JPH037697Y2 - - Google Patents
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- JPH037697Y2 JPH037697Y2 JP791782U JP791782U JPH037697Y2 JP H037697 Y2 JPH037697 Y2 JP H037697Y2 JP 791782 U JP791782 U JP 791782U JP 791782 U JP791782 U JP 791782U JP H037697 Y2 JPH037697 Y2 JP H037697Y2
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- JP
- Japan
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- furnace
- industrial waste
- temperature hearth
- temperature
- hearth
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- Expired
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Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、産業廃棄物あるいはその中間処理物
を炭素系可燃物質で形成した高温炉床の上部にお
いて焼却溶融させ、その溶融物を前記高温炉床の
下部側から取出すべく構成すると共に、前記高温
炉床の上方に燃焼排ガス用上昇流路を設け、前記
高温炉床Ａ内に燃焼用空気を供給する羽口を設
け、副産可燃ガスを炉内に供給する流路設けた産
業廃棄物溶融炉に関する。
を炭素系可燃物質で形成した高温炉床の上部にお
いて焼却溶融させ、その溶融物を前記高温炉床の
下部側から取出すべく構成すると共に、前記高温
炉床の上方に燃焼排ガス用上昇流路を設け、前記
高温炉床Ａ内に燃焼用空気を供給する羽口を設
け、副産可燃ガスを炉内に供給する流路設けた産
業廃棄物溶融炉に関する。
上記溶融炉は、下水汚泥などの各種の産業廃棄
物や、あるいはそれらを必要に応じて予め乾燥焼
却や粉砕処理した中間処理物を、埋立てに使用し
た時に重金属が流出しないようにしたり、あるい
は建設骨材に利用できるようにする等のために溶
融処理するに、例えば下水処理場で発生する消化
ガスや化学工場で発生するオフガス等の副産可燃
ガスの処理を併せ行えると共に、副産可燃ガスの
熱エネルギーを有効利用して、コークス等の高価
な炭素系可燃物質の消費量を減少できるものとし
て、先に開発したものである（実願昭56−108293
号参照）。
物や、あるいはそれらを必要に応じて予め乾燥焼
却や粉砕処理した中間処理物を、埋立てに使用し
た時に重金属が流出しないようにしたり、あるい
は建設骨材に利用できるようにする等のために溶
融処理するに、例えば下水処理場で発生する消化
ガスや化学工場で発生するオフガス等の副産可燃
ガスの処理を併せ行えると共に、副産可燃ガスの
熱エネルギーを有効利用して、コークス等の高価
な炭素系可燃物質の消費量を減少できるものとし
て、先に開発したものである（実願昭56−108293
号参照）。
しかし、先に開発したものは、第３図に示すよ
うに、ノズル１５からの副産可燃ガスを高温炉床
Ａの上方に位置する産業廃棄物あるいはその中間
処理物の充填層Ｂの上面に供給するように構成し
ていたため、副産可燃ガスの熱エネルギーが主と
して放射伝熱によつて産業廃棄物あるいは中間処
理物に与えられるため、伝熱効率が不十分となつ
て、所期通りの炭素系可燃物質の消費量減少を図
れなかつたり、あるいは、羽口５から供給される
燃焼用酸素が高温炉床Ａ及び充填層Ｂ通過に伴つ
てほとんど消費されて、副産可燃ガスの充填層Ｂ
近くでの燃焼が不十分になる等の不都合な事態を
生じやすい欠点が残つていた。
うに、ノズル１５からの副産可燃ガスを高温炉床
Ａの上方に位置する産業廃棄物あるいはその中間
処理物の充填層Ｂの上面に供給するように構成し
ていたため、副産可燃ガスの熱エネルギーが主と
して放射伝熱によつて産業廃棄物あるいは中間処
理物に与えられるため、伝熱効率が不十分となつ
て、所期通りの炭素系可燃物質の消費量減少を図
れなかつたり、あるいは、羽口５から供給される
燃焼用酸素が高温炉床Ａ及び充填層Ｂ通過に伴つ
てほとんど消費されて、副産可燃ガスの充填層Ｂ
近くでの燃焼が不十分になる等の不都合な事態を
生じやすい欠点が残つていた。
本考案の目的は、極めて簡単な改造でもつて、
副産可燃ガスの十分な燃焼を確実に行わせられる
と共に、副産可燃ガスの熱エネルギーを十分かつ
確実に高温炉床上の産業廃棄物あるいは中間処理
物に与えられるようにすることにある。
副産可燃ガスの十分な燃焼を確実に行わせられる
と共に、副産可燃ガスの熱エネルギーを十分かつ
確実に高温炉床上の産業廃棄物あるいは中間処理
物に与えられるようにすることにある。
本考案の特徴構成は、副産可燃ガス供給用流路
の炉内への出口を、高温炉床の上面と羽口との間
に配置してあることにある。
の炉内への出口を、高温炉床の上面と羽口との間
に配置してあることにある。
本考案の特徴構成による作用効果は次の通りで
ある。
ある。
第２図Ａに示す高温炉床内においては、一般
に、第２図Ｂの破線で示すような温度分布にな
る。つまり、羽口に対応する位置イから上方にい
くに従つて温度が上昇し始め、イよりも少し上方
の位置ロで最高温度となり、更にそのロの位置か
ら上方になると次第に低下していく。これはロの
あたりでは、コークス等の固体の可燃物質が、羽
口から供給した燃焼用空気と十分反応して完全燃
焼するのに対し、ロよりも上方の位置ハあたりで
は、前記空気中の酸素がハに至る途中で消費され
て不足するために、固体である前記可燃物質は、
反応力が低下して、不完全燃焼しやすくなるから
である。また、この温度分布にあるときの排ガス
の状態は、第２図ｃの破線で示すように、高温炉
床内の温度低下に伴つてCOの発生率が上昇して
いくものである。
に、第２図Ｂの破線で示すような温度分布にな
る。つまり、羽口に対応する位置イから上方にい
くに従つて温度が上昇し始め、イよりも少し上方
の位置ロで最高温度となり、更にそのロの位置か
ら上方になると次第に低下していく。これはロの
あたりでは、コークス等の固体の可燃物質が、羽
口から供給した燃焼用空気と十分反応して完全燃
焼するのに対し、ロよりも上方の位置ハあたりで
は、前記空気中の酸素がハに至る途中で消費され
て不足するために、固体である前記可燃物質は、
反応力が低下して、不完全燃焼しやすくなるから
である。また、この温度分布にあるときの排ガス
の状態は、第２図ｃの破線で示すように、高温炉
床内の温度低下に伴つてCOの発生率が上昇して
いくものである。
これに比べ本考案にかかる溶融炉においては、
副産可燃ガス供給流路の炉内への出口を、高温炉
床の上面と羽口との間に配置してあるから、この
間に、副産可燃ガスが供給されることになり、副
産可燃ガスは空気中の酸素が不足した雰囲気にあ
つても固体の可燃物質よりも反応率が高く燃焼し
やすいため、第２図Ｂの実線で示すように、ハあ
たりでも完全燃焼して高温状態になり、ロでの高
温状態を、そのまま維持できて炉床内の高温域が
上下方向に拡がる。そして、これに伴つて第２図
に示すように、COの発生率も高くなる。その結
果、高温ガスを高温炉床上の産業廃棄物あるいは
中間処理物に確実かつ十分に接触させて、副産可
燃ガスの熱エネルギーを効率良く産業廃棄物溶融
に利用でき、高温炉床内のCO濃度も低下させる
ことができる。従つて、副産可燃ガスの処理並び
に炭素系可燃物質の節約を環境を悪化させること
なく所望通り確実に行えるようになり、性能面及
び経済面で優れた炉が得られた。
副産可燃ガス供給流路の炉内への出口を、高温炉
床の上面と羽口との間に配置してあるから、この
間に、副産可燃ガスが供給されることになり、副
産可燃ガスは空気中の酸素が不足した雰囲気にあ
つても固体の可燃物質よりも反応率が高く燃焼し
やすいため、第２図Ｂの実線で示すように、ハあ
たりでも完全燃焼して高温状態になり、ロでの高
温状態を、そのまま維持できて炉床内の高温域が
上下方向に拡がる。そして、これに伴つて第２図
に示すように、COの発生率も高くなる。その結
果、高温ガスを高温炉床上の産業廃棄物あるいは
中間処理物に確実かつ十分に接触させて、副産可
燃ガスの熱エネルギーを効率良く産業廃棄物溶融
に利用でき、高温炉床内のCO濃度も低下させる
ことができる。従つて、副産可燃ガスの処理並び
に炭素系可燃物質の節約を環境を悪化させること
なく所望通り確実に行えるようになり、性能面及
び経済面で優れた炉が得られた。
次に、第１図により実施例を示す。
堅型炉１の上下中間位置に、産業廃棄物及び炭
素系可燃物質を投入するホツパー２を、二重ダン
パー３を介して連通させて、ホツパー２からの炭
素系可燃物質により炉底部に高温炉床Ａを形成す
ると共に、高温炉床Ａの上部に産業廃棄物の充填
層Ｂを形成するように構成してある。ブロアー４
からの燃焼用空気を高温炉床Ａに供給する羽口
５、並びに、下水処理場や化学工場等の適宜設備
Ｃで発生する副産可燃ガスを供給する流路６を、
それらの炉１内への出口５ａ，６ａが高温炉床Ａ
の上面よりも下方に位置する状態で炉１に接続
し、また、点火用バーナ７を炉１の下部に付設し
てある。
素系可燃物質を投入するホツパー２を、二重ダン
パー３を介して連通させて、ホツパー２からの炭
素系可燃物質により炉底部に高温炉床Ａを形成す
ると共に、高温炉床Ａの上部に産業廃棄物の充填
層Ｂを形成するように構成してある。ブロアー４
からの燃焼用空気を高温炉床Ａに供給する羽口
５、並びに、下水処理場や化学工場等の適宜設備
Ｃで発生する副産可燃ガスを供給する流路６を、
それらの炉１内への出口５ａ，６ａが高温炉床Ａ
の上面よりも下方に位置する状態で炉１に接続
し、また、点火用バーナ７を炉１の下部に付設し
てある。
炉１の上部を燃焼排ガス用上昇流路８とし、そ
の上昇流路８の下部に、ブロワー４からの空気を
後燃焼用として供給する羽口９を接続し、上昇流
路８に排塵回収用サイクロン１０をダクト１１に
より接続してある。
の上昇流路８の下部に、ブロワー４からの空気を
後燃焼用として供給する羽口９を接続し、上昇流
路８に排塵回収用サイクロン１０をダクト１１に
より接続してある。
炉底部に溶融物排出路１２を接続して、高温炉
床Ａで溶融した産業廃棄物を回収できるように構
成すると共に、炉底部を開閉する蓋１３を設け
て、炭素系可燃物質の残滓を取出せるように構成
してある。
床Ａで溶融した産業廃棄物を回収できるように構
成すると共に、炉底部を開閉する蓋１３を設け
て、炭素系可燃物質の残滓を取出せるように構成
してある。
ホツパー２から投入される産業廃棄物は、例え
ば下水汚泥、タイヤ屑、都市ゴミ焼却灰、廃触媒
など各種の産業廃棄物あるいはその中間処理物で
あり、また、炭素系可燃物質は、例えば、コーク
ス、無煙炭等の練炭、黒鉛電極屑等である。
ば下水汚泥、タイヤ屑、都市ゴミ焼却灰、廃触媒
など各種の産業廃棄物あるいはその中間処理物で
あり、また、炭素系可燃物質は、例えば、コーク
ス、無煙炭等の練炭、黒鉛電極屑等である。
第１図は本考案に係る産業廃棄物溶融炉の概略
縦断面図、第２図Ａ，Ｂ，Ｃは高温炉床内の温度
分布とCO濃度とを示す図、第３図は比較例を示
す概略縦断面図である。 ５……羽口、６……副産可燃ガス供給用流路、
６ａ……流路出口、Ａ……高温炉床。
縦断面図、第２図Ａ，Ｂ，Ｃは高温炉床内の温度
分布とCO濃度とを示す図、第３図は比較例を示
す概略縦断面図である。 ５……羽口、６……副産可燃ガス供給用流路、
６ａ……流路出口、Ａ……高温炉床。
Claims (1)
- 産業廃棄物あるいはその中間処理物を炭素系可
燃物質で形成した高温炉床Ａの上部において焼却
溶融させ、その溶融物を前記高温炉床Ａの下部側
から取出すべく構成すると共に、前記高温炉床Ａ
の上方に燃焼排ガス用上昇流路８を設け、前記高
温炉床Ａ内に燃焼用空気を供給する羽口５を設
け、副産可燃ガスを炉内に供給する流路６を設け
た産業廃棄物溶融炉であつて、前記副産可燃ガス
供給用流路６の炉内への出口６ａを、前記高温炉
床Ａの上面と前記羽口５との間に配置してある産
業廃棄物溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP791782U JPS58112828U (ja) | 1982-01-21 | 1982-01-21 | 産業廃棄物溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP791782U JPS58112828U (ja) | 1982-01-21 | 1982-01-21 | 産業廃棄物溶融炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58112828U JPS58112828U (ja) | 1983-08-02 |
| JPH037697Y2 true JPH037697Y2 (ja) | 1991-02-26 |
Family
ID=30020642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP791782U Granted JPS58112828U (ja) | 1982-01-21 | 1982-01-21 | 産業廃棄物溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58112828U (ja) |
-
1982
- 1982-01-21 JP JP791782U patent/JPS58112828U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58112828U (ja) | 1983-08-02 |
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