JPH0398582A - 制限酵素分別精製用ゲル - Google Patents

制限酵素分別精製用ゲル

Info

Publication number
JPH0398582A
JPH0398582A JP1234394A JP23439489A JPH0398582A JP H0398582 A JPH0398582 A JP H0398582A JP 1234394 A JP1234394 A JP 1234394A JP 23439489 A JP23439489 A JP 23439489A JP H0398582 A JPH0398582 A JP H0398582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
enzyme
carrageenan
restriction enzyme
fractionating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1234394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0671427B2 (ja
Inventor
Jun Kato
順 加藤
Kunio Oishi
邦夫 大石
Shinji Irie
入江 慎二
Katsumi Murata
村田 克巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kibun KK
Kikkoman Soyfoods Co
Original Assignee
Kibun Food Chemifa KK
Kibun KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kibun Food Chemifa KK, Kibun KK filed Critical Kibun Food Chemifa KK
Priority to JP1234394A priority Critical patent/JPH0671427B2/ja
Publication of JPH0398582A publication Critical patent/JPH0398582A/ja
Publication of JPH0671427B2 publication Critical patent/JPH0671427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、制限酵素を特異的に分離するのに使用するゲ
ルに関する。
(従来技術) 制限酵素は、微生物の生体防御機構として働いたり、遺
伝子組換えの試薬として利用されるなど遺伝子工学の分
野で幅広い作用、用途を有する重要な酵素である。この
ため、制限酵素および他の核酸関連酵素の混合物から所
望の制限酵素のみを分離する精製技術の開発、改良が遺
伝子工学の発展に不可欠となっている。
制限酵素を分離精製する手段としては、ヘバリンをアフ
イニティークロマトグデフィーのゲルとして使用するこ
とが有効であることが従来より知られている。
しかし、ヘパリンはゲル化しないため、そのもの単独で
はアフィニティークロマトグラフィーとして使用するこ
とは不可能である。このため、ヘパリンをセファロース
等の担体に固定化することが不可欠であり、製造に手間
とコストがかかるという難点があった。また、ヘパリン
を用いたアフィニティークロマトグラフィーは、混合物
から制限酵素をまとめて吸着するには有効であるが、特
定の制限酵素のみを特異的に吸着することはできなかっ
た。
(発明が解決しようとする課題) そこで、本発明は担体に固定化する必要がなくて製造コ
ストが安くてすみ、かつ特定の制限酵素を特異的に吸着
することのできる多糖ゲルを提供することを目的とする
(課題を解決するための手段) かかる目的は、κ一カラギーナンゲルおよびlーカラギ
ーナンゲル等の海藻由来の多糖ゲルからなる制限酵素分
別生成用ゲルを提供する本発明によって達成された。
海藻の熱水抽出物には、制限酵素阻害活性があることが
明らかになっている(特願平1−31865号)。そし
て、この活性は海藻中に含まれる多糖に由来するもので
あり、しかも制限酵素の種類によって阻害活性が異なる
ことがわかっている。
本発明者らは、このような事実に基づき、海藻中の多糖
と制限酵素との間には特異的な親和力が存在する可能性
があると考え、海藻中に含まれるゲル化しうる多糖につ
いて様々な制限酵素に対する吸着性を検討した。
その結果、多糖の制限酵素に対する吸着性は、多糖と制
限酵素の種類によって異なることが判明した。以下、本
発明の多糖ゲルが有する吸着の特異性について説明する
まず、κ一カラギーナンゲルについては、以下に記載す
る実施例lに示すように、HindII[を強く吸着し
、EcoRIおよびPstlを弱く吸着することが明ら
かになった。使用頻度の高い5種の制限酵素(Baa 
H I, Bgl U、EcoRr,Hind mまた
はPstl)を各々、バッファ−を加えた平衡化カラギ
ーナンゲルに混合して37℃で1時間処理したところ、
κ一カラギーナンゲルは、HindIIIを強く吸着し
、EcoRIおよびPstlを弱く吸着することが示さ
れた。
同様の検討をよ一カラギーナンゲルについても行ったと
ころ、λ一カラギーナンゲルはBamHIは吸着するが
その他の酵素は吸着しないことが明らかになった(実施
例2)。
また、アラメやカジメ等に由来するフフイダン等の海藻
多糖も、同様に制限酵素に対する特異的な吸着作用を有
する。
さ−らに比較のため、ヘパリンセファロースについても
同様の検討を行ったが、検討した5種類の制限酵素をす
べて同等に吸着することが示された(比較例)。
以上より、本発明の多糖ゲルは、現在頻繁に使用されて
いるヘパリンセファロースと異なり制限酵素を特異的に
吸着し、アフィニティーゲルとしての有用性が極めて高
いことが示唆された。さらに本発明のκ一カラギーナン
ゲルと1−カラギーナンゲルの間にも特異性に差があり
、前者はHind■類縁の酵素を強く吸着しEcoRI
およびPstI類縁の酵素を弱く吸着するのに対し、後
者はBamH I類縁の酵素を特異的に吸着することも
示された。
本発明の多糖ゲルに対する制限酵素の吸着は、ヘバリン
セファロースの場合よりもに弱く、吸着した酵素の溶離
が比較的容易である。一般には、0.5Mの塩化ナトリ
ウムを含む上記のバッファ−でゲルを処理すると、吸着
された酵素が溶離する。
本発明の多糖ゲルは各々単独で使用しても、組み合わせ
て使用してもよい。また、本発明の効果を失わない範囲
で他の物質と混合して使用することもできる。
また、本発明に係る海藻多糖は、塩化カリウム、硫酸バ
リウム、硫酸カルシウムを含む溶液または冷水中で容易
にゲル化するが、ゲル化の方法は特に制限されない。本
発明のL一カラギーナンゲルは比較的容易に粒状に調製
することができるため、アフィニティーゲルとしての応
用範囲が広いものといえる。
本発明の多糖ゲルの使用温度は、分離精製したい制限酵
素が失活しない温度である。例えば、工一カラギーナン
ゲルは、4〜37℃を含む広い温度範囲でHindll
rを失活させずに吸着することができる(実施例3)。
また、本発明の多糖ゲルは、本発明の効果を失わせない
限り、連続系で使用しても回分系で使用してもよい。
本発明をさらに詳細に説明するために、以下に実施例を
挙げるが、本発明の範囲はこれらの実施例によっていか
なる制限も受けない。
g墨鼾 各種制限酵素に対するE一カラギーナンゲルの吸着作用
を検討した。
κ一カラギーナンゲルに5倍量の洗浄用バッファ− (
10a+M Tris−HCI, pn’y.s. 1
00mM KCI, 10+akl 2−肛)を添加し
、約5分間撹拌し遠心分離( 3000rp一,3分間
)した後、上清を捨てる操作を5回繰り返してゲルを平
衡化した。平衡化したゲル20ulに上記バッファ−1
6μlを加えた後、BamHI、BglU、Eco R
 I, Hind I[[またはPstlのいずれかの
制限酵素4μ1を添加、撹拌した。次いで、37℃で1
時間処理し、遠心分離して上清を取り出した(試料B)
さらに、上記バブファ−と制限酵素との混合物を、37
℃に1時問おいた試料も調製した(試料A)。
各々の試料10μ■、λDNA2μ!、10%反応液(
100iM Tris−HCI. pH7.5, 10
0mm MgCI, IOmMDTT) 2μlおよび
水6μlを混合して37℃で6時間インキユベートした
。その後、色素液2μlを添加、撹拌し遠心分離した。
常法に従って反応液を0.7%アガロースゲルを用いて
電気泳動し、エチジウム染色して泳動パターンを記録し
た。試料AおよびBの泳動パターンを第1図に示した。
第l図より、K一カラギーナンゲルはHindIIIを
強く吸着し、EcoRIおよびPstIを弱く吸着し、
Ba冒HlおよびBglnは吸着しないことが明らかで
ある。なお、上記の洗浄処理を行ったゲルからは所定の
時間内に酵素活性を有意に阻害する物質の溶離は認めら
れなかった。
実施例2 各種制限酵素に対するλ一カラギーナンゲルの吸着作用
を検討した。
L一カラギーナンゲルの代わりによ−カラギーナンゲル
を用いて4℃で1時間処理した点を除き実施例】と同一
の方法を繰り返した。得られた泳動パターンを第2図に
示した。
第2図より、2−力ラギーナンゲルはBamHIは吸着
するが他の制限酵素は吸着しないことが明らかである。
虫贅判 各種制限酵素に対するヘバリンセファロースの吸着作用
を検討した。
ヘパリンセファロースを用いて実施例lと同様の方法を
繰り返した。得られた泳動パターンを第3図に示した。
第3図より、ヘバリンセフ1ロースはいずれの制限酵素
も同等に吸着することが明らかである。
実施例3 I一カラギーナンゲルへのHind[Iの吸着に対する
温度の影響を検討した。
制限酵素としてHindIIIを使用し、4℃または3
7℃で16時間処理する点を除き、実施例1と同一の操
作を繰り返して上清を得た(4℃で処理した場合の上清
を試料Eとし、37℃で処理した場合の上清を試料Fと
した)。
比較のために、HindllIを含有する上記のバツフ
ァーからなる試料Cおよび上記のバッファーのみからな
る試料Dを調製した。
試料C〜Fについて実施例lと同一の方法によって活性
試験を行った。泳動パターンを第4図に示した。
第4図より、4℃および37℃のいずれの温度において
も、κ一カラギーナンゲルはHindIIIを有効に吸
着することが明らかである。
(発明の効果) 本発明の多糖ゲルは、制限酵素を特異的に吸着すること
ができ、しかもそれ自体がゲル化するために効率の良い
アフィニティーゲルとして利用しうる点で極めて有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
第I図は、各種制限酵素に対するL一カラギーナンゲル
の作用を示した泳動パターンである。 第2図は、各種制限酵素に対するλ一カラギーナンゲル
の作用を示した泳動パターンである。 第3図は、各種制限酵素に対するヘバリンセフ1ロース
の作用を示した泳動パターンである。 第4図は、Hindlmに対するλ一カラギーナンゲル
の作用を示した泳動パターンである。 (外4名) 本1 凹 12345 /一−へ\/′一ゝ\/′一ゝ\ /一一ゝ\ /′一
\\A 8 A 8  AB  AB  ASl: BαrnHl 4 : HinJ l 2:BIJIII 5:Pstff 3 : EcoFl 毛3圀 l 2 3 4 5 /; 8αrnHl 2: B,III 3 : Eco尺l 4 : HineJm 5: PstI 第2図 BarnHI 2二Bill 3: ECo/?J 1−HncJ 5:Patl 暴4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、海藻多糖ゲルからなる制限酵素分別精製用ゲル 2、■−カラギーナンゲルからなる制限酵素分別精製用
    ゲル 3、λ−カラギーナンゲルからなる制限酵素分別生成用
    ゲル
JP1234394A 1989-09-08 1989-09-08 制限酵素分別精製用ゲル Expired - Lifetime JPH0671427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1234394A JPH0671427B2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 制限酵素分別精製用ゲル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1234394A JPH0671427B2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 制限酵素分別精製用ゲル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0398582A true JPH0398582A (ja) 1991-04-24
JPH0671427B2 JPH0671427B2 (ja) 1994-09-14

Family

ID=16970311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1234394A Expired - Lifetime JPH0671427B2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 制限酵素分別精製用ゲル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0671427B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113234793A (zh) * 2021-05-18 2021-08-10 江苏迅睿生物技术有限公司 一种应用于唾液病毒核酸检测的唾液样本快速处理新方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113234793A (zh) * 2021-05-18 2021-08-10 江苏迅睿生物技术有限公司 一种应用于唾液病毒核酸检测的唾液样本快速处理新方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0671427B2 (ja) 1994-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Steers et al. The purification of β-galactosidase from Escherichia coli by affinity chromatography
Watterson et al. Affinity chromatography purification of a cyclic nucleotide phosphodiesterase using immobilized modulator protein, a troponin C-like protein from brain
KR890001927B1 (ko) 섬유질 헤마글루티닌의 정제방법
Lincoln [8] cGMP-dependent protein kinase
JP2507339B2 (ja) 粗tPAの精製方法
Robinson et al. Affinity chromatography of human liver α‐L‐fucosidase
Bjork et al. Fractionation of snake venom by the gel-filtration method
Kusser et al. Escherichia coli murein transglycosylase: purification by affinity chromatography and interaction with polynucleotides
Burke et al. A two-step procedure for purification of papain from extract of papaya latex
Taniguchi et al. Purification of staphylococcal protein A by affinity precipitation using a reversibly soluble-insoluble polymer with human IgG as a ligand
Steers Jr et al. [34] β-Galactosidase
JPH0398582A (ja) 制限酵素分別精製用ゲル
Ramseyer et al. Purification of the cAMP receptor protein by affinity chromatography
US3184394A (en) Process for the preparation of enzymes, toxins and toxoids
Totsuka et al. Affinity Purification of β-Amylases originating from plant using cyclomaltohexaose-immobilized Sepharose 6B in the presence of ammonium Sulfate
US4985362A (en) Process of purifying tPA
Pacaud Purification of protease II from Escherichia coli by affinity chromatography and separation of two enzyme species from cells harvested at late log phase
Pogell et al. [32] Specific elution with substrate
SU644796A1 (ru) Способ очистки протеолитических ферментов
Burton Affinity chromatography
Joshi et al. Separation of chymopapain from papaya latex (Carica papaya) on amberlite IR-120 (Hg2+)
JPS596883A (ja) 人尿カリクレインの濃縮精製法
Anraku Comparative study on the ribonucleases isolated from the debris and ribosome fraction of Escherichia coli
Matsokis et al. A rapid method for the purification of acid deoxyribonucleases
Wang et al. Purification of isoacceptor transfer RNA by affinity coupling to aldehyde-containing matrix