JPH0384850A - 筒型電池の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、エレクトロニクス関連の小型電子機器用電源
として利用され、特にメモリーバックアップ用等の微弱
放電用電池としての筒型電池、特にリチウム電池の製造
法に関するものである。

従来の技術 負極に金属リチウムを用いた有機電解質電池はエネルギ
ー密度が大きく、貯蔵性にも優れるうえ、作動温度範囲
が広いという特徴をもってかり、メーター　コンピュー
ター等の消費電流が数μＡ程度のメモリーバックアップ
用電源として多用されつつある。

このようなリチウム電池の構造としては、集電体上に正
極合剤を圧着したものを正極として、この正極と負極と
をシート状に形成したものをセパレーターを介して渦巻
状に巻回した、いわゆるジェリーロール構成のものがあ
る。この場合巻回体に釦けるセパレーターの占める体積
が多くなってし１い正・負極の充填有効体積が少なくな
ってし壕う欠点がある。

反面、電池缶の内面に正極合剤を加圧圧着したものを用
い、正極の中空部にセパレーターを介して、筒型の負極
を挿入したいわゆるインサイドアウト型のもの、あるい
は正・負極の位置関係を逆にしたボビン型構成のものは
高容量で簡単な構造を有したものである。

しかしながら、これらのインサイドアウト型のもの、ボ
ビン型構成のものは正・負極合剤が放電中、長期保存中
にふ・いて負極では消耗電極として作用し、正極では電
解液を吸収して軟弱なものとなるため、封口気密部に釦
いて気密性の低下が発生していた。

発明が解決しようとする課題 このため第３図に示すような構成、つ１り筒型の正又は
負極合剤２に補強のために封口部分に断面り字状の金属
性リング８を介在させて正又は負極合剤を加圧し、封口
気密部にかける気密性の低下、及び電池内充填有効体積
の減少を防止する必要があった。この場合断面り字状の
金属性リングを介し、電池缶の開口部をカシメる時に、
金属性リングと電池缶の開口部にスキマ１０が発生し気
密性の低下をもたらしていた。

課題を解決するための手段 本発明は、前述の課題を解決するものである。

１ず、製造前の状態として電池封口部分が当接する電池
缶の開口部分の外径を他の部分の外径より大として、筒
型の正又は負極合剤を挿入し、その後圧又は負極合剤の
上面に電池缶の径大部に嵌入される断面り字状の金属リ
ングを挿入する。その後パンチ型とダイス型で構成され
る金型でもって前記り字状の金属リングを介して正又は
負極合剤を電池缶内に加圧圧着するように、前記電池缶
の径大部を電池缶の他の部分の外径と等しくなるように
成型加工する。最後に電池缶とＬ字状の金属リングの当
接部先端をレーザー溶接によって溶接し、その後他の発
電要素を収納し、前記電池缶の開口部を絶縁パッキング
を介してカシメる製造法を採用する。

作　　用 以上の製造法を採用することにより、封口部分における
封口気密度の低下、ならびに電池空間に釦ける活物質の
充填有効体積の減少をきたすことのない電池を提供出来
る。

実施例 次に、本発明の実施例について図とともに説明する。

第１図は本発明の製造法でつくられたボビン型構成の筒
型リチウム電池を示す。１は筒型の電池ノ缶で、その内
面には筒型の金属リチウム２が圧着されている。３は正
極合剤で、二酸化マンガン等の金属酸化物に導電材とし
て黒鉛、ならびに結着材を混合したものを円柱状に成型
したものである。

４はポリオレフィン系の樹脂フィルム、あるいは不織布
からなる有底筒型のセ、Ｓレーメで、前記正極合剤３を
内包している。５は炭素、あるいはＳＵＳ材から構成さ
れる正極集電体で、前記正極合剤３の中心部に挿入埋設
されてｐシ、その上面は封口板６の内底面に電気的に導
通固定されている。封口板６は鉄にニッケルメッキを施
したもの、あるいはＳＵＳ材で構成される。了は封口板
６の周縁に嵌着され、内蔵電解液の漏れ、ならびに正又
は負極の絶縁を図るための絶縁パッキングであシ、その
材質としてはポリエチレン、ポリプロピレンで構成され
る。８は断面り字状の金属リングである。

次に本発明の製造方法について第２図とともに説明する
。第２図は本発明の製造方法を示す図であり、図中Ａで
電池缶１はその内面に負極合剤である筒型の金属リチウ
ム２、及び金属リチウム２の上面には、外径が電池缶１
の径大部１ａの内径に等しいかやや小とした断面り字状
の金属リング８を配してｂｐ、このような電池缶１をプ
レスでもってダイス中に加圧状態で通過させ第２図（ロ
）に示すように径大部１ａの外径を電池缶の他の部分の
外径と等しくなるように成型加工する。従ってＬ字状の
金属リング８は電池缶１の径大部１ａ、ならびに成型用
のパンチによって内側方向への締め付は力で強固に固定
される。

つぎに前記り字状の金属リング８と、電池缶１の開口部
が当接する先端部はレーザー溶接法で第２図０に示すよ
うに溶接される。９は溶接部を示す。つぎに、筒型の金
属リチウム２の内周面に有底筒型のセパレーター４、正
極合剤３を挿入し、集電体６を中央部に設けた封口板６
の周縁部に嵌着した絶縁パッキング７を、前記り字状の
金属リング８の内周面に嵌着し、その後電池缶１の開口
部を金型でもって内方に折シ曲げて電池缶１の開口部を
気密封口する。

直径１７．５鴎、高さ３４．０簡、容量１７００ｍＡｈ
の筒型二酸化マンガンリチウム電池を構成し、本発明品
と従来品の電池を各５ｏｏｏケ構成し、温度８６℃２７
０℃の雰囲気に保存した場合の電池の漏液数を調査した
。その結果を表１に示す。

表　　　１ 発明の効果 以上よう明らかなように、本発明のものは従来構成のも
のに比べて極めて耐漏液性に優れるものであり１信頼性
、ならびに量産性の点においても優れる電池を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の製造法による電池の要部縦断面図、第
２図は本発明による製造工程を説明する要部縦断面図、
第３図は従来の製造法による電池の要部縦断面図である
。 １・・・・・・電池缶、１ａ・・・・・・径大部、２・
・・・・・負極合剤、３・・・・・・正極合剤、４・・
・・・・セパレーター、５・・・・−・集電体、６・・
・・・・封口板、７・・・・・・絶縁パッキング、８・
・・・・・金属リング、９・・・・・・レーザー溶接部
、１０・・・・・・スキマ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　発電要素を内蔵した電池缶の開口部を、絶縁パッキン
   グ７を介して封口板６により封口する筒型電池の製造法
   において、（１）開口部の外径が他の部分より経大とし
   た電池缶に筒型の合剤２を挿入する工程と、（２）電池
   缶の開口部に断面Ｌ字状の金属リング８を前記筒型の合
   剤の上面に接して置く工程と、（３）前記筒型の合剤が
   電池缶の内周部及び底面に所定寸法におさまるように、
   パンチ型とダイス型でもって前記電池缶の径大とした開
   口部内側方向に加圧することによって電池缶の開口部を
   電池缶の他の部分の径と等しくする成型工程と、（４）
   前記電池缶の開口部に当接する前記金属リングをレーザ
   ー溶接で相互に溶接する工程と、（５）他の発電要素を
   収納し、前記電池缶の開口部を絶縁パッキングを介して
   内方に成型金型で折り曲げて気密封口を行う工程とを有
   することを特徴とする筒型電池の製造法。