JPH037851Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、キーボードに取付けられて、キー
ボードスイツチとして使用されるような押しボタ
ンスイツチに関する。

(ロ) 従来の技術 上述の押しボタンスイツチの先行技術に、第１
図、第２図に示すような構造があつた。すなわ
ち、凹状の収納部を形成したスイツチケース１
に、上面にキートツプ２を嵌着したプランジヤー
３を上下摺動可能に収納し、上述のプランジヤー
３の面を覆い、中央にはプランジヤー３を上方に
突出させる開口部４を形成したスイツチカバー５
を設けて、スイツチケース１に嵌着し、プランジ
ヤー３の下部には、これを上方に付勢するスプリ
ング６を設け、プランジヤー３の一側には、プラ
ンジヤー３の上下動でスイツチ操作されるスイツ
チユニツト７を配置した構造である。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 この場合、プランジヤー３の上下摺動はスイツ
チケース１内に形成されたガイドレール８…とス
イツチカバー５の開口部４の口縁の二箇所であつ
て、ガイドレール８…の位置と開口部４との位置
関係が厳密に一致していないと、プランジヤー３
の上下摺動が拗れて、その操作性が極端に悪化す
る問題点を有している。

これを解決するためにスイツチカバー５の開口
部４を大きくして、プランジヤー３が開口部４の
口縁に接触しないように形成した場合、プランジ
ヤー３の上下摺動のガイドは下部のガイドレール
８…のみとなり、上下の支持長が短かくなつて、
プランジヤー３のガタ付きが多くなり、そのため
のプランジヤー３の操作性が極めて悪くなる問題
点を有していた。

この考案は、プランジヤーの支持長が充分得ら
れ、しかもスイツチカバーの開口部とスイツチケ
ースにおけるプランジヤーのガイド位置とに位置
ずれがあつても、プランジヤの良好な操作性を得
ることのできる押しボタンスイツチの提供を目的
とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 この考案は、スイツチケースの収納部にプラン
ジヤーの上下摺動をガイドするガイドレールを形
成し、このガイドレールの上端をスイツチカバー
の開口部上面部部分まで延出させた押しボタンス
イツチであることを特徴とする。

(ホ) 作用 この考案の押しボタンスイツチは、プランジヤ
ーのガイドレールがスイツチカバーの開口部上面
部分まで形成されることによつて、プランジヤー
の支持長が長く形成される。

(ヘ) 考案の効果 この考案によれば、プランジヤーのガイドレー
ルがスイツチカバーの開口部面部分まで形成され
ることによつて、プランジヤーの支持長が長く形
成されて充分な支持が得られ、さらにスイツチカ
バーの開口部がプランジヤーのガイド位置と位置
がずれていても、この開口部がプランジヤーに接
触しないため、その操作には何ら影響はなく、プ
ランジヤーの円滑な操作性を得ることができる。

(ト) 考案の実施例 この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述
する。

図面は押しボタンスイツチを示し、第３図〜第
５図において、押しボタンスイツチ１１は、キー
トツプ１２、スイツチカバー１３、プランジヤー
１４、スプリング１５、スイツチケース１６、操
作片１７、スイツチユニツト１８とによつて構成
されている。

前述のスイツチケース１６は凹状の収納部１９
を有し、内部の中央底部にはスプリング１５の受
け部２０を突設している。また内部の相対向する
側面には前述のプランジヤー１４の上下動をその
四隅と接触してガイドするガイドレール２１…が
一体的に形成され、これらの上端は後述するスイ
ツチカバー１３の開口部２４の上面部まで延出し
ている。プランジヤー１４の側面にはこのプラン
ジヤー１４の上動を規制するための突条２２が形
成されている。

前述のプランジヤー１４はその底面にスプリン
グ１５の受け凹部２３を形成しており、この受け
凹部２３と前述の受け部２０との間にスプリング
１５が介装される。

前述のスイツチカバー１３はそその中央上面に
は開口部２４が形成され、この開口部２４の四隅
には前述のガイドレール２１…の上端を上面にま
で延出させるための盗み孔２４ａ…が形成されて
いる。

また相対向する側縁には下方に向けて延出する
係止片２５，２５が連設形成され、この係止片２
５，２５には係止孔２６，２６が形成され、この
係止孔２６，２６は前述のスイツチケース１６の
外側面に形成された係止突起２７，２７に無理嵌
めされたとき、相互が係止されて、スイツチカバ
ー１３はスイツチユニツト１８に固定される。

前述のスイツチカバー１３の開口部２４の口縁
には、前述のプランジヤー１４の突条２２，２２
の頭部と対向し、これと当接する規制縁２８，２
８を有し、この規制縁２８，２８はプランジヤー
１４の上動を規制して、プランジヤー１４の抜け
止めを行なう。

またプランジヤー１４の上半部はスイツチカバ
ー１３の開口部２４より突出すべく設けられ、こ
の上面にはキートツプ１２の取付け孔２９が形成
されて、これにキートツプ１２の下面に連設され
た嵌着部３０が嵌着される。そしてキートツプ１
２の押圧操作により、プランジヤー１４は上下動
される。

前述のプランジヤー１４の一側のスイツチケー
ス１６内部には、その底部に上端がスイツチケー
ス１６のほぼ中間位置まで伸びた隔壁３１が連設
され、この隔壁３１と側壁との間に前述のスイツ
チユニツト１８が配置されている。

前述の操作片１７は弾性を有する板バネ材で形
成され、その上部にはスイツチユニツト１８の上
部に係止される係止部３２を形成しており、また
プランジヤー１４側に傾斜状に延出してプランジ
ヤー１４の対向下縁と対接する二股状の可動片３
３を形成し、その裏面側には突起３４を形成して
いる。そしてこの操作片１７はプランジヤー１４
が下動したとき、可動片３３が押下されることに
よつて、突起３４が外側方へ移動され、この移動
で突起３４がスイツチユニツト１８の後述する操
作部３８を操作する。

前述のスイツチユニツト１８は第６図にも示す
ように、ユニツトケース３５とユニツトカバー３
６とによつて、封入構造としたユニツト本体３７
を形成し、このユニツト本体３７は樹脂材からな
り、ユニツトカバー３６の中央部には操作部３８
が形成されていて、この操作部３８はその両側お
よび上方の三方を切欠くことにより、材料の弾性
を利用して復元するように連設形成されている。

上述のユニツトケース３５には三本の端子３
９，４０，４０がインサート形成されており、中
央の端子３９はユニツトケース３５の内部中央に
連結部４１を露出させており、この連結部４１に
は、可動接点４２の下端部をかしめ止めして固定
している。また左右の端子４０，４０はユニツト
ケース３５の内部の上部で連結されていると共
に、前述の可動接点４２の上端側接触部分と対向
する位置で露出して固定接点４３を形成し、可動
接点４２と固定接点４３とは通常は離間されてい
て前述の操作部３８がユニツトの内側に押下操作
されることによつて、可動接点４２は固定接点４
３と接触することができる そして、ユニツトケース３５とユニツトカバー
３６とは適宜嵌着固定される。

さらにスイツチユニツト１８はスイツチケース
１６の隔壁３１内に収納されたとき、下方に伸び
た三本の端子３９，４０，４０はスイツチケース
１６の底部に形成された挿通孔４４を介して下方
に突出し、またスイツチユニツト１８の操作部３
８はプランジヤー１４側に向けられて収納され
る。

このように構成した押しボタンスイツチ１１
は、プランジヤー１４がスプリング１５によつて
上方に付勢されていることによつて、通常第４図
のように、キートツプ１２が上方に位置してい
る。

そして、キートツプ１２を押下すると、プラン
ジヤー１４はガイドレール２１…にガイドされて
下降し、プランジヤー１４の操作片１７と対向す
る下縁は操作片１７の可動片３３を押下して、こ
れをスイツチユニツト１８側に移動させ、この移
動で可動片３３の突起３４はスイツチユニツト１
８の操作部３８を操作し、この操作で内部の可動
接点４２を押下し、この可動接点４２は固定接点
４３と接してスイツチ操作される。

上述の操作において、プランジヤー１４の上下
動はスイツチケース１６のガイドレール２１…に
よつてスイツチカバー１３の上面部分までガイド
されるため、、その支持長は長くになつて円滑な
ガイドが得られ、またスイツチカバー１３の開口
部２４がプランジヤ１４の上下ガイド位置と位置
ずれしていても、この開口部２４がプランジヤー
１４に接触しないので、円滑な操作性が維持され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は先行技術の押しボタンスイツチの平面
図、第２図はその縦断面図である。以下はこの考
案の一実施例を示し、第３図は押しボタンスイツ
チの平面図、第４図はその縦断面図、第５図はそ
の分解斜視図、第６図はスイツチユニツトの分解
斜視図である。 １１……押しボタンスイツチ、１３……スイツ
チカバー、１５……スプリング、１６……スイツ
チケース、１８……スイツチユニツト、１９……
収納部、２１……ガイドレール、２２……突条、
２４……開口部、２８……規制縁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 凹状の収納部を形成したスイツチケースと、上
   記スイツチケースの収納部に収納されて上下摺動
   可能で側面に上動位置を規制する突部を形成した
   プランジヤーと、 上記プランジヤーを上方に付勢するスプリング
   と、 前記スイツチケースの上面側を覆い、中央部に
   は上記プランジヤーの上部を突出させる開口部を
   形成し、かつ該開口部口縁に上記プランジヤーの
   突部と係合して該プランジヤーの上動位置を規制
   する規制縁を形成したスイツチカバーと、 前記スイツチケース内のプランジヤー一側に収
   納されプランジヤーの上下動でスイツチ操作され
   るスイツチユニツトとを備えた押しボタンスイツ
   チであつて、 前記スイツチケースの収納部には、前記プラン
   ジヤーの上下摺動をガイドするガイドレールを形
   成し、このガイドレールの上端を前記スイツチカ
   バーの開口部上面部分まで延出させたことを特徴
   とする 押しボタンスイツチ。