JPH0410664Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0410664Y2 JPH0410664Y2 JP8478485U JP8478485U JPH0410664Y2 JP H0410664 Y2 JPH0410664 Y2 JP H0410664Y2 JP 8478485 U JP8478485 U JP 8478485U JP 8478485 U JP8478485 U JP 8478485U JP H0410664 Y2 JPH0410664 Y2 JP H0410664Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- iron core
- wound
- noise
- predetermined number
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 52
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 21
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 4
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 3
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910000976 Electrical steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案は摺動刷毛形電圧調整器等として用いら
れる変圧装置に関する。 〔従来の技術〕 一般に可変電圧を得るための電源装置として摺
動刷毛形の電圧調整器が広く用いられている。こ
の電圧調整器は、環状の鉄心に、この鉄心を芯と
して互いに絶縁された1次および2次巻線を巻回
し、この2次巻線に摺動接触する刷毛の位置に応
じて任意の電圧を出力するものである。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかし、このような電圧調整器では、通常雑音
防止対策は特に採られていず、外部から雑音が侵
入すると、これがそのまま出力されてしまう。こ
のため負荷としてコンピユータ等が接続されてい
ると、この雑音により誤動作してしまうという問
題点があつた。 本考案の目的は、外部から加わる雑音を吸収処
理してコンピユータ負荷等に誤動作を生じさせる
ことのない変圧装置を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案による変圧装置は、第1図で示すよう
に、環状の鉄心11と、この鉄心11を芯として
その円周方向に向つて所定回数巻回された1次巻
線12と、この1次巻線12の外側に前記鉄心1
1を芯としてその円周方向に向つて一周分線径間
隔をおいて所定回数巻回されこの一周分に巻回さ
れた線間に反対向きに同一回数一周分巻回されこ
れらの端部を共通接続して接地したシールド巻線
13と、このシールド巻線13の外側に前記鉄心
11を芯としてその円周方向に向つて所定回数巻
回された2次巻線14とを備えたことを特徴とす
るものである。 〔作用〕 本考案の変圧装置は、外部から異常雑音が加わ
つた場合、各巻線間の容量で、雑音成分を大地に
逃したり、鉄心の鉄損失とシールド巻線の互いに
反対向きに巻回された短絡回路で吸収したりし
て、雑音成分を外部に出力しないようにしてい
る。 〔実施例〕 以下本考案の一実施例を図面を参照して詳細に
説明する。 第1図および第2図は本考案による変圧装置の
一例である摺動刷毛形の電圧調整器を示す。第1
図において、11は鉄心で、硅素鋼板により帯材
を円形に巻いて環状に形成したものである。 12は1次巻線で、表面を絶縁材にて被覆した
上記鉄心11を芯として、その円周方向に向つて
所定回数巻回されている。 13はシールド巻線で、表面を絶縁材で覆つた
上記1次巻線12の外側に前記鉄心11を芯とし
てその円周方向に向つて巻回されるが、鉄心11
の一周分線径間隔をおいて巻回された部分13a
とこの部分13aの線間に巻回方向を逆にして一
周分巻回された部分13bからなり、この両部分
13a,13bはそれらの巻回方向が互いに異な
り、かつこれらの巻回数が互いに同数となるよう
にして、これらの部分13a,13bのインダク
タンスを完全にバランスさせる。また、このシー
ルド巻線13の互いに巻回方向の異なる部分13
a,13bの一端部例えば巻終り端部は、第3図
で示すように、互いに共通接続され閉回路を構成
する。このように接続構成してもシールド巻線1
3の半周部分13a,13bのインダクタンスは
前述のように完全にバンラスしているので循環電
流は流れない。また、このシールド巻線13の互
いに巻回方向の異なる部分13a,13bの他端
例えば巻始の端部は、前記鉄心11および第2図
で示すケース16と共に第1図で示す接地端子1
7を介して接地される。 また第1図において、14は2次巻線で、絶縁
材にて表面を覆つたシールド巻線13の外側に前
記鉄心11を芯としてその円周方向に向つて所定
回数巻回されている。 15は刷毛で、2次巻線14と摺動接触し、そ
の接触位置に対応した電圧を得るためのものであ
る。 第2図は上述した構成の本体部を収容するケー
ス16を含む全体図で、ケース16は円筒状を成
し、その内部には、鉄心11およびこれに巻まわ
された各巻線12,13,14等からなる本体部
18が収容される。19は電圧調整用のつまみ
で、ケース16上に回動可能に設けられ、その回
動に伴つて前記刷毛15の2次巻線14に対する
位置を変化させる。20は端子板で、1次巻線1
2に接続する入力端子21と、2次巻線14およ
び刷毛15に接続する出力端子22とを有してい
る。 第3図は第1図で説明した一次巻線12、シー
ルド巻線13、2次巻線14の結線状態を示す。
なお、鉄心11の図示は省略している。図から明
らかなようにシールド巻線13の半周分13a,
13bは互いに巻回方向が異なり、かつ互いに同
一巻回数であり、これらの端部は共通接続された
後、接地端子17を介して接地されている。 第4図は第3図の等価回路を示す。すなわち、
第3図における各シールド巻線13の各半周部分
13a,13bのインダクタンスは零となり、1
次巻線12および2次巻線14に対する相互容量
C1のみが残る。またその容量の一端は、接地に
より零電位となつている。 ここで、一般に単層巻線のトロイダルコイル
は、他の形状のコイルに較べて、コイル固有の分
布容量および漏洩インダクタンスが非常に小さい
という特徴がある。本考案はこの特徴を利用し、
上述のように構成したものである。 上記構成において、外部から以上雑音が加わつ
た場合、これがコモンモード電圧の場合は、第4
図で示す各コイル間容量C1により、雑音は大地
に逃げる。またノーマルモード電圧の場合は、鉄
心11の鉄損失と、シールド巻線13が成す短絡
回路で吸収される。このため雑音が外部には出力
されない。すなわち、第4図の等価回路で示すよ
うに、1次巻線12および2次巻線14は、各1
回毎に容量C1で短絡され、かつ接地されている。
したがつて、1次巻線12および2次巻線14の
いずれからみても、等価容量C1で接地される特
性となるので、若し、2次巻線14の図示しない
負荷側に雑音源を発生する状況が生じても、これ
を内部で吸収処理し、外部への波及を防止するこ
とができる。 上記雑音シールド効果を確認すべく、次の試験
を行つた。すなわち、電源100V、正弦波50Hzの
入力に対し、第5図で示すように、その最大値点
に、サージノイズに相当するパレスを加え、これ
によりコンピユータ負荷が誤動作するかを調べ、
次表で示す結果を得た。
れる変圧装置に関する。 〔従来の技術〕 一般に可変電圧を得るための電源装置として摺
動刷毛形の電圧調整器が広く用いられている。こ
の電圧調整器は、環状の鉄心に、この鉄心を芯と
して互いに絶縁された1次および2次巻線を巻回
し、この2次巻線に摺動接触する刷毛の位置に応
じて任意の電圧を出力するものである。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかし、このような電圧調整器では、通常雑音
防止対策は特に採られていず、外部から雑音が侵
入すると、これがそのまま出力されてしまう。こ
のため負荷としてコンピユータ等が接続されてい
ると、この雑音により誤動作してしまうという問
題点があつた。 本考案の目的は、外部から加わる雑音を吸収処
理してコンピユータ負荷等に誤動作を生じさせる
ことのない変圧装置を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案による変圧装置は、第1図で示すよう
に、環状の鉄心11と、この鉄心11を芯として
その円周方向に向つて所定回数巻回された1次巻
線12と、この1次巻線12の外側に前記鉄心1
1を芯としてその円周方向に向つて一周分線径間
隔をおいて所定回数巻回されこの一周分に巻回さ
れた線間に反対向きに同一回数一周分巻回されこ
れらの端部を共通接続して接地したシールド巻線
13と、このシールド巻線13の外側に前記鉄心
11を芯としてその円周方向に向つて所定回数巻
回された2次巻線14とを備えたことを特徴とす
るものである。 〔作用〕 本考案の変圧装置は、外部から異常雑音が加わ
つた場合、各巻線間の容量で、雑音成分を大地に
逃したり、鉄心の鉄損失とシールド巻線の互いに
反対向きに巻回された短絡回路で吸収したりし
て、雑音成分を外部に出力しないようにしてい
る。 〔実施例〕 以下本考案の一実施例を図面を参照して詳細に
説明する。 第1図および第2図は本考案による変圧装置の
一例である摺動刷毛形の電圧調整器を示す。第1
図において、11は鉄心で、硅素鋼板により帯材
を円形に巻いて環状に形成したものである。 12は1次巻線で、表面を絶縁材にて被覆した
上記鉄心11を芯として、その円周方向に向つて
所定回数巻回されている。 13はシールド巻線で、表面を絶縁材で覆つた
上記1次巻線12の外側に前記鉄心11を芯とし
てその円周方向に向つて巻回されるが、鉄心11
の一周分線径間隔をおいて巻回された部分13a
とこの部分13aの線間に巻回方向を逆にして一
周分巻回された部分13bからなり、この両部分
13a,13bはそれらの巻回方向が互いに異な
り、かつこれらの巻回数が互いに同数となるよう
にして、これらの部分13a,13bのインダク
タンスを完全にバランスさせる。また、このシー
ルド巻線13の互いに巻回方向の異なる部分13
a,13bの一端部例えば巻終り端部は、第3図
で示すように、互いに共通接続され閉回路を構成
する。このように接続構成してもシールド巻線1
3の半周部分13a,13bのインダクタンスは
前述のように完全にバンラスしているので循環電
流は流れない。また、このシールド巻線13の互
いに巻回方向の異なる部分13a,13bの他端
例えば巻始の端部は、前記鉄心11および第2図
で示すケース16と共に第1図で示す接地端子1
7を介して接地される。 また第1図において、14は2次巻線で、絶縁
材にて表面を覆つたシールド巻線13の外側に前
記鉄心11を芯としてその円周方向に向つて所定
回数巻回されている。 15は刷毛で、2次巻線14と摺動接触し、そ
の接触位置に対応した電圧を得るためのものであ
る。 第2図は上述した構成の本体部を収容するケー
ス16を含む全体図で、ケース16は円筒状を成
し、その内部には、鉄心11およびこれに巻まわ
された各巻線12,13,14等からなる本体部
18が収容される。19は電圧調整用のつまみ
で、ケース16上に回動可能に設けられ、その回
動に伴つて前記刷毛15の2次巻線14に対する
位置を変化させる。20は端子板で、1次巻線1
2に接続する入力端子21と、2次巻線14およ
び刷毛15に接続する出力端子22とを有してい
る。 第3図は第1図で説明した一次巻線12、シー
ルド巻線13、2次巻線14の結線状態を示す。
なお、鉄心11の図示は省略している。図から明
らかなようにシールド巻線13の半周分13a,
13bは互いに巻回方向が異なり、かつ互いに同
一巻回数であり、これらの端部は共通接続された
後、接地端子17を介して接地されている。 第4図は第3図の等価回路を示す。すなわち、
第3図における各シールド巻線13の各半周部分
13a,13bのインダクタンスは零となり、1
次巻線12および2次巻線14に対する相互容量
C1のみが残る。またその容量の一端は、接地に
より零電位となつている。 ここで、一般に単層巻線のトロイダルコイル
は、他の形状のコイルに較べて、コイル固有の分
布容量および漏洩インダクタンスが非常に小さい
という特徴がある。本考案はこの特徴を利用し、
上述のように構成したものである。 上記構成において、外部から以上雑音が加わつ
た場合、これがコモンモード電圧の場合は、第4
図で示す各コイル間容量C1により、雑音は大地
に逃げる。またノーマルモード電圧の場合は、鉄
心11の鉄損失と、シールド巻線13が成す短絡
回路で吸収される。このため雑音が外部には出力
されない。すなわち、第4図の等価回路で示すよ
うに、1次巻線12および2次巻線14は、各1
回毎に容量C1で短絡され、かつ接地されている。
したがつて、1次巻線12および2次巻線14の
いずれからみても、等価容量C1で接地される特
性となるので、若し、2次巻線14の図示しない
負荷側に雑音源を発生する状況が生じても、これ
を内部で吸収処理し、外部への波及を防止するこ
とができる。 上記雑音シールド効果を確認すべく、次の試験
を行つた。すなわち、電源100V、正弦波50Hzの
入力に対し、第5図で示すように、その最大値点
に、サージノイズに相当するパレスを加え、これ
によりコンピユータ負荷が誤動作するかを調べ、
次表で示す結果を得た。
以上のように本考案によれば、外部から雑音が
加わつても、これを吸収処理して外部に出力しな
いようにしたので、これにつながるコンピユータ
等に誤動作を生じさせることはなく、安定な電源
を供給することができる。
加わつても、これを吸収処理して外部に出力しな
いようにしたので、これにつながるコンピユータ
等に誤動作を生じさせることはなく、安定な電源
を供給することができる。
第1図は本考案による変圧装置の一実施例を示
す平面図、第2図は第1図の変圧装置の本体を用
いた電圧調整器の外形図、第3図は第1図で示し
た各巻線の結線状態を示す図、第4図は第3図の
等価回路図、第5図は試験時における基本波とサ
ージノイズに相当するパルスとの関係を示す図で
ある。 11……鉄心、12……1次巻線、13……シ
ールド巻線、14……2次巻線。
す平面図、第2図は第1図の変圧装置の本体を用
いた電圧調整器の外形図、第3図は第1図で示し
た各巻線の結線状態を示す図、第4図は第3図の
等価回路図、第5図は試験時における基本波とサ
ージノイズに相当するパルスとの関係を示す図で
ある。 11……鉄心、12……1次巻線、13……シ
ールド巻線、14……2次巻線。
Claims (1)
- 環状の鉄心と、この鉄心を芯にしてその円周方
向に向つて所定回数巻回された1次巻線と、この
1次巻線の外側に前記鉄心を芯としてその円周方
向に向つて一周分線径間隔をおいて所定回数巻回
されこの一周分に巻回された線間に反対向きに同
一回数一周分巻回されこれらの端部を共通接続し
て接地したシールド巻線と、このシールド巻線の
外側に前記鉄心を芯としてその円周方向に向つて
所定回数巻回された2次巻線とを備えたことを特
徴とする変圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8478485U JPH0410664Y2 (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8478485U JPH0410664Y2 (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61201329U JPS61201329U (ja) | 1986-12-17 |
JPH0410664Y2 true JPH0410664Y2 (ja) | 1992-03-17 |
Family
ID=30634585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8478485U Expired JPH0410664Y2 (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0410664Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9429595B2 (en) * | 2011-09-09 | 2016-08-30 | Aclara Meters Llc | Sensor devices and methods for use in sensing current through a conductor |
-
1985
- 1985-06-05 JP JP8478485U patent/JPH0410664Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61201329U (ja) | 1986-12-17 |
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