JPH0392293A - プレ切断用治具のセット方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は軽量気泡コンクリート（以下、ＡＬＣという。

）パネルの製造工程において、半硬化状態のグリーンケ
ーキをプレ切断するために使用されるプレ切断用治具を
型枠にセットする方法と、その方法に使用される装置に
関するものである。

［従来の技術］ 建築物の外壁、間仕切り、屋根、床等に広く使用されて
いるＡＬＣパネルは、一般に次のような工程を経て、１
サイクルで多数枚が製造されている。

まず、ＡＬＣパネルの長さの二倍以上の長さを有する型
枠内に、複数の補強筋を並列に配置して補強筋群とし、
該補強筋群の二群以上を相互に間隔をおいて直列に配置
する。この型枠内にＡＬＣ原料スラリーを注入して発泡
及び凝固させることにより、全補強筋群を含んだ長い半
硬化状態のグリーンケーキを形戊する。

次に、前記グリーンケーキを移動装置の挟板により把持
してプレ切断装置に移動し、該プレ切断装置により前記
補強筋群の相互間においてプレ切断して、補強筋群を一
群ずつ含んだ二以上の小ケーキに分割する。

続いて、前記小ケーキを移動装置により主切断装置に移
動し、該主切断装置により所定の幅及び厚さに切断して
、補強筋を一個ずつ含んだ複数枚の未養生パネルに分割
する。

最後に、これらの未養生パネルをオートクレープに入れ
て養生し、適宜仕上等をしてＡＬＣパネル製品とする。

［発明が解決しようとする課Ｍ］ ところが、上記ＡＬＣパネルの製造方法においては、長
いグリーンケーキを挟板で把持してプレ切断装置まで移
動する際に、該グリーンケーキのうち内部補強作用が働
かない補強筋群の相互間に剪断力が加わって割れや欠け
が発生するおそれがあった。また、大掛りなプレ切断装
置を設ける必要があり、設備費が増大するという問題も
あった。

そこで、上記問題を解決すべく本発明者らが鋭意研究し
た結果、予め型枠内における補強筋群の相互間に簡易な
構造のプレ切断用治具をセットしておいてからグリーン
ケーキを形或し、該プレ切断用治具を上昇させることに
よりグリーンケーキをプレ切断して二以上の小ケーキに
分割した後、該小ケーキを挟板で把持して主切断装置に
移動するという新規なＡＬＣパネルの製造方法を案出し
た。

しかし、この製造方法を実施する場合になお課題となる
のは、どのようにしたら型枠内にプレ切断用治具を正確
かつ容易にセットすることができるかということであっ
た。

本発明の目的は、グリーンケーキの割れや欠けの防止と
設備費の低減に寄与する新規なプレ切断用治具を、型枠
に正確かつ容易にセットすることができるセット方法及
びその装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、請求屓１のプレ切断用治具
のセット方法は、型枠の両側板をそれらの内測面が底板
の内底面と略面一となるように開き、両側板の内側面と
底板の内底面を横切るように切断用ワイヤを配するとと
もに、該切断用ワイヤを保持する一対のワイヤ保持部材
を両側板の内閣面に着脱可能に装着した後、両側板を閉
じるという構成をとった。

また、請求項２のプレ切断用治具のセット装置は、略面
一となるように開かれた型枠の両側板の内側面と底板の
内底面を横切るように切断用ワイヤを配するワイヤ配置
手段と、該切断用ワイヤを保持する一対のワイヤ保持部
材を両側板の内側面に着脱可能に装着する保持部材装着
手段とを備えたものとした。

［作用コ 請求項１のプレ切断用治具のセット方法によれば、型枠
の両側板をそれらの内側面が底板の内底面と略面一とな
るように開いて作業を行い易くした状態で、該両側板の
内側面と底板の内底面を横切るように切断用ワイヤを配
するので、該切断用ワイヤをゆがませることなく正確か
つ容易に配することができる。また、同じ状態で、前記
切断用ワイヤを保持する一対のワイヤ保持部材を両側板
の内側面に着脱可能に装着するので、該ワイヤ保持部材
も傾斜させることなく正確かつ容易に配することができ
る。その後、両側板を閉じれば、切断用ワイヤは両側板
の内側面及び底板の内底面に沿って折曲して配される。

また、請求項２のプレ切断用治具のセット装置によれば
、該装置のワイヤ配置手段と保持部材装着手段とにより
、上記セット作業をさらに正確かつ容易に行うことがで
きる。

［実施例コ 以下、本発明を具体化したプレ切断用治具のセット方法
及びその装置の実施例について、図面を参照して説明す
る。

まず、プレ切断用治具をセットする型枠１は、底板２と
その縁部から垂立する各二枚の側板３及び端板４により
上面が開放した四角箱形状に形或されており、特にその
長さは製造すべきＡＬＣパネルの長さの二倍以上ある。

各側板３及び端板４は底板２の縁部に対して開閉可能に
軸着され、該側板３及び端板４の下端部は、第５図に示
すように型枠１を閉じた時には底板２に対して密閉状態
で当接し、第１図等に示すように型枠１を開いた時には
底板２の縁部からやや離れるようになっている。

次に、本実施例でセットするプレ切断用治具５は、第６
図等に示すように常には自由な可撓性を有する切断用ワ
イヤ６と、該切断用ワイヤ６の立ち上がり部分となる部
位を両側板３の内側面に沿わせて保持するための二つの
ワイヤ保持部材７とから構戒されている。

前記切断用ワイヤ６としては、各種の金属線、合或樹脂
線、化学繊維糸等を例示することができ、本実施例では
一般的なピアノ線が使用されている。

また、前記ワイヤ保持部材７は第６図等に示すように、
両側板３の内側面に沿って底板２近傍まで垂下し得る保
持ロッド８を備え、該保持ロッド８の上下端に設けられ
た凸部９には切断用ワイヤ６の挿通するガイド溝ｌＯが
形或されている。そして、前記凸部９には鉄鋼製の側板
３の内側面に吸着する磁石１１その他の吸着手段が取着
され、前記ガイド渭１０に挿通した切断用ワイヤ６を側
板３の内側面との間に保持するようになっている。

また、保持ロッド８の上端にはリング状の取手部材１２
が取り付けられている。

さて、上記プレ切断用治具５のセット方法及びその装置
を工程順に説明する。

（１）まず、第１図、第２図及び第４図に示すように、
型枠１の両側板３及び両端板４をそれらの内側面が底板
２の内底面と略面一となるように開き、後の工程で補強
筋群５３を配置したときその相互間となるべき位置（以
下、プレ切断位置という。）に、両側板３の内側面と底
板２の内底面を横切るように切断用ワイヤ６を配する。

また、後の工程で補強筋群５３を配置したとき片方の補
強筋群５３と型枠ｌの端板４との間に不要な空き部１３
ができる場合には、該空き部１３となるべき位置にも切
断用ワイヤ６を配する。

上記切断用ワイヤ６の配置作業は、例えば次のような方
法で行うことができる。

■　二人の作業者が手で切断用ワイヤ６の両端を把持し
て真直に張り、プレ切断位置に正確に配する方法。この
ような手作業でも、前述のように型枠１を開いて作業を
行い易くした状態で行うので、切断用ワイヤ６をゆがま
せることなく正確かつ容易に配することができる。

■　第１図〜第３図に示すようなワイヤ配置手段１４に
よって自動的に行う方法。

すなわち、両側板３の側方には各側板３と平行に延びる
二本の内側ガイドレール１５が敷設され、両内側ガイド
レール１５にはこれらに案内されてスライドする二基の
スライダｌ６が取付けられている。両スライダ１６には
前記切断用ワイヤ６の両端を把持するワイヤチャック１
７が互いに対峙して設けられている。

前記スライダ１６の作動は、第３図に示すように中央処
理装置（以下、ＣＰＵという。）１８によって制御され
、該ＣＰＵ１８には入出力インターフエイスｌ９を介し
て補強筋寸法入力装置２０、スライダ駆動装置２１、ス
ライダ位置検出器２２等が接続されている。また、ＣＰ
Ｕ１８はそのプログラム並びに補強筋寸法に応じて決ま
るプレ切断位置（すなわち、スライダ１６の停止位置）
を記憶するメモリ２３を備えている。

上記ワイヤ配置手段１４は次のように作動する。

まず、作業者は切断用ワイヤ６の両端を両ワイヤチャッ
ク１７に把持させるとともに、後の工程で配置する補強
筋５２の寸法を補強筋寸法入力装置２０から入力してお
く。この入力によりＣＰＵ１８は予めメモリ２３に記憶
された補強筋に応じたプレ切断位置を選択し得る。そし
て、ＣＰＵ１８に基づいてスライダ駆動装置２１が作動
すると、スライダ１６はプレ切断位置へと駆動される。

第２図に鎖線で示すように、スライダ１６がＣＰＵ１８
の選択したプレ切断位置に達したことをスライダ位置検
出器２２が検出すると、スライダ駆動装置２１が休止し
てスライダ１５は停止する。

上記のように、ワイヤ配置手段１４を使用して自動的に
切断用ワイヤ６を配することにより、作業労力の軽減（
省力化、省人化）、製造効率の向上、製品精度の向上等
が可能となる。

（２）次に、第１図及び第２図に示すように、一対のワ
イヤ保持部材７を前記切断用ワイヤ６に被せるように対
応させ、二つのガイド溝１０内に切断用ワイヤ６を入れ
た状態で、該ワイヤ保持部材７を両側板３の内側面に押
し当て、該内側面に磁石１１を着脱可能に吸着させる。

この磁石１１の吸着力により、後の原料スラリーの注入
発泡工程におけるワイヤ保持部材７の移動が防止される
。なお、上記ワイヤ保持部材７の装着とともに、切断用
ワイヤ６のいずれかの一端を側板３の上面に磁石等によ
って固定しておくことが好ましい。

上記ワイヤ保持部材７の装着作業は例えば次のような方
法で行うことができる。

■　作業者が手でワイヤ保持部材７を持って両側板３の
内側面に装着する方法。このような手作業でも、前述の
ように型枠１を開いて作業を行い易くした状態で行うの
で、ワイヤ保持部材７をゆがませることなく正確かつ容
易に配することができる。

■　第１図〜第３図に示すような保持部材装着千段２４
によって自動的に行う方法。

すなわち、前記両内側ガイドレール１５の側方にはこれ
らと平行に延びる二本の外側ガイドレール２５が敷設さ
れ、両外側ガイドレール２５にはこれらに案内されてス
ライドする二基のスライドベース２６が取付けられてい
る。両スライドベース２６の上面には各側板３と直角に
延びるガイド部２７が設けられ、該ガイド部２７には各
側板３に向かって折曲する移動基体２８がスライド可能
に取付けられている．両移動基体２８の先端にはアーム
２９が上下方向に回動可能に取付けられ、該アーム２９
の先端にはワイヤ保持部材７を把持する保持部材チャッ
ク３０が設けられている。また、前記アーム２９の上方
にはワイヤ保持部材７を該アーム２９に供給するコンベ
ア３６が配置されている。

前記スライドベース２６、移動基体２８、アーム２９及
び保持部材チャック３０の作動は前記ＣＰＵ１８によっ
て制御され、前記ＣＰＵ１８には入出力インターフエイ
ス１９を介してスライドベース駆動装置３１、スライド
ベース位置検出器３２、移動基体駆動装置３３、アーム
駆動装置３４、保持部材チャック駆動装置３５等が接続
されている。

上記保持部材装着手段２４は次のように作動する。当初
、移動基体２８はスライドベース２６の外側端に位置し
ており、アーム２９は上方に回動して略垂立している。

そして、ＣＰＵ１８に基づいて保持部材チャック駆動装
置３５が作動すると、両保持部材チャック３０はコンベ
ア３６で供給されるワイヤ保持部材７を把持する。続い
て、スライドベース駆動装置３１が作動し、スライドベ
ース２６は前記プレ切断位置へと駆動される。第２図に
鎖線で示すように、スライドベース２６がプレ切断位置
に達したことをスライドベース位置検出器３２が検出す
ると、スライドベース駆動装置３■が休止してスライド
ベース２６は停止する。

続いて、移動基体駆動装置３３が作動して移動基体２８
がスライドベース２６の内側端まで駆動され、さらにア
ーム駆動装置３４が作動してアーム２９が下方へ回動さ
れるため、保持部材チャック３０に把持されたワイヤ保
持部材７は切断用ワイヤ６に被さるように対応する。そ
して、保持部材チャック駆動装置３５が休止して保持部
材チャック３０が解除されると、ワイヤ保持部材７の磁
石１１は両側板３の内側面に吸着する。その後、アーム
２９、移動基体２８、スライドベース２６等は当初の位
置に自動的に復帰する。

上記のように、保持部材装着手段２４を使用して自動的
にワイヤ保持部材７を装着することにより、作業労力の
軽減（省力化、省人化〉、製造効率の向上、製品精度の
向上等が可能である。

（３）次に、第４図及び第５図に示すように、両側板３
及び両端板４を垂立させて型枠■を閉じれば、切断用ワ
イヤ６は両側板３の内側面及び底板２の内底面に沿って
矩形に折曲して配されるので、プレ切断用治具５のセッ
トは完了する。このとき、切断用ワイヤ６が多少弛むこ
ともあるが、その場合は切断用ワイヤ６の少なくとも一
端を引張れば容易に弛みをとることができる。

次に、上記プレ切断用治具５のセット後におけるＡＬＣ
パネルの製造工程を簡単に説明する。

（ａ）第４図及び第５図に示すように、支持バー５１に
並列に取付けた複数の補強筋５２を型枠１内に降して補
強筋群５３とし、該補強筋群５３の二群以上を相互に間
隔をおいて直列に配置する。

（ｂ）次に、第５図に示すように、前記型枠１内にＡＬ
Ｃ原料スラリ−５４を注入して発泡及び凝固させること
により、全補強筋群５３を含んだ半硬化状態のグリーン
ケーキ５５を形戒する。

（Ｃ）次に、第５図〜第７図に示すように、前記グリー
ンケーキ５５を型枠１から脱型する前又は脱型した後に
、作業者が両ワイヤ保持部材７をグリーンケーキ５５か
ら引き抜いてから、切断用ワイヤ６を真直に上方へ引き
上げることにより、該グリーンケーキ５５を補強筋群５
３の相互間のプレ切断位置においてプレ切断し、補強筋
群５３を一群ずつ含んだ二以上の小ケーキ５６に分割す
る。

同じく、前記グリーンケーキ５５を空き部１３において
プレ切断し、該空き部１３に形成された余剰ブロック５
７を分割する。

（ｄ）次に、図示しない移動装置の挟板により前記小ケ
ーキ５６を一つずつ又は二以上同時に把持して公知の主
切断装置に移動する。従って、従来のようにケーキに割
れや欠けが発生するおそれは無い。

（ｅ）前記小ケーキ５６を主切断装置により所定の幅及
び厚さに切断し、補強筋５２を一個ずつ含んだ複数枚の
未養生パネルに分割する。

（ｆ）前記未養生パネルを図示しない公知のオートクレ
ープに入れ、高温高圧蒸気下で養生することにより、完
全硬化した多数枚のＡＬＣパネルを得ることができる。

なお、本発明は前記実施例の構或に限定されるものでは
なく、プレ切断用治具、ワイヤ配置手段及び保持部材装
着手段の構成は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で適
宜変更して具体化することもできる。

［発明の効果コ 以上詳述したように、請求項１のプレ切断用治具のセッ
ト方法によれば、型枠にプレ切断用治具をゆがませるこ
となく正確かつ容易にセットすることができる。

また、請求項２のプレ切断用治具のセット装置によれば
、上記セット作業をさらに正確かつ容易に行うことがで
き、作業労力の軽減、製造効率の向上、製品精度の向上
等を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜７図は本発明を具体化した実施例を示し、第１図
はプレ切断用治具のセット作業を示す側面図、第２図は
同じく部分平面図、第３図はプレ切断用治具のセット装
置の制御系を示すブロック図、第４図は型枠内にプレ切
断用治具と補強筋とを配置したときの平面図、第５図は
型枠内にＡＬＣ原料スラリーを注入したときの断面図、
第６図はプレ切断用治具の斜視図、第７図はグリーンケ
ーキから型枠を脱型したときの斜視図である。 １・・・型枠、２・・・底板、３・・・側板、５・・・
プレ切断用治具、６・・・切断用ワイヤ、７・・・ワイ
ヤ保持部材、 １４・・・ワイヤ配置手段、 ２４・・・保持部材装着手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、型枠（１）の両側板（３）をそれらの内側面が底板
   （２）の内底面と略面一となるように開き、両側板（３
   ）の内側面と底板（２）の内底面を横切るように切断用
   ワイヤ（６）を配するとともに、該切断用ワイヤ（６）
   を保持する一対のワイヤ保持部材（７）を両側板（３）
   の内側面に着脱可能に装着した後、両側板（３）を閉じ
   ることを特徴とするプレ切断用治具のセット方法。 ２、略面一となるように開かれた型枠（１）の両側板（
   ３）の内側面と底板（２）の内底面を横切るように切断
   用ワイヤ（６）を配するワイヤ配置手段（１４）と、該
   切断用ワイヤ（６）を保持する一対のワイヤ保持部材（
   ７）を両側板（３）の内側面に着脱可能に装着する保持
   部材装着手段（２４）とを備えたことを特徴とするプレ
   切断用治具のセット装置。