JPH0395886A - 点火プラグ及びその製造方法 - Google Patents

点火プラグ及びその製造方法

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JPH0395886A
JPH0395886A JP23364489A JP23364489A JPH0395886A JP H0395886 A JPH0395886 A JP H0395886A JP 23364489 A JP23364489 A JP 23364489A JP 23364489 A JP23364489 A JP 23364489A JP H0395886 A JPH0395886 A JP H0395886A
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spark plug
coating layer
center electrode
treatment
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JP23364489A
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Yasushi Kawato
川戸 康史
Masahiko Shigetsu
雅彦 重津
Tsutomu Shimizu
勉 清水
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンの点火プラグ及びその製造方法に関
し、特にその取付金具及び接地電極と中心電極間の絶縁
性を高めた点火プラグ及びその製造方法に関する。
〔従来技術〕
近年、各自動車メーカーにおいては、多気筒・多弁化に
よるエンジンの高出力化が進められているが、多数の吸
排気弁を限られたスペースに効率良くレイアウトし且つ
エンジンのヘッド部の信頼性を確保するために、エン.
ジンのヘッド部に装着される点火プラグは小型化(小径
化)される傾向にあり、特に点火プラグのうちヘッド部
に螺合するネジ部を有する取付金具を小径化した点火プ
ラグの実用化が要請されている。
一般に、点火プラグの基本性能としては、耐プレイグニ
ション性、耐汚損性、飛火性能、点火性能、耐久性が要
求される。
従来の点火プラグにおいては、取付金具の鋼材料自体が
露出状態になっていた。
従って、点火プラグを小径化した場合、中心電極と取付
金具間の距離が短《なり、中心電極から取付金具の端面
や接地電極のうち中心電極対向部を除く部分に直接に或
いはカーボンなどの汚損物質を介して電流がリークしや
すくなるため、スパーク電圧が低下しアイドル回転数が
不安定になるなどの問題がある。
そこで、点火フラグを小型化する為には、取付金具や絶
縁部材を薄肉化したり或いは中心電極を小径化したりし
て中心電極と取付金具の距離を長くすることが考えられ
る。
尚、参考までに、特開昭62−82684号公報には、
耐汚損性の低下の防止を図るために、取付金具に一体に
形或され燃焼室に突出する円筒部材を設け、円筒部材の
下端部に接地電極を形成した点火プラグが提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
点火プラグを小型化するための、絶縁部材の薄肉化や中
心電極の小径化を図った場合、絶縁部材の耐電圧不足や
中心電極の耐久性の低下を招き、点火プラグの信頼性・
耐久性が低下するという問題がある。
更に、上記各部品を薄肉化或いは小径化すると部品の歩
留りが低下し、点火プラグの生産効率が低下するという
問題もある。
一方、本願発明者等は、取付金具のうち中心電極側に臨
む端面と接地電極のうちの中心電極対向部以外の部分と
の少くとも一方に絶縁物質からなる溶射被膜層を形成し
て、取付金具及び接地電極と中心電極間の絶縁性を改善
することを着想したが、溶射被膜層には気孔が存在する
ため絶縁性が低いという問題がある。
本発明の目的は、信頼性・耐久性に優れ容易に小径化し
得る点火プラグとその製造方法゛を提供することである
C課題を解決するための手段〕 第l請求項に係る点火プラグは、外周にネジ部を有する
取付金具を備えたエンジンの点火プラグにおいて、上記
取付金具のうち中心電極側に臨む端面と接地電極のうち
の中心電極対向部以外の部分との少なくとも一方ζこ絶
縁被膜層を形戒したものである。
第2請求項に係る点火プラグの製造方法は、外周にネジ
部を有する取付金具を備えたエンジンの点火プラグの製
造方法であって、上記取付金具のうち中心電極側に臨む
端面と接地電極のうちの中心電極対向部以外の部分との
少なくとも一方に絶縁物質からなる溶射被膜層を形成し
、次に上記溶射被膜層に熱間静水圧処理を施して溶射被
膜層の気孔を封孔するものである。
〔作用〕
第1請求項に係る点火プラグにおいては、その取付金具
のうち中心電極側に臨む端面と接地電極のうちの中心電
極対向部以外の部分との少なくとも一方に絶縁被膜層を
形或することにより、取付け金具を小径化して中心電極
と取付金具の距離が短くなっても、中心電極から取付金
具の端面や接地電極の中心電極対向部以外の部分に電流
がリークすることがなくスパーク電圧が低下しないので
、正規のスパーク電圧で中心電極から接地電極にスパー
クさせることが出来る。
また、カーボンなどの汚損物質が付着しても汚損物質を
介して電流がリークすることがないので、点火プラグの
耐汚損性の大幅な向上を図ることが出来る。
このように、取付金具に絶縁被膜層を形或することによ
り、点火プラグの信頼性・耐久性・耐汚損性を向上させ
ることが出来、小径化した点火プラグを実用化すること
が出来る。
第2請求項に係る点火プラグの製造方法においては、取
付金具のうち中心電極側に臨む端面と接地電極のうちの
中心電極対向部以外の部分との少なくとも一方に絶縁物
質からなる溶射被膜層を形或し、次に上記溶射被膜層に
熱間静水圧処理を施すことにより、溶射被膜層の気孔を
封孔するので、溶射被膜層を絶縁性の高い絶縁被膜層に
形戊することが出来る。
このように、取付金具のうち中心電極側に臨む端面と接
地電極のうちの中心電極対向部以外との少くとも一方に
絶縁被膜層を形或することにより、信頼性・耐久性・耐
汚損性に優れ、小径化の可能な点火プラグを製造するこ
とが出来る。
また、溶射被膜層は特殊な装置を用いることなく通常の
溶射装置を用いて形或することが出来る。
加えて、溶射被膜層の気孔を封孔する封孔処理は、特殊
な装置を用いることなく通常の熱間静水圧処理装置で能
率よく施すことが出来る。
従って、点火プラグの製造コストの上昇を招くことなく
比較的安価に製造することが出来る。
〔発明の効果〕
第1請求項に係る点火プラグによれば、以上〔作用〕の
項で説明したように、取付金具のうち中心電極側に臨む
端面と接地電極のうちの中心電極対向部以外の部分との
少なくとも一方に絶縁被膜層を形成することにより、取
付金具及び接地電極のうちの中心電極対向部以外の部分
と中心電極間の絶縁性を高めて、点火プラグの信頼性・
耐久性・耐汚損性を確実に向上させることが出来ること
、点火プラグの基本性能を損なわずに点火プラグを小径
化することが出来ることなどの効果が得られる。
第2請求項に係る点火プラグの製造方法によれば、〔作
用〕の項で説明したように、信頼性・耐久性・耐汚損性
に優れた小型・小径の点火プラグを製造することが出来
る。
加えて、特殊でない通常の装置を用いて絶縁被膜層を形
成しその気孔を封孔することが出来るので、点火プラグ
の生産コストの上昇を招くことなく比較的安価に製造す
ることが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する
以下に説明する複数の実施例は、第1図に示す自動車用
エンジンの点火プラグPに、本発明を適用したものであ
る。
尚、各実施例の点火ブラグPはその取付金具10に形或
された絶縁被膜N60の構造及び形戒方法と取付金具1
0の熱処理の方法及び熱処理の有無を除いて同様のもの
なので、先ず点火プラグPの構成について簡単に説明し
、次に各実施例ごとに点火ブラグPの絶縁被膜層60及
び取付金具IOの熱処理について説明する。
上記点火プラグPは、下部外周にネジm11aが形或さ
れたネジ部11を有する鋼製(JISS25C相当品)
の取付金具IOと、取付金具IOの下半部が内嵌装着さ
れた高純度アル1ナからなる絶縁部材20と、絶縁部材
20の上端部に位置するターξナルナット3lを有し絶
縁部材20の上部約2/3部分に隙間をあけて挿入装着
された金属製の中軸30と、絶縁部材20の下部約l/
3部分に内嵌装着され下端部が絶縁部材20から突出し
た中心電極40であ.って銅ガラス製シール材からなる
抵抗体32を介して中軸30に電気的に接続された中心
電極40と、取付金具10の下端部に固着されたL字状
の接地電極50と、第2図に示すように取付金具10の
下端面に形成された絶縁被膜層60などで構威されてい
る。
上記中心電極40の下端と接地電極50の中心電極対向
部50aとは、スパークギャブ45を介して対向し、絶
縁部材20の下部とネジ部11の下部の間には点火プラ
グPの自己清浄作用を促進する為の断面楔形の環状隙間
13が形或されている。
尚、中軸30の抵抗体32と中心電極40の構造は図示
のものに限らず例えば中軸30と中心電極40とを一体
化したもの或いは抵抗体32を上記以外の抵抗材料で構
成したものでもよい。
〈第1実施例〉 本実施例の点火プラグPにおいては、点火プラグPの組
立前に取付金具10に絶縁被膜層60を次のような方法
で形或した。
先ず、プラズマ溶射装置を用い、取付金具10をアルゴ
ンガス(l次圧:100psi,流量二80 scfh
)と水素ガス(1次圧:50psi、流量:1 5sc
fh)の混合雰囲気中に収容し、アルξナ(Alz○,
)をプラズマ溶射により出力33kWで溶射して、膜厚
300μmのアルごナの溶射被膜層を形或した。
尚、上記溶射被膜層の形或に際し、取付金具10のうち
の溶射被膜層が形成される下端面以外の部分及び接地電
極50は耐熱性の保護膜でカバーしてアルミナの溶射被
膜層が形或されないようにした。
次に、熱間静水圧プレス装置を用い、第3図に示すよう
に取付金具10をアルゴンガス(温度=1100’C、
圧力: 1 5 0 0kg/cnl)の雰囲気中に1
時間保持してHIP処理(熱間静水圧処理)を施し、溶
射被膜層に存在する気孔を封孔し、気孔が封孔された絶
縁被膜N60を形成した。
上記HIP処理により取付金具10が焼きなまし状態に
なり、ネジ部IIのネジ溝11aの強度が低下する。そ
の対策として、次に取付金具10に浸炭による表面硬化
処理を次のように施した。
第3図に示すように、取付け金具10を上記装置の処理
炉内で925’Cまで徐冷し、次にカーボンポテンシャ
ル0. 9〜0.95%の浸炭雰囲気(温度9256C
)中に1.5時間保持して浸炭処理し、次にカーボンポ
テンシャル0.8〜0.85%の浸炭雰囲気(温度92
59C)中に1時間保持して拡散処理し、その後取付金
具10を炉内で冷却した。上記浸炭処理による、浸炭深
さは0.6mmであった。
最後に、上記取付金具10を用いて点火プラグPを組立
て第l図・第2図のような点火ブラグPを得た。
〈第2実施例〉 本実施例の点火プラグPにおいては、第1実施例と同様
の条件でアルミナの絶縁被膜160を形成した。
次に、取付金具10の再結晶化熱処理を次のように施し
た。
第4図に示すように取付金具10を処理炉内で鋼のAc
I変態点(723°C)より低い7000Cに冷却し、
その後925’Cに加熱した。
このように熱処理することにより、HIP処理により粗
粒化した取付金具10の表面の結晶を再結晶化(細粒化
)した。
次に、第4図に示すように第1実施例と同様の条件で取
付金具10に浸炭による表面硬化処理を施した。尚、浸
炭深さは0. 6 mmであった。
最後に、上記取付金具10を用いて第1実施例と同様に
点火ブラグPを組立てた。
〈第3実施例〉 本実施例の点火プラグPにおいては、第1実施例と同様
の条件でアルξナの絶縁被膜層60を形成した。その後
、上記浸炭処理の代わりに、取付金具10にガス軟窒化
による表面硬化処理を次のように施した。
第5図に示すように、取付金具10を処理炉内で575
°Cまで徐冷し、次に取付金具10を吸熱型のRXガス
50%とアンモニアガス50%の混合ガス雰囲気(温度
575゜C)中に2時間保持し、その後取付金具10を
炉内で冷却した。
最後に、上記取付金具10を用いて第1実施例と同様に
点火ブラグPを組立てた。
〈第4実施例〉 本実施例の点火プラグPにおいては、第1実施例と同様
の条件でアルミナの絶縁被膜JW60を形成した。
次に、取付金具10に次のように球状化処理を施した。
第6図に示すように、取付金具10を熱処理炉内でAc
+変態点よりも低い700°Cまで冷却し、次にAel
変態点より高い7400Cに加熱し、以下同様に冷却加
熱を計5回繰返し、その後取付金具10を炉内で冷却し
た。この球状化処理を施した結果、取付金具10の金属
組織が層状パーライトから球状パーライトに変えられた
最後に、上記取付金具10を用いて第1実施例と同様に
点火プラグPを組立てた。
〈第5実施例〉 本実施例の点火プラグPにおいては、第1実施例と同様
の条件でアルミナの溶射被膜層を形成した。
次に、溶射被膜層の封孔処理を次のように施した。
第7図に示すように、取付金具10をステンレス製(S
US304相当品 厚さ3mm)の容器5に収容された
ガラス粉末6中に埋め込み、次に容器5を600°Cに
加熱し、その後容器5をアルゴンガスの雰囲気(圧力:
 1 0 0 0 kg/ CrA)中に0.5時間保
持した。
この処理により、取付金具10の溶射被膜層の気孔にガ
ラス粉末を圧入して封孔した。尚、アルゴンガスに代え
て窒素ガスを用いてもよい。
最後に、上記取付金具10を用いて第1実施例と同様に
点火プラグP−t−組立てた。
〈第6実施例〉 本実施例の点火プラグPにおいては、第1実施例と同様
の条件でアルξナの溶射被膜層を形成した。
次に、溶射被膜層の封孔処理を次のように施した。
取付金具10の溶射被膜層の表面をアセトンで脱脂し、
次に取付金具10を真空容器(真空度:5 mmlg)
中に15分保持した。その後真空容器中でコロイダルシ
リ力(St ○:,}{2 0=3 : 7)を溶射被
膜層に注入し、次に真空容器内に加圧エア(圧力: 7
 kg / ai )を約15分間充填し、溶射被膜層
の気孔にコロイダルシリカを圧入して封孔した。その後
取付金具10を真空容器から取り出して水洗いし、次に
、乾燥(温度:too”c,時間:IHr)Lた。
最後に、上記取付金具10を用いて第1実施例と同様に
点火ブラグPを組立てた。
上記各実施例の絶縁被膜層60の形成方法及び取付金具
10の熱処理の有無を第1表にまとめて示す。
第1表 ○:実施、×:不実施 第1表において、比較例の点火プラグPは第1実施例と
同様の条件でアルミナの溶射被膜層だけを形成したもの
である。
以上のように形或された絶縁被膜層60を有する各実施
例の点火ブラグPの作用について説明する。
先ず、上記各絶縁被膜層60の形或において、溶射被膜
層に存在する気孔を封孔するために施した封孔処理の効
果確認試験について説明する。
上記試験を行うに際しては、取付金具10と同し材質(
JIS  S25C)で寸法が50mmX50mmX5
nmの鋼板1に、第1実施例〜第6実施例と同様に絶縁
被膜N60を形成した5つの試験片Tを用意した(第8
図参照)。
尚、比較例として、上記鋼板1にアルミナの溶射被膜層
だけを形成した試験片Tも用意した。
封孔性の確認は、第8図に示したようにスポイトSによ
り各試験片Tの絶縁被膜N60に水滴を1滴投下し、1
0秒経過後の水滴の直径を測定することにより行った。
第2表に試験結果を示す。
第2表 上記第2表から明らかなように、比較例に比べ各実施例
の水滴の直径は小さくなっており、封孔処理により溶射
被膜層の気孔が封孔されていることがわかる。
次に、絶縁被膜層60の絶縁性の確認のために行った耐
電圧試験について説明する。
上記耐電圧試験は、第9図に示すように各試験片Tの下
端を耐電圧試験機3のグランドに接続し、耐電圧試験機
3のロゴスキ電極4を各試験片Tの絶縁被膜層60に当
接させ、各試験片Tに25kvの電圧を印加して絶縁被
膜層60が絶縁破壊(短絡)するまでの時間を測定する
ことにより行った。
第3表に試験結果を示す。
第3表 尚、上記耐電圧試験において、比較例の試験片Tは約1
0分後に短絡した.また、第1実施例〜第6実施例の各
試験片Tは約9時間の印加時間経過後も絶縁破壊がなか
ったので試験を中止した。
上記第3表から明らかなように、各実施例の試験片Tの
絶縁被膜層60は、封孔処理により溶射被膜層の気孔が
完全に封孔され、充分に実用に耐えうる絶縁性を備えて
いることがわかる.第10図は、絶縁被膜層60を形成
した点火プラグPと絶縁被膜層60を有しない従来の点
火ブラグPについて、そのスパーク電圧を測定した結果
である。尚、測定は、取付金具10のネジ部llの径が
Φ10、Φl2、Φ14の各点火プラグPについて行っ
た。
第10図から明らかなように、絶縁被膜層60を形成し
た点火プラグPは、従来の点火プラグPに比べスパーク
電圧が大幅に高くなっている。
このように、取付金具10の下端面に絶縁被膜層60を
形成した点火プラグPにおいては、絶縁被膜層60によ
り中心電極40から取付金具10への電流のリークが防
止されるので、取付金具10を小型化してもスパーク電
圧が低下せず安定した性能の点火プラグPとすることが
出来る。
また、絶縁被膜Ji60はアルミナにより形成されるの
で、汚損物質の付着が少くなり耐汚損性を向上させるこ
とが出来る。
次に、取付金具10の再結晶化処理を含む熱処理の効果
をネジ部11の硬度、疲労強度及び耐焼付性の観点から
説明する。
第11図に示したように、熱処理を施していない第5実
施例と第6実施例と比較例の点火プラグPのネジ部l1
は、絶縁被膜層60の形戒時の焼なまし状態のままであ
るが実用上問題のない硬度を維持している。浸炭による
表面硬化処理を施した第1実施例と第2実施例の点火プ
ラグPのネジ部l1とガス軟窒化による表面硬化処理を
施した第3実施例の点火プラグPのネジ部11とは、軟
化した表面硬度が改善されている。
一方、球状化処理を施した第4実施例の点火ブラグPの
ネジ部11の表面は、熱処理を施していない第5実施例
及び第6実施例と比べ硬度が低下していることがわかっ
た。
第4表は、ネジ部11の疲労限界試験と耐焼付性試験を
行った結果である。
〈本頁以下余白) 第4表 耐焼付性 ○:良、△:昔通、×:悪い上記耐焼付性試
験は、第12図(a)  ・第12図(b)に示したよ
うに楕円状のネジ孔2aを有する六角ナソト2を各実施
例の点火プラグPに螺合し、六角ナット2の締め付けと
緩めを繰返し、その際の締め付けトルクを測定すること
により行った。
第4表の試験結果が示すように、浸炭による表面硬化処
理を施した第1実施例と第2実施例のネジ部l1とガス
軟窒化による表面硬化処理を施した第3実施例のネジ部
1lは、疲労強度及び耐焼付性において優れ、また熱処
理を施していない第5実施例と第6実施例のネジ部11
においても実用上問題のない疲労強度と耐焼付性を備え
ているが、球状化処理をした第4実施例のネジ部11は
疲労強度及び耐焼付性ともに低下していることがわかっ
た。
従って、取付金具10に絶縁被膜層60を形戒した後に
、取付金具10に浸炭或いはガス軟窒化による熱処理を
施すことが望ましい。
このように、取付金具10のうち中心電極側に臨む端面
に絶縁被膜層60を形或することにより、信頼性・耐久
性・耐汚損性に優れた小型・小径の点火ブラグPを得る
ことが出来る。
〔変形例〕
第13図に示したように、取付金具10の下端面に加え
て取付金具10の環状隙間13の内周面と接地電極50
のうち中心電極対向部50aを除く部分にも上記絶縁被
膜層60を形成してもよい。
このように絶縁被膜層を形成することにより、取付金具
10及び接地電極50のうちの中心電極対向部50a以
外の部分と中心電極40間の絶縁性を高めることが出来
、カーボンなどの汚損物質の付着を少くして電流のリー
クを防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第13図は、本発明の実施例に係るもので、第
1図は点火プラグの縦断面図、第2図は点火プラグの要
部拡大縦断面図、第3図は取付金具のHIP処理及び浸
炭処理の熱処理サイクルの線図、第4図は取付金具のH
IP処理と再結晶化処理及び浸炭処理の熱処理サイクル
の線図、第5図は取付金具のHIP処理及びガス軟窒化
処理の熱処理サイクルの線図、第6図は取付金具のHI
P処理及び球状化熱処理の熱処理サイクルの線図、第7
図は取付金具のガラス圧入による封孔処理を示す断面図
、第8図は封孔性lIII認試験のテストピースの断面
図、第9図は耐電圧試験のテストビース等の断面図、第
10図はスパーク電圧の測定値のグラフ、第11図は取
付金具のネジ部の硬度分布図、第12図(a)は耐焼付
性試験装置の要部断面図、第l2図(b)は同試験装置
のナント等の平面図、第13図は変形例に係る第2図相
当図である。 10・・取付金具、  11・・ネジ部、 40・・中
心電極、 50・・接地電極、 50a・・中心電極対
向部、 60・・絶縁被膜層、 P・・点火プラグ。 第1図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)外周にネジ部を有する取付金具を備えたエンジン
    の点火プラグにおいて、 上記取付金具のうち中心電極側に臨む端面と接地電極の
    うちの中心電極対向部以外の部分との少なくとも一方に
    絶縁被膜層を形成したことを特徴とする点火プラグ。
  2. (2)外周にネジ部を有する取付金具を備えたエンジン
    の点火プラグの製造方法であって、 上記取付金具のうち中心電極側に臨む端面と接地電極の
    うちの中心電極対向部以外の部分との少なくとも一方に
    絶縁物質からなる溶射被膜層を形成し、 次に、上記溶射被膜層に熱間静水圧処理を施して溶射被
    膜層の気孔を封孔することを特徴とする点火プラグの製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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