JPH039752Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は一部に切欠部を具えたリング体と、複
数の孔を設けたゲーム板よりなるパズル玩具に関
するもので、とくに構造が簡単で安価なパズル玩
具を提供するものである。

「従来の技術」 従来、予め定められたスタート地点とゴール地
点間の道程を表示したゲーム板と駒よりなる通称
双六玩具は種々あり、さらに変形した特殊な駒を
用いたゲーム玩具としては特開昭54−14335号が
公開されている。

「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら上記特開昭54−14335号の考案は
二個の駒を合成樹脂による連結体で連結して一体
形成しているので、構造が複雑でコスト高となる
等の欠点を有していた。

「問題点を解決するための手段」 本考案は上記従来型の欠点を改善するもので、
一部を切離した切欠部を具えたリング体と、適当
に定めたスタート地点からゴール地点までの道程
等を表示した表示部と上記リング体を係合させて
案内するための複数の孔を設けたゲーム板を形成
してなるものである。

「実施例」 以下図に示す一実施例について本考案を説明す
ると、１はリング体で、同リング体１は金属線等
によつて形成しその一部には切離しによる切欠部
２を設けている。３はゲーム板で、同ゲーム板は
合成樹脂の成形等による硬質の板材で、その板面
には適当に定めたスタート地点４とゴール地点５
とこの間を連ねる複数の道程６等を表示した表示
部７を形成するとともに道程６に沿つて上記リン
グ体１を係合させて案内するための複数の孔８を
穿設している。

「作用」 上記の構成において、ゲーム板３の孔８には
夫々上記切欠部２を通してリング体１を差込むこ
とができる。また各孔８の間隔はリング体の係合
を通して複数の道程６が選択できるように適当に
設定されている。しかしてゲーム板のスタート地
点４の孔８にリング体１を差込みこの孔を中心と
して同リング体１の最大幅よりも小さい間隔に位
置する最寄りの孔８の中から任意の道程６にある
孔８を選択し、同リング体１を回転するとともに
切欠部２を通して端部をその孔に誘導して差込
み、２個の孔８をリング体１で係合する形とす
る。つぎにスタート地点４の孔８からリング体１
を回転して外し、同様に次の孔８を選択し、リン
グ体１を係合させる。以下同様に次々に孔８を選
択し、リング体１を係合させつつ任意の道程に沿
つてリング体１を進め、予め定めた禁止部に入る
のを避けるため試行錯誤しながら最終的にはゴー
ル地点５に到達させることができる。

「考案の効果」 以上の様に複数の孔を具えたゲーム板と、一部
に切欠部を具えたリング体によつて構成されるの
で構造が簡単であり、とくにリング体は１個でよ
く、同リング体は金属線を湾曲もしくはコイル状
のものを切断することによつて容易に製作でき、
製造コストを低減するとともに安価なパズル玩具
を提供できる。また上記リング体をゲーム板の孔
に係合させつつ任意の道程に沿つて進めるパズル
遊びにおいて、リング体は常に一方の孔に係合し
た形となつており、したがつて簡単に外れる様な
ことはなく、暗い所でも遊ぶことができ、目を閉
じて手さぐりで遊ぶこともできる。

なお上記ゲーム板のスタート地点とゴール地点
は１か所に限ることなく複数に設けてもよい、ま
た印刷等により表示部を両面に形成することもで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すパズル玩具の
斜視図、第２図は同じくパズル玩具の要部側面図
である。 同図中、１はリング体、２は切欠部、３はゲー
ム板、４はスタート地点、５はゴール地点、６は
道程、７は表示部、８は孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一部を切離した切欠部を具えたリング体と、適
   当に定めたスタート地点からゴール地点までの道
   程等を表示した表示部と上記リング体を係合させ
   て案内するための複数の孔を設けたゲーム板より
   なるパズル玩具。