JPH0376152B2 - - Google Patents

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JPH0376152B2
JPH0376152B2 JP11756687A JP11756687A JPH0376152B2 JP H0376152 B2 JPH0376152 B2 JP H0376152B2 JP 11756687 A JP11756687 A JP 11756687A JP 11756687 A JP11756687 A JP 11756687A JP H0376152 B2 JPH0376152 B2 JP H0376152B2
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JP
Japan
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far
infrared
sheet
carrier
reflective layer
Prior art date
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JP11756687A
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English (en)
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JPS6432874A (en
Inventor
Tamehiko Ikeda
Shusuke Yano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tateho Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Tateho Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tateho Chemical Industries Co Ltd filed Critical Tateho Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP11756687A priority Critical patent/JPS6432874A/ja
Publication of JPS6432874A publication Critical patent/JPS6432874A/ja
Publication of JPH0376152B2 publication Critical patent/JPH0376152B2/ja
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  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は遠赤外線放射シート、特に、懐炉や温
湿布用シートとして、あるいは飲食品の熟成用若
しくは鮮度保持用シートとして有用な遠赤外線放
射シートに関する。
(従来の技術) 従来、人体の局所を保温する手段として、金属
粉末を酸化剤と混合し、金属の酸化熱を利用した
化学懐炉が汎用され、また、局部の皮膚に対して
血行を盛んとすると共に、細胞の機能を活発にし
て食菌作用を高め代謝を盛んにする手段として湿
布が採用されている。
他方、実開昭55−27549号公報及び特開昭59−
232560号公報にて、遠赤外線放射材として
MnO2、Ni2O2、CuO、Mg2SiO2、ZrSiO4などの
酸化物セラミツクス、あるいは酸化ジルコンと磁
鉄粉とからなるセラミツクスを布、紙、不織布、
プラスチツクフイルム等の基体に保持させてなる
遠赤外線発生手段が提案されている。
また、ジヤムや果実酒などの飲食品を作る場合
には、材料を仕込んだ後、熟成させるために相当
期間ねかせることが行なわれている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の化学懐炉では、通常、冬
季の使用を前提としていることから、化学懐炉の
表面温度が最低でも四十数度あり、病院の患者の
温湿布のように長時間連続使用すると低温やけど
を起こす恐れがある他、懐炉の近傍の体表面のみ
が暖められ、内部はさほど暖かさが感じられない
という不満もあつた。また、湿布には種々の薬品
が用いられているが、これらの薬品の大部分は皮
膚の内部にまで浸透して作用することがなく、逆
に薬剤に過敏で皮膚炎を起こす恐れがあるため注
意が必要であつた。
他方、セラミツクスを遠赤外線放射材として用
いた遠赤外線発生手段では、加熱手段が必要であ
り、しかも、その温度が体温程度では十分な暖か
さが得られず、40℃を越える温度では化学懐炉の
場合と同様に長時間使用した場合に低温やけどを
生じる恐れがあつた。
さらに、飲食品等の熟成にはかなりの期間ねか
させて置く必要があることから、生産性に乏し
く、場合によつてはかびが発生するなどの問題が
あつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前記問題点を解決する手段として、
体温よりも低い温度でも十分な暖かさを得ること
できる材料を見出だすべく、アルカリ土類金属の
酸化物、複合酸化物および塩類、例えば、酸化マ
グネシウム、酸化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウムなどについて種々研究した結果、特異な
結晶構造を有する酸化マグネシウム、具体的に
は、板状結晶構造を有する酸化マグネシウムは、
通常の酸化マグネシウムと異なり、その周囲の空
気中の水分を吸収して僅かに発熱し、人体が感知
し得る程度の遠赤外線を放射する一方、飲食品等
を熟成を促進する作用を示すことに着目して、こ
の板状結晶構造を有する酸化マグネシウム粉末を
遠赤外線放射材の主成分としてシート状の担体に
担持させるようにしたものである。
前記板状結晶構造を有する酸化マグネシウム粉
末は、通常、1〜10μmの範囲の粒径を有し、粒
径が1〜3μmのものでは、比表面積が約10cm2
g程度と極めて大きな比表面積を有している。
この板状結晶構造を有する酸化マグネシウム粉
末は、遠赤外線放射材として単独で用いても良い
が、必要に応じて、例えば、遠赤外線放射を促進
するため、補助剤を添加した混合粉末の形態で使
用しても良い。
前記補助剤としては、塩化カリウムや塩化ナト
リウムなどのアルカリ金属塩:鉄、ニツケル、コ
バルトなどの遷移金属並びにそれらの酸化物およ
び塩類:金、銀、銅およびアルミニウムなどの良
熱伝導性金属並びにそれらの酸化物および塩類:
及びシリカゲルなどの保水材などが挙げられる。
前記金属の塩類には塩化物および硫酸塩などが含
まれる。前記補助剤は、少なくとも一種を添加す
れば良い。MgCl2・nH2O、MgSO4・nH2O、
KCl、K2SO4、NaCl、Na2SO4、CaCl2・nH2O、
MgBr2、KBrなどを使用するのが好ましい。
担体としては、紙類、不織布類、天然繊維布
類、合成繊維布類、プラスチツクフイルム、プラ
スチツクシートなど任意の材料を使用できる。
また、遠赤外線の有効利用を図るため、担体と
して片側表面に反射層を有する担体を用いても良
い。この場合、反射層の代表的な形成材料として
は金、銀、アルミニウム、亜鉛、錫、鉄、銅およ
びチタンなどの金属が挙げられる。反射層は、通
常、薄膜形成技術、例えば、蒸着法、印刷法、あ
るいは塗装法などにより薄層もしくは薄膜の形態
で担体表面に形成されるが、前記材料からなる金
属箔を担体表面にバインダで貼着することにより
形成しても良く、また、予め合成樹脂フイルムと
前記金属箔をラミネートした反射層を担体とラミ
ネートして形成しても良い。
前記板状結晶構造を有する酸化マグネシウム粉
末を主成分とする遠赤外線放射材を担体に担持さ
せる手段としては、シート状担体表面に遠赤外線
放射材粉末を載せ、その上に熔融した樹脂をTダ
イから薄膜状に押し出してコーテイングする方
法、若しくは熔融樹脂中に遠赤外線放射材粉末を
分散させ、これをTダイから薄膜状に押し出して
シート状担体表面にコーテイングする方法、又は
遠赤外線放射材粉末を分散させた熔融樹脂を介在
させてシート状担体と反射層とを貼り合わせる方
法などラミネータを用いる方法や印刷法その他任
意の方法を採用できる。
なお、担体として紙を用いる場合は、混抄工程
で担持させることもできる。また、遠赤外線放射
材粉末にバインダーを混ぜて造粒した2次粒子を
用いると、より容易に担体に担持させることがで
きる。
前記板状結晶構造を有する酸化マグネシウムを
担持させる量は、用途によつて最適量が異なるた
め、一義的に定めることはできないが、通常、
0.1g/m2以上、好ましくは1g/m2以上とする
のが好ましい。
(作用) 本発明に係る遠赤外線放射シートは、遠赤外線
放射材としての板状結晶構造を有する酸化マグネ
シウムが、その周囲の空気中の水分や人体から放
出される水分を吸収して僅かに発熱し、その際、
遠赤外線を放射すると共に、また、飲食品等の熱
成を促進させたり、その鮮度を保持させる作用を
もたらす。このような作用をもたらす理由は、理
論的には十分に解明されてはいないが、板状結晶
構造を有する酸化マグネシウム粉末遠赤外線放射
材から放射される遠赤外線が板状結晶構造に起因
する特有の波長を有し、当該波長域の遠赤外線が
飲食品等の熟成の促進や鮮度の保持に適している
からであると推測される。
従つて、本発明に係る遠赤外線放射シートは、
その遠赤外線放射材の緩やかな発熱と遠赤外線の
ふく射を同時に生じ、懐炉あるいは温湿布用シー
トとして使用した場合、遠赤外線が皮膚の内部に
まで浸透して作用するため、その温度が比較的低
い温度、例えば、約28℃でも、暖かさを感じるこ
とになる。
また、本発明に係る遠赤外線放射シートで飲食
品、例えば、果実酒の熟成に使用すると、遠赤外
線がアルコールのみならず果実の表皮から内部に
浸透して果肉に作用し、果実酒の熟成を促進す
る。この場合、果実とアルコールをいれた容器の
周囲を反射層が外側になるようにして遠赤外線放
射シートで包むだけで良い。
更に、反射層を有する担体を使用すれば、反射
層のある側へ放射された遠赤外線は反射層によつ
て反射され、該反射層が形成されていない側から
のみ放射される。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本発明を具体的に
説明する。
本発明に係る遠赤外線放射シートの一実施例を
示す第1図において、1は不織布からなる担体、
2は遠赤外線放射材、3は反射層で、この反射層
3はポリエチレンフイルム4とアルミニウム箔5
とのラミネートフイルムで形成されている。遠赤
外線放射材は酸化マグネシウム単体からなり、こ
の酸化マグネシウムは板状結晶で、粒径1〜2μ、
比表面積10m2/gのものである。
前記構造の遠赤外線放射シートを4cm×6cmの
大きさに裁断し、これを反射層側が下になるよう
に靴の中に入れて覆いたところ、約5分程度で暖
かさを感じるようになつた。
また、前記遠赤外線放射シートと市販のポリエ
チレンフイルムでそれぞれ巻いたバナナと、裸の
ままのバナナを3日間放置した後、試食したとこ
ろ、遠赤外線放射シートで巻いたバナナは買つた
ときの味に比べ非常においしくなつていたが、ポ
リエチレンフイルムで巻いたバナナと裸のバナナ
は味が低下していた。
なお、遠赤外線放射シートで巻いたバナナは皮
が若干濃い黄色になつた程度であつたが、ポリエ
チレンフイルムで巻いたバナナと裸のバナナは皮
が褐色に変色していた。従つて、本発明のシート
は鮮度保持材としても使用できる。
梅1Kgとホワイトリカー1.8をいれたガラス
製容器の周囲を前記遠赤外線放射シートで包み、
3日間放置しておいたところ、おいしい果実酒が
できあがつた。
第2図は他の実施例を示し、担体として2枚の
不織布1a,1bを用い、ラミネートでバインダ
樹脂を介在させながら、両不織布1a,1bの間
に粒状の遠赤外線放射材2を担持させると共に、
不織布1a,1bと反射層3を貼り合わせたもの
である。なお、反射層3はポリプロピレンフイル
ム4とアルミニウム箔5とのラミネートフイルム
で、遠赤外線放射材は実施例1で用いた板状結晶
構造を有する酸化マグネシウムに5重量%の酸化
カルシウムを添加した混合物である。
この場合も、第1図のものと同様な効果が得ら
れた。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に係る
遠赤外線放射シートは、懐炉や温湿布用シートと
して用いると、加熱手段を使用することなく、体
温にほぼ等しい温度あるいはそれ以下の温度で十
分に暖かさを与えることができ、しかも遠赤外線
が皮膚の深部まで作用するため、長期にわたつて
連続使用しても低温やけどを生じることもない。
また、遠赤外線放射シートを飲食品の包装材とし
て用いることにより、飲食品の熟成を促進させた
り、鮮度を保持することができるなど、優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る遠赤外線放射シートの概
略断面図、第2図は本発明に係る他の実施例を示
す遠赤外線放射シートの断面図である。 1,1a,1b〜担体、2〜遠赤外線放射材、
3〜反射層、4〜ポリエチレンフイルム、5〜ア
ルミニウム箔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 板状結晶構造を有する酸化マグネシウム粉末
    を主成分とする遠赤外線放射材をシート状担体に
    担持させてなることを特徴とする遠赤外線放射シ
    ート。 2 前記担体が紙、不織布、天然繊維布、合成繊
    維布、プラスチツクフイルムおよびプラスチツク
    シートからなる群から選ばれた少なくとも一種で
    ある特許請求の範囲第1項記載の遠赤外線放射シ
    ート。 3 前記担体がその片側表面に反射層を有する特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の遠赤外線放
    射シート。 4 前記反射層が金、銀、アルミニウム、亜鉛、
    錫、鉄、銅およびチタンからなる群から選ばれた
    少なくとも一種からなる特許請求の範囲第3項記
    載の遠赤外線放射シート。
JP11756687A 1987-05-13 1987-05-13 Far infrared ray emitting sheet Granted JPS6432874A (en)

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