JPH04106639U - 電気集塵装置の放電電極取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電電極の放電電極取付けフレームへの取付
け作業を容易にし、集塵電極との電流密度分布の均一化
を図ること。 【構成】 放電電極２の両端部をフレーム１の表面に合
致した形状とし、その両端部をフレーム１の側部表面に
直接溶接にて固着させ、放電電極２のセンターが集塵電
極と集塵電極とのセンターに来るようにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、放電電極と集塵電極とを有する電気集塵装置において、放電電極を フレームに取付けるための電気集塵装置の放電電極取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４ないし図７は、従来の電気集塵装置の放電電極の取付構造を示したもので ある。図４は、フレームに多数取付けられている放電電極の様子を、概略的に示 した平面図であり、所定間隔に配列されたフレーム１に直交する方向に多数の放 電電極２が取付けられている様子を示している。図４のＡ−Ａ線方向矢視図を図 ５に拡大して示してあるが、フレーム１は直径２０〜４０ｍｍ程度の丸パイプで あり、これに穴をあけ、この穴に放電電極２の両端に取付けたねじ付き放電電極 取付棒（丸棒）３を挿入し、ナット４および５で止めるようにしたものであった 。

【０００３】 なお図６は、図５の端部の側面図であるが、ナット４および５による固定に代 えて、この部分を図７に示すように、フレーム１に放電電極取付棒３を直接溶接 によって固定することも従来行われていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来の取付構造においては、フレーム１に多数の穴をあける必要が あり、それぞれの放電電極２の両端にねじを切った放電電極取付棒３を取付けな ければならず、フレーム１の穴に放電電極取付棒３を貫通させてナットあるいは 溶接で固定しなければならない等非常に煩雑である。また、放電電極２の取付け 位置が集塵電極と集塵電極との中心から偏っているため、放電電極２の形状が左 右非対称となって、その放電電極２の対向する集塵電極の２面の電流密度分布の バランスが取り難いという問題がある。本考案はこのような問題を解決するため になされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、電気集塵装置にてフレームに放電電極を張って成る放電電極のフ レーム取付構造において、放電電極の両端部の所定長さを取付フレーム表面に合 致する形状とし、放電電極の両端部を取付フレームに直接溶接にて固着して成る ものである。

【０００６】

【作 用】

上記の手段によれば、放電電極の両端部の形状をフレームの表面形状に合わせ ておき、その放電電極の両端部をフレームの、集塵電極のセンターとなる側の表 面に直接溶接して取付けられる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案に係る電気集塵装置の放電電極取付構造の一実施例を、図１ないし 図３を参照して詳細に説明する。なおこれらの図において、図４ないし図７と同 一部分には同一符号を付して示してある。

【０００８】 図１は本考案の電気集塵装置の放電電極取付構造の一実施例を示したものであ り、フレーム１に多数取付けられている放電電極２の様子を、概略的に示した平 面図である。すなわち、フレーム１は所定間隔に配列されており、このフレーム １に直交する方向に多数の放電電極２が取付けられている。ただし、この実施例 では、図２に示すようにフレーム１は角パイプで形成してある。そして、放電電 極２はフレーム１の角パイプの両側に交互に配置され、放電電極２の両端部が直 接角パイプの表面に溶接されて固定されている。

【０００９】 なお、図２は図１のＢ−Ｂ線方向を拡大して示した矢視図である。また、図３ は図２の側面図である。フレーム１の角パイプは図示しない集塵電極の凹凸（例 えば３２ｍｍ）に合わせた寸法に形成され、放電電極２は集塵電極と集塵電極と のセンターとなる側（角パイプの右側または左側）の表面に取付けられる。これ により、集塵電極との均一な電流密度分布が得られることになる。

【００１０】 なお、フレーム１を従来と同様の丸パイプとする場合には、放電電極２の両端 を丸パイプの外径の曲率に合致するように曲げ加工を施しておいた上で、丸パイ プの表面に溶接により取付ければよい。

【００１１】 また、図２および図３に例示のフレーム１は集塵電極の凹凸に合わせた寸法の 角パイプとしたが、これは集塵電極のトゲ６の長さが均一な場合の好ましい状態 を例示したものであって、特にこの形状に限定するものではない。

【００１２】

【考案の効果】

以上詳述したように、本考案によれば、放電電極取付フレームへの穴あけが不 要であり、放電電極取付棒やその放電電極の両端への取付作業が不要であるので 、大きなコストダウン効果を得ることができる。また、放電電極のフレームへの 取付けは、放電電極の両端部の形状をフレームの表面形状に合わせておいて、フ レームの外側表面に直接溶接する方法を採っているので、組立て作業が極めて容 易である。さらに、放電電極のセンターが集塵電極と集塵電極とのセンターに来 るので、放電電極形状を左右対称にすることができ、放電電極に対向する集塵板 の電流密度分布の均一化が容易に図れ、集塵効率のよい電気集塵装置を提供する ことができ、その実用上の効果は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電気集塵装置の放電電極取付構造
の一実施例としての、フレームに多数取付けられている
放電電極の様子を概略的に示した平面図である。

【図２】図１のＢ−Ｂ線方向矢視図である。

【図３】図２の側面図である。

【図４】従来の電気集塵装置の放電電極取付構造を説明
するために、フレームに多数取付けられている放電電極
の様子を概略的に示した平面図である。

【図５】図４のＡ−Ａ線方向矢視図である。

【図６】図５の部分的な側面図である。

【図７】他の従来例を示した図６と同様の部分的な側面
図である。

【符号の説明】

１ フレーム ２ 放電電極 ６ 放電電極のトゲ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電気集塵装置にてフレームに放電電極を張
   って成る放電電極のフレーム取付構造において、放電電
   極の両端部の所定長さを取付フレーム表面に合致する形
   状とし、放電電極の両端部を取付フレームに直接溶接に
   て固着して成る電気集塵装置の放電電極取付構造。