JPH0384603A - バックラッシュ加速量自動調整方式 - Google Patents

バックラッシュ加速量自動調整方式

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JPH0384603A
JPH0384603A JP22020589A JP22020589A JPH0384603A JP H0384603 A JPH0384603 A JP H0384603A JP 22020589 A JP22020589 A JP 22020589A JP 22020589 A JP22020589 A JP 22020589A JP H0384603 A JPH0384603 A JP H0384603A
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JP
Japan
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backlash acceleration
backlash
speed command
amount
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JP22020589A
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English (en)
Inventor
Heisuke Iwashita
平輔 岩下
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/41Servomotor, servo controller till figures
    • G05B2219/41078Backlash acceleration compensation when inversing, reversing direction

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、工作機械のテーブル等の送り軸を駆動するサ
ーボモータの制御方式に関し、特に、送り軸の移動が逆
転するときのバックラッシュ加速補正に関するものであ
る。
従来の技術 工作機械においてテーブル等を駆動するサーボモータの
駆動方向を反転させるとき、通常、送りねじのバックラ
ッシュや摩擦の影響のため、機械は即座に反転すること
ができない。そのため、工作機械で円弧切削等を行って
いるとき、象限が変わると切削円弧面に突起が生じる。
例えば、X。
Y2軸平面上でワークに対し円弧切削を行い、X軸をプ
ラス方向、Y軸をマイナス方向に移動させているとき象
限が変わり、Y軸はそのままマイナス方向に駆動し、X
軸をマイナス方向に駆動するように切換えた場合、Y軸
に対しては今までと同一速度で切削が行われるが、X軸
は位置偏差が「0」になることからトルク指令値が小さ
くなり、摩擦によりサーボモータは即座に反転できない
こと、及び、テーブルを送る送りねじのバックラッシュ
によりテーブルの移動も即座に反転できないことから、
X軸方向のワークの移動は移動指令に対し、追従できな
く遅れることとなる。その結果、切削円弧面に突起が生
じる。
第5図は各軸のサーボモータを駆動するサーボ回路中の
位置ループを簡略化して示したブロック線図である。位
置指令m(4)からサーボモータのロータ軸等に取付け
たパルスコーダ等から得られる位置フィードバック値を
減じて位置偏差ε(+)を求め、該位置偏差ε(1)に
ポジションゲインKPを乗じて速度指令P(0を求め、
該速度指令P(1)を積分して位置P (1)を得るも
のであり、位置ループは概略第5図のように表すことが
できる。
そこで、2平面面上でワークが円弧を描くとき各軸は正
弦波状に動くこととなるから、位置指令 m(1) =A cosωtとすると、 上記第5図の ブロック線図より −KPP(1) +KP AcoS ωt (1) となり、これを解くと、 (2) C′は初期状態で決定される定数で、 この定数が 乗じられた値は減衰する。
よって、 十分な時間経 過後においては、 位置偏差e(0 は次の第 (3) 式となる。
(3) 通常の切削では、 ポジションゲインKPユ30゜ 角速度ω二〇。
1程度であるので、 P +ω2 =KP 2、よって、位置偏差e(1)は第(4)式の
ように近似できる。
eO)= −太ωsinωt      ・・・・・・
(4)P また、回転方向反転近傍では、ωtは1に比較して十分
に小さいので、sinω1=ωtと近似できる。その結
果、方向反転時点をt。とすると、位置偏差e(0は次
の第(5)式に近似できる。
e(1)=−(人ω2)・(1−1)  ・・・・・・
(5)P すなわち、第6図に示すように、ワークがX。
Y軸平面上で円弧軌跡を描いているとき、時刻toでX
軸の移動方向が反転したとき、該方向反転中の位置偏差
量e(1)はサーボモータが理想的な動きをしていれば
、方向反転時には位置偏差量e(1)は第7図に示すよ
うに時間に対し直線的に変化することを第(5)式は示
している。
しかし、摩擦が大きく、方向反転時に移動指令に対しサ
ーボモータの追従が遅れると、第8図。
第9図に示す(ロ)の曲線のように位置偏差量e (+
) は理想的な値(イ)に対しずれを生じる。
なお、第8図は移動方向が正から負に反転したとき、第
9図は移動方向が負から正に反転したときの位置偏差e
(1)を示している。
このずれが、切削面に突起を生じせしめる原因となる。
従来、この突起をなくすため、あるいは減らすため、移
動方向の反転時に位置信号に位置のバックラッシュ補正
を行うと共に速度指令に適当な値(加速量)を加えてサ
ーボモータの反転方向に加速を行い象限突起を減らす、
いわゆるバックラッシュ加速を行っている。
第10図は、従来片われている・このバックラッシュ補
正のブロック図で、NC(数値制御装置)はデジタルサ
ーボ回路側に位置指令及び位置指令の符号が反転すると
きに機械系のバックラッシュを補正するためにバックラ
ッシュ補正データ(位置のデータ)を与える。サーボコ
ントローラのプロセッサ(CP U)はこのバックラッ
シュ補正データを受信すると、バックラッシュ補正手段
13によりエラーカウンタ10にこのバックラッシュ補
正データを加算する。この補正データはポジションゲイ
ンKPを通じて速度ループ12に作用するが、サーボ系
の遅れのために機械はすぐには動かず、象限突起が生じ
る。そこで、位置のバックラッシュ補正と共に速度指令
VCMDにも適当な値(加速量)を加えて、サーボモー
タの反転方向に加速を行うが、NCがバックラッシュ補
正データを送出するのと同時にサーボソフト内部でバッ
クラッシュ加速を行うと、サーボモータが完全に方向反
転をしていないために、逆に円弧切削面を内側にくい込
んで切削してしまう不具合が生じる。
すなわち、エラーカウンタ10で示される位置偏差にポ
ジションゲインKPを乗じて得られる速度指令が完全に
逆転しないうちにバックラッシュ加速が行われて切削面
が内側にくい込んで切削されることとなる。
また、バックラッシュ加速量が大きすぎるとバックラッ
シュや摩擦トルクを補正する以上に内側へ切り込むこと
にもなる。第8図、第9に符号(ハ)で示す曲線は、こ
のようなバックラッシュ加速のかけすぎ等による位置偏
差e (j)の変化を示しているものである。
そこで、サーボコントローラはエラーカウンタの値を監
視し、エラーカウンタの値の符号が反転したとき、モー
タの回転方向が反転したタイミングとみなし、バックラ
ッシュ加速を行うようにしている。さらには、速度指令
VCMDは位置偏差e (+)にポジションゲインを乗
じた値であるので、チエツクボードを通して速度指令V
CMDをアナログ信号として観測し、速度指令VCMD
の波形が第8図、第9図に符号(イ)で示す理想的な位
置偏差e (1)に対応する速度指令(KP −e (
t) )に近くなるようにバックラッシュ加速量、加速
時間を調整している。
そして、バックラッシュ加速後、位置のフィードバック
パルスを積算し、その積算値がある値以上になるとバッ
クラッシュ加速を停止させる等の制御を行っている。
発明が解決しようとする課題 しかし、機械によってバックラッシュ量や摩擦の大きさ
が異なっているため、最適なバックラッシュ加速量を見
つけることが難しいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、バックラッシュ加速量の最適
値を機械ごとに自動的に決定できるバックラッシュ加速
量自動調整方式を提供することにある。
課題を解決するための手段 送り軸をサーボモータで駆動する工作機械において、本
発明は、サーボモータの回転方向が反転するように繰り
返し駆動し、かつ、回転方向が反転するときにバックラ
ッシュ加速量を速度指令に加算して駆動し、デジタルサ
ーボ回路のプロセッサは数値制御装置から出力される装
置指令の符号が反転する時点での速度指令値と該時点か
ら所定時間後の速度指令値より、該所定時間中における
時間に対する理想の速度指令値を求め、該理想の速度指
令値と現実の速度指令値の差の正、負の最大値をそれぞ
れ求め、該正、負の最大値より得られる評価関数の値が
設定範囲内になるようにバックラッシュ加速量を調整す
ることによって上記課題を解決した。
作用 数値制御装置から出力される装置信号の符号が反転する
時点での速度指令値(または位置偏差値)と、該時点か
ら所定時間経過して、サーボモータの回転が摩擦に打ち
勝って移動指令に追従した時点での速度指令値(または
位置偏差値)を求めると、この2つの速度指令値(位置
偏差値)より、サーボモータが反転する時点の上記所定
時間における各時点の理想の速度指令値が求まる。即ち
、移動指令に対し、摩擦の影響を受けずに追従した速度
指令値が求まる。そして、該理想の速度指令値と現実の
速度指令値との誤差を求め、この誤差の正の最大値、負
の最大値を求めれば、この各最大値は移動指令に対する
誤差の正、負の最大値であり、円弧切削を行えば、この
正、負の最大値分だけ円弧切削面に凹凸を生じさせる原
因となる。
そこで、上記正、負の最大値より速度指令値が理想の速
度指令値に近づくように設定した評価関数の値を算出し
、誤値が設定範囲内になるようにバックラッシュ加速量
を調整すれば、サーボモータの回転方向の反転時に摩擦
によって生じる移動指令に対する追従遅れを補正する最
適のバックラッシュ加速量が得られ、このバックラッシ
ュ加速量でバックラッシュ加速補正を行い円弧切削を行
えば、凹凸の少ない切削面が得られる。
実施例 第2図は、本発明の一実施例を実施するNC工作機械の
ブロック図で、符号1は、コンピュータ内蔵の数値制御
装置(以下、CNCという)、符号2は共有メモリで、
CNC1から出力される装置信号等をデジタルサーボ回
路3に受は渡したり、デジタルサーボ回路3から出力さ
れる信号をCNC1へ受は渡す作用を行う。また、デジ
タルサーボ回路3は、プロセッサ(CPU)、ROM、
RAM等を有し、工作機械4の各軸のサーボモータを駆
動するサーボ回路の処理をソフトウェアで実行し各軸の
サーボモータを駆動制御する。
なお、第2図に示すようなデジタルサーボ回路付きのN
C工作機械は既に公知であるので、その詳細な説明は省
略する。
第1図(a)(b)はCNC1をバックラッシュ加速量
調整モードに切換えたとき、デジタルサーボ回路3のC
PUがバックラッシュ加速量を求めるために実行する処
理のフローチャートであり、また、CNCはこのバック
ラッシュ加速調整モードにおいては、プログラムにより
2軸で一定速度で円弧を描くようになっている。
まず、本実施例の作用原理を説明する。
CNC1から共有メモリ2を介して、ある軸、例えばX
軸に対するバックラッシュ補正データをデジタルサーボ
回路3のCPUが受けとった時、この時をX軸の方向反
転動作開始時とし、この時の速度指令(速度指令は位置
偏差e (1)にポジションゲインKPを乗じた値であ
るので、前述した位置偏差の代りに速度指令を用いてバ
ックラッシュ加速量を調整する)を第3図のようにVC
MD(a)  とする。また、方向反転後、摩擦、バッ
クラッシュ等の影響がなくなるとみなされる設定時間T
ab後の速度指令をVCMD(b) とすると、第3図
に示すように、該2つの速度指令VCMD(a) 、 
V CM D (b)を直線で結ぶと方向反転時の理想
的な速度指令VCMDが得られる。そして、この理想的
な方向反転時の速度指令VCMDの傾きΔVは第(6)
式で表される。
・・・・・・ (6) 上記傾きΔVを方向反転を回目において求め、方向反転
2回目以降から、バックラッシュ加速量調整を開始する
2回目以降の方向反転時に、実際の速度指令VCMD(
r)が、例えば第4図に示す状態であったとすると、バ
ックラッシュ補正データを受けてから時間Tac後にお
ける理想的な速度指令■CMD(c、i)は次の第(7
)式で求められる。
VCMD(c、i)=VCMD(a)+Δv−TaC・
・・・・・ (7) また、この時点での実際の速度指令VCMD(c、 r
)より(デジタルサーボ回路3では位置ループ処理によ
って速度指令VCMD(c、+)は求められている)、
実際の速度指令V CMD (c、 r)と理想的な速
度指令VCMD(c、i)の誤差Verrが次の第(8
)式で求まる。
なお、バックラッシュ補正データを受けた後、時間Ta
c後の速度指令をV CMD (c、 i) 、実際の
速度指令をVCMD(c、r)  と表示している。
V e r r =VCMD (c、 r) −VCM
D (c、 t)・・・・・・ (8) この誤差VerrをポジションゲインKPで割ったもの
が位置偏差の誤差であり、理想軌跡からのずれを表すこ
ととなり、前述したように、Ve r r>Qのとき突
起が生じ、Ve r r<Qのとき内側へ切り込まれる
こととなる。
そして、上記誤差Verrを速度ループ処理周期毎求め
ると、例えば、速度ループ処理周期をToとすると、(
Tab/To)個の誤差Verrが得られる。このうち
、正の最大値をVmax。
負の最大値をVm i nとすると、Vmax、Vmi
nの絶対値が小さいほど理想的な速度指令、即ち、切削
形状にずれを生じないものとなる。しかし、Vmaxを
減らせばlVminlは当然大きくなる傾向にあるので
、本実施例では評価関数Eとして次の第(9)式を用い
る。
E=Vma x+ r @ Vm i n    −−
−−−−(9)なお、rはパラメータで、機械に応じt
O〜2程度の値を選択する。
そして、上記評価関数Eの値を用いてバックラッシュ加
速量B (n)を順次補正するようにする。
すなわち、前回求めたバックラッシュ加速量をB (n
−1) として、今回のバックラッシュ加速量を次の第
(10)式で求める。
B (n) = B (n−1)  X (1+β−E
)−(In)なお、βは1回のバックラッシュ加速量の
補正で補正する量を決めるパラメータである。以下、方
向反転毎にバックラッシュ加速量B (n)を補正し、
評価関数Eの値が「0」になるように、即ち、所定値範
囲内に入るようにし、所定値範囲内に人ればその時のバ
ックラッシュ加速量B (n)が最適値となる。
次に、第1図(a)、  (b)に示すフローチャート
と共に、本実施例のバックラッシュ加速量調整処理動作
を述べる。
まず、CNC1をバックラッシュ加速量調整モードにす
ると、CNC1は、円弧軌跡を一定速で描かせるプログ
ラムを実行し、デジタルサーボ回路3のCPUは速度ル
ープ処理周期毎に第1図(a)、  (b)の処理を実
行する。バックラッシュ加速量調整モードになると、デ
ジタルサーボ回路3のCPUは後述するフラグFl、F
2゜F3を「0」にセットし、バックラッシュ加速量B
 (n)を初期値に設定し、速度ループ処理周期毎に第
1図(a)、(b)で示す処理を開始する。
CNC1から送られてくる位置指令の符号が反転すると
き同時に送られてくるバックラッシュ補正量(位置デー
タ)が「0」または正か否か判断しくステップ100)
、「0」または正であればステップ106へと進み、フ
ラグF2またはF3が「1」にセットされていなければ
、このバックラッシュ加速量調整処理を行わず終了し、
通常の処理のみを行い、当該軸のサーボモータを駆動制
御することとなる。
すなわち、バックラッシュ補正データがCNC1から送
出されなければ、当該軸の回転方向が反転しないことを
意味するので、バックラッシュ加速量調整処理は行わな
い。また、本実施例では、移動指令が正から負に反転す
るときにバックラッシュ加速量調整処理を行うものとし
て、バックラッシュ補正量が正のときも加速量調整を行
わない。
一方、CNC1から負のバックラッシュ補正量が与えら
れると、該時点の速度指令VCMDを、方向反転開始時
の速度指令VCMD(a) としてレジスタに格納しく
ステップ101)、(正から負への)方向反転の1回目
があったことを記憶するフラグFlがrlJか否か判断
しくステップエ02)、「1」でなければフラグFl及
び1回目の方向反転中を記憶するフラグF2を「1」に
セットシ、第1のタイムカウンタTC1に、パックラッ
シュ、摩擦等の影響がなくなる時間として設定された設
定値Tabをセットしくステップ103))バックラッ
シュ補正量を「0」とする(ステップ105)。即ち、
バックラッシュ加速量調整のときには、位置のバックラ
ッシュ補正は行わず、摩擦の影響をみるためにバックラ
ッシュ加速だけ行うようにしている。
次に、1回目の方向反転中を記憶するフラグF2.2回
目以降の方向反転中を記憶するフラグF3が1つでも「
1」にセットされているか否か判断しくステップ106
)、既にステップ103でフラグF2が「1」にセット
されているのでステップ107へ進み、フラグF3が「
1」にセットされているか否か判断し、まだ「1」にセ
ットされてないので、第1のタイムカウンタTC1から
「1」減算し、該タイムカウンタTC1が「0」か否か
判断する(ステップ107,108)。
「0」でなければ、当該周期のバックラッシュ加速量調
整処理は終了し、次の周期からはステップ100.10
6,107,108.109の処理を実行し、第1のタ
イムカウンタTCIが「0」になると、すなわち、当該
軸への方向反転指令が出されて設定時間Tab経過する
と、このときの速度指令VCMDをレジスタにVCMD
(b) として記憶し、該速度指令VCMD(b)とス
テップ101で記憶した速度指令VCMD(a)及び設
定所定時間Tabより第(6)式の演算を行って理想的
な速度指令VCMD(+)の傾きΔVを求め、第1回目
の方向反転中を記憶するフラグF2を「0」にセットし
、当該周期の処理を終了する(ステップ110〜112
)。
そして、次の周期からは、負のバックラッシュ補正量が
CNClから送出されない限り、ステップ100.10
6の処理を行うのみとなる。
こうして、1回目の方向反転時において理想的な速度指
令の傾きΔVが求められ、2回目以降の負のバックラッ
シュ補正量がCNCから出力されると、フラグFlはす
でに「1」にセットされていることから、ステップ10
0〜102の処理をした後、2回目以降の方向反転中を
記憶するフラグF3を「1」にセットし、第2のタイム
カウンタTC2をrOJにセットし、バックラッシュ補
正量をrOJにセットしくステップ104.105)、
フラグ3がrlJにセットされていることから、ステッ
プ106,107からステップ113へ進み、レジスタ
に記憶されているVCMDi)の値とステップ111で
算出された傾きΔ■及び第2のタイムカウンタTC2の
値より第(7)式の演算を行って、該時点における理想
的な速度指令VCMD(i)を求め、現在位置ループ処
理によって求められている実際の速度指令■CMD(r
) と求められた理想的な速度指令VCMD(1)より
第(8)式の演算を行って速度指令の誤差Verrを求
める(ステップ113,114)。
該誤差Verrが「0」または正であれば、正の最大値
Vmaxとしてレジスタに記憶されている値(初めは初
期設定でrOJが設定されている)と比較し、誤差Ve
rrの方が大きければレジスタに記憶されるVmaxの
値をこの値に変える(ステップ115,116.117
)、また、誤差Verrが負であれば、負の最大値Vm
in(初めは初期設定で「0」に設定されている)とし
てレジスタに記憶されている値と比較し、誤差Verr
の方が小さいときのみ、この誤差Verrを負の最大値
Vm i nとしてレジスタを書き換える(ステップ1
15,118.119)。そして、第2タイムカウンタ
TC2を「1」インクリメントし、該第2タイムカウン
タTC2の値が設定値Tab以上になったか否か判断し
くステップ120.121:)、達してなければ当該周
期の処理を終了する。
そして、次の周期からはフラグF3が「1」にセットさ
れていることから、ステップ100゜106.107.
113〜121を実行し、誤差の正、負の最大値Vm 
a x、  Vm i nを検出する。
こうして、第2タイムカウンタTC2の値が設定値Ta
bを超え、方向反転が終了すると、第(9)式で示す評
価関数Eの値を求め、該評価関数Eの絶対値が設定値ε
以下か否か判断しくステップ121〜123)、設定値
ε以下でなければ、第(10)式の演算を行ってバック
ラッシュ加速量B (n)を求め、バックラッシュ加速
量を前回の加速量B (n−1)から求められた加速量
B (n)に変えて、以後、このバックラッシュ加速量
でバックラッシュ加速制御を行うようにする(ステップ
124)。そして、フラグF3を「0」にセットし、こ
の周期の処理を終了する。
次の周期からはバックラッシュ補正量が負にならない限
り、ステップ100,106の処理を行うのみとなる。
そして、バックラッシュ補正量が負になると、ステップ
100,101,102゜104〜107.113〜1
21の処理を各周期毎行い、第2タイムカウンタTC2
が設定値Tabを超えると、前述したように評価関数E
を求め、その絶対値IEIが、設定値εより小さくなけ
れば、前述同様バックラッシュ加速量B (n)を更新
しフラグF3を「0」にする(ステップ121〜125
)。
以下、上述した処理を各周期毎実行し、評価関数Eの絶
対値IEIが設定値ε以下となり、実際の速度指令VC
MD(r)が理想の速度指令VCMD (i)に近似す
るとバックラッシュ加速量調整終了をCNC1の表示装
置等に表示しくステップ126)、調整モードを終了し
、このとき、レジスタに記憶されているバックラッシュ
加速量B(n)が最適なバックラッシュ加速量となる。
第11図(a)〜(e)はセミ・クロード・ループで半
径100mmの円弧を速度200mm/minで描かせ
、バックラッシュ加速時間をポジションゲイン20 (
1/S)で決まるサーボ時定数100ms e c (
−(1/20) X2)として、上記実施例を一つの機
械に実施したときの得られた最適バックラッシュ加速量
での方向反転時の速度指令の波形を示すものである。第
1■図(a)はバックラッシュ加速を行わないとき、第
11図(b)は評価関数Eのパラメータrを「0」とし
たとき、第11図(C)は評価関数Eのパラメータrを
rO,5Jとしたとき、第11図(d)はパラメータr
を「1」としたとき、第11図(e)はパラメータrを
「2」としたときのものである。
なお、加速量は1000で速度指令2rpmに相当する
この第11図(a)〜(e)が示すように、評価関数E
のパラメータrをrO,5J程度にしたときが最適であ
ることがわかる。また、バックラッシュ加速を行わない
ときと比較し、形状誤差の最大値が1/6程度になって
いることがわかる。
なお、上記実施例では速度指令VCMDによってバック
ラッシュ加速量調整を行ったが、速度指令は位置偏差に
ポジションゲインを乗じたものであるから、位置偏差に
基いてバックラッシュ加速量の調整を行ってもよい。
発明の効果 本発明は、バックラッシュ加速量が工作機械において最
適値となるように自動的に調整するから、バックラッシ
ュ加速量の調整が容易となり、また、最適値が得られる
ので、円や楕円等の円弧切削等において、切削面の突起
や切り込みすぎによる凹部を少くすることができ、形状
誤差の少ない加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明の一実施例におけるデジ
タルサーボ回路のプロセッサが実行するバックラッシュ
加速量調整処理のフローチャート、第2図は同実施例を
実施するNC工作機械の一例のブロック図、 第3図は同実施例における方向反転時の理想的な速度指
令を求める説明図、 第4図は同実施例における理想的な速度指令と現実の速
度指令の誤差を求める説明図、第5図はサーボ回路中の
位置ループの概略ブロック線図、 第6図はX、Y2軸による円弧軌跡を示す図、第7図は
方向反転時の位置偏差を表す図、第8図、第9図は理想
的な位置偏差量とバ・ツクラッシュ加速量の大きさによ
る位置偏差量の関係を示す図、 第10図は従来から行われているバックラッシュ補正の
ブロック図、 第11図(a)はバックラッシュ加速量が「0」のとき
の方向反転時の速度指令波形、 第11図(b)〜(e)は本実施例における評価関数の
パラメータを種々変えて得られた最適バックラッシュ加
速量による方向反転時の速度指令波形を示す図である。 1・・・コンピュータ内蔵数値制御装置(CNC)、2
・・・共有メモリ、3・・・デジタルサーボ回路、4・
・・工作機械、VCMD・・・速度指令、e (1)・
・・位置偏差、KP・・・ポジションループゲイン、B
(n)・・・バックラッシュ加速量、r・・・パラメー
タ。 第 呪(0) 第 呪 第 5 因 N〔 デジタルブーボ回易 第 1 呪 (0)バ°・ンクラ・ンシュカoQなしくd)Y=1゜ B(n l = 1244 (b)Y・0゜ B(nl=1693

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)送り軸をサーボモータで駆動する工作機械におい
    て、サーボモータの回転方向が反転するように繰り返し
    駆動し、かつ、回転方向が反転するときにバックラッシ
    ュ加速量を速度指令に加算して駆動し、デジタルサーボ
    回路のプロセッサは数値制御装置から出力される位置指
    令の符号が反転する時点での速度指令値と該時点から所
    定時間後の速度指令値より、該所定時間中における時間
    に対する理想の速度指令値を求め、該理想の速度指令値
    と現実の速度指令値の差の正、負の最大値をそれぞれ求
    め、該正、負の最大値より得られる評価関数の値が設定
    範囲内になるようにバックラッシュ加速量を調整したこ
    とを特徴とするバックラッシュ加速量自動調整方式。
  2. (2)送り軸をサーボモータで駆動する工作機械におい
    て、サーボモータの回転方向が反転するように繰り返し
    駆動し、かつ、回転方向が反転するときにバックラッシ
    ュ加速量を速度指令に加算して駆動し、デジタルサーボ
    回路のプロセッサは数値制御装置から出力される位置指
    令の符号が反転する時点での位置偏差値と該時点から所
    定時間後の位置偏差値より、該所定時間中における時間
    に対する理想の位置偏差値を求め、該理想の位置偏差値
    と現実の位置偏差値の差の正、負の最大値をそれぞれ求
    め、該正、負の最大値より得られる評価関数の値が設定
    範囲内になるようにバックラッシュ加速量を調整したこ
    とを特徴とするバックラッシュ加速量自動調整方式。
  3. (3)上記評価関数は上記正の最大値と上記負の最大値
    に所定係数を乗じた値を加算するものとし、初期設定し
    たバックラッシュ加速量に上記評価関数の値に所定係数
    を乗じた値を順次加算して、上記評価関数の値が設定値
    以下になるまでバックラッシュ加速量を補正し、バック
    ラッシュ補正量を決定する請求項1または請求項2記載
    のバックラッシュ加速量自動調整方式。
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