JPH03998A - 回転式圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は冷蔵庫やショーケース等に使用される回転式圧
縮機に関する。

（ロ）従来の技術 従来、この種の回転式圧縮機は実開昭６２−１２４２９
０号公報や実開昭６３−７２９２号公報等に開示されて
いるように、密閉容器内に回転圧縮機部とこれを駆動す
る電動機部とを収納し、前記回転圧縮機部を、内部にボ
アを有するシリンダと、このシリンダのボア開口を閉塞
するよう設けられ内部に圧縮室を画成する上カバー部材
及び下カバー部材と、一方のカバー部材に形成され前記
ボア内と連通ずる吐出穴と、同じくボア内と連通するよ
うシリンダに形成された吸入穴と、前記吐出穴を開閉す
る吐出弁及び弁押さえと、前記吐出弁や弁押さえを間隔
をおいて覆うよう一方のカバー部材に装着されたカップ
状のマフラー部材と、このマフラー部材と前記カバー部
材の間で吐出弁や弁押さえを被う第２のマフラー部材と
で構成している。そ７して、前記吸入穴を介して圧縮室
内にダイレクトに吸入され圧縮室で圧縮されたガスを吐
出穴、吐出弁、マフラー部材、＠２の７７ラ一部材、密
閉容器の内部空間という順で器外へ吐出しさせ、マフラ
ー部材で吐出ガスの圧力脈動音を第２のマフラー部材で
吐出弁の開閉音を各々低減するという具合にマフラー機
能を２つ持たせることにより消音効果を高めている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の構成によると、第２のマフラー部材
には、その消音特性を発揮させるためにマフラー部材内
と連通する極めて小さな孔（第２のマフラー部材の容積
に見合った大きさの孔）だけしか設けられていない。

一方、この種の回転式圧縮機は吸入管路に弁機構を持た
ないものが多いため、圧縮機の再始動時に、蒸発器に貯
よった液冷媒が吸引さｔして液圧縮を起こし易く、吐出
弁が液冷媒の衝撃を受けて異常音を発生したり破損した
りする危険がある。この問題は、上記のようにマフラー
部材とカバー部材の間で前記吐出穴を被う第２のマフラ
ー部材を設けた構成では特に顕著となる。そこで、−殻
内には吸入管路側に十分な容量のアキコームレークを接
続して液分を一旦溜めるようにしているが、液圧縮を完
全に防ぐまでには至っていない。

このため、上記構成の場合、圧縮機の通常運転時には第
２のマフラー部材によって所望とする消音効果が得られ
るが、圧縮機の再始動時等に液冷媒が吸入された時には
、液圧縮により吐出穴から吐出された液冷媒が容積の小
さな第２のマフラー部材内から逃げることができず、吐
出弁が液冷媒の衝撃を直に受けて吐出弁のＪＲ傷の危険
が大きくなるという問題があった。

本発明は斯る点に鑑みなされたちのであり、吐出穴を被
うマフラー部材と吐出弁部だけを被う第２のマフラー部
材との２重マフラー構造により、吐出圧力脈動と吐出弁
開閉音の双方の低減を図りつつ、液圧縮時の衝撃を緩和
して吐出弁のｔ！ｌ＋ａを防止することを目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、密閉容器内に設けられその内部にボアを有す
るシリンダと、このシリンダのボア開口を閉塞するよう
設けられボア内と連通する吐出穴を備えたカバー部材と
、前記吐出穴を間隔をおいて覆うカップ状のマフラー部
材と、二のマフラ部材とカバー部材の間で前記吐出穴を
被う第２のマフラー部材を有するものにおいて、前記第
２のマフラー部材に、その面積が圧縮機の始動時等の低
温時大きく、かつ、運転時等の高温時に小さくなる通路
を設けたものである。

（ホ）作用 本発明の回転式圧縮機は上記の構成により、圧縮機の通
常運転時には第２のマフラー部材の通路を小さくして該
マフラー部材の消音特性を維持しマフラー部材による吐
出圧力脈動の低減と吐出弁開閉音の低減の双方の効果を
発揮しつつ、圧縮機の再始動時等に液圧縮が起こった場
合には、吐出穴から吐出される液冷媒を第２のマフラー
部材の大きな通路から逃がし、吐出弁に加わる液冷媒の
衝撃を緩和して吐出弁の破損を防止できる６のである。

（へ）実施例 以下１本発明の実施例を図面に基すいて説明する。

ｌは回転圧縮機部２とこれを駆動する電動機部３とを回
転軸４で連結し、これら両機部２，３を密閉容器５内に
収納して構成された回転式圧縮機である。前記回転圧縮
機部２は、内部にボア６を有するシリンダ′ｔと、この
シリンダのボア６開口を閉塞するよう設けられシリンダ
７内に圧縮室８を画成する上カバー部材９及び下カバー
部材ＩＯと、上カバー部材９に形成され前記圧縮室８内
と連通する吐出穴１１と、この吐出穴１１を開閉するよ
う上カバー部材９の弁収容凹所１２にボルト１３で固定
された２枚の吐出弁１４．１５と、この吐出弁の開度を
規制する弁押さえ１６と、圧縮室８内と連通するようシ
リンダ７に形成された吸入穴１７と、前記吐出穴１１の
上方を間隔をおいて覆うよう上カバー部材９に装着され
たカップ状のマフラー部材１８と、前記圧縮室８内を偏
心回転スルローラ１９と、このローラの外周面に常時そ
の先端を当接して圧Ｆｉ室８内を高圧側と低圧側とに区
分するベーン２０とから構成されている。

からなる断熱材である。２１は冷媒ガスの吸入管２２は
吐出管である。

而して、２３は前記上カバー部材９の弁収容凹所１２と
マフラー部材１８との間に配置され、喘をボルト１３に
て固定されたカップ状の第２のマフラー部材である。こ
の第２のマフラー部材は双方向性の形状記憶合金で形成
されており、低温時には弁収容四所１２を開放するよう
な上方に反った状態に、高温時には弁収容四所１２を閉
塞するように上カバー部材９の上面に当接した状態に変
形する。２４は第２のマフラー部材２３に設けられた小
孔である。

斯る構成の圧縮機において、吸入管２１、吸入穴１７を
介して圧縮室８内・＼ダイレクトに流入されたガスはロ
ーラ１９にて圧縮された後、−Ｌカッく一部材９の吐出
穴１１、吐出弁１４．１５を介して第２のマフラー部材
２３に吐出される。そして該第２のマフラー部材の小孔
２４を通りマフラー部材１８内へ吐出される。１：の後
、マフラー部材１４の孔２５、電動機部３のエアーギヤ
・ンブを通って吐出Ｗ　１　ｇから器外へ吐出されてい
る。

このように構成された回転式圧縮機において、第２のマ
フラー部材２３は、低温時に弁収、容凹所１２を開放し
、高温時に弁収容凹所１２を閉塞するものであるため、
圧縮機の温度が高い通常運転時には第２のマフラー部材
２３が吐出弁１４．１５を完全に被っており、吐出穴１
１から第２のマフラー部材２３内へ吐出されたガスは小
孔２４だけを通ってマフラー部材１８内へ吐出される。

これにより、吐出弁１４．１５の開閉音は第２のマフラ
ー部材２３によって減衰される。一方、圧縮機の温度が
低い再始動時には第２のマフラー部材２３が反り上がっ
て大きな開口２６ができ、圧縮室８で液圧縮が起こって
吐出穴１１から液冷媒が吐出された場合には、この液冷
媒はガスと共に開口２６から第２のマフラー部材２３外
へ排出されるため、吐出弁１４．１５が受ける液冷媒の
衝撃は大幅に緩和され該弁の損傷は低減される。

尚、本実施例では、第２のマフラー部材２３の開口２６
を小孔２４と別個に形成する構成としたが、開口２６と
小孔２４とを兼用するような開度可変の開口を設けても
良い。また、第２のマフラ部材２３の材料は形状記憶合
金に限定されるものではなく、圧縮機の温度状態等に応
じて開口面積を可変できるようなものであれば適用でき
る。

（１・）発明の効果 以上のように本発明によれば、吐出穴を被うマフラー部
材と吐出弁部だけを被う第２のマフラー部材との２重マ
フラー構造により、吐出圧力脈動と吐出弁開開音の双方
の低減を図りつつ、液圧縮時の衝撃を緩和して吐出弁の
損傷を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す回転式圧縮機の縦断面図
、第２図は上カバー部材の斜視図、第３図は圧縮機の始
動時における回転圧縮機部の要部を示す断面図、第４図
は圧縮機の運転状態における回転圧縮機部の要部を示す
断面図である。 ２・・・回転圧縮機部、５・・・密閉容器、６・・・ボ
ア、７・・・シリンダ、８・・・圧縮室、９・・・上カ
バー部材、１１・・・吐出穴、１２・・・弁収容凹所、
１４．１５・・吐出弁、Ｉ７・・・吸入穴、１８・・・
マフラー部材、２３・・・第２のマフラー部材、２４・
・・小孔、２６・・・開口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）密閉容器内に設けられその内部にボアを有するシ
   リンダと、このシリンダのボア開口を閉塞するよう設け
   られボア内と連通する吐出穴を備えたカバー部材と、前
   記吐出穴を間隔をおいて覆うカップ状のマフラー部材と
   、このマフラー部材とカバー部材の間で前記吐出穴を被
   う第２のマフラー部材を有するものにおいて、前記第２
   のマフラー部材は、その面積が圧縮機の始動時等の低温
   時大きく、かつ、運転時等の高温時に小さくなる通路を
   有していることを特徴とする回転式圧縮機。