JP3027989U - 湿式電気集塵機における鉛製有刺放電極 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火花放電による鉛製放電極の損傷を防止して
集塵効率及び連続安定運転の維持を計る。 【解決手段】 鉛製放電極としての鉛製星型線に鉛製刺
を等ピッチで溶接取付したものを使用する。火花放電の
起点を鉛製刺の先端に集中させることにより鉛製放電極
の損傷を防止して集塵効率及び連続安定運転の維持が長
期に渡ってできる様になった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は湿式電気集塵機の鉛製放電極に関し、鉛製有刺放電極を使用し断線 の原因となる火花放電による損傷を防止し、集塵効率及び連続安定運転の長期維 持を計る手段に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の鉛製放電極１１は図２の如く単に鉛製星型線のみを使用して５０ＫＶか ら７０ＫＶの高電圧を荷電し、断続的に火花放電を発生させながら運転している 。 放電極としての鉛製星型線と集塵極１２に属するダスト、ミスト、集塵電極板 間で火花放電が直接発生する。その際の発生熱と衝撃力によって鉛製星型線が次 第に損傷を受け最短で１年未満に断線し集塵効率及び連続安定運転の維持に支障 をきたしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

火花放電による鉛製放電極の損傷を防止して集塵効率及び連続安定運転の維持 を計ろうとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

鉛製放電極としての鉛製星型線に鉛線刺を等ピッチで溶接取付したものを使用 する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

この考案による鉛製有刺放電極は、火花放電の起点を鉛線刺の先端に集中させ ることにより鉛製星型線の損傷を防止して集塵効率及び連続安定運転の維持が長 期に渡ってできるものである。

【０００６】

【実施例】

図１の如く鉛製放電極１１に対し厚みがほぼ２ｍｍ程度で長さがほぼ２０ｍｍ の鉛製刺１３を等ピッチで溶接接合させる。鉛製刺１３の長さはこれに限定され るものではない。鉛製刺１３の取付ピッチの寸法Ｐは鉛製放電極１１と集塵極１ ２との距離Ｌのほぼ０．６２５倍とする。すなわちピッチの寸法は、ほぼＰ＝Ｌ ｘ０．６２５とする。

【０００７】

【考案の効果】

鉛製放電極に鉛製刺を取り付けることにより、火花放電の起点を鉛製刺の先端 に集中させることができ鉛製放電極の火花放電による損傷を防止して集塵効率及 び連続安定運転の維持が長期に渡ってできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の鉛製有刺放電極の要部構成図であ
る。

【図２】従来型鉛製放電極の要部構成図である。

【符号の説明】

１１ 鉛製放電極 １２ 集塵極 １３ 鉛製刺

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鉛製星型線に鉛製刺を等ピッチで溶接取
   付した湿式電気集塵機の放電極。