JPH04106568U - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JPH04106568U
JPH04106568U JP1656791U JP1656791U JPH04106568U JP H04106568 U JPH04106568 U JP H04106568U JP 1656791 U JP1656791 U JP 1656791U JP 1656791 U JP1656791 U JP 1656791U JP H04106568 U JPH04106568 U JP H04106568U
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JP1656791U
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能嗣 下野
繁行 藤永
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日本ピラー工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二次シール部分に清浄水を噴出させることに
よって、二次シール部分に被密封流体中の固形分が堆
積,付着するのを阻止して、静止密封環の追従性又は二
次シール機能の低下を防止する。 【構成】 シールケーシングのリテーナ部10に二次シ
ールたるOリング16を介在させた状態で内嵌保持され
た、静止密封環15を固定保持するための保持環13
に、Oリング16の近傍であって被密封流体領域Aに臨
む外周部分に開口24aする清浄液噴出通路24を形成
して、この開口部24aから清浄水22を二次シール当
たり面10aに噴出させるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、発電機用水車等において河川水等の固形分含有流体を軸封させる場 合に好適するメカニカルシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種メカニカルシールとしては、回転軸に固定された回転側密封端面 部材と、シールケーシングのリテーナ部に二次シールを介在させた状態で軸線方 向摺動可能に内嵌保持された静止側密封端面部材と、静止側密封端面部材を回転 側密封端面部材に圧接させるべく附勢する附勢部材とを具備して、両密封端面部 材の相対回転摺接部分において、該摺接部分より外周側の被密封流体領域と内周 側の非密封流体領域とを遮蔽シールさせるように構成されたものが良く知られて いる。
【0003】 ところで、かかるメカニカルシールにあっては、被密封流体中に固形分が含有 されていることから両密封端面部材の摺接部分が摩耗し易いが、かかる摩耗が発 生した場合にも、その摩耗量に応じて静止側密封端面部材が附勢部材による附勢 力により追従移動せしめられる(以下「追従性」という)ことから、両密封端面 部材の相対回転摺接作用つまりシール機能はこれが低下することなく良好に維持 される。また、一般には、清浄液を両密封端面部材の摺接部分に供給させるよう にして、被密封流体中の固形分が摺接部分に侵入するのを極力防止し、固形分が シール機能に与える悪影響を可及的に回避するように図っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、被密封流体中の固形分は、シールケーシングのリテーナ部とこれに二 次シールを介して内嵌保持された静止側密封端面部材との間隙部分にも侵入,滞 留するため、該部分に固形分が堆積したり、二次シールの当たり面に汚れが付着 したりする虞れがある。
【0005】 而して、かかる状態となると、静止側密封端面部材の追従性が低下して、両密 封端面部材の相対回転摺接によるシール機能が損なわれたり、或いは二次シール によるシール機能が低下して、二次シール部分から大量漏れを生じるようになり 、良好なシール機能を発揮し得ない。
【0006】 本考案は、かかる点に鑑みてなされたもので、被密封流体が固形分を含有する ものである場合にも、その固形分の二次シール部分への侵入,滞留を防止して、 良好なシール機能を発揮しうるメカニカルシールを提供することを目的とするも のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のメカニカルシールは、上記の目的を達成するために、特に、静止側密 封端面部材に、前記二次シールの近傍であって被密封流体領域に臨む外周部分に 開口して該開口部から清浄液を被密封流体領域へと噴出させる清浄液噴出通路を 形成してなる、二次シール部分洗浄機構を設けたものである。
【0008】
【作用】
清浄液噴出通路の開口部から清浄液を噴出させると、二次シールの近傍からリ テーナ部と静止側密封端面部材との間隙を通って被密封流体領域へと向かう清浄 液の流れが生じる。この流れにより、被密封流体中の固形分が上記間隙に侵入, 滞留するのが阻止されて、二次シールの当たり面に汚れが付着したり該間隙に堆 積したりすることがない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の構成を図1及び図2に示す実施例に基づいて具体的に説明する 。この実施例は、本考案を発電機用横軸チューブラ水車のインペラ(ランナ)軸 に装置されて河川水を軸封するためのメカニカルシールに適用した例に係る。
【0010】 すなわち、この実施例のメカニカルシールは、図1及び図2に示す如く、イン ペラ(ランナ)軸である回転軸1に固定された回転側密封端面部材2と、回転軸 1と同心状をなしてシールケーシング3に保持された静止側密封端面部材4と、 静止側密封端面部材4を回転側密封端面部材2方向に附勢する附勢部材たるコイ ルスプリング5と、両端面部材2,4間の潤滑等を行うフラッシング機構6と、 二次シール当たり面の洗浄等を行う二次シール部分洗浄機構7とを具備し、両密 封端面部材2,4の相対回転摺接部分において、該摺接部分より外周側の河川水 領域たる被密封流体領域Aと内周側の大気領域たる非密封流体領域Bとを遮蔽シ ールさせるように構成されている。
【0011】 回転側密封端面部材2は、回転軸1に固定環8を介して嵌挿固定された回転密 封環9からなる。この回転密封環9はSUS304等の耐蝕性金属製又はセラミ ックス製のものであり、金属製のものでは、特に、静止側密封端面部材4と摺接 する密封端面をステライト,セラミックス等の硬質材によるコーティング層9a で構成してある。
【0012】 シールケーシング3には、二次シール当たり面として機能する円形内周面10 aを有するリテーナ部10とその内部に同心配置された保持筒部11と両部10 ,11間を連結する環状壁部12とが設けられていて、回転軸1が保持筒部11 を同心状に洞貫するようになされている。
【0013】 静止側密封端面部材4は、リテーナ部10の内周面10aと保持筒部11の外 周面との間に嵌挿された保持環13と、保持環13に取付けられた押え環14と 、両環13,14間に挟圧固定された静止密封環15とからなる。
【0014】 保持環13は、その外周部に装着した二次シールたるOリング16を介してリ テーナ部10に液密状態で軸線方向摺動可能に内嵌保持されている。Oリング1 6はリテーナ部10の内周面10aに摺接して、静止側密封端面部材4の軸線方 向移動を許容しつつこれとリテーナ部10との間を二次シールする。
【0015】 押え環14は、保持環13に締着させることによって静止密封環15を両環1 3,14間に挟圧固定させるものである。この押え環14にはシールケーシング 3に植設した回り止めピン17が挿通されていて、静止側密封端面部材4をその 軸線方向移動を許容させつつ回転不能に保持させている。
【0016】 静止密封環15は、回転密封環9の密封端面9aに接触する密封端面15aに 環状溝15bを凹設したもので、軟質材や硬質材(例えば、熱硬化性樹脂で無機 繊維を固化させたものやカーボン或いはSiC等のセラミックス)で構成されて いる。
【0017】 ところで、静止側密封端面部材4を構成する各環13,14,15は、何れも 、周方向に二分割されたもので、分割端面間をフランジ連結することによって環 形態に一体化されるように構成されている。かかる分割構造とすることによって 、装置全体の分解,組立を必要とすることなく、静止側密封端面部材4の組込み やメンテナンス(回転密封環9との摺接作用により摩耗し易い静止密封環15の 交換等)を容易に行いうるように図っている。
【0018】 コイルスプリング5は環状壁部12と保持環13との間に介挿されていて、静 止密封環15を回転密封環9に押圧附勢する。このコイルスプリング5の附勢力 により、静止密封環15が回転密封環9との摺接作用による摩耗量に応じて回転 密封環9方向に追従変位されて、両密封端面9a,15aを良好な接触状態に維 持する。
【0019】 フラッシング機構6は、静止側密封端面部材4の背面部に形成された清浄液供 給室18に清浄液供給路19を導くと共に、保持環13及び静止密封環15に清 浄液供給室18から静止密封環15の環状溝15bに連通する一連の清浄液通路 20,21を形成してなり、清浄液供給路19から清浄液供給室18に供給され た清浄液22を環状溝15bから両密封端面9a,15a間に噴出させることに より、両密封端面9a,15a間の潤滑を行うと共に両密封端面9a,15a間 への異物つまり河川水中の固形分の侵入を阻止して、両密封端面9a,15aの 摺接作用を円滑に行わしめるように図っている。清浄液22としては、被密封流 体の性状に応じて適宜に選定され、被密封流体に混入しても支障がないものを使 用する。また清浄液22の圧力は、被密封流体領域Aの圧力より若干高く設定し ておく。この実施例では、清浄液22として、インペラ(ランナ)部の圧力より 0.1〜1.0Kg/cm2程度高圧の清浄水を使用している。なお、静止密封環15 の外周面には、環状溝15bに連通する噴出孔23が開口されていて、清浄液2 2を静止密封環15の外周面側にも噴出させることによって、河川水中の固形分 の両密封端面9a,15a間への侵入の更なる防止を図っている。
【0020】 二次シール部分洗浄機構7は、図1及び図2に示す如く、静止側密封端面部材 4の保持環13に、前記清浄液供給室18に連通し且つ二次シール16の近傍位 において被密封流体領域Aに開口24aする清浄液噴出通路24を形成してなり 、前記フラッシング機構6により清浄液供給室18に供給された清浄液22の一 部を、二次シール16の当たり面10aに向けて噴出させるように構成されてい る。なお、清浄液噴出通路24は、保持環13の周方向に断続的に複数箇所開口 24aするようにしても、連続的に(環状をなして)開口24aするようにして もよい。
【0021】 したがって、かかる二次シール部分洗浄機構7によれば、二次シール部分から 二次シール当たり面10aに沿って被密封流体領域Aへと向かう流れが生じ、こ の流れによって二次シール部分への固形分の侵入,滞留が阻止されると共に当た り面10aが洗浄されることになる。その結果、リテーナ部10と静止側密封端 面部材4との間隙部分25に固形分が堆積したり、当たり面10aに汚れが付着 したりするようなことがなく、静止側密封端面部材4の追従性及び二次シール1 6によるシール機能が良好に維持される。
【0022】 なお、本考案の構成は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の基本原 理を逸脱しない範囲において適宜に改良,変更することができる。
【0023】 例えば、二次シール部分洗浄機構7における清浄液噴出通路24への清浄液供 給手段は、上記実施例においてはメカニカルシールに装備されることが多いフラ ッシング機構6を利用して構成したが、二次シール部分洗浄機構7専用のものを 別途設けるようにしてもよい。しかし、一般には、フラッシング機構7のような 清浄液供給機構を装備している場合には、かかる清浄液供給機構を利用して構成 しておくのが便利である。なお、何れの場合にも、使用する清浄液の性状及び圧 力は、前記した如く、被密封流体の性状及び被密封流体領域の圧力に応じて選定 ,設定しておくようにすることが好ましい。
【0024】 また、本考案のメカニカルシールは、上記した発電機用横軸チューブラ水車の 他、スラリ水等の固形分含有流体を軸封させる必要のあるあらゆる機器において 好適に使用することができる。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、被密封流体が固形分含有流 体である場合にも、二次シール部分における固形分の堆積,付着を効果的に防止 して、静止側密封端面部材の追従性や二次シール機能の低下を未然に回避するこ とができ、長期に亘って良好なシール機能を発揮させうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るメカニカルシールを示した要部の
縦断側面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す詳細図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 回転側密封端面部材 3 シールケーシング 4 静止側密封端面部材 5 コイルスプリング(附勢部材) 7 二次シール部分洗浄機構 16 Oリング(二次シール) 24 清浄液噴出通路 24a 開口部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定された回転側密封端面部材
    と、シールケーシングのリテーナ部に二次シールを介在
    させた状態で軸線方向摺動可能に内嵌保持された静止側
    密封端面部材と、静止側密封端面部材を回転側密封端面
    部材に圧接させるべく附勢する附勢部材とを具備して、
    両密封端面部材の相対回転摺接部分において、該摺接部
    分より外周側の被密封流体領域と内周側の非密封流体領
    域とを遮蔽シールさせるように構成されたメカニカルシ
    ールにおいて、静止側密封端面部材に、前記二次シール
    の近傍であって被密封流体領域に臨む外周部分に開口し
    て該開口部から清浄液を被密封流体領域へと噴出させる
    清浄液噴出通路を形成してなる、二次シール洗浄機構を
    設けてあることを特徴とするメカニカルシール。
JP1991016567U 1991-02-26 1991-02-26 メカニカルシール Expired - Lifetime JPH0754699Y2 (ja)

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JPH0754699Y2 JPH0754699Y2 (ja) 1995-12-18

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014001758A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Nippon Pillar Packing Co Ltd 回転流体機器のシール装置
JP2020094650A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 日本ピラー工業株式会社 メカニカルシール及びその使用方法

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JPS6255768U (ja) * 1985-09-26 1987-04-07
JPS6457461U (ja) * 1987-10-07 1989-04-10

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