JPH0373860A - 分析試料の移送方法 - Google Patents

分析試料の移送方法

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JPH0373860A
JPH0373860A JP2113406A JP11340690A JPH0373860A JP H0373860 A JPH0373860 A JP H0373860A JP 2113406 A JP2113406 A JP 2113406A JP 11340690 A JP11340690 A JP 11340690A JP H0373860 A JPH0373860 A JP H0373860A
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三谷 敏治
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三好 保男
Yoshiro Hisatomi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術的分野 本発明は、反応工程あるいは製造工程中の混合物を分析
するために、これらの工程から分析装置までこの混合物
、すなわち分析試料を移送する方法に関する。さらに詳
しくは本発明は、前記工程中の混合物、すなわち試料を
、その工程から離れた場所に位置する分析装置まで、試
料の組成に実質的な変化を与えないで一定時間で、安全
かつ安定に移送する方法に関する。
発明の技術的背景 従来から化学製品を工業的規模で製造する際には、製品
の品質管理、工程の安全管理あるいは反応の進行状態の
把握などのためにプロセスラインから少量の試料を採取
して分析することが行われている。殊に最近の製造工程
の自動化に伴ない、反応の進行状態を、常時、より正確
に把握することが必要になってきており、最近ではこの
ような試料を経済的、かつ自動的に分析する装置および
手段も開発されている。
ところで、採取された試料を分析する分析装置の分析精
度は、一般に湿度、温度、振動など外的要因によって影
響をうけやすいため、分析される試料の採取位置と、採
取された試料を分析する分析装置の設置されている場所
とが近接していることは希で、通常試料が採取される位
置と、分析装置の設置場所とはかなり離れており、場合
によっては100m以上離されていることさえある。
このような試料採取位置から分析装置への試料の移送に
は、例えば、米国特許4.148.610号明細書に記
載されているように、工程から採取した分析試料を、気
体を利用して撹拌して溶媒に溶解させ、次いでこの分析
試料を含む溶液を分析ライン中を気体を用いて圧送して
分析装置の設置場所まで移送する方法などが利用されて
いる。
しかしながら、この方法では、分析試料が溶解している
試料溶液を圧力気体を用いて分析装置の設置場所に圧送
しているため、圧送気体の膨脹あるいは収縮、さらに圧
送気体の洩れなどによって分析試料が到達する時間が著
しくずれ、時には試料の移動が停止することがあるため
、正確な分析を行えないことがある。すなわち、例えば
分析ライン中に占める分析試料の長さは、一般に数十0
程度であり、また多数の分析装置を用いて同一試料につ
いて分析する場合は1〜2m程度の長さを必要とする場
合もある。このような分析試料を移送する圧送媒体とし
て気体を使用する場合、温度変化による圧送気体の膨脹
あるいは収縮などによって分析試料の採取場所から分析
装置に到達する時間に相当の誤差が生ずる。さらに、圧
送気体中に分析試料を溶解している溶媒が蒸散して分析
試料が析出することにより分析ラインが狭窄を起こすこ
とがあり、このような場合にも試料の到達時間に相当の
誤差が生ずる。また、このような場合、試料濃度が変動
するために正確な分析ができないことがある。さらに、
圧送気体のわずかな漏れによっても、試料が分析装置に
到達する時間に相当誤差が生ずる。
上記のように分析試料を気体圧送する移送する従来の方
法では、分析試料の移送状態を一定に保つことが困難で
あり、従って、分析ライン中を移送される試料の分析を
行うタイミングを設定するのが非常に困難であった。
発明の目的 本発明の第1の目的は、プロセスラインなどから採取し
た分析試料を高い精度で分析するための分析試料の移送
方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、種々の製造プロセスからの試料
を、その工程から離れたーの分析装置まで、その試料に
分析上問題になるような実質的な変化を与えることなく
移送する方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、実際の工業プラントにおけるプ
ロセスから、分析のための試料を定期的、かつ一定の間
隔で採取し、その試料を分析装置まで安定に、かつ一定
の時間で移送する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、工業プラントにおけるプロセスラ
インから分析のための試料を常時経済的に採取して分析
装置に移送する場合、各サンプリング毎に、移送条件、
移送時間および移送のタイミングにバラツキのない方法
を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、工業プラントにおけるプロ
セスからの分析試料の採取を常時、しかも時間当り比較
的高い頻度で行う場合に適した分析試料の移送方法を提
供することにある。
本発明のさらに他の目的は、工業プロセスからの分析試
料の採取、採取された分析試料の分析装置への移送のた
めの処理、移送、ライン内の洗浄および乾燥を含めた連
続的な試料移送方法を提供することにある。
発明の概要 本発明に係る分析試料の移送方法は、製造プロセスのラ
インからサンプリングされた試料を細管により分析装置
まで移送する方法において、該サンプリングされた試料
を、圧送液体により、該試料と該圧送液体との間にセグ
メントガスを介在させて移送することを特徴としている
また、本発明に係る分析試料の移送方法は、製造プロセ
スのラインからサンプリングされた試料を細管により分
析装置まで移送する方法において、サンプリングされた
試料と希釈剤とを、製造プロセスのライン近傍に設けら
れたミックスチェンバ内で混合した後、得られた混合液
を圧送液体により該混合液と該圧送液体との間にセグメ
ントガスを介在させて移送すること特徴としている。
本発明に係る分析試料の移送方法によれば、分析試料を
、セグメントガスを介して液体圧送しているため、分析
試料が採取場所から分析装置の設置場所に到達する時間
が温度などの外的要因によって変動することが少ない。
さらに分析試料と、圧送液体との間に少量のセグメント
ガスが介在しているだけなので分析試料中の溶媒がセグ
メントガス中に蒸発することにより分析試料が析出して
分析ラインが狭窄を起こすこともない。また、液体を用
いて圧送を行うことにより、分析ラインに微量に分析試
料が付着した場合であっても、このような付着物は圧送
液体によって除去される。
発明の詳細な説明 次に本発明の移送方法を具体的に説明する。
本発明の移送方法は、特に限定されることなく種々の製
造プロセスに適用することができる。特に本発明の移送
方法は、製造プロセスのラインにおける状態を、サンプ
リングした試料を分析することにより常時把握すること
が必要とされるプロセスであって、しかも試料を分析す
る場所が製造プロセスからある程度層れている場合に利
用すると有利である。
本発明の試料の移送方法を利用することができる製造プ
ロセスの具体的な例としては、合成反応、重合反応、分
離反応、異性化反応および生物学的反応のような反応プ
ロセス;並びに、 溶融、混線、蒸留、分散、粉末化、混合、除去および抽
出のような機械的プロセスを挙げることができる。
本発明の移送方法で移送されるサンプルの一例を以下に
示す。
(1)クメンの酸化反応、サイメンの酸化反応のような
有機化合物の合成反応器中の反応混合物。
(2)4−メチル−1−ペンテンの重合反応器中のポリ
マー (3)バイオリアクターの生物化学反応器からの培養生
成物。
(4)混合容器中の混合物。
(5)蒸留塔のような分離器中の製品。
本発明の方法で移送される試料の形態に特に制限はなく
、例えば液体、分散液、溶融物、気体および固体のいず
れの形態であってもよいが、液体、分散液または溶融物
が好ましく、さらに液体または分散液が特に好ましい。
本発明の移送方法では、製造プロセスラインから採取さ
れた試料は、細管を通して分析装置に移送される。この
細管の太さは、試料の形態、移送距離、試料の量等を考
慮して適宜設定することができるが、通常は、内径約0
.2〜約1.5mm。
好ましくは約0.5〜3mmのものが使用しゃすい。
本発明の移送方法において、分析される試料が採取され
る製造プロセスから分析装置までをっなぐ細管の長さに
特に制限はない。但し、本発明の方法は、細管の長さが
短い場合よりも、長い場合の方が本発明の効果が顕著に
現れる。従って、本発明において、細管の長さは、通常
は約10m以上、好ましくは約20〜約500m、特に
好ましくは約30〜約300mである。
本発明の方法で移送された試料は、例えば特定の化合物
の種類あるいは組成、重合度、水分含有率、pH値、分
散度、純度、酵素活性等の分析のための試料として使用
される。
次に本発明に係る分析試料の移送方法を図面を参照しな
がら説明する。
第1図は、本発明に係る分析試料の移送方法の工程の一
例を模式的に示す工程図である。但し、第1図には、製
造プロセスラインからサンプリングした試料を、ミック
スチェンバー内で希釈液で希釈して細管中を移送する態
様が示されているが、本発明の方法には、このように希
釈した試料を移送する態様の外、サンプリングした試料
を希釈することなく移送する態様も包含されることは勿
論である。
本発明において、製造プロセスラインからの分析試料の
採取は、プロセスラインから直接試料を採取することも
できるし、例えば第1図に示すようにプロセスラインか
らサンプルライン1をサンプリング装置2に導入し、こ
のサンプリング装置2内で必要量の試料を採取すること
もできる。サンプリング装置2内における試料の採取は
、装置内に設置されたステム(図示なし)を利用するこ
とにより定量的に行うことができる。このサンプリング
装置2で採取される試料の量は、分析方法、試料の種類
などにより適宜設定することができるが、通常は、約5
0〜約1000 mg程度または約0.05〜約1 m
l程度である。なおサンプリングした後の残余の試料は
サンプルライン1′ から再びプロセスラインに戻され
る。
サンプリングされた試料は、本発明の方法に従って、希
釈せずにそのまま移送することもできるし、サンプリン
グ装置に隣接して配置されているミックスチェンバ3内
で少量の溶媒(希釈液)と混合することもできる。
この場合、ミックスチェンバ3に導入される希釈用の溶
媒は、希釈液タンク4から液送ポンプ5によって導管6
中を切り替えバルブ7へ圧送される。切り替えバルブ7
に送られた希釈液は、バルブの開閉時間を調整すること
により、サンプリング装置2で採取された試料を溶解若
しくは分散するのに充分な量だけ採取され、この希釈液
は導管8から三方スライダーバルブ9に送られる。三方
スライダーバルブ9では、導管1oが連結しているバル
ブ9−2が解放され、分析ライン12−1に連結してい
るバルブ9−3は閉鎖されており、希釈液は、バルブ9
−2から導管10を通ってミックスチェンバ3内に導入
される。
上記のようにしてミックスチェンバ3に導入された試料
および希釈液は、ミックスチェンバ3内に備えられてい
る撹拌手段(図示なし)によって撹拌され、均一な溶液
若しくは分散液を形成する。
この撹拌手段に特に制限はなく、例えば撹拌翼などによ
り機械的に撹拌することもできるが、気体により撹拌を
行うことが好ましい。この場合、撹拌用の気体は、気体
導入管11からマスフロバルブ12で流量調整され、切
り替えバルブ7に送られる。そして、切り替えバルブ7
内から前記の希釈液を送液した後、あるいは希釈液と共
に三方スライドバルブ9を介して導管10でミックスチ
ェンバ3に導入され、ミックスチェンバ3内でバブリン
グすることにより、採取した試料と希釈液とが混合され
、均一な溶液あるいは分散液が調製される。
なお、ミックスチェンバ3に導入される希釈液の量は、
分析装置の種類、感度などに合わせて設定することがで
きる。例えば分析装置がガスクロマトグラフィである場
合には、試料の濃度が2〜20容量%、液体クロマトグ
ラフィである場合には試料の濃度が2〜20容量%、そ
してヨードメトリーである場合には試料の濃度が2〜b
%になるような量で希釈液を導入することが好ましい。
さらに、希釈液としては、試料の種類、あるいは分析の
目的に対応させて、水、アルコール類、ケトン類、エス
テル類、エーテル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水
素類など種々の液体を使用することができる。
また、前記気体撹拌に使用される気体は、空気などを使
用することもできるが、窒素ガス、アルゴンガスなどの
ような不活性ガスを使用することにより気体撹拌の際に
試料の酸化分解等を有効に防止することができる。
上記のようにしてミックスチェンバ3内で調製された試
料の溶液あるいは分散液は、分析ライン12−1中をセ
グメントガスを介在させて移送液体により分析装置13
に移送される。
すなわち、気体導入管11から取り入れられた気体は、
導管15により、三方スライダーバルブ29に導入され
、導管30を通り三方スライダーバルブ31へ送られ、
さらに、導管32を通って三方スライダーバルブ16へ
送られる。そして、この場合、導管17の配管長さがセ
グメントガスの長さとなる。本発明においては、セグメ
ントガスの容積は、細管中の試料流れ方向に対する直角
断面積1 mm2当り0.1〜3 mlの範囲内にある
ことが好ましい。
そして、上記のように少量の気体(セグメントガス)を
ミックスチェンバ3方向に送り出した後、ただちに三方
スライダーバルブの16−3のバルブを閉鎖する。16
−3のバルブを閉鎖すると同時に、16−2のバルブを
解放してこのバルブから圧送液体を導入する。すなわち
、圧送液体タンク■8に貯蔵されている圧送液体を液送
ポンプ22を駆動させることにより三方スライダーバル
ブ20に送りこむ。この三方スライダーバルブの20−
3のバルブは閉鎖されており、20−1および20−2
のバルブは解放されているから、導管19を通って三方
スライダーパルプ20に導入された圧送液体は、導管2
1および液送ポンプ22を通って三方スライダーバルブ
23に導入される。
三方スライダーバルブ23の23−3のバルブを閉鎖し
、他方23−1のバルブを解放することにより、圧送液
体はバルブ23−1から導管24を通って三方スライダ
ーバルブ29に導入される。
そして、29−3のバルブを閉塞し、他方、291のバ
ルブを解放することによって、この圧送液体は導管30
を通って三方スライダーバルブ31に送られる。三方ス
ライダーバルブ31の31−3のバルブを閉塞し、他方
、31−1のバルブを解放することにより、圧送液体は
、三方スライダーバルブ16のバルブ16−1を通って
導管17からミックスチェンバ3に送られる。
この圧送液体は、上記のセグメントガスをミツクルチェ
ンバ3に導入した後、直ちにミックスチェンバ3内に導
入される。そして、この圧送液体の圧力でミックスチェ
ンバ3内の試料溶液は、導管10を通して三方スライド
バルブ9方向に送り出される。なお、この場合の圧送液
体の圧力は、分析ラインの長さなどにより適宜設定する
ことができるが、通常は0.1〜2kg/cnf−G、
好ましくは0.2〜1.0kg/aI−Gである。上記
のようにセグメントガスの元圧を調整することにより、
たとえばセグメントガスとしてN2を使用する場合その
流量は、1m1/分間〜L 00 ml /分間界度、
最適には10〜60m1/分間程度に制御することがで
きる。
ミックスチェンバに圧送液体が送り込まれた状態で、三
方スライダーバルブ9における9−1のバルブを閉鎖し
、9−3のバルブを解放することにより、ミックスチェ
ンバ3から導出された試料の溶液あるいは分散液、セグ
メントガスおよび圧送液体は、この順序で三方スライダ
ーバルブの9−3のバルブから分析ライン12−1に送
り出される。そして、液送モータ22を駆動させ続ける
ことにより、試料の溶液あるいは分散液は、液送モータ
22によって加圧された圧送液体により分析ライン・1
2−1を分析装置13まで移送される。
上記の方法において、セグメントガスは、試料溶液と圧
送液体とを区画することができる量で使用され、セグメ
ントガスの体積は、試料溶液の体積の通常1/10〜3
倍、好ましくは1/2〜1倍である。上記範囲を逸脱し
てセグメントガスの量が少ないと、圧送液体と試料溶液
とを充分に区画できないことがあり、またセグメントガ
スの量が多いと、温度、圧力などの条件によるセグメン
トガス体積の変動幅が大きくなるため、気体体積の変動
、溶媒の蒸散による分析溶液中の試料の濃度変化などに
より分析精度の充分に向上しないことがある。なお、こ
こで、セグメントガスの体積は、試料の溶液あるいは分
散液の温度に換算した場合の圧送圧力における体積をい
う。
また、セグメントガスは、試料またはその混合液を移送
する細管の流れ方向に対する細管の直角断面積IIII
I112当り、通常は約0. 1〜約3 ml、好まし
くは約0.3〜〜約1lの容量になるような量で使用さ
れる。すなわち、上記の単位セグメントガス容量を細管
の直角断面積で除することにより、細管中におけるセグ
メントガスの長さを求めることができ、単位置角断面積
当りのセグメントガス容量を上記のように設定すること
により、試料と圧送液体とを有効に区画して試料を移送
することができる。なお、この場合のガス容量とは、試
料または混合液の移送の温度および圧力における換算値
を意味する。また、上記の直角断面積は細管中を、試料
またはその混合液が流動する細管の実質面積をいい、こ
の面積は、一般にはパイプの内径から算出される。
上記のような移送方法で使用される圧送液体に特に限定
はないが、分析ラインを洗浄しながら液体圧送を行うこ
とができる液体を用いることが望ましく、このような液
体としては、例えば、水、アルコール類、ケトン類、エ
ステル類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類など種
々の溶媒を単独で、あるいは組み合わせて使用すること
ができる。また、セグメントガスとしては、分析試料に
対して反応性を有しない気体であれば特に限定されるこ
となく使用することができ、通常は、前記気体による撹
拌の説明の際に例示した気体と同じ種類の不活性ガスを
使用することができる。
上記のようにセグメントガスを介在させて液体圧送され
た試料の溶液または分散液は、分析装置13で所定の分
析を行った後、排出される。
上述のように本発明においては、分析試料を液体を用い
て移送しているため、この液体が試料を移送する際に分
析ライン内を洗浄するとの作用をも有してるが、さらに
本発明においては、上記のようにして分析を行った後、
スライダーパルプ、ミックスチェンバ、配管などを洗浄
するために、系内に洗浄液を流すことが好ましい。
すなわち、洗浄液は、20−1のパルプを閉鎖し、20
−3のパルプを解放した状態で、液送ポンプ22を駆動
させて、洗浄液タンク25に充填されている洗浄液を三
方スライダーパルプ20に導入し、さらに導管2工から
三方スライダーパルプ23に導入し、導管24から三方
スライダーパルプ16を介してミックスチェンバ3内に
導入し洗浄する。
さらに、この洗浄液をミックスチェンバ3から導管10
で三方スライダーパルプ9に導き入れ、次いで分析ライ
ン12内を通して分析装置13内を洗浄し、排出する。
このような系内の洗浄に使用される洗浄液に特に制限は
なく、このような液体としては、例えば、水、アルコー
ル類、ケトン類、エステル類、脂肪族炭化水素類、芳香
族炭化水素類など種々の溶媒を単独で、あるいは組み合
わせて使用することができる。
上記のようにして系内の洗浄を行った後、通常は、系内
に残存する洗浄液などを除去するために、系内に乾燥気
体を流すことが好ましい。
乾燥操作は、上記のようにして洗浄を行った後、例えば
気体導入管11から導入される気体を、マスクロパルプ
14を利用して導管15から三方スライダーバルブ16
に導入し、次いで導管17からミックスチェンバ3、導
管1oおよび三方スライダーバルブ9へ順次流し、そし
て、最終的には分析ライン12−1から分析装置内13
内部に導入され、排出される。
上記のようにして乾燥操作を行った後、上記と同様の操
作により再び分析試料が採取され、上記の操作が繰り返
される。
なお、上記の方法において、過剰の希釈液は、切り替え
パルプ7から導出された導管26によって希釈液タンク
4に戻され再利用される。また、圧送液体あるいは洗浄
液のうちの一部は、三方スライダーバルブ23に備えら
れた23−3のバルブから廃液管27で廃液タンク28
中に廃棄される。
なお、上述した本発明の分析試料の移送方法は、分析試
料が溶液、分散液、溶融物または気体であるばあいに適
用できる。特に本発明の移送方法は、良好な流動性を有
する液体、分散液、あるいは溶融物の移送に好適である
。本発明において、低粘度の試料を移送する場合、ある
いは、分析方法が希釈試料を使用できない方法である場
合には、上述した希釈液を用いて試料を希釈する工程を
省略することができる。
上記のような本発明の移送方法を利用することができる
分析方法に特に制限はなく、ガスクロマトグラフィ、液
体クロマトグラフィ、イオンクロマトグラフィー ヨー
ドメトリー、イオン・メータ、分光光度計、原子吸光分
析、プラズマ発光分光分析などの種々の分析に利用する
ことができる。
発明の効果 本発明の分析試料の移送方法は、従来から知られている
分析試料の移送方法とは異なり、分析試料をセグメント
ガスを介して液体で圧送する方法である。
このように液体を用いて分析試料を圧送することにより
、分析試料を採取した位置から分析装置が設置されてい
る位置に分析試料が到達する際の時間的誤差が非常に少
なくなる。従って、試料を分析する際に、タイミングが
ずれることによる分析精度の低下を低減することができ
る。
また、分析試料と圧送液体との開にセグメントガスを介
在させることにより、圧送液体中に分析試料が混入する
ことがなく、従って分析試料が圧送液体中に混入するこ
とによる分析精度の低下を防止できる。
さらに、セグメントガスの量が少量であるので、セグメ
ントガス中に分析試料溶液中の溶媒が蒸散して溶液中の
分析試料の濃度が変化することによる分析精度の低下を
防止することができると共に、分析ライン中に分析試料
が堆積することもない。
また、本発明では、圧送媒体として液体を使用している
ため、圧送媒体が気体である場合よりも厳密なシーリン
グを必要としないとの利点もある。
このように本発明によれば、セグメントガスを介して液
体圧送により分析試料を移送しているので、気体圧送の
場合と比較すると分析精度が非常に向上する。従って、
本発明の移送方法を利用することにより、反応などの自
動制御を非常に良好に行うことができる。また、本発明
の移送方法を製品管理工程で利用することにより、製品
グレートのバラツキを低減することができる。
なお、本発明の移送方法は、上記のように工業的な生産
ラインで利用することができることは勿論、研究室レベ
ルでの化合物の製造における分析の際にも利用すること
ができる。
次に本発明の実施例を示して本発明をさらに詳細に説明
する。但し、本発明は、これら実施例によって限定的に
解釈されるべきではない。
実施例1 (1)本発明の自動分析システムは、サンプリングシー
ケンス、分析シーケンス、データ処理シーケンスより構
成されている。そして、それぞれのユニットは、それぞ
れがタイミングを計りながら、並列で稼動するように組
み合わされている。
この実施例1では分析試料として、ジイソプロピルベン
ゼンを分子状酸素で酸化することにより得られる反応液
を用い、この反応液を1時間に1回の割合でサンプリン
グできるようにシーケンスを組んで連続分析を行った。
サンプリング装置を用いて、希釈液として1 mlのメ
タノールをミックスチェンバに移液し、その40秒後に
サンプリングバルブより50μlの試料を採取してミッ
クスチェンバに送り、次いでこのミックスチェンバに撹
拌用の窒素ガスを送り込んで試料を溶解させた。
溶解後の試料は、窒素ガスで満たされたライン17の窒
素ガスをセグメントガスとして、そして水とアセトンと
の混合液(混合容量比=1:1)を圧送液体として導管
中を4ml/分の速度で分析装置方向に移動を開始した
移動を開始して60秒後に、この圧送液体を洗浄液体で
あるアセトンに切り替えて、この洗浄液を4ml/分の
速度で先の試料を分析装置まで圧送した。このときの圧
送圧力は、圧送液体および洗浄液体共に、最大値で15
0kg/cdであった。
このようにしてミックスチェンバから分析装置までの長
さ約30mの導管(内径1−)を移動する試料溶液(希
釈溶媒であるメタノールに溶解した試料)部分の長さは
約120aoであり、セグメントガス部分の長さは約1
00anであり、圧送液体の長さは約50anであり、
そして洗浄液体部分の長さは約2730anであった。
上記のようにして導管内を移動する液体とセグメントガ
スとの様子を第2図に模式的に示す。
上記のようにして約30mの導管を移動した試料溶液を
感知センサーで到達を確認した後、分析装置に備え付け
られているサンプリング装置で4分割して、4種類の分
析装置に送った。すなわち、両端をセグメントガスで挾
まれた1つの試料溶液を用いて4種類の自動分析を行っ
た。
(2)本実施例では、自動分析計システムを用いて30
日間にわたって全自動分析を行なった。このときの分析
回数の合計は617回であった。
分析項目は、 試料の酸化反応液についてヨードメトリー法によって試
料中の過酸化物の合計量、 液体クロマトグラフ法によって試料中のモノヒドロペル
オキシドの合計量、 吸光度を測定することにより水分濃度である。
分析は本発明の方法による全自動分析システム法および
従来の方法による分析法(すなわち分析試料を移送しな
いで採取した試料を分析計に手動で注入する方法)の2
通りによって行なった。この従来法では公知のフローイ
ンジェクション法を採用した。
両分析方法による過酸化物の合計量に関する分析精度を
第3図および第4図に示す。
第3図では、回帰式は y=1.0156x−5,2834 である。
ここで、Xは従来法による分析値、yは本発明の方法に
よる分析値であり、 相関関数n=0.992、測定回数n=54である。
本発明の方法による分析では分析値は若干低めに偏って
いるが、相関は極めて高い。
第4図では、回帰式は y=0.9837x+0.3153 である。
ここでXは従来法による分析値、yは本発明の方法によ
る分析値であり、 相関関数n=0.996、測定回数n=34である。
相関は極めて高く、偏りもなかった。
(3)本発明の分析法による再現性について、酸化反応
液の同一試料を繰り返し用いて、繰り返し分析の測定精
度を求めた。
全ヒドロペルオキシドの分析では、繰り返し精度は、相
対誤差で5.4%、モノヒドロペルオキシドの分析では
5.1%であった。また水分分析(比色法による)+7
)繰り返し精度は、相対誤差で2.4%であった。
(4)ミックスチェンバーおよびこの部分から分析装置
に至るまでの導管部分における誤差を下記方法によって
調べた。
サンプルラインに試料として水を循環させ、その水をミ
ックスチェンバー内に50μl採取した。
次にこれを1 mlのメタノールで希釈混合した後、先
の(1)で使用したのと同じ圧送液体、洗浄液体を用い
て同一条件で30m先に圧送して、その試料の重量を求
めた。測定を6回行ない、そのときの相対誤差を求めた
以下に、その結果を示す 回 数      測定型(g) 1       0.8331 2       0.8529 3       0.8349 4       0.8572 5       0.8530 6       0.8431 X        O,8457 相対誤差8は2.4%と小さかった。
ここで相対誤差8は次のようにして算出した。
2δn−1 × 100 コ「 この誤差が小さいということは、採取した試料をミック
スチェンバー内で溶媒を用いて希釈して分析試料を調製
するのに、分析試料調製の再現性が良いことおよびミッ
クスチェンバ一部分から分析装置に至るまでの導管部分
を分析試料が移動する際に、導管内部の管壁に分析試料
液の一部が残存する割合が極めて低いことを示している
。すなわち、分析試料が導管を移動中に管壁にその液の
一部が残存すると、導管における分析試料部分の帯域が
短くなるため、分析計へこの分析試料を注入するときに
支障をきたし、分析精度が低下する。
比較例1 前述の実施例1の(1)において、圧送液体および洗浄
液体に代えて窒素ガスを用いて圧送した(圧力1kg/
al−G、流量は0.3cc/分)以外は、(1)記載
の方法と同様にして同一試料について9回分析し、全ヒ
ドロペルオキシド、モノヒドロペルオキシドの量を求め
た結果を下表に示す。
回  数 分析重量(g) T−HPOMl(P 1.91.2.0 1.813.1 1.1  7.3 0.8  8.0 3.9 12..8 3.412.8 0.015.4 1.513.8 32.0 206 1.0934    2.670 6.8444.3 水分 17.8 18.6 18.5 19.1 19.1 19.4 20.5 20.8 19.42 1.1133 11、5 ここで相対誤差は次のようにして算出した。
2δn−1 ×100 結果は本願発明の方法に比べて相対誤差がかなり高かっ
た。
【図面の簡単な説明】
第を図は、本発明の分析試料の移送方法の工程の一例を
概念的に示す工程図である。 1・・・サンプリングライン、 2・・・サンプリング装置、 3・・・ミックスチェンバ、 4・・・希釈液タンク、 5.12,14.22・・・モータまたはマスクロパル
プ (またはアクチュエータ)、 7・・・切り替えパルプ、 9.16,20.23・・・三方スライダーパルプ、1
2−1・・・分析ライン(細管)、 13・・・分析装置、 18・・・圧送液体タンク、 25・・・洗浄液タンク 28・・・廃液タンク 6.8,10.11,15.17.19.21゜24.
26.27・・・導管 34.35.36・・・流量計 第2図は、導管内を移動する液体とセグメントガスとの
様子を模式的に示す図である。 第3図および第4図は、本発明の方法および公知のフロ
ーインジェクション法による分析精度を示すグラフであ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)製造プロセスのラインからサンプリングされた試
    料を細管により分析装置まで移送する方法において、該
    サンプリングされた試料を、圧送液体により、該試料と
    該圧送液体との間にセグメントガスを介在させて移送す
    ることを特徴とする分析試料の移送方法。
  2. (2)セグメントガスの容積が、移送される試料体積の
    1/10〜3倍であることを特徴とする請求項第1項記
    載の分析試料の移送方法。
  3. (3)セグメントガスの容積が、細管中の試料流れ方向
    に対する直角断面積1mm^2当り0.1〜3mlの範
    囲内にあることを特徴とする請求項第1項記載の移送方
    法。
  4. (4)該試料が、溶液、分散液あるいは溶融液であるこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の移送方法。
  5. (5)製造プロセスのラインからサンプリングされた試
    料を細管により分析装置まで移送する方法において、サ
    ンプリングされた試料と希釈剤とを、製造プロセスのラ
    イン近傍に設けられたミックスチェンバ内で混合した後
    、得られた混合液を圧送液体により該混合液と該圧送液
    体との間にセグメントガスを介在させて移送すること特
    徴とする分析試料の移送方法。
  6. (6)セグメントガスの容積が、移送される試料体積の
    1/10〜3倍であることを特徴とする請求項第5項記
    載の分析試料の移送方法。
  7. (7)セグメントガスの容積が、細管中の試料流れ方向
    に対する直角断面積1mm^2当り0.1〜3mlの範
    囲内にあることを特徴とする請求項第5項記載の移送方
    法。
  8. (8)該試料が、溶液、分散液あるいは溶融液であるこ
    とを特徴とする請求項第5項記載の移送方法。
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