JPH04105610U - シリンダ装置 - Google Patents
シリンダ装置Info
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- JPH04105610U JPH04105610U JP875991U JP875991U JPH04105610U JP H04105610 U JPH04105610 U JP H04105610U JP 875991 U JP875991 U JP 875991U JP 875991 U JP875991 U JP 875991U JP H04105610 U JPH04105610 U JP H04105610U
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- Actuator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】多段階のクッション作用によりシリンダ装置を
ストロークエンドで滑らかに減速し、被作動重量物の慣
性力を吸収してシリンダ本体や枢支するピン等の破損を
防止する。 【構成】片ロッド型油圧シリンダ30のロッド31を二
重管として中孔35と環孔36とを形成し、この中孔3
5と環孔36とを切換弁40を介して油圧源41とタン
ク42に接続する。ピストン32の前後にはストローク
エンドで順次閉鎖される主油路43,47と、複数のク
ッション用油路44,48とを備えたクッション部4
5,49を設ける。
ストロークエンドで滑らかに減速し、被作動重量物の慣
性力を吸収してシリンダ本体や枢支するピン等の破損を
防止する。 【構成】片ロッド型油圧シリンダ30のロッド31を二
重管として中孔35と環孔36とを形成し、この中孔3
5と環孔36とを切換弁40を介して油圧源41とタン
ク42に接続する。ピストン32の前後にはストローク
エンドで順次閉鎖される主油路43,47と、複数のク
ッション用油路44,48とを備えたクッション部4
5,49を設ける。
Description
【0001】
この考案は、ストロークエンドにおいて多段階のクッション作用を行うように
したシリンダ装置に関するものである。
【0002】
一般に、シリンダ装置は、重量物を動かすものである。重量の大きな物を動か
すと大きな慣性力を生じるため、重量物を動かすシリンダ装置は、ストロークエ
ンドにおいて停止するとき、ロッドを介してピストンに伝わる重量物の慣性力を
吸収しなければならず、もし、この慣性力を十分に吸収できないときは、シリン
ダ装置は損傷を受けるおそれがある。従って、この種のシリンダ装置にはピスト
ンがストロークエンドにおいてシリンダカバーに接触する前に慣性力の大部分を
吸収するためにシリンダカバーにクッション装置が設けられている。
【0003】
従来、この種のクッション装置を備えたシリンダ装置として図2に示すものが
知られてしる。即ち、図面においてシリンダ1の端面にはヘッドカバー2とロッ
ドカバー3とからなるシリンダカバーが設けられている。ヘッドカバー2には後
述のクッション部材が嵌入する穴4、該穴4と同軸でかつ該穴4よりも大径の通
路5、該通路5と連通する給排ポート6が形成され、同様にロッドカバー3にも
穴7、通路8、給排ポート6が形成されている。前記ロッドカバー3にはロッド
10が摺動可能に案内され、該ロッド10にはシリンダ1内を油室A,Bに画成
するピストン11がロックナット12により固着して設けられ、該ピストン11
はシリンダ1内に摺動可能に挿嵌されている。ピストン11のヘッドカバー2側
端面にはロックナット12を介して先端がテーパ面部13Aとなったクッション
部材13が設けられ、またピストン11のロッドカバー3側端面には該ピストン
11に接して先端がテーパ面部14Aとなった他のクッション部材14が設けら
れている。ここで、クッション部材13,14はロッド10、ピストン11等と
一体加工されたクッションプランジャ、または同心性確保のため、ロッド10に
挿嵌されたゴムリングの外周に嵌着されたクッションリング等が用いられる。
【0004】
このような従来技術によるシリンダ装置において、例えば給排ポート9から通
路8、穴7を介して油室Bに圧油が供給されると、ピストン11は縮小行程とな
って高速で図中右方に変位し、クッション行程に入り、クッション部材13は穴
4に嵌入する。この際、クッション部材13は先端側がテーパ面部13Aから穴
4に嵌入するにしたがって油室A内が高圧となり、ピストン11に対する抵抗と
なると共に、穴4の内周面と、クッション部材13の外周面との間の環状絞り通
路の通路面積が絞られ、この絞り通路を流れる油液の流動抵抗によってピストン
11にクッション作用を与える。一方、給排ポート6から、通路5、穴4を介し
て油室Aに圧油が供給され、ピストン11が伸長行程となって図中左方に変位し
、クッション部材14が穴7に嵌入するときも、前述と同様にしてクッション作
用を与える。
【0005】
しかし、このようにして構成される従来技術によるシリンダ装置は、1段階の
クッション特性で、所定の減速が行われた後はクッション行程内においてもクッ
ション作用は行われず、ストロークエンドにおいてピストン11がシリンダカバ
ーに衝突して該ピストン11が停止するものであるため、シリンダカバーが慣性
力を吸収することになり、シリンダ装置を早期に破損するという欠点があった。
【0006】
そこで、クッション室に嵌入するクッション行程で2段階のクッション作用を
与えることにより慣性力を吸収するため、図3及び図4に示すように両端がシリ
ンダカバー2,3により閉塞されたシリンダ1と、該シリンダ1内に摺動可能に
設けられ、一方のシリンダカバー3を介して該シリンダ1外に突出するロッド1
0を有するピストン11とからなるシリンダ装置において、前記ピストン11に
接してまたはその近傍に設けられ、先端がテーパ面部となったクッション部材1
3,14と、前記シリンダカバー2,3のうち少なくとも一側のシリンダカバー
に該クッション部材13,14が嵌入するように設けられた有底状のクッション
室21,23と、該クッション室21,23内にクッション部材13,14が進
入するとき、該クッション部材13,14が所定ストローク変位するまで該クッ
ション室内周面21A,23Aとクッション部材外周面との間で形成される絞り
通路C,Dと、前記クッション部材13,14が所定ストローク変位した後に該
クッション部材13,14がさらに変位することにより除々に開口面積が絞られ
、クッション部材のテーパ面部13A,14Aがクッション室21,23の底部
まで嵌入するストロークエンドとなったとき前記クッション部材13,14の外
周面で閉塞されるように、前記クッション室の内周面21A,23Aに底面21
A,23Aから若干離間した位置に開口された給排ポート22,24とを設けた
シリンダ装置が提案されている(実公昭62─30562号参照)。
【0007】
このシリンダ装置はクッション部材13,14がクッション室21,23に進
入するとき、該クッション室内周面21A,23Aとクッション部材外周面との
間で形成される絞り通路C,Dを油液が流れるときに第1段階のクッション作用
を発揮し、クッション部材13,14がさらに変位して給排ポート22,24の
開口面積を除々に絞っていき、最終のストロークエンドでテーパ面部13A,1
4A面部が給排ポート22,24を完全に閉塞するまでの間に第2段階のクッシ
ョン作用を発揮し、この2段階のクッション作用によってピストン11を減速し
、慣性力を吸収することができる。
【0008】
しかしながら、ジャンボやクローラドリルのブームの旋回やスライド等に使用さ
れるシリンダ装置では、ブームを停止させる際よりなめらかに減速してその大き
な慣性力を吸収し、シリンダ本体や枢支するピン等への損傷を防止するため、更
に多段階のクッション作用を可能とする機構の開発が望まれていた。
【0009】
この考案は、上記問題を解決するものであって、多段階のクッション作用によ
りなめらかに減速して被作動重量物の慣性力を吸収し、シリンダ本体や枢支する
ピン等の損傷を防止することのできるシリンダ装置を提供することを目的とする
。
【0010】
この考案は、ロッド付のピストンをシリンダ内に摺動可能に嵌挿してヘッド側
油室とロッド側油室とを画成する片ロッド型の油圧シリンダにおいて、ロッドを
二重管として中孔と環孔とを形成し、この中孔と環孔とを切換弁を介して油圧源
とタンクとに接続すると共に、常時は中孔をヘッド側油室へ環孔をロッド側油室
へ連通させ、ピストンがストロークエンドに近接したときストロークエンド方向
への移動に伴って順次閉鎖される、軸方向位置に配列した主油路と複数のクッシ
ョン用油路とを備えたクッション部を、ピストンの前後に設けることにより上記
課題を解決している。
【0011】
油圧源から中孔を介してヘッド側油室に圧油が供給されると、ピストンは伸長
行程となり、ロッド側油室の作動油は環孔を通ってタンクへ排出される。ピスト
ンがストロークエンドに近接すると、まず環孔とロッド側油室との間を連通させ
ていた主油路が閉鎖され作動油の排出はクッション用油路からのみに行われるよ
うになる。ピストンが更にストロークエンド方向へ移動するとクッション用油路
が順次閉鎖されて行き、作動油の排出量が段階的に減少するため、ロッド側油室
内は除々に圧力が上昇し、ピストンをなめらかに減速させ慣性力を吸収する。
【0012】
油圧源から環孔を介してロッド側に圧油が供給されると、ピストンは縮小行程
となり、ヘッド側油室の作動油は中孔を通ってタンクへ排出される。ピストンが
ストロークエンドに近接すると中孔とヘッド側油室とを連通させていた主油路が
閉鎖され、その後クッション用油路が順次閉鎖されて行き伸長行程の場合と同様
に慣性力を吸収する。
【0013】
図1は、この考案の一実施例であるシリンダ装置の構成の説明図である。ここ
でシリンダ30内には、ロッド31を備えたピストン32が摺動可能に嵌挿され
、ヘッド側油室33とロッド側油室34とが画成されている。ロッド31は二重
管構造で中孔35と環孔36とが形成されている。このロッド31の後部は、シ
リンダ30後端の貫通孔37を通って外部へ突出され、中孔35と環孔36とに
は各々給排油ポート38,39が設けられている。給排油ポート38,39は、
切換弁40を介して油圧ポンプ41とタンク42とに接続されている。
【0014】
ピストン32の前方には、中孔35をヘッド側油室へ連通させる、主油路43
と、複数のクッション用油路44とを備えたクッション部45が設けられており
、シリンダ30のヘッド側油室33の前端には、このクッション部45が嵌入す
る凹部46が設けられている。
【0015】
ピストン32の後方には、環孔36をロッド側油室34へ連通させる、主油路
47と複数のクッション用油路48とを備えたクッション部49が設けられてい
る。
【0016】
この実施例では、クッション用油路44,48として、各々4個の小孔44A
,44B,44C,44D,48A,48B,48C,48Dを所定間隔で前後
に配置しているが、孔の個数等は必要に応じて適宜選択できる。
【0017】
このシリンダ装置を伸長させる場合には、油圧ポンプ41から中孔35を介し
てヘッド側油室33へ圧油を供給する。ロッド側油室34の作動油が環孔36を
通りタンク42へ排出される。ピストン32がストロークエンドに近接すると、
まず主油路47が貫通孔37に嵌入し閉鎖されるが、ロッド側油室34内の作動
油は、クッション用油路48を通って排出されるため急激に圧力が上昇して過大
なショックを生ずることはない。ピストン32が更にストロークエンド方向へ移
動すると、クッション用油路48A,48B,48C,48Dが順次閉鎖されて
行く。このように、作動油の排出が段階的に絞られてゆくため、ロッド側油室3
4内は除々に圧力が上昇し、ピストンを滑らかに減速させ慣性力を吸収して停止
させる。
【0018】
このシリンダ装置を短縮させる場合には、油圧ポンプ41から環孔36を介し
てロッド側油室34へ圧油を供給する。ヘッド側油室33の作動油は中孔35を
通りタンク42へ排出される。ピストン32がストロークエンドに近接すると、
まず主油路43が凹部46に嵌入して閉鎖される。ピストン32が更にストロー
クエンド方向へ移動するとクッション用油路44A,44B,44C,44Dが
順次閉鎖されてゆくため、伸長の場合と同様にピストン32を滑らかに減速させ
、慣性力を吸収する。
【0019】
以上説明したように、この考案のシリンダ装置は、ストロークエンドにおいて
、多段階のクッション作用により滑らかに減速して慣性力を吸収することができ
、シリンダ本体や、枢支するピン等の損傷を防止することができる。
【図1】この考案のシリンダ装置の一実施例の構成を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図2】従来のシリンダ装置の構成を示す縦断面図であ
る。
る。
【図3】従来のシリンダ装置のヘッド側の構成を示す部
分縦断面図である。
分縦断面図である。
【図4】従来のシリンダ装置のロッド側の構成を示す部
分縦断面図である。
分縦断面図である。
30 シリンダ
31 ロッド
32 ピストン
33 ヘッド側油室
34 ロッド側油室
35 中孔
36 環孔
40 切換弁
41 油圧ポンプ
42 タンク
43,47 主油路
44,48 クッション用油路
45,49 クッション部
Claims (1)
- 【請求項1】 ロッド付きのピストンを、シリンダ内に
摺動可能に嵌挿して、ヘッド側油室とロッド側油室とを
画成する片ロッド型の油圧シリンダにおいて、前記ロッ
ドを二重管として中孔と環孔とを形成し、該中孔と環孔
とを切換弁を介して油圧源とタンクとに接続すると共
に、常時は、前記中孔をヘッド側油室へ前記環孔をロッ
ド側油室へ連通させ、前記ピストンがストロークエンド
に近接したとき、ストロークエンド方向への移動に伴っ
て順次閉鎖される、軸方向位置に配列した主油路と複数
のクッション用油路とを備えたクッション部を、前記ピ
ストンの前後に設けたことを特徴とするシリンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP875991U JPH04105610U (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | シリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP875991U JPH04105610U (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | シリンダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04105610U true JPH04105610U (ja) | 1992-09-11 |
Family
ID=31899545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP875991U Pending JPH04105610U (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | シリンダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04105610U (ja) |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP875991U patent/JPH04105610U/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970401 |