JPH0380215A - ソフトコンタクトレンズ用保存・洗浄液の製造方法 - Google Patents

ソフトコンタクトレンズ用保存・洗浄液の製造方法

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JPH0380215A
JPH0380215A JP21694389A JP21694389A JPH0380215A JP H0380215 A JPH0380215 A JP H0380215A JP 21694389 A JP21694389 A JP 21694389A JP 21694389 A JP21694389 A JP 21694389A JP H0380215 A JPH0380215 A JP H0380215A
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dissolved oxygen
physiological saline
inert gas
soln
ionizing radiation
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武久 正昭
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佐藤 利男
Yoshinari Sato
佐藤 良成
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【π業上の利用分野】
本発明は、長期保存可能なソフトコンタクトレンズの保
存・洗浄液を製造するための改良方法に関するものであ
る。
【従来の技術】
ソフトコンタクトレンズを保存したり洗浄するためには
従来から生理食塩水(食塩濃度0.85〜0.95 W
/V%の食塩水)が使用されており、かような生理食塩
水に各種の保存料や殺菌剤等を添加して長期保存可能に
する方法も採用されている。 し、かじながら、保存・洗浄液中に添加した保存料や殺
菌剤等が目に刺激を与える為に保存料や殺菌剤の使用は
好ましくないという観点から、生理食塩水にコバルト6
0によりγ線を照射して滅菌処理する方法が提案されて
いる(特公昭59−HfB2号)。
【発明が角ゲ決しようとする課題】
上記したコバルト60のγ線を照射する方法は、生理食
塩水の滅菌効果の点では有効である。 しかしながら、生理食塩水中には酸素が溶存しており、
溶存酸素を含む水にγ線が照射されると放射線分解によ
り少量ではあるが過酸化水素等の酸化種が生成される。 かような過酸化水素を含む生理食塩水は目に刺激を与え
るためソフトコンタクトレンズの保存・洗浄液として使
用するのは好ましくない。 そこで本発明の目的は、目に刺激を与えるような物質を
含むことがなくしかも長期保存可能なソフトコンタクト
レンズ用保存・洗浄液の製造方法を提供することである
【課題を解決するための手段・作用】
すなわち本発明によるソフトコンタクトレンズ用保存・
洗浄液の製造方法は、生理食塩水中の溶7f酸素を除去
する工程と、溶存酸素を除去した生理食塩水に電離放射
線を照射して滅菌する工程とからなることを特徴とする
ものである。 上述のように本発明においては、電離放射線の照射に先
立って、生理食塩水中の溶存酸素を除去するようにした
から、溶存酸素を含む水の放射線分解による過酸化水素
等の酸化種の生成を抑制することができる。 本発明を実゛施するに際しては、先ず精製水(蒸溜水あ
るいはイオン交換樹脂処理した純水)に局方食塩を溶解
して0.85〜0.95 W/V%の生理食塩水を調製
し、これを容器に入れる。次いで容器内の食塩水中に窒
素ガスのごとき不活性ガスを約30分間吹込み、食塩水
中の溶存酸素を窒素ガスにより置換することによって溶
存酸素を除去し、さらに食塩水の水面と容器開口部との
間の空隙部も窒素ガスで満たした後、容器開口部を密封
する。この状態で容器内の食塩水に電離放射線を照射し
て滅菌処理を施す。 この時の電離放射線の照射線量は5〜30kGyとする
ことが好ましい。5 kGyより少ないと所望の滅菌効
果が得られないし、30 kcyより多く照射した場合
には、過酸化水素濃度はその放射線分解のためほぼ一定
に保たれ特に不都合はないが、滅菌の目的達成の後に過
剰の放射線を照射することは経済的に好ましくない。 食塩水中の溶存酸素を除去する方法としては、上記した
方法以外に、食塩水中に3〜7 kg / ljの圧力
で不活性ガスを圧入してその後大気圧に戻す操作を3〜
5回繰り返し行う方法や、食塩水を減圧して溶n酸素を
除去した後不活性ガスを吹込んで大気圧に戻す操作を3
〜5回繰り返し行う方法が挙げられる。また、食塩水を
減圧して溶存酸素を除去した後、容器を密封して減圧状
態を保持しておく方法も採用できる。しかしながら、不
活性ガスを圧入したり、容器内を減圧したりする場合に
は、加圧状態あるいは減圧状態に耐える圧力容器を使用
する必要がある。 さらには、食塩水を沸騰させることによっても、溶存酸
素の除去は可能である。 不活性ガスとしては、窒素ガスのほかに、ヘリウムやア
ルゴンなどの希ガス類も使用できる。 なお、食塩水を入れる容器は、そのまま商品として市場
に流通させることができる比較的小さい容量の最終容器
を用い、この中に食塩水を入れて溶存酸素除去工程およ
び電Mht、射線照射工捏を施すことができる。あるい
はまた、比較的容量の大きい大型容器に食塩水を入れて
溶存酸素除去工程および電離放射線照射工程を施した後
、処理後の食塩水を小型の最終容器に無菌的に移し変え
てもよい。 電離族7射線としては、従来と同様にコバルト60のγ
線を使用することができるが、コバルト60は常時γ線
を放出しながら減衰し、その半減期は5.2年であるた
め、定期的にコバルト60を補充する必要がある。 コバルト60のγ線以外に、本発明で使用できるfli
t!を放射線としては、エネルギー10MaV以下の電
子線およびエネルギー5 MeV以下のX線が挙げられ
る。 電子線は、最近5〜10MeVの電子線発生装置が進歩
し工業的な照射装置として普及してきたため、本発明に
おいてもγ線と同等の照射効果を有するm /II h
&、 JlJ線として手軽に利用することができる。 一力、X線もγ線と照射効果が同じであることが知られ
ており、5 HeV程度の高エネルギー電子線をタンタ
ル等の重金属ターゲットに照射してそこから発生するエ
ネルギースペクトルの最大値が5MeV、平均エネルギ
ー2〜3 MeV程度の高エネルギー変換X線を利用す
る技術が発達し、産業用に店く利用できるようになった
。 特に5 MeV程度の高エネルギーX線を照射する場合
には、コバルト60のγ線による照射滅菌処理時の1.
5倍程度の厚さを有する被処理食塩水に照射しても、x
lが食塩水に十分に透過し、効果的な滅菌処理を行うこ
とができる。 かような電子線やX線を電離放射線として使用する場合
には、コバルト60のような放射性同位体を使用してい
ないため、線源の減衰もなく従って線源の補充の6必要
もない。また、電子線発生装置の電源スィッチを入切す
るだけでいたって間便に照射工程を行うことができると
いう利点もある。 なお、本発明で使用する電子線のエネルギーを10Mo
V以下、X線のエネルギーを5 MeV以下とした理由
は、これらを食品に対して照射する場合の国際規格(“
照射食品に関する国際−般規格”)で定められた数値で
あり、安全性の面から本発明においてもこの数値を採用
したものである。
【実施例】
イオン交換樹脂処理した純水に局方食塩を0.911/
V−%となるように溶解して生理食塩水を調製した。複
数のポリエチレン製容器の各々に上記の生理食塩水を2
00cc宛入れ、各容器内の食塩水中に窒素ガスを30
分間吹き込んで溶存酸素を窒素ガスで置換して除去した
後、容器の開口部を密栓した。次いで、コバルト60か
らのγ線を各容器に各々5,10.15kGyとなるよ
うにI■射した後、容器内の食塩水中の過酸化水素濃度
と菌数を測定した。 なお比較のために、窒素ガス置換せずにγ線照射しない
場合、および窒素ガス置換せずにγ線照射した場合につ
いて同様に過酸化水素濃度と菌数を測定した。結果を下
表にまとめて示す。 なお、過酸化水素濃度の測定および菌数の測定は次のよ
うな方法で行った。 過酸化水素濃度の測定方法: 「衛生試験法、飲食物試験法、ヨウ素法による定量」に
のっとり、検液50m1を200m1共栓7ラスコ゛に
とり、10%硫酸10m1および10%ヨウ化カリウム
溶液10m1を加え、直ちに3%モリブデン酸アンモニ
ウム溶液を2〜3滴加えて振り混ぜ、10分間暗所に放
置した後0.02Nチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する
。 菌数の測定方法: 〈未照射試料の菌数測定〉 「衛生試験法、飲食物試験法、微生物試験」にのっとり
、下記条件の寒天平板壁末法による。 培養条件 培地 トリプチケース ソイ アガー (13I3L) 温度 30〜32℃ 時間 2日間 く照射試料の菌数測定〉 r TE本薬局方、無菌試験」にのっとり、下記条件の
無菌拭験法による 培養条件 培地 チオブレコレート培地 温度 30〜32℃ 時間 7日間
【発明の効果】
上記した実施例からもわかるように、本発明においては
食塩水中の溶存酸素を除去した後電離放JIJ線を照射
して滅菌処理を施しているため、溶存酸素を除去せずに
電離放射線を照射する従来の方法に比べて、照11中の
過酸化水素の発生を少なくすることができる。 従って、本発明により製造したソフトコンタクトレンズ
用保存・洗浄液は、目に対して刺激がなく、しかも滅菌
効果も従来と同様に得ることができるため長期保存も可
能となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、生理食塩水中の溶存酸素を除去する工程と、溶存酸
    素を除去した生理食塩水に電離放射線を照射して滅菌す
    る工程とからなることを特徴とするソフトコンタクトレ
    ンズ用保存・洗浄液の製造方法。 2、前記の溶存酸素除去工程は、生理食塩水中に不活性
    ガスを吹き込んで溶存酸素を不活性ガスで置換すること
    によって行う請求項1記載の方法。 3、前記の溶存酸素除去工程は、生理食塩水中に不活性
    ガスを圧入した後、大気圧に戻すことによって行う請求
    項1記載の方法。 4、前記の溶存酸素除去工程は、生理食塩水を減圧して
    溶存酸素を除去した後、不活性ガスを吹き込んで大気圧
    に戻すことによって行う請求項1記載の方法。 5、前記の溶存酸素除去工程で、不活性ガスとして窒素
    ガスを使用する請求項1記載の方法。 6、前記の滅菌工程は、電離放射線を5〜30kGy照
    射して行う請求項1記載の方法。7、前記の滅菌工程で
    照射する電離放射線は、コバルト60のγ線、エネルギ
    ー10McV以下の電子線、またはエネルギー5MoV
    以下のX線を用いる請求項1記載の方法。
JP21694389A 1989-08-23 1989-08-23 ソフトコンタクトレンズ用保存・洗浄液の製造方法 Expired - Lifetime JPH087336B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2406854A (en) * 2003-09-03 2005-04-13 Frederick Pearson Method and apparatus for sterilising a material or treating carbonaceous material
JP2015513108A (ja) * 2012-04-10 2015-04-30 ライトシップ メディカル リミテッド センサ用較正器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2406854A (en) * 2003-09-03 2005-04-13 Frederick Pearson Method and apparatus for sterilising a material or treating carbonaceous material
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