JPH0410279B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電子機器のリモコン信号受信装置に係
り、特にフオーマツト（システムコード）の異な
る２種類以上のリモコン信号を選別して受信し、
選別されたフオーマツトのリモコン信号のデータ
に応じて、例えばビデオテープレコーダ等の電子
機器の各種動作を制御する制御信号を出力する電
子機器のリモコン信号受信装置に関する。

（従来の技術） 従来より、例えば同じメーカーの２台のビデオ
テープレコーダを使用して、一方のビデオテープ
レコーダで再生したマスターテープの情報信号
を、他方のビデオテープレコーダでスレーブテー
プに記録する、いわゆるダビングを行なう場合に
は、当然、一方のビデオテープレコーダを再生モ
ードにし、他方のビデオテープレコーダを記録モ
ードにする必要がある。

また、同じメーカーのビデオテープレコーダ
は、通常、同一のシステムコードを有するリモコ
ン信号（リモコンコード）で動作するようになつ
ている。なお、第３図はリモコン信号の一例を示
す波形図であり、リモコン信号はシステムコード
とデータコードで構成されるリモコンコードより
なるものである。

ところが、上記のダビング時に、２台のビデオ
テープレコーダを各モードにするための操作をリ
モコン送信機（以下、単にリモコンという）を使
つて行なおうとすると、両方のビデオテープレコ
ーダが同じメーカーのものなので、同一のシステ
ムコードを有するリモコンコード（同じフオーマ
ツトの信号）で動作するようになつている為に、
リモコン操作を行なうと２台のビデオテープレコ
ーダともが同じモードになつてしまい、ダビング
時に、一のリモコンでの２台のビデオテープレコ
ーダの操作が下可能になるという不便さがある。

なお、上記のダビング時に使用する２台のビデ
オテープレコーダは、同一メーカーのものでなく
ても、同一のシステムコードを有するリモコンコ
ードで動作するものであれば、同様の問題が生じ
る。

そこで、各メーカーでは、システムコード（フ
オーマツト）の異なつた２種類以上のリモコンコ
ードを切換えて送信するための切換スイツチをリ
モコンに設けて、このリモコンの切換スイツチを
切換えることで、システムコードの異なつた２種
類以上のリモコンコードを送信する一方、リモコ
ン信号を受信する受信装置を具備したビデオテー
プレコーダ側にもシステムコードの異なつた２種
類以上のリモコンコードに対応して動作すること
ができるよう切換える切換スイツチを設けて、こ
の受信装置の切換スイツチを切換えることで、各
ビデオテープレコーダが異なつた２種類以上のリ
モコンコードに対応してそれぞれ動作させるよう
にしている。そして、ダビング時に、再生側のビ
デオテープレコーダと記録側のビデオテープレコ
ーダがお互いに別々の異なつたリモコンコードで
動作するようリモコン側及び受信装置側の両方の
切換スイツチをそれぞれ切換えていた。

すなわち、再生側のビデオテープレコーダを
“Ａ”という種類のシステムコード（フオーマツ
ト）を有するリモコンコードで動作するように切
換え、また、記録側のビデオテープレコーダを
“Ｂ”という“Ａ”とは異なる種類のシステムコ
ード（フオーマツト）を有するリモコンコードで
動作するように切換える。一方、リモコンから
“Ａ”という種類のシステムコード（フオーマツ
ト）を有するリモコンコードを送信することによ
つて再生側のビデオテープレコーダだけが再生モ
ードになるよう動作させ、また、リモコンの切換
スイツチを切換えて、リモコンから“Ｂ”という
種類のシステムコード（フオーマツト）を有する
リモコンコードを送信することによつて記録側の
ビデオテープレコーダだけが記録モードになるよ
う動作させるものである。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、上記のようにリモコンに切換スイツ
チを設けて必要に応じて切換え操作を行なうのは
仕方がないにしても、受信装置側にも切換スイツ
チを設けるのは、操作の面で不便であり、切換ス
イツチが増える分だけコスト高になるといつた問
題点がある。

そこで、本発明は上記した従来の技術の問題点
を解決して、受信装置側に設ける切換スイツチが
不要になり、更に、一のリモコンでの２台以上の
ビデオテープレコーダのリモコンによるダビング
時の操作等の電子機器の操作が受信装置側の切換
スイツチの切換え操作なしで可能になる電子機器
のリモコン信号受信装置を提供することを目的と
する。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記の目的を達成するために、フオ
ーマツトの異なる２種類以上のリモコン信号を選
別して受信し、選別されたフオーマツトのリモコ
ン信号のデータに応じて電子機器の各種動作を制
御する制御信号を出力する電子機器のリモコン信
号受信装置であつて、動作開始時に受信したリモ
コン信号のフオーマツトを記憶するメモリ手段
と、前記メモリ手段に記憶されたリモコン信号の
フオーマツトと前記動作開始時以後に受信したリ
モコン信号のフオーマツトを比較し、これらのフ
オーマツトが一致した時に一致信号を出力するフ
オーマツト比較手段と、この一致信号が出力され
た時に前記メモリ手段に記憶されていたフオーマ
ツトのリモコン信号のデータに応じた電子機器の
各種動作を制御する制御信号を出力する制御信号
出力手段とよりなる電子機器のリモコン信号受信
装置を提供するものである。

（作 用） 上記した構成の電子機器のリモコン信号受信装
置においては、動作開始時に記憶したフオーマツ
トのリモコン信号を受信した時のみ、そのフオー
マツトのリモコン信号のデータに応じて電子機器
の各種動作を制御する。

（実施例） 本発明になる電子機器のリモコン信号受信装置
の一実施例について、以下に図面と共に説明す
る。

本発明は受信装置側には切換スイツチを設けな
いようにし、ビデオテープレコーダに電源（AC）
を入れて動作を開始した後に、最初に受信したリ
モコンコード（リモコン信号）を構成するシステ
ムコードの種類を“Ａ”とすると、それ以降、ビ
デオテープレコーダは“Ａ”のシステムコードを
有するリモコンコードのデータコードしか解読し
ないようにして、すなわち、その“Ａ”のリモコ
ンコードのデータ（動作内容）でしか動作しない
ようにするものである。あるいは、最初に“Ｂ”
のシステムコードを有するリモコンコードを受信
した場合には、“Ａ”のリモコンコードのデータ
コードは解読せず、“Ｂ”のリモコンコードのデ
ータコードだけを解読するようにして、すなわ
ち、その“Ｂ”のリモコンコードのデータ（動作
内容）でしか動作しないようにするものである。

第１図は本発明になる電子機器のリモコン信号
受信装置の一実施例を示すブロツク系統図であ
る。

同図において、入力端子１には電子機器のリモ
コン信号受信部（図示せず）で受信されたリモコ
ンからのリモコン信号（リモコンコード）が入来
する。ビデオテープレコーダに電源（AC）を入
れて動作を開始した後に、最初に受信したリモコ
ン信号は、入力禁止ゲート２を介してリモコン信
号判別部３に供給される。

リモコン信号判別部３は、供給される信号がリ
モコン信号であることを判別すると、入力禁止ゲ
ート２に禁止信号を供給して、入力禁止ゲート２
を介してリモコン信号判別部３に供給されるリモ
コン信号の供給を禁止する。また、リモコン信号
判別部３は供給されたリモコン信号（リモコンコ
ード）を構成するシステムコード（第３図参照）
の種類を判別して、その判別信号、すなわち各種
のシステムコードに対応した所定の信号を出力し
て、これをメモリ部４に供給する。そして、メモ
リ部４は供給された上記所定の信号を記憶する、
いわゆるフオーマツテイングを行なう。

前記のようにビデオテープレコーダに電源
（AC）を入れて動作を開始した後に、入力端子１
を介して入来するリモコン信号はリモコン信号比
較部５に供給され、一方、このリモコン信号比較
部５にはメモリ部４に記憶したシステムコードの
種類に対応した所定の信号を読出したメモリ内容
（信号）も供給される。

リモコン信号比較部５は、入力端子１からのリ
モコン信号のシステムコードの種類とメモリ部４
から読出されたメモリ内容に対応するシステムコ
ードの種類を比較し、その種類が一致した時のみ
一致信号を出力する。すなわち、メモリ部４に
“Ａ”の種類のシステムコードに対応する所定の
信号が記憶されており、また、入力端子１から
“Ａ”の種類のシステムコードを有するリモコン
信号（リモコンコード）が入来した時に一致信号
を出力する。あるいは、同様に、“Ｂ”の種類の
システムコードで一致した時に一致信号を出力す
る。

この一致信号は、切換部６に供給されて、その
一致信号が“Ａ”の種類のシステムコードで一致
した場合には切換部６の可動片を接点Ａ側に切換
え、あるいは、一致信号が“Ｂ”の種類のシステ
ムコードが一致した場合には切換部６の可動片を
接点Ｂ側に切換える。また、切換部６には入力端
子１からのリモコン信号が共通端子Ｃに供給され
る。

７は“Ａ”の種類のリモコンコードを有するリ
モコン信号（リモコンコード）のデータコードに
応じて、そのデータを解読してビデオテープレコ
ーダが各種の動作を行なうようにするプログラム
を予め記憶された読出し専用メモリ（ROM；
Read Only、Memory）の“Ａ”リモコン信号
解読プログラム部である。

また、８は同じく“Ｂ”の種類のシステムコー
ドを有するリモコン信号（リモコンコード）のデ
ータコードに応じて、そのデータを解読してビデ
オテープレコーダが各種の動作を行なうようにす
るプログラムを予め記憶された読出し専用メモリ
の“Ｂ”リモコン信号解読プログラム部である。

上記したように、“Ａ”あるいは“Ｂ”の種類
のシステムコードで一致した場合に、切換部６の
可動片が、接点Ａ側あるいは接点Ｂ側にそれぞれ
切換えられ、切換部６の共通端子Ｃに供給される
リモコン信号が“Ａ”あるいは“Ｂ”リモコン信
号解読プログラム部７，８に供給される。そし
て、“Ａ”あるいは“Ｂ”リモコン信号解読プロ
グラム部７，８により、供給されたリモコン信号
のデータコード（動作内容）を解読して、その解
読結果を動作制御部９に供給する。

この動作制御部９は、“Ａ”あるいは“Ｂ”リ
モコン信号解読プログラム部７，８から供給され
た解読結果により、ビデオテープレコーダの各種
のメカ及び電気系の動作や表示を制御する制御信
号を出力し、各動作を制御する。

以上の構成のものにおいて、２台のビデオテー
プレコーダを使用して、ダビングを行なう場合、
各ビデオテープレコーダで電源（AC）を入れて
動作を開始した後に、各ビデオテープレコーダに
おいて、再生側に使うビデオテープレコーダは、
リモコンから“Ａ”の種類のシステムコードを有
するリモコン信号（リモコンコード）を送信し
て、“Ａ”の種類にフオーマツテイングしておく
一方、記録側に使うビデオテープレコーダは、リ
モコンの切換スイツチを切換えてリモコンから
“Ｂ”の種類のシステムコードを有するリモコン
信号（リモコンコード）を送信して、“Ｂ”の種
類にフオーマツテイングしておけば、それ以降
は、リモコンからのそれぞれの種類のシステムコ
ードを有するリモコン信号（リモコンコード）し
か受信しないので、このようにすれば、ダビング
時にリモコンでの操作が可能になる。

次に、前記した第１図に示す本発明の一実施例
の構成のものを、例えばマイクロコンピユータで
実現した場合の動作について、第２図に示すフロ
ーチヤートと共に説明する。

第２図において、例えば電源（AC）を入れて
動作を開始した時［ステツプ10］、まず、リモコ
ン信号を受信したかどうかを判断し［ステツプ
11］、更に、受信したリモコン信号のフオーマツ
テイングが終了しているかどうかを判断する［ス
テツプ12］。

受信したリモコン信号のフオーマツテイングが
終了していない場合［No］、受信したリモコン信
号のシステムコードが“Ａ”の種類か“Ｂ”の種
類かを判断し［ステツプ13］、システムコードが
“Ａ”の種類の場合［Ａ］、“Ａ”の種類にフオー
マツテイングし［ステツプ14］、システムコード
が“Ｂ”の種類の場合［Ｂ］、“Ｂ”の種類にフオ
ーマツテイングする［ステツプ15］。

そして、各種類にフオーマツテイングされた状
態において、その種類のリモコンコード（リモコ
ン信号）を解読する［ステツプ16］。

一方、ステツプ12において、受信したリモコン
信号のフオーマツテイングが終了している場合
［YES］、ステツプ13と同様に、受信したリモコ
ン信号のシステムコードが“Ａ”の種類か“Ｂ”
の種類かを判断し［ステツプ17］、システムコー
ドが“Ａ”の種類の場合［Ａ］、その時、“Ａ”に
フオーマツトされている状態なのかを判断し［ス
テツプ18］、“Ａ”にフオーマツトされている場合
［YES］、その“Ａ”の種類のリモコンコード
（リモコン信号）を解読する［ステツプ16］。

また、ステツプ17において、システムコードが
“Ｂ”の種類の場合［Ｂ］、その時、“Ｂ”にフオ
ーマツトされている状態なのかを判断し［ステツ
プ19］、“Ｂ”にフオーマツトされている場合
［YES］、その“Ｂ”の種類のリモコンコード
（リモコン信号）を解読する［ステツプ16］。

また、ステツプ16においてリモコンコードを解
読した後は次のリモコン信号の受信を待機し、同
様にステツプ18、19において受信したシステムコ
ードにフオーマツトされていない場合［NO］に
も次のリモコン信号の受信を待機する。

なお、上記した実施例では、フオーマツト（シ
ステムコード）の異なる“Ａ”、“Ｂ”の２種類の
リモコン信号を選別して受信する装置について説
明したが、更に、“Ｃ”、“Ｄ”…といつた別の種
類のリモコン信号を選別して受信するようにする
ことも可能であり、その場合も、予め各種類のリ
モコン信号に対応するプログラム（ソフトウエ
ア）を用意しておき、リモコンの切換スイツチの
接点数や受信装置内の各プログラムを切換える接
点数等を増やすことで拡張を容易に行なうことが
できる。

また、上記した実施例では、電源（AC）を入
れた後を動作の開始時として、その時に最初に受
信したリモコン信号（リモコンコード）のシステ
ムコードの種類に応じて、それをメモリ部に記憶
することによりフオーマツテイングを行なつた
が、その他にも電源（AC）を入れてフオーマツ
テングした後に、再度、電源を入れ直さない
（OFF／ONしない）で、新たに別の種類のシス
テムコードをフオーマツテングして、その時を動
作の開始時としても良い。その場合、電源（AC）
を入れて、ある種類のシステムコードがフオーマ
ツテイングされている状態で、例えば受信装置側
の特定の操作ボタンとフオーマツテイングしたい
種類のリモコン信号をリモコンから送信するため
のリモコンの操作ボタンとを同時に押すことによ
り、電源（AC）のON／OFF動作を介さないで、
新たな種類のシステムコードがフオーマツテイン
グされるようにしても良い。

（発明の効果） 以上の如く、本発明になる電子機器のリモコン
信号受信装置によれば、受信装置側に設けられて
いるフオーマツト切換え用の切換スイツチが不要
になるので、コストが低減化でき、更に、上記受
信装置側の切換スイツチを切換える煩わしさも解
消でき、一のリモコンでの２台以上のビデオテー
プレコーダのリモコンによるダビング時の操作等
の電子機器の操作が受信装置側の切換スイツチの
切換え操作なしで可能になるといつた特長を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる電子機器のリモコン信号
受信装置の一実施例を示すブロツク系統図、第２
図は本発明装置の動作説明用のフローチヤート、
第３図はリモコン信号の一例を示す波形図であ
る。 １……入力端子、２……入力禁止ゲート、３…
…リモコン信号判別部、４……メモリ部、５……
リモコン信号比較部、６……切換部、７……
“Ａ”リモコン信号解読プログラム部、８……
“Ｂ”リモコン信号解読プログラム部、９……動
作制御部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フオーマツトの異なる２種類以上のリモコン
   信号を選別して受信し、選別されたフオーマツト
   のリモコン信号のデータに応じて電子機器の各種
   動作を制御する制御信号を出力する電子機器のリ
   モコン信号受信装置であつて、 動作開始時に受信したリモコン信号のフオーマ
   ツトを記憶するメモリ手段と、 前記メモリ手段に記憶されたリモコン信号のフ
   オーマツトと前記動作開始時以後に受信したリモ
   コン信号のフオーマツトとを比較し、これらのフ
   オーマツトが一致した時に一致信号を出力するフ
   オーマツト比較手段と、 この一致信号が出力された時に前記メモリ手段
   に記憶されていたフオーマツトのリモコン信号の
   データに応じた電子機器の各種動作を制御する制
   御信号を出力する制御信号出力手段とよりなる電
   子機器のリモコン信号受信装置。 ２ 制御信号出力手段は、異なるフオーマツトの
   リモコン信号のデータに応じて電子機器が各種動
   作を行なうよう制御する複数のプログラムがそれ
   ぞれフオーマツト毎に予め記憶された読出し専用
   メモリ内の複数のプログラムの中から、一致信号
   が出力された時にメモリ手段に記憶されていたフ
   オーマツトに対応するプログラムにより制御する
   ようにされた特許請求の範囲第１項記載の電子機
   器のリモコン信号受信装置。