JPH039737Y2 - - Google Patents

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JPH039737Y2
JPH039737Y2 JP1986031279U JP3127986U JPH039737Y2 JP H039737 Y2 JPH039737 Y2 JP H039737Y2 JP 1986031279 U JP1986031279 U JP 1986031279U JP 3127986 U JP3127986 U JP 3127986U JP H039737 Y2 JPH039737 Y2 JP H039737Y2
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needle
acupuncture
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large diameter
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鍼治療に用いる鍼管付き鍼に関する。
(従来の技術) 従来、鍼治療に用いる鍼管付き鍼としては、第
10図示のように棒状の鍼柄aの先端部bに鍼体
cを埋設した鍼本体dと、鍼体cの鍼先eを人体
の肌の所定位置に刺す際の案内具としての鍼本体
dを挿通自在とした内径を鍼柄aの外径より大と
した挿通孔fを備える鍼管gとから成るものは知
られている。
そして鍼治療に際し、図示のように予め鍼管g
の挿通孔f内に鍼本体dを挿入して鍼先eが挿通
孔f内に納めると共に、鍼柄aを挿通孔fの端部
f′より突出させる。このような構成においては、
保存中或は治療を行なうために人体の所定位置に
鍼管付き鍼を動かした際鍼本体dの鍼柄aの外径
が鍼管gの挿通孔fの内径より小さいため鍼本体
dが挿通孔fより抜け落ちることがあるため、鍼
柄aと挿通孔fとの間に生じた隙間hに例えば合
成樹脂製薄シート或いはアルミニウム箔のような
金属製薄板から成る固定部材iを差し込んで挿通
孔fより鍼本体dの抜け落ちを防止する必要があ
る。従つて鍼本体dを鍼管gの挿通孔fに挿入し
た際の隙間hに固定部材iの差し込み動作と、人
体の肌に鍼先eを刺す際の固定部材iの抜きとり
動作を行なわなければならない不都合があり、か
つ固定部材iの隙間hへの差し込みが不十分なと
きは途中で鍼管gより鍼本体dが抜け落ちる問題
が生じ、更に鍼柄aの形状が棒状のため鍼柄aを
回しながら人体の肌に鍼体Cの鍼先eを刺すとき
指先が鍼柄aの先端部b側或いは周方向に滑つて
鍼先eが仲々刺さりにくくなるという不都合があ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案はかかる従来の不都合を解消し、鍼本体
を鍼管内に収容した際に鍼管によつて鍼柄を保持
して鍼本体の抜落ちを防止すると共に、鍼柄後部
を鍼管より突出させた状態に維持し、これにより
人体の所定位置への載置と肌への刺しとを容易に
かつ確実に行なうことが出来る鍼を提供しようと
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題点を解決するためになされた
ものであつて、棒状鍼柄の先端部に鍼体を埋設し
た鍼本体と、鍼本体を挿通自在とした挿通孔を備
える鍼管とから成るものにおいて、鍼柄の先端部
に大径部を設け、鍼管の挿通孔を内径が鍼柄の大
径部の外径より僅かに小径とした第1挿通部と、
内径が鍼柄の大径部の外径より大径とした第2挿
通部とで構成し、鍼柄の長さを挿通孔の第1挿通
部の長さより長いものとして、鍼本体を鍼柄側か
ら鍼管の第2挿通部に挿入した際、鍼管から突出
する鍼柄の尾部を引出し鍼柄の大径部を挿通孔の
第1挿通部に挿入して保持させるようにしたこと
を特徴とする。
(実施例) 以下本考案を図面によつて説明する。
第1図ないし第3図は本考案実施の1例を示す
ものである。
図面で、1は鍼本体、2は鍼管を示す。
鍼本体1は第1図示のように先端部3に球状の
大径部4が設けられた断面円形状の棒状の鍼柄5
の先端部3に鍼体6を埋設したものである。鍼管
2は第2図示のように内径R1が鍼本体1の鍼柄
5の大径部4の外径R2より僅かに小径に形成さ
れた断面円形状の孔7を備えた第1挿通部8と、
内径R3が鍼本体1の鍼柄5の大径部4の外径R2
より大径に形成された断面円形状の孔9を備えた
第2挿通部10とが連なつた挿通孔11が設けて
あり、例えば弾性を有するプラスチツクチユーブ
から形成される。そしてこの挿通孔11に前記鍼
本体1を挿通自在とした。また鍼本体1の鍼柄5
の長さL1を鍼管2の挿通孔11の第1挿通部8
の長さL2より長く形成した。
前述のように本考案の鍼は鍼本体1の鍼柄5の
先端部3に大径部4が設けられており、また鍼本
体1を挿通する鍼管2には鍼柄5の大径部4の外
径R2より小径とした内径R1の第1挿通部8と鍼
柄5の大径部4の外径R2より大径とした内径R3
の第2挿通部10とから成る挿通孔11を設けた
ので、両者1,2を組み合せるとき鍼柄5の後端
部12を鍼管2の挿通孔11の第2挿通部10側
から孔9内に容易にかつ確実に挿入することが出
来る。また鍼本体1の鍼柄5の長さL1を挿通孔
11の第1挿通部8の長さL2より長く設けたの
で、鍼本体1を第2挿通部10側より第1挿通部
8側に挿通することによつて第3図仮想線示のよ
うに第1挿通部8と第2挿通部10との間Aで鍼
柄5の大径部4が一旦係止されると共に、鍼柄5
の後端部12は第1挿通部8より突出状態とな
る。この鍼柄5の後端部12を外方を引張ること
によつて従来のように固定部材を用いることなく
第3図実線示のように鍼柄5の大径部4を大径部
4の外径R2より小径とした第1挿通部8の孔7
内に挿入して保持することが出来ると共に、鍼体
6の鍼先13を第2挿通部10内に収納出来る。
従つて鍼治療を行なうため本考案品を人体に載置
するとき、或いは保存中に鍼本体1が鍼管2から
抜け落ちることを防止出来るから人体の所定位置
に安定状態に載置出来ると共に、鍼柄5の後端部
12を先端部3側へ押圧すれば鍼柄5の大径部4
と鍼管2の第1挿通部8との係止が解除されて鍼
体6を人体側へ押出して鍼先13を肌に確実に刺
すことが出来る。また鍼柄5の先端部3に大径部
4を設けたので、先端部3と大径部4との連なり
部分Bが指先で掴み易い形状の凹状に形成される
こととなつて指先で滑ることなく鍼柄5を回した
り或いは鍼先13側へ押すことが出来る。
更に治療が終つた時点で鍼本体1を抜き取り、
鍼管2をた第2挿通部10側が上方になるように
起立せしめ、この第2挿通部10内に人体より抜
き取つた鍼本体1を鍼柄5の後端部12側から挿
入すれば鍼本体1の自重により第3図仮想線示の
ように鍼柄5の大径部4が第1挿通部8と第2挿
通部10との間Aで係止されるので、そのまゝの
係止状態又は実線図示のように大径部4を第1挿
通部8に保持させた状態で殺菌処理を施して再使
用することが出来る。
第4図は本考案に用いる鍼本体1の変形例を示
すものであつて、鍼柄5の先端部3に設けた大径
部4の形状を頭部14が球面の円柱形状としたも
のであり、その作用および効果は第1図ないし第
3図の実施例と同様である。
第5図および第6図は本考案に用いる鍼本体1
の他の実施例を示すもので、鍼柄5の先端部3に
設けた大径部4に、その外周面に軸方向に延びる
溝15を設けたものであつて、図示例では複数の
溝15を大径部4の周方向に間隔を存して設け
た。
このようにするときは、第3図示のように鍼本
体1を鍼管2の挿通孔11内に挿入係止した状態
で殺菌等を行なう際、殺菌ガス等が溝15内を自
由に通過出来るから殺菌を容易にかつ能率よく行
なうことが出来る。
第7図および第8図は本考案に用いる鍼管2の
他の実施例を示すもので、挿通孔11の第1挿通
部8にその内周面に軸方向に延びる溝16を設け
たものであつて、図示例では複数の溝16を第1
挿通部8の周方向に間隔を存して設けた。
このようにするときは、第3図のように鍼本体
1を鍼管2の挿通孔11内に挿入係止した状態で
殺菌を行なう際、殺菌ガス等が溝16内を自由に
通過出来るから殺菌を容易にかつ能率よく行なう
ことが出来る。
第9図は本考案に用いる鍼管2の変形例を示す
ものであつて、鍼管2の外径を挿通孔11の一端
側から他端側に亘つて同径としたものである。
このようにするときは、鍼管2の第1挿通部8
は肉厚に形成されているため鍼柄5の大径部4を
第1挿通部8に挿入係止させた際、肉厚の第1挿
通部8で大径部4の係止をより確実に行なうこと
ができる。
(考案の効果) このように本考案によるときは、鍼柄の先端部
に大径部を設け、鍼管の挿通孔を内径が鍼柄の大
径部の外径より小径とした第1挿通部と、内径が
鍼柄の大径部の外径より大径とした第2挿通部と
で構成し、鍼柄を挿通孔の第1挿通部の長さより
長く設けて、鍼本体を鍼管の挿通孔に挿入した
際、鍼柄の大径部を挿通孔の第1挿通部に挿入し
て係止させると共に、鍼柄が鍼管より突出させ
た。従つて鍼柄の先端部に大径部を設けたので、
指先で鍼柄をその周方向或いは鍼体側に滑ること
なく掴むことが出来る。また鍼管には内径が異な
る第1挿通部とた第2挿通部とから成る挿通孔を
設け、更に鍼柄の長さを第1挿通部より長くした
ので、従来のように固定部材を用いなくても鍼柄
の大径部を第1挿通部に挿入保持出来ると共に、
鍼柄を鍼管より突出させることが出来るため、鍼
本体が鍼管より途中で抜け落ちることなく本考案
品を人体の所定位置に容易にかつ確実に載置出
来、更に鍼管より突出状態の鍼柄を押圧するのみ
で鍼体の鍼先を肌に確実に刺すことが出来る鍼管
付鍼を提供する。
特に鍼本体の鍼柄の大径部外周面に軸方向に延
びる溝を設けたとき、或いは鍼管の挿通孔の第1
挿通部内周面に軸方向に延びる溝を設けたときは
殺菌等を容易にかつ能率よく行なうことが出来る
鍼管付き鍼を提供するの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案実施の1例を示す
もので、第1図は鍼本体の側面図、第2図は鍼管
の一部截断側面図、第3図は鍼本体を鍼管に挿入
係止した状態を示す一部截断側面図、第4図は鍼
本体の変形例を示す側面図、第5図は鍼本体の他
の実施例を示す側面図、第6図は第5図の−
線截断面図、第7図は鍼管の他の実施例を示す一
部截断側面図、第8図は第7図の−線截断面
図、第9図は鍼管の変形例を示す一部截断側面
図、第10図は従来品の鍼本体を鍼管に挿入した
状態を示す一部截断側面図である。 1……鍼本体、2……鍼管、3……先端部、4
……大径部、5……鍼柄、6……、鍼体、8……
第1挿通部、10……第2挿通部、11……挿通
孔、R1……第1挿通部の内径、R2……大径部の
外径、R3……第2挿通部の内径、L2……第1挿
通部の長さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 棒状鍼柄の先端部に鍼体を埋設した鍼本体
    と、鍼本体を挿通自在とした挿通孔を備える鍼
    管とから成る鍼管付き鍼において、鍼柄の先端
    部に大径部を設け、鍼管の挿通孔を内径が鍼柄
    の大径部の外径より僅かに小径とした第1挿通
    部と、内径が鍼柄の大径部の外径より大径とし
    た第2挿通部とで構成し、鍼柄の長さを挿通孔
    の第1挿通部の長さより長いものとして、鍼本
    体を鍼柄側から鍼管の第2挿通部に挿入した
    際、鍼管から突出する鍼柄の尾部を引出し鍼柄
    の大径部を挿通孔の第1挿通部に挿入して保持
    させるようにしたことを特徴とする鍼管付き
    鍼。 2 前記鍼柄の先端部の大径部がその外周面に軸
    方向に延びる溝を備えることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の鍼管付き鍼。 3 前記鍼管の挿通孔の第1挿通部がその内周面
    に軸方向に延びる溝を備えることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項または第2項記
    載の鍼管付き鍼。
JP1986031279U 1986-03-06 1986-03-06 Expired JPH039737Y2 (ja)

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JPS62145629U JPS62145629U (ja) 1987-09-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53119195U (ja) * 1977-02-28 1978-09-21

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JPS62145629U (ja) 1987-09-14

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