JPH04104517U - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JPH04104517U
JPH04104517U JP1453191U JP1453191U JPH04104517U JP H04104517 U JPH04104517 U JP H04104517U JP 1453191 U JP1453191 U JP 1453191U JP 1453191 U JP1453191 U JP 1453191U JP H04104517 U JPH04104517 U JP H04104517U
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gyro
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茂男 河島
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日本無線株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レート・ジャイロのプリセッションの軸の鉛
直線に対する傾きによって出力のレートに生ずる誤差を
減らすことを目的とする。 【構成】 設置台に2つのレート・ジャイロを設置し、
2つのレート・ジャイロをそれぞれのプリセッションの
軸がこの設置台の垂線に対して同角度の傾き交角を持た
せ、この2つのレート・ジャイロの出力のレートを平均
値計算回路で平均して出力することを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、航空機,車輌などにおいて角速度を検出する角速度センサに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
航空機などにおいて角速度の検出は、一般的にはレート・ジャイロが使用され ている。以下、ジャイロのプリセッションとレート・ジャイロの原理について簡 単に説明する。
【0003】 図3はジャイロのプリセッションを示す図で、図に示すように、慣性能率Ix のローター10が角速度ωxで回転しているとする。Y軸まわりにトルクMyを dt時間加えると、Y軸方向にMy・dtの角運動量の変化を生じ、スピン軸は dθだけ回転する。したがって、Mydt=Ixωxdθとなる。dθ/dt= ωzとおくと、トルクMzによってZ軸まわりにωz=My/Ixωxの角速度 を生じる。このωzをプリセッション速度という。プリセッションの軸はスピン 、トルクの軸に直交する。逆にZ軸のまわりにωzという角速度で基盤を回転さ せると、Y軸まわりにMy=Ixωxωzのトルクを生ずる。これをジャイロモ ーメントという。このジャイロのプリセッションの現象を利用したものの一つが レート・ジャイロである。
【0004】 図4はレート・ジャイロの原理を示す図であり、例えば、航空機の運動により 基盤11が角速度ωzで回転すると、Y軸まわりにMy=Ixωxωzのトルク を生じ回転しようとする。この回転はバネ12で拘束されているから、Kをバネ 定数とすると、Kθy=Ixωxωzなるθyだけ傾く。このθyによって機体 の角速度ωzを検出することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 解決しようとする問題点は、従来の1つのレート・ジャイロを用いた角速度セ ンサでは、出力レートが設置台の傾斜角に依存してしまう点にある。 すなわち1つのレート・ジャイロにおいては、出力であるレートがプリセッシ ョンの軸の鉛直線に対する傾斜角の余弦に比例する。このため、例えば車に装着 するような場合、プリセッションの軸の方向を何を基準にして定めれば良いか難 しく、また、車が右折あるいは左折するなどにより傾斜した場合、出力レートに 誤差が生じてしまう。
【0006】 本考案はかかる課題を解決するためになされたもので、プリセッションの軸の 鉛直線に対する傾斜角が変化しても、出力のレートに誤差が生じることのない角 速度センサを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、設置台に2つのレート・ジャイロをそれぞれのプリセッションの軸 がこの設置台の垂線に対し同角度の傾き交角をもつ姿勢に設置し、この2つのレ ート・ジャイロの出力のレートを、平均値計算回路で平均して出力することを最 も主要な特徴とする。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の構成を示す図で、図において、1は第1のレート・ ジャイロ、2は第2のレート・ジャイロ、3は2つのレート・ジャイロ1,2の 出力のレートの平均値を算出する平均値計算回路である。レート・ジャイロ1, 2のプリセッションの軸は、それぞれ設置台の垂線に対し同じ角度に傾き、そし て、互いに交わっている。
【0009】 図2は本考案の一実施例の動作を示す。図において4はレート・ジャイロ1, 2の設置台、5,6はそれぞれ設置台4に設置したレート・ジャイロ1,2のプ リセッションの軸、7は設置台4の垂線、8は鉛直線を示す。
【0010】 レート・ジャイロ1,2は、それぞれそのプリセッションの軸5,6が垂線7 に対して角度θだけ傾き、且つ、それぞれが交角2θで設置台4に設置されてい る。また、設置台4は水平面に対して角度ψだけ傾斜し、すなわち設置台4の垂 線7が鉛直線8に対し角度ψだけ傾いている。このとき、レート・ジャイロ1の 出力V1 は軸5の鉛直線8に対する傾斜角に比例するため、V1 =V0 cos( θ+ψ)と表される。ここで、V0 は軸5が鉛直線8と一致した場合の出力であ る。また、同様に、レート・ジャイロ2の出力V2 はV2 =V0 cos(θ−ψ )と表される。もし、傾斜角ψに比べ交角2θを充分大きく設定した場合、余弦 は、テイラー展開の手法により、次のように近似できる。 V1 ≒V0 cosθ−V0 (sinθ)・ψ V2 ≒V0 cosθ+V0 (sinθ)・ψ これらの出力V1 ,V2 を平均値計算回路3に入力し、平均値Vを計算すると V=V1 +V2 /2=V0 cos(θ+ψ)+V0 cos(θ−ψ)/2 ≒V0 cosθとなる。 すなわち、予め設定した交角2θのみに依存し、傾斜角ψには依存しないレー トが得られ、傾斜角ψの変化によって出力に誤差が生ずることがなくなる。
【0011】 なお、上記においては、2次元空間における傾斜に対する例について説明した が、3個のレート・ジャイロを使用し、3次元空間における傾斜に対して誤差が 生じないものを得ることもできる。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の角速度センサは、設置台の傾斜角に依存しない出 力のレートが得られるようになり、車などに装着する場合、設置台の傾斜角に考 慮を払う必要がなく容易に設置でき、また、例えば右折,左折のときの傾斜によ って生ずる誤差を減らすことができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本考案の一実施例の動作を示す図である。
【図3】ジャイロのプリセッションを示す図である。
【図4】レート・ジャイロの原理を示す図である。
【符号の説明】
1 第1のレート・ジャイロ 2 第2のレート・ジャイロ 3 平均値計算回路 4 設置台 5 プリセッションの軸 6 プリセッションの軸 7 垂線 8 鉛直線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置台にそれぞれのプリセッションの軸
    がこの設置台の垂線に対し同角度の傾き交角をもつ姿勢
    に設置した2つのレート・ジャイロと、この2つのレー
    ト・ジャイロの出力のレートを平均する平均値計算回路
    とを備えたことを特徴とする角速度センサ。
JP1453191U 1991-02-22 1991-02-22 角速度センサ Expired - Lifetime JP2531431Y2 (ja)

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JP1453191U JP2531431Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 角速度センサ

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JP1453191U JP2531431Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 角速度センサ

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JPH04104517U true JPH04104517U (ja) 1992-09-09
JP2531431Y2 JP2531431Y2 (ja) 1997-04-02

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ID=31749202

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JP1453191U Expired - Lifetime JP2531431Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 角速度センサ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126178A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Victor Co Of Japan Ltd ナビゲーション装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006126178A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Victor Co Of Japan Ltd ナビゲーション装置

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JP2531431Y2 (ja) 1997-04-02

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