JPH0373630B2 - - Google Patents

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JPH0373630B2
JPH0373630B2 JP14883386A JP14883386A JPH0373630B2 JP H0373630 B2 JPH0373630 B2 JP H0373630B2 JP 14883386 A JP14883386 A JP 14883386A JP 14883386 A JP14883386 A JP 14883386A JP H0373630 B2 JPH0373630 B2 JP H0373630B2
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JP
Japan
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panel
thin film
shaped substrates
dimensional lattice
rotation
Prior art date
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JP14883386A
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English (en)
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JPS634058A (ja
Inventor
Shinji Noguchi
Yotaro Nakao
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、照明器具の前面に取り付けられる
立体格子パネル等のパネル状基板の表面に、抵抗
加熱法あるいはスパツタリング法等によつて薄膜
を形成する方法に関する。
〔背景技術〕
プラスチツク製品の付加価値を高めるため、そ
の表面に真空蒸着、あるいは、スパツタリング等
の方法により、アルミニウム、銅、銀、金、クロ
ム等の薄膜を形成することが、あらゆる分野で行
われるようになつてきた。たとえば、第4図にみ
るような、照明器具のグレアカツトを目的として
照明器具前面に取り付けられる立体格子パネル1
もその一つである。この立体格子パネル1は、単
位板1a…と単位板1b…とが格子状に組み立て
られたものであり、各単位板1a…,1b…の側
面に前記薄膜が形成されるものである。
ところが、この立体格子パネル1等、その表面
が立体的であるパネル状基板においては、その表
面に薄膜を形成するにあたつて、一方向から蒸着
物質を供給したのでは、つぎのような不都合が生
じる恐れがある。すなわち、前記蒸着物質の供給
方法として、抵抗加熱蒸発源を利用する抵抗加熱
法を利用した場合には、格子状パネルに抵抗加熱
のための電極の陰になつて蒸着されないところが
できる。また、前記蒸着物質の供給方法として、
この蒸着物質からなるターゲツトにイオンを衝突
させて、その衝撃によつて蒸着物質を前記ターゲ
ツトから飛び出させる、いわゆる、スパツタリン
グ法を利用した場合には形成される薄膜の膜厚を
均一にすることができなくなる。このことを、前
記立体格子パネル1を例にとつて言うならば、こ
の立体格子パネル1を構成する前記単位板1a
…,1b…の側面に薄膜が形成されない部分や薄
膜の膜厚が一定できない部分ができてしまうので
ある。
そこで、第5図a,bにみるように、立体格子
パネル1等のパネル状基板を自公転させながら、
自転中心に置かれた供給源7より蒸着物質を供給
して立体格子パネル1表面に薄膜を形成すること
が行われている。この方法によれば、蒸発物質の
供給源7と立体格子パネル1とは、薄膜形成処理
中にあらゆる角度をとり得るため、立体形状の奥
の方まで薄膜を均一に形成できるのである。
ところが、この方法では、個々の立体格子パネ
ル1の回転を妨げないため、隣り合う立体格子パ
ネル1…の自転軌跡が互いに重なり合わないよ
う、立体格子パネル1同士の間隔を離しておく必
要がある。このため、1つの真空槽2内に入れる
ことのできる立体格子パネル1の数量が制限され
てしまう。
たとえば、縦1200mm、横(=回転半径)600mm
の立体格子パネルを直径約1400mm、縦1300mmの真
空槽中で自公転させようとすれば、1バツチで3
枚しか薄膜形成処理を行うことができない。これ
以上の枚数の立体格子パネル1を1バツチで薄膜
形成処理するには、真空槽2の直径を大きくすれ
ばよいが、その場合には、真空槽2内を所定の真
空度とするまでの時間(真空排気時間)がその分
だけ長くなつてしまうため、その分だけ1バツチ
の時間が長くなり、かえつて生産性が悪くなつて
しまう。
〔発明の目的〕
この発明は、以上の事情に鑑みてなされたもの
であつて、真空槽の大きさを大きくすることな
く、1バツチの薄膜形成処理枚数を増加させるこ
とができ、生産性を向上させることが可能な薄膜
形成方法を提供することを目的としている。
〔発明の開示〕
以上の目的を達成するため、この発明は、真空
槽内で複数のパネル状基板を自公転させながら、
供給源より蒸着物質を供給して前記複数のパネル
状基板の表面に前記蒸着物質からなる薄膜を形成
する方法であつて、隣り合う前記パネル状基板同
士の自転方向を互いに反対方向とすることで、こ
のパネル状基板の自転軌跡を互いに重ね合わせる
ようにすることを特徴とする薄膜形成方法を要旨
としている。
以下に、この発明を、その一実施例をあらわす
図面を参照しつつ、詳しく説明する。なお、この
実施例は、パネル状基板として、第4図にみるよ
うな、立体格子パネル1を使用し、その表面を薄
膜形成処理する場合をあらわしている。
まず、第1図にみるように、複数の立体格子パ
ネル1…を、真空槽2内の回転治具3a…に装着
する。各回転治具3a…の間隔は、第2図aにみ
るように、隣り合う各立体格子パネル1…の自転
による回転軌跡Rが互いに重なり合うような距離
である。前記回転軌跡Rの重なり合いの深さ(ど
れだけ重なり合つているか)は、この発明では特
に限定されないが、この重なり合いが浅すぎる
と、1バツチに入れられる立体格子パネル1の数
をあまり増やすことができない。また逆に、立体
格子パネル1の回転軌跡Rが隣り合う立体格子パ
ネル1の回転軸を超える程深く重なり合つたので
は、互いに自転させることは不可能である。した
がつて、第2図aにみるような程度に2つの立体
格子パネル1,1の回転軌跡Rが重なり合つてい
ることが好ましい。
つぎに、真空槽2を密閉したあと、図には示し
ていない排気系によつて、この真空槽2内の空気
を排気して、真空状態とする。それとともに、前
記回転治具3a…を自公転させて立体格子パネル
1…の自公転を開始する。
このとき、この発明では、隣り合う各立体格子
パネル1の自転方向が、第2図aにみるように互
いに反対方向になつている。すなわち、図の例で
は、回転治具3a,3c,3eに取り付けられた
立体格子パネル1…が時計方向に回転し、回転治
具3b,3d,3fに取り付けられた立体格子パ
ネル1…が反時計方向に回転する。このため、こ
の発明では、前述したように、各立体格子パネル
1…が、その回転軌跡が重なりうように配置され
ていても、各立体格子パネル1…自体は互いにぶ
つかりあうことなく、自転が可能となるのであ
る。
このことは、第2図a〜fにあらわされてい
る。なお、これらの図においては、各回転治具3
a〜の自転の様子をはつきりさせるため、各自転
治具3a…の公転を止めてあらわしているが、実
際には、第2図aの外側に記した矢印の方向に公
転しながら自転することは、言うまでもない。隣
り合う各立体格子パネル1…の回転方向が互いに
反対方向である場合には、第2図a〜fのいずれ
の状態のときでも、あるいは、各図の中間の状態
のときにおいても、各立体格子パネル1が互いに
ぶつかりあうことがないため、回転軌跡Rが互い
に重なり合うような距離であつても立体格子パネ
ル個々の自転が可能となるのである。
以上のように、隣り合う各立体格子パネルの回
転方向を互いに逆とするための機構は、この発明
では、特に限定されないが、図の実施例では、第
3図の機構によつて、それを実現している。この
機構は第1図の下方にも見えているように、真空
槽2の底部に設けられるものである。この機構
は、真空槽2の底面中央に固定された大歯車4
と、それと噛み合う3つの小歯車5a,5c,5
eおよび6b,6d,6fと、前記3つの小歯車
6b,6d,6fと噛み合う3つの小歯車5b,
5d,5fとを備えたものである。各小歯車5
a,5c,5e,6b,6d,6fは、互いに隣
り合うよう交互に並べられている。そして、これ
ら小歯車のうち5a〜5fまでの小歯車には、前
記立体格子パネル1を回転させるための回転治具
3a〜3fが取りつけられている。また各小歯車
5a〜5f,6b〜6fは、たとえば、一枚の円
盤上に軸支されて、互いの相対位置、すなわち、
各歯車間の距離が変化しないようになつている。
そして、この一枚の円盤を回転させることによ
り、各小歯車5a〜5f,6b〜6fを公転させ
る。そうすると、真空槽2の底面中央に固定され
た大歯車4と直接噛み合つている小歯車5a,5
c,5eおよび6b,6d,6fはそれによつて
自転する。また、この小歯車6b,6d,6fと
噛み合つている小歯車5b,5d,5fは、大歯
車4と直接噛み合つている前記各小歯車とは反対
方向に自転する。したがつて、各小歯車5a〜5
fの自転方向は、5a,5c,5eと5b,5
d,5fとで反対方向となる。このため、各小歯
車5a〜5f上に固定された回転治具3a〜3f
も同様な自転方向(3a,3c,3eと3b,3
d,3fとで反対方向)をもつて自転し、それに
固定された隣り合う立体格子パネル1…同士の自
転方向を互いに反対方向とすることが可能となる
のである。
つぎに、複数の立体格子パネル1…の公転中心
に置かれた蒸着物質の供給源7を作動させて前記
蒸着物質を供給して前記複数の立体格子パネル1
…表面に前記蒸着物質からなる薄膜を形成する。
なお、この実施例では、蒸着物質の供給源7と
して、一対の電極棒7a,7aと、その間に架け
渡された複数のタングステンフイラメント7b…
とからなる抵抗加熱方式が採用されている。この
方式は、前記複数のタングステンフイラメント7
b…にアルミニウム、銅等の蒸着物質のワイヤー
を巻きつけておいて、前記一対の電極棒7a,7
a間に電流を流し、その電流によつて前記複数の
タングステンフイラメント7b…を加熱して蒸着
物質を溶融蒸発させるものである。このような供
給源7は、必ずしも複数の立体格子パネル1…の
公転中心に置かれている必要はないが、このよう
に複数の立体格子パネル1…の公転中心に供給源
7を配置しておけば、公転する立体格子パネル1
は、常にこの供給源7と等距離にあることになる
ので、薄膜形成をより効率よく行うことができる
ようになる。
このあと、リーク弁より外気をリークして真空
槽2内の真空を破壊し、真空槽2内を大気圧にも
どせば、表面に薄膜が形成された立体格子パネル
1が得られる。
以上のように、この発明の薄膜形成方法では、
隣り合う立体格子パネル等のパネル状基板同士の
自転方向を互いに反対方向とすることで、このパ
ネル状基板を自公転可能としながら、かつ、自転
軌跡を互いに重ね合わせるようにすることができ
るため、たとえば、以上の図の実施例では、従
来、パネル状基板を3枚しか薄膜形成処理できな
かつたのと同じ真空槽を用いて、その2倍にあた
る6枚ものパネル状基板を処理することが可能と
なつている。
なお、これまでは、この発明の薄膜形成方法に
ついて、以上の実施例にもとづいてのみ、説明し
てきたが、この発明が以上の実施例に限定されな
いことは、言うまでもない。
たとえば、以上の実施例では、照明器具の前面
に取り付けられる立体格子パネル(ルーバー)の
表面に薄膜を形成する場合を示しているが、この
発明を、それ以外のパネル状基板について適用す
ることも、もちろん可能である。
以上の実施例では、蒸着物質を供給するための
供給源7が抵抗加熱によるものであつたが、これ
は、蒸着物質からなるターゲツトにイオンを衝突
させて、その衝撃によつて蒸着物質を前記ターゲ
ツトから飛び出させる、いわゆる、スパツタリン
グ法によつてもよく、また、それ以外の方法によ
つて行うようであつてもよい。
また、以上の実施例では、1バツチで6枚のパ
ネル状基板に対して薄膜形成処理を行つていた
が、これは、6枚以上であつても、また、以下で
あつてもよい。この発明においては、従来、その
装置で処理可能であつた枚数の2倍の枚数、すな
わち、従来が3枚であれば6枚の、また、従来が
4枚であれば8枚のパネル状基板に対する薄膜形
成処理が可能となる。
要するに、真空槽内で複数のパネル状基板を自
公転させながら、供給源より蒸着物質を供給して
前記複数のパネル状基板の表面に前記蒸着物質か
らなる薄膜を形成するにあたり、隣り合う前記パ
ネル状基板同士の自転方向を互いに反対方向とす
ることで、このパネル状基板の自転軌跡を互いに
重ね合わせるようになつていれば、その他の構成
は特に限定されないのである。
〔発明の効果〕
この発明の薄膜形成方法は、以上のようであ
り、真空槽内で複数のパネル状基板を自公転させ
ながら、供給源より蒸着物質を供給して前記複数
のパネル状基板の表面に前記蒸着物質からなる薄
膜を形成する方法であつて、隣り合う前記パネル
状基板同士の自転方向を互いに反対方向とするこ
とで、このパネル状基板の自転軌跡を互いに重ね
合わせるようにしているため、真空槽の大きさを
大きくすることなく、1バツチの薄膜形成処理枚
数を増加させることができ、生産性を向上させる
ことが可能となつている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施に用いられる装置の一
例をあらわす斜視図、第2図a〜fはこの例にお
けるパネル状基板の回転の状態を説明する説明
図、第3図はこの実施例におけるパネル状基板を
自公転させるための機構をあらわす平面図、第4
図はパネル状基板の一例である立体格子パネルを
あらわす斜視図、第5図a,bは従来における装
置の一例をあらわす平面図ならびに側面図であ
る。 1……パネル状基板、2……真空槽、7……供
給源、R……自転軌跡。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 真空槽内で複数のパネル状基板を自公転させ
    ながら、供給源より蒸着物質を供給して前記複数
    のパネル状基板の表面に前記蒸着物質からなる薄
    膜を形成する方法であつて、隣り合う前記パネル
    状基板同士の自転方向を互いに反対方向とするこ
    とで、このパネル状基板の自転軌跡を互いに重ね
    合わせるようにすることを特徴とする薄膜形成方
    法。 2 蒸着物質の供給源が複数のパネル状基板の公
    転中心に位置している特許請求の範囲第1項記載
    の薄膜形成方法。
JP14883386A 1986-06-24 1986-06-24 薄膜形成方法 Granted JPS634058A (ja)

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JP14883386A JPS634058A (ja) 1986-06-24 1986-06-24 薄膜形成方法

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JP14883386A JPS634058A (ja) 1986-06-24 1986-06-24 薄膜形成方法

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JPS634058A JPS634058A (ja) 1988-01-09
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JP2010095745A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 成膜方法及び成膜装置
JP4995306B2 (ja) * 2010-07-09 2012-08-08 株式会社オプトラン 成膜基板ホルダ及び成膜装置
JP2012224878A (ja) * 2011-04-15 2012-11-15 Nissan Motor Co Ltd 蒸着装置用ワーク移動機構とこれを用いた蒸着方法

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