JPH0386678A - 自走式ケーブル処理装置 - Google Patents

自走式ケーブル処理装置

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Publication number
JPH0386678A
JPH0386678A JP1222584A JP22258489A JPH0386678A JP H0386678 A JPH0386678 A JP H0386678A JP 1222584 A JP1222584 A JP 1222584A JP 22258489 A JP22258489 A JP 22258489A JP H0386678 A JPH0386678 A JP H0386678A
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JP
Japan
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cable
resin sheet
vehicle body
self
clampers
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Pending
Application number
JP1222584A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Tsuchida
土田 勇
Tetsuo Hojo
哲男 北條
Yasuyuki Taniguchi
易之 谷口
Shigeki Kishihara
重樹 岸原
Ryoichi Kuroki
良一 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Dai Ichi High Frequency Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種ケーブル、例えば、斜張橋に張設された
ケーブルに対して、被覆、或いは検査等の何等かの処理
を行うための自走式ケーブル処理装置に関する。
〔従来の技術〕
橋梁用のケーブルを例にとって説明を行うこととすれば
、従来は鋼線束より成るケーブルの外周に鋼線を密にラ
セン巻ランピングし、この上に塗装を施す方法によって
防食が行われて来た。しかし、塗装の寿命が高々10年
であり、100年に及ぶ橋梁の使用年月の間には屡々更
新塗装を要する。
これの改善を図るべく、近年はwJ線束の外周にあらか
じめポリエチレンによる工場ライニングを施してメンテ
ナンスフリーとする方式が主流となりつつある。
ここで、ポリエチレンは強度が大、且つ化学的に安定な
樹脂であるが、紫外線によって劣化しやすいためカーボ
ンブラックを添加して耐用年数を確保しており。
よってポリエチレンライニングケーブルの外観は黒色で
ある。一方、!梁、特に斜張橋は近年都市景観の一部と
しての意味合いを増しており、これに伴ってケーブルの
任意着色が要請されている。しかるに2周知の如くポリ
エチレンはそのままでは塗料が密着しないため、塗装に
先立ってポリエチレン面の酸化又は特殊プライマーの塗
布を要するが、このようにして塗装を行っても、ケーブ
ルの耐用期間内にいくどか塗装の更新を要することとな
る。
このように橋梁のケーブルに対しては、適当な間隔で更
新塗装を行う必要があり、また、検査を行う必要もあっ
た。ところで、橋梁のケーブルに対して塗装。
検査等の作業を行うには、ケーブルに沿って作業足場を
設けたり、或いはゴンドラ、クレーン、ウィンチなどの
工事設備を使用していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、ケーブルに沿って作業足場を組むことは
工事費を極めて増大させるという問題がある。また、ゴ
ンドラ、クレーン等を使用した工事では1作業が危険で
あり、しかも橋梁が大きくなると極めて大型の装置を必
要とし、やはり工事費が増大するという問題がある。
従って1本発明は3作業足場、ゴンドラ、クレーン等を
必要とすることなく、ケーブルに対して何等かの作業を
行うことの可能な自走式ケーブル処理装置を提供するこ
とを目的とする。
また、ポリエチレン被覆ケーブルはメンテナンスフリー
性を意図しているにもかかわらず、上記したように任意
着色のために塗装をしており、その塗装の耐用期間が十
分でなく、更新周期が短いという問題点がある。このた
め、更新周期が長くしかも更新作業性の優れた着色被覆
技術の開発が望まれていた。
従って1本発明は1作業足場、ゴンドラ、クレーン等を
必要とすることなく、ケーブルに対して、従来の塗装よ
りも更新周期が長い着色被覆を行うことの可能な自走式
ケーブル処理装置を提供することも目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、ケーブルに対する各種処理の作業性を改
善すべく検討の結果、ケーブルに対する被覆等の処理を
行う機構を車体に搭載し、その車体をケーブル自体に保
持させ、かつケーブルに沿って自走させることにより2
足場等を必要とせずにケーブルに対する処理を行うこと
ができること、また、車体をケーブルに沿って自走させ
るための機構としては、ケーブルの把持と弛緩を交互に
繰り返す一対のクランパーとそのクランパーの間隔を伸
縮させる伸縮機構とを備えた尺取りアクチュエータを用
いることにより、傾斜したケーブルに対しても、車体を
上昇、下降のいずれの方向にも自走させることができる
ことを見出し1本願第一の発明を完成した。
すなわち2本願第一の発明は、車体と、該車体を。
展開されたケーブルに懸架させ且つ該ケーブルに沿って
案内するためのロール群と、前記車体をケーブルに沿っ
て移動させるための尺取りアクチュエータと、前記車体
に搭載され、前記ケーブルに対する所定の処理を行う処
理機構とを備え、前記尺取りアクチュエータが5前記ケ
ーブルの異なる位置を把持しうるように配置された一対
のクランパーと、該一対のクランパーの一方を他方に対
してケーブルと平行方向に往復動させる伸縮機構とを備
え、一方のクランパー若しくは伸縮機構が車体に対して
固定されていることを特徴とする自走式ケーブル処理装
置を要旨とする。
ここで、上記自走式ケーブル処理装置の車体に搭載する
処理機構としては、ケーブルに対して任意の処理を行う
ものとすることができ1例えば、ケーブル表面に被覆を
施す装置、ケーブルの表面を点検するための装置(検査
用カメラ等)等を挙げることができる。なお、各種装置
を搭載する場合、車体には必要最少限のユニットを搭載
し、その他のユニットは地上に設置してケーブル、ホー
ス等により接続する構成としてもよい。
更に1本発明者等は、ケーブルに対する塗装に代わる着
色、防食被覆を検討した結果2所望の色の熱可塑性樹脂
シートをケーブル外周面に巻付け、その樹脂シートの両
側縁を重ね合わせて相互に接着することにより、従来の
塗装よりも長寿命の着色被覆を行うことができること、
及びこのような樹脂シートによるケーブル被覆を行う装
置を上記の自走式の車体に搭載することにより車体をケ
ーブルに沿って自走させながら。
そのケーブルに順次樹脂シートを被覆することができる
ことを見出し3本願第二の発明を完成した。
すなわち3本願第二の発明は、上記第一の発明における
自走式ケーブル処理装置において、その車体に搭載する
処理機構として、長尺の樹脂シートを繰り出す樹脂シー
ト供給リールと、樹脂シートをケーブルの外周に順次巻
成して行くためのガイドと、樹脂シートをケーブルの外
周に、樹脂シートの両側縁が重なり合うように囲繞させ
るラフパーと7重なり合った樹脂シートの両側縁を溶接
接合する溶接機とを備えたケーブル被覆機構を用いるこ
とを要旨とする。
なお、上記ケーブル被覆機構には、必要に応して。
底筒された樹脂シートを収縮させるためのヒーターを設
けてもよい。
〔作用〕
上記構成の本願第一の発明では、処理機構を搭載した車
体がロール群によってケーブルに沿って移動可能に、そ
のケーブルに懸架されており1尺取りアクチュエータの
一対のクランパーが交互にケーブルの把持と弛緩を繰り
返し、この動作に合わせて伸縮機構が一対のクランパー
の間隔を伸縮させる。この動作中において、車体に対し
て移動可能な側のクランパーがケーブルを把持した状態
で伸縮機構が一対のクランパーを伸縮させると、ケーブ
ルを把持したクランパーを基準として車体が伸縮機構の
伸縮量だけ、ケーブルに沿って移動する。かくして、車
体はケーブルに沿って間欠的に一定量ずつ移動すること
となる。この際、一対のクランパーのいずれかが常にケ
ーブルを強固に把持するので、急勾配のケーブルに対し
ても車体が滑って落下するということがなく、車体をケ
ーブルに沿って安定して自走させることができる。
車体がケーブルに沿って間欠的に自走する際に、車体に
搭載した処理機構がケーブルに対する所定の処理を行う
。これにより1足場等を何等必要とせず、ケーブルに対
する処理を行うことができる。
次に2本願第二の発明では、車体が自走する際に。
供給リールから樹脂シートが繰り出され、ガイドによっ
てV字状−0字状のように湾曲させられてケーブル外周
を取り囲み、ラッパーによってケーブルを囲繞するとと
もに樹脂シートの両側縁が重ねられ9重なり合った樹脂
シートの両側縁が溶接機によって溶接接合され、底筒さ
れる。このようにして8作業足場等を必要とすることな
く、車体の自走によって樹脂シートを底筒しながら順次
ケーブルに被覆することができる。
なお、底筒された樹脂シートを収縮させるためのヒータ
ーを設けておくと、ケーブルを被覆した樹脂シートを加
熱収縮させ、ケーブルに緊着させることもできる。
上記の自走式ケーブル処理装置によって被覆されるケー
ブルは、ポリエチレン被覆品、他の被覆を施したもの、
或いは未被覆のもの等任意である。また、このケーブル
は新規に建設したものでも、更新塗装を施すべきもので
もよい。更に、橋梁用途のものに限らず。
他の任意の用途のものでよく、電線ケーブルも対象とす
ることができる。
ケーブルの被覆に使用する樹脂シートは熱可塑性のもの
である。ケーブルの被覆材料として熱可塑性樹脂を用い
るのは、最も信頼性のある接合手段と見なしうる溶接法
が適用できること、及びシート材が押し出し法によって
有利に生産できるためである。樹脂シートによってケー
ブルをMrlするのは、ケーブルの耐久性を増し、且つ
ケーブルを所望の色とするためである。
これらのために樹脂シートに必要な要件は、材質と厚さ
とによって強度を確保し、更に任意色でも耐候性が優れ
ていることである。これらの要請を全般的に満たすもの
としてポリアミド樹脂(ナイロン11.12等)或いは
フッ素樹脂(ETFE、PFAなど)が例示できる。樹
脂シートの厚さは限定するものではないが1強度7作業
性、経済性の兼ね合いより、0.2〜l關が好適な範囲
である。事前成形された樹脂シートにあってシ友、この
厚みになれば、下地と接着していなくとも機械的な破損
の恐れは少ない。これが塗膜と異なるところである。な
お、樹脂シートを予熱しておくことによって、被覆はケ
ーブルに緊着される傾向にあるが、樹脂シートに加熱収
縮性を付与しておき、これをヒーターで加熱収縮させる
方式とすれば、緊着性が高まる他、当初の底筒操作を弛
緩した形で行うことも可能となる。
本願第二の発明において、樹脂シートをケーブルに巻付
けてシールする方法として1重層型(ラップシーム)と
するのは、現金寸法対応ならびに接合部強度を考慮した
ためである。よって溶接手段としては、シート自体に融
撰、減肉等を生じさせずに接合界面に溶融を集中できる
ような内部加熱式(界面で発熱させる方式)のものが望
ましい。このような内部加熱式の溶接機としては、超音
波式、誘電加熱式、高周波電界式。
通電発熱式、摩擦圧接式等が利用できる。
上記の自走式ケーブル処理装置によってケーブルに形成
した樹脂シートによる被覆は、下地と接着していないの
で、更新時には機械的手段で容易に除去できるため、更
新作業は極めて簡単になる。なお、樹脂シートとケーブ
ル外周面の間に金属箔を介在させておけば。
火災対策となる。
〔実施例〕
以下1図面に示す本発明の詳細な説明する。
図面は本発明をケーブルに対する樹脂シート被覆に適用
した実施例を示すもので、第1図は本発明の一実施例に
よる自走式ケーブル処理装置の側面図、第2図はその自
走式ケーブル処理装置を斜張橋に張設されたケーブルに
取付けた状態を示す概略側面図である。第2図において
、1は斜張橋に張設されたケーブル、2はそのケーブル
1に保持され、自走する自走式ケーブル処理装置である
第1図において、4は自走式ケーブル処理装置の車体、
5,5及び6,6は、それぞれケーブル1を挟むロール
対をなすように車体4に取付けられた回転自在な鼓型の
ロールであり、車体4をケーブルlに懸架させ且つケー
ブル1に沿って案内するためのロール群を構成する。ロ
ール5.5及び6.6の一方1例えば上側のロール5.
6は車体4に対して取り外し可能であり、既設のケーブ
ルlに対して各対のロール5,5及び6,6をケーブル
1を挟む関係にセントすることが可能である。なお、一
方のロール5.6の取付位置を調整可能とし、異なる線
径のケーブルに対してもセ・ントしうるようにしてもよ
い、また、鼓型のロールに代えてV字型式いは逆V字型
に配置した平ロール対を用いてもよい。
8は車体4をケーブル1に沿って移動させるための尺取
りアクチュエータである。この尺取りアクチュエータ8
は、ケーブル1の異なる位置を把持するように配置され
た一対のクランパー9.10と、クラン/”−9,10
を支持するガイドロッド11を備えている。ガイドロッ
ド11はケーブルlに平行になるように車体4に固定さ
れており、一方のクランパー10はそのガイドロッド1
1に対して移動自在である。他方のクランパー9はガイ
ドロッド11に対して移動不能に取付けられており、従
ってガイドロッド11を介して車体4に固定されている
。更に尺取りアクチュエータ8は、一方のクランパー9
の両側に、ケーブル1に平行になるように取付けられた
エアシリンダ12を備えており、そのエアシリンダ12
のピストンロッド13は他方のクランパー10に連結さ
れている。かくして、エアシリンダ12は、クランパー
10をクランパー9に対してケーブルlに平行に往復動
させることが可能である。このエアシリンダ12は一対
のクランパー9.10の一方を他方に対して往復動させ
る伸縮機構を構成する。なお、伸縮機構としては、エア
シリンダ12に限らず、他の機構2例えば油圧シリンダ
モータとねし機構等が使用されてもよい。
クランパー9.10はケーブルlの把持と弛緩を繰り返
すことの可能なものであり、第3図に示すように。
円弧状のフレーム14と、その内面に取付けられた半円
状のチューブレスタイヤ15と、チューブレスタイヤ1
5の内面を開位置に開くばね16を備えている。
このチューブレスタイヤ15に連通口15Aを介して圧
縮空気を供給すると、チューブレスタイヤ15が内方に
膨脂してケーブル1を把持し、また、チューブレスタイ
ヤ15内の圧力を排除すると、ばね16によりチューブ
レスタイヤ15が開いてケーブル1の把持を解除する。
ここで、チューブレスタイヤ15に、ポリウレタンなど
のエラストマーを使用することにより。
摩擦係数を高めて滑りに<<シ、また。ケーブルに損傷
を与えずに把持することが可能となっている。
上記構成の尺取りアクチュエータ8では、一対のクラン
パー9.10が交互にケーブルの把持と弛緩を繰り返し
、この動作に合わせてエアシリンダ12が一対のクラン
パーの間隔を伸縮させ、これにより、車体4が間欠的に
ケーブル1に沿って走行する。この際、−対のクランパ
ー9.10のいずれかが常にケーブル1を強固に把持す
るので、急勾配のケーブル1に対しても車体4が滑って
落下するということがなく、車体4をケーブル1に沿っ
て間欠的に上昇、或いは下降させることができる。
なお、上記実施例では一方のクランパー9を車体4に固
定し、他方のクランパー10を車体4に対して移動可能
としているが1両方のクランパー9.10を車体4に対
して移動可能とすることも可能である。例えば、第13
図に示すように、車体4に取付けたガイドロッド11に
一対のクランパー9,10を共に移動可能に保持させ、
かつこの一対のクランパーをエアシリンダ等の伸縮機構
17に連結して両方のクランパーを共に往復動させる構
成としてもよい。この場合には。
伸縮機構17を車体4に固定することにより、車体4を
間欠的に走行させることができる。
第1図において、車体4には、ケーブル1に対する所定
の処理を行うための処理機構が設けられている。
本実施例では処理機構として、ケーブルlの外周面を樹
脂シートで被覆するケーブル被覆機構20が設けられて
いる。このケーブル被覆機構20は、ケーブル1の外周
を被覆するための熱可塑性樹脂からなる樹脂シー)21
を操り出す樹脂シート供給リール22 (第4図参照)
と、樹脂シート21をケーブル1の外周に順次巻成して
行(ためのガイドを構成する鼓型ローラ23(第5図参
照)と、樹脂シート21に熱風を吹付けて加熱するヒー
タ24及びその熱源25を備えた加熱装置26(第6図
参照)と、樹脂シート21をケーブルlの外周に、樹脂
シートの両側縁が重なり合うように囲繞させるラフパー
27 (第7図参照)と2重なり合った樹脂シートの両
側縁を溶接接合する溶接機28(第8図参照)と、ケー
ブルを被覆するように底筒された樹脂シートを加熱し収
縮させる加熱収縮用ヒータ39等を有している。
ラッパー27は、第7図に示すように1樹脂シート21
をケーブルlに左右から巻付ける一対の巻付はアーム2
9と、その巻付はアーム29を揺動させるエアシリンダ
30を備えており、#!5付はアーム29の内面には、
樹脂シート21に傷を付けないようウレタンゴム等の弾
性体29Aが設けられている。この一対の巻付はアーム
29.29を適当なタイミングで閉しることにより、第
9図に示すように樹脂シート21をケーブル1の外周に
、その側縁が重なり合うように囲繞することができる。
なお2巻付はアーム29を使用したラッパー27に代え
て1樹脂シートの断面形状をV型−U型→O型と順次変
形させて第9図の状態とするローラやダイスを備えたラ
ッパーを用いても良い。
溶接機28は、第8図に示すように、ケーブル1及び樹
脂シート21を支持するダイス32と、ダイス32を昇
降させるエアシリンダ33と、超音波ホーン34と、超
音波発振器35と9発振器fiil!36等を備えてお
り、第10図に示すように、樹脂シート21の側縁の重
層部に超音波ホーン34を押圧することにより重層部を
超音波ホーン34の幅lに対応する長さに渡って同時に
シールすることができる。ここで、超音波ホーン34の
幅Eとしては1尺取りアクチュエータ8の1回の移動動
作によって車体4が移動する距離と同等若しくはそれよ
りわずかに大きく設定されている。
自走式ケーブル処理・装置2を作動させるための空圧を
供給する空圧源、電力を供給するi7I!、及び以下の
動作を行うように制御する制御装置等は、地上に設けら
れており、車体との間は、ホース、ケーブル等(図示せ
ず)で接続されている。なお、この代わりに、空圧源と
してコンプレッサーを、また、電源としてエンジン或い
は電池を車体に搭載してもよい。また、自走式ケーブル
処理装置2の各機構を地上から操作するための信号伝達
は有線に限らず無線方式としてもよい。
次に、上記構成の自走式ケーブル処理装置の動作を説明
する。
いま、第2図に示すように自走式ケーブル処理装置2が
ケーブルlの上端に位置しており5且っ第1図に示すよ
うに樹脂シート21の左端の部分はケーブル1を被覆し
且つ固定されており、超音波ホーン34の左側の部分、
すなわち、第10図において超音波ホーン34の左側の
部分21aは既にシールされているものとする。また、
一対のクランパー9,10のいずれかがケーブル1を把
持し、車体4がケーブル1に対して停止しているものと
する。この状態において、ラフパー27が作動して樹脂
シート21をケーブル1に押付けると、ラフパー27よ
り左側の樹脂シート21は第9図に示すように側縁が重
ね合わされた状態となる。
この状態で、溶接81128が作動し、超音波ホーン3
4が樹脂シート21の重ね合わせた部分を押圧し、超音
波溶接する。
超音波溶接終了後、超音波ホーン34とダイス32が樹
脂シート21から開放され、同時にラフパー27も開ら
く。そして、クランパー10がケーブルlを把持した状
態で、クランパー9が開放され1次いでエアシリンダ1
2が作動してクランパー9をクランパー10に接近させ
る。このクランパー9は車体4に固定されているので、
車体4が矢印A方向に所定距離だけ移動する。移動終了
後、クランパー9がケーブル1を把持し、これにより、
車体4はその位置に停止する。
この車体4の移動の際、樹脂シー1−21の左端の部分
はケーブル1に固定されているので、ケーブル1に対し
て滑ることがなく、このため5車体4の移動に伴い新た
な樹脂シート21が供給リール22から繰り出される。
繰り出された樹脂シート21は鼓型ロール23によって
V字型に湾曲され(第5図参照)、その後加熱装置26
によって変形しやすいように加熱される。
なお、鼓型ロール23のところでの樹脂シート21の湾
曲を容易とするため、鼓型ロール23と供給リール22
との間にも加熱装置を設け、樹脂シート21を加熱する
ように構成してもよい。
車体4が停止した後、ラッパー27が作動し、V字型に
湾曲していた樹脂シート21をケーブル1上に巻付け、
その側縁を重ね合わせる(第9図、第10図参照)。そ
の後、溶接機28が作動し、第10図に示すように前回
の動作によって溶接した部分21aに隣接した重ね合わ
せ部を溶接する。
この溶接動作と並行して、クランパー10がケーブル1
の把持を解除し、エアシリンダ12によってクランパー
10が矢印A方向に前進させられる。その後。
クランパーIOがケーブル1を把持し、第1図に示す状
態に戻る。
以下、同様の動作を繰り返すことにより、車体4がケー
ブル1に沿って一定の距離ずつ矢印入方向に間欠的に走
行し、その間に、樹脂シート21がケーブル1に、樹脂
シート21の側縁が重ね合わされるように巻付けられ、
かつその重ね合わせた部分が溶接され、底筒される。か
くして1作業足場等を必要とすることなく、ケーブル1
に対して樹脂被覆を行うことができる。
なお、樹脂シート21として熱収縮性のものを用いる場
合には、加熱収縮用ヒーター39を作動させておくこと
により、底筒された樹脂シートを加熱収縮させ。
ケーブルlに強固に緊着させることができる。
ここで、ケーブルlに樹脂シート21によって形成した
被覆に対して、溶接部の健全性は、耐久性の支配要因と
なるところである。即ち、溶接部にノツチや減肉を生し
させないことが重要である。よって、溶接部にノツチや
減肉を生しさせないよう、超音波ホーン34の先端形状
に工夫を要するところとなる。なお、第11図に示すよ
うに、樹脂シート21の両縁にエネルギーコレクターと
なる条痕40を設けておき、第12図のようにその条痕
40の部分を超音波ホーン34で接合させることにより
、確実な接合と減肉の抑制の両立を図ることもできる。
この場合に・は条痕を近接させて1個の超音波ホーンで
溶接してもよく、又、2個の超音波ホーン34を用いる
か、或いは1箇所の溶接が終了した後その超音波ホーン
を横に移動させて隣接の部分を溶接するように構成する
こともできる。
なお、上記実施例では第10図に示すように幅lの超音
波ホーン34を用い1尺取りアクチュエータによる1回
の移動距離に対応する長さの樹脂シート21を一気に溶
接し、樹脂シー)21の全長を連続して溶接する構成と
しているが、この代わりに1幅の小さい超音波ホーンを
用い、樹脂シート21を断続的に溶接してもよい。また
1幅の小さい超音波ホーンを複数個用い、各超音波ホー
ンによる溶接点を連続的或いは断続的に連ねる構成とし
てもよい。更には、超音波ホーンを樹脂シートに沿って
移動させながら溶接を行う構成としてもよい。
上記実施例は、ケーブルに樹脂シートを被覆する場合を
示したが1本発明の装置はこれに限るものではなく、他
の方式による被覆やケーブルの点検など被覆施工以外の
処理にも利用することができる。また、この装置の利用
対象は現地に敷設されたケーブルに限るものではな(5
現地或いは工場にて地上に展開したケーブルに適用して
もよい。この場合には、固定された車体に対してケーブ
ルが移動する形も生しうる。
次に、第2図に示す自走式ケーブル処理装置を用いて樹
脂被覆を行った結果を示す。外径約100mの高密度ポ
リエチレン被覆ケーブル被覆機構を、30°の伏角で張
力をかけて建立し、これに第2図に示す自走式ケーブル
処理装置を装着した。この自走式ケーブル処理装置に設
けた超音波発振器35として、1に、Wのものを、超音
波ホーン34として1幅eが0.2mのものを用い、且
つ樹脂シート21として、0.5mm厚のナイロン12
の長尺シートを用いた。自走式ケーブル処理装置をケー
ブルの頂部まで自走させた後、車体を0゜211ずつ間
欠的に下降させながら樹脂シートの被覆を行い、全長2
0mの被覆操作を約2hrで完了した。
上記試作材より300m長さに切り出し、キセノンウェ
ザ−メーターにて5000hr、更に一20℃〜+60
℃の冷熱サイクルを100サイクル加えたが、変色や損
傷は見られず、10年は悠に耐久するとの目安が得られ
た。また、この被覆は60℃に加温した上でカギ形のナ
イフによって下地のポリエチレン被覆を損傷することな
く切開することができた。
〔発明の効果〕
以上に説明したように2本願第一の発明の自走式ケーブ
ル処理装置は、ケーブルに対して所望の処理を行う処理
機構を備えた車体を、ロール群によってケーブルに移動
可能に懸架させ、更に、その車体を尺取りアクチュエー
タによってケーブルに沿って間欠的に走行させるように
構成したので、ケーブルが傾斜していても、車体がケー
ブルに保持されながら自走し、処理機構によってケーブ
ルに対する所定の処理を行うことができる。これにより
、従来のように1作業足場その他を用いることなく、ケ
ーブル外周面の点検、或いは1N覆等の何等かの処理を
行うことが可能となり、ケーブルに対する現地での諸工
事を簡易に行うことができるという効果を有している。
また9本願第二の発明は、処理機構としてケーブルに樹
脂シートを被覆するケーブル被覆機構を用いたものであ
るので、ケーブルに沿って車体を自走させる際に、ケー
ブルを樹脂シートで被覆することができ、従来の塗装に
比べて長期間の寿命を持った被覆を形成することができ
るという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による自走式ケーブル処理装
置の側面図、第2図はその自走式ケーブル処理装置を斜
張橋に張設されたケーブルに取付けた状態を示す概略側
面図、第3図〜第8図はそれぞれ第1図のmm、 rv
−rv、 V−V、 VT−VI、■−■、■−■矢視
断面図、矢視断面図−第9図に樹脂シート21を巻付け
た状態を示す断面図5第10図はケーブル1に巻付けた
樹脂シート21の重ね合わせた部分を溶接する状態を示
す概略断面図、第11図は樹脂シート21の変形例を示
す断面図、第12図はその樹脂シート21を溶接する状
態を示す断面図、第13図は尺取りアクチュエータの変
形例を示す概略側面図である。 ■−ケーブル32−自走式ケーブル処理装置、4・〜車
体、5.6−ロール、8・−尺取りアクチュエータ9、
IO−クランパー、11−ガイドロンド、  I 2−
エアソリンダ、20−ケーブル被m機構、21−・樹脂
シート22−樹脂シート供給リール、23−・−鼓型ロ
ール、26−・加熱装置、2L−ラッパー、28−溶接
機。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車体と、該車体を、展開されたケーブルに懸架さ
    せ且つ該ケーブルに沿って案内するためのロール群と、
    前記車体をケーブルに沿って移動させるための尺取りア
    クチュエータと、前記車体に搭載され、前記ケーブルに
    対する所定の処理を行う処理機構とを備え、前記尺取り
    アクチュエータが、前記ケーブルの異なる位置を把持し
    うるように配置された一対のクランパーと、該一対のク
    ランパーの一方を他方に対してケーブルと平行方向に往
    復動させる伸縮機構とを備え、一方のクランパー若しく
    は伸縮機構が車体に対して固定されていることを特徴と
    する自走式ケーブル処理装置。
  2. (2)請求項1記載の自走式ケーブル処理装置において
    、前記処理機構が、長尺の樹脂シートを繰り出す樹脂シ
    ート供給リールと、樹脂シートをケーブルの外周に順次
    巻成して行くためのガイドと、樹脂シートをケーブルの
    外周に、樹脂シートの両側縁が重なり合うように囲繞さ
    せるラッパーと、重なり合った樹脂シートの両側縁を溶
    接接合する溶接機とを有するケーブル被覆機構であるこ
    とを特徴とする自走式ケーブル処理装置。
JP1222584A 1989-08-29 1989-08-29 自走式ケーブル処理装置 Pending JPH0386678A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120242A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Nippon Steel Engineering Co Ltd ケーブル検査車
JP2007247267A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Shoki:Kk 架橋道路埋設用ケーブル保護シース部材および架橋道路埋設用ケーブル保護シース
WO2013030122A1 (en) * 2011-08-26 2013-03-07 Diagnose- und Ingenieurgesellschaft Dr. Boué mbH Method and apparatus for applying a coating to a rope

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