JPH0385443A - 超音波音速計測方法及び装置 - Google Patents

超音波音速計測方法及び装置

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JPH0385443A
JPH0385443A JP1224239A JP22423989A JPH0385443A JP H0385443 A JPH0385443 A JP H0385443A JP 1224239 A JP1224239 A JP 1224239A JP 22423989 A JP22423989 A JP 22423989A JP H0385443 A JPH0385443 A JP H0385443A
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contact surface
ultrasonic
incident angle
sound pressure
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JP1224239A
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Takahiro Arakawa
敬弘 荒川
Kazuo Yoshikawa
吉川 和夫
Shunichi Chiba
千葉 俊市
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、構造物等の材料の経年劣化の度合を把握する
ために用いられる超音波音速計測方法及び装置に関する
ものである。
[従来の技術] 一般に、音速はヤング率や、ポアソン比や密度の関数と
して与えられ、材質の劣化に伴いこれらの値に変化が生
じると、音速に変化が生じる。このため、音速を定期的
に計測することで材質の劣化を予測でき、構造物の余寿
命を予測することができる。例えばクリープ損傷におい
ては、劣化によって2%前後の音速の変化が生じること
が知られている。
第9図〜第11図は、従来の超音波音速計測装置の例を
示すものである。
第9図に示すものは、構造物等の被検査体lとの接触面
2.3に対し平行な振動子4.5が内蔵された探触子6
.7を、板厚Tの被検査体1の両面に該被検査体lを挟
む如く対向配置し、振動子4から超音波が送信され被検
査体1表面に入射するまでの時間toと、被検査体l裏
面から出た超音波が振動子5で受信されるまでの時間1
0/ とを予め求めておき、透過法によって、振動子4
から送信され振動子5で受信されるまでの超音波の伝播
時間t1を求め、超音波が被検査体lを実質的に透過す
るのに要する実質伝播時間(t、−to−to’ >で
板厚Tを割ることで音速を求めるものである。
又、第1O図に示すものは、被検査体lとの接触面2に
対し平行な振動子4が内蔵された探触子6を、板厚Tの
被検査体lの一方の面に配置し、振動子4から送信され
被検査体1の他方の面で反射し振動子4て再び受信され
るまでの超音波の伝播時間t2を求め、超音波が被検査
体1の表面から入射し裏面で反射して再び表面に戻るの
に要する実質伝播時間(t22 to )で板厚Tの2
倍の距離を割ることにより音速を求めるものである。
更に又、第11図に示すものは、被検査体1との接触面
8.9に対し振動子10.11が所要角度で傾斜するよ
う内部に配設された表面波探触子12゜13を、被検査
体lの一方の面に所要間隔をあけて配置し、振動子10
から超音波が送信され被検査体11表面に入射するまで
の時間t3と、被検査体1表面から表面波探触子i3に
入射した超音波が振動子11で受信されるまでの時間t
3L とを予め求めておき、振動子10から送信され被
検査体lの表面を伝わり振動子11で受信されるまでの
超音波の伝播時間t4を求め、超音波が被検査体1表面
を伝わる実質伝播時間(ta −t3−t3’)で伝播
距離りを割って音速を求めるものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第9図又は第1O図に示した従来の超音
波音速計測装置においては、以下に列記するような欠点
がある。
■ 時間jo+  io′を予め求めておき、伝播時間
t1又はt2を補正して実質伝播時間(t+   to
  to’、)又は(t22 to )を求める必要が
あり、この時の誤差が生じる。
■ 板厚Tを精度よく求めることは、特に被検壷体1が
実機構造物である場合においては不可能と言える。
■ 超音波の波形が規則的で無い場合には、どの位置が
振動子5又は4で受信された時間であるかの判断が不正
確となり、誤差が生じる。
特に被検査体lの肉厚が薄い場合等には、表裏面で反射
されるパルスが重なりあって、この傾向が顕著となる。
■ 音速は全板厚部での平均値として求められるので、
疲労やクリープで例えば表層部の局部的に起こる損傷評
価では、損傷部での値を求めることができない。
一方、第11図に示した従来の超音波音速計測装置にお
いては、以下に列記するような欠点がある。
■ 時間i3+  t3’を予め求めておき、電波時間
t4を補正して実質伝播時間(t、−t313/)を求
める必要があり、この時の誤差が生じる。
■ 超音波が表面波探触子12のどの位置から送信され
、又、表面波探触子13のどの位置で受信されているか
を知る必要があり、これらの位置を正確に求めることは
困難である。特に超音波は広がりを持って伝播するので
、超音波が送信又は受信される表面波探触子12.13
の位置は、本来は一点では無いので、厳密に言えば、被
検査体lの音速が変化すれば、当然スネルの法則によっ
て、入射点(音圧が最も高く得られる位置)も変化して
いくので、表面波探触子12.13における超音波の送
信、受信位置を正確に求めることは不可能とも言える。
■ 音速は超音波の伝播距離の平均として求められるの
で、局所の音速を求めることは不可能となる。勿論伝播
距離を極端に短くした場合には、伝播距離の測定精度は
極端に悪くなると言える。
以上述べた如く、例えば劣化により高々数パーセントし
か変化しない音速化を、第9図〜第11図に示すような
従来の装置を用い従来の方法で評価することは極めて困
難である。
本発明は、斯かる実情に鑑み、被検査体の局部的な表層
部の音速を精度良く測定し得る超音波音速計測方法及び
装置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、探触子のシューの被検査体に対する接触面を
被検査体に接触させない状態で、前記接触面の所望の点
に対し入射角θを所要角度毎に段階的に変化させて、超
音波を送信し前記接触面から反射する超音波を受信する
ことにより、入射角θを所要角度毎に段階的に変化させ
た夫々の場合について基準となる反射音圧E。
を予め測定しておき、続いて、前記接触面を被検査体に
接触させた状態で、前記接触面の所望の点に対し入射角
θを所要角度毎に段階的に変化させて超音波を送信し前
記接触面から反射する超音波を受信することにより、入
射角θを所要角度毎に段階的に変化させた夫々の場合に
ついて異材界面における反射音圧Elを測定し、前記基
準となる反射音圧E、に対する前記異材界面における反
射音圧E1の比率即ち音圧反射率El /E、を、入射
角θを所要角度毎に段階的に変化させた夫々の場合につ
いて求め、入射角θを所要角度毎に段階的に変化させた
夫々の場合の各音圧反射率E+/Eoを比較し、表面波
発生に伴う音圧反射率E1/E0の極小を与える超音波
の入射角θを求め、該入射角θと既知のシュー中の音速
Cとから被検査体の表面波音速CR3をCR3−C/ 
s t nθより求めることを特徴とする超音波音速計
測方法にかかるものであり、又、被検査体に対する接触
面と、該接触面に対し夫々左右対称に所要角度で傾斜す
る傾斜面とを有する断面台形状のシューの前記傾斜面の
うち少なくとも一方に、超音波を送受信可能な振動子を
、該振動子から送信される超音波ビームの中心軸が前記
シューの左右対称軸と前記接触面との交点で交軸するよ
う、取り付けてなる探触子を、前記左右対称な傾斜面の
接触面に対する傾斜角度を所要角度毎に段階的に変化さ
せて前記超音波ビームの中心軸の接触面に対する入射角
θを所要角度毎に段階的に変化させた構成で複数個備え
たことを特徴とする超音波音速計測装置にかかるもので
あり、更に又、被検査体に対する接触面と、該接触面上
の左右対称点を中心とする円弧面とを有するシューの前
記円弧面に、該円弧面の接線方向に延び超音波を送受信
可能な振動子が内蔵されたスライド部材を、前記円弧面
に沿って周方向に摺動自在に配設し、該スライド部材に
、該スライド部材を前記円弧面に沿って周方向に移動せ
しめ且つ所要位置で保持せしめ得る位置決め機構を連結
して構成した探触子を備えたことを特徴する超音波音速
計測装置にかかるものであり、更に又、前記各超音波音
速計測装置において、シューの被検査体に対する接触面
の左右中央部に、液体を充填可能な所要高さのギャップ
を形成したことを特徴とする超音波音速計測装置にかか
るものである。
[作   用] 従って、本発明方法では、探触子のシューの被検査体に
対する接触面を被検査体に接触させない状態で、前記接
触面の所望の点に対し入射角θを所要角度毎に段階的に
変化させて、超音波が送信され前記接触面から反射する
超音波が受信され、入射角θを所要角度毎に段階的に変
化させた夫々の場合についた基準となる反射音圧Eoが
予め測定され、続いて、前記接触面を被検査体に接触さ
せた状態で、前記接触面の所望の点に対し入射角θを所
要角度毎に段階的に変化させて、超音波が送信され前記
接触面から反射する超音波が受信され、入射角θを所要
角度毎に段階的に変化させた夫々の場合について異材界
面における反射音圧E1が測定され、前記基準となる反
射音圧E、に対する前記異材界面における反射音圧E1
の比率即ち音圧反射率E+/Eoが、入射角θを所要角
度毎に段階的に変化させた夫々の場合について求められ
、入射角θを所要角度毎に段階的に変化させた夫々の場
合の各音圧反射率E+/Eoが比較され、表面波発生に
伴う音圧反射率E1/E0の極小を与える超音波の入射
角θが求められ、該入射角θと既知のシュー中の音速C
とから被検査体の表面波音速CR8がCR3−c/sl
nθより求められる。
又、複数の探触子を備えた本発明装置では、入射角θを
所要角度毎に段階的に変化させた各探触子のシューの接
触面を被検査体に接触させない状態で、振動子から超音
波を送信し該超音波を前記シューの左右対称軸と接触面
との交点で反射させて振動子で受信すると、各探触子夫
々について基準となる反射音圧E、が測定され、続いて
、前記各探触子を順次被検査体の同一箇所に接触させた
状態で、振動子から超音波を送信し前記交点で反射させ
て他方の振動子で受信すると、各探触子夫々について異
材界面における反射音圧E1が測定され、音圧反射率E
+/EOが各探触子夫々について求められ、各探触子夫
々についての各音圧反射率El /E0が比較され、表
面波発生に伴う音圧反射率E+/E。
の極小を与える超音波の入射角θが求められ、該入射角
θと既知のシュー中の音速Cとから被検査体の表面波音
速CR9がCR8−C/ s 1 nθより求められる
更に又、スライド部材の位置決め機構を有する探触子を
備えた本発明装置では、探触子のシューの接触面を被検
査体に接触させない状態で、位置決め機構によりスライ
ド部材を円弧面上の所要位置に固定し、振動子から超音
波を送信し左右対称点で反射させて振動子で受信すると
、入射角θを所要角度毎に段階的に変化させた夫々の場
合について基準となる反射音圧EOが測定され、続いて
、前記探触子を被検査体に接触させた状態で、位置決め
機構によりスライド部材を円弧面上の所要位置に固定し
、振動子から超音波を送信し左右対称点で反射させて振
動子で受信すると、入射角θを所要角度毎に段階的に変
化させた夫々の場合について異材界面における反射音圧
E1か測定され、音圧反射率E1/ E oが、入射角
θを所要角度毎に段階的に変化させた夫々の場合につい
て求められ、入射角θを所要角度毎に段階的に変化させ
た夫々の場合の各音圧反射率E+/Eoが比較され、表
面波発生に伴う音圧反射率E+/Eoの極小を与える超
音波の入射角θが求められ、該入射角θと既知のシュー
中の音速Cとから被検査体の表面波音速CR8がCR9
−C/ s t nθより求められる。
更に又、シューの接触面にギャップを形成した本発明装
置では、前述の各装置の場合と同様にシューを被検査体
に接触させない状態で、入射角θを所要角度毎に段階的
に変化させた夫々の場合について基準となる反射音圧E
Oが測定され、続いて、前記ギャップが形成されたシュ
ーの接触面を被検査体に接触させ且つギヤ・ノブに液体
を充填した状態で、入射角θを所要角度毎に段階的に変
化させた夫々の場合について液体と被検査体との界面に
おける反射音圧Elが測定され、音圧反射率E+/Eo
が、入射角θを所要角度毎に段階的に変化させた夫々の
場合について求められ、入射角θを所要角度毎に段階的
に変化させた夫々の場合の各音圧反射率El /Eoが
比較され、表面波発生に伴う音圧反射率E1/E0の極
小を与える超音波の入射角θが求められ、該入射角θと
既知のシュー中の音速Cとから被検査体の表面波音速C
R8がCR8−C/stnθより求められる。
[実 施 例コ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明の方法を実施する装置の一実施例であり
、被検査体lに対する接触面i4と、該接触面14に対
し夫々左右対称に所要角度で傾斜する傾斜面15.18
とを有する断面台形状のアクリル等からなるシュー17
の前記傾斜面15.16に、超音波を送受信するための
振動子18.19を、該一方の振動子i8から送信され
る超音波ビームの中心軸Bが前記シュー17の左右対称
軸Aと前記接触面14との交点eで交軸するよう、左右
対称に取り付けてなる探触子20を、前記傾斜面15゜
18の接触面14に対する傾斜角度、即ち前記超音波ビ
ームの中心軸Bの接触面14に対する入射角θを種々変
えた構成で複数個備えることにより超音波音速計測装置
を構成する。
次に、上記実施例の作動を説明する。
先ず、入射角θを種々変えた各探触子20のシュー17
の被検査体lに対する接触面14を被検査体lに接触さ
せない状態で、一方の振動子18から超音波を送信し交
点eで反射させて他方の振動子19で受信することによ
り、各探触子20夫々について基準となる反射音圧Eo
を予め測定しておく。
続いて、前記各探触子20のシュー17の接触面14を
順次被検査体lの同一箇所に接触させた状態で、一方の
振動子18から超音波を送信し交点eで反射させて他方
の振動子19で受信することにより、各探触子20夫々
について異材界面における反射音圧E1を測定し、前記
基準となる反射音圧E、に対する前記異材界面における
反射音圧E1の比率即ち音圧反射率E+/Eoを各探触
子20夫々について求める。
ここで、前記探触子20のシュー1775<アクリルで
あり、又、前記被検査体lが鋼である場合、第3図<−
r> <口)(A>に示す如く、超音波ビームの入射角
θに応じて鋼中(被検査体l中)には表面波21、横波
22、縦波23がスネルの法則に従って発生する。
即ち、アクリル中の音速を01表面波21の屈折角をθ
  表面波音速をCR8、横波22の屈折R8ゝ 角をθ  鋼中における横波音速をCRT’縦波RTゝ 23の屈折角をθRL’鋼中における縦波音速をCRL
とすると、 の関係が成り立つ。
更に、アクリル中の入射角θによって発生する表面波2
L横波22、縦波23の往復通過率を模式的に表わすと
第4図の様になる。(尚、往復通過率とは、第3図(イ
〉(ロ)Q\)において2点鎖線で示す如く、鋼を超音
波の入射点を中心とする断面半円状とした場合に、振動
子から所要の入射角θで送信された超音波を基準100
%としたとき、該超音波が、屈折後前記断面半円状の鋼
の円弧面で反射し入射の際と同じ径路で戻り前記振動子
によって再び受信される割合をいう。)一方、界面での
反射音圧は、当然、鋼中に表面波21゜横波22、縦波
23のいずれも発生しない場合には全反射となり、10
0%の反射率となる。例えば第4図で入射角を80度近
辺より、徐々に小さくしていった場合を考えると、界面
での反射音圧は鋼中への表面波21の発生と共に小さく
なり、やがて表面波21の往復通過率が最大となり(1
)式のCR8が鋼の表面音速に一致するθ−00におい
て極小となる。更にθを小さくすると、反射音圧は大き
くなるが、やがては横波22や縦波23の鋼中への発生
に伴い、反射音圧は低下することがわかる。
従って、前記各探触子20夫々について求めた各音圧反
射率El /Eoを比較し、表面波21発生に伴う音圧
反射率E1/E0の極小を与える超音波の入射角θを求
めれば、被検査体iの表面波音速CR8を次に示す(1
)式の変形である(「)式より求めることが可能になる
−C/sinθ          ・・・・・・(1
°)ここで各探触子20を入射角θが0.5度毎異なる
ように作成した場合の測定精度について検討する。
通常経年劣化していない鋼の場合の表面波音速CR8は
約2900m/see、であり、アクリル中の音速Cは
2720+*/see、であるから、最も強く表面波2
1が発生する超音波の入射角θは(lo)式より720 θ −5in’ (−)  −69,7@900 となる。
前記鋼からなる被検査体1が経年劣化し、探触子20に
よる計測の結果、例えば入射角θが89.7” カら+
0.5’  (或イハ−0,5” ) タケずれた探触
子20で音圧反射率E+/Eoが極小と11ったとする
と、表面波音速CR8は(lo)式よりCR3−272
0/ 5in(89,7”0.5)−2890,9[m
/sec、] (或いは CR8−2720/5in(89,7−0,5)−29
09,8[a/sec、]  )に変化したことがわか
り、この時の表面波音速CR8の変化量はわずか0.3
%程度である。
即ち、従来の方法に比べて微小の表面波音速の変化を簡
便に精度良く計測できるようになることがわかる。
又、第2図は本発明の装置の他の実施例を示すものであ
り、被検査体lに対する接触面24と、該接触面24上
の左右対称点0を中心とする所要半径の円弧面25とを
有する断面半円状のアクリル等からなるシュー26の前
記円弧面25に、該円弧面25の接線方向に延びる振動
子27.28が内蔵されたスライド部材29.30を、
前記円弧面25に沿って周方向に摺動自在に配設し、前
記左右対称点Oから鉛直上方に延びる左右対称軸A線上
に位置するよう前記シュー26に案内保持部材31を立
設し、該案内保持部材31に前記左右対称軸A線上に延
びる長孔32を穿設し、前記案内保持部材31に、前記
長孔32に沿って移動可能且つ該長孔32の任意の位置
で固定可能な係合片33を取り付け、該係合片33に、
同一長さのロッド34.35の各一端を枢着すると共に
、該ロッド34.35の各他端を夫々前記スライド部材
29.30に枢着し、前記係合片33の長孔32に沿う
移動により、前記スライド部材29.30を左右対称に
円弧面25に沿って周方向に移動せしめ、且つ所要位置
で保持せしめ得る位置決め機構36を構成し、該位置決
め機構36の操作により、一方の振動子27から送信さ
れ他方の振動子28で受信される超音波ビームの入射角
θを任意に変更せしめ得る探触子37を構成したもので
ある。尚、スライド部材29.30は円弧面25に対し
油等の接触媒質を介して接触させである。
第2図に示す他の実施例においては、探触子37を被検
査体lに接触させない状態で、係合片33を長孔32の
所要位置に固定し、一方の振動子27から超音波を送信
し左右対称点Oで反射させて他方の振動子28で受信す
ることにより、入射角θを所要角度(例えば0.5@)
毎に段階的に変化させた夫々の場合について基準となる
反射音圧E、を予め測定しておき、続いて、前記探触子
37を被検査体lの所要箇所に接触させた状態で、係合
片33を長孔32の所要位置に固定し、一方の振動子2
7から超音波を送信し左右対称点0で反射させて他方の
振動子28で受信することにより、入射角θを所要角度
毎に段階的に変化させた夫々の場合について異材界面に
おける反射音圧E1を測定し、前記基準となる反射音圧
E、に対する前記異材界面における反射音圧E1の比率
即ち音圧反射率E1/E0を、入射角θを所要角度毎に
段階的に変化させた夫々の場合について求め、入射角θ
を所要角度毎に段階的に変化させた夫々の場合の各音圧
反射率E+/E、を比較し、表面波21発生に伴う音圧
反射率E+/Eoの極小を与える超音波の入射角θを求
めれば、前述の一実施例の場合と同様に、被検査体1の
表面波音速cR8を(1°)式より求めることが可能に
なる。
しかも、上記他の実施例においては、一実施例の場合の
ように探触子2oを複数用意する必要がなくなり、一つ
の探触子37のみで計測を行うことができる。
更に又、第5.6図は第1図に示す装置の変形例を示す
ものであり、図中第1図と同一の符号を付した部分は同
一物を表わしており、シュー17の被検査体lに対する
接触面i4の左右中央部に、水や油等の液体38を充填
可能な所要高さhのギャップ39を形成してなる探触子
2oを、前記超音波ビームの接触面L4に対する入射角
θを種々変えた構成で複数個備えることにより超音波音
速計測装置を構成したものである。
第5.6図に示す変形例においては、先ず、入射角θを
種々変えた各探触子2oのシュー17の被検査体lに対
する接触面14を被検査体lに接触させない状態で、一
方の振動子18から送信された超音波は、点e′で反射
し、反射した超音波は他方の振動子19で受信され、各
探触子2o夫々について基準となる反射音圧Eo  (
第7図(イ)参照)が予め測定される。
続いて、前記各探触子20のシュー17の接触面14を
順次被検査体1の同一箇所に接触させると共にギャップ
39に液体を充填した状態で、一方の振動子18から超
音波を送信すると、振動子18から送信された超音波の
一部は、ギャップ39内の液体38と被検査体lの界面
の点e′で反射し、振動子19で受信されると共に、振
動子18から送信された超音波の一部はシュー17とギ
ャップ39内の液体38との界面上の点fで屈折し、被
検査体l上の交点eで反射し、シュー17とギャップ3
9内の液体38との界面上の点9で再び屈折し、振動子
19で受信される。このため、第7図(ロ)に示される
ように、二つの伝播経路による反射音圧Eo′と反射音
圧E1とが検出されることになり、前記基準となる反射
音圧Eoに対する前記液体38と被検査体lとの界面に
おける反射音圧E1の比率即ち音圧反射率El/EOが
各探触子20夫々について求められる。
ここで、前記各探触子20夫々について求めた各音圧反
射率E1/E0を比較し、被検査体1表面における表面
波21発生に伴う音圧反射率E 1/ E 6の極小を
与える超音波の入射角θを求めれば、被検査体lの表面
波音速CRSを求めることができる。
即ち、第6図において、シュー17中の音速をC,ギャ
ップ39内の液体38中における音速をC0、屈曲角を
01とすると、点fでの屈折の条件はスネルの法則より
、次式で示される。
の条件は、表面波音速をCR8とすると、次式で示され
る。
表面波音速はCR3は、 最も音圧反射率E+ /E。
が低くなる時の超音波の入射角θを用い、前述した(1
°)式と同等な次式で求められることがわかる。
CR8=C/stnθ      ・(1’)ここで、
ギャップ39の高さhを0.25+l1mとし、シュー
17には音速の比較的小さい特殊なアクリル材(C−2
460m/sec、)を用い、θを57” 〜60@ま
での範囲で0.5”毎に異なる探触子20を作成して音
圧反射率E1/E0を測定した結果を第8図に示した。
この時の周波数はIOMH2を用いている。第8図にお
いて音圧反射率E+/E@は、θ−58,2°で極小と
なっており、被検査体lの表面波音速CRSは(lo〉
式よりCR5−2480/sin 58.2@−289
4,5[m/sec、]であることがわかる。
尚、上記変形例で液体38を充填するためのギャップ3
9を設けてギャップ法で測定を行ったのは、ギャップ3
9を設けない場合でも、例えば被検査体1表面の凹凸に
よって、微小量の油等の接触媒質により極めて薄い膜が
存在することとなり、この時は例えば第5.6図におけ
る二つの伝播経路による超音波の波が干渉を起こし、結
果として測定精度が悪くなる恐れがあり、こうした測定
精度の低下を防ぐため、予め二つの波を完全に独立させ
て精度の高い測定を行えるように配慮したものである。
更に、第2図に示すシュー26の接触面24の左右中央
部に、前述と同様なギャップ39を形成し、ギャップ法
で測定を行うようにしてもよいことは言うまでもない。
尚、本発明の超音波音速計測方法及び装置は、上述の実
施例にのみ限定されるものではなく、他方の振動子19
 (又は28)を省略し、一方の振動子18 (又は2
7)で超音波の送受信を行うようにしてもよいこと、等
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の超音波音速計測方法及び
装置によれば、微小な表面波音速の変化を簡便且つ精度
良く計測可能になり、材料の経年劣化を非破壊的に計測
する上で有効になるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施する装置の一実施例を示す
側面図、第2図は本発明の方法を実施する装置の他の実
施例を示す側面図、第3図(イ)(ロ)(/\)はアク
リル中における超音波の入射角θによって鋼中に発生す
る波を示す模式図、第4図はアクリル中における超音波
の入射角θと鋼中における波の往復通過率との関係を示
す線図、第5図は第1図に示す装置の変形例を示す側面
図、第6図は第5図の■部拡大図、第7図(イバロ)は
第5図に示す装置において検出される反射音圧を示す線
図、第8図は入射角θに対する音圧反射率E+/EOの
測定結果を示す線図、第9.1O111図は従来例を示
す側面図である。 1は被検査体、14.24は接触面、15.l[lは傾
斜面、17.26はシュー、18.19.27.28は
振動子、20.37は探触子、21は表面波、25は円
弧面、29゜30はスライド部材、36は位置決め機構
、38は液体、39はギャップ、Aは左右対称軸、Bは
中心軸、eは交点、θは入射角、Cはアクリル中音速(
シュー中音速)、CR8は表面波音速、EO%E、’、
EIは反射音圧、0は左右対称点を示す。 特 許出願人 石川島播磨重工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)探触子のシューの被検査体に対する接触面を被検査
    体に接触させない状態で、前記接触面の所望の点に対し
    入射角θを所要角度毎に段階的に変化させて、超音波を
    送信し前記接触面から反射する超音波を受信することに
    より、入射角θを所要角度毎に段階的に変化させた夫々
    の場合について基準となる反射音圧E_0を予め測定し
    ておき、続いて、前記接触面を被検査体に接触させた状
    態で、前記接触面の所望の点に対し入射角θを所要角度
    毎に段階的に変化させて超音波を送信し前記接触面から
    反射する超音波を受信することにより、入射角θを所要
    角度毎に段階的に変化させた夫々の場合について異材界
    面における反射音圧E_1を測定し、前記基準となる反
    射音圧E_0に対する前記異材界面における反射音圧E
    _1の比率即ち音圧反射率E_1/E_0を、入射角θ
    を所要角度毎に段階的に変化させた夫々の場合について
    求め、入射角θを所要角度毎に段階的に変化させた夫々
    の場合の各音圧反射率E_1/E_0を比較し、表面波
    発生に伴う音圧反射率E_1/E_0の極小を与える超
    音波の入射角θを求め、該入射角θと既知のシュー中の
    音速Cとから被検査体の表面波音速C_R_SをC_R
    _S=C/sinθより求めることを特徴とする超音波
    音速計測方法。 2)被検査体に対する接触面と、該接触面に対し夫々左
    右対称に所要角度で傾斜する傾斜面とを有する断面台形
    状のシューの前記傾斜面のうち少なくとも一方に、超音
    波を送受信可能な振動子を、該振動子から送信される超
    音波ビームの中心軸が前記シューの左右対称軸と前記接
    触面との交点で交軸するよう、取り付けてなる探触子を
    、前記左右対称な傾斜面の接触面に対する傾斜角度を所
    要角度毎に段階的に変化させて前記超音波ビームの中心
    軸の接触面に対する入射角θを所要角度毎に段階的に変
    化させた構成で複数個備えたことを特徴とする超音波音
    速計測装置。 3)被検査体に対する接触面と、該接触面上の左右対称
    点を中心とする円弧面とを有するシューの前記円弧面に
    、該円弧面の接線方向に延び超音波を送受信可能な振動
    子が内蔵されたスライド部材を、前記円弧面に沿って周
    方向に摺動自在に配設し、該スライド部材に、該スライ
    ド部材を前記円弧面に沿って周方向に移動せしめ且つ所
    要位置で保持せしめ得る位置決め機構を連結して構成し
    た探触子を備えたことを特徴する超音波音速計測装置。 4)請求項2又は請求項3記載の超音波音速計測装置に
    おいて、シューの被検査体に対する接触面の左右中央部
    に、液体を充填可能な所要高さのギャップを形成したこ
    とを特徴とする超音波音速計測装置。
JP1224239A 1989-08-30 1989-08-30 超音波音速計測方法及び装置 Pending JPH0385443A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518945A (ja) * 1991-07-09 1993-01-26 Kyushu Electric Power Co Inc 送受並置型の超音波探触子
JP2003329513A (ja) * 2002-05-15 2003-11-19 Koyo Seiko Co Ltd 円筒ころ軸受の内輪の超音波伝播速度測定方法および疲労度測定方法

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