JPH039919B2 - - Google Patents

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JPH039919B2
JPH039919B2 JP57101462A JP10146282A JPH039919B2 JP H039919 B2 JPH039919 B2 JP H039919B2 JP 57101462 A JP57101462 A JP 57101462A JP 10146282 A JP10146282 A JP 10146282A JP H039919 B2 JPH039919 B2 JP H039919B2
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JP
Japan
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meoh
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chloroform
acetone
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JP57101462A
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JPS58219197A (ja
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Rokuro Okamoto
Koki Kyoshima
Tomoyuki Ishikura
Kuniaki Tatsuta
Tomio Takeuchi
Hamao Umezawa
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MERUSHAN KK
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MERUSHAN KK
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Publication date
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Priority to EP83105887A priority patent/EP0096900B1/en
Priority to DE8383105887T priority patent/DE3369996D1/de
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Publication of JPH039919B2 publication Critical patent/JPH039919B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H17/00Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H17/04Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
    • C07H17/08Hetero rings containing eight or more ring members, e.g. erythromycins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な16員環マクロライド系化合物に
関し、さらに詳しくは、本発明者らが先に開発し
たN−1物質又はその類縁の抗生物質YO−9010
の新規で且つ抗菌活性に優れた誘導体に関する。 16員環マクロライド系抗生物質としてはタイロ
シン、カルボマイシン、ロイコマイシン、ロザミ
シン等多くのものが知られているが、中でもタイ
ロシンは16員環マクロライド系抗生物質として最
も古い部類に属するものである。タイロシンそれ
自体は試験管内で高い抗菌力を示すが、生体内で
の吸収排泄能が小さいため、化学的又は生物学的
変換法によつて吸収排泄能の優れたタイロシンの
誘導体をつくるための研究が盛んに行なわれてい
る。 本発明者らもまたタイロシンの新規類縁化合物
を検索することも目的として、従来の研究とは異
なる観点に立ち、マイカミノシルタイロノライド
を基質として含む栄養培地中で、そのマイカミノ
ースの4′位の水酸基にマイカロースを結合し、且
つ、そのタイロノライドの3位の水酸基をアセチ
ル化し、さらにマイカロースの4″位の水酸基をイ
ソバレリル化する能力を有するストレプトミセス
属に属する放線菌を培養して、 下記式 式中、R1-1は水素原子又はアセチル基を表わ
し、R3-1は水素原子又はイソバレリル基を表わ
す、 で示される化合物の中、R1-1がアセチル基を表
わし、且つ、R3-1がイソバレリル基で示される
化合物が得られ、本発明者らはこれを“N−1物
質”と命名し、先に提案した(特開昭55−43013
号公報参照)。 また、タイロシンの生産菌であるストレプトミ
セス・フラデイエ(Streptomyces fradiae)
NRRL B−2702株を種々の条件下に変異させる
ことに着目し、種々検討を重ねた結果、N−メチ
ル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジンを変
異誘起剤として用いて上記ストレプトミセス・フ
ラデイエNRRL B−2702株を変異せしめ、得ら
れる新規な変異菌株であるストレプトミセス・フ
ラデイエYO−9010株を栄養培地中で培養したと
ころ、その培養物からタイロシンの23−位の炭素
原子に結合しているマイシノース残基が脱離し、
上記式(−a)のR1-1が水素原子で示され、
且つ、R3-1が水素原子で示される化合物が得ら
れ、本発明者らはこれを“抗生物質YO−9010”
と命名し、先に提案した(特願昭56−44127号明
細書参照)。なお、該化合物及びその低級アルキ
ルエステル誘導体は本発明者らとは独立に開発さ
れ、最近開示された(特開昭57−31699号公報参
照)。 上記式(−a)で示されるN−1物質及び抗
生物質YO−9010並びに該低級アルキルエステル
誘導体は各種のグラム陽性細菌、グラム陰性細
菌、マイコプラズマ等の病原微生物に対してかな
り強力な抗菌力を示すが、抗菌力や血中濃度等に
おいて充分に満足しうるものではなく、さらに強
力で且つ生体利用効率の高い誘導体の開発を目的
としてさらに研究を続けた。その結果、下記一般
式中、R1及びR2は、水素原子又は低級アルカ
ノイル基を表わし;R3は、水素原子又は基−
COCH2R5を表わし、ここでR5は、低級アルキル
基又はイオウ原子を介して結合するアリール基若
しくはピリジニル基を表わし;R4は、アリール
基、ピリジニル基、ピリジニルチオ基、ヒドロキ
シル基若しくはアリールチオアミノ基で置換され
てもよいメチル基、アリール基、ニトリル基、窒
素原子及びイオウ原子から選ばれる異種原子を1
〜4個含有する5〜6員の一価の複素環式基又は
メトキシ基で置換されてもよいテトラヒドロピラ
ニル基を表わし;且つ、Aは基−OCO−,−
OSO2−,−O−又は−S−を表わすか;或いは、
AとR4は一緒になつてハロゲン原子、ニトリル
基又は式
【式】を表わし、ここでR6は2個 の低級アルキル基、基
【式】又は鎖中に 酸素原子若しくは二価の低級アルキル基置換アミ
ノ基を有してもよい炭素数4〜6個のアルキレン
基を表わし;上記アリール基及び複素環式基は適
宜メチル基、メトキシ基若しくはニトロ基で置換
されていてもよいが、R1が低級アルキル基を表
わすときはR3は低級アルキル基を表わさない、 で示される化合物又はその塩を見い出し、本発明
を完成した。 以下、本発明により提供される上記式()の
化合物又はその塩、それらの製造方法並びにそれ
らの医学的用途に関しさらに詳細に説明する。 本明細書において「低級」なる語は、この語が
付された基又は化合物の炭素原子数が6個以下、
好ましくは4個以下であることを意味する。 本明細書において用いる「低級アルカノイル
基」なる語は低級アルキル部分が直鎖状又は分岐
鎖状の低級アルキルカルボニル基を意味し、例え
ば、アセチル,プロピオニル,n−ブチリル,イ
ソブチリル,n−バレリル,イソバレリル,n−
カブロイル等が包含される。しかして、前記式
()におけるR1及び/又はR2としては殊に水素
原子又はアセチル基が好適である。 他方、R3の定義中、基−COCH2R5のR5におい
て使用されている「低級アルキル基」も上記に準
じた意味を表わし、イオウ原子を介して結合する
アリール基若しくはピリジニル基の「アリール
基」は単核又は多核のいずれのタイプのものであ
つてもよく、また、芳香核上にメチル基、メトキ
シ基及びニトロ基から選ばれる少なくとも1個、
好ましくは唯1個の置換基を有することができ
る。かかる置換又は未置換のアリール基の例とし
ては、フエニル,p−トルイル,o−トルイル,
m−トルイル,p−メトキシフエニル,m−メト
キシフエニル,o−メトキシフエニル,3,4,
5−トリメトキシフエニル,p−ニトロフエニ
ル,m−ニトロフエニル,α−ナフチル,β−ナ
フチル等が包含され、中でも、フエニル,トルイ
ル,ニトロフエニルが適している。 また、「ピリジニル基」は、4−ピリジニル及
び2−ピリジニル基が包含される。 しかして、前記式()におけるR3としては、
殊に、水素原子,イソバレリル基,フエニルチオ
アセチル基、4−ピリジルチオアセチル基が好適
である。 さらに、R4の定義中、アリール基,ピリジニ
ル基,ピリジニルチオ基,ヒドロキシル基若しく
はアリールチオアミノ基で置換されてもよいメチ
ル基,アリール基,ニトリル基,窒素原子及びイ
オウ原子から選ばれる異種原子を1〜4個含有す
る5〜6員の一価の複素環式基又はメトキシ基で
置換されてもよいテトラヒドロピラニル基に於い
て用いられる「アリール」基は、R3の定義の説
明に準じた意味を表わし、「窒素及びイオウ原子
から選ばれる異種原子を1〜4個含有する4〜6
員の一価の複素環式基」は脂環式及び芳香環式の
いずれのタイプのものであつてもよく、異種原子
としては1種のみ又は2種含有するものが包含さ
れる。また、該複素環式基は核上にメチル基,メ
トキシ基及びニトロ基から選ばれる少なくとも1
個、好ましくは唯1個のメチル基を置換基として
有することができる。また、これらの基はAで示
される基として定義する−OCO−,−OSO2−,−
O−及び−S−のいずれとも結合し得るが、好ま
しくは基−OCO−とアリール基,ピリジニル基,
ピリジニルチオ基及びアリールチオアミノ基より
選ばれる基1個により置換されるか、又は同時に
ヒドロキシル基1個を置換基として有してもよい
メチル基又はアリール基との組合わせ;基−
OSO2−とアリール基の組合わせ;基−O−とメ
チル基又はメトキシ基で置換されてもよいテトラ
ヒドロピラニル基;基−S−とメチル基,アリー
ル基又は核上にメチル基,メトキシ基及びニトロ
基から選ばれる少なくとも1個の置換基を有する
窒素及びイオウ原子から選ばれる異種原子を1〜
4個含有する5〜6員の一価の複素環式基の組合
わせを挙げることができる。かかる複素環式基の
具体例には下記のものを挙げることができる:
【式】 【式】
【式】
【式】 【式】
【式】
【式】 【式】
【式】
【式】 【式】
【式】
【式】
【式】
【式】など。これら複素環式基の中 で好適なものには、
【式】
【式】 【式】
【式】 等が含まれる。 他方、式()の上記定義に含まれないもの
で、AとR4が一緒になつて示される基の中で、
ハロゲン原子又はニトリル基は、ヨウ素原子、臭
素原子又はニトリル基を好適なものとして、又、
【式】を表わし、ここでR6は2個の低級 アルキル基又は鎖中に酸素原子若しくは二価の低
級アルキル基置換アミノ基を有してもよい炭素数
4〜6個のアルキレン基は、式
【式】の具 体例として下記のものを挙げることができる:
【式】
【式】
【式】 【式】
【式】
【式】 【式】
【式】 これらの基の中で殊に好適なものには、
【式】 【式】
【式】
【式】 等が含まれる。 しかし、本発明により提供される前記式()
の化合物のうち、最も好適な群の化合物として
は、R1及びR2が水素原子を表わし、R3が水素原
子又はイソバレリル基を表わし、且つ、基R4
A−がヨウ素又は臭素を表わす化合物が原料化合
物に比し、特にグラム陰性細菌に属する病原微生
物に対する抗菌力が増大すること、及び本発明で
提供するその他の前記式()の化合物の合成中
間体ともなり得る点で特筆できる。 本発明により提供される前記式()の化合物
の代表例(ただし、本発明の化合物でないものは
参考例として)を下記一覧表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 前記式(1)の化合物は分子中に塩基性のアミノ基
を有しているので、酸付加塩の形で存在しうる。
かかる酸付加塩を形成するのに用いうる酸として
は、例えば、塩酸、硫酸酸、リン酸等の無機酸、
或いは酢酸、酒石酸、プロピオン酸、クエン酸、
コハク酸等の有機酸が包含される。 該式()の化合物は置換基の種類に応じて以
下に述べる種々の方法で製造することができる。
例えば、AとR4が一緒になつてハロゲン原子を
表わす場合の式()の化合物は、上記式(−
a)で示される化合物3−位及び/又は2′−位水
酸基を保護した後それ自体公知のハロゲン化法に
よつて23−位炭素原子をハロゲン化せしめ、しか
る後、3−位及び2′−位の保護基を脱離するか、
或いは、一級水酸基のみをハロゲン化し得る方法
により23−位炭素原子をハロゲン化することによ
り製造することができる。より具体的には、該反
応は溶媒の不在下に又は適当な不活性溶媒、例え
ば、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、
四塩化エタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン(以下「THL」という)、ジメチルホルム
アミド(以下「DMF」という)、アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド(以下「DMSO」と
いう)アセトン等を用い、一般に約−30℃乃至反
応混合物の還流温度、好ましくは約0℃乃至60℃
間の温度においてハロゲン化剤を反応させること
により実施できる。該ハロゲン化剤としては、例
えば、塩化チオニル、臭化チオニル、三臭化リ
ン、五臭化リン、臭素、ヨウ化メチル、臭化ニト
リル、N−ブロモサクシンイミド(以下「NBS」
という)、四塩化炭素、四臭化炭素等を挙げるこ
とができる。さらに該反応は必要により、ピリジ
ン、トリフエニルホスフイン、トリフエノキシホ
スフイン、トリジメチルアミノホフイン等の反応
促進剤を単独に又は混合して用いることができ
る。 これらのうち、本発明においては溶媒として、
ピリジン、DMF、アセトニトリル等を必要によ
り用い、ハロゲン化剤として四塩化炭素、臭素、
NBS、四臭化炭素、塩化チオニル、トリフエニ
ルホスフイン・ヨウ素、ヨウ化メチル等から選ば
れる一又は二以上の試薬用い、且つ、反応促進剤
としてピリジンに溶解したトリフエニルホスフイ
ン又はトリフエノキシホスフインを共存させて用
いるのが望ましい。 上記反応において、ハロゲン化剤として使用さ
れる上記に例示した四臭化炭素等の使用量は厳密
には制限されるものではないが、一般には式(
−a)または、その3−位及び/又は2′−位水酸
基の保護された化合物1モル当り1〜5倍モル、
好ましくは1〜3モルの範囲内で使用することが
でき、また、その際に反応促進剤としてトリフエ
ニルホスフインを用いる場合には、上記原料マク
ロライド系抗生物質1モル当り1〜10モル、好ま
しくは1〜5モルを0.1M〜5Mのピリジン溶液と
して加えて使用するのが好都合である。 また、R4がアリール基、ピリジニル基、ピリ
ジニルチオ基、ヒドロキシル基若しくはアリール
チオアミノ基で置換されてもよいメチル基、アリ
ール基、ニトリル基、窒素原子及びイオウ原子か
ら選ばれる異種原子を1〜4個含有する5〜6員
の一価の複素環式基又はメトキシ基で置換されて
もよいテトラヒドロピラニル基を表わし、且つ、
Aが基−OCO−又は−S−で示される前記式
()の化合物は、前述の方法によつて得られた
下記式 式中、R1及びR3-1は前記の意味を有し、Xは
ハロゲン原子を表わす、 で示される化合物又はその塩を、下記式 R4−A′−Y () 式中、R4は前記の意味を有し;A′は基−OCO
−又は−S−を表わし;R4とA′が一緒になつて
ニトリル、又は式−M〓R6を表わし、ここでR6
は前記の意味を有し;Yは水素原子、ナトリウム
原子、又はカリウム原子を表わす、 で示される反応性誘導体と反応させて、該式(
−b)の23−位炭素原子に結合したハロゲン原子
と基R4−A′とを置換せしめ、必要により4″−位
水酸基をアシル化することにより製造することが
できる。 この基R4−A′とハロゲン原子との置換反応は、
それ自体公知の脱ハロゲン化水素反応又は脱塩反
応に従つて行うことができる。該反応は不活性溶
媒、例えば、DMF、THF、アセトニトリル、ア
セトン、DMSO等の中で、一般に約−30℃乃至
60℃好ましくは−10℃乃至60℃の温度範囲におい
て、必要により反応促進剤として、ヨウ化ナトリ
ウムあるいはピリジン、トリエチルアミン等のア
ミンを共存せしめて実施することができる。 また、基R4−AのR4がメトキシ基で置換され
てもよいテトラヒドロピラニル基で示される前記
式()の化合物は、前述のN−1物質又は抗生
物質YO−9010を不活性溶媒、例えば、塩化メチ
レン、THF、特に溶解し、水酸基をテトラヒド
ロピラン−2−イル化し得るいわゆるピラニル化
剤、例えば、2,3−ジヒドロ−4H−ピラン、
2−ハロ−テトラヒドロピラン、2−アシルオキ
シ−テトラヒドロピラン等をトリフルオロ酢酸、
p−トルエンスルホン酸等の有機酸を反応促進剤
として共存させるそれ自体公知の水酸基のテトラ
ヒドロピラニル化反応に供し、さらに必要によ
り、3−位及び/又は4″−位水酸基をアシル化す
ることによつて製造することができる。該反応は
好ましくは、不活性溶媒として、塩化メチレン、
テトラヒドロピラニル化剤として、2,3−ジヒ
ドロ−4H−ピラン、且つ、反応促進剤とトリフ
ルオロ酢酸等の有機酸を使用する系で、反応温度
−20℃乃至30℃好ましくは、−10℃乃至室温の範
囲内で、24〜48時間反応させ、その際、テトラヒ
ドロピラニル化剤の使用量は特に制限されるもの
ではないが、出発原料であるN−1物質及び抗生
物質YO−9010 1モル当り1〜5モル、好まし
くは1〜3モルが、23−位の炭素原子上の水酸基
を選択的にテトラヒドロピラニル化する上で望ま
しい。また、該反応に際して使用される反応促進
剤は、その種類によつて好適な量が異なるが、ト
リフルオロ酢酸を用いる場合には、原料抗生物質
1モル当り1〜3モル用いるのがよい。 さらに、基R4−AのAが基−OSO2−で示され
る化合物又は−OCO−で示される化合物の前述
したもの以外の製造法並びに、必要に応じて実施
せしめる3−位及び/又は4″−位水酸基のアシル
化方法は、マクロライド系抗生物質の誘導体合成
の技術分野において常用されるそれ自体公知の方
法準じて行うことができる(例えば、特開昭54−
66692号、同54−70291号又は同55−40612号公報
等参照)。 以上に述べた如くして製造される式()の化
合物は、それ自体公知の方法により、例えば塩
酸、リン酸、硫酸、酒石酸、コハク酸、プロピオ
ン酸、クエン酸等と共に処理することにより酸付
加塩に変えることができる。 本発明により提供される前記式()の化合物
及びその塩は、各種のグラム陽性細菌、グラム陰
性細菌、マイコプラズマ等の病原微生物に対して
強い抗菌力と優れた生体利用効率を示す物質であ
り、その高い活性は以下の試験により立証され
る。 (1) 抗菌活性 ブレイン・ハート・インフユージヨン・ブロス
(PH7.5)を培地としたチユーブ・ダイリユーシヨ
ン法によつて測定した結果を下記の表に示す。 ただし、本発明の化合物でないものは参考例と
して示す。
【表】
【表】
【表】 次に本発明の誘導体の原料である抗生物質YO
−9010の製造例を参考例とし、さらに実施例によ
つて本発明を説明する(なお、他の原料であるN
−1物質の製造法は、特開昭55−43013号明細書
の実施例を参照されたい)。 参考例 1 抗生物質YO−9010の製造 〔以下、特殊な場合を除き、大環状ラクトン部
【式】と略記し、抗生物質YO−9010 を単に「YO−9010」という。〕 (1) ストレプトミセス・フラデイエYO−9010株
の培養 ストレプトミセス・フラデイエYO−9010株
(ATCC31846)の生育せるスラント培養より一
白金耳を50mlのグリセリン1.5%、ホリペプト
ン1%、肉エキス、リン酸2カリウム0.1%及
び硫酸マグネシウム0.1%から成る種培地を含
む500ml三角フラスコに接種し、30℃、2日間
回転振盪培養機上で培養した。この種培養液
を、10の可溶性殿粉6%、乾燥酵母2%、酵
母エキス0.1%、リン酸2カリウム0.1%、硫酸
マグネシウム0.1%、食塩0.5%及び炭酸カルシ
ウム0.4%から成る生産培地を含む20容ジヤ
ーフアーメンターに接種し、通気量10/分、
回転数350回/分30℃の条件で5日間培養を行
つた。 (2) 抗生物質YO−9010の回収 前(1)項で得られた培養液を集め、PHを苛性ソ
ーダで8.5に調整した後1のトルエンを加え
撹拌抽出後、遠心分離によりトルエン層を回収
した。得られたトルエン層を5℃に冷却し、PH
3.5のM/5酢酸ソーダ−HCl緩衝液200mlを加
え撹拌し、遠心分離により、緩衝液層を分離し
た。この緩衝液のPHを苛性ソーダにより8.5と
し、100mlの酢酸エチルを加え撹拌抽出後分離
せる酢酸エチル層を減圧下に濃縮乾固し、この
乾固物を少量のエーテルで洗滌後、乾燥したと
ころ淡黄白色の粉末650mgを得た。この粉末を
シリカゲルの薄層クロマトグラフイーにより抗
生物質YO−9010の純度を検定した所、91%で
あつた。 実施例 1 23−デオキシ−23−ブロモYO−9010 5.0gのYO−9010及5.31gのトリフエニルホス
フインを50mlのピリジン中に溶解し氷冷した。こ
れに4.48gの四臭化炭素を加え0℃下に10分間、
更に室温下で1時間撹拌した。MeOH4mlを加え
て反応を停止し、ピリジンを濃縮乾固後シリカゲ
ルクロマトグラフイー(CHCl3及びCHCl3
MeOH=30/1)に付し精製すると1.94gの目的
物を得た。 Rf 0.64(CHCl3/MeOH=5/1) Mass 803(M+) 〔α〕22 D −35.7°(c0.987,MeOH) UV λMeOH nax 281nm,E1% 1cm=269 分子式 C38H62NO12Br 1H−NMR δ1.82(3H,s,12−CH3),2.47
(6H,s,N(CH32),5.79(1H,d,H−
13),6.26(1H,d,H−10),7.30(1H,d,
H−11),9.65(1H,s,CHO) 実施例 2 23−デオキシ−23−ヨウドYO−9010 210mgの23−デオキシ−ブロモ−YO−9010を
3mlのアセトンに溶解した。この溶液に15%NaI
アセトン溶液を8ml加え室温下3時間撹拌した。
反応混合物を50mlのクロロホルム中にあけ、重曹
水及び食塩水で洗浄後ボウ硝上乾燥した。このも
のをシリカゲルカラムクロマトグラフイー(ベン
ゼン/アセトン=3/1)に付し精製すると202
mgの目的物を得た。 Rf 0.47(クロロホルム/メタノール=6/1) Mass 851(M+) 〔α〕23 D −13.1゜(c0.337,MeOH) UV λMeOH nax282nm,E1% 1cm=252 分子式 C38H62NO12I 1H−NMR(CDCl3) δ1.81(3H,s,12−
CH3),2.47(6H,s,N(CH32),5.66(1H,
d,H−13),6.27(1H,d,H−10),7.27
(1H,d,H−11),9.64(1H,s,CHO) 実施例 3 3−O−アセチル−23−デオキシ−23−ブロ
モ−4″−O−イソバレリルYO−9010(23−デオ
キシ−23−ブロモ−N−1) 700mgのN−1物質、635mgのトリフエニルホス
フイン、535mgの四臭化炭素を35mlのピリジン中
に溶解し、室温下30分間撹拌した。反応混合物を
100mlのトルエンにあけ、炭酸水素ナトリウム水
溶液及び食塩水で洗浄後、ボウ硝上乾燥した。
過後トルエンを減圧留去し、さらにセフアデツク
ス LH−20カラムクロマトグラフイー
(MeOH)に付し精製し616mgの目的物を得た。 Rf 0.60(ベンゼン/アセトン=2/1) Mass 929(M+) 〔α〕23 D −17.3゜(c0.237,MeOH) UV λMeOH nax 282nm,E1% 1cm=215 NMR(CDCl3) δ0.98(6H,d,CH(CH32),
1.83(3H,s,12−CH3),2.10(3H,s,3−
OCOCH3),2.54(6H,s,N(CH32),5.83
(1H,d,H−13),6.26(1H,d,H−10),
7.36(1H,d,H−11),9.59(1H,s,CHO) 実施例 4 23−デオキシ−23−ブロモ−2′−O−アセチル
YO−9010 2.74gの2′−O−アセチルYO−9010(特開昭57
−31699号公報の実施例8に準拠して調製した。)、
2.75gのトリフエニルホスフイン及び2.32gの四
臭化炭素を25mlのピリジンに溶解し0℃下で40分
間、次で室温下20分間撹拌した。反応混合物に5
mlのメタノールを加え更に室温下30分間撹拌し
た。溶媒を減圧下留去した後、シリカゲルクロマ
トグラフイーに付し(クロロホルム/メタノール
=80/1)精製すると778mgの目的物を得た。 Rf 0.58(クロロホルム/メタノール=20/1) Mass 845(M+) 〔α〕23 D −47.3゜(c0.987,MeOH) UV λMeOH nax 281nm,E1% 1cm=248 分子式 C40H64NO13Br 1H−NMR(CDCl3) δ1.80(3H,s,12−
CH3),2.04(3H,s,2′−OCOCH3),2.37
(6H,s,N(CH32),,5.78(1H,d,H−
13),6.29(1H,d,H−10),7.29(1H,d,
H−11),9.65(1H,s,CHO) 参考例 2 20,23,2′,4″−テトラ−O−アセチル−3,
20−O−シクロYO−9010 5gのYO−9010を15mlの無水酢酸に溶解し、
これに5gの炭酸カリウムを加えて60℃下で撹拌
した。17時間後更に5mlの無水酢酸を加えて60℃
下に撹拌をつづけた。1.5時間後冷却し、反応混
合物を200mlの水中にあけPH9とした。これを100
mlのクロロホルムにて3回抽出し、クロロホルム
層を水洗した後MgSO4上乾燥した。クロロホル
ムを濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(ベンゼン/アセトン=6/1)に付し精製す
ると1.53gの目的物を得た。 Rf 0.35(ベンゼン/アセトン=3/1) Mass 909(M+) 〔α〕22 D −98.6゜(c1,MeOH) UV λMeOH nax 278nm,E1% 1cm=221 分子式 C46H71NO17 参考例 3 20,23,2′,3″−テトラ−O−アセチル−4″−
O−イソバレリル−3,20−O−シクロYO−
9010 500mgの20,23,2′,4″−テトラ−O−アセチ
ル−3,20−O−シクロ−YO−9010を10mlのド
ライベンゼンに溶解した。これに4.4mlの無水イ
ソ吉草酸、3.04mlのトリエチルアミン、67.1mgの
4−ジメチルアミノピリジンを加え、12.5時間加
熱還流した。冷却後反応混合物を150mlのトルエ
ンにあけ、50mlの飽和炭酸水素ナトリウム水にて
2回、50mlの飽和食塩水にて1回洗浄し、ボウ硝
にて乾燥した。ボウ硝を別し、トルエンを濃縮
したものをシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(ベンゼン/アセトン=12/1及び11/1)に付
し精製すると227mgの目的物を得た。 Rf 0.67(ベンゼン/アセトン=4/1) Mass 993(M+) 〔α〕23 D −107.7゜(c0.204,MeOH) UV λMeOH nax 277nm,E1% 1cm=236 分子式 C51H79NO18 参考例 4 3″−O−アセチル−4″−O−イソバレリル
YO−9010 200mgの20,23,2′,3″−テトラ−O−アセチ
ル−4″−O−イソバレリル−3,20−O−シクロ
−YO−9010を20mlのMeOHに溶解し、6時間加
熱還流した。冷却後MeOHを濃縮乾固した残渣
を、40%アンモニア飽和MeOHに再溶解し、室
温下4時間撹拌した。反応混合物を50mlのクロロ
ホルムにあけ、20mlの水及び20mlの食塩水洗浄
し、ボウ硝にて乾燥した。過後クロロホルムを
濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付し精製すると(ベンゼン/アセトン=4/1)、
72mgの目的物を得た。 Rf 0.38(ベンゼン/アセトン=2/1) Mass 867(M+) 〔α〕23 D −58.4゜(c0.197,MeOH) UV λMeOH nax 283nm,E1% 1cm=235 分子式 C45H73NO15 実施例 5 23−デオキシ−23−ブロモ−2′−O−アセチル
−4″−O−イソバレリルYO−9010 200mgの23−デオキシ−23−ブロモ−2′−O−
アセチルYO−9010を2mlのピリジンに溶解し、
これに2mlの無水イソ吉草酸を加え8℃下2日間
撹拌した。反応混合物を氷水50mlにあけ、過剰の
無水イソ吉草酸を分解した後、100mlのトルエン
にて抽出した。トルエン層を50mlのNaHCO3
にて2回、食塩水にて1回洗浄後、ボウ硝上乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルクロマト
グラフイー(ベンゼン/アセトン=8/1)にて
精製すると80mgの目的物を得た。 Rf 0.44(ベンゼン/アセトン=4/1) Mass 929(M+) 〔α〕23 D −47.5゜(c0.44,MeOH) UV λMeOH nax 281nm,E1% 1cm=205 分子式 C45H72NO14Br 実施例 6 23−デオキシ−23−ブロモ−4″−O−イソバレ
リルYO−9010 72.7mgの23−ブロモ−2′−O−アセチル−4″−
O−イソバレリルYO−9010を5mlのメタノール
中に溶解し、5時間加熱還流した。メタノールを
減圧下留去した残渣をシリカゲルクロマトグラフ
イーに付し(クロロホルム/メタノール=100/
1)精製すると51.2mgの目的物を得た。 Rf 0.42(ベンゼン/アセトン=2/1) Mass 887(M+) 〔α〕23 D −32.3゜(c0.347,MeOH) UV λMeOH nax 281nm,E1% 1cm=227 1H−NMR(CDCl3) δ0.97(6H,d,CH
(CH32),1.81(3H,s,12−CH3),2.49
(6H,s,N(CH32),5.78(1H,d,H−
13),6.27(1H,d,−10),7.29(1H,d,H−
11),9.67(1H,s,CHO) 参考例 5 23,2′−ジ−O−アセチル−4″−O−イソバレ
リルYO−9010 0.9gの23,2′−ジ−O−アセチルYO−9010
(特開昭57−31699号公報の実施例10に準拠して調
製した。)を3mlのピリジンに溶解し、これに無
水イソ吉草酸3mlを加えて8℃下48時間撹拌し
た。反応混合物を氷水50mlにあけ、過剰の無水イ
ソ吉草酸を分解した後、100mlのトルエンにて抽
出した。トルエン層を50mlの飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液にて2回、食塩水にて1回洗浄後、ボ
ウ硝上乾燥した。デカンテーシヨンによりボウ硝
を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフイー
に付し精製すると(ベンゼン/アセトン=8/1
及び7/1)212.3mgの目的物を得た。 Rf 0.44(ベンゼン/アセトン=4/1) Mass 909(M+) 〔α〕23 D −52.7゜(c0.16,MeOH) UV λMeOH nax 281nm,E1% 1cm=223 分子式 C47H75NO16 参考例 6 4″−O−イソバレリルYO−9010及び23−O−
アセチル−4″−O−イソバレリルYO−9010 190mgの23,2′−O−アセチル−4″−O−イソ
バレリルYO−9010を15mlのメタノールに溶解
し、6時間加熱還流した。冷却後溶媒を留去した
残渣を40%−アンモニア飽和メタノール中にて室
温下2時間処理し、反応混合物を水20mlにあけ、
50mlのクロロホルムにて抽出した。クロロホルム
層を食塩水洗浄後、ボウ硝上乾燥した。溶媒を減
圧下留去しシリカゲルカラムクロマトグラフイー
に付し(ベンゼン/アセトン=5/1及び4/
1)精製すると、15.6mgの23−O−アセチル−
4″−O−イソバレリルYO−9010及び64.4mgの
4″−O−イソバレリルYO−9010を得た。 23−O−アセチル−4″−O−イソバレリルYO
−9010 4″−O−イソバレリルYO−9010 Rf 0.53(ベンゼン/アセトン=2/1)0.33 Mass 867(M+) 825(M+) 〔α〕23 D −36.7゜(c0.193,MeOH)
−45.4゜(c0.348,MeOH) UV λMeOH nax282nm,E1% 1cm=226
λMeOH nax282nm,E1% 1cm=236 分子式 C45H73NO15 C43H71NO14 参考例 7 23−O−トシルYO−9010 300mgのYO−9010を塩化メチレン5mlに溶解
し、386mgのトシルクロライド及びピリジン0.262
mlを加えて室温下3時間撹拌した。反応混合物を
NaHCO3水50mlにあけ、50mlのクロロホルムに
て抽出後、食塩水50mlにて2回洗浄後、ボウ硝上
乾燥した。シリカゲルカラムクロマトグラフイー
に付し精製すると(ベンゼン/アセトン=3/
1)93mgの目的物を得た。 Rf 0.56(クロロホルム/メタノール=7/1) Mass 895(M+) 〔α〕22 D −27.1゜(c0.923,MeOH) UV λMeOH nax 280nm,E1% 1cm=231 λMeOH nax 226nm,E1% 1cm=158 分子式 C45H69NO15S 参考例 8 23−O−テトラヒドロピラニル−YO−9010 200mgのYO−9010を5mlの塩化メチレンに溶
解し、0℃に冷却した。これに0.0725mlの2,3
−ジヒドロ−4H−ピラン及び0.06mlのトリフル
オロ酢酸を加え8℃下24時間、更に室温下6時間
撹拌した。反応混合物を50mlの氷水中にあけ、50
ml、10mlのクロロホルムにて抽出した。クロロホ
ルム層を50mlの食塩水洗浄後ボウ硝乾燥した。
過後クロロホルムを濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(クロロホルム/メタノール=
50/1〜=45/1)に付し精製すると64.7mgの目
的物を得た。 Rf 0.65(CHCl3/MeOH=7/1) Mass 825(M+) 〔α〕22 D −41.2゜(c0.885,MeOH) UV λMeOH nax 283nm,E1% 1cm=250 分子式 C43H71NO14 実施例 7 23−デオキシ−23−ブロモYO−9010−ジメチ
ルアセタール 200mgの23−デオキシ−23−ブロモYO−9010
を0.25%HCl−MeOH9.17mlに溶解し、室温下1
時間撹拌した。反応混合物を50mlのクロロホルム
にあけ、炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄後、
ボウ硝乾燥した。過後濃縮乾燥すると、208mg
の目的物を得た。このものは、これ以上精製する
ことなく次の反応に使用することができる。 Rf 0.54(CHCl3/MeOH=6/1) Mass 849(M+) 分子式 C40H68NO13Br 1H−NMR(CDCl3) δ1.80(3H,s,12−
CH3),2.47(6H,s,N(CH32),3.21(3H,
s,OCH3),3.26(3H,s,OCH3),5.74
(1H,d,H−13),6.23(1H,d,H−10),
7.22(1H,d,H−11) 実施例 8 23−デオキシ−23−メチルチオYO−9010ジメ
チルアセタール 23−ブロモ−YO−9010ジメチルアセタール
150mg及びNaSMe水溶液(20〜25%)0.1mlをア
セトン3mlに溶解し、室温下3時間撹拌した。反
応混合物をクロロホルム50mlにあけ飽和
NaHCO3水、食塩水のそれぞれ50mlづつで洗浄
し、ボウ硝上乾燥した。デカンテーシヨン後濃縮
乾固したものをシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付し精製すると、104.7mgの目的物を得た。 Rf 0.42(クロロホルム/メタノール/濃アン
モニア水=15/1/0.1) Mass 817(M+) 〔α〕23 D +7.95゜(c1.28,MeOH) UV λMeOH nax 285nm,E1% 1cm=246 分子式 C41H71NO13S 実施例 9 23−デオキシ−23−メチルチオYO−9010 90mgの23−メチルチオYO−9010ジメチルアセ
タールを1mlのアセトニトリルに溶解し、これに
10mlの0.05NHClを加え13℃下4時間静置した。
PHを9に調整した後、30mlのクロロホルムにて抽
出し、クロロホルム層を食塩水洗浄、ボウ硝上乾
燥した。デカンテーシヨンによりボウ硝除去後、
減圧下濃縮したものをシリカゲルカラムクロマト
グラフイーに付し精製すると(クロロホルム/メ
タノール=35/1及び15/1)20.9mgの23−デオ
キシ−23−メチルチオ−YO−9010及び18.4mgの
23−デオキシ−23−メチルチオデマイカロシル
YO−9010を得た。 23−デオキシ−23−メチルチオ−YO−9010 Rf 0.36 Mass 771(M+) 〔α〕23 D +3.46゜(c1.04,MeOH) UV λMeOH nax 285nm,E1% 1cm=218 分子式 C39H65NO12S 実施例 10 23−デオキシ−23−フタルイミドYO−9010 500mgの23−デオキシ−23−ブロモYO−9010
を2mlのDMFに溶解し、これに550mgのフタルイ
ミドカリウムを加え、室温下20時間撹拌した。反
応混合物を20mlの水中にあけ、30mlのクロロホル
ムにて3回抽出した後、ボウ硝上乾燥した。過
後、クロロホルムを濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(CHCl3/MeOH=15/1)
及びセフアデツクスLH−20(MeOH)カラムク
ロマトグラフイーに付し精製すると70.5mgの目的
物を得た。 Rf 0.72(CHCl3/MeOH=7/1) Mass 870(M+) 〔α〕22 D +35.7゜(c0.959,MeOH) UV λMeOH nax 282nm,E1% 1cm=243 〃241nm, 〃=133 〃220nm, 〃=471 分子式 C46H66N2O14 実施例 11 23−デオキシ−23−フエニルチオ−YO−9010 200mgの23−デオキシ−23−ブロモYO−9010
及び66mgのナトリウムチオフエノラートを10mlの
アセトニトリルと5mlの水の混合溶媒中の溶解
し、室温下1時間撹拌した。反応混合物を20mlの
水中にあけ、20mlのベンゼンにて抽出した。ベン
ゼン層を20mlの食塩水洗浄後、ボウ硝乾燥した。
ベンゼンを濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフイー(ベンゼン/アセトン=4/1)にて精
製すると15mgの目的物を得た。 Rf 0.74(CHCl3/MeOH=7/1) Mass 833(M+) 〔α〕23 D +63.6゜(c0.896,MeOH) UV λMeOH nax 284nm,E1% 1cm=254 分子式 C44H67NO12S 実施例 12 23−デオキシ−23−モルホリノYO−9010 100mgの23−デオキシ−23−ブロモYO−9010
及び93mgのNaIを2mlのDMFに溶解した。これ
に0.136mlのモルホリンを加え、室温下22.5時間
撹拌した。反応混合物を50mlの氷水中にあけ、50
mlのクロロホルムにて抽出した。クロロホルム層
を30mlの炭酸水素ナトリウム溶液及び30mlの食塩
水にて2回洗浄後、ボウ硝上乾燥した。クロロホ
ルム溶液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーに付し精製(CHCl3/MeOH=40/1)
すると、28mgの目的物を得た。 Rf 0.70(CHCl3/MeOH=7/1) Mass 810(M+) 〔α〕23 D −8.0゜(c0.980,MeOH) UV λMeOH nax 285nm,E1% 1cm=229 分子式 C42H70N2O13 実施例 13 23−O−マンデリルYO−9010 150mgの23−デオキシ−23−ブロモYO−9010
と223mgのNaIを4mlのDMSOに溶解し、370mgの
マンデル酸ナトリウム塩を加え室温下2日間撹拌
した。反応混合物を水50mlにあけ、50mlのクロロ
ホルムにて2回抽出し、食塩水洗浄後、ボウ硝乾
燥した。過後、溶媒を減圧下留去し、シリカゲ
ルクロマトグラフイーに精製すると(CHCl3
MeOH=40/1及び35/1)29mgの目的物を得
た。 Rf 0.33(クロロホルム/メタノール=10/1) Mass 875(M+) 〔α〕22 D −33.5゜(c0.511,MeOH) UV λMeOH nax 282nm,E1% 1cm=223 分子式 C46H69NO15 実施例 14 23−デオキシ−23−チオシアナートYO−9010 100mgの23−デオキシ−23−ブロモYO−9010
を5mlのアセトニトリルに溶解し、これに80mgの
ナトリウムチオシアナートを加え60℃下1時間撹
拌した。反応混合物を30mlのクロロホルム中にあ
け、30mlの食塩水にて2回洗浄後、ボウ硝上乾燥
した。過後シリカゲルクロマトグラフイー(ベ
ンゼン/アセトン=3/1)に付し精製すると、
70mgの目的物を得た。 Rf 0.52(ベンゼン/アセトン=1/2) Mass 782(M+) 〔α〕23 D −8.1゜(c0.36,MeOH) UV λMeOH nax 281nm,E1% 1cm=254 分子式 C39H62N2O12S 参考例 9 23−デオキシ−23−ブロモ−2′−O−アセチル
−4″−O―フエニルチオアセチルYO−9010 540mgのフエニルチオ酢酸を2mlの塩化メチレ
ンに溶解し、これに0.446mlのトリエチルアミン
及び0.395mlのピバロイルクロライドを加え、室
温下30分間撹拌した。これに388mgの23−デオキ
シ−23−ブロモ−2′−O−アセチルYO−9010、
0.37mlのピクジン及び3.5mlの塩化メチレンを加
え、室温下6時間撹拌した。反応混合物を水30ml
中にあけ、30mlのクロロホルムにて抽出し、クロ
ロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び
食塩水にて洗浄した後、ボウ硝上乾燥した。
過、濃縮後シリカゲルクロマトグラフイーに付し
精製すると(ベンゼン/アセトン=10/1及び
9/1)、145mgの目的物を得た。 Rf 0.49(ベンゼン/アセトン=3/1) Mass 996(M+) 〔α〕23 D −33.5゜(c0.475,MeOH) UV λMeOH nax 280nm,E1% 1cm=207 分子式 C48H70NO14SBr 参考例 10 23−O−ベンジル−2′−O−アセチルYO−
9010 150mgの2′−O−アセチルYO−9010を3mlのベ
ンジルブロマイドに溶解し、60mgの酸化銀を加
え、40〜50℃下6時間撹拌した。冷却後過した
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(ベ
ンゼン/アセトン=6/1)に付し精製すると、
34mgの目的物を得た。 Rf 0.46(ベンゼン/アセトン=2/1) Mass 873(M+) 〔α〕22 D −55.15゜(c1.1,MeOH) UV λMeOH nax 284nm,E1% 1cm=219 分子式 C47H71NO14 参考例 11 23−O−ベンジルYO−9010 33mgの23−O−ベンジル−2′−O−アセチル
YO−9010を10mlのMeOHに溶解し、8時間加熱
還流した。冷却後、溶媒を留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー(クロロホルム/メタノ
ール=40/1)に付し精製すると、22mgの目的物
を得た。 Rf 0.47(クロロホルム/メタノール=7/1) Mass 831(M+) 〔α〕23 D −42.9゜(c1.035,MeOH) UV λMeOH nax 283nm,E1% 1cm=238 分子式 C45H69NO13 参考例 12 23−デオキシ−23−ブロモ−4″−O−フエニル
チオアセチルYO−9010 124mgの23−デオキシ−23−ブロモ−2′−O−
アセチル−4″−O−フエニルチオアセチルYO−
9010をメタノール5mlに溶解し、6時間加熱還流
した。冷却後、メタノールを留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフイー(ベンゼン/アセトン
=5/1)に付し精製すると、31mgの目的物を得
た。 Rf 0.43(ベンゼン/アセトン=2/1) Mass 954(M+) 〔α〕23 D −22.1゜(c0.362,MeOH) UV λMeOH nax 281nm,E1% 1cm=203 分子式 C46H68NO13SBr 参考例 13 3,2′−ジ−O−アセチル−4″−O−イソバレ
リルYO−9010 0.9gのN−1(3−O−アセチル−4″−O−イ
ソバレリルYO−9010)を、20mlの塩化メチレン
に溶解し、氷冷した。これに0.197mlの無水酢酸
を加え、氷冷下1時間、次で室温下に1時間撹拌
した後、反応混合物をNaHCO3水にあけ100mlの
トルエンにて抽出した。トルエン層を食塩水洗浄
し、ボウ硝上乾燥した。過後、溶媒を減圧下留
去し、乾燥すると、0.9gの目的物を得た。この
ものはこれ以上精製することなしに次の反応に用
いることができる。 Rf 0.36(ベンゼン/アセトン=2/1) 参考例 14 3,2′−ジ−O−アセチル−23−O−メチル−
4″−O−イソバレリルYO−9010 150mgの3,2′−ジ−O−アセチル−4″−O−
イソバレリルYO−9010を4mlのMeI中に溶解し、
これに80mgのAg2Oを加えて6時間加熱還流し
た。冷却後過し、MeIを減圧下留去した残渣を
シリカゲルクロマトグラフイー(ベンゼン/アセ
トン=8/1)に付し精製すると46.3mgの目的物
を得た。 Rf 0.74(ベンゼン/アセトン=2/1) Mass 923(M+) 〔α〕23 D −47.9゜(c1.1,MeOH) UV λMeOH nax 282nm,E1% 1cm=223 分子式 C48H77NO16 参考例 15 3−O−アセチル−23−O−メチル−4″−O−
イソバレリルYO−9010 46mgの3,2′−ジ−O−アセチル−23−O−メ
チル−4″−O−イソバレリルYO−9010を10mlの
メタノールに溶解し、7時間加熱環流した。冷却
後メタノールを減圧下留去し、残渣をシリカゲル
クロマトグラフイーに付し(ベンゼン/アセトン
=4/1)精製して、40mgの目的物を得た。 Rf 0.50(ベンゼン/アセトン=2/1) Mass 881(M+) 〔α〕23 D −31.8゜(c1.075,MeOH) UV λMeOH nax 283nm,E1% 1cm=221 分子式 C46H75NO15

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式() 式中、R1が水素原子またはアセチル基を表わ
    し、R2が水素原子を表わし、R3が水素原子また
    はイソバレリル基を表わし、かつ、基R4−A−
    がハロゲン原子を表わす、 で示される化合物またはその塩。
JP57101462A 1982-06-15 1982-06-15 マクロライド系抗生物質の誘導体 Granted JPS58219197A (ja)

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