JPH0386274A - 塗布状態の検査方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄板などのように主として不透明な被塗布材
に塗布された塗布剤の塗布状態を検査する方法に関する
。

〔従来の技術〕

自動車の組立工程において、ボディ（車体）に窓ガラス
を接着によって取り付けるために、そのフランジ部など
に沿ってブライマー（ボディプライマーＢＰ）が塗布さ
れる。

従来より、ボディのように不透明の被塗布材に塗布され
た塗布剤の塗布状態を検査する方法として、特開昭６３
−２３８５０５号に記載の検査方法がある。

これは、被塗布材に塗布された塗布剤に光を照射し、そ
の反射光を３色に分解して受光器により受光し、各色の
受光量を設定レベルと比較することによって、塗布状態
の良否を判断するようにしたものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上述した従来の方法では、反射光を３色に分解
して信号処理を行うため、また、塗布剤を塗布する以前
の被塗布材の表面の状態によって設定レベルを可変する
ため、装置の構成が複雑になってコストの点で有利とは
いえなかった。

本発明は、上述の問題に鑑み、自動車ボディのように不
透明な被塗布材に塗布された塗布剤の塗布状態を簡単に
検査する検査方法を提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上述の課題を解決するため、塗布剤に蛍光染
料を予め混合しておき、蛍光染料の混合された塗布剤を
所定の塗布軌跡にしたがって被塗布材に塗布し、塗布さ
れた塗布剤に紫外線を照射して蛍光染料が発する蛍光を
受光器により受光し、前記受光器からの検出信号によっ
て前記被塗布材に塗布された塗布剤の塗布状態の検査を
行う検査方法である。

〔作　用〕

蛍光染料の混合された塗布剤に紫外線を照射すると、蛍
光染料に応じた蛍光が出る。これを受光した受光器は検
出信号を出力する。

この検出信号によって、被塗布材に塗布された塗布剤の
塗布状態、例えば塗布の有無、又は塗布の良否などが検
査される。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明方法に係る検査装置１の構成を示すブロ
ック図である。

検査装置ｌは、被塗布材である不透明なワークＷに塗布
されたプライマーＢＰの塗布状態の良否を検査し、検査
結果に応じた制御信号Ｓ６を出力するように構成されて
いる。

ワークＷは、例えば図示しないコンベアにより搬送され
、塗布兼検査ステーションで位置決めされて、そこでブ
ライマーＢＰの塗布が行われ、塗布の直後にその塗布状
態の検査が行われる。

プライマーＢＰには、その塗布前において、有機溶剤に
可溶性の少量の蛍光染料が、例えば０゜１％程度の混合
率で混合されている。したがって、第１図に示すブライ
マーＢＰは、蛍光染料の混合されたブライマーＢＰを所
定の塗布軌跡にしたがって塗布したものである。

第１図において、検査装置１は、低圧水銀灯１２、受光
器１３、集光用のレンズ１４、光学フィルタ１５、電気
的なフィルタ３１、復調器３２、増幅器３３、比較器３
４、出力制御部３５、設定部３６、及び、図示しない電
源部、操作スイッチや表示灯などをマウントした操作パ
ネル部などから構成されている。

低圧水銀灯１２は、図示しない発光制御装置により数Ｋ
Ｈｚの周波数のパルス変調を受けて高周波点灯されてお
り、例えば３２０人程度の波長の紫外線を強く発する。

ブライマーＢＰは、上述したように蛍光染料が含まれて
いるため、低圧水銀灯１２からの紫外線を吸収し、青色
の蛍光を発する。受光器１３は、可視光範囲を検出する
ことが可能であるが、蛍光染料の発する蛍光のスペクト
ルである青色領域の光のみが光学フィルタ１５を通過し
、レンズ１４によって集光され、これを受光器１３が効
率よく受光してその受光量に応じた検出信号Ｓｔを出力
する。

フィルタ３１は、受光器１３からの検出信号Ｓ１の内、
低圧水銀灯１２の変調周期と同じ周期の信号成分のみを
通過させる帯域通過フィルタであ復調器３２は、フィル
タ３１からの出力をその振幅に応じた直流電圧信号に復
調する。

増幅器３３は、復調器３２からの出力を増幅する。なお
、実際には受光１ｉ１３の内部又はフィルタ３１の前段
にも増幅器が設けられている。

比較器３４は、増幅器３３から出力される信号Ｓ３と、
設定部３６により予め設定された基準電圧Ｓ４とを比較
し、その大小に応じて信号Ｓ５を出力する。

出力制御部３５は、比較器３４から出力される信号Ｓ５
に基づいて制御信号Ｓ６を出力する。制御信号Ｓ６は、
例えばワークＷに塗布されたプライマーＢＰの塗布状態
が「不良」である場合、又はワークＷにプライマーＢＰ
が塗布されていない場合などにオンする不良信号である
。

次に、全体の検査動作について説明する。

ワークＷが位置決めされると、ブライマーＢＰが塗布さ
れる。受光器１３は、ワークＷにプライマーＢＰを塗布
した後の軌跡に沿って移動され乙。

その間において、受光器１３は、プライマーＢＰに混合
された蛍光染料からの蛍光の強さに応じた検出信号Ｓ１
を出力し、増幅器３３の出力する信号Ｓ３もこれに応じ
て変化する。その信号Ｓ３と設定部３６により設定され
た基準電圧Ｓ４とが比較器３４で比較され、これらの大
小に応じて信号Ｓ５が出力される。

基準電圧Ｓ４の値は、適当数のサンプル品のテストによ
って決められ、プライマーＢＰから発する蛍光の強さが
どの位置であっても一定値以上である場合に、塗布状態
が「良」とされる。

出力制御部３５からは、塗布状態が「不良」である場合
に制御信号Ｓ６が出力される。出力制御部３５では、受
光器１３が塗布軌跡を検出しているタイミング以外で制
御信号Ｓ６が出力されないように制御が行われている。

上述の実施例によると、プライマーＢＰに蛍光染料を予
め混合しておき、塗布されたプライマーＢＰに低圧水銀
灯１２からの紫外線を照射し、蛍光染料から発する蛍光
を受光器１３により受光し、受光器１３の出力する検出
信号Ｓ１に基づいて塗布状態の検査を行うものであるか
ら、プライマーＢＰの塗布の有無、又は塗布量の大小に
よって受光器１３の受光量が大きく異なり、これを容易
に検出してプライマーＢＰの塗布状態を簡単に確実に検
査することができる。光学フィルタ１５やフィルタ３１
を用いているので、外乱光による誤検出が防止され、塗
布状態を一層確実に検査することができる。プライマー
ＢＰに含まれた蛍光染料の発する蛍光を受光器１３によ
り受光するものであるから、ワークＷが鉄板のように不
透明である場合、又はセラ逅ツクガラスのように光透過
率が極めて低い場合であっても、何ら差し支えなく確実
に検査を行うことができる。

上述の実施例において、増幅器３３において零点調整や
増幅率の調整を行うことが可能である。

蛍光染料の種類、ブライマーＢＰ中の混合率、紫外線や
蛍光の波長などは、上述した以外の種々のものとするこ
とが可能である。プライマーＢＰに代えて接着剤、塗料
、その他の塗布剤を用いてよい、塗布剤を表面塗装など
に用いる場合において、蛍光染料は紫外線が当たらない
限り発光しないので、日常の使用に際して大きな影響は
ない、検査装置１の構成、及びその各部の構成は、上述
した以外の種々のｌｌＩｒ１ｉ、とすることができる、
検査装置１から出力される制御信号Ｓ６は種々の制御の
ために使用することが可能である。

〔発明の効果〕

本発明によると、塗布剤の塗布状態を簡単に確実に検査
することができ、検査のための装置を低コストで製作す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に係る検査装置の構成を示すブロッ
ク図である。 １・・・検査装置、１２・・・低圧水銀灯、１３・・・
受光器、ＳＬ・・・検出信号、Ｗ・・・ワーク（被塗布
材）、ＢＰ・・・プライマー（Ｐ！！布剤）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）塗布剤に蛍光染料を予め混合しておき、蛍光染料
   の混合された塗布剤を所定の塗布軌跡にしたがって被塗
   布材に塗布し、 塗布された塗布剤に紫外線を照射して蛍光染料が発する
   蛍光を受光器により受光し、 前記受光器からの検出信号によって前記被塗布材に塗布
   された塗布剤の塗布状態の検査を行う ことを特徴とする塗布状態の検査方法。