JPH0389175A - 測定用シールドテント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （利用分野） 本発明は、ＥＭＩ（電磁気障害）に対する測定を行う際
のシールドルームを構成するためのシールドテントに関
する。

（従来技術とその問題点） 各種の電子機器から発生される電磁波によって、機器が
誤動作を起こしたり、人体に影響を及ぼす場合があるの
で、このような電磁気障害を防止するために、予め電子
機器からどの程度の電磁波が発生されるかを測定してお
くことが必要となる。

供試機器の電磁波を測定する際、測定機器から発生され
る電磁波が同時に混入すると、供試機器の電磁波の測定
結果が不正確となる。そのため、従来技術では、供試機
器と、それから発生される電磁波を受信するアンテナと
を共に電波暗室あるいはシールドルーム内に設置したり
、あるいは、逆に、測定機器をシールドルームに内装し
たりするなどして、供試機器と測定機器の各電磁波の相
互干渉を防ぐ対策が講じられてきた。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来、電磁シールド用のシールドルーム
は、そのシールド壁が金属板を接合して構成されている
。このため、組立てや分解して撤去したり移動するのが
不便である。また、製作コストが高くなる等の不具合が
ある。

（課題を解決するための手段） 本発明は、電磁波測定か必要となった際には、簡単にシ
ールドルームを任意の箇所に設置することができるとと
もに、不要時には、簡単に撤去移動もでき、しかも安価
に実施できるようにするものである。

そのため、本発明の測定用シールドテントでは、グラン
ド部、周壁部および天井部を金属メツキクロスで一連に
形成し、前記周壁部には、内装機器に対する電源回線の
フィルタ機能を有する貫通部とアンテナ用のケーブルに
対する貫通部をそれぞれ備えるとともに、出入用の開口
部を形成し、この開口部の周縁部にはこの開口部を開閉
する金属メツキクロスからなるカバーを取り付けるとと
もに、このカバーの周縁と前記開口部の周縁部には両者
間を着脱する導電性の着脱手段を設けた構成としている
。

（作用） 上記構成のシールドテントは、任意の場所に簡単に組立
て据付けすることができるとともに、簡単に折り畳んで
撤去することもでき、また、出入用の開口部に取り付け
たカバーはその周縁部を、例えば金属製のホックなどの
着脱手段を用いて封止するので、カバーと周壁部とが電
気的に導通状態となり、この開口部の周縁からの電磁波
のリークが阻止される。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例の測定用シールドテントの全
体外観を示す斜視図である。

この実施例の測定用シールドテントｌは、ポリエステル
繊維の織布に銅およびニッケルをメツキしてなる金属メ
ツキクロスを二重張りしてグランド部１ａ、四方の周壁
部１ｂ、および天井部１ｃが一連の袋状に構成されてい
る。そして、この金属メツキクロスは、アルミ製のフレ
ーム（図示せず）で保形されるとともに、４本の張りロ
ープ２を用いて据付けられるようになっている。

測定用シールドテントｌの周壁部１ｂの一部には、網状
金属メツキクロスでシールドされた透視窓３が形成され
るとともに、外部に設置されるアンテナ４からの受信用
ケーブル５を接続する貫通部６およびテント内に収めら
れる測定機器に対する電源線ケーブル７のフィルタ機能
を有する貫通部８がそれぞれ設けられる。また、周壁部
１ｂの他の箇所には機器および人の出入りのための開口
部９が形成されており、また、この開口部９の周縁部に
はこの開口部９を開閉するめくり上げ式のカバー１０が
縫い着けられている。

カバー１０は、その周縁が開口部９の周縁部に一部重複
する大きさの金属メツキクロスによって構成されるとと
もに、特許請求の範囲でいうことろの着脱手段としての
多数の金属製のホック２の雄部１１ａが取付けられてい
る。一方、開口部９の周縁部には、ホック１１の雌部ｆ
ｌｂが取付けられている。そして、雄部１１ａを雌部１
１ｂに嵌着することで、開口部９がカバー１０で封止さ
れるようになっている。上記のホック１１の取付はピッ
チは、測定対象となる供試機器１２から発生される最高
周波数の電磁波の１／３波長よりも短いピッチに設定さ
れており、これによって、テント内に設置される測定機
器からの電磁波がテントｌの外部にリークするのが防が
れる。具体的には、測定対象最高周波数を１０００ＭＨ
ｚとした場合、ホック取付はピッチを約１００ｍｍとす
ることで充分なシールド効果が得られる。

第２図は本発明の測定用シールドテント１のシールド効
果を確認するために、該テントから漏洩する電磁波の強
度を測定した結果を示す特性図である。なお、図中のＡ
はカバーＩＯを閉じた状態での結果、Ｂはカバー１０を
開放した結果を示す。

また、第３図は金属製ホック２に代えてプラスチック製
のファスナーを用いてカバー１０を封止するよう構成し
た場合の同様な測定結果を示し、図中のＡはカバー閉じ
た状態、Ｂはカバーを開放した状態の各々の結果を示す
。

これらの測定結果から明らかなように、プラスチック製
のファスナーを用いて単にカバー１０を封止しただけで
は、ファスナーの基布部分から電磁波が漏践するためシ
ールド性が未だ不十分である。これに対し、本発明に係
る測定用シールドテント１において、カバー１０を金属
製のホックｌｌで封止した場合には、カバーＩＯとシー
ルドテントｌとが電気的に導通状態となって、シールド
効果がより一層高められていることが理解される。

上記の実施例では、測定用シールドプント１内に測定機
器を配設する場合について説明したが、大型テントに構
成すれば、テント内に供試機器！２とアンテナ４を設置
してテント外に測定機器を配設する形態で測定すること
も可能である。

測定用シールドテントＩを構成する金属メツキクロスの
素材は、安全性の観点から難燃性のものを用いることが
好ましいが、これには、たとえば塩化ビニールとポリエ
ステルの共重合体または塩化ビニールとポリエステルを
混紡したものを適用できる。また、測定用シールドテン
トｌは、織布の他、不織布であっても良く、一方、これ
らの布にメツキする金属としては、銅、ニッケル、銀等
の良導電性の金属単体あるいはこれらを組み合わせて用
いることができる。さらに、金属メツキクロスは、必要
に応じて一重のものとしてもよく、また、金属メツキク
ロスを防水処理を施した外装クロスで被覆すれば屋外測
定も可能となる。

この実施例では、導電性の着脱手段として金属製のホッ
ク１１を用いている力く、これに代えて、金属メツキク
ロスを基布とした金属ファスナーを用いて、カバー封止
特におけるカバー１０とシールドテントｌとの導通を図
ることも可能である。

また、透視窓３は、本例の網状金属メツキクロスを用い
る他、金網等でシールドすることもできる。

（発明の効果） 本発明によれば、シールドルームを簡単に設置できると
ともに、簡単に撤去移動することが可能となり、測定箇
所に制約を受けることが少なくなる。しかも、このシー
ルドルームは、金属メツキクロスを用いたテント構造で
あるために金属板を用いた従来のものに比較して格段に
安価に実施できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る測定用シールドテントの全体外
観を示す斜視図、第２図は本発明のシールドテントのシ
ールド効果を測定した結果を示す特性図、第３図は本発
明の特徴構成を備えないシールドテントのシールド効果
を測定した結果を示す特性図である。 ■・・・測定用シールドテント、ｌａ・・・グランド部
、１ｂ・・・周壁部、ｌｃ・・・天井部、６．８・・・
貫通部、９・・・開口部、１０・・・カバー　１１・・
・ホック（着脱手段）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）グランド部、周壁部および天井部を金属メッキク
   ロスで一連に形成し、前記周壁部には、内装機器に対す
   る電源回線のフィルタ機能を有する貫通部とアンテナ用
   のケーブルに対する貫通部をそれぞれ備えるとともに、
   出入用の開口部を形成し、この開口部の周縁部にはこの
   開口部を開閉する金属メッキクロスからなるカバーを取
   り付けるとともに、このカバーの周縁と前記開口部の周
   縁部には両者間を着脱する導電性の着脱手段を設けたこ
   とを特徴とする測定用シールドテント。
2. （２）前記金属メッキクロスは難燃性の素材でできてい
   るものである請求項１記載の測定用シールドテント。