JPH04102780U - ホース口金具取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］１工程でゴムホースに口金具を挿入し締め付け
ることができるホース口金具取付装置を得る。 ［構成］ゴムホースを挟持するクランプ手段と、口金具
受け部材と、クランプ手段を口金具受け部材の方へ推進
してゴムホースを口金具に挿入させる挿入手段と、挿入
手段の軸方向の運動をくさび作用により半径方向の運動
に変換して口金具をゴムホースに圧締する圧締手段とか
らなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、耐圧配管用ゴムホースの端部に接続用の口金具を取り付ける装置 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、耐圧配管用ゴムホースに口金具を取り付けるには、口金具をゴムホース に挿入する装置と挿入した口金具を締め付ける装置とがあり、これらの装置を使 用して取り付けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のホース口金具取付手段は上記のようであるが、挿入と締付けとの２段階 の作業となり、手間がかかるとともに、不良品が生じる機会も多いというような 課題があった。

【０００４】 この考案は上記課題を解消するためになされたもので、挿入工程と締付け工程 とを連続して行うようにしたホース口金具取付装置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るホース口金具取付装置は、ゴムホースを挟持するクランプ手段 と、口金具を受け止める口金具受け部材と、前記クランプ手段を前記口金具受け 部材の方へ移動させてこのクランプ手段により挟持されたゴムホースを前記口金 具受け手段により受け止められた口金具に挿入させる挿入手段と、この挿入手段 の軸方向の運動をくさび機構により半径内方向の運動に変換して口金具スリーブ を挟圧して口金具をゴムホースに締着させる圧締手段とからなるものである。

【０００６】

【作用】

この考案におけるクランプ手段はゴムホースを挟持し、口金具受け部材は口金 具を受け止める。挿入手段は、ゴムホースを挟持したクランプ手段を口金具を受 け止めている口金具受け部材の方へ移動させてゴムホースを口金具に挿入させる 。圧締手段は、この挿入手段の軸方向の運動をくさび機構により半径内方向の運 動に変換して口金具スリーブを挟圧して口金具をゴムホースに締着する。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１はこの考案の一実施例 によるホース口金具取付装置の平面断面図、図２はクランプ手段を示す正面図、 図３は圧締手段を示す平面断面図、図４は取付工程を示す図である。図２乃至図 ４において、１０はゴムホースであり、この装置は、このゴムホース１０の端部 に口金具インサート２１を挿入し、口金具スリーブ２２を締め付けてこの口金具 を取り付けるものである。

【０００８】 図１及び図２に示すように、このホース口金具取付装置の一端部には、クラン プ爪３２，エアシリンダ３３，スライドガイド３４，クランプ取付板３６等から なるクランプ手段が設けられている。クランプ爪３２は両側または上下からゴム ホース１０を定位置に挟持するようにＶブロック状に形成されている。クランプ 爪３２のＶ状のゴムホース１０に接する面は荒れ面とか、ゴム面として、クラン プしたとき、ゴムホース１０が軸方向に滑らないようにされている。クランプ爪 ３２はクランプ取付板３６に取り付けられ、クランプ取付板３６はエアシリンダ ３３により左右または上下に対向または相反して駆動される。スライドガイド３ ４はこれらの動きを案内する。

【０００９】 図１及び図３に示すように、口金具２１，２２を受けるように凹状に形成され た口金具受け部材５０が、この装置の枠体に固着されている。また、図１に示す ように、油圧シリンダ６１，ピストンロッド６２，タイバー６６，クランプ接続 板６３，位置検出手段６９等からなる挿入手段が設けられている。油圧シリンダ ６１は油圧力によりピストンロッド６２を図１の左右に動かし、ピストンロッド ６２は図示のような連結部材及びタイバー６６を介してクランプ接続板６３に連 結されており、クランプ手段は油圧シリンダ６１によって図１の左右に駆動され る。このストロークは位置検出手段６９によって検出制御される。

【００１０】 図１，図３及び図４（Ｃ）に示すように、テーパーコーン７７及びコレット７ ８からなる圧締手段が設けられている。テーパーコーン７７は外面がこの装置の 枠体に沿い、タイバー６６により軸方向に移動可能である。コレット７８の外面 にはテーパーコーン７７のテーパー面に対応するテーパー面が形成されており、 内面は口金具スリーブ２２を圧締する形状となっている。テーパーコーン７７は 、自由状態では、図示しないスプリング等により、図４（Ｃ）でテーパーコーン ７７ｅとして示す位置にあり、コレット７８はそれに応じて半径方向外方の開位 置にある。図１，図３は、油圧シリンダ６１が引き込み位置であり、挿入手段に 引き込まれてクランプ手段は挿入位置であり、圧締手段の締め付け状態の位置を 示す。

【００１１】 次に、動作について説明する。図１において、油圧シリンダ６１を突き出し側 に動かしてピストンロッド６２を図の左方へ出し、タイバー６６，クランプ接続 板６３を介してクランプ手段３０を図の左方へ出しておく。テーパーコーン７７ は、図４（Ｃ）のテーパーコーン７７ｅで示す位置となっており、コレット７８ も半径方向外方に位置して開状態である。また、クランプ手段は、図２のクラン プ爪３２ａで示す開位置となっている。この状態において、図４（Ａ）に示すよ うに、ゴムホース１０を口金具インサート２１の外側と口金具スリーブ２２の内 側との間に少し挿入する。挿入するといっても関係位置を整えるだけでよい。こ の状態で、口金具及びゴムホース１０を、クランプ爪３２の間を通して挿入し、 口金具の先端を口金具受け部材５０に当接させる。この状態でエアシリンダ３３ を作動させて、図２のクランプ爪３２ａを両側から押し出してクランプ爪３２ｂ の位置としてゴムホース１０をクランプさせる。

【００１２】 次に、油圧シリンダ６１を引き込み方向に作動させ、ピストンロッド６２，タ イバー６６，クランプ接続板６３を介してクランプ手段を図１の右方へ引き込ま せる。図４（Ｂ）でクランプ爪３２ｃの位置からクランプ爪３２ｄの方へ移動さ せる。クランプ爪３２でクランプされているゴムホース１０も図の右方へ押し込 まれる。ところが、口金具２１，２２は口金具受け部材５０に受け止められてい るので、ゴムホース１０は口金具に押し込まれる。ゴムホース１０が口金具に完 全に押し込まれたところで、クランプ接続板６３がコレット７８に当接してクラ ンプ手段の移動は止まる。しかし、なお油圧シリンダ６１は図の右方へ動き、タ イバー６６はテーパーコーン７７を、図４（Ｃ）のテーパーコーン７７ｅで示す 位置からテーパーコーン７７ｆで示す位置まで移動する。このテーパーコーン７ ７の軸方向の動きから、図４（Ｃ）に示すように、くさび作用によりコレット７ ８は半径方向内側へ圧迫され、コレット７８は口金具スリーブ２２を半径方向に 圧縮して口金具インサート２１との間にゴムホース１０を締め付ける。以上でホ ース口金具取付は完了したので、油圧シリンダ６１を突き出し作動させ、エアシ リンダ３３を引っ込み作動させる。図示しないスプリング等の力により、テーパ ーコーン７７は、図４（Ｃ）のテーパーコーン７７ｆからテーパーコーン７７ｅ の位置になり、コレット７８は開位置になる。また、クランプ爪３２も開位置に なる。取付完了したゴムホースを取り出す。このとき、このホース口金具取付装 置は、次の取り付けるべきゴムホースと口金具とを受け入れる態勢になっている 。なお、挿入手段の動作は位置検出手段６９により検出されて制御される。

【００１３】 なお、エアシリンダ３３の代わりに、油圧アクチュエータを用い、スプリング 等を介してクランプ爪３２を駆動して、ゴムホース１０を所定の力でクランプさ せるようにしてもよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、口金具にゴムホースを挿入して締め付ける 作業を連続して１工程で行うことができ、手間が省けるとともに、品質の均一化 と不良品発生防止を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例によるホース口金具取付装
置の平面断面図である。

【図２】この考案の一実施例によるホース口金具取付装
置のクランプ手段を示す正面図である。

【図３】この考案の一実施例によるホース口金具取付装
置の圧締手段を示す平面断面図である。

【図４】この考案の一実施例によるホース口金具取付装
置の取付工程を示し、（Ａ）は取付け前の状態を示す
図、（Ｂ）は取付け中の状態を示す図、（Ｃ）は取付け
完了状態を示す図である。

【符号の説明】

１０：ゴムホース、２１：口金具インサート、 ２２：
口金具スリーブ、３２：クランプ爪、 ３３：エアシリ
ンダ、５０：口金具受け部材、６１：油圧シリンダ、
６２：ピストンロッド、 ６３：クランプ接続板、６
６：タイバー、７７：テーパーコーン、 ７８：コレッ
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴムホースを挟持するクランプ手段と、
   口金具を受け止める口金具受け部材と、前記クランプ手
   段を前記口金具受け部材の方へ移動させてこのクランプ
   手段により挟持されたゴムホースを前記口金具受け手段
   により受け止められた口金具に挿入させる挿入手段と、
   この挿入手段の軸方向の運動をくさび機構により半径内
   方向の運動に変換して口金具スリーブを挟圧して口金具
   をゴムホースに締着させる圧締手段とからなるホース口
   金具取付装置。