、照明器具の発する
熱が栽培物に悪影響を与えることを防止し、棚と
しての照明器具の厚みを薄くすることができる栽
培棚を提供することにある。

［考案の開示］ （構成） 本考案は、枠体内に下方に光を照射する箱状の
照明器具を複数段積み重ねて植物あるいは菌など
の栽培物を載置して栽培する棚を形成し、上記照
明器具内に発生する熱を排気する排気装置を備え
るともに、上記照明器具の安定器を排気装置内に
分離収納し、棚としての照明器具から安定器を分
離して照明器具を薄型にするとともに、照明器具
の発する熱をランプ熱のみとして照明器具の発熱
量を少なくし、安定器を排気装置内に収納するこ
とにより、安定器の発する熱を排気装置にてたと
えば屋外に排気して、安定器の熱が全く植物に悪
影響を与えないようにしたのもである。

（実施例） 第１図は本考案の一実施例を示す図であり、箱状
の照明器具Ａの上面を菌が培養されるピーカＢや
植物が植えられた鉢などを載置する棚として用い
たものであり、下面には透光パネル（図示せず）
が取着してあり、下方から光を照射するようにな
つている。なお、この照明器具は後述する吸入口
３及び排気口４を除いて略密閉構造とし、照明器
具Ａのランプの熱が下方に漏りにくいようにして
ある。この照明器具Ａの一側壁に空気を吸い込む
吸入口３が設けてあり、この吸入口３が形成され
た側壁と反対側の側壁に後述する排気ダクト６を
装着する排気口４が形成してある。この照明器具
Ａには複数本のランプ（図示せず）を備えてい
る。

この照明器具Ａが取り付けられる枠体１１は、
直方体状に形成されており、上部枠体１１に排気
ボツクス２が取り付けてある。なお、枠体１１に
は中柱５を備え、この中柱５に上記照明器具Ａの
一端が取り付けられ、棚部と排気ダクト６の配設
部とが形成してある。また、照明器具Ａはねじな
どにて枠体１１に複数段積み重ねて取着される。
この排気ボツクス２の下面には、照明器具Ａの数
に応じた複数個のフレキシブルパイプである排気
ダクト６が連通取着されており、上部に上記排気
ダクト６から流入された空気をたとえば屋外など
に排出するための排出口７を突設してあり、この
排出口７に屋外に連通して排気ダクト８が取着さ
れる。なお、この排気ボツクス２内には、排気ダ
クト６から空気を吸い込んで排出口７から空気を
排出するフアン（図示せず）が設けてある。

本実施例においては、この排気ボツクス２内に
照明器具Ａの安定器１を分離収納してあり、排気
ダクト６を介して照明器具Ａを安定器１とを接続
してある。この照明器具Ａと安定器１とを接続す
るリード線９の照明器具Ａ側はコネクタ１０にな
つている。この栽培棚では、棚としての照明器具
Ａの上面に栽培する植物が植えられた鉢、あるい
は栽培する菌の入つたピーカＢを載置するもので
あり、植物などが載置された照明器具Ａの上方の
照明器具Ａにより植物に光を照射するようになつ
ている。このように本実施例によれば、照明器具
Ａの安定器１を排気ボツクス２内に分離収納し、
棚としての照明器具Ａから安定器１を分離するこ
とにより、照明器具Ａを薄型にすることができ、
このため枠体１１の高さを低くできる。また、照
明器具Ａ内には安定器１がなくなるから、照明器
具Ａの発する熱をランプ熱のみとして照明器具の
発熱量を少なくでき、しかも安定器１を排気ボツ
クス２内に収納することにより、安定器１の発す
る熱を排気ボツクス２のフアンにてたとえば屋外
に排気することができ、このため栽培棚のある部
屋に安定器１の発する熱が放熱されることがな
く、部屋の冷房負荷を小さくでき、安定器１の熱
が全く植物に悪影響を与えない。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、枠体内に下方に光を照
射する箱状の照明器具を複数段積み重ねて植物あ
るいは菌などの栽培物を載置して栽培する棚を形
成し、上記照明器具内に発生する熱を排気する排
気装置を備えるともに、上記照明器具の安定器を
排気装置内に分離収納しているので、照明器具の
安定器を排気装置内に分離収納し、棚としての照
明器具から安定器を分離することにより、照明器
具を薄型にすることができ、このため枠体の高さ
を低くでき、また照明器具内には安定器がなくな
るから、照明器具の発する熱をランプ熱のみとし
て照明器具の発熱量を少なくでき、しかも安定器
を排気装置内に収納することにより、安定器の発
する熱を排気装置にてたとえば屋外に排気するこ
とができ、このため栽培棚のある部屋に安定器の
発する熱が放熱されることがなく、部屋の冷房負
荷を小さくでき、安定器の熱が全く植物に悪影響
を与えない効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は同上の外観を示す斜視図である。 Ａは照明器具、Ｂは培養ピーカ、１は安定器、
２は排気ボツクス、１１は枠体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体内に下方に光を照射する箱状の照明器具を
   複数段積み重ねて植物あるいは菌などの栽培物を
   載置して栽培する棚を形成し、上記照明器具内に
   発生する熱を排気する排気装置を備えるともに、
   上記照明器具の安定器を排気装置内に分離収納し
   て成ることを特徴とする栽培棚。