JPH0383651A

JPH0383651A - インクジェット記録装置

Info

Publication number: JPH0383651A
Application number: JP22042689A
Authority: JP
Inventors: Kazuaki Matsumoto; 一明松本
Original assignee: Mitsubishi Pencil Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date: 1989-08-29
Filing date: 1989-08-29
Publication date: 1991-04-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はインクジェット記録装置に関するものである。

（従来の技術）従来、記録インク中の発熱体を加熱し、その時発生する
蒸気の圧力によってインク滴を形成、飛翔させて記録を
行う技術として、印字ヘッドの細管状の液路１３に吐出
口１４よりも多少内側に発熱体１５を設け、また発熱体
１５の吐出口１４とは反対側からインクを供給するため
のインク溜り１６を設け、細管状の液路１３にインク供
給口１７よりインクを充満し、発熱体１５を発熱させ発
熱体１５に接しているインクを加熱、気化させ蒸気バブ
ルを形成させ、吐出口１４のインクを瞬間的に押しだし
、飛翔インク滴を形成して、インク滴を記録媒体に当て
印字するものがある。

（発明が解決使用とする問題点）しかしながら前記の従来の印字ヘッドに於いては、イン
クを吐出口から吐出する際、発熱体が発熱しインクを加
熱、気化させ蒸気バブルを形成させるが、この蒸気バブ
ルは吐出口方向にあるインりを吐出口よりインク滴とし
て吐出する。インク滴を吐出した後、発熱体は冷え、そ
れに伴ってインクの蒸気バブルは収縮し最終的には消滅
するがこの時、吐出口部から吐出したインクの相当量の
インクが、発熱体付近に速やかに流入しないため連続し
てインクを吐出する場合、速度を上げられず高速印字が
困難となる。更には蒸気バブルが消滅する時、蒸気バブ
ルは吐出口より少し内側に入った所にあり、そこで収縮
消滅するため、インク供給口からインクを発熱部へ引こ
うとする力の他に吐出口の外側から吐出口の内側へ向か
っても力が働く、ところがインクは吐出口の外側にはな
いため空気を引き込むことになり吐出口部や細管状の液
路内へ空気を流入させることになる。このため次のイン
クの吐出に障害となり、インク滴の大きさ、飛翔方向、
速度が不安定となり正常な印字が出来なくなることがあ
る。

そこで本発明は上記の問題点を解決した、印字が安定し
、高速印字をも可能にする印字ヘッドを実現する事にあ
る。

（問題点を解決するための手段）本発明のインクジェット記録装置は、複数の発熱体が設
けられた基板に、この複数の発熱体に一致するように複
数の孔が穿設された第一の板を接合し、更に第一の板の
上に第一の板の孔とそれぞれ重複するように複数のスリ
ットが穿設された第二の板を重ね合わせ、重複部をイン
クの吐出口とし、発熱部へのインクの供給を表側から、
つまり第二の板のスリットから発熱体へ供給するように
した事を特徴とするインクジェット記録ヘッドである。

（作用）本発明のインクジェット記録装置は、第一の板と第二の
板を重ね合わせて出来る重複部が基板表面の発熱体の上
に形成するようにする事により重複部が従来技術の単一
の吐出口と同じ作用をし、発熱体が発熱しインクを加熱
気化させ蒸気バブルを形成することにより重複部よりイ
ンク滴を吐出する。その後蒸気バブルは消滅し、それに
ともなって発熱部へ第二の板のスリットに毛細管力で保
持保溜されていたインクが流入する。このインクの流入
はスリットの一面（基板と反対側）が解放されているた
めインクの液面を基板の方へ下げることが出来、スリッ
トのインクは液面を下げながら重複部へ向かって流入す
ると同時にスリットの一方の端からインクが供給される
。従って、従来技術の閉空間のインク流路をインクが流
れるよりも流路抵抗が小さくなるため短時間で発熱部へ
インクが流入でき高速印字が可能となり、更に発熱部へ
は外側からインクが流入するため気泡を内部へ引き込む
事が無く安定した印字が可能となる。

（実施例）図面に基付き本発明の一実施例を説明する。まずガラス
やセラミックス等からなる基板ｌ上に。

所定のピッチで複数の孔４とインク溜り形成部９が穿設
された第一の板２が密着固定され、更に第一の板２上に
孔４と一対一で重複するように横スリット５が穿設され
た第二の板３が密着固定されている。また孔４と横スリ
ット５の重複部６に対向した基板１上には発熱体１０が
付設されており更にこの発熱体１０は電流を流すための
電極１１に接続されている。第一の板２のインク溜り形
成部９は基板１と第二の板３に挟まれ、インク溜り７の
空間を形成しており、そのインク溜り７の基板側にはイ
ンク供給のためのインク供給孔８が穿設されている、ま
た第二の板３の横スリット５の一部がインク溜り形成部
９と重なり、インク溜り７と連通ずるようになっている
。更には孔４も重複部６と横スリット５を介してインク
溜り７とも連通している。

以上の如く構成された印字ヘッドに於て、インクは基板
１のインク供給孔８よりインク溜り７に供給され充満し
、更にインク溜り７と横スリット５の重なる部分から横
スリツト５ヘインクは流入し重複部６を経て孔４へ充満
される１次に発熱体１０は電極１１より電流が流れると
発熱し発熱体１０に接しているインクが加熱気化し蒸気
バブルを形成し重複部６のインクを瞬間的に押しだし飛
翔インク滴を形成し、そのインク滴を記録紙に当て印字
する。

インク滴を吐出した後、発熱体ｌＯは冷え、蒸気バブル
が収縮消滅すると共に、重複部６へは吐出したインク量
に相当する量のインクが横スリット５から流入し元の状
態に戻る。

（発明の効果）以上のように本発明によれば発熱体上にインクの蒸気バ
ブルを形成し孔と横スリットの重複部からインクを吐出
させ、その後蒸気バブルが消滅すると、重複部へは吐出
したインクに相当する量のインクが横スリットから流入
し再びインクで充満される。

この重複部へのインクの流入は横スリットの一面が大気
に開放しているため重複部の両脇からインクの液面を下
げながら流入すると共にインク溜りからも横スリットへ
流入するため速やかにインクの吐出前の状態に戻る事が
出来、更には重複部へのインクの流入が外側から流入す
るため空気を内部へ巻き込むことはない。

よって、インクの吐出間隔の短い高速動作が可能で、安
定した印字が出来る印字ヘッドを提供することか可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

図１は本発明の印字ヘッドの斜視図、図２は図１のＡ−
Ａ部の断面図である、図３は本発明の印字ヘッドの分解
斜視図である。図４は従来例を説明するための図である。ｌ・・・基板、２・・・第一の板、３・・・第二の板。４・・・孔、５・・・横スリット、６・・・重複部、７
・・・インク溜り、８・・・インク供給孔、９・・・イ
ンク溜り形成部、１０・・・発熱体、１１−・電極、１
２・・・　インク滴、１３・・・液路、１５・・・発熱
体、１４・・・吐出口、１６・・・インク溜り、１７−
・・インク供給口。

Claims

【特許請求の範囲】

インクを加熱し状態変化を起こさせ、その状態変化に伴
う圧力変化で吐出口よりインクを吐出させ、記録媒体上
に文字等の記録を行うインクジェット記録装置に於て、
基板に複数の発熱体を設けその複数の発熱体にそれぞれ
一致して、複数の孔が穿設された第一の板を基板に固定
し、更に第一の板の孔と重複し、複数のスリットが穿設
された第二の板を第一の板に重ね固定し、第一の板の孔
と第二の板のスリットの重複部を吐出口となし、その吐
出口部へのインクの供給を第二の板のスリットから供給
するようにしたことを特徴とするインクジェットヘッド
。