JPH0388940A - 内燃機関のアイドル回転速度制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度制御装置

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JPH0388940A
JPH0388940A JP22670889A JP22670889A JPH0388940A JP H0388940 A JPH0388940 A JP H0388940A JP 22670889 A JP22670889 A JP 22670889A JP 22670889 A JP22670889 A JP 22670889A JP H0388940 A JPH0388940 A JP H0388940A
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combustion engine
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/10Parameters related to the engine output, e.g. engine torque or engine speed
    • F02D2200/1012Engine speed gradient

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 概  要 内燃機関のアイドル用のバイパス側路に設けた流量制御
弁の制御量を、定常時には該流量制御弁の応答速度に適
応したタイミング毎に変化し、回転速度の急激な落込み
/上昇が検出されたときには、前記タイミングに拘わら
ず、直ちに変化し、これによって負荷変動によるエンス
トや吹上がりを防止する。
産業上の利用分野 本発明は、内燃機関のアイドル回転速度を制御するため
の装置に関する。
従来の技術 内燃機関のアイドル回転速度制御は、内燃機関の回転速
度が予め定める目標回転速度となるように、たとえばス
ロットル弁の上流側と下流側とを連通ずるバイパス側路
に設けた流量制御弁の制御デユーティを積分制御するこ
とによって実現される6 前記流量制御弁は、たとえばダイアフラムを用いて構成
されており、ダイアプラム室に吸気負圧を導入するバキ
ュームスイッチングバルブをデユーティ制御することに
よって、吸入空気流量を変化することができる。このよ
うに構成される流量制御弁の応答周波数はたとえば10
Hzであり、したがって典型的な従来技術では、該流量
制御弁の制御デユーティは100 m5ec毎に変化さ
れる。
これに対して、前記制御デユーティの演算は、流量制御
弁のデユーティ変化のタイミングより短い一定タイミン
グ(NE計算タイミング)毎に行われており、たとえば
600 rpmのときには50m5ec毎に行われる。
発明が解決しようとする課題 近年、燃費向上のためにアイドル回転速度は比較的低く
抑えられており、したがって冷房機の使用や電力負荷の
増大などによる負荷変動によってエンストを生じるおれ
がある。しかしながら、定常安定性を向上するために、
前記積分制御は比較的小さいゲインで行われ、このため
上述の従来技術では、負荷変動によって回転速度が落込
み/上昇した場合には、目標回転速度に安定するまで比
較的長時間を要する。したがって回転速度が落込んだ場
合には、少しの外乱によって非常にエンストし易い状態
が長時間継続されることになる。
本発明の目的は、回転速度の落込み/上昇時に速やかに
目標回転速度に収束させることができるとともに、安定
性の向上とを両立することができる内燃機関のアイドル
回転速度制御装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、スロットル弁の上流側と下流側とをアイドル
用のバイパス側路で連通し、その側路に流量制御弁を設
け、予め定める演算タイミング毎に前記流量制御弁の制
御量を演算し、前記演算タイミングより長い流量制御弁
の応答速度に対応したタイミング毎に、前記演算された
制御量となるように流量制御弁に制御出力を導出し、内
燃機関の回転速度を目標回転速度に維持する内燃機関の
アイドル回転速度制御装置において、 前記回転速度の急激な落込み/上昇が検出されたときに
は、前記流量制御弁の応答タイミングに拘わらず、比較
的大きい変化率で、前記流量制御弁の制御量を増加/減
少することを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制
御装置である。
また本発明は、前記流量制御弁の制御量の増加/減少に
よって、前記時間変化率が零、あるいはほぼ零となった
時点で、その時点における吸気管圧力、または該吸気管
圧力と回転速度との積値に関係した値を維持、あるいは
緩やかに変化することができる値まで前記制御量を急激
に減少/増加することを特徴とする。
さらにまた本発明は、前記吸気管圧力は、流量制御弁の
制御量変化に対する内燃機関の発生トルクの応答遅れを
考慮して求めることを特徴とする。
作  用 本発明に従えば、スロットル弁の上流側と下流側とを連
通ずるアイドル用のバイパス側路に設けた流量制御弁の
制御量を変化することによって、内燃機関の回転速度を
目標回転速度に維持する。
前記制御量の演算は、予め定める演算タイミング毎に行
われる。また、流l制御弁の制御量は、内燃機関の定常
運転時には、前記演算タイミングより長い、該流量制御
弁の応答速度に対応したタイミング毎に変化される。こ
れに対して、回転速度の急激な落込み/上昇が検出され
たときには、前記応答タイミングに拘わらず、直ちに、
比較的大きい変化率で制御量が増加/減少される。
したがって、定常安定性を損なうことなく、負荷変動に
よって回転速度が急激に落込み/上昇した場合であって
も、速やかに目標回転速度に収束させることができる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の内燃機関の制御装置1と
それに関連する構成を示すブロック図である。吸気口2
から導入された燃焼用空気は、エアクリーナ3で浄化さ
れ、吸気管4を介して、該吸気管4に介在されるスロッ
トル弁5でその流入量が調整された後、サージタンク6
に流入する。
サージタンク6から流出した燃焼用空気は、吸気管7に
介在される燃料噴射弁8から噴射される燃料と混合され
、吸気弁9を介して、内燃機関10の燃焼室11に供給
される。燃焼室11には点火プラグ12が設けられてお
り、この燃焼室11からの排ガスは、排気弁13を介し
て排出され、排気管14から三元触媒15を経て大気中
に放出される。
前記吸気管4には吸入空気の温度を検出する吸気温度検
出器21が設けられ、前記スロットル弁5に関連してス
ロットル弁開度検出器22が設けられ、サージタンク6
には吸気管7の圧力を検出する吸気圧検出器23が設け
られる。また前記燃焼室11付近には冷却水温度検出器
24が設けられ、排気管14において、三元触媒15よ
り上流側には酸素濃度検出器25が設けられ、三元触媒
15より下流側には排気温度検出器26が設けられる。
内燃機関10の回転速度、すなわち単位時間当りの回転
数はクランク角検出器27によって検出される。
制御装置1には、前記各検出器21〜27とともに、車
速検出器28と、内燃機関10を始動させるスタータモ
ータ33が起動されているかどうかを検出するスタート
検出器29と、冷房機の使用などを検出する空調検出器
30と、該内燃機関10が搭載される自動車が自動変速
機付きであるときには、その自動変速機の変速段がニュ
ートラル位置であるか否かを検出するニュートラル検出
器31とからの検出結果が入力される。
さらにまたこの制御装置1は、バッテリ34によって電
力付勢されており、該制御装置1は前記各検出器21〜
31の検出結果、および電圧検出器20によって検出さ
れるバッテリ34の電源電圧などに基づいて、燃料噴射
量や点火時期などを演算し、前記燃料噴射弁8および点
火プラグ12などを制御する。
前記吸気管4にはまた、スロットル弁5の上流側と下流
側とをバイパスする側路35が形式されており、この側
路35には流量制御弁36が設けられている。流量制御
弁36は、たとえばダイヤプラムを用いてitされてお
り、ダイヤプラム室に吸気負圧を導入するバキュームス
イッチングバルブを制御装置1がデユーティ11制御す
ることによって、スロットル弁5がほぼ全閉であるアイ
ドル時の燃焼用空気の流1を調整制御する。制御装置l
はまた、内燃機関■0が運転されているときには、燃料
ポンプ32を駆動する。
第2図は、制御装置1の具体的構成を示すブロック図で
ある。前記検出器20〜25の検出結果は、入力インタ
フェイス回路41からアナログ/デジタル変換器42を
介して、処理回路43に与えられる。また前記検出器2
2.27〜31の検出結果は、入力インタフェイス回路
44を介して前記処理回路43に与えられる。処理日V
@43内には、各種の制御用マツプや学習値などを記憶
するためのメモリ45が設けられており、またこの処理
回路43には、前記バッテリ34からの電力が、定電圧
回路46を介して供給される。
処理回路43からの制御出力は、出力インクフェイス回
路47を介して導出され、前記燃料噴射弁8に与えられ
て燃料噴射量が制御され、またイグナイタ48を介して
点火プラグ12に与えられて点火時期が制御され、さら
にまた前記流量制御弁36に与えられてアイドル時の側
路35を介する流入空気流量が制御され、また燃料ポン
プ32が駆動される。
前記排気温度検出器26の検出結果は、制御装置1内の
排気温度検出回路49に与えられ、その検出結果が異常
に高温であるときには、駆動回路50を介して警告灯5
1が点灯される。
第3図は、上述のように構成された制御装置1の動作を
説明するためのタイミングチャートである、なお、酸素
濃度検出器25などからの出力に基づいて、空燃比制御
が行われているとする。第3図(2〉において時刻t1
以前で示されるように、内燃機関10の回転速度NEが
比較的安定しているときには、流量制御弁36の制御デ
ユーティは、該回転速度NEと、目標回転速度NTとの
差から第4図(2〉で示されるように、比較的小さい増
分ΔD1ずつ積分制御される。
前記積分制御を行うにあたって、第4図(1)で示され
るように、前記目標回転速度NTを中心に、たとえば±
15rp−の不感帯Wlが設けられており、積分制御は
、回転速度NEがこの不感帯Wl内にあるときには停止
され、Wl外となると実行される。内燃機関10の定常
運転時には、回転遠度NEはこの不感帯W1内に安定し
ている。
また、不感帯W1外からWl内に入ったときには、その
時刻10において、流量制御弁36の制御デユーティは
、その時点における吸入空気流量を維持するように瞬時
に修正され、その時点の回転速度NEが維持される。
前記積分制御の増分ΔDiは、第5図で示されるように
、前記回転速度NEと、目標回転速度NTとの差が、前
述のようにNT±15rp−の不感帯M/l内にあると
きには零とされ、不感帯W1外では前記差NE−NTに
対応した値に設定される。
こうして定常時には、回転速度NEが前記不感帯W1内
に入るように制御されている。
前記目標回転速度NTは、たとえば無負荷時には700
 rpmに設定されており、冷房機が使用されたときに
は95 Orpmに設定される。
時刻t1において第3図(1)で示されるように、ニュ
ートラル検出器31で自動変速機の変速段がニュートラ
ル位置からドライブ位置に切換えられると、内燃機関1
0への負荷が増大し、回転速度NEは第3図(2)で示
されるように落込みを開始する。
この落込みによって、前記変化率ΔNEが、第3図〈3
〉で示されるように予め定める閾値し2以下となり、か
つ回転速度NEが目標回転速度NTよりたとえば100
 rpmだけ高い閾値し4未満であるときには、その時
刻t2において第3図(4)で示されるように、流量制
御弁36の制御デユーティの計算値には、前記変化率Δ
NEに対応した比較的大きい増分ΔD2が加算され、こ
れによって第3図(5)で示されるように、サージタン
ク6の吸気圧P、は急激に゛上昇し、吸入空気流量が増
大する。
なお、前記変化率ΔNEと増分ΔD2との関係は、第6
図で示されるように、零より小さい一方の閾値L2より
大きく、零より大きい他方の閾値し1未満であるときに
は、ΔD2=Oの不感帯W2に設定されている。また変
化率ΔNEが、前記同値し2以下であるとき、およびL
1以上であるときには、増分ΔD2は変化率ΔNEに対
応して〜設定される。この第6図で示されるグラフと、
前記第5図で示されるグラフとは、メモリ45内にfめ
マツプとしてストアされている。
前記吸入空気流量の増大によって回転速度NEの落込み
が抑えられ、時刻t3で変化率ΔNEが最小の状態を経
て、時刻t4において第3図(3)で示されるように、
変化率ΔNEが前記同値L2を超えて再び不感帯W2内
に入ると、吸入空気流量に関連するパラメータが、後述
の目標値αとほぼ等しくなる(時刻t4a)まで、前記
制御デユーティの計算値は、第3図(4)で示されるよ
うに予め定める値ΔD3ずっ繰返し減算されて、急激に
減少される。これによって、制御デユーティの変化に対
する内燃機関10の発生トルクの応答遅れによる制御の
行過ぎを抑える。
また、後述のパラメータが目標値αにほぼ等しくなると
、その時点において、制御デユーティに予め定める2〜
3%程度の増分ΔD4が上乗せされた後、実際の回転速
度NEと目標回転速度NTとの差に対応した前記積分制
御が行われる。
しかしながらこの制御によっても回転速度NEがうまく
安定せず、上昇を示すような場合には、時刻t5で示さ
れるように変化率ΔNEが閾値11以上となり、かっ回
転遠度NEが目標回転速度NTよりたとえば50 rp
mだけ低い閾値L3を超えているときには、制御デユー
ティは前記第6図で示されるように、変化率ΔNHに応
じた増分ΔD2だけ減算される。こうして変化率ΔNE
が不感帯W2内に入ると、その時刻t6において制御デ
ユーティは前記増分ΔD3ずつ繰返し増加され、こうし
て第3図(5)で示されるように吸気圧P、が安定する
なお、本実施例では、増分ΔD2の値を変化率ΔNHの
値に応じた値としているが、流量制御弁36の容量が小
さい場合や、サージタンク6の容量が大きいときには、
該増分ΔD2の値を一定値としても問題はない、すなわ
ち、回転速度NEの落込みを検出すれば流量制御弁36
をほぼ全開に、回転速度NEの上昇を検出すればほぼ全
閉に制御しても、同等の性能を得ることができる。
また、時刻t7以降に示されるように、自動変速機の変
速段がニュートラル位置に切換えられたときには、回転
速度NEは上昇し、同様の動作によって速やかに安定さ
れる。
判定レベルである前記閾値L2は、第7図で示される前
記回転速度NEに対応して求められる値KDPCから、
第8図で示される補正値h1を減算した値、すなわちK
DPC−hlと、前記変化率ΔNHによって更新される
値KDPCaとの大きい方の値に設定される。したがっ
て、L2 = max (KDPC−hl、 KDPC
a )    −(1)前記値KDPCは、たとえば回
転速度NEが600 rpm以下であるときには32 
m5ec当りの変化率ΔNEが9.375rpmに設定
され、回転速度NEがs o o rpm以上であると
きには21.875rp輪に設定され、回転速度NEが
600〜800 rpmであるときには前記9.375
〜21.875rpm間で回転速度NEに比例して設定
される。
また、前記補正値h1は、目標回転速度NTと実際の回
転数N2との差が、50 rpm以下であるときには零
に設定され、50〜200 rp−間ではその差に比例
して3〜10の値に設定され、20Q rpm以上であ
るときには10に設定される。したがってたとえば、目
標回転速度NTが650 rp論であり、実際の回転速
度NEが60 Orpmであるときには変化率ΔNEが
、 9.375−3 = 6.375 (rps/32vs
ec>以上で回転速度NEが低下しているときには、前
記時刻t2で示される急激な制御デユーティの増加が行
われる。
また、たとえば目標回転速度NTが800 rpmであ
り、実際の回転速度NEが600 rpmであるときに
は変化率ΔNEが、 9.375−10 =  0.625 (rom/32
m5ec)したがって、回転速度NEが、はぼ定常状態
であっても、急激な制御デユーティの増加が行われる。
すなわち、回転速度NEが目標回転速度NTから離れて
いるほど制御デユーティの急激な増加制御を実行し易く
する。
一方、値KDPCaを用いることによって、第9図で示
される回転速度NEの脈動時において、たとえば変化率
ΔNEが正から負に変化した時、該変化率ΔNEが正に
おける期間W21、すなわち回転速度NEが閾値L 5
 (NT −150rpm )以上L4 (NT+ 1
00rpm )以下である期間に更新された値KDPC
’aに対して、変化率ΔNEが負における期間W22の
変化率が小さいと、前記増分ΔD2による急激な制御が
見過られる。これは第10図(1〉で示される回転速度
NEの変動に対応して、第10図(2)で示されるよう
に流量制御弁36の制御デユーティが変化され、内燃機
関10の発生トルクと負荷とが釣合って、該制御デユー
ティが本来安定すべき値付近にあるにも拘らず、振動等
によって回転速度NEが脈動している場合に、第10図
(2)において破線で示すような制御デユーティの不要
な変動を防止するためである。
また、他の判定レベルである前記閾値L1は、予め定め
る一定値から、第11図で示される実際の回転速度NE
と目標回転速度NTとの差に対応して決定される補正値
h2が減算されて求められる。すなわち、 L1= 9.375− h2           ・
・・(2)補正値h2は、前記補正値h1と同様に、実
際の回転速度NEと目標回転速度NTとの差が、50r
p−以下であるときには零に設定され、50〜20 O
rpmであるときにはその差に対応して3〜10の範囲
で変化され、20 Orpm以上であるときには10に
設定される。
すなわちたとえば、目標回転速度NTが700rp−で
あり、実際の回転速度NEが750rp−であるときに
は、閾値L1は6.375 (rp+*/32m5ec
)とされ、回転速度NEの変化率ΔNEがこの間値し1
以上であるときには、前記時刻t7以降で示される制御
デユーティの急激な減少制御が行われる。
このようにして、目標回転速度NTと実際の回転速度N
Eとの差に対応して閾値Ll、L2を変化し、これによ
って制御デユーティの急激な増大/減少制御の実行条件
を変化し、目標回転速度NTに速やかに収束させること
ができる。
一方、該アイドル回転速度や燃料噴射量の制御演算に用
いられる吸気圧検出器23の検出出力には、第12図〈
1)で示されるように、吸気弁9の開閉動作による変動
が生じており、その変動幅は、たとえば4000 rp
mで50〜100gimHg程度の大きな値である。こ
の変動を吸収して正確な吸気圧を検出するために、該吸
気圧検出器23の検出出力には、制御装置1!1内でフ
ィルタ処理が行われている。
したがってこのフィルタ処理による遅延によって、たと
えば流量制御弁36が第12図(2)で示されるように
急激に開かれても、前記フィルタ処理後の圧力波形は、
第12図(3)において参照符11で示される実際の吸
気圧の圧力波形の変化に対して、時間Δt2だけ遅延し
て参照符12で示されるように現われる。
したがって第12図(3)において、計算タイミングt
llにおける吸気圧に基づいて制御デユーティを演算す
ると、本来、制御デユーティの演算に使用すべき吸気圧
に対して、フィルタ処理時間Δt2に対応する圧力差6
92分だけ小さくなってしまう、このため、時間Δt2
の遅れに対応する圧力差ΔP2を予想して求め、演算タ
イミングtL1における吸気圧を補正する必要がある。
この第12図(3)で示されるように、フィルタ処理後
の圧力波形l12は実際の吸気圧の圧力波形11とほぼ
等しく、したがって吸気圧Pの時間変化率dP/dtを
正確に求めることによって、このような遅れに対する補
正を精度よく行うことができる。
前記時間変化率d P/d tは、以下のようにして求
められる。すなわち、サージタンク6への吸入空気流量
をQinとし、サージタンク6がらの流出空気量をQo
utとするとき、 ただし、ΔQは吸入空気流量の変化量であり、K1は定
数である。また流■制御弁36の制御デユーティをDU
TYとし、内燃機関1oの回転速度をNとすると、 Qln=に2・f(DUTY)−(:下       
−(4)Qout = K3−ry−N−P     
      −(5)ただし、K2.に3は定数であり
、ηは吸気効率であり、Poは大気圧である。したがっ
て前記第1式から、遅れ補正が行われた吸気圧Pは、P P = P、 + 丁「−Δt2=Pt 十に1a・Δ
Q−Δt2  −(6)ただし、PLは前記計算タイミ
ングでの吸気圧であり、K 1 a = 1 / K 
1である。
一方、クランク軸が180″CA間だけ回転するのに要
する時間をTとすると、 となる、この第7式においてΔt2は時間軸に対して一
定であり、これをBとおくと、 P = Pt 十Kla ・ΔQ・−・N−B    
  −、、(8)すなわち、フィルタ処理による遅延に
関しては、ΔQを正確に求めることによって、これらの
補正は一般性を持って精度よく求めることができる。
続いて、ΔQ/Nの算出方法について説明する。
流量制御弁36が急開したときの吸入空気流量。
inの変化は、第13図において参照符13で示される
ようになる。これに対して、サージタンク6の影響など
によって、該サージタンク6がらの流出空気流量Qou
tは、参照符14で示されるようになる。これら流量Q
 L n + Q o u tは、前記第4式および第
5式でそれぞれ示される。
内燃機関10の定常運転時にはQin=Qoutであり
、流量Qinを、流量制御弁36の制御デユーティDU
TYおよび吸気圧Pをパラメータとして、定常時の流量
Qoutを実測して予め求めておく、すなわち、前記第
5式におけるN−Pに相当する値は、第14図で示され
るように、制御デユーティDUTYを一定に保って吸気
圧Pを変化した場合の、各制御デユーティDUTYにお
けるNとPとの積値MAPを用いるとする。その結果、
流量Qinは第9式のように表すことができる。なお、
前記第14図で示されるグラフは、メモリ45内にマツ
プとしてストアされている。
Qin = K3 ・F7 ・MAP        
  −=(9)したがって、 と表すことができる。
しかしながらこの第10式において、MAP/NとP、
Iとは、内燃機関10の製造上のばらつきや経年変化な
どによって、実際の制御時には、定常状態において一致
しないことがあり、このため本実施例では、吸気圧PM
を計算によって求めた値Pcに置換えて用いる。吸気圧
P、lは、上述のようなばらつきなどによるずれが生じ
ても、その時間変化率d P/d tはほぼ同一であり
、したがって第6式で示される前述の遅れ補正と同様に
、・・・(11) と表すことができる。ただし、Pciは今回の計算値で
あり、Pc1−+は前回の計算値である。したがって、
MAP/Nと、計算で求めた値Pcとは定常時には必ず
一致し、また過渡時には制御デユーティDUTYの変化
に伴ってMAP/Nが急変し、値Pcはこれに一致する
ように追従変化する。したがって値Pcは、第12式に
基づいて、たとえば4 m5ec毎に逐次近似演算され
る。
ただし、K5=に1a−に3・y7である。
以上のようにして1、フィルタ処理による遅延および内
燃機関10のばらつきを考慮して補正値PCを求めたけ
れども、上記遅延が小さい場合や、制御をより簡潔に行
いたい場合には値Pcの代わりに実際の吸気圧P、Iを
用いても制御可能である。
また、内燃機関10には、前述のようにして求められた
吸気圧の計算値Pcを用いて、たとえば流量制御弁36
の制御デユーティを増加した場合、該増加に対応して値
Pcが増加してから、実際に発生トルクが増加し、回転
速度NEが上昇するまでにはかなりの応答遅れがある。
このため本実施例では、前記応答遅れに対応して、上述
のようにして求められた値Pcに更に第13式で示され
る遅延処理を行って、実際の内燃機関10の応答特性に
対応した吸気圧の計算値PcFaを求める。
ただし、PcFOは前回のPcFaの計算値であり、h
3は定数で、たとえば4に選ばれる。
この値PcFaと、値Pcとの小さい方の値を遅延吸気
圧PcFとし、該遅延吸気圧PcFを用いて流量制御弁
36の制御デユーティ演算を行う。
すなわち、値Pc、PcFaがそれぞれ第15図におい
て参照符15.16で示されるとき、遅延吸気圧PcF
は参照符17で示される値となる。
この遅延吸気圧PcFを用いることによって、前記時刻
t2.t5で示される急激な制御が行われた後において
、制御デユーティを安定して収束させることができる。
第16図〜第19図は、上述のアイドル回転速度制御動
作を説明するためのフローチャートである。第16図は
内燃機関10の回転速度NEを求めるための動作を表し
、この動作は内燃機関1゜の各気筒間の行程差による誤
差の少ないタイミング、たとえば4気筒であるときには
1.80’CA毎に行われる。ステップS1では、クラ
ンク角検出器27によって回転速度NEが計測され、ス
テップS2では、前記ステップS1における計測結果と
前回の計測結果とから時間変化率ΔNEが計算された後
、他の動作に移る。
第17図は吸気圧P、を求めるための動作を表し、ステ
ップallで吸気圧検出器23の計測結果が、アナログ
/デジタル変換器42でデジタル変換されて処理回路4
3に読込まれる。この動作は、たとえば2 m5ec毎
の変換動作のたび毎に行われる。
第18図は前述の第12式で示される補正演算を説明す
るためのフローチャートであり、たとえば4 m5ec
毎の、スロットル弁開度検出器22によって検出される
スロットル弁開度θのアナログ/デジタル変換動作のた
び毎に行われる。ステップs21ではスロットル弁開度
θが読込まれ、ステップs22では前記ステップs21
で求められたスロットル弁開度θと後述のステップs3
0で求められる値Pcとから、前記第14図で示される
グラフに基づいてマツプ値MARが読出される。
ステップs23では前記値MAPと回転速度NEとが除
算され、ステップs24でその除算結果から前記値Pc
が減算される。ステップs25では、前記ステップs2
4における減算結果が正であるかまたは負であるかに対
応して、後述のステップs30における値Pcの近似演
算のための符号がセットされる。ステップs26では、
そのセットされた符号が正であるか否かが判断され、そ
うでないときにはステップs27で、前記ステップs2
4における減算結果の絶対値が演算された後ステップs
28に移り、そうであるときには直接ステップs28に
移る。
ステップs28では、前記ステップs24における減算
結果と回転速度NEとが乗算される。ステップs29で
は前記値に5とステップs28で求められた演算結果と
が乗算され、この乗算結果を用いて、ステップs30で
前記ステップs25においてセットされた符号に基づい
て、前記値PCが更新される。このようにして、前記第
12式で示される値Pcの近似演算が行われる。なお前
述したように、値Pcの代わりに実際の吸気圧Pを用い
た場合は、この第18図で示される動作は不要となる。
第19図は、アイドル回転速度を制御するための流量制
御弁36のデユーティ制御動作を説明するためのフロー
チャートである。ステップn1では、内燃機関10が停
止されているか否がが判断され、そうであるときにはス
テップn2で流量制御弁36の制御デユーティDUTY
が0%に設定され、ステップn2aで実際の吸気圧P、
が前記値PcFaの初期値として設定された後ステップ
n41に移り、内燃機関10が運転されている′ときに
は、ステップn3に移る。
ステップn3では、180’CA間の回転速度NEの変
化を検出できる状態となったが否が、すなわち前記ステ
ップsl、s2の動作が終了した所定の演算タイミング
となったか否がが判断され、そうでないときにはステッ
プn55に移り、そうであるときにはステップn4に移
る。
ステップn4では、内燃機関10が180°CAだけ回
転するのに要した時間7180に基づいて、回転数計算
が行われる。またステップn5では、前記ステップs3
0で求められた値Pcがら前記第13式に基づいて値P
cFaが計算される。
ステップn8では、冷却水温度検出器24によって検出
される冷却水温度に対応して決定されるアイドル回転速
度の増分NTADDIが求められる。
ステップn9では、内燃機関10がスタータモータ33
によって起動されて始動してがら、予め定める時間、た
とえば2秒が経過したが否がが判断され、そうでないと
きにはステップnloで、アイドル回転速度の増分NT
ADD2が、たとえば300 rpmに設定された後ス
テップnilに移り、そうであるときには直接ステップ
nilに移る。この増分NTADD2は、内燃機関10
の各部への潤滑油の供給を速やかに行うための値であり
、後述のステップn42〜n44で示されるように、前
記2秒が経過してがら時間経過に伴って減少されてゆく
ステップnilでは、空調検出器30やニュートラル検
出器31の検出結果、さらには電力負荷の使用状況など
に応じて、基本アイドル回転速度NTBASEが求めら
れる。ステップn12では、前記基本アイドル回転速度
NTBASEに、増分NTADDI、NTADD2が加
算されて目標回転速度NTが求められる。ただしこのと
き、該目標回転速度NTの最大値は125 Q rp+
eに設定される。
ステップn13では、スタート検出器29の出力に基づ
いて、スタータモータ33が起動されている始動時であ
るか否かが判断され、そうであるときにはステップn1
4で、制御デユーティDUTYは前記冷却水温度に対応
して決定される始動時の制御デユーティDSTARTに
設定された後、ステップn15に移る。前記ステップn
13において始動時でないときには、ステップn16に
移り、スロットル弁5が全閉状態であるアイドル状態で
あるか否かが判断され、そうでないときにはステップn
15で、後述する急制御フラグFPC8が零にリセット
された後、ステップn41に移り、そうであるときには
ステップn17に移る。
ステップn17では前記ステップs21〜S30で求め
られた値Pcと、誤値Pcを用いて前記ステップn5で
第13式に基づいて求められる値PcFaとのどちらが
大きいかが判断され、ステップn18またはn19で小
さい方の値が遅延吸気圧PcFに設定されてステップn
21に移る。
ステップn21では、前記ステップS2で求められた時
間変化率ΔNEが、前記第5式で示される閾値L2以下
であるか否かが判断され、そうであるとき、すなわち回
転速度NEが低下しているときにはステップn22に移
り、該回転速度NEが前記閾値L4以上であるか否かが
判断され、そうでないとき、すなわち前記時刻t2で示
される制御デユーティDUTYの急激な増加制御を行う
必要のあるときにはステップn23に移る。ステップn
23では、前記急制御フラグFPC3に対応して設けら
れ、増加制御または減少制御のどちらを行う必要がある
かを表すフラグFPSMLが1にセットされて増加制御
を行う必要があることが表され、ステップn31に移る
前記ステップn21において、変化率ΔNEが閾値L2
より大きいとき、および前記ステップn22において回
転速度NEが前記閾値L4より高いとき、すなわち制御
デユーティの急激な増加制御を行う必要のないときには
ステップn25に移る。ステップn25では、変化率Δ
NEが前記第6式で示される閾値L1以上であるか否か
が判断され、そうであるとき、すなわち回転速度NEが
上昇中であるときにはステップn26で、回転速度NE
が前記閾値L3以下であるか否かが判断され、そうでな
いとき、すなわち急激な減少制御を゛行う必要のあると
きにはステップn27に移る。
ステップn27では、前記フラグFPSMLが0にリセ
ットされて前記ステップn31に移る。
ステップn31では、前記急制御フラグFPC8が1に
セットされて、制御デユーティの急激な増加または減少
制御が行われていることを表す。
ステップn32では、それまでの制御デユーティDUT
Yに、回転速度NEの時間変化率ΔNEに基づいて、前
記第6図から求められる増分ΔD2が加算されて制御デ
ユーティDUTYが更新される。ステップn33では、
この更新された制御デユーティDUTYが、10〜90
%の範囲内に制限される。この動作は、制御デユーティ
DUTYを、流量制御弁36が該制御デユーティDUT
Yに正確に対応するように、すなわち流量制御弁36の
正確な動作が保証できる範囲内となるように行われる。
ステップn34では、回転速底NEが上昇中であるか否
かが判断され、そうであるときにはステップn35で、
該回転速度NEが前記閾値15以上、L4以下であるか
否かが判断され、そうであるときにはステップn36に
移る。ステップn36では、前記第9図において期間W
21で示されるように、値KDPCaが変化率ΔNEに
よって更新され、ステップn41に移る。また、前記ス
テップn34において回転速度NEが上昇中でないとき
、およびステップn35において回転速度NEが前記閾
値L5以上、L4以下の範囲外であるときには、直接ス
テップn41に移る。
ステップn41では、前記ステップn32.33で求め
られた急激な増加/減少制御時の制御デユーティ、また
は後述するステップn57.n33で求められる積分制
御時の制御デユーティ、もしくは後述のステップn62
〜n64で求められる戻し制御時の制御デユーティに基
づいて、流量制御弁36がデユーティ制御される。
ステップn42では、予め定める時間、たとえば1秒が
経過したか否かが判断され、そうでないときには動作を
終了し、そうであるときにはステップn43に移る。ス
テップn43では、前記増分NTADD2が0であるか
否かが判断され、そうであるときには動作を終了し、そ
うでないときにはステップn44で、該増分NTADD
2が10 rpmだけ減算されて更新された後、動作を
終了する。
前記ステップn25において変化率ΔNEが閾値し1未
満であるときおよびステップn26において、回転速度
NEが閾値L3より高いとき、すなわち前述のような急
制御が行われないときにはステップn50に移る。ステ
ップn50では回転速度NEが目標回転速度NTより予
め定める値、たとえば200rp−だけ低い閾値L6以
下であるか否かが判断され、そうであるとき、すなわち
非常にエンストし易い状態であるときにはステップn5
1に移り、そうでないときにはステップn52に移る。
ステップn51では急制御フラグFPC8がlであるか
否かが判断され、そうであるとき、すなわちmmデユー
ティDUTYの急激な増加/減少制御が行われた直後で
あるときにはステップn6・0へ移る。ステップn60
では、前記急制御フラグFPCSがOにリセットされ、
ステップn6Lでは、目標回転速度NTと遅延吸気圧P
cFとの積値から、内燃機関10のトルクに関連するパ
ラメータである吸入空気流量の目標値αが設定される。
ステップn62では、制御デユーティDUTYに予め定
める増分ΔD3が加算または減算される。すなわち、フ
ラグFPSMLがOのときには増分ΔD3が加算され、
1のときには増分ΔD3が減算される。
ステップn63では、ステップn62で更新された制御
デユーティDUTYと、遅延吸気圧PcFとに基づいて
、前記第14図で示されるグラフから値MARが読出さ
れ、この値MARが前記ステップn61で設定された目
標値αとほぼ等しいか否かが判断され、そうでないとき
にはこれらステップn62.n63を繰返し、こうして
目標値αにほぼ等しくなると、ステップn64に移る。
ステップn64では、上述のようにして求められた戻し
制御時の制御デユーティが、増分ΔD4だけ上乗せされ
て更新された後、前記ステップn34に移る。
また、ステップn52では前記フラグFPSMLが1に
セットされ、ステップn53では急制御フラグFPC3
が1にセラ■・される、ステップn54で増分ΔD2が
50%にセットされた後、ステップn32以降の動作に
移って、制御デユーティDUTYの急激な増加制御が行
われ、こうしてエンストが防止される。
前記ステップn51において急制御フラグFPC8が1
でないとき、すなわち前記ステップn60〜n64で示
される戻し制御が行われた後であるときにはステップn
55に移る。ステップn55では、たとえばNE=60
Orpm”qは50 m5ecである180°CAタイ
ミングより長く、流量制御弁36の応答速度に対応した
、たとえば100II!!eeタイミングとなったか否
がが判断され、そうでないときにはステップn41に移
り、そうであるときにはステップn56に移る。
ステップn56では、前記ステップn4で求められた回
転速度NEが不感帯Wl内であるが否がが判断され、不
感帯Wl外であるときにはステップn57に移り、回転
速度NEと目標回転速度NTとの差に対応して、前記第
5図で示されるグラフに基づいて増分ΔD1が読出され
て制御デユーティDUTYが更新された後ステップn3
3に移リ、こうして積分制御が行われる。
ステップn56で回転速度NEが不感帯Wl内であると
きには、ステップn58で、前回の制御時においても不
感帯Wl内であったか否かが判断され、そうであるとき
には前記ステップn34に移り5そうでないとき、すな
わち不感帯Wl外からWl内に入った直後には前記ステ
ップn61に移り、その時点における吸入空気流量を維
持するように、制御デユーティDUTYが瞬時に修正さ
れる。
このように本発明に従う制御装置1では、負荷変動によ
る急激な回転速度NEの落込みが検出されたときには、
流量制御弁36の制御デユーティDUTYを、回転速度
NEの変化率ΔNEに応じた増分ΔD2だけ変化して速
やかに落込みを抑える。また回転速度NEの落込みが収
まったときには、その時点における吸入空気流量の目標
値αに対応する制御デユーティDUTYまで、予め定め
る増分ΔD3ずつ急激に減少した後、増分ΔD4を上乗
せする。したがって大きい制御ゲインで、かつ吹上がり
が生じるような過制御となることなく、良好な安定性を
確保することができるとともに、増分ΔD3による戻し
制御時においても、エンストを確実に防止することがで
きる。
また、負荷変動によって回転速度NEが上昇した場合も
同様に、吹上がりなどを速やかに抑えるとともに、過制
御によるエンストを確実に防止することができ、こうし
て応答性と安定性とを兼ね備えたアイドル回転速度制御
を行うことができる6さらにまた、回転速度NEが不感
帯W1外からWl内に入ったときには、その時点におけ
る吸入空気流量を維持するように、制御デユーティDU
TYを瞬時に修正するようにしたので、定常安定性を損
なうことなく、積分制御時のゲインを大きくして応答性
を向上することができる。
また、回転速度NEの急激な落込み/上昇が検出された
ときには、流量制御弁36の応答タイミングに拘りなく
、上述のようなたとえば180゜CA毎の予め定める演
算タイミングで制御デユーティDUTYの増加/減少制
御を行うようにしたので、エンストや吹上がりをさらに
確実に防止することができる。
さらにまた、このように負荷変動に対する応答性が向上
することによって、制御量W11に取込むべき各種の機
器出力やセンサの測定結果などは必要最小限とすること
ができ、これによって構成を簡略化することができる。
発明の°効果 以上のように本発明によれば、アイドル用のバイパス側
路に設けた流量制御弁の制御量を、内燃機関の定常運転
時には該制御量の演算タイミングより長い、流量制御弁
の応答速度に対応したタイミング毎に変化し、回転速度
の急激な落込み/上昇が検出されたときには、前記応答
タイミングに拘わらず、直ちに、比較的大きい変化率で
増加/減少するようにしたので、定常安定性を損なうこ
となく、負荷変動によって回転速度が急激に落込み/上
昇した場合であっても、エンストや吹上がりを生じるこ
となく、速やかに目標回転速度に収束させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の内燃機関の制御装置1とそ
れに関連する構成を示すブロック図、第2図は制御装置
1の具体的構成を示すブロック図、第3図は負荷変動時
のアイドル回転速度制御動作を説明するためのタイミン
グチャート、第4図は積分制御動作を説明するためのタ
イミングチャート、第5図は積分制御時における増分Δ
D1の変化を示すグラフ、第6図は急制御時における増
分ΔD2の変化を示すグラフ、第7図は回転速度NEに
対する値KDPCの変化を示すグラフ、第8図は目標回
転速度NTと回転速度NEとの差に対応する補正値h1
の変化を示すグラフ、第9図は値KDPCaの更新動作
を説明するための回転速度NEの変化を示すグラフ、第
10図は内燃機関10の振動等に対する誤制御防止動作
を説明するためのタイミングチャート、第11図は回転
速度NEと目標回転速度NTとの差に対する補正値h2
の変化を示すグラフ、第12図は制御デユーティDUT
Yが変化された過渡時における動作を説明するためのタ
イミングチャート、第13図はサージタンク6への吸入
空気流量Qinと流出空気流量Qoutとの関係を示す
グラフ、第14図は各制御デユーティDUTYにおける
吸気圧P、Pc、PcFの変化に対する値MAPの変化
を示すグラフ、第15図は内燃機関10の発生トルクの
応答遅れを考慮した遅延吸気圧PcFの変化を示すグラ
フ、第16図〜第19図はアイドル回転速度制御動作を
説明するためのフローチャートである。 1・・・制御装置、4.7・・・吸気管、5・・・スロ
ットル弁、6・・−サージタンク、8・・・燃料噴射弁
、10・・・内燃機関、14・・・排気管、20〜31
・・・検出器、35・・・側路、36・・・流量制御弁
、43・・・処理回路゛、45・・・メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スロットル弁の上流側と下流側とをアイドル用の
    バイパス側路で連通し、その側路に流量制御弁を設け、
    予め定める演算タイミング毎に前記流量制御弁の制御量
    を演算し、前記演算タイミングより長い流量制御弁の応
    答速度に対応したタイミング毎に、前記演算された制御
    量となるように流量制御弁に制御出力を導出し、内燃機
    関の回転速度を目標回転速度に維持する内燃機関のアイ
    ドル回転速度制御装置において、 前記回転速度の急激な落込み/上昇が検出されたときに
    は、前記流量制御弁の応答タイミングに拘わらず、比較
    的大きい変化率で、前記流量制御弁の制御量を増加/減
    少することを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制
    御装置。
  2. (2)前記流量制御弁の制御量の増加/減少によつて、
    前記時間変化率が零、あるいはほぼ零となつた時点で、
    その時点における吸気管圧力、または該吸気管圧力と回
    転速度との積値に関係した値を維持、あるいは緩やかに
    変化することができる値まで前記制御量を急激に減少/
    増加することを特徴とする請求項第1項記載の内燃機関
    のアイドル回転速度制御装置。
  3. (3)前記吸気管圧力は、流量制御弁の制御量変化に対
    する内燃機関の発生トルクの応答遅れを考慮して求める
    ことを特徴とする請求項第2項記載の内燃機関のアイド
    ル回転速度制御装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56116119A (en) * 1980-02-18 1981-09-11 Nissan Motor Co Ltd Controller for engine rotational frequency
JPS59110843A (ja) * 1982-12-16 1984-06-26 Mitsubishi Electric Corp エンジンのアイドル回転制御装置
JPS6019934A (ja) * 1983-07-12 1985-02-01 Toyota Motor Corp 内燃機関の回転数制御方法

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