JPH038444A - 微生物吸着剤の処理方法 - Google Patents

微生物吸着剤の処理方法

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JPH038444A
JPH038444A JP14241589A JP14241589A JPH038444A JP H038444 A JPH038444 A JP H038444A JP 14241589 A JP14241589 A JP 14241589A JP 14241589 A JP14241589 A JP 14241589A JP H038444 A JPH038444 A JP H038444A
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polymer
adsorbent
microorganisms
ultrasonic waves
water
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JP14241589A
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Nariaki Kawabata
川端 成彬
Shintaro Totoki
十時 信太郎
Akihiro Kondo
近藤 昭裕
Masanobu Tanigaki
谷垣 雅信
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Kao Corp
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Kao Corp
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は微生物吸着剤の処理方法に関し、更に詳細には
、微生物吸着剤を再生・再利用するため、吸着剤表面に
捕捉された微生物を効率よく離脱させる微生物吸着剤の
処理方法に関する。
〔従来の技術〕
各種用水や廃水、クリーンルームや病室の床・内壁及び
それらに出入りする空気等では、これら液体中、気体中
もしくは固体表面から微生物を除去する必要があり、こ
の目的で種々の微生物吸着能のある樹脂粒子やtam、
膜等が提供されている。
これらの微生物吸着剤には、速やかに大量の微生物を除
去できる能力とともに、−度捕捉した微生物が簡単な操
作で除去でき、繰返し使用できることが望まれる。
アプライド アンド エンバイロメンタル マイクロバ
イオロジー(八pplied and Bnviron
mentalMicrobiologY )46. 2
03−210 (1983)及び特公昭62−41.6
41号公報には、架橋型ポリマー(ポリビニルピリジニ
ウムハライド)が水中の微生物をポリマー表面上に吸着
する形で短時間に多量に捕捉することが報告されている
。すなわち、4−ビニルピリジン/ジビニルベンゼン共
重合体を塩化ベンジル、臭化ベンジル、臭化アリル、臭
化プロハルキル、臭化ペンタフルオロフェニルメチル、
臭化ブチル、臭化オクチル、臭化ドデシル、臭化ヘキサ
デシルでそれぞれ四級化したものが、生理食塩水中に浮
遊させた細菌細胞を5〜6時間以内に定量的に捕捉する
また、アプライド アンド エンバイ口メンタル マイ
クロバイオロジー47.88.−93(1984)にお
いては、4−ビニルピリジン/ジビニルベンゼン共重合
体をヨウ化ラウリルで四級化したものが、イオン交換水
中に浮遊させた大腸菌細胞を生きたまま捕捉することが
でき、さらに大腸菌を表面に捕捉したポリマーを単純な
操作で再生できることが記載されている。すなわち、表
面に大腸菌を捕捉したポリマーを、1規定の水酸化ナト
リウム水溶液、1規定の水酸化カリウム水溶液、2規定
の炭酸ナトリウム水溶液、2規定塩酸のいずれかで洗浄
することにより、吸着剤ポリマーが再生できる。また、
ヨウ化カリウム水溶液、食塩水等でもある程度再生する
ことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、特公昭62−41641号公報に開示さ
れた方法では、容易に効率良く水中微生物を吸着除去で
きるものの、微生物は不溶性高分子(樹脂)上に生きた
まま吸着しているため、吸着した微生物は高分子上で増
殖をくり返してゆくという問題があった。このことは、
特にカラム法においては、高分子化合物上に微生物がと
どまらず処理水中へ流れてゆく結果となり、微生物除去
効率は著しく低下し、時には吸着前より高い微生物濃度
を示すことになる。
また、アプライド アンド エンバイロメンタル マイ
クロバイオロジー47.88−93(1984)記載の
洗浄方法では、ポリマー上に捕捉された微生物の除去は
不充分であり、同様の洗浄を、洗浄に用いる液体の常圧
沸点未満に加熱した状態で行っても、ポリマーの著しい
着色が認められただけで、捕捉された微生物の除去率は
向上しない。
そして、このような処理を施したポリマーは、吸着前の
ものと比較して、極めて小さな吸着能しか示さないとい
う問題があった。
このため、種々の微生物吸着剤に適用可能で、吸着剤表
面に捕捉された微生物を効率良く除去又は死滅させるこ
とができ、しかも該吸着剤を着色・分解させるおそれの
ない処理方法が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実情において、本発明者らは鋭意研究を行なった
結果、表面に微生物を捕捉した微生物吸着剤に超音波を
照射すれば、表面の微生物を吸着剤から効率よく除去で
きることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、表面に微生物を捕捉した微生物吸
着剤に超音波を照射することを特徴とする微生物吸着剤
の処理方法を提供するものである。
本発明は、例えばガラスフラスコ等の容器中に表面に微
生物を捕捉した微生物吸着剤と有機または無機液体を共
存させ、容器の外部から吸着剤部分に超音波を照射する
ことにより行なわれる。
本発明において、対象となる微生物としては、特にその
種類は限定されず、例えば細菌類、真菌類、藻類、ウィ
ルスなどに有効に適用することができる。
微生物吸着剤としては、従来公知のものであれば特に制
限されずに適用できるが、特にペンダントピリジニウム
基を有する水不溶性ポリマーが好ましく、例えば以下の
方法により得られるものが挙げられる。
a)4−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、2−ビ
ニルピリジン等のビニルビジンとジビニルベンゼン、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、メチレンビスア
クリルアミド、トリメチロールプロパントリ (メタ)
アクリレート等の多官能モノマーおよび場合によってこ
れらと共重合し得る他のモノマーとをラジカル共重合し
、得られた共重合体をベンジルハライド、炭素数1〜1
2のアルキルハライド、2−フェネチルハライド、3−
7エニルプロピルハライド、炭素数1〜12のアルコー
ルの硫酸エステル等により四級化する方法。
b)4−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、2−ビ
ニルピリジン等のビニルピリジンとアミノ基、ハロアル
キル基、エポキシ基、水酸基、メルカプト基、トリアル
コキシシリル基、イソシアナト基、アルコキシカルボニ
ル基の如き反応性の官能基を有する千ツマ−1および場
合によってこれらと共重合し得る他のモノマーとをラジ
カル共重合し、次いで上記の官能基と反応する官能基を
2個以上含有する化合物(架橋剤)と反応させ、不溶化
したものをa)に示す方法によって四級化する方法。
さらに、ペンダントピリジニウム基を有する水不溶性ポ
リマーとしては、ポリマー単体だけでなく、ペンダント
ピリジニウム基を有するポリマーを有機または無機の水
不溶性担体上に化学的または物理的方法により担持した
ものでもよい。
本発明で用いられる有機または無機液体は、微生物吸着
剤と化学反応を起こさない不活性のものであれば特に制
限されないが、例えば有機液体としてはn−へキサン、
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンの如き炭化水素;
クロロホルム、ジクロロメタン、1,2.3−トリクロ
ロエタンの如き含ハロゲン炭化水素;メタノール、エタ
ノール、エチレングリコール、グリセリンの如きアルコ
ール;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンの如きエーテル;アセト
ン、2−ブタノン、シクロヘキサノンの如きケトン;ギ
酸メチル、酢酸エチル、T−ブチロラクトンの如きエス
テル;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
1−メチルピロリドンの如きアミド等が挙げられ、また
無機液体の例としては、蒸留水、無機塩の水溶液、界面
活性剤の水溶液などが挙げられる。これらの液体は単独
又は2種以上を混合して用いることができ、また必要に
応じて酵累またはトリブチルスズクロリド等の公知の細
胞壁/細胞膜溶解剤を配合することもできる。さらに、
洗浄時の温度および圧力は洗浄に用いる液体がその流動
性を失わず、かつ気化しない範囲であれば特に制限され
ないが、経済的観点からは、蒸留水、イオン交検水また
は水道水を用いて常温常圧下に行なうのが望ましい。
また、酸性およびアルカリ性水溶液を用いることもでき
るが、特に常温以上の洗浄温度では微生物吸着剤に着色
が起こるため、微生物吸着剤の再生・再利用の点から好
ましくない。このため、洗浄に用いる有機または無機液
体はpH4〜9付近のものが好適である。
照射する超音波の周波数は1〜5000kllz、特に
10〜100 kHzが好ましく、超音波発生装置の出
力は10〜5000W、特に100〜1000Wの範囲
が好ましい。超音波の周波数を1kHz未満にした場合
または超音波発生装置の出力をIOW未満にした場合に
は洗浄効率が低下・するため、吸着剤表面から微生物を
離脱させるのに長時間を要する。また、超音波の周波数
が5000 kllzまたは超音波発生装置の出力が5
000Wを超えた場合には、微生物吸着剤表面に捕捉さ
れていた微生物はすべて離脱するものの、吸着剤表面自
体に破砕、亀裂が発生するため、微生物吸着剤の再生・
再利用の点から好ましくない。
超音波を照射する場合、その面積が広いほど洗浄効果が
大きいため、表面積の大きい容器を用いるのが好ましい
。例えば、管径の細いガラスカラムに表面に微生物を捕
捉した微生物吸着剤を充填し、このカラムに一定流速で
洗浄に用いる液体を通液しながら、カラムの外周に対し
法線方向から吸着剤部分に超音波を照射する方法が挙げ
られる。
具体的には、管径1 amのガラスカラムに、表面が大
腸菌で覆われたペンダントピリジニウム基を有する不溶
性ポリマー粒子(粒径500μm)を10g(乾燥重量
相当)充填し、各種液体を流速0.01〜5000 m
ll /分で通液した場合、照射する超音波の周波数が
1〜5000 kHz 、超音波発生装置の出力がlO
〜5000Wの範囲で洗浄を行なうと、ポリマーの化学
構造や液体の種類によらず60分以内にポリマーに捕捉
されていた大腸菌がほとんどすべて離脱する。特に、流
速0.1〜100mJ!/分、周波数10〜100kH
2、出力100〜100OWの範囲で洗浄を行なうと、
はぼ10分以内にポリマー表面に捕捉されていた大腸菌
が離脱し、好ましい。これらカラム通水法は最も効率的
で、工業的にも利用しやすいものであるが、特にこれに
限定されるものではなく、例えば処理する水が少ない場
合には、微生物吸着剤を添加して微生物を吸着除去した
後、これを濾別する方−決などを用いることもできる。
また、例えば海水のようの微生物含有水中に多量の無機
塩が存在する場合には、無機塩を含まない場合に比べて
、微生物吸着能が173〜175程度まで低下すること
があり、この場合には多量の微生物吸着剤が必要となる
ため、イオン交換樹脂等で無機塩を除去した後、本発明
を実施するのが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、超音波を照射するという簡単な方法に
より、微生物吸着剤自体に傷をつけたり変性させること
なく、微生物吸着剤表面に捕捉された微生物を効率よく
離脱させることができ、従って、微生物吸着剤を再生・
再利用することが可能である。
また、本発明方法は、例えば飲料水の除菌、プール水、
風呂水、養魚用水の除菌、下水、工場廃水などの除菌等
、数多くの分野での利用が可能である。そして、特に下
水等の懸濁物が多い水中の微生物の除去には、従来の膜
による除菌等でみられた目詰まり等の問題もなく、好適
である。
〔実施例〕
次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明する。
(合成例1) 1−ラウリル−4−ビニルビリジニウムヨージド/ジビ
ニルベンゼン共重合体粒子の合成:(1)撹拌装置、コ
ンデンサー、温度計および窒素導入管を備えたII!セ
パラブルフラスコに水500gを入れ、炭酸カルシウム
粉末10gを加えて110 rpmの速度で撹拌し、均
一に分散させた。この状態でさらに、4−ビニルピリジ
ン94.5g1ジビニルベンゼン13g1アゾイソブチ
ロニトリル1gおよび安息香酸メチル100gからなる
溶液を加えた後、110 rpmの速度で撹拌を続けな
がら80℃で3時間加熱した。得られたポリマービーズ
をろ別し、1%酢酸ですすいで炭酸カルシウムを溶解除
去したのち、水洗と1%重ソウ洗浄をくり返し、最後に
エタノール洗浄、次いで真空乾燥を行うことによって4
−ビニルピリジン/ジビニルベンゼン共重合体の球状粒
子を得た。
収量100g、共重合体の平均粒径500μm、窒素含
有率11%。
(2)  (1)で合成した共重合体粒子21gをエタ
ノール200gに懸濁させ、これにヨウ化ラウリル10
0gを加え、75℃で5時間加熱した。ポリマー粒子を
濾別により単離したのちエタノール洗浄、次いで真空乾
燥することにより、ピリジン基をN−ラウリルピリジニ
ウム基(対イオン:ヨウ化物イオン)に代えたペンダン
トピリジニウム基含有ポリマー粒子(A)を得た。収量
74g、ヨウ素含有率31%。
(合成例2〜4および10〜13) 合成例1と同様にして、表1に示す構造組成を有するペ
ンダントピリジニウム基含有ポリマー粒子(B)、(C
)、(D)、(J)、(K)、(L)および(M)を得
た。
(合成例5〜9) 合成例4で得られたポリマー(D)の対イオン(Br−
)を公知のイオン交換法で交換し、表1に示すピリジニ
ウム基含有ポリマー粒子(E)、(F)、(G)、(H
)、(I)を得た。
(合成例14) 合成例1(1)と同様にして得られたp−クロロメチル
スチレン/ジビニルベンゼン共重合体(共重合モル比9
:1、塩素含有率21%)を、ヨウ化ラウリルの代わり
にピリジンを用いる以外は合成例1(2)と同様にして
、ペンダントピリジニウム基含有ポリマー粒子(N)を
合成した。窒素含有率が5.7%、塩素含有率が14%
であることから、クロロメチル基が定量的にピリジニオ
メチル基(対イオン:塩素)に変換されたことを確認し
た。
以下余白 (合成例15) 繊維状の1−ラウリル−4−ビニルピリジニウムヨーリ
ド/ジビニルベンゼン共重合体の合成:綿糸500gに
4−ビニルピリジン94.5g。
ジビニルベンゼン13g1アゾイソブチロニトリル1g
からなるモノマー混合物を含浸させた状態で、80℃で
3時間加熱し、繊維上に担持された4−ビニルピリジン
/ジビニルベンゼン共重合体(窒素含有率11%)を得
た。(重量600 g)。
この繊維状共重合体21gを、ヨウ化ラウリル100g
を含むエタノール300gに浸漬し、75℃で5時間加
熱してピリジン基をN−ラウリルピリジニウム基(対イ
オン:ヨウ化物イオン)に変換した。エタノール洗浄、
次いで真空乾坦することにより、繊維状の1−ラウリル
−4−ビニルビリジニウムヨーリド/ジビニルベンゼン
共重合体(表1のポリマーAに相当)を得た。収量30
g1ヨウ素含有率5.1%。
(合1戊例16) 合成例15と同様にして、表1のポリマーB〜Mに相当
するm錐状のペンダントピリジニウム基含有ポリマーを
得た。
(合成例17) 合成例15と同様にして繊維状のp−クロロメチルスチ
レン/ジビニルベンゼン共MUr体(共重合モル比9:
1)を合成し、次いで合成例14と同様にピリジンと反
応させ、表1のポリマーNに相当する繊維状のペンダン
トピリジニウム基含有ポリマーを得た。
参考例1 (1)合成例で得られたポリマー粒子A−NIOgずつ
をそれぞれ内径1 c+nのカラムに入れ、大腸菌10
15個/mllを含む生理食塩水0.1βを流速1o+
j2/分で2時間循環通液させた。液中の大腸菌数を1
0分毎に測定したところ、いずれのポリマーについても
40〜50分後に、生理食塩水中の大腸菌数が一定とな
り、走査型電子顕微鏡による観察から、この時点でポリ
マー表面全体が大腸菌でおおわれていることがわかった
。結果を表2に示す。
その後、無菌生理食塩水0.1+nfを通液し、ポリマ
ーに吸着されずにカラム内に残っている大腸菌を洗い去
り、再び電子顕微鏡によるポリマー表面の観察を行った
が、大腸菌細胞の脱落は認められなかった。
(2)  この状態のポリマーに1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液、1規定水酸化カリウム水溶液、2規定炭酸す
) IJウム水溶液、2規定塩酸および蒸留水を、それ
ぞれ0.11、流速1+nJ!/分で個別に通液したの
ち、各々電子顕微鏡でポリマー表面の警察を行った。そ
の結果、大腸菌細胞の大部分は、壊死していることがわ
かったが、破れた細胞膜の大部分はポリマー表面に捕捉
されたまま脱落せずに残っていることがわかった。
以下余白 実施例1 参考例1(1)の方法により、表面全体が大腸菌でおお
われたポリマー粒子A−Nをつくり、これらをカラムに
入れたままの状態で蒸留水を流速1m11分で通液しつ
つ、ポリマ一部分に出力100Wの超音波発生装置で周
波数を変えて超音波照射を施した。1分ごとにポリマー
表面を電子顕微鏡で観察し、ポリマー表面上の大腸菌細
胞およびその残骸がほとんど認められなくなるまでに要
した時間(以下、ポリマーの再生に要する時間という)
を測定した。その結果、表3に示す通り、超音波の周波
数が10〜5000 k)lzの範囲であればほぼ10
分以内に再生が完了した。
以下余白 実施例2 参考例1(1)の方法により、表面全体が大腸菌でおお
われたポリマー粒子A−Nを、それぞれカラムに入れた
ままの状態で蒸留水を流速1017分で通液しつつ、ポ
リマ一部分に周波数20kllzで超音波照射装置の出
力を変化させて超音波照射を施した。ポリマーの再生に
要する時間を測定した結果、表4に示す通り、短時間で
ポリマーが再生され、特に出力100〜5000Wの範
囲内では、はぼ10分以内に再生が完了した。
以下余白 実施例3 参考例1(1)の方法により、表面全体が大腸菌でおお
われたポリマー粒子A−Nを、それぞれカラムに入れた
ままの状態で蒸留水を通液し、出力100Wの超音波発
生装置を用いて周波数20kflzでポリマ一部分に超
音波を照射した。蒸留水の通液速度を0.01〜500
0mA/分の間で変化させたときのポリマーの再生に要
する時間を測定した結果、表5に示す通り、短時間でポ
リマーが再生され、ことに通液速度0.1〜5000m
j’/分の範囲で洗浄を行った場合、はぼ10分以内に
再生が完了した。
以下余白 実施例4 ポリマー粒子A−N(平均粒径500μm)をカラムに
充填し、参考例1(1)の方法で粒子表面全体を大腸菌
でおおった後、カラムから取出してビーカーに移した。
表6に示した液体100 mlを加え、ビーカーごと出
力240Wの超音波洗浄槽につけ、38 kHzで超音
波を照射した。このとき、ポリマーの再生に要する時間
を測定した結果、表6に示す通り、洗浄に用いた液体の
種類によらずほぼ10分以内にポリマーの再生が完了し
た。
以下余白 実施例5 ポリマー粒子A−N(粒径300〜500 μm)をカ
ラムに充填し、クロカビ胞子1mgを含む空気lI!を
流速1  ml/秒で循環させたところ、30分間で循
環気流中のクロカビ胞子はすべてポリマー粒子に捕捉さ
れ、ポリマー表面はほとんどクロカビ胞子でおおわれた
ことを、電子顕微鏡による観察から確認した。この状態
のポリマー粒子をカラムに充填したまま、表7に示す液
体を流速0.1ml!/分で通液しながら、出力200
Wの超音波発生装置を用いて周波数20kHzで超音波
照射を行った。ポリマーの再生に要する時間を測定した
結果、表7に示すように、洗浄に用いた液体の種類や温
度によらず、はぼ10分以内にポリマーの再生が完了し
た。
以下余白 実施例6 表1のポリマーA−Nを繊維上に担持させた吸着剤を用
いて、大きさが10cm角、厚さ1 mmの不繊布を作
成し、この不繊布を洋式便所の便座表面に、軽くぬぐう
ようにして触れさせたところ、不繊布の表面のかなりの
部分が大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、白寥菌等の微
生物細胞や糸くず等の無生物粒子におおわれていること
が電子顕微鏡等による観察でわかった。この不繊布10
gを、側面1010X10.奥ゆき3 cmの水槽内に
折曲げず固定し、表8に示す液体で水槽を満たした後、
出力200Wの超音波発生装置を用いて水槽の10 X
 10 cm側面から周波数20 kllzで超音波を
照射した。ポリマーの再生に要する時間を測定した結果
、表8に示す通り、洗浄に用いた液体の種類や温度によ
らず、はぼ10分以内にポリマーの再生が完了した。
以下余白 実施例7 ポリマー粒子A−N(粒径約500μm)10gを内径
1 cmのカラムに充填し、次の操作を行なった。
■ カラムに対し、大腸菌1015個/ m lを含む
生理食塩水0.11を流速1mβ/分で1時間通液した
。その直後、ポリマー表面に捕捉されずに液中に残った
大腸菌数を計測した。
■ カラム内の液体を無菌生理食塩水で[δ換した後、
ポリマー粒子数個を取り出し、電子顕微鏡で観察した。
■ カラムに常温、常圧で蒸留水を流速1mβ/分で通
液しながら、ポリマ一部分に出力100Wの超音波発生
装置を用いて、周波数20 kHzの超音波を10分間
照射した。この後、ポリマー粒子数個を取り出し、電子
顕微鏡で観察した。
上記■〜■の操作を20回繰り返した。
その結果各回における操作■完了時の各ポリマー表面に
捕捉されずに残っている大腸菌数(単位:10’個/m
1l)は表9に示す通りであり、はぼ一定であった。ま
た、20回目が、完了した時点でポリマー表面を電子顕
微鏡で観察したところ、菌体およびその破砕物は全くな
く、また、亀裂の発生、粒子の変形等、ポリマーの劣化
も認められず、微生物吸着剤の再生、再使用が可能であ
ることがわかった。
以下余白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面に微生物を捕捉した微生物吸着剤に超音波を照
    射することを特徴とする微生物吸着剤の処理方法。 2、微生物吸着剤がピリジニウム基を有する水不溶性ポ
    リマーである請求項1記載の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009149505A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Sony Corp カーボンナノチューブを処理する方法、カーボンナノチューブおよびそれを含むカーボンナノチューブデバイス

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