JPH04102063U - 車両の通過速度測定装置 - Google Patents

車両の通過速度測定装置

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JPH04102063U
JPH04102063U JP420191U JP420191U JPH04102063U JP H04102063 U JPH04102063 U JP H04102063U JP 420191 U JP420191 U JP 420191U JP 420191 U JP420191 U JP 420191U JP H04102063 U JPH04102063 U JP H04102063U
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light
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receiver
vehicle
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JP420191U
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Inventor
明告 小瀧
頼一 鈴木
Original Assignee
株式会社明電舎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 キャスター付きの架台13に各々地面と平行
に所定長さを有する投光器取付板10aと受光器取付板
10bとを対向して設け、投光器取付板10aには二つ
の投光器11a、12aを長手方向に所定間隔x[m]
で配設するとともに、受光器取付板10bには投光器1
1a、12aと各々同一光軸上に二つの受光器11b、
12bを配設して投光器取付板10aと受光器取付板1
0bとの間隙に二つの光軸が形成された光電センサを構
成し、一方、前記間隙を通過し得る形状の遮光板15a
を車両60の側部に設け、車両60が走行する際に遮光
板15aが前記光電センサの二つの光軸を順次遮る時差
を受光器11b、12bの出力信号に基づいて検出し、
これを該車両60の通過速度に換算するようにしたもの
である。 【効果】 投光器と受光器とが至近距離に配設され、各
受光器の応答遅れ時間の影響が大幅に緩和されるので、
測定精度が著しく向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の走行速度を光電センサを用いて測定する通過速度測定装置に 係り、特に、車両の衝突試験における衝突直前の走行速度測定に適した通過速度 測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の衝突試験を行うためには当該車両の衝突直前の走行速度を高精度に測定 する必要がある。従来は、例えば図7に示す構成の通過速度測定装置を用いて車 両の走行速度を測定していた。
【0003】 これらの図を参照して従来の通過速度測定装置を説明すると、S[m]幅の走 行路両側に各々所定高の垂直固定架台に搭載された第一の投光器61aと第一の 受光器61bとを同一光軸上に配置するとともに、第一の投光器61aと第一の 受光器61bとから各々の走行路方向に所定距離x[m]だけ離れた位置に各々 所定高の垂直架台に搭載された第二の投光器62aと第二の受光器62bとを同 一光軸上に配置し、走行路を通過しようとする車両60が第一の投光器61aか らの光を最初に遮った後に第二の投光器62aからの光を最初に遮るまでの時差 t[s]を、第一および第二の受光器61b,62bからの出力信号に基づいて 時差検出回路63で検出し、この検出された時差t[s]を通過速度演算回路6 4で車両60の通過速度V[m/s]に換算している。
【0004】 通過速度演算回路64における演算式を下記に示す。
【0005】 V[m/s]=x[m]/t[s]・・・・・・・・・・・(1) 通過速度の測定精度は上記(1)式の時差t[s]をいかに正確に検出できるかに かかっており、そのため従来は、走行路の幅S[m]をできるだけ短くして各投 光器61a,62bからの各受光器61b,62bにおける応答遅れ時間を短縮 するとともに、各投光器間および受光器間の距離x[m]もできるだけ短くして 衝突直前の通過速度測定に対応させている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の通過速度測定装置では、約2[m]の車両幅を考慮する と、走行路の幅S[m]すなわち各投光器61a,62aと各受光器61b,6 2bとの間の距離が少なくとも3[m]は必要となり、これに対応する各受光器 61b,62bにおける応答遅れ時間の短縮は1[ms]が限界となる。
【0007】 また、各々二つの投光器および受光器を用いるので、一方のものと他方のもの との間の応答遅れ時間にバラツキを生じるという本質的な問題もある。
【0008】 いま、このバラツキに伴う応答遅れ時間差をTd[s]、測定誤差をεとする と、これらと前記時差t[s]との間には以下の関係式が成立する。 t[s]=Td[s]/ε ・・・・・・・・・・・・・・(2) 上記(2)式より、 仮に第一および第二の光電センサ61,62間のバラツキを3 0[%]とすると、応答遅れ時間差Tdは1[ms]×0.3=0.3[ms]と なるから、例えば測定誤差εを0.2[%]以内にする場合は、フェイルセーフ となる時差t[s]が150[ms]以上でなければならないことがわかる。
【0009】 また、前記(1)式は次式のように変形できる。 x[m]=V[m/s]×t[s]・・・・・・・・(3) 従って、例えば走行速度Vが90[km/h](=25[m/s])の車両60 を0.2[%]以内の誤差εで測定する場合の光電センサ61,62間距離x[ m]は、3.75[m]以上でなければならないことがわかる。しかし、この条 件によって測定される走行速度は、3.75[m]における車両60の走行速度 の平均値であって、必ずしも衝突直前の走行速度と一致するものではない。しか も、従来の通過速度測定装置では、衝突直前の通過速度を測定するときは、前記 距離x[m]を0.5〜1[m]に設定する場合が多いが、この場合には通過速 度の測定誤差εが1.5〜0.75[%]しか得られず、衝突試験用としては信頼 性が著しく低くなるという問題があった。
【0010】 本考案は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的とする ところは、車両60の衝突直前の通過速度をも高精度に測定することができる通 過速度測定装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の構成は、所定高の架台に各々地面と平行に 所定長さを有する投光器取付部材と受光器取付部材とを対向して設け、前記投光 器取付部材には二つの投光器を長手方向に所定間隔で配設するとともに前記受光 器取付部材には前記投光器と各々同一光軸上に二つの受光器を所定間隔で配設し て前記投光器取付部材と前記受光器取付部材との間隙に二つの光軸が形成された 光電センサを構成し、一方、前記間隙を通過し得る形状の遮光板を車両側に設け 、該車両が走行する際に該遮光板が前記光電センサの二つの光軸を順次遮る時差 を検出してこれを車両の通過速度に換算するようにしたことを特徴とする。
【0012】 前記光電センサは、前記架台に各々地面と平行に所定長さを有するセンサ取付 部材とプリズム取付部材とを対向して設け、センサ取付部材には投光器および受 光器を互いに背設するとともに、該投光器から投光される光を前記プリズム取付 部材側に直角に偏向する第一のプリズムと前記プリズム取付部材側から受光する 光を直角に偏向して受光器に導く第二のプリズムを長手方向に所定間隔で配設し 、また、プリズム取付部材には第一のプリズムで偏向された光を直角に偏向する 第三のプリズムと該第三のプリズムから受光した光を直角に偏向して第二のプリ ズムに導く第四のプリズムとを長手方向に所定間隔で配設し、センサ取付部材と プリズム取付部材との間隙に二つの光軸を形成するように構成することもできる 。
【0013】 また、前記光電センサは、前記第一のプリズムおよび前記第二のプリズムの配 設箇所に各々前記プリズム取付部材を指向する投光器および受光器を設け、該投 光器は前記第三のプリズムに直接投光するとともに該受光器は前記第四のプリズ ムから直接受光するように構成することもできる。
【0014】 更に、前記センサ取付部材に投光器と該投光器から投光される光を該取付部材 に平行かつ互いに背反する方向の二つの光に分岐偏向する分岐プリズムとを設け 、該分岐プリズムで分岐偏向された光の一方を前記第一のプリズムに導き、分岐 偏向された光の他方を前記第二のプリズムに導くとともに、前記プリズム取付部 材に前記第三および第四のプリズムから導かれた光を同一光軸に収束偏向する収 束プリズムと該収束プリズムで収束偏向された光を受光する受光器とを設け、前 記センサ取付部材と前記プリズム取付部材との間隙に二つの光軸が形成された光 電センサを構成しても良い。
【0015】 なお、前記架台はキャスターおよび該キャスターのロック機構を備え、前記光 電センサを移動自在に構成することができる。
【0016】
【作用】
(請求項1について) 車両が走行して遮光板が光電センサの間隙を通過しよ うとする際、該間隙に形成された二つの光軸が順次遮光される。この遮光される 時差を二つの受光器の出力信号により検出して、当該車両の通過速度すなわち走 行速度に換算する。
【0017】 (請求項2について) 投光器から投光された光は、第一のプリズム→第三の プリズム→第四のプリズム→第二のプリズムで順次直角に偏向されて受光器に導 かれる。これにより、センサ取付部材とプリズム取付部材との間隙に、第一のプ リズムから第三のプリズムに向かう光と第四のプリズムから第二のプリズムに向 かう光とによる二つの光軸が形成される。
【0018】 (請求項3について) 投光器から投光された光は、第三のプリズム→第四の プリズムで順次直角に偏向されて受光器に導かれる。これにより、センサ取付部 材とプリズム取付部材との間隙に、投光器から第三のプリズムに向かう光と第四 のプリズムから受光器に向かう光とによる二つの光軸が形成される。
【0019】 (請求項4について) 投光器から投光された光は分岐プリズムにより各々背 反する方向の二つの光に分岐される。一方の分岐光は第一のプリズム→第三のプ リズム→収束プリズムで順次直角に偏向されて受光器に導かれる。他方の分岐光 は第二のプリズム→第四のプリズム→前記収束プリズムで順次直角に偏向されて 前記受光器に導かれる。これにより、センサ取付部材とプリズム取付部材との間 隙に、第一のプリズムから第三のプリズムに向かう分岐光と第二のプリズムから 第四のプリズムに向かう分岐光とによる二つの光軸が形成される。
【0020】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。なお、本考案は従来 の車両通過速度測定装置を改良したものなので、従来のものと同一構成部品につ いては同一符号を付して説明する。
【0021】 1.第一実施例 図1に本考案の第一実施例に係る通過速度測定装置の構造斜視図、図2にその 構成概念図を示す。図中、10はセンサ支持体であって、各々対向する投光器取 付板10aと受光器取付板10bとを側板10cで支持し、地面と平行に所定長 さを有する断面コ字形状に形成される。投光器取付板10aにはその長手方向に 所定間隔x[m]で第一および第二の投光器11a,12aを配設するとともに 受光器取付板10bには投光器11a,12aと各々同一光軸上に第一および第 二の受光器11b,12bを配設している。これら投光器11a,11bおよび 受光器12a,12bは光ファイバーを通じて時差検出回路63と各々信号の授 受が行われる。
【0022】 このようにすれば、投光器取付板10aと受光器取付板10bとの間隙に第一 の投光器11aから第一の受光器11bに向かう光および第二の投光器12aか ら第二の受光器12bに向かう光による二つの光軸が形成された光電センサを構 成することができる。
【0023】 なお、センサ支持体10は、断面が逆U字状、半円状の部材で形成しても良く 、また、投光器取付板10aと受光器取付板10bとを外部から支持枠で支持す る構成にしても良い。
【0024】 また、13はセンサ支持体10を支持する架台を示す。この架台13の高さは 後述するアタッチメント15の車両側取付箇所に対応して任意に設定することが できる。架台13の底部にはロック機構を有するキャスター14が設けられ、測 定位置に応じて移動自在に構成されている。
【0025】 一方、被測定車両60側には遮光板15aと該遮光板15aを支持する支持基 板15bとから成るアタッチメント15が設けられる。このアタッチメント15 は、車両60が走行する際に投光器取付板10aと受光器取付板10bとの間隙 を通過し得るように、その支持基板15bを車両60の側面部の該当箇所に取り 付けるとともに、遮光板15aが地面と平行となる構造を有する。支持基板15 bの裏面には例えばマグネットを固着し、アタッチメント15を車両60から脱 着自在とし、その取付箇所を自由に変更できるようにしている。
【0026】 次に上記構成に係る本実施例の作用を説明すると、車両60側に設けられた遮 光板15aが該車両60の走行に伴って投光器取付板10aと受光器取付板10 bとの間隙を通過する際、間隙内の二つの光軸が該遮光板15bによって順次遮 られる。各投光器11a,12aからの光が遮られると、各受光器11b,12 bは各々信号を出力しなくなるので、時差検出回路63で各受光器11b,12 bにおける信号の出力タイミングを測定することにより二つの光軸の遮光時差t [s]を検出することができる。この検出された時差t[s]は通過速度演算回 路64に出力され、ここで車両の通過速度V[km/h]に換算される。
【0027】 このように、本実施例では、例えば断面コ字形状のセンサ支持体10の間隙に 第一の投光器11aから第一の受光器11bに向かう光と第二の投光器12aか ら第二の受光器12bに向かう光とによる二つの光軸を形成し、かつ、これら光 軸を走行する車両60側に設けられた遮光板15aによって順次遮るようにした ので、従来の通過速度測定装置に比べて各受光器における応答遅れ時間を著しく 短縮することができる。
【0028】 この応答遅れ時間は、センサ支持体10の間隙すなわち投光器と受光器との距 離を小さくするほど短縮されるのは前述のとおりであるが、車両60に設けられ た遮光板15aをこの間隙を通過させて測定するという実情を考慮すれば、約5 0[μs]に設定するのが実用的である。
【0029】 いま、応答遅れ時間を50[μs]、二つの投光器11a,11bの配置間隔 xを1[m]、第一の受光器11aと第二の受光器12bとの応答遅れ時間のバ ラツキを従来と同様に30[%]とすると、このバラツキに伴う応答遅れ時間差 Tdは50[μs]×0.3=15[μs]となる。この条件下で車両60の実 際の通過速度Vが90[km/h](25[m/s])の場合のフェイルセーフ となる時差t[s]は、前記(2)式より、1[m]/25[m/s]=40[m s]となる。従ってこの場合の速度測定誤差εは15[μs]×100/40[ ms]=0.0375[%]となり、投光器間配置間隔xを同一とした場合の従 来の通過速度測定装置による測定誤差ε(0.75[%])に比べて著しく低減 する。なお、0.2[%]の測定誤差εに対しては、フェイルセーフとなる時差 t[s]が7.5[ms]となるので、投光器間距離xを25[m/s]×7.5 [ms]=0.1875[m]とすることができる。
【0030】 また、本実施例ではセンサ支持体10の間隙を遮光板15aが通過することに より二つの光軸が遮光される時差tを測定するようにしたので、車両60の形状 が変わっても常に同一条件下で安定した測定ができる。なお、遮光板15aを車 両60から脱着自在に構成したので、異なる車両についても対応することができ 、また、測定の際にセンサ支持体10に接触したときは車両側から離脱するので 、接触による装置破損を防止することができる。
【0031】 更に、架台13の底部にロック機構付のキャスター14を設けたので、任意の 位置に移動させて車両60の走行速度V[km/s]を測定することができる。
【0032】 2.第二実施例 図3は本考案の第二実施例に係る通過速度測定装置の構造斜視図、図4はその 構成概念図を示す。なお、本実施例は前記第一実施例で説明した通過速度測定装 置における光電センサの構成を変形したものなので、この光電センサの変形部分 についてのみ説明し、他の同一構成部品については第一実施例のものと同一符号 を付してその説明を省略する。
【0033】 図3において、20はセンサ支持体を示す。このセンサ支持体20は、各々対 向するセンサ取付板20aとプリズム取付板20bとを支持板20cで支持し、 地面と平行に所定長さを有する断面コ字形状に形成される。なお、センサ支持体 20は、第一実施例と同様に、断面が逆U字状、半円状の部材で形成しても良く 、投光器取付板10aと受光器取付板10bとを外部から支持枠で支持する構成 にしても良い。
【0034】 また、センサ取付板20aには投光器21および受光器22を互いに背設する とともに該投光器21から投光される光をプリズム取付板20a側に直角に偏向 する第一のプリズム23とプリズム取付板20b側から受光する光を直角に偏向 して受光器22に導く第二のプリズム24を長手方向に所定間隔x[m]で配設 し、また、プリズム取付板20bには第一のプリズム23で偏向された光を直角 に偏向する第三のプリズム25と該第三のプリズム25から受光した光を直角に 偏向して前記第二のプリズム24に導く第四のプリズム26とを長手方向に所定 間隔x[m]で配設している。
【0035】 このようにすれば、投光器21から投光された光は、第一のプリズム23→第 三のプリズム25→第四のプリズム26→第二のプリズム24で順次直角に偏向 されて受光器22に導かれ、センサ取付板20aとプリズム取付板20bとの間 隙に第一のプリズム23から第三のプリズム25に向かう光および第四のプリズ ム26から第二のプリズム24に向かう光による二つの光軸が形成された光電セ ンサを構成することができる。
【0036】 このように、本実施例では、その間隙に二つの光軸が形成された光電センサを 構成する点は前記第一実施例と同様であるが、そのための手段として、投光器2 1から投光される光を第一ないし第四のプリズム23,24,25,26で順次 直角に変更して受光器22に導くようにしたので、各々一つの投光器21と受光 器22とによる二つの光軸が形成された光電センサを構成することができ、従来 および前記第一実施例で説明したような二つの受光器間のバラツキによる測定誤 差εが皆無となる。
【0037】 そのため測定精度のフェイルセーフを考慮する必要がなくなり、第一のプリズ ム23と第二のプリズム24との配置間隔x[m]を更に短く設定することがで きる。したがって、いわゆる速度のスポット測定をすることが可能となり、衝突 試験のような高精度の速度測定用に適した通過速度測定装置を実現することがで きる。
【0038】 3.第三実施例 図5に本考案の第三実施例に係る通過速度測定装置の構成概念図を示す。この 実施例は前記第二実施例における光電センサの構成を変形したものなので、第二 実施例と同一構成部品については同一符号を付し、変形部分についてのみ説明す る。
【0039】 図5を参照すると、本実施例は、前記第二実施例における光電センサの第一の プリズム23および第二のプリズム24を設けず、これらプリズム23,24の 配設箇所に各々前記プリズム取付板20bを指向する投光器30および受光器3 1を設け、該投光器30は前記第三のプリズム24に直接投光するとともに該受 光器31は前記第四のプリズム25から直接受光するようにしたものである。
【0040】 このようにすれば、投光器30から投光される光は第三のプリズム24→第四 のプリズム25で各々直角に偏向されて受光器31に導かれるので、一つの投光 器30および受光器31によりセンサ取付板20aとプリズム取付板20bとの 間隙に二つの光軸が形成された光電センサを構成することができ、前記第二実施 例と同様の効果を奏することができる。
【0041】 4.第四実施例 図6に本考案の第四実施例に係る通過速度測定装置の構成概念図を示す。この 実施例も前記第二実施例における光電センサの構成を変形したものなので、第二 実施例と同一構成部品については同一符号を付し、変形部分についてのみ説明す る。
【0042】 図6を参照すると、本実施例は、前記センサ取付板20aに投光器40と該投 光器40から投光される光を該取付板20aと平行かつ互いに背反する方向の二 つの光に分岐偏向する分岐プリズム41とを設け、該分岐プリズム41で分岐偏 向された光の一方を前記第一のプリズム23に導き、分岐偏向された光の他方を 前記第二のプリズム26に導くとともに、前記プリズム取付板20bに前記第三 および第四のプリズム24,25から導かれた光を同一光軸に収束偏向する収束 プリズム42と該収束プリズム42で収束偏向された光を受光する受光器43と を設けて光電センサを形成したものである。
【0043】 これら分岐プリズム41から分岐偏向される二つの光軸および収束プリズム4 3で収束される二つの光軸は、図6では各々平行の破線で示しているが、各々同 一光軸上になるように分岐プリズム41と収束プリズム42の形状あるいは取付 位置を変えても良い。
【0044】 このようにすれば、投光器40から投光された光は分岐プリズム41により各 々背反する方向の二つの光に分岐される。一方の分岐光は前記第一のプリズム2 3→前記第三のプリズム24→収束プリズム42で順次直角に偏向されて受光器 43に導かれる。他方の分岐光は前記第二のプリズム26→前記第四のプリズム 25→収束プリズム42で順次直角に偏向されて受光器43に導かれる。これに より、前記センサ取付板20aと前記プリズム取付板20bとの間隙に前記第一 のプリズム23から前記第三のプリズム24に向かう分岐光と前記第二のプリズ ム26から前記第四のプリズム25に向かう分岐光とによる二つの光軸が形成さ れた光電センサを構成することができる。
【0045】 車両60が走行して遮光板15aがこの光電センサの間隙を通過しようとする 際、該間隙の二つの光軸が順次遮光される。一方の光軸が遮られると、受光器4 3の受光量が相対的に減少するので、時差検出回路63で受光器43の出力信号 の変化タイミングを測定することにより二つの光軸の遮光される時差t[s]を 検出することができる。この検出された時差t[s]は通過速度演算回路64に 出力され、ここで車両の通過速度V[km/h]に換算される。
【0046】 このように、本実施例では、投光器40から投光される光を分岐プリズム41 で二つの分岐光に分岐偏向し、一方の分岐光を第一のプリズム23→第二のプリ ズム24→収束プリズム42で順次直角に偏向して受光器43に導くとともに、 他方の分岐光を第三のプリズム26→第四のプリズム25→収束プリズム42で 順次直角に偏向ようにしたので、各々一つの投光器40と受光器43とで二つの 光軸を有する光電センサを形成することができ、前記第二実施例と同様の効果を 奏することができる。
【0047】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案によれば、下記の優れた効果を奏する車両の通過 速度測定装置を提供することができる。
【0048】 (1)対向する投光器取付部材と受光器取付部材とに各々二つの投光器と二つの 受光器とを各々所定間隔で配設してこれら取付部材の間隙に二つの光軸が形成さ れた光電センサを構成するとともに、該間隙を通過し得る形状の遮光板を車両側 に設け、該車両が走行する際に遮光板が前記二つの光軸を遮る時差を検出するよ うにしたので、従来の通過速度測定装置に比べて各受光器における応答遅れ時間 が大幅に短縮され、測定精度が著しく向上する。
【0049】 (2)投光器から受光器に投光される光を車両本体ではなく、該車両に設けられ た遮光板によって遮るようにしたので、車両の形状が変わっても同一条件下で測 定することができる。また、遮光板を車両から脱着自在に構成したので、異なる 車両についても対応することができ、また、測定の際にセンサ支持体に接触した ときは車両側から離脱するので、この接触による装置破損を防止することができ る。
【0050】 (3)前記光電センサの構成のほか、一つの投光器から投光される光を二個若し くは四個若しくは六個のプリズムで順次偏向して一つの受光器に導き、センサ取 付部材とプリズム取付部材との間隙に二つの光軸を形成するようにしたので、各 々二つの投光器および受光器を用いる場合に生じる特性のバラツキによる誤差を ゼロにすることができる。従って、測定精度のフェイルセーフを考慮する必要が なくなり、二つの光軸の間隔を短く設定できるので、車両の瞬間的な通過速度を 高精度に測定することができ、衝突試験用に適した通過速度測定装置を実現する ことができる。
【0051】 (4)光電センサを支持する架台にロック機構を有するキャスターを設けたので 、測定位置を考慮する必要がなくなり、例えば車両の衝突箇所の直前で測定する ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係る車両の通過速度測定
装置の構造斜視図である。
【図2】上記第一実施例を説明するための通過速度測定
装置の構成概念図である。
【図3】本考案の第二実施例に係る車両の通過速度測定
装置の構造斜視図である。
【図4】上記第二実施例を説明するための通過速度測定
装置の構成概念図である。
【図5】本考案の第三実施例を説明するための通過速度
測定装置の構成概念図である。
【図6】本考案の第四実施例を説明するための通過速度
測定装置の構成概念図である。
【図7】従来の車両の通過速度測定装置の構成概念図で
ある。
【符号の説明】
10a…投光器取付板、10b…受光器取付板、20a
…センサ取付板20b…プリズム取付板、11a,12
a,21,30,40,61a,62a…投光器、11
b,12b,22,31,41,61b,62b…受光
器、13…架台、14…キャスター、15a…遮光板、
23,24,25,26…プリズム、41…分岐プリズ
ム、42…収束プリズム、60…車両。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高の架台に各々地面と平行に所定長
    さを有する投光器取付部材と受光器取付部材とを対向し
    て設け、前記投光器取付部材には二つの投光器を長手方
    向に所定間隔で配設するとともに、前記受光器取付部材
    には前記投光器と各々同一光軸上に二つの受光器を所定
    間隔で配設して前記投光器取付部材と前記受光器取付部
    材との間隙に二つの光軸が形成された光電センサを構成
    し、一方、前記間隙を通過し得る形状の遮光板を車両側
    に設け、該車両が走行する際に該遮光板が前記光電セン
    サの二つの光軸を順次遮る時差を検出してこれを車両の
    通過速度に換算するようにしたことを特徴とする車両の
    通過速度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記光電センサは、前記架台に各々地面
    と平行に所定長さを有するセンサ取付部材とプリズム取
    付部材とを対向して設け、センサ取付部材には投光器お
    よび受光器を互いに背設するとともに、該投光器から投
    光される光を前記プリズム取付部材側に直角に偏向する
    第一のプリズムと前記プリズム取付部材側から受光する
    光を直角に偏向して受光器に導く第二のプリズムを長手
    方向に所定間隔で配設し、また、プリズム取付部材には
    第一のプリズムで偏向された光を直角に偏向する第三の
    プリズムと該第三のプリズムから受光した光を直角に偏
    向して第二のプリズムに導く第四のプリズムとを長手方
    向に所定間隔で配設し、センサ取付部材とプリズム取付
    部材との間隙に二つの光軸を形成するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両の通過速度測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光電センサは、前記第一のプリズム
    および前記第二のプリズムの配設箇所に各々前記プリズ
    ム取付部材を指向する投光器および受光器を設け、該投
    光器は前記第三のプリズムに直接投光するとともに該受
    光器は前記第四のプリズムから直接受光するように構成
    したことを特徴とする請求項2記載の車両の通過速度測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記光電センサは、前記センサ取付部材
    に投光器と該投光器から投光される光を該取付部材に平
    行かつ互いに背反する方向の二つの光に分岐偏向する分
    岐プリズムとを設け、該分岐プリズムで分岐偏向された
    光の一方を前記第一のプリズムに導き、分岐偏向された
    光の他方を前記第二のプリズムに導くとともに、前記プ
    リズム取付部材に前記第三および第四のプリズムから導
    かれた光を同一光軸に収束偏向する収束プリズムと該収
    束プリズムで収束偏向された光を受光する受光器とを設
    け、前記センサ取付部材と前記プリズム取付部材との間
    隙に二つの光軸が形成されるように構成したことを特徴
    とする請求項2記載の車両の通過速度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記架台はキャスターおよび該キャスタ
    ーのロック機構を備え、前記光電センサを移動自在に構
    成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の車
    両の通過速度測定装置。
JP420191U 1991-02-06 1991-02-06 車両の通過速度測定装置 Pending JPH04102063U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015510583A (ja) * 2012-01-31 2015-04-09 レックスノルド フラットトップ ユーロペ エッセ.エッレ.エッレ. 輸送チェーンの速度と伸長を測定するための監視システム

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JP2015510583A (ja) * 2012-01-31 2015-04-09 レックスノルド フラットトップ ユーロペ エッセ.エッレ.エッレ. 輸送チェーンの速度と伸長を測定するための監視システム

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