JPH04106674U - ワイヤロープ塗油装置 - Google Patents

ワイヤロープ塗油装置

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JPH04106674U
JPH04106674U JP1074491U JP1074491U JPH04106674U JP H04106674 U JPH04106674 U JP H04106674U JP 1074491 U JP1074491 U JP 1074491U JP 1074491 U JP1074491 U JP 1074491U JP H04106674 U JPH04106674 U JP H04106674U
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JP
Japan
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wire rope
cylindrical body
oil
entire circumference
stoppers
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Pending
Application number
JP1074491U
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English (en)
Inventor
寛平 中野
俊樹 田口
克哉 加藤
和俊 松田
Original Assignee
日本鋼管株式会社
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Publication date
Application filed by 日本鋼管株式会社 filed Critical 日本鋼管株式会社
Priority to JP1074491U priority Critical patent/JPH04106674U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤロープ塗油装置で、所定の範囲で、可
動ワイヤロープに追従してしながら、全周に均一に塗油
が出来る。 【構成】 筒状体2に端部から突出する回転止め具7を
設け、その止め具7を上下方に設けた2本のストッパー
8の間に位置させることにより、筒状体2はワイヤロー
プを軸のようにして、上下方向と水平方向の所定範囲で
ワイヤロープの動きに追従出来るようにし、筒状体2の
内部に潤滑油を湿潤させた毛糸部材3を充填させて、通
過するワイヤロープAの全周に塗油させるようにした構
造の塗油装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はワイヤロープ塗油装置に係り、特に操業中の可動ワイヤロープの塗油 に適したワイヤロープ塗油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウインチ等に用いるワイヤロープに塗油する場合には、操業の合間にワ イヤシーブに作業者が塗油器を把持して塗油し、シーブを回転しながら、ワイヤ ーロープに間接的に塗油する等が行われていた。しかし、ワイヤーロープの全周 に十分に塗油が出来なく、また危険性もあることから、可動しているワイヤーロ ープの全周に塗油が出来る塗油装置が種々検討されている。
【0003】 実開昭61−183170号公報には上部を断面半円形で、長形の塗油用タン クにおいて、両端部上部にワイヤロープ擦らせ、底部にワイヤロープ押え金物を 設け、内側一端に厚布とゴムを貼合わせた、ワイヤロープを挟み込むリング機構 を設けたワイヤロープ塗油器が提案されている。
【0004】 又、実開平1−126390号公報には張設されたワイヤロープに対して上下 から組合わされる上蓋と油槽よりなり、上蓋と油槽には双方を組合わせて形成さ れるワイヤロープの通し孔が設けられ、油槽内部にはワイヤロープを跨いで立設 される門型支柱と、その門型支柱の水平部よりワイヤロープを跨いで油面に吊下 げられる糸結束体とが設けられているワイヤロープ塗油器が提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した塗油器は可動しているワイヤロープへの給油が出来る が、次のような問題がある。
【0006】 実開昭61−183170号公報に示されるような塗油装置はワイヤロープの 水平状態の位置でしか塗油が出来ない。そのため、垂直型連続鋳造装置による切 断スラプ用のバケット・ウインチに用いるワイヤロープのように垂直状態での給 油が望まれるような場合には使用することが出来ない。又開放した塗油用タンク を用いているので、油が汚れやすい。
【0007】 又実開平1−126390号公報に示されるような塗油器もワイヤロープの水 平状態の位置でしか塗油が出来ない。そのため同様な問題がある。ここでは門型 支柱の水平部よりワイヤロープを跨いで油面に吊下げられる糸結束体を用いてい るので、ワイヤロープの全周への接触力が不均一に成りやすい。そのため塗油が 不均一に成りやすい。
【0008】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、可動するワイヤロープの垂 直状態、水平状態に関係なく、ワイヤロープの全周に均一に給油することの出来 る塗油装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は両端部にワイヤロープの入出口、側部に 給油口、外周上下部に端部から突出させた回転止め具を設けた筒状体と、その筒 状体の上下方に位置して、回転止め具と筒状体を通過するワイヤロープの両方を 挟むようにした2本のストッパーと、筒状体に給油する給油タンクを具備し、前 記筒状体の内部に毛糸部材を充填させ、潤滑油を湿潤させた毛糸部材で、筒状体 を通過するワイヤロープの全周に塗油するようにしたことを特徴とするワイヤロ ープ塗油装置とするものである。
【0010】
【作用】
本考案では上記構成とするものであり、ここにおいて筒状体の内部に充填する 毛糸部材を設けたのは、実験的にワイヤロープに接触させた場合、毛糸部材が布 等に比べて潤滑油の湿潤膨張性が高く均一に塗油が出来ることを得たことによる 。毛糸部材は毛糸屑を丸めて充填させたものでもよく、又、ゴム等のリング状の 弾性体に、毛糸を所定の厚さに巻いて形成してもよい。しかしこれに限定される ものではなく、ワイヤロープの全周に接触出来るように充填できるものであれば よい。
【0011】 本考案では筒状体を固定具によって、固定することが必要である。可動するワ イヤロープの塗油を対象とするものであり、ワイヤロープの捩を防止することに よる。
【0012】 本考案では固定した筒状体を通過するワイヤロープに潤滑油を湿潤させた毛糸 部材を接触させてワイヤロープの全周に塗油する。ここでは毛糸部材は湿潤膨張 性がよいので、潤滑油を十分に含み、均一にワイヤロープの全周を塗油すること が出来る。
【0013】
【実施例】
本考案の実施例を図面によって説明する。図1(a)、(b)は本考案の一実 施例を示す図であり、(a)図は平面を示す図、(b)図は(a)図のI−I線 の断面を示す図である。
【0014】 本考案のワイヤロープ塗油装置1は両端部にワイヤロープAの入出口2a、2 b、側部に給油口2c、外周上下部に端部から突出させた回転止め具7を設けた 筒状体2と、その筒状体2の上下方に位置して、回転止め具7と、筒状体2を通 過するワイヤロープAの両方を挟むようにした2本のストッパー8と、筒状体2 に給油する給油タンク4を具備し、前記筒状体2の内部に毛糸部材3を充填させ 、潤滑油を湿潤させた毛糸部材3で、筒状体2を通過するワイヤロープAの全周 に塗油するようにしたものである。筒状体2の給油口2cには給油出来るように 、給油タンク4からホース5を接続している。給油量はボールバルブ6によって 調節される。
【0015】 ここでは毛糸部材3は筒状体2の内部に毛糸屑を丸めて充填されている。14 はヒンジである。筒状体1は2分割構造2d、2eでヒンジ14によって一体と している。毛糸部材の充填を容易にするとともに、ワイヤロープを貫通させた筒 状体の取付けを容易にする。ストッパー8は支持アーム9によってピン10で支 持されている。
【0016】 図2(a)、(b)は本考案の塗油装置の自由に動ける範囲の状態を示す図で あり、(a)図は平面を示す図、(b)図は側面を示す図である。(a)図にお いて、筒状体2は外周上下部に端部から突出させた回転止め具7が筒状体2を通 過するワイヤロープAとともに、2本のストッパー8の間に挟まれているので、 その間では矢印の方向に自由に動くことが出来る。
【0017】 (b)図において、筒状体2はワイヤロープAとともに上下に動くことが出来 るが、上方と下方にストッパー8が設けられているので、矢印の方向にストッパ ー間だけ動くことが出来る。
【0018】 (a)図と(b)図から明らかなように、本考案の塗油装置は固定具等によっ て固定されることなく、ワイヤロープを軸のようにしてワイヤロープの動きに追 従できるが、その範囲は上下方向は上下に設けた2本のストッパー間であり、水 平方向は2本のストッパーで形成される範囲だけであり、この方向はシーブから ワイヤロープが外れない方向と一致させている。
【0019】 ここではワイヤロープAは上下に可動し、筒状体2の一つの端部の入口2aか ら入り、潤滑油を湿潤している毛糸部材3と、ワイヤロープAの全周が接触して 、筒状体2を通過する間に均一に塗油され、他の端部の出口2bから出て行く。
【0020】 筒状体2の内部の上下側には毛糸部材を挟んで、半割状のゴムリング11がこ こでは2段にして設けている。これは毛糸部材の筒状体の外にはみ出すのを防止 するとともに、流出する潤滑油の防止を図っている。
【0021】 図3は毛糸部材の他の形態を示す図である。リング状の弾性体12は帯状とし て、それに毛糸を所定の厚さに巻いて構成したものである。筒状体2の内面には リング状の2分割した毛糸部材3a、3bを支持するための凹部2fを設けて、 そこに毛糸部材を挿入する。この凹部2fには給油口2cが設けられている。
【0022】 上記のようなリング状の毛糸部材が帯状の場合はワイヤロープAへの接触が面 接触で、均一に塗油することが出来る。
【0023】 ここでは弾性体8も2分割体として、筒状体2の凹部2fに挿入している。弾 性体8には複数の細孔8aを開けることによって、弾性体8を挟んだ前後の毛糸 の潤滑油の流通を図るようにしている。
【0024】 本考案のワイヤロープ塗油装置を垂直型連続鋳造装置の切断した鋳片用バスケ ットを吊持しているワイヤロープの塗油に用いた場合について図3によって説明 する。ここでは、ワイヤロープ塗油装置1の取付け位置はワイヤロープAの垂直 状態の位置にしている。スラブ用バスケット13を吊持したワイヤロープAの垂 直している位置で、固定したワイヤロープ塗油装置1により、可動するワイヤロ ープAに塗油する。
【0025】 ここでは鋳片用バスケット13は側面上下部に車輪15が取付けられており、 その上部車輪軸の外側にワイヤシーブ16aを取付け、そこにワイヤロープAが 掛けられる。このワイヤロープAはワイヤシーブ16bを得て図示しないウイン チによって巻上げ、巻戻しが行われ、それによって鋳片用バスケット13が昇降 する。このバスケット13に収納されたスラブは下降されて、次の工程に移され る。
【0026】 本考案のワイヤロープ塗油装置は操業時又は操業と操業の間に給油タンクに潤 滑油を入れておけば、自動的に給油を行うことが出来る。毛糸部材は湿潤膨張性 がよくで、潤滑油を効果的に塗油できるので、潤滑油の使用量を少なく出来る。 またそのため潤滑油の垂れ流しが少なく、周囲が汚れない。毛糸部材はワイヤロ ープの表面のダスト等を除去する役目もする。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るワイヤロープ装置によれば、湿潤性の高い 毛糸部材を、ワイヤロープの全周に接触出来る簡単な構造によって、可動中のワ イヤロープの変動に追従しながらその全周に均一に塗油することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図である。
【図2】本考案のワイヤロープの動きに追従できる範囲
の形態を示す図である。
【図3】本考案に用いる毛糸部材の一形態を示す図であ
る。
【図4】本考案の塗油装置をワイヤウインチに用いた状
態を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイヤロープ塗油装置 2 筒状体 3 毛糸部材 4 給油タンク 5 ホース 6 ボールバルブ 7 回転止め具 8 ストッパー 9 支持アーム 10 ピン 11 ゴムリング 12 弾性体
フロントページの続き (72)考案者 松田 和俊 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部にワイヤロープの入出口、側部に
    給油口、外周上下部に端部から突出させた回転止め具を
    設けた筒状体と、その筒状体の上下方に位置して、回転
    止め具と筒状体を通過するワイヤロープの両方を挟むよ
    うにした2本のストッパーと、筒状体に給油する給油タ
    ンクを具備し、前記筒状体の内部に毛糸部材を充填さ
    せ、潤滑油を湿潤させた毛糸部材で、筒状体を通過する
    ワイヤロープの全周に塗油するようにしたことを特徴と
    するワイヤロープ塗油装置。
JP1074491U 1991-03-01 1991-03-01 ワイヤロープ塗油装置 Pending JPH04106674U (ja)

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JP1074491U JPH04106674U (ja) 1991-03-01 1991-03-01 ワイヤロープ塗油装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104772253A (zh) * 2015-04-01 2015-07-15 合肥恒信汽车发动机部件制造有限公司 一种用于在回转体零件表面涂油的装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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