JPH04106082U - 可変容量油圧源装置 - Google Patents

可変容量油圧源装置

Info

Publication number
JPH04106082U
JPH04106082U JP1582191U JP1582191U JPH04106082U JP H04106082 U JPH04106082 U JP H04106082U JP 1582191 U JP1582191 U JP 1582191U JP 1582191 U JP1582191 U JP 1582191U JP H04106082 U JPH04106082 U JP H04106082U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
hydraulic
electric pump
hydraulic oil
power source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1582191U
Other languages
English (en)
Inventor
京市 中村
義治 稲熊
豪哉 加藤
Original Assignee
豊田工機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 豊田工機株式会社 filed Critical 豊田工機株式会社
Priority to JP1582191U priority Critical patent/JPH04106082U/ja
Publication of JPH04106082U publication Critical patent/JPH04106082U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エネルギー効率の良い動力舵取装置用可変容
量油圧源装置を得ること。 【構成】 電動モータ5によって駆動される電動ポンプ
4と,エンジン9からの出力によりクラッチ2を介して
駆動されるベーンポンプ3との2つのポンプから成る油
圧源装置を設ける。この2つの油圧源装置からの作動油
を合流させるか,電動ポンプ4からの作動油だけを導く
かを切り換えるための切換弁11を設ける。制御手段1
は車速センサ6からの信号および電動ポンプ4に発生す
る負荷圧信号に基づき,電動モータ5の回転数,クラッ
チ2の断続,および切換弁11の切換を制御する。 【効果】 2つの油圧源装置を制御手段1で制御するこ
とにより,パワーアシスト部8に必要とされる作動油を
効率良く供給することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,自動車用動力舵取装置に用いられる油圧源装置に関するものであり ,特にその作動油の吐出流量を可変にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,自動車用動力舵取装置の油圧源装置としては,ベーンポンプが用いられ るのが一般的である。ところで,上記ベーンポンプはエンジン出力の一部によっ て駆動されるものであり,エンジンが稼働している間は舵取装置の作動の有無に かかわらず,常にエンジンの回転速度に応じたパワーロス,エネルギーロスを生 じているものである。特に,自動車用舵取装置は本来走行速度が上がれば,操舵 力が小さくなるものであり,動力によるアシスト(以下パワーアシストという) も自動車の高速走行時にはあまり必要ではなく,低速走行時あるいは停止時(据 え切り時)等に必要とされるものである。これらのことから,上記ポンプの回転 軸部分にクラッチを設け,自動車の高速走行時あるいは舵取装置の非操舵時等に 上記クラッチを切って,上記ポンプを作動させないようにする方法等が既に考え られており,これらは公知の技術となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記クラッチの断続によって,パワーアシストが必要とされる時にのみ,上記 ポンプを作動させようとする手段は,エンジンのエネルギーロスを解消するとい う点においては優れているが,一度クラッチを切ってベーンポンプを停止させ, 油圧源をゼロの状態に落としてしまった状況下において,ステアリングハンドル を急に操作しようとした場合,パワーアシスト部の油圧源がゼロの状態になって いるため,急にクラッチを接続してベーンポンプを駆動しても,必要な油圧は即 座には得られない。すなわち,急操舵に対して,パワーアシストが対応しきれな い場合がある。
【0004】 上記急操舵に対応するために,急激な流量変化を可能にし,また据え切り時に は大量の作動油を吐出させるようにするためには,電動ポンプを用い,これを電 気的に制御するという方法も考えられるが,当該電動ポンプのみにて上記条件に 対応させるためには,大容量の電動ポンプを用意しなければならず,全体的なエ ネルギー効率の面から好ましくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,本考案においては動力舵取装置のパワーアシスト 用の油圧源として,電動ポンプと従来からのエンジン出力によって駆動される, 例えばベーンポンプから成る2つのポンプを用意することとし,上記両ポンプは いずれも容量的に小型のものを用いる構成とした。すなわち,車載バッテリー等 の電源によって駆動される電動モータによる小型の電動ポンプと,エンジンから の出力により駆動される小型のベーンポンプとから成る2つの油圧源装置を有す る構成において,上記エンジンと上記ベーンポンプとの間にはエンジン出力の伝 達を断続することのできるクラッチを設け,また,当該ベーンポンプからの吐出 油をパワーアシスト部に導く油圧回路中に,上記電動ポンプからの吐出油と合流 させるか,上記電動ポンプからの吐出油だけを導くかを切り換えるための切換弁 を設けることとした。さらに,上記クラッチの断続,あるいは上記電動ポンプを 駆動するための電動モータの回転数,または上記切換弁の切換等を制御するため の制御手段を設けて,当該制御手段に信号を送るための車速センサ及び圧力セン サを設け,当該センサからの車速信号あるいは負荷圧信号(圧力信号)により, 上記電動ポンプおよびベーンポンプからの吐出油の流量を制御し,所要のパワー アシスト用作動油を供給しようとするものである。
【0006】
【作用】
上記構成を採ることにより,本考案においては,メインポンプでもある電動ポ ンプ4は,原則として常時運転されている。ところで,図1に示す如く,車速セ ンサ6からは車速信号V1 が上記制御手段1に送られている。また,操舵装置( PSギヤ)が作動している場合には,上記電動ポンプ4にはパワーアシスト部8 からの負荷圧がかかっているので,上記電動ポンプ4からは負荷圧信号P1 が上 記制御手段1に送られている。
【0007】 これらの信号を受けて,上記制御手段1は表1に示すように,パワーアシスト 部の負荷状況を判断して,上記電動モータ5へはE1 の信号を,上記クラッチ2 へはE3 の信号を送って,上記両ポンプの作動を制御する。従って,原則として 車速が低いか,あるいは停止状態に近い場合であって,PSギヤが作動をしてお り,負荷圧が高くなっているような場合,すなわち据え切り操舵に近いような状 態の時のみ,上記電動ポンプ4および上記ベーンポンプ3の両者を駆動すること とし,それ以外の場合には上記クラッチ2は切断して,上記ベーンポンプ3は停 止させ,電動ポンプ4のみを稼働させ,これによってパワーアシストを行おうと するものである。
【0008】 しかも,上記制御手段1からは上記負荷圧を考慮して,信号E1 が上記電動ポ ンプ4駆動用の電動モータ5に送られることにより,上記電動ポンプ4は負荷圧 の大小に応じて,その吐出流量を調節することができる。従って,高速走行時で あってPSギヤが作動しておらず,負荷圧がゼロに近い状態になっている場合に は,上記電動ポンプ4をも,その作動を停止させることとする。
【0009】
【実施例】
本考案の第一の実施例の構成について,図1を基に説明する。車載バッテリー 等の電源によって駆動される電動モータ5,当該電動モータ5によって駆動され る電動ポンプ4をメインポンプとし,一方,エンジン9からの出力を伝達するプ ーリおよびベルト等から成る伝達装置10,当該伝達装置10に設けられたクラ ッチ2,当該クラッチ2を介して上記伝達装置10からの出力によって駆動され るベーンポンプ3をサブポンプとする2個のポンプの組合せによって構成される 油圧源装置を有することを基本構成とする。また,上記油圧源装置から供給され る作動油を合流させるか,上記電動ポンプ4から吐出される作動油だけを導くか を切り換える切換弁11を,動力舵取装置(以下PSギヤという)のパワーアシ スト部8へ作動油を導くための油圧回路中に設け,上記切換弁11にて切り換え られた後の作動油の流量を制御するための流量制御弁7を上記切換弁11と上記 パワーアシスト部8との間に設ける構成とする。さらに,自動車の車速を検出す るための車速センサ6を,車軸あるいはプロペラ軸などの適当な場所に設け,当 該車速センサ6からの車速信号V1 ,および上記電動ポンプ4に発生する負荷圧 信号P1 を入力信号として受け,これら信号に基づき,上記電動モータ5,切替 弁11,クラッチ2に制御信号E1 ,E2 ,E3 を出力する制御手段1を設ける こととする。
【0010】 次に,第二の実施例の構成について,図2を基に説明する。上記電動ポンプ4 とベーンポンプ3との2つの油圧源装置から成ること,さらには車速センサ6, 制御手段1,流量制御弁7,PSギヤをパワーアシストするためのパワーアシス ト部8等から成るものである点については,上記第一の実施例の構成と同じであ る。上記第一の実施例との差異は,上記第一の実施例において設けられていた上 記切換弁11に代わってチェック弁12が,上記電動ポンプ4からの作動油と上 記ベーンポンプ3からの作動油を合流させるために設けられていることである。 なお,上記チェック弁12は,上記ベーンポンプ3からの吐出油(作動油)の吐 出圧が一定値以上になると自動的に開いて,上記ベーンポンプ3からの作動油が 上記電動ポンプ4からの作動油と合流して,上記流量制御弁7へと流動していく 構成となっている。
【0011】 上記構成を有する実施例の作動について説明する。図1及び図2において,メ インポンプである電動ポンプ4は,車載バッテリ等の電源によって駆動される電 動モータ5の作動により稼働し,上記パワーアシスト部8へ作動油を供給する。 上記パワーアシスト部8では,当該パワーアシスト部8がパワーアシストをする PSギヤの作動により,作動反力(操舵反力)に応じた負荷圧が生じ,当該負荷 圧は上記電動ポンプ4に作用する。当該負荷圧は,信号P1 として上記制御手段 1に入力される。また一方,上記車速センサ6からは車速信号V1 が上記制御手 段1に入力される。これら入力信号を基に演算をした結果,パワーアシスト部8 への大量の作動油供給が必要と判断された場合には,上記制御手段1は上記電動 モータ5にはE1の信号,上記クラッチ2にはE3の信号を送り,上記電動ポンプ 4からの吐出流量を増大せしめるとともに,上記サブポンプであるベーンポンプ 3をも作動させる。また,第一の実施例において,上記制御手段1からは,上記 切換弁11に対してE2 の信号を送ることによって上記切換弁11を切り換えて ,上記電動ポンプ4からの作動油と上記ベーンポンプ3からの作動油とを合流さ せ,当該合流させた作動油を,上記流量制御弁7を経由して上記パワーアシスト 部8へと供給する。これによって,上記パワーアシスト部8へは必要とされる作 動油が供給され,上記PSギヤ部の負荷に応じたパワーアシストが行われる。
【0012】 なお,上記において,第二の実施例のチェック弁12を有する構成のものにお いては,上記制御手段1からのE2 の信号はなく,上記チェック弁12は,上記 ベーンポンプ3が,エンジン9と接続されて油が吐出され,その吐出圧が一定値 を超えた場合には自動的に開いて,当該ベーンポンプ3からの作動油は,上記電 動ポンプ4からの作動油と合流して,パワーアシスト部8へと供給される。
【0013】 このように,PSギヤ部における負荷の大きい時にのみ,上記メインおよびサ ブの両ポンプを作動させることとし,あとはメインポンプである電動ポンプ4を 稼働させ,かつその出力を制御手段1によって制御することによって,PSギヤ 部の負荷に対応させようとするものである。その具体的作動状態は表1に示すと おりであるので,以下それらについて説明する。
【0014】 条件(イ)の場合,すなわち,この場合は車速が低速でPSギヤ部(パワーア シスト部8)の負荷も小さい場合であるが,この時にはメインポンプである電動 ポンプ4のみが低出力(低回転)状態で作動をする。次に条件(ロ)の場合,す なわち,車速が低速でPSギヤ部の負荷が大きい場合,例えば据え切り等の場合 であるが,この場合には上記電動ポンプ4をフル回転の高出力(高回転)状態で 作動させるとともに,サブポンプであるベーンポンプ3も稼働させる。次に条件 (ハ)の場合には,車速が高速でPSギヤ部の負荷も小さいので,電動ポンプ4 のみを低出力か,または出力ゼロに近い状態で作動させる。最後に,条件(ニ) の場合,すなわち,車速が高速で急操舵を行ったような場合であるが,この時は 高速走行状態にあるため,PSギヤ部の負荷は大きくはならず,中程度であるの で,この時にはメインポンプである電動ポンプ4のみを低出力(低回転)状態で 作動させることとする。
【0015】
【考案の効果】
本考案によれば,作動油の吐出量を制御することのできる電動ポンプと,クラ ッチの断続によって出力の制御をすることのできるポンプと,これら2つのポン プから吐出される作動油を合流させるか,電動ポンプから吐出される作動油だけ を導くかを切り換える切換弁を設けることにより,上記両ポンプの作動(出力) 状態の組合せにより,車速およびPSギヤ部の負荷に応じたパワーアシスト用作 動油を上記パワーアシスト部に適宜供給することが可能となったので,従来の動 力舵取装置における油圧源装置としてのベーンポンプ等におけるような,上記エ ンジン出力の消費を伴う,いわゆるエネルギーロス,パワーロスを常時生ずる問 題点がなくなり,しかも,電動ポンプをメインポンプにして出力を制御できるの で,エネルギー効率の優れた油圧源装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の内容を示す可変容量油圧源装置を備え
た動力舵取装置についての,全体システムを示すスケル
トン構造図である。
【図2】上記図1とは一部構造が異なる,他の実施例に
ついてのスケルトン構造図である。
【符号の説明】
1 制御手段 2 クラッチ 3 ベーンポンプ(サブポンプ) 4 電動ポンプ(メインポンプ) 5 電動モータ 6 車速センサ 7 流量制御弁 8 パワーアシスト部 9 エンジン 10 伝達装置 11 切換弁 12 チェック弁
【表1】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力舵取装置の油圧源装置において,電
    動モータによって駆動される電動ポンプと,エンジンか
    らの出力を断続するクラッチを介して駆動されるポンプ
    との,2つのポンプから成る油圧源を有し,上記2つの
    ポンプから吐出される作動油を合流させるか,上記電動
    ポンプから吐出される作動油だけを導くかを切り換える
    ための切換弁を有し,車速を検出する車速センサからの
    車速信号及び動力舵取装置の負荷圧信号に基づき,上記
    電動モータの回転数,上記クラッチの断続,及び上記切
    換弁の切換を制御する制御手段を有することを特徴とす
    る可変容量油圧源装置。
JP1582191U 1991-02-25 1991-02-25 可変容量油圧源装置 Pending JPH04106082U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1582191U JPH04106082U (ja) 1991-02-25 1991-02-25 可変容量油圧源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1582191U JPH04106082U (ja) 1991-02-25 1991-02-25 可変容量油圧源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04106082U true JPH04106082U (ja) 1992-09-11

Family

ID=31902948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1582191U Pending JPH04106082U (ja) 1991-02-25 1991-02-25 可変容量油圧源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04106082U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013129243A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Daimler Ag パワーステアリング装置
JP2013532609A (ja) * 2010-07-28 2013-08-19 ルノー・トラックス 車両用のパワーステアリングシステム
JP2017133458A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 アイシン精機株式会社 オイル供給装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013532609A (ja) * 2010-07-28 2013-08-19 ルノー・トラックス 車両用のパワーステアリングシステム
JP2013129243A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Daimler Ag パワーステアリング装置
JP2017133458A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 アイシン精機株式会社 オイル供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1018451B1 (en) Hybrid vehicle and method of controlling the travel of the vehicle
US5826676A (en) Failsafe hydraulic steering system for use in an industrial vehicle
JP3898879B2 (ja) 自動変速機の制御装置
US20080093154A1 (en) Drive Train for a Compressor and a Hydraulic Pump
JP2002199506A (ja) ハイブリッド駆動装置
US20130175111A1 (en) Power steering system for a vehicle
CN113942569B (zh) 一种应急助力转向系统和方法
US5564516A (en) Clutched electric motor steering system
JP3527861B2 (ja) ハイブリッド電気自動車の発電制御装置
JPH04106082U (ja) 可変容量油圧源装置
JP2008302754A (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
JPH1089123A (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
CN217374468U (zh) 电子助力器安全冗余系统
JP4182953B2 (ja) 操舵装置およびその作動方法
JPH06301Y2 (ja) 車両系建設機械の油圧回路
JP5845928B2 (ja) パワーステアリングシステム、車両、及びその制御方法。
JP3620137B2 (ja) 電気自動車の補機駆動装置及び補機駆動方法
JPS6364869A (ja) 電動パワ−ステアリング装置
KR100236290B1 (ko) 전기자동차의 보조부하 구동장치
JPH055658U (ja) 電気式産業車両の油圧装置
JP3189627B2 (ja) 車両用舵角比可変操舵装置
JPH0125114Y2 (ja)
JPS6365545B2 (ja)
JPH0573354U (ja) トルクコンバータのロックアップ制御装置
CN105667291B (zh) 静液压式驱动系统