JPH0387225A - 射出成形機の制御方法及びその装置 - Google Patents

射出成形機の制御方法及びその装置

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JPH0387225A
JPH0387225A JP22616789A JP22616789A JPH0387225A JP H0387225 A JPH0387225 A JP H0387225A JP 22616789 A JP22616789 A JP 22616789A JP 22616789 A JP22616789 A JP 22616789A JP H0387225 A JPH0387225 A JP H0387225A
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pressure
injection
resin
molding machine
injection molding
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JP22616789A
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Misao Fujikawa
操 藤川
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Sodick Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は射出成形機の制御、すなわち樹脂温度を応答良
く制御し、ひいては上記樹脂の流動抵抗を適応制御する
方法並びにその装置に関するものである。
(従来技術) 射出成形機の射出工程は充填工程と保圧工程に大別され
、充填工程においては樹脂がスプル、ランナー ゲート
な経てキャビティ内に充填される。上記充填工程での成
形条件として主なものに、樹脂温度、射出圧力、射出速
度、金型温度か存在するが、これら各条件は成形される
製品の材質、形状、それに使用される金型に合わせて最
適な条件値に設定される。しかし上記各条件は相互に独
立な条件ではなく、1つの条件値の変更に伴って他の条
件値も変化するといった相関関係にあり、例えば樹脂温
度が低くなると粘度が高くなり流動抵抗が増加して射出
圧力は上昇する。又射出速度を速くすると上記射出圧力
は上昇する。
トコ口で、射出速度や射出圧力の制御は直接的で応答性
が良いが、上記樹脂温度の制御は検出を含めて熱伝導に
よっているため応答性が悪し\とし)う問題点がある。
すなわち、射出シリンダー内では射出シリンダーの外周
を覆って設けられたノSンドヒー夕を介して樹脂温度を
制御し、金型内においてはキャビティ近傍に設けられた
管路中を循環する熱媒体を介して樹脂温度を制御するが
、これらいずれも熱伝導によってなされている。
このため、従来の射出成形の充填工程では、樹脂温度の
制御は出来るたけ所定の最適温度に保つように発熱体自
体な定値制御するにとどまり、射出速度を独立変数的な
制御条件としてfiI極的に制御し、射出圧力を工程中
の異常を検出するための従属変数的な条件として、専ら
検出される受動的な条件としている。そして上記射出圧
力による異常検出は時間又は位置のいずれか、若しくは
両者の設定された時間や位置における数個の検査点の射
出圧力値を予め設定された許容範囲と比較することで行
なわれる。
しかしながら、樹脂はそれ自体の分子量のバラツキや乾
燥度合いの影響により樹脂温度が同じであっても、流動
抵抗が若干変化することがよくある。流動抵抗が低くな
ると、ジェツテイング、エアーマーク、ガス焼け、オー
バーパック、パリ等の不良発生の原因となり、逆に流動
抵抗が高くなればフローマーク、ウェルドライン、金型
面の転写不良、ショートショット、さらに強度不足等の
不良品が発生する。したがって、樹脂の流動抵抗は、成
形品の品質に大きな影響を与えている訳であるとはいっ
ても、樹脂温度と流動抵抗とは樹脂により異なる一定の
比例関係にあることは明らかな事実であり、流動抵抗の
若干の変化に対し、樹脂温度の増減で対応可能である。
しかし、上記樹脂温度の制御は上記のごとく検出を含め
て熱伝導によっているため応答性が悪く、樹脂温度の制
御を速やかに行なって常に最適状態に保つことは難しく
、これは時間的な制御遅れが大きな要因となっている。
(本発明の目的) このように従来の制御方法では流動抵抗に若干の変動を
生じた時、最適にコントロールすることが容易でなく、
成形品に上記のごとき問題が発生する。本発明はこれら
問題点の解決を目的としたもので、樹脂温度を応答良く
制御して樹脂の流動抵抗を最適に保ち、ひいては高品質
の成形品が得られる制御方法並びに制御装置を提供する
(本発明の構成) 本発明では樹脂の流動抵抗の変動を精緻に解析するため
圧力変化速度(ΔP/ΔT)なるファクターを用いる。
圧力変化速度は射出時に発生する充填圧力の反力として
検出される射出圧力の時間当たりの変化率であって、圧
力変化速度を時間と射出圧力との波形曲線からモニタリ
ング、演算して求め、求められた値が予め設定された許
容範囲内に存在しているか否かを判定する。上記許容範
囲から外れた場合には可塑化時の樹脂内圧すなわち静水
圧を予め設定されているプログラムによる制御に重ねて
増減制御することで、スクリューの回転に伴い発生する
樹脂の内部剪断発熱量を制御して樹脂温度を制御し、ひ
いては流動抵抗を最適状Bcコントロールする。
したがって、上記の樹脂温度制御を行なうために、本発
明の制御装置には射出工程中の射出圧力を検出する手段
と、射出圧力の時間当たりの変化率(圧力変化速度ΔP
/ΔT)をモニタリング・演算する手段、圧力変化速度
の設定値を定める手段、圧力変化速度の上記演算値と設
定値とを比較する比較手段、該比較手段からの比較値を
射出速度等の条件下に処理し、可塑化工程の可塑化樹脂
の静水圧の増減を決定する処理決定手段と、そして上記
比較手段からの出力信号により可塑化樹脂の静水圧を制
御する制御器を備えている。
(作 用) 本発明はこのように制御方法及び制御装置を構成する訳
で、前記バンドヒータによる温度制御にもかかわらず樹
脂の粘度が若干でも変化すれば流動抵抗も変動し、必然
的に射出圧力の圧力変化速度(ΔP/ΔT)に変化をも
たらす。上記圧力変化速度(ΔP/ΔT)が予め設定さ
れている許容範囲内であるならば問題はないが、許容範
囲外となれば、後続する可塑化工程において、樹脂に受
ける静水圧か予め設定されているプログラムによる制御
に重ねて増減制御され、樹脂に発生する内部剪断発熱量
が制御される。すなわち、可塑化スクリューの回転速度
は、一定ないしは予めの設定により段階的に変化し、バ
ンドヒータによる加熱も一定に制御するたけにとどまっ
ているので、上記静水圧の増減により可塑化された樹脂
の温度が、予め設定された温度より上下することになる
。圧力変化速度(ΔP/ΔT)が大きくなれば樹脂の流
動抵抗を小さくするために可塑化樹脂の静水圧を上昇さ
せ、逆に圧力変化速度(ΔP/ΔT)が小さくなれば静
水圧を低下させる。上記静水圧が上昇すれば内部剪断発
熱量は多くなり、静水圧が低下すれば内部剪断発熱量は
減少するからである。この場合、可塑化樹脂の静水圧を
設定された圧力変化速度の基準値と、検出演算された圧
力変化速度の差(変動幅)に応じて増減させることもあ
り得る。
このように樹脂の内部剪断発熱量のHmによって樹脂温
度を応答良くコントロールし、ひいては樹脂の流動抵抗
が最適状態に保たれる。
以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
(実施例) 第1図はインラインスクリュー式射出成形機、特にサー
ボモータ駆動式の成形機に本発明の制御装置を具備した
実施例である。上記成形機では、ホッパー5に投入され
た粒状の樹脂はバンドヒータ6によって加熱されている
上記スクリューシリンダー3内へ流れ込み、バンドヒー
タ6から伝達される熱とスクリュー7の撹拌、圧縮作用
による内部剪断発熱とによって可塑化計量され、可塑化
された樹脂は金型1内に形成されているキャビティ2内
にスクリューシリンダー3の先端ノズル4からスクリュ
ー7の前進により射出される。
可塑化、計量工程と射出工程は公知技術と同一であるが
、以下説明する。
スクリュー7はサーボモータ8によって回転駆動される
が、サーボモータ8の主軸には歯車9が取着され、該歯
車9はスクリュー7端のスプライン軸10に係合してい
る歯車11と噛み合っている。
したがって、サーボモータ8が駆動すればスクリュー7
は回転する。又スクリュー7の前進はサーボモータ12
の駆動で行なわれる。サーボモータ12の主軸に取着さ
れた歯車13はスクリュー7と同名を成して結合されて
いるボールねじ15に軸支されている歯車14と噛み合
っており、該歯車14が回転すればボールねじ15との
間に介在するボール16.16・・・を介してボールね
じ15を軸方向に移動させるので、これと連結している
スクリュー7が前進・後退する。更に、サーボモータ1
2がほとんど回転しない時にあっても、供給する電流を
制御することにより、サーボモータ12の回転トルクを
制御し、ボールねじ15を介してスクリュー7の推力を
制御することが出来る。ホッパー5に投入された粒状樹
脂は落下してスクリューシリンダー3に流入しバンドヒ
ータ6によって加熱されるとともに、スクリュー7の回
転と、後述する前方への推力(背圧)とにより、撹拌、
圧縮され、内部剪断発熱を伴って可塑化されながら、ス
クリュー7の前方に送られる。
このときスクリュー7の推力(背圧)は該サーボモータ
12の回転トルクにより制御される。スクリューが回転
すると樹脂は前方に送られるが、ノズルは図示しない弁
で間室されているので、溶融樹脂はスクリューシ・リン
ダ3の前方に充満する。それで、スクリュー7は樹脂か
らの反力によって後退しようとするが、この反力に対抗
するように推力すなわち背圧が与えられている。この背
圧の作用でスクリュー7が容易に後退しないため、可塑
化中の樹脂は背圧に応じた静水圧を受け、内部剪断発熱
量が制御される。このようにスクリュー7が背圧を受け
ながら回転し、溶融樹脂の計量かなされる。勿論、スク
リュー7の外径が後方から前方へと徐々に大きくなって
いるので、粒状樹脂は該スクリュー7の溝部で圧縮され
、前記背圧の制御により溝部での圧縮力が制御されるこ
とはいうまでもない。又後退するにしたがい、可塑化溶
融のためのスクリュー7の有効長が短くなるので、通常
はスクリュー7の後退に従って段階的に背圧を上昇させ
るように予め設定されている。射出時にはスクリュー7
は前進して、可塑化計量された可塑化樹脂が金型1内へ
送り出される。このとき射出速度を制御することは、公
知技術と同一である。
以下、公知の成形機において、本発明を実施した構成を
以下に示す。
ボールネジ15と上記スプライン軸10との間には水晶
圧電センサー17(ロードセル)か介在し、射出圧力(
P)としてスクリュー7に作用する軸圧を水晶圧電セン
サー17により検出することが出来る。
制御装置を構成するトリガー設定器は、射出圧力を検出
開始する圧力をトリガーに設定し、トリガーはパルス発
振器によって発されるクロックにより計時するタイマー
を起動し、タイマーは演算器の測定時間を設定する。演
算器は上記トリガーによる開始時の射出圧力を記憶する
とともにタイマー設定時間終了時の射出圧力を記憶し、
後者と前者の値の差を測定時間で除した値を圧力速度変
化率、すなわち圧力変化速度(ΔP/ΔT)の測定値と
して出力する。この出力信号は比較器へ入ることになり
、該比較器は圧力変化速度設定器により設定された基準
値と演算器による測定値を比較し、その差をA/D変換
器を介してCPUに伝達する。CPUはスクリューシリ
ンダー3の検出温度に変動がないか、スクリュー7の回
転速度及び射出速度が設定速りに作動しているか、金型
の温度調整か正常かを判断した上で、上記圧力変化速度
(ΔP/ΔT)の変動差に応じたスクリュー7の推力、
すなわち該推力をもたらすサーボモータ12の回転トル
クの増減を決定する。この時、同時にその差に応じてバ
ンドヒータ6の温度もCPUか再設定する。IloはC
PUからの各種情報を振り分けるが、温度制御に関する
情報はD/A変換器を経由してバントヒータ6を制御し
、サーボモータ12の回転トルク制御情報はサーボモー
タ制御器へ入る。サーボモータ制御器は、上記制御情報
に応じてサーボモータ12のトルクを制御する。勿論、
ここで上記制御装置に用いられる圧力検出手段、演算手
段、設定手段、比較手段、処理決定手段、及び制御器の
形態及び構成は問わない。又、CPUは上記トリガー設
定器、圧力変化速度設定器、演算器、比較器とアクセス
することも出来る。このときは、樹脂が決定され、金型
のランナーゲート、キャビティの経路・形状が決定され
れば、ある程度の成形条件が予想されるので、初期値と
しての各位をCPUで演算設定することが可能であり、
試行成形でその値を修正するだけで成形運転を開始し得
る。
又本発明の制御装置において、CPUを用いないで前記
比較器よりの出力を直接サーボモータ制御器へ入力し、
該サーボモータ制御器を制御することも可能である。
しかして、射出工程において流動抵抗に変動があった時
は、第2図の説明に示すように射出圧力が変化する。射
出圧力は水晶圧電センサー17によって検出さ□れ、演
算器により射出圧力Pの時間当りの変化率、即ち、圧力
変化速度(ΔP/ΔT)としてモニタリング演算される
。演算された圧力変化速度は基準圧力変化速度と比較さ
れ、該基準値との差(変動幅)がCPUに入力される。
CPUは上記変#jJIIImが、設定された許容範囲
から外れていないかを判断し、外れている場合は他の射
出条件、即ち、樹脂温度、金型温度、射出速度が設定通
りかをチエツクする。このチエツクは公知のフィードバ
ックで行ない、特に図示、説明しない。設定通りであれ
ば、CPUは可塑化工程でサーボモータ12のトルクを
制御し、上記変動幅に応じた背圧、即ち静水圧が可塑化
中の樹脂にかかるようにする。このようにして背圧の増
減により、溶融樹脂の温度が速やかに変化するので、流
動抵抗も速やかに最適状態に制御される。もちろん、変
動幅が大きいときは、樹脂温度の制御で対応できないの
で、この時は異常と判断される。また、上記の背圧を増
減するときには、バンドヒータの温度も再設定され、樹
脂温度が最適な流動抵抗を示すように制御される。熱伝
導により徐々に樹脂温度が制御され、流動抵抗を基準と
した圧力変化速度の基準値に安定すれば、可塑化樹脂の
静水圧を変動させる必要はなくなり全体が安定する。以
上において、上記背圧を上記変動幅に応じて増減するこ
とも出来る。
本発明では可塑化樹脂の静水圧の増減を、上記圧力変化
速度(ΔP/ΔT)を基準にコントロールする訳である
が、圧力変化速度(ΔP/ΔT)なるファクターは演算
の都合上、該ファクターの逆数と成る一定圧力変化に対
する所要時間を制御ファクターとして用いることも可能
である。
前記第1図にて説明したインラインスクリュー式射出成
形機はスクリュー7を押圧する推力の駆動源として油圧
を用いることも多く、射出シリンダーを装着した成形機
も多用されている。したかって、この場合には可塑化樹
脂の静水圧を制御するスクリュー7の推力は、射出シリ
ンダー内に送り込まれる油圧であって、該油圧をコント
ロールする圧力制御弁を制御することになる。すなわち
、CPUからの出力信号をIloからD/A変換器を経
て圧力MW弁へ入力し、油圧ポンプから射出シリンダー
へ送られる油圧を該圧力制御弁でもってコントロールし
、スクリュー7の推力、ひいては可塑化樹脂の静水圧を
調整する。このとき、射出圧力を油圧センサーで検出す
ることも出来る。
第2図は充填開始から保圧工程に入る直前までの射出圧
力曲線を表示している。同一の樹脂、金型を使用し、射
出ピストン推力、設定された一連の射出速度に変動がな
ければ、樹脂の流動抵抗の大小に応じて例えばa −d
に示すような射出圧力1tll線が波形曲線としてもモ
ニタリングされる。
aは最も流動抵抗の大きい場合、dは流動抵抗の小さい
場合である。これら圧力曲線においてAの領域はランナ
ー通過時を、Bの領域はゲート通過時に当たる。そこで
全圧力曲線Cをもっとも成形性能が良い基準曲線である
とすれば、上記圧力曲線Cでのトリガー作動時の圧力(
Po)から時間(ΔT)経過後の増加圧力(ΔP0)を
ΔTで除して得られる圧力変化速度(ΔP、/ΔT)を
基準値として設定器に記憶させる。通常トリガー設定圧
力はゲート通過後、キャビティ充填時の安定した状態に
することが望ましいが、この範囲に限らず充填開始から
保圧までの全体をとらえるものであってもよい。そして
、引き続き上記演算器からの出力信号である圧力変化速
度(ΔP/ΔT)を比較器によって対比する。上記圧力
曲線において、曲線aの場合は、圧力変化速度(ΔP、
/ΔT)〉(ΔPe/ΔT)、曲線dの場合は、圧力変
化速度(ΔPa/ΔT)く(ΔPc/ΔT)となる。こ
のように比較した差に応じて上記比較器から出されたア
ナログ信号は、A/D変換器を通してディジタル信号に
変換され、該ディジタル信号はCPUで前記のように処
理され、スクリュー7の背圧、ひいては可塑化樹脂の静
水圧を制御する。
ところで、以上はインラインスクリュー式射出成形機を
対象として説明したが、本発明の制御装置はプリプラ式
射出成形機にも適用可能である。
第3図は射出プランジャ20が後退限にあるとき、はじ
めて可塑化シリンダ19と射出用加熱シリンダ21とを
連通ずる樹脂流通孔24が開口するよう構成したブリブ
ラ式射出成形機に本発明を具備した制御装置の実施例で
ある。前記プリプラ式射出成形機は同図に示す通り、ホ
ッパー5に投入された樹脂な可塑化する装置と、可塑化
された樹脂を金型1内へ射出する装置がそれぞれ分かれ
ている。可塑化する装置としては、可塑化スクリュー1
8を内蔵した可塑化シリンダー19が、一方可塑化樹脂
を射出する装置としては、射出プランジャー20を内蔵
した射出用加熱シリンダー21がこれらに相当する。ま
た、樹脂流通孔24は、射出プランジャー20か後退限
にあるとき、はじめて間口する位置に設けられている。
上記可塑化シリンダー19及び射出用加熱シリンダー2
1の外周にはバンドヒータ6がそれぞれの所定の箇所に
取着され、一方可塑化スクリユー18は油圧モータ22
によって回転駆動される。
しかして、ホッパー5内の粒状樹脂はバンドヒータ6に
よる加熱と可塑化スクリュー18の撹拌、圧縮とにより
可塑化され、射出プランジャー20が前もって後退して
いる射出用加熱シリンダー21へ送り出される。射出用
加熱シリンダー21へ入った可塑化樹脂は、射出ピスト
ン23によって上記射出プランジャー20が前進するこ
とにより、金型1内へ射出される。
この場合、樹脂の流動抵抗を最適に保つため、樹脂温度
がコントロールされる訳であり、このとき可塑化樹脂の
静水圧の制御は、可塑化スクリュー18を内蔵する可塑
化シリンダー19内の樹脂が対象となるので、流通孔2
4の樹脂通過断面を増減させる手段によっている。すな
わち、流通孔24の途中に公知の流量制御弁を配置し、
静水圧を上昇させ、樹脂温度を高めたい場合には流量*
を側弁を絞り、逆に静水圧を低下させて樹脂温度を降下
させたい場合には、流量制御弁を開くように制御する。
第4図は第3図のA部拡大図を示したもので、流量制御
弁25は流通孔24の途中に回動可能な状態で取着され
、回動角(θ)の度合いによって可塑化樹脂の流れ抵抗
が左右され、ひいては可塑化シリンダー19内の静水圧
が上・下する。流量制御弁25はパルスモータによって
駆動し、該パルスモータの回転角度は、パルスモータ制
御器によりコントロールされている。パルスモータ制御
器へは第3図に示す制御装置においてCPUからの出力
信号がIloを経て入力される訳で、圧力変化速度(Δ
P/ΔT)の変動差に応じてパルスモータの回転角度が
CPUによて設定され、該パルスモータにより流量制御
弁25の回動角(θ)が与えられる。勿論、流量制御弁
25の機橘はこれに限定されるものではない。また、イ
ンラインスクリュー式における場合と同様に、CPUか
ら振り分けられた一方の信号は、D/A変換器を経てバ
ンドヒータ6へ入力され、該バンドヒータ6の温度か再
設定される。
ところで、射出プランジャか前進限に位置するときも、
上記流通孔24が開口状態にあり、該射出プランジャの
前方から溶融樹脂を供給する公知のプリプラ式射出成形
機では、溶融樹脂の流入とともに計量が行なわれるので
、計量にともなう射出プランジャー20の後退に際し背
圧を作用させ得る。すなわち、上記流量制御弁25を用
いることなく、射出プランジャー20の背圧制御によっ
て、前述したインライン式と同じようにコントロールす
ることが出来る。又、サーボモータを使用し、水晶圧電
センサー17により射出圧力を検知して、フィードバッ
クするクローズトループにすることも可能である。
以上述べたように、本発明に係る射出成形機の制御方法
並びにその装置は、圧力変化速度(ΔP/ΔT)を演算
し、演算して得られた値を基準となる圧力変化速度(Δ
po/八T)へ比較し、その変動差に応じて可塑化樹脂
の静水圧の増減を制御したものであって、次のような効
果を得ることが出来る。
(効 果) (1)本発明では圧力変化速度(ΔP/ΔT)なるファ
クターを求め、この値を基準値として可塑化樹脂の静水
圧を制御するため、樹脂の流動抵抗の変動に対し精緻に
対応出来る。すなわち、圧力変化速度(ΔP/ΔT)は
、樹脂温度、射出速度、並びに金型温度のこれら条件に
左右される流動抵抗のファクターであるため、これら条
件を検出し、上記条件の変動・変更がない場合には、流
動抵抗の変動と判断して、可塑化工程で樹脂の静水圧を
制御し、樹脂の流動抵抗を最適状態に保って射出成形を
行ない得る。
(2)又本発明では、可塑化工程において樹脂の静水圧
を制御することが出来るので、該静水圧の増減は直ちに
樹脂の内部剪断発熱量を制御し、樹脂温度を応答良く制
御することが出来、ひいては樹脂の流動抵抗を迅速に最
適状態とし得る。
4、
【図面の簡単な説明】
第1図はインラインスクリュー式射出成形機に本発明の
制御装置を具備した実施例を、第2図は射出圧力曲線を
、第3図はプリプラ式射出成形機における実施例を、さ
らに第4図は第3図のA部拡大図をそれぞれ示している
。 l・・・金 型、      2・・・キャビティ、3
・・・スクリューシリンダー 4・・・ノズル、      5・・・ホッパー6・・
・ハンドヒータ、   7・・・スクリュー8.12・
・・サーボモータ、 9.11,13.14・・・歯 
車、lO・・・スプライン軸、  15・・・ボールね
し、16・・・ボール、      17・・・水晶圧
電センサー18・・・可塑化スクリュー 19・・・可
塑化シリンダー20・・・射出プランジャー 21・・・射出用加熱シリンダー 22・・・油圧モータ、    23・・・射出ピスト
ン、24・・・流通孔、     25・・・流量制御
弁。 鴇 図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)射出工程中の充填圧力として検出された射出圧力
    を時間に対する圧力変化速度(ΔP/ΔT)として演算
    し、圧力変化速度(ΔP/ΔT)の値を予め設定した基
    準値と比較し、設定した範囲から外れた時には可塑化工
    程中の可塑化樹脂の静水圧を増減させて樹脂の内部剪断
    発熱量を制御し、樹脂温度をコントロールして、最終的
    には樹脂の流動抵抗を最適状態に保って射出成形するこ
    とを特徴とする射出成形機の制御方法。
  2. (2)上記可塑化樹脂の静水圧を上記基準値との差(変
    動幅)に応じて増減させた特許請求の範囲第1項記載の
    射出成形機の制御方法。
  3. (3)上記圧力変化速度(ΔP/ΔT)に代えて、その
    逆数となる一定圧力変化に対する所要時間(ΔT/ΔP
    )を制御ファクターとして用いた特許請求の範囲第1項
    、又は第2項記載の射出成形機の制御方法。
  4. (4)射出成形機において、射出工程中の射出圧力を検
    出する手段と、射出圧力の時間当たりの変化率である圧
    力変化速度(ΔP/ΔT)を演算する手段と、基準とな
    る圧力変化速度の設定値を設定する手段と、該設定値と
    演算された圧力変化速度を比較する手段と、比較手段か
    らの出力信号により可塑化工程中の可塑化樹脂の静水圧
    を制御する制御器とにより構成したことを特徴とする射
    出成形機の制御装置。
  5. (5)上記圧力変化速度(ΔP/ΔT)に代えて、その
    逆数となる一定圧力変化に対する所要時間(ΔT/ΔP
    )を、演算する手段として用いた特許請求の範囲第4項
    記載の射出成形機の制御装置。
  6. (6)インラインスクリュー式射出成形機においては、
    上記静水圧の制御が、圧力変化速度の比較手段からの出
    力信号に応じて、予め設定された背圧を増減させること
    でなされるよう構成した特許請求の範囲第4項、又は第
    5項記載の射出成形機の制御装置。
  7. (7)射出プランジャが後退限にあるとき、はじめて可
    塑化シリンダと射出用加熱シリンダとを連通する樹脂流
    通孔が開口するプリプラ式射出成形機においては、上記
    静水圧の制御が該流通孔の途中に設けた流量制御弁の開
    口度を圧力変化速度の比較手段からの信号に応じて増減
    することでなされるよう構成した特許請求の範囲第4項
    、又は第5項記載の射出成形機の制御装置。
  8. (8)射出プランジャが前進限に位置するとき、上記流
    通孔が開口するよう構成したプリプラ式射出成形機にお
    いては、上記静水圧の制御が、上記背圧を増減させるこ
    とでなされるよう構成した特許請求の範囲第4項、又は
    第5項記載の射出成形機の制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083074A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Toyo Mach & Metal Co Ltd 射出成形機
JP2015164782A (ja) * 2014-03-03 2015-09-17 宇部興産機械株式会社 射出成形機の加熱バレル温度制御方法

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