JPH0399803A - 水硬性無機質成形材料用押出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、セメント系、石膏系、珪酸カルシウム系等の
水硬性無機質成形材料を用いて、壁材、屋根材等を押出
成形するのに用いて好適な水硬性無機質成形材料用押出
装置に関する。

（従来の技術） 従来、セメント系、石膏系、珪酸カルシウム系等の水硬
性無機質成形材料を用いて、壁材、屋根材等を押出成形
するには、例えば特開昭６０−４４３０３号公報に記載
されているように、所望の成形体を形成し得る吐出細隙
を設けた金型を付設した押出機を用いて行う方法が知ら
れている。

この押出機前部に付設された金型から、所望する成形品
の横断面形状を有する成形体が長尺状に連続して押し出
され、これを必要な長さに切断してプレス成形、養生工
程等の次工程に送り込むのである。

（発明が解決しようとする課Ｈ） しかしながら、上記従来技術の場合、所望の成形体の横
幅（押出機の押出軸と直角方向）が比較的狭いものであ
るときは格別の問題は無いが、逆に広い場合、例えばス
レート波瓦を押し出すときは、金型の吐出細隙の全長に
わたってほぼ均一な押出量を得ることは至難であって、
横方向の中央部より、両端部になるに従って押し出し量
が少なくなる傾向にあり、品質の優れたものが得られな
い。従って、一つの押出機の口径（スクリュー径）で成
形可能な成形体の幅寸法は制約を受けることになる。

この理由は、一般に成形材料が水硬性無機質成形材料の
場合、熱可塑性樹脂に比べて流動抵抗が大きく且つ粘弾
性が低いので、Ｔダイ成形のように流動圧力を利用して
広幅の成形品を得ることが出来ない為であり、通常、ス
クリュー径Ｄｍｍの押出機で横幅２Ｄｍｍ迄の成形体を
得るのが限度である。

このように、押出機のスクリュー径によって、成形体の
最大幅が決定されるため、所望の成形体の横幅が広い場
合は、スクリュー径の大きいもの即ち、大型の押出機を
設備する必要があり、設備コストの面で問題があった。

本発明は、畝上の如き従来技術の問題点を解決し、成形
体の横幅に関係無く、汎用されている押出機を用いて広
幅であって且つ品質の優れたちのを得ることの可能な水
硬性無機質成形材料用押出装置を提供することを目的と
してなされたものである。

（課題を解決する為の手段） 本発明の１は押出機先端部に成形材料通路を介して金型
が連結され、該成形材料通路に、降下部が設けられてい
ることを特徴とする水硬性無機質成形材料用押出装置を
その要旨とするものであり、本発明の２は押出機、降下
部、マニホールド及び金型がこの順に連結されているこ
とを特徴とする水硬性無機質成形材料用押出装置をその
要旨とするものであり、本発明の３は金型の成形材料吐
出方向が押出機の押出軸と交差する方向に設けられてい
ることを特徴とする請求項１又は２記載の水硬性無機質
成形材料用押出装置をその要旨とするものである。

本発明に於ける降下部は、押出機先端部以降の成形材料
通路に於いて、該成形材料に重力を働かせ、移送されつ
つある成形材料に加速度を与えて円滑な流れを得ると共
に成形材料の癖を消去し、且つ又緻密な組織にして金型
の吐出細隙から、その吐出細隙の形状、寸法に対応した
妥当な押出量を得るに必要な態勢が容易にとれるように
する為に必要であり、押出機の先端から金型の吐出細隙
に至る成形材料通路の全てが例えば垂直方向になされて
いる場合、或いは押出機の押出軸は水平方向であるが、
この押出機と金型との間にクロスヘツドが設けられ、こ
のクロスヘツドが下方に傾斜もしくは湾曲して成形材料
通路に下方に下る方向が与えられている場合等種々考え
られる。

本発明の２に於けるマニホールドは、上記降下部の機能
を助長する為のものであって、押出機から降下部を経て
マニホールドに到達した成形材料が、このマニホールド
から金型の吐出細隙に向けて移送されるについて、金型
の吐出細隙からその吐出細隙の形状、寸法に対応した妥
当な押出量が得られるよう、はぼ金型の吐出細隙に模し
た断面形状の先端開口部を有し、且つ此処までの成形材
料の流れの癖を完全に消去できるだけの容量を持つこと
が必要である。

（作用） 本発明の１は押出機先端部に成形材料通路を介して金型
が連結され、該成形材料通路に、降下部が設けられてい
るので、移送されつつある成形材料に重力にもとすく加
速度が与えられて円滑な流れとなり、成形材料の流れの
癖が消去され、又成形材料が緻密な組織となって、金型
の吐出細隙の横幅に関係無く金型の吐出細隙からその吐
出細隙の形状、寸法に対応した妥当な押出流が得られる
。

又本発明の２は、押出機、降下部、マニホールド及び金
型がこの順に連結されているので、降下部を経てマニホ
ールドに成形材料が送り込まれると、その都度その成形
材料とほぼ同量の成形材料が押し出され、上記本発明の
１で得られる作用を更に助長する。

又、本発明の３は、金型の成形材料吐出方向が押出機の
押出軸と交差する方向に設けられているから、本発明の
１又は２で得られる作用に加えて設備の設置面積を少な
くすることが出来る。

（実施例） 以下に本発明の実施例を、図面を参照しながら詳細に説
明する。

第１図は本発明の一実施例を示す正面図、第３図は同上
左側面図、第４図は、同上右側面図であって、押出機の
部分を省略して示している。

しかして、１は押出機、２はそのスクリュー３はパイプ
継手の一種であるエルボ型継手様の構造を有するクロス
ヘツドからなる降下部であり、その成形材料通路は、入
り口から出口に至る迄の間に、押出軸に対して垂直下方
に湾曲せしめられている。第１図、第３図及び第４図に
於いて、４は降下部３と後述する金型５との境目に設け
られたマニホールドであって、第３図及び第４図に示す
ように、はぼへの字形をした袋状を呈しており、第１図
において６は該マニホールド４の先端開口部であり、そ
の先端開口部６の方向は、降下部３の軸方向に対してほ
ぼ直角に且つ押出軸に対して直角方向（第３図及び第４
図の場合紙面に対して垂直方向）に向けられている。

金型５は、後部金型５１と、前部金型５２とを有し、マ
ニホールド４の取付はフランジ５３と、後部金型５１の
取付はフランジ５４とを図示しないボルトで連結するこ
とによりマニホールド４に連設されている。後部金型５
１の材料通路入り口５５と、マニホールド４の取付はフ
ランジ５３の材料通路出口５７との断面形状はほぼ同形
であって、マニホールド４の断面形状に近くなされてお
り、且つへの字型の下方断面は、上方断面よりも下方に
なるにつれて漸次法（なされている。又、前部金型５２
の吐出細隙５６は、第２図に示すように成形品の断面形
状に近い形状を呈しており、又、後部金型５１の材料通
路入り口５５から吐出細隙５６に至る材料通路の断面形
状は、材料通路入り口５５より漸次或いは段階的に細く
且つ長くなるよう変形されていて、本実施例の場合第３
図におけるＡ点は第１図におけるＡ″の破線のように、
又８点のそれはＢ’　、Ｃ点のそれはＣ’　、Ｄ点のそ
れはＤｏの各々の破線のように変形され、第２図に示す
吐出細隙５６となっている。

尚、図示していないが、金型５には、金型内を流れる成
形材料の流量を金型の成形材料吐出方向に部分的に調整
する為のチョークバーが設けられている。

畝上の本発明成形装置を用いて、成形品を押出成形する
には、第３図に於いて、図示しない押出機１のホッパー
から、成形材料を投入しつつスクリュウ−２を駆動して
押出機１内で混練し、更に該混練した成形材料を、降下
部３内に逐次押出機１内より送り出すと共に該成形材料
の押し出し力と自重により移送し、マニホールド４内に
送り込む。該送り込まれた成形材料は、その移送速度が
急激に低下し、マニホールド４内に充填される成形材料
の一部を形成することになる。又、それと同時に、該送
り込まれた成形材料量とほぼ同量の成形材料が、後部金
型５１の材料通路入り口５５にトコロテン式に押し込ま
れるが、材料通路入り口５５のどの断面をとってもほぼ
均一な押し込み量となる。

かくして、成形材料は、材料通路内をほぼその吐出細隙
５６の形状、寸法に対応した妥当な押出流となって移送
され、吐出細隙５６から押し出される。

ｌ駁贋 ■、成形材料の調製 ポルトランドセメント１００重量部、フライアッシュ６
０重量部、有機繊維１重量部、増粘剤１重量部、水２８
重量部からなる配合物を、万能ミキサーで混合し、その
混合物を更に混練機で混練して成形材料とした。

■、成形品の押出成形 上記成形材料を、上記実施例に示す本発明押出装置（押
出機は、スクリュー径が１００ｍｍの真空押出成形機）
を用いて成形した。

その結果、横幅３００〜１０００ｍｍの成形体を容易に
得ることが出来、又、その品質も良好であった。

（発明の効果） 本発明の１は押出機先端部に成形材料通路を介して金型
が連結され、該成形材料通路に、降下部が設けられてい
るので、移送されつつある成形材料に重力による加速度
が与えられて円滑な流れとなり、成形材料の流れの癖が
消去され、又成形材料が緻密な組織となり、かくて金型
の吐出細隙に向けて押し出される成形材料は、金型の吐
出細隙の横幅に関係無くその吐出細隙の形状、寸法に対
応した妥当な押出流となる。従って、一つの押出機のス
クリュー径（押出機の口径）で成形可能な成形体の幅寸
法は、制約を受けることなく押出成形が可能となり、品
質の優れた所望の成形体を得ることができ、設備コスト
の逓減を図ることも出来る。

本発明の２は、押出機、降下部、マニホールド及び金型
が、この順に連結されているので、降下部を経てマニホ
ールドに成形材料が送り込まれると、その都度その成形
材料とほぼ同量の成形材料が送り出され、上記本発明の
１で得られる作用を更に助長し、従って、上記本発明の
１で得られる効果はより優れたものとなる。

本発明の３は、金型の成形材料吐出方向が押出機の押出
軸と交差する方向に設けられているから、上記本発明の
１もしくは２で得られる効果に加えて、更に設備の設置
面積が少なくなり、従って設備コストの逓減を更に助長
しうると共に、作業性の改善も図りうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明押出装置の一実施例を示す正面図、第
２図は、本発明押出装置の内、そのグイリップを示す金
型の端面図、第３図は、第１図に示す本発明装置の左側
面図、第４図は、同上右側面図であって、押出機の部分
を省略して示す図である。 １・・押出機、２・・スクリュー、３・・降下部、４・
・マニホールド、５・・金型、５１・・後部金型、５２
・・前部金型、５３・・マニホールド４の取付はフラン
ジ、５４・・後部金型５１の取付はフランジ、５５・・
後部金型の材料通路入り口、５６・・吐出細隙、５７・
・取付はフランジ５３の材料通路出口。 （以下空白） 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、押出機先端部に成形材料通路を介して金型が連結さ
   れ、該成形材料通路に、降下部が設けられていることを
   特徴とする水硬性無機質成形材料用押出装置。 ２、押出機、降下部、マニホールド及び金型がこの順に
   連結されていることを特徴とする水硬性無機質成形材料
   用押出装置。 ３、金型の成形材料吐出方向が押出機の押出軸と交差す
   る方向に設けられていることを特徴とする請求項１又は
   ２記載の水硬性無機質成形材料用押出装置。