JPH04103279U - 車両用オイルポンプ - Google Patents

車両用オイルポンプ

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JPH04103279U
JPH04103279U JP676191U JP676191U JPH04103279U JP H04103279 U JPH04103279 U JP H04103279U JP 676191 U JP676191 U JP 676191U JP 676191 U JP676191 U JP 676191U JP H04103279 U JPH04103279 U JP H04103279U
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元 小塚
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三菱自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、構成部品数を低減することができ、
ポンプ容積効率の向上を図り、必要な剛性を確保した車
両用オイルポンプを提供することにある。 【構成】エンジン21のクランク軸22にポンプ駆動軸
24を一体に連結し、クランク軸がポンプ駆動軸を直接
駆動するようにした。上記ポンプ駆動軸の小径部24b
の周面一部に、ポンプ体25を一体に設けた。したがっ
て、このポンプ体およびポンプ体を囲繞するハウジング
体26の径を小さくでき、これらのポンプ作用にともな
う受圧面積の縮小を図った。上記ハウジング体をエンジ
ン外面に取付け固定するとともに、この大径にした突起
部36aに軸受部材58を設け、補機類の駆動プーリ5
3,59を回転自在に支承した。上記軸受部材は、大な
るラジアル入力を受けても変形が生じることがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば車両用パワ−ステアリング装置等を駆動するため、駆動油 圧を発生する車両用オイルポンプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両用には、たとえばパワ−ステアリング装置、4輪操舵装置(4 WS)、アンチスキッドブレ−キ装置(ABS)、サスペンションコントロ−ル 装置等のような油圧制御機器が装着されることが多くなっている。
【0003】 これらの油圧制御機器の油圧回路は、エンジンオイルの循環経路とは異なる独 立した車両用オイルの循環経路によって形成されている。そして、この油圧回路 内にはオイルポンプが介設されており、このオイルポンプから圧送される作動油 圧によってこれらの各油圧制御機器が駆動されるようになっている。
【0004】 ところで、この種のオイルポンプとして、従来から、たとえば図3および図4 に示すようなベ−ン形のものが知られている。すなわち、ポンプ本体1の内部に はカムリング2が装着されている。
【0005】 上記カムリング2の内部には、ロ−タ3が回転自在に装着されている。さらに 、このロ−タ3の外周部位には複数のベ−ン4…が半径方向に突没可能に装着さ れている。また、ポンプ本体1の内部にはこれらのカムリング2、ロ−タ3およ びベ−ン4…間に油室5が形成されている。
【0006】 そして、上記ロ−タ3の回転動作にともないベ−ン4…をカムリング2のカム 曲面に沿って突没動作させることにより、図示しないオイルリザ−ブタンクから ポンプ本体1の吸込みポ−トを通して油室5内にオイルを吸込み、このポンプ本 体1の吐出ポ−トを通して外部側に吐出するポンプ作用が行われるようになって いる。
【0007】 また、このロ−タ3を回転駆動する駆動軸6の軸端部にはプ−リ7が取付けら れている。このプ−リ7は、図5に示すように、エンジン8のクランク軸に固定 されたクランクシャフトプ−リ9にベルト10を介して連結されている。
【0008】 したがって、上記エンジン8の駆動力がベルト10を介してポンプ本体1のプ −リ7に伝達され、ポンプ本体1のロ−タ3が回転駆動されるようになっている 。なお、同図中で、11はオルタネ−タの駆動プ−リ、12はテンションプ−リ 、13はエアコンコンプレッサの駆動プ−リ、14はこの駆動プ−リ13とクラ ンクシャフトプ−リ9との間に架設された駆動ベルト、15はこの駆動ベルト1 4のテンションプ−リである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来構成のものにあっては、エンジン8の駆動力をベルト10 を介してポンプ本体1のプ−リ7に伝達させる構成にしていたので、ポンプ本体 1を車体側に固定するための取付けブラケットや、ベルト10、プ−リ7、テン ションプ−リ12およびこれらの取付けボルト等の多数の構成部品が必要になり 、構成が複雑化するとともに、コスト高になる問題があった。
【0010】 さらに、上記ベルト10は長期の使用により、摩耗による滑りや切損等が生じ る恐れがあり、信頼性の向上を図るうえで問題があった。また、エンジン8のク ランク軸にベルト10の張力による負荷が入力され、エンジン8の主軸受に作用 する摩擦力が大きくなる恐れがあり、エンジン8の駆動効率の低下に繋がる。
【0011】 本考案は、上記事情に着目してなされたもので、構成部品数を低減することが できるとともに、ポンプ容積効率の向上を図り、併せて必要な剛性を確保した車 両用オイルポンプを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、エンジンの駆動軸にポンプ駆動軸を一体に連結してエンジン外部に 延出させ、このポンプ駆動軸周面一部にポンプ体を一体に設け、上記エンジン外 面に上記ポンプ体を囲繞するハウジング体を取付け固定し、このハウジング体一 部に軸受部材を介して補機類の駆動プーリを回転自在に支承し、かつこの駆動プ ーリを上記ポンプ駆動軸に連結部を介して一体的に連結したことを特徴とする車 両用オイルポンプである。
【0013】
【作用】
エンジン駆動時には、エンジンの駆動軸と一体に、ポンプ駆動軸および連結部 を介して補機類の駆動プ−リを回転駆動させる。上記ポンプ体は、ハウジング体 内で回転駆動され、オイルを吸込み、かつ所定部位に圧送する。
【0014】 上記ポンプ駆動軸の直径を小径にすることができ、これにともないポンプ体お よびハウジング体の直径が小さくなる。したがって、ポンプ作用にともなう上記 ハウジング体の受圧面積が小さくてすみ、油圧による撓み変形がなく、油漏れを 防止してオイルポンプとしての容積効率を高く保持する。
【0015】 上記補機類の駆動プーリは、ポンプ駆動軸から連結部を介して駆動トルクを受 ける。この駆動プーリは、上記ハウジング体の一部に軸受部材を介して回転自在 に支承され、この軸受部分の直径を大径にして剛性を確保できる。したがって、 上記駆動プーリに掛合するベルトの張力などからなるラジアル入力を、剛性が大 なる部分が受けて変形がなく、上記ポンプ駆動軸の直径を小径にしても、トルク 伝達に支障がない。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を、図1および図2を参照して説明する。
【0017】 図中、21はエンジン、22はこのエンジン21の駆動軸であるクランク軸、 23はエンジンオイルの循環経路とは異なる独立した車両用オイルの循環経路内 に介設されたオイルポンプの本体である。
【0018】 また、このポンプ本体23は、後述するポンプ駆動軸24に設けられて一体に 回転駆動されるポンプ体25と、このポンプ体25を囲繞するハウジング体26 とから構成される。
【0019】 上記ポンプ駆動軸24は、その端部が上記クランク軸22端面に螺挿される締 付けボルト27にカラー28およびボス29などとともに嵌合していて、上記締 付けボルト27の締付け固定によって、クランク軸22と一体に回転駆動される ようになっている。
【0020】 すなわち、上記ポンプ駆動軸24は、ある程度の長さがあって、エンジン21 外部側に延出される。その一端は、上記ボス29の端部に掛合する直径の大なる 大径部24aが形成され、残り大部分は、極力肉厚を薄くした小径部24bとな る中空体である。
【0021】 上記大径部24aには、たとえば図示しない動弁機構のカム軸を回転駆動する 歯付きベルトであるコックドベルトの駆動用スプロケット30が嵌合され、かつ 止めピン31を介して一体に固定される。
【0022】 さらに、上記スプロケット30は、上記ボス29にキ−32を介して連結され ている。したがって、上記コックドベルト駆動用のスプロケット30は、上記ポ ンプ駆動軸24と同時に回転駆動されるようになっている。
【0023】 一方、ポンプ駆動軸24の小径部24bの周面一部には、スプライン加工が施 されていて、その中途部に上記ポンプ体25を構成するロータ31が嵌合されて おり、ポンプ駆動軸24と一体的に回転駆動されるようになっている。上記ロー タ32外周部位には、複数のベ−ン33…が半径方向に突没可能に装着されてな る。
【0024】 上記ハウジング体26は、内周面に沿ってカムリングを備えたポンプハウジン グ35と、カバー36およびサイドプレート37とから構成される。上記ポンプ ハウジング35には、複数の固定用ボルト受部35a…が突設されていて、固定 ボルト38を介してエンジン21のフロントケ−ス21aに着脱可能に取付けら れている。
【0025】 上記カバ−36は、固定ボルト39によってポンプハウジング35に着脱可能 に取付けられている。一方、上記ポンプハウジング35の内面に上記サイドプレ −ト37が嵌着状態で固定されていて、ポンプハウジング35および上記カバー 36とともに、周面をカム曲面とした油室を形成している。この油室に、ベーン 33…を備えた上記ロ−タ32が収容されることになる。
【0026】 さらに、このポンプ本体23は、図示しない吸込みポ−トおよび吐出ポ−トを 各一対づつ備えていて、上記ロ−タ32の回転動作にともないベ−ン33…を油 室のカム曲面に沿って突没動作させることにより、図示しないオイルリザ−ブタ ンクからポンプ本体23の吸込ポ−トを通して油室内にオイルを吸込み、この吐 出ポ−トを通して外部側に吐出するポンプ作用が行われるようになっている。
【0027】 上記ポンプハウジング35とポンプ駆動軸24の周面端部間およびカラー28 とフロントケ−ス21a相互間には、ポンプ本体23内からの油漏れを防止する オイルシ−ル40,40が装着されている。
【0028】 また、上記ポンプハウジング35には、このポンプ本体23の動作を制御する 制御バルブ41が設けられている。この制御バルブ41は、上記ポンプ体25に 対してクランク軸22の軸端部方向に適宜の距離だけ離間させた位置に配置され ている。
【0029】 さらに、制御バルブ41のバルブ本体42には、ポンプ本体23側から吐出さ れる作動油を流す図示しない吐出油通路および流量制御用スプ−ル43の装着孔 44が略平行に形成されている。
【0030】 これらの吐出油通路およびスプ−ル装着孔44は、ポンプ駆動軸24の略半径 方向に向けて延設されており、上記スプロケット30に巻付けられた図示しない コックドベルトとの干渉を避ける位置に配置されている。
【0031】 また、この制御バルブ41のポンプ駆動軸24側のバルブ端面油室45は、ポ ンプ本体23の吐出部側に連結されていて、吐出油通路およびスプ−ル装着孔4 4の各内側端部にそれぞれ連通されている。そして、上記吐出油通路の外側端部 は、図示しないたとばパワ−ステアリング装置等の外部機器の連結配管に連結さ れている。
【0032】 上記スプ−ル装着孔44の外側端部には、閉塞キャップ46が螺着されていて 、スプ−ル装着孔44の外側端部を閉塞している。また、スプ−ル装着孔44の 内部には、上記スプ−ル43が摺動自在に装着されている。このスプ−ル43に は内端部側に突設部47、外端部側にばね受部48がそれぞれ形成されている。
【0033】 さらに、上記スプ−ル装着孔44の内部には、閉塞キャップ46とスプ−ル4 3のばね受部48との間に、コイルばねであるばね部材49が配設されている。 したがって上記スプ−ル43は、ばね部材49の付勢力によって突設部47をバ ルブ端面油室45の底面に当接させる方向に常時付勢されている。
【0034】 また、このスプ−ル装着孔44の周壁面には、上記スプ−ル43によって開閉 操作される吐出油流出口50が形成されている。この吐出油流出口50は、吐出 油流出用のバイパス通路51の一端部に連結されている。このバイパス通路51 の他端部は、ポンプ本体23の図示しない吸込みポ−ト側に連結されている。
【0035】 図示しない上記吐出油通路には、流路面積を絞るオリフィスが介設されていて 、この下流側には連通路の一端部が連結され、この連通路の他端部は上記スプ− ル装着孔44内における閉塞キャップ46側の端部に連結されている。
【0036】 したがって、上記スプ−ル装着孔44内のスプ−ル43の内側端面には、オリ フィスの上流側の油圧が作用し、スプ−ル43の外側端面には、オリフィスの下 流側の油圧が作用するようになっている。
【0037】 すなわち、このオリフィスの上下流の差圧に応じてスプ−ル43がスプ−ル装 着孔44に沿って移動し、上記制御バルブ41にはスプ−ル43の動作にともな いバイパス通路51の吐出油流出口50を開閉させて吐出油通路からの吐出油流 量を一定に制御する流量制御機構部が形成されることになる。
【0038】 なお、図中52はポンプ本体23の吸込みノズルであり、この吸込みノズル5 2は図示しないオイルリザ−ブタンク側に連結管を介して連結されている。
【0039】 一方、ポンプ駆動軸24の上記小径部24b端部周面のスプライン加工部分に は、周端部に補機類の駆動用外側プ−リ53を設けたプーリ支持体54の中心軸 部54aが係脱可能に挿入されている。
【0040】 さらに、上記プーリ支持体54は、上記締付けボルト27によってポンプ駆動 軸24に連結固定される。すなわち、これらスプライン加工部分や締付けボルト 27は、ポンプ駆動軸24の回転を補機類の駆動用外側プ−リ53に伝達する連 結部Aを形成することになる。
【0041】 上記連結部Aの外周側に、上記カバー36の端面に一体に突設されるリング状 の突出部36aが突出していて、この突出部36aの内周面とポンプ駆動軸24 周面との間には、ポンプ本体23内からの油漏れを防止するオイルシ−ル55が 装着されている。
【0042】 上記カバー36の突出部36a外周面にはメタルブッシュ56が嵌着されると ともに、このメタルブッシュ56に設けられる軸承具である、たとえばニードル ベアリング57を介して、上記プーリ支持体54に設けられる回転軸部54bが 嵌着される。
【0043】 すなわち、補機類の駆動用外側プ−リ53およびプーリ支持体54は、ニード ルベアリング57、メタルブッシュ56およびオイルシ−ル55aなどからなる 軸受部材58を介して上記カバー36の突起部36aに回転自在に支承されるこ とになる。
【0044】 上記外側プ−リ53の内端面には、内側プ−リ59が固定ボルト60によって 固定されている。この内側プ−リ59は、ポンプ本体23のポンプハウジング3 5を囲む位置に配置されている。なお、上記外側プ−リ53には、たとえばエア コン駆動用の駆動ベルトが巻付けられ、上記内側プ−リ59には、たとえばオル タネ−タ駆動用の駆動ベルトが巻付けられている。
【0045】 次に、上記構成の作用について説明する。
【0046】 まず、エンジン21の動作時にはクランク軸22とともに駆動用スプロケット 30、ポンプ駆動軸24および連結部Aを介して補機類の駆動用外側プーリ53 、内側プーリ59が一体的に回転駆動される。
【0047】 さらに、このポンプ駆動軸24の回転にともない、ロ−タ32が回転駆動され るとともに、このロ−タ32の回転動作にともないベ−ン33…がハウジング3 5のカムリングカム曲面に沿って突没動作される。
【0048】 上記ロ−タ32の回転動作にともない、カムリング、ロ−タ32およびベ−ン 33…間の油室内は負圧になるので、大気圧で保持されているオイルリザ−ブタ ンクから連結管、ポンプ本体23の吸込みノズル52、吸込みポ−トを順次介し て油室内にオイルが吸込まれる。
【0049】 そして、この油室内で圧縮された高圧の吐出油は、吐出ポ−ト、制御バルブ4 1のバルブ端面油室45、吐出油通路を経て外部側の外部機器の連結配管に吐出 される一連のポンプ作用が行われる。
【0050】 また、このポンプ本体23の動作中、上記制御バルブ41の作用によって、ポ ンプ本体23からの吐出油の流量の増大時には、不要な吐出油をポンプ本体23 内のバイパス通路51内を通して循環させることができ、吐出油通路からの吐出 油流量を常に一定に制御できる。
【0051】 このような構成のものにあっては、上記ポンプ駆動軸24の一端部を大径部2 4aに形成してクランク軸22と連結固定したから、ポンプ駆動軸24をクラン ク軸22に精度よく嵌合連結でき、効率よくトルク伝達が行われる。また、トル ク伝達にともなうポンプ駆動軸24の軸振れおよび歪み変形を防止できる。
【0052】 上記動弁機構のカム軸を回転駆動するコックドベルトの駆動用スプロケット3 0は、ポンプ駆動軸24の大径部24aに嵌合連結されているので剛性が大であ り、ベルトの張力などの影響で大きなラジアル入力があっても、充分耐え得るこ とができる。
【0053】 一方、ポンプ駆動軸24の小径部24bにポンプ体25を構成するロータ32 を一体に設けたので、このポンプ体25およびこれを囲繞するハウジング体26 とともに外径寸法を小さくできる。
【0054】 上記ポンプ体25およびハウジング体26は、外径寸法が大なものと比較して 、ポンプ作用にともなって受ける油圧の受圧面積が小さくてすむ。同時に、ハウ ジング体26を構成する固定ボルト39…のボルトピッチが小さくなる。
【0055】 したがって、ポンプ体25およびハウジング体26などは、ポンプ作用にとも なう油圧による撓み変形がなく、油漏れを防止でき、オイルポンプとしての容積 効率を高く保持することとなる。
【0056】 一方、上記補機類の駆動プーリ53,59は、ポンプ駆動軸24の小径部24 bから連結部Aを介して駆動トルクを受ける。上記連結部Aは、スプライン加工 や締付けボルト27などから構成されているので、駆動トルクの伝達を確実に行 う。
【0057】 上記駆動プーリ53,59を回転自在に支承する軸受部材58は、上記ハウジ ング体26のカバー36に一体に設けられた突起部36aに嵌合取付けされる。 上記突起部36aを、大径状に形成できて剛性が大になり、しかもハウジング体 26はエンジン21に取付け固定されている。
【0058】 上記駆動プーリ53,59に掛合するベルトの張力などを、軸受部材58およ び突起部36aが受け、ポンプ駆動軸24にはかからずにすむ。このことから、 軸受部材58および突起部36aにベルトの張力にともなう極めて大なるラジア ル入力があっても、軸受部材58および突起部36aは剛性が大であるから変形 がない。一方、上記連結部Aをポンプ駆動軸24の小径部24aに設けても、何 らの支障もない。
【0059】 さらにまた、エンジン21のクランク軸22と一体にポンプ駆動軸24を直接 駆動して、ポンプ作用を行わせるようにしたので、従来のようなエンジン21の 駆動力をベルト10(図5に示す)を介してポンプ本体23側に伝達させる場合 に必要になるベルト10他の多数の構成部品を省略でき、エンジンル−ム内の構 成を簡略化できる。上記ベルト10を使用する必要がないので、この摩耗による 滑りや切損等が生じる恐れがなく、信頼性の向上を図ることができる。
【0060】 また、エンジン21のクランク軸22にベルト10の張力による負荷が入力さ れる恐れがないので、エンジン21の駆動効率の低下を防止することができる。 さらに、エンジン21のクランク軸22の軸端部にポンプ本体23を装着するの で、エンジンル−ム内の限られた内部空間に新たに別のオイルポンプを設置する 場合であっても、簡単に新たなオイルポンプを設置することができる。
【0061】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱 しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0062】
【考案の効果】
本考案によれば、エンジンの駆動軸にポンプ駆動軸を一体に連結し、このポン プ駆動軸周面一部にポンプ体を設け、このポンプ体を囲繞するハウジング体を上 記エンジン外面に取付け固定し、このハウジング体に軸受部材を介して補機類の 駆動プーリを回転自在に支承し、かつ補機類の駆動プーリとポンプ駆動軸を連結 部を介して一体的に連結したから、従来のようなベルト駆動のものと比較して、 構成部品数の大幅を低減化を図ることができ、部品費およびコストの低減に寄与 するとともにエンジンルーム内の構成の簡略化を得られる。
【0063】 そしてまた、ポンプ駆動軸の直径を小径にでき、これにともない、ポンプ体お よびこのポンプ体を囲繞するハウジング体の外径寸法を小さくできる。したがっ て、ポンプ作用にともなってポンプ体およびハウジング体が受ける油圧の受圧面 積が小さくなり、油圧による撓み変形がなく、油漏れを防止できて、オイルポン プとしての容積効率を高く保持する。
【0064】 一方、上記ポンプ駆動軸から連結部を介して補機類の駆動プーリに駆動トルク を伝達する。上記連結部は、駆動トルクの伝達を確実に行う。
【0065】 上記駆動プーリを回転自在に支承する軸受部材は、大径状に形成した上記ハウ ジング体の一部に取付けでき、しかもハウジング体はエンジンに取付け固定され るから、上記駆動プーリに掛合するベルトの張力などを、軸受部材およびハウジ ング体が受け、ポンプ駆動軸にはかからずにすむ。上記ベルトの張力にともなう 極めて大なるラジアル入力が軸受部材およびハウジング体にあっても、これらの 剛性が大であるから変形がないなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す、車両用オイルポンプ
の概略構成の縦断面図。
【図2】同実施例の、オイルポンプの概略側面図。
【図3】本考案の従来例を示す、オイルポンプの縦断面
図。
【図4】同従来例の、横断面図。
【図5】同従来例の、オイルポンプの駆動状態を説明す
るための概略構成図。
【符号の説明】
21…エンジン、22…クランク軸、24…ポンプ駆動
軸、25…ポンプ体、26…ハウジング体、58…軸受
部材、A…連結部、53,59…補機類の駆動プーリ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの駆動軸に一体に連結されエンジ
    ン外部に延出されるポンプ駆動軸と、このポンプ駆動軸
    周面一部に一体に設けられるポンプ体と、上記エンジン
    外面に取付け固定され上記ポンプ体を囲繞するハウジン
    グ体と、このハウジング体一部に軸受部材を介して回転
    自在に支承され、かつ上記ポンプ駆動軸に連結部を介し
    て一体的に連結される補機類の駆動プーリとを具備した
    ことを特徴とする車両用オイルポンプ。
JP676191U 1991-01-25 1991-01-25 車両用オイルポンプ Withdrawn JPH04103279U (ja)

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