JPH0393752A - 高純度4級アンモニウム水酸化物の製造方法 - Google Patents

高純度4級アンモニウム水酸化物の製造方法

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JPH0393752A
JPH0393752A JP1228959A JP22895989A JPH0393752A JP H0393752 A JPH0393752 A JP H0393752A JP 1228959 A JP1228959 A JP 1228959A JP 22895989 A JP22895989 A JP 22895989A JP H0393752 A JPH0393752 A JP H0393752A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野〉 本発明は、4級アンモニウム塩を特定の極性イf機溶媒
に溶解した溶液、あるいは該イTIl溶楳と水から成る
均一な混合液を溶媒とする溶液な,アニオン交換膜を使
用する電気透析法によって,1′6純度の第4級アンモ
ニウl5水酸化物溶液に転換する新規か1’6純度4級
アンモニウl1水酸化物の製逍方法に関するものである
,:f,純度の4級アンモニウl1水酸化物の非水溶媒
溶液や、高純度の長饋4級アンモニウム水酸化物は、そ
の電気特性や生理活性などの点から、電解コンデンサー
用電解液の溶質や医薬原料など多方面で注目されており
、その工業的製造法の確立が望まれているものである. (従来技術及び発明の課題) 高純度の4Rアンモニウム水酸化物の非水溶媒溶液や長
鎖4級アンモニウム水酸化物は、その具体的製造法が発
表されておらず、また入手も困難なため,医薬原料など
として注目されながらも実際に使用される事はほとんど
なかった.しかし、4級アンモニウム水酸化物として最
も単純なテトラメチルアンモニウムヒドロキシドは、I
C製造に重要なポジ型ホトレジストの現像薬として重要
な事もあって高純度品の製造法が熱心に研究され,陽イ
オン交換膜を使用するテトラメチルアンモニウムクロラ
イド水溶液の電気透析法によって工業生産している(「
有合比」、旦,909(1987))。また、この技術
の延長としてテトラプ口ビルアンモニウムブロマイド水
溶液から、高純度のテトラプロビルアンモニウムヒドロ
キシド水溶液を得る方法も見出されている(EP 01
27201 Al(1984))。しかしながら、高純
度の4級アンモニウム水酸化物の非水溶媒溶液を得る方
法や、水に不溶な長鎖4級塩を原料とする長鎖高純度4
級アンモニウム水酸化物の製造法に言及した文献や特許
は見当らず,その製造方法は空白状態にある。それゆえ
、高純度の長鎖4級アンモニウム水酸化物の持つ機能性
に着目しているエレクトロニクス関係者やバイオニクス
関係者からは、その製造法の開発が強く望まれている。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、高純度長鎖4級アンモニウム水酸化物や
高純度4級アンモニウム水酸化物の非水溶媒溶液の潜在
的需要に注目し、その製造方法の開発に鋭意努力を重ね
た結果、特定の極性有機溶媒あるいは該有機溶媒と水の
均一混合溶液を溶媒とし、アニオン交換膜を隔膜とする
電気透析法によって、4Ilアンモニウム塩から効率良
く対応する高純度の4級アンモニウム水酸化物が得られ
ることを見出し、本発明を完或するに至った.すなわち
,本発明によれば、一般式 K3 (式中、R.,R2.R,,R.は有機置換基を示し、
その一部又は全部は同一であっても異なっていても良<
.Xは酸根を示す) で示される4級アンモニウム塩を、炭素数1〜6の鎖状
飽和炭化水素を骨格とする1価又は2価アルコール、炭
素数2〜3の低級飽和二トリル、炭素数3〜6の低級飽
和ジアルキル酸アミド,炭素数3一6の低級アルキレン
グリコールモノアルキルエーテルの中から選ばれた少な
くとも1種の極性有機溶媒に溶解した溶液,あるいは該
有機溶媒と水から成る均一な混合溶液を溶媒とする溶液
を、電気透析温度45℃以下,該4級アンモニウム塩濃
度30wt%以下の条件で、アニオン交換膜を用いる電
気透析によって高純度の4級アンモニウム水酸化物に転
換することを特徴とする高純度4Mアンモニウム水酸化
物の製造方法が提供される. 本発明法に使用する極性有機溶媒は,炭素数l〜6の鎖
状飽和炭化水素を骨格とする1価又は2価アルコール、
炭素数2〜3の低級飽和二トリル、炭素数3〜6の低級
飽和ジアルキル酸アミド,炭素数3一6の低級アルキレ
ングリコールのモノアルキルエーテルのうちから選ばれ
たl種又は2種以上の混合溶媒である.これらの溶媒に
、4級アンモニウム塩を溶解した溶液は均質な透明溶液
を示す。また、原料4級アンモニウム塩としては、水不
溶性のものの他、テトラメチルアンモニウムクロライド
のように水に易溶なものも使用することができ、この場
合は高純度のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド非
水溶媒溶液が得られるから、その非水溶媒溶液製造法と
して推奨される.なお.原料塩が均一に溶解する限り溶
媒系に水を添加しても良く、長鎖高純度4Rアンモニウ
ム水酸化物を製造する場合、その含有液中に水が混入し
ても良い時は、水に不溶な原料化合物を特定の極性有機
溶媒に溶解してからこれに適量の水を加えて水一有機溶
媒の混合溶媒系で電気透析を行う事ができ,この場合は
一般に水不在系より電流効率が多少向上する. 本発明法に使用する有機溶媒は原料化合物に対する溶解
性が大きく,電気を通し易い溶媒が好ましいと推定され
るが、比較例1,2からも明らかなようにケトンやエス
テルは好結果を示さず、グリセリンのように粘度の高い
化合物も好ましくなかった.すなわち、本発明者らの詳
細な検討結果によると、好結果を示した極性溶媒は、炭
素数1一6の鎖状飽和炭化水素を骨格とするl価又は2
価アルコール、炭素数2〜3の低級飽和二トリル、炭素
数3〜6の低級飽和ジアルキル酸アミド、炭素数3〜6
の低級アルキレングリコールモノアルキルエーテルであ
り、具体的にはメタノール、エタノール、iープロパノ
ール、n−プロパノール,n−ブタノール、i−ブタノ
ール、S−ブタノール、t−ブタノール,アミルアルコ
ール,エチレングリコール、プロピレングリコール,l
,4−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、メトキ
シブタノール、1.6−ヘキサンジオール,アセトニト
リル,プロピオニトリル、ジメチルホルムアミド、ジエ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド.ジエチルア
セトアミド、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エ
チレングリコールモノプチルエーテルなどをあげる事が
できる.本発明の実施例からも明らかなように、これら
溶媒使用時の電流効率は大きな差がないので、原料化合
物の溶解性や目的物の使用形態を勘案して適当な溶媒を
選択すれば良いが,経済性や使い易さなどから、一般的
には炭素数1〜4の低級飽和l価アルコールが特にすぐ
れていると言える.なお、炭化水素,塩化炭化水素、エ
ーテルなどの無極性溶媒は4級塩をほとんど溶解せず,
前記溶媒に少量添加しただけで電流効率が低下すること
も認められた. 本発明で用いる原料塩は、次の一般式で示される。
前記式中、Rユ9Rt tR3 eR4は有機置換基で
あり,その一部又は全部が同一であっても異なっていて
もよいが、原料塩製造上の問題もあって、Rユ#R2t
R31R4としては、実際上、炭素数1〜20の炭化水
素基,ヒドロ力ルビルオキシ基,及びアルキルアミノ基
の中から選ぶのが好ましい。Xは酸根を示し、具体的に
はハロゲン元素、ISO4及びCH3SO4とするのが
原料塩製造上からは有利であるが、有機酸根を持つ4級
塩も使用可能なことは言うまでもない。
本発明法に使用する電気透析槽は,塩基及び溶媒に対す
る耐性の大きな弗素樹脂系アニオン交換膜によって陽極
室と陰極室に区画され、陽極及び陰極はアニオン交換膜
をはさんで対向するように設置され、極間距離は5〜3
0mm程度が望ましい.陽極室及び陰極室はそれぞの陽
極液貯槽及び陰極液貯槽と連絡しており、陽極液及び陰
極液は貯槽から極室へボンプm1Qされるが,極室にお
ける陽極液及び陰極液の平均滞留時間は0.1−60秒
、好ましくは062〜20秒が望ましい。ここに示した
条件範囲外でも、前記の特定極性有機溶媒に可溶な4級
アンモニウム塩は,アニオン交換膜を用いる電気透析法
を採用する限りすべてのものを高純度の4級アンモニウ
ム水酸化物に転換可能であるが、その生成効率は大幅に
低下し、極端に前記条件範四からはずれた場合は高純度
品を取得できない場合もあるから注意が必要である.な
お,本発明法に使用する透析槽、配管材料、パッキング
材料などは,いずれも透析温度で原料液や生成液に対す
る高度な耐久性が要求される。
電極材料は、陽極は4級アンモニウム塩水溶液の電気透
析時に発生するハロゲンや酸素に耐久性のあるものが良
く、鉛,鉛合金、二酸化釦や白金族金属を各種金属に被
覆したa極などが用いられる。一方、陰極材料は陽極材
料ほど化学的安定性を要求されず、鉄、ニッケル、コバ
ルト、炭素又はこれらの合金で充分であるが,より高価
な白金系被覆電極が好ましいことは言うまでもない。
本発明法では,陽極液として微量のHCQやH2S04
等の電解質を含む前記極性有機溶媒を使用し、陰極液に
は不純物を含まない4級アンモニウム塩の均一溶液を使
用する.この場合、溶媒には陽極液と同一の溶媒を使用
するのが望ましいが、異種の溶媒を使用しても大きな支
障はない.陽極液に添加する電解質は、電導度を高める
ためのものであるが、この目的を達或する範囲で可及的
少量の添加が望ましく、一般的には溶媒i 00g当り
5g以下で充分である。また,陽極液には隔膜を通して
4級塩を構或するアニオン成分が流入してくるから,陽
極で荷電を失って陽極液に可溶性のハロゲンガスなどが
形成される。それゆえ,陽極液中に形威された陰極室か
らの流入物質はなるべく速やかに除去するのが高純度品
を効率良く得るためには重要であり、ハロゲンイオンや
硫酸イオンなどの混入量は電流効率を低下させない範囲
内で最小とすべきである。このため、塩素や臭素の発生
する系では,バッ気槽を備え、空気や窒素などの不活性
ガスを吹込んで充分バッ気すれば良い。硫酸イオンもイ
オン交換樹脂などで除去可能であるが、経済性や使い易
さの点でア二オン或分には塩素や臭素が特に好ましい. 本発明法における4級塩の濃度は、低すぎれば電流効率
や容積効率が低下してコスト的に不利となる。一般的に
は比較的高濃度が望ましいと言えるが、本発明法で対象
としている4級塩は一般に溶解性が低く,20〜30v
t%溶液でも結晶析出などのトラブルを招きやすい.本
発明者らの詳細な研究によると、高純度品取得を目的と
する電気透析では意外にも30wt%よりの高濃度は好
ましくないことも認められた.この理由は明確でなく、
限界濃度も原料塩の種類や溶媒の種類によって多少変動
するが、4級塩濃度が高すぎると最終製品取得までの透
析時間が大幅に増加し、透析完結までの平均電流効率も
低下する(実施例41,42;比較例3参照).それゆ
え,一般的には4級塩濃度は30wt%以下が好ましく
、原料塩や溶媒の種類によっても変動するが,本発明法
における好ましい4級塩濃度は1〜30wt%の範囲と
言える。
電気透析温度も高すぎると電流効率の大幅な低下が認め
られる。すなわち、電気透析温度が35℃より高いと1
0−15℃における透析時間より大幅に透析時間を要し
,透析温度45℃以上では透析温度を20〜25℃とし
た場合の不純物量(CQの場合2.5〜3.Oppm)
より大幅に不純物の多い状態で透析が進行しなくなる(
実施例41,45;比較例4参照).この原因も不明で
あり、常識では考えにくい奇妙なTRfJtであるが、
温度効果は驚くほど大きく、電気透析時に発生する熱を
水冷などの方法で除かないと高純度品を得ることはでき
ない。透析温度の低下は特に大きな支障を来たさないが
,冷却コストの問題もあるので必要以上の低温は好まし
いことではない。それゆえ、一般的には本発明法におけ
る電気透析温度範囲を原料液の氷点〜45℃、好ましく
は5〜35℃とするのが良い. 電流密度は1〜100^/drrrで行なえば良く、特
に5〜5OA/dボが好適である。
本発明法は、テトラメチルアンモニウムクロライドやテ
トラブチルアンモニウムブロマイドから、対応する高純
度の水酸化物を製造する方法としても利用可能である。
しかし、前者はカチオン交換膜を使用する水溶液の電気
透析法によって、後者はアニオン交換膜を使用する水溶
液の電気透析法によって容易にI1造できるから,水溶
液法より電流効率の悪い本発明法は前記化合物の製造法
として好適なものとは言えない.本発明法は、水又は水
を主体とする混合溶媒に溶解困難な長鎖4級アンモニウ
ム水酸化物を高純度に得る方法として特に好適なもので
あり,このような化合物を高純度で製造できる唯一の方
法と言える.なお,前記のようにテトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシドやテトラブチルアンモニウムヒドロキ
シドの高純度非水溶液が必要な場合は,本発明法による
か、従来法で得られた4級塩の水溶液から溶媒交換法で
tjal!シなければならないが、溶媒交換法では微量
の水分除去が困難な場合が多く,工程も増加するから、
本発明法は高純度の低級4級アンモニウム水酸化物有機
溶媒溶液の製造方法としても,従来法より利点の多い方
法と言うことができる6(実施例) 次に本発明法を実施例及び比較例によってさらに詳細に
説明する。
実施例1 東ソー■製IE−SF34 (フッ素樹脂系耐塩基性ア
ニオン交換膜)を隔膜とし、アフラス(加ガラス製フッ
素ゴム系パッキン材料)をパッキンとするフィルタープ
レス型テフロン製2室式電解槽を組立てた.電解槽は内
径60mm、厚さ25aI鳳の円筒形で中央に隔膜を両
端に陽極及び陰極を設置し,pi間距離を25+++m
とした.陽極には白金被覆チタン板(ptlrt)を、
陰極にはニッケル板を使用した.陽極室及び陰極室はそ
れぞれ陽極液貯槽、陰極液貯槽と接続し、陽極液貯槽に
は47%HBr水溶液(市販品)10.46gを含むエ
タノール300g(1.64%HBr−エタノール溶液
)を,陰極液貯槽には5.90wt%のテトラブチルア
ンモニウムブロマイド(TBAB)エタノール溶液30
0gを加え、それぞれ極室にポンプ循環した.ti室内
における極液の平均滞留時間を0.15秒、液温(反応
温度)を25±2℃に設定し、陰極と陽極の間に25V
の直流電圧を印加するとともに、陽極液貯槽に窒素ガス
を吹込み、隔膜を通して陰極室から流入して電荷を失っ
た臭素をできるだけすみやかに追出すようにした。25
Vの定電圧印加で初期には0.5Aの電流が流れたが,
透析の進行に伴って電流値は低下し、透析開始後45時
間で0. 15A Lか電流が流れなくなった。この時
点で陰極液を分析すると、テトラブチルアンモニウムヒ
ドaキシド(TBA}l)の濃度は4,70vt%で.
 Br濃度は6.2pps+であった.すなわち、45
時間でTBABのほぼ全量が定量的にTBAllに転換
し、高純度のTEAR−エタノール溶液が得られた. 実施例2 実施例lにおいて、陽極としてpbo,被覆チタン板電
極(PbOi/Tx)を用いた以外は同様にして実験を
行った.実析開始後46時間で陰極液を分析すると、T
BAH濃度:4,69wt%、Br濃度:5.2ppm
の結果が得られた. 実施例3 実施例1において,アニオン交換膜として徳山ソーダm
t製ネオセプターACLE−51’を用いた以外は同様
にして実験を行った.透析開始後49.5時間で陰極液
を分析すると、TOAD濃度:5,10wtZ. Rr
lJ度:6.00ppmの結果が得られた. 実施例4 実施例lにおいて,アニオン交換膜として実施例3で示
したACLH−SPを用い、陽極として実施例2で示し
たPbO,/Tiを用いた以外は同様にして実験を行っ
た。実験開始後51時間で陰極液を分析すると, TB
AH濃度:4.90iyt%、Br濃度:7.2ppm
の結果が得られた。
実施例5〜20 実施例lにおいて、原料化合物としてテトラオクチルア
ンモニウムブロマイド(TOBA)を用い、有機溶媒の
種類を変えて同様にして実験を行った。
但し、この場合、陰極液のTOAB濃度はlout%、
陽極室には市販47%HBr水溶液10.0gを含む陰
極液と同一溶媒300gを使用した。反応温度は20〜
25℃とした。
表一l 実施例2l〜26 実施例lにおいて,H料化合物として各種のテトラアル
キルアンモニウムクロライドを用いるとともに、溶媒と
してエタノール又はメタノールを用いて同様にして実験
を行った.但し、この場合、陽極液トシテハ,市販濃塩
fi(35i%水溶液)10.0gを含む陰極液と同一
溶媒300gを使用し、また反応温度は25±2℃とし
た.その実験結果を表−2に示す. 実施例27〜32、比較例1〜2 実施例1において、原料化合物として各種のテトラアル
キルアンモニウムブロマイドを用い、溶媒として低級ア
ルコールを用いて同様にして実験を行った.但し、この
場合、陽極液としては、市販47%}lBr水溶液10
.0gを含む陰極液と同一溶媒300gを使し,また反
応温度は18〜23℃とした。その実験結果を表−3に
示す. 陰極液の臭素濃度は、表−3からわかるように、本発明
の場合では6.3pp一以下に除去されるのに対し、ア
セトンやギ酸メチルを溶媒とした比較例では、50時間
の透析を続けても0.47%及び0.4郎と高く、ほと
んど臭素イオンは除去されない.実施例33〜36 実施例lにおいて、原料化合物として各種ベンジルトリ
アルキル4級アンモニウムクロライドを用い、溶媒とし
て低級一価アルコールを用いて同様にして実験を行った
.但し、この場合、陽極液は市販濃塩酸(35vt%水
溶液)10.0gを含む陰極液と同一溶媒300gを用
いた.また反応温度は25±2℃である。その実験結果
を表−4に示す。
実施例37〜40 実施例1において,原料化合物としてテトラアルキルア
ンモニウム硫酸塩及び低級カルボン酸塩を用い、溶媒と
してメタノールを用いて、同様にして実験を行った.但
し、この場合,陽極液としては市販濃塩酸(35wt%
水溶液)10.0gを含むメタノール300gを使用し
,また反応温度は20−25℃とした。その実験結果を
表−5に示す。
実施例4l〜45、比較例3〜4 実施例1において,原料化合物としてテトラオクチルア
ンモニウムブロマイド(TOAB)を、溶媒としてエタ
ノールを用いるとともに、表−6に示す各種条件下で同
様にして実験を行った。但し,この場合、陽極液として
は、市販47%HBr水溶液10.0gを含むエタノー
ル300gを用いた。その実験結果を表−6に示す。
実施例46〜53 実施例lにおいて、表−7に示す各種含水率で水を含む
陰極液を用いて同様にして実験を行った。
但し、この場合,陽極液としては、原料化合物がクロラ
イドの時には、市販濃塩酸(35wt%水溶液)lO,
Ogを含む陰極液と同一溶媒300gを用い、原料化合
物がブロマイドの時には,市販47%}lBr水溶液1
0.0gを含む陰極液と同一溶媒300gを用いた。ま
た、反応温度は25〜30℃とした。その実験結果を表
−7に示す. 実施例54〜58、比較例5〜6 実施例1において、原料化合物としてテトラヘキシルア
ンモニウムブロマイドを用い,溶媒として表−8に示す
混合溶媒を用いて同様にして実験を行った。但し,この
場合、陰極液中のテトラヘキシルアンモニウムブロマイ
ドの初濃度は10%(Brill1度1.84%)とし
、反応温度は23〜26℃とした。また、陽極液として
は,市販47%HBr水溶液10.0gを含む陰極液と
同一混合溶媒300gを用いた。その実験結果を表−8
に示す. 陰極液の臭素濃度は、透析前では1.84%であるが、
透析後では、表−8の場合には5 . 2ppm以下と
低いのに対し,メタノールlアセトン系及びメタノール
/酢酸エチル系を用いる比較例5〜6の場合には1.4
%及び1.2%と高く,臭素イオンの除去率は非常に低
い。
(発明の効果) 以上に示した実施例の記載から明らかなように、本発明
によると、特定溶媒及び特定条件を用いたことにより,
従来製造困難であった高純度4級アンモニウム水酸化物
を有利に製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1、R_2、R_3、R_4は有機置換基
    を示し、その一部又は全部は同一であっても異なってい
    ても良く、Xは酸根を示す) で示される4級アンモニウム塩を、炭素数1〜6の鎖状
    飽和炭化水素を骨格とする1価又は2価アルコール、炭
    素数2〜3の低級飽和ニトリル、炭素数3〜6の低級飽
    和ジアルキル酸アミド、炭素数3〜6の低級アルキレン
    グリコールモノアルキルエーテルの中から選ばれた少な
    くとも1種の極性有機溶媒に溶解した溶液、あるいは該
    有機溶媒と水から成る均一な混合溶液を溶媒とする溶液
    を、電気透析温度45℃以下、該4級アンモニウム塩濃
    度30wt%以下の条件で、アニオン交換膜を用いる電
    気透析によって高純度の4級アンモニウム水酸化物に転
    換することを特徴とする高純度4級アンモニウム水酸化
    物の製造方法。
  2. (2)Xが塩素又は臭素である請求項1の方法。
  3. (3)有機溶媒が炭素数1〜4の低級飽和1価アルコー
    ル又はその混合物である請求項1又は2の方法。
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