JPH0373316A - ブロー成形用変形パリソンの製造方法、製造装置及び延伸ブロー成形壜体の製造方法 - Google Patents

ブロー成形用変形パリソンの製造方法、製造装置及び延伸ブロー成形壜体の製造方法

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JPH0373316A
JPH0373316A JP1209791A JP20979189A JPH0373316A JP H0373316 A JPH0373316 A JP H0373316A JP 1209791 A JP1209791 A JP 1209791A JP 20979189 A JP20979189 A JP 20979189A JP H0373316 A JPH0373316 A JP H0373316A
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curved
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、傾斜した口栓部を有する増体をブロー成形に
より一体的に成形するのに用いるわん曲した変形パリソ
ンの製造方法、製造装置及び延伸ブロー成形壜体の製造
方法に関する。
〔従来の技術〕
ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる延伸ブロー成形
堰体は各種の飲料用容器として広く利用されている。こ
のような増体は通常本体の上端部にそれと同軸的に口部
を有している。ところが最近、口部が上端でなくやや傾
斜した位置に設けられた増体が使用されるようになって
きた。この壜体は斜面を有する紙製容器内に収容され、
斜面から口部が突出すようになっている。
従来このような増体としては、実開昭56−15076
3号、実公昭62−29375号及び同62−2937
6号に開示されたものが知られている。これらの増体は
いずれも延伸ブロー成形された本体の上端に同軸的に口
部が設けられているが、本体の上部に蛇腹その他の変形
可能部が形成されているので、成形後所定の紙製容器内
に収容する際に口部を傾斜させることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記従来の増体では本体上部に設けられ
た蛇腹等の変形手段により口部が傾斜しているので、堰
体本体内に余分な凹凸が存在することになる。これらの
蛇腹部等には内容物が残留しやすく、内容物のスムーズ
な流出が妨げられる。
また容器の表面積が大きくなるので、ガスバリヤ−性等
の特性が低下する。その上舵腹部等複雑な形状の変形部
を設けることにより、増体全体の製造コストが上昇する
そこで、本発明者は口栓部が傾斜している合成樹脂製堰
体を製造する方法について、種々研究を重ねた結果、予
め胴部をわん曲させたパリソンを用いて延伸ブロー成形
することにより、口部が傾斜した増体を容易に製造する
ことができることを見い出し、軟化状態でパリソンの胴
部に横方向の力を加えてわん曲させる装置を先に出願し
た。
しかしながら、上記の装置では、パリソンのわん曲時に
パリソンが外気と接触するため、パリソンの温度分布を
適正に保つための温度調節が困難となり、品質の安定し
た変形パリソンを成形することができず、このため、延
伸ブロー成形された増体の品質も当然不安定になるとい
う問題があった。
したがって本発明の目的は、ブロー成形によって口栓部
が傾斜した増体を容易に成形することができるブロー成
形用変形パリソンの製造方法、製造装置を提供すること
である。
本発明のもう1つの目的は、上記変形パリソンを用いた
延伸ブロー底形増体の製造方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち本発明は、口栓部と有底円筒状胴部とを有し前
記有底円筒状胴部の中心軸がわん曲しているブロー成形
用変形パリソンの製造方法において、有底円筒状胴部の
中心軸が直線状のパリソンの胴部を延伸ロッドにより前
記中心軸方向に一軸延伸し、該−軸延伸パリソンをわん
曲状の溝と開閉可能な蓋部とを有する金型内で外気を遮
断した状態で温度調節を行いながら前記パリソンの胴部
を前記溝に沿ってわん曲させるように構成した。
また、口栓部と有底円筒状胴部とを有し前記有底円筒状
胴部の中心軸がわん曲しているブロー成形用変形パリソ
ンの製造装置において、わん曲状の溝と開閉可能な蓋部
と外気を遮断した状態で温度調節を行う温度調節手段と
を備えた金型と、予め成形された前記中心軸が直線状の
一軸延伸パリソンを保持する保持手段とを有し、前記金
型と前記保持手段とを相対的に移動して前記金型内で温
度調節を行いながら前記−軸延伸パリソンの胴部を前記
溝に沿って摺動させることにより前記胴部をわん曲させ
ることができるように構成した。
さらに、口栓部と有底円筒状胴部とを有するパリソンか
ら・延伸ブロー成形壜体を製造する方法において、有底
円筒状胴部の中心軸が直線状のパリソンをわん曲状の溝
と開閉可能な蓋部とを有する金型内で外気を遮断した状
態で温度調節を行いながら前記パリソンの胴部を前記溝
に沿ってわん曲させて成形した変形パリソンを用いて延
伸ブロー成形するように構成した。
〔作用〕
ブロー成形前にパリソンの胴部に適度のわん曲を与える
際に、外気とパリソンとの接触を防止し、パリソンに所
定の温度分布を与えるように温度調節が行なわれる。そ
して、この変形パリソンを口栓部が傾斜するような形状
のキャビティを有するブロー成形用金型内に装着すると
前記変形パリソンの胴部先端が金型底部のほぼ中央に位
置し、ブロー成形した際に前記パリソン胴部がほぼ均一
の倍率で延伸されることになる。このため、複雑な機構
を要することなく、ブロー成形により延伸ブロー成形壜
体をほぼ均一な肉厚で安定して製造することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施について説明する。
第1図は本発明において製造された変形パリソンの一実
施例を示す断面図である。第1図において、パリソン1
は口栓部1a、フランジ1b及び有底円筒状胴部ICか
らなる。
胴部1Cのわん曲状態は成形する増体の所望の形状に応
じて決めることができる。一般に胴の長い増体を製造す
る場合、わん曲を口栓部付近に存在させ、底部側(先端
側)の胴部はほぼ直線状にしてもよい。また胴部を同一
の曲率でわん曲させてもよく、さらに部分的に異なる曲
率でわん曲させてもよい。
本発明において、パリソン胴部のわん曲状態を決める重
要な要件は、(a)パリソン胴部の先端部がブロー成形
金型内において金型キャビティの底部のほぼ中央に位置
すること、及び(b)パリソン胴部の各部の延伸倍率が
ほぼ同一になることである。以上の要件を満たす限り特
定のわん曲状態に限定されない。
本発明においては、予め中心軸方向に一軸延伸したパリ
ソンをわん曲させることが好ましい。このように、予め
中心軸方向に一軸延伸したパリソンを用いるのは、元の
パリソンが小型のものですむこと、および延伸すること
によりブロー成形された増体の強度、ガスバリヤ−性、
耐熱性等の特性が向上するためである。第2図は有底円
筒状のパリソンを延伸ロッドにより中心輪方向に一軸延
伸する様子を示す断面図である。直線棒状の延伸ロッド
2が軟化状態にある未延伸のパリソン3の口栓部より挿
入され、胴部3Cが一軸延伸された後引き抜かれる。
一軸延伸の倍率は任意に設定できるが、上述したように
パリソンの変形後プロー成形用金型内に設置したときに
、パリソンの先端部が金型キャビティの底部のほぼ中央
に位置するような長さに延伸するのが好ましい。これに
より、パリソンのぶれが防止され、はぼ均一な肉厚のブ
ロー成形壜体が得られる。
ここで、本発明において変形パリソンに使用する熱可塑
性樹脂としては、飽和ジカルボン酸と飽和二価アルコー
ルとからなるポリエステル樹脂が好ましい。飽和ジカル
ボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、ナフタレン−1゜4−又は2.6−ジカルボン酸、
ジフェニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェ
ニルジカルボン酸類、ジフエノキシエタンジエタンジカ
ルボン酸類等の芳香族ジカルボン酸類、アジピン酸、セ
パチン酸、アゼライン酸、デカン−1,10−ジカルボ
ン酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸等の指環族ジカルボン酸等を使用することができる
。また、飽和二価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール
、テトラメチレングリコール、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ドデカメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール等の脂肪族グリコール類、シクロヘキサンジメタノ
ール等の脂環族グリコール、2.2−ビス(4° −β
−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、その他の芳
香族ジオール類等を使用することができる。好ましいポ
リエステルは、テレフタル酸とエチレングリコールとか
らなるポリエチレンテリフタレートである。
本発明に用いるポリエステル樹脂は、固有粘度が0.5
〜1,5、好ましくは0.55〜0.85の範囲の値を
有する。また、このようなポリエステルは、溶融重合で
製造され、180〜250℃の温度下で減圧処理または
不活性ガス雰囲気で熱処理されたもの、または固相重合
して低分子量重合物であるオリゴマーやアセトアルデヒ
ドの含有量を低減させたものが好適である。
なお、本発明で使用するポリエステル樹脂中には、本発
明の目的を損なわない範囲で安定剤、顔料、酸化防止剤
、熱劣化防止剤、紫外線劣化防止剤、帯電防止剤、抗菌
剤等の添加剤やその他の樹脂を適量加えることができる
第3図は、本発明の変形パリソンの製造装置を示す側面
図である。第3図において、製造装置10は蓋部12を
有し昇降可能な金型11と図示されていない固定部材に
配設され、上述した一軸延伸バリソンを保持するための
パリソン保持具13とを備えている。蓋部12は軸部1
4を介して金型11に軸着されており、軸部14を中心
に矢印方向に回動することにより開閉が可能である。
この蓋部12には蓋部12を回動させるための爪12a
が突設されている。
また、製造装置10の前記固定部材には、爪12aを引
っかけるための突部15が設けられている。そして、金
型11が上昇すると爪12aの上側部12bが突部15
と当接する。さらに金型11が上昇することにより突部
15によって爪12aが軸部14を中心に時計方向に回
動し、これにともなって蓋部12も時計方向に回動する
第4図は、上述したように金型11が上昇し、蓋部12
が閉じた状態を示す装置10の側面図である。このよう
に装置10は金型11が上昇した時に蓋部12が閉じ、
金型11が降下した時に蓋部12が開くようになってい
る。
第5図および第6図は第3図および第4図に示される金
型11の縦断面図であり、第5図は蓋部12が開いた状
態、第6図は閉じた状態を示す。
また、第7図は第5図の■−■線断面図、第8図は第5
図の■−■線断面図である。第5図乃至第8図において
、蓋部12が閉じた時に金型11と蓋部12とが当接す
る面には、それぞれわん曲した滑らかな面を有する溝1
6、溝17が設けられている。この溝16.17は第7
図、第8図に示されるようにほぼ半円形状の断面を有し
、蓋部12が閉じた状態で溝16と溝17が完全に一致
して断面はぼ円形のわん曲した筒状の穴部18が形成さ
れる。溝16、溝17のわん曲状態は目的とする変形パ
リソンのわん曲状態に応じて適宜決定することができる
。一般に口栓部が傾斜した増体をプロー成形する場合、
パリソン胴部のわん曲度を口栓部付近において最大にす
ると、ブロー成形時の延伸倍率の差を全体的に最小にす
ることができるので、それに応じたわん曲状態の溝16
及び溝17を形成するのが好ましい。このような場合、
溝16の上部16a及び溝17の上部17aのわん曲度
は比較的大、きく、溝16の下部16b及び溝17の下
部17bのわん曲度は比較的小さいものとなる。しかし
ながら、このような形状に限らず、任意のわん曲状態に
することができ、例えば一定曲率でわん曲した溝16及
び溝17としてもよい。また、溝16及び溝17の深さ
は、対象とするパリソンの太さに応じて適宜決定するこ
とができる。
また溝16の内側の金型11内には、変形中のパリソン
を軟化状態に保ち、かつパリソンの温度分布を調節する
温度調節手段としてのヒーター19が複数理め込まれて
いる。溝17の内側の蓋部12内にも同様に複数のヒー
タ19が埋め込まれている。温度調節はヒータ以外に熱
電素子など、他の発熱体を組み込むことによっても行う
ことができる。パリソンの温度調節は蓋部12が閉じ、
上記の穴部18内にパリソンが挿入された状態で行なわ
れるため、外気とパリソンが接触することなく、外気の
影響を受けずに安定した状態で行なうことができる。パ
リソンの温度分布の調節としては、例えば胴部先端より
も口栓部近傍の胴部の温度を高めにする等の調節が行な
われる。また、ヒーター19による温度調節をより正確
にすめたに、穴部18内に挿入された状態でパリソンに
対して予備ブローを行ない、パリソンを溝16及び溝1
7に密着させて伝熱効率を高めることが好ましい。
次に、上述した製造装置10によりパリソンの胴部をわ
ん曲状に変形する一連の工程を説明する。
第9図乃至第12図はパリソンの胴部をわん曲状に変形
する一連の工程を示す製造装置10の断面図である。第
9図おいて、予め一軸延伸され、軟化状態にあるパリソ
ン9はその口栓部9aをパリソン保持具13で保持され
て金型11の溝16の上部16aの上方に位置するよう
に固定される。
次に、第10図に示されるように金型11を徐々に上昇
させると、パリソン9の胴部9Cの先端が溝16に摺接
し、さらに金型11が上昇すると胴部9Cは溝16に摺
接しながら溝16の形状に応じてわん曲形状に変形する
。そして、金型11の上昇にともなって、上述したよう
に蓋部12が爪12aと突部15との作用によって回動
しながら徐々に閉じる 金型11がさらに上昇し、パリソン9のフランジ9bが
金型11の上部に当接する直前、または当接したところ
で、金型11の上昇が停止される(第11図)。この時
、金型11の蓋部12は既に完全に閉じた状態にあり、
パリソン9は溝16とfi17とで形成される穴部18
内に存在するため、パリソン9は外気から遮断される。
そして、蓋部12が完全に閉じた状態で上述したような
温度調節が行なわれる。この時に、上述したようにパリ
ソン9に予備ブローを施して溝工6及び溝17にパリソ
ンを密着させて伝熱効率を高めることができる。
このようにしてパリソンのわん曲変形が完了した後、金
型11は下降を開始し、蓋部12が爪1、2 aと突部
15の作用によって開き、わん曲した変形バリ°ソン9
′が取り出される(第12図)。
なお、上述した実施例では、金型11の蓋部12の開閉
は爪12aと突部15との作用によって行なわれるが、
開閉手段はこれに限定されるものではなく、溝カム、エ
アー駆動、モータ駆動等適宜選定することができ。また
、金型11の蓋12の開閉方法は軸部13を中心にした
回動により行なわれるが、これに限定されるものではな
く、蓋部12が水平方向にスライドする開閉方法等いず
れの方法であってもよい。そして、金型の蓋部12の開
閉方法において最も注意を要するのは、わん曲変形が完
了した変形パリソン9′に影響を与えることなく蓋部が
開くような開閉方法とすることである。
上述したような変形パリソン9′を用いてブローを形に
より口栓部が傾斜した堰体を製造することができる。
第13図は一軸延伸した変形パリソン22を用い、フリ
ーブローにより延伸ブロー成形壜体を成形する例を示す
。金型23に変形パリソン22を設置した状態において
、変形パリソンの先端部22dは金型キャビティ24の
底部24aのほぼ中央に当接する。この装置でブローマ
ンドレル(図示せず)より加熱加圧空気を吹き込むと、
軟化状態の変形パリソン22の胴部22cは横方向に延
伸され、金型キャビティ24の形状に成形される。この
とき変形パリソン22の胴部22cの中心軸25は金型
キャビティ24のほぼ中央に位置するので、胴部22c
の延伸倍率はほぼ均一となる。これにより、口栓部22
aが傾斜した堰体でも、はぼ均一な肉厚に成形すること
ができる。
またパリソン先端部23dが金型キャビティ24の底部
24aのほぼ中央に位置しているので、得られる堰体の
へそ(パリソン先端部に由来する肉厚部)がほぼ底部中
央に来ることになり、外観上問題とならない。なお、ブ
ロー成形はフリーブローロッド挿入してのブロー等いず
れであってもよい。
第14図及び第15図は上述のようにして成形された延
伸ブロー成形壜体の一実施例を示す図である。第14図
及び第15図において、堰体30は直方体状の胴部31
と、口栓部32と、胴部31と口栓部32とを接合する
肩部34とからなる。胴部31は偏平の直方体であり、
横幅aに対して、厚さbが十分に小さい。また、各角部
及び綾部はなめらかな曲面状になっている。口栓部32
はネジ山35と、フランジ部36とを有する。
本発明において、堰体は口栓部32の中心線Aが胴部3
1の中心線Bに対して角度θだけ傾斜している。傾斜角
θは任意に設定できるが、デザイン上及び実用上の観点
から45〜30°程度であるのが好ましい。
図示例の延伸ブロー成形堰体30においては、口栓部3
2の傾斜方向は胴部31の大きな側面と平行な面内であ
る。換言すれば小さな側面の一方の側に口栓部32が傾
斜した形状である。こうすることにより増体30をポケ
ット等に入れるのに便利であるとともに、内容物を注出
するのにも便利である。
また、口栓部32が傾斜していることにより、口栓部3
2と胴部31とを接合する肩部34は一方の側が大きく
、他方が小さくなる形状を有するが、いずれの側もなめ
らかな曲面状である必要がある。
このような形状とすることにより、全体的に偏平な直方
体状で口栓部が傾斜しているとともに、各部がなめらか
に連続しており、ポケット等への出し入れにおいて引っ
かかることがない。
本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳細に説明す
る。
実施例 まず、ポリエチレンテレタレートにより有底円筒状で胴
部が直線状のパリソンを作成した。この胴部の肉厚は3
.2mであった。このパリソンを95〜120℃に加熱
することにより軟化状態にして、第2図に示すように、
延伸ロッドにより、パリソンの中心軸方向に一軸延伸を
行った。この−軸延伸パリソンの胴部の肉厚は2.1m
であった。この−軸延伸パリソンを第3図乃至第8図に
示す装置を用・いて、第9乃至第12図に示す工程によ
り変形を行った。なお、金型11及び蓋部12はヒータ
ー19により全体を均一に約90℃に保った。
このようにして得られた変形パリソンの胴部はなめらか
にわん曲しており、その断面はほぼ円形を保持していた
。また、パリソンは金型と蓋部とに形成された溝内で外
気と遮断された状態で上記の温度調節を受けたものであ
り、わん曲した胴部の肉厚は、2.1mmで均一であっ
た。
上記の変形パリソンを第13図に示す延伸ブロー成形金
型に設置した。このどきパリソン先端部は金型キャビテ
ィの底部のほぼ中央に当接した。
この状態でフリーブロー成形を行った。このときの金型
温度は約50℃であり、ブローエアは20℃、24気圧
であった。
このようにして得られた延伸ブロー成形壜体の胴部は全
体的にほぼ均一な肉厚(約0.35m)を有し、またへ
そ(パリソン先端部に由来する肉厚部)は堰体底部のほ
ぼ中央にあった。
なお、上記の実施例では予め中心軸方向に一軸延伸した
パリソンが用いられているが、本発明においては無延伸
のパリソンを用いることもできる。
〔発明の効果〕
以上に詳述した通り、パリソンの胴部を外気と接触しな
いようにして変形し、温度調節手段によりパリソンの温
度分布を所定の状態に保つことができるため、外気の温
度環境に左右されずに均一な変形パリソンを得ることが
可能となり、この変形パリソンはその先端部をブロー成
形金型のキャビティの底部のほぼ中央に位置させること
ができるので、フリーブローでもいわゆるへそを堰体底
部の中央に位置させることができるとともに、堰体胴部
の肉厚の均一化を確実なものとすることができる。さら
に、複雑な装置を用いることなく、口栓部が傾斜した延
伸ブロー成形壜体をブロー成形により簡単に、しかも安
定的に製造することができる。またパリソン胴部のわん
曲によりブロー成形後の堰体の肉厚は全体的にほぼ均一
なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において製造された変形パリソンの一実
施例を示す断面図、第2図は有底円筒状のパリソンを中
心軸方向に一軸延伸する様子を示す断面図、第3図及び
第4図は本発明の製造装置の一実施例を示す側面図、第
5図は第3図の縦断面図、第6図は第4図の縦断面図、
第7図は第5図の■−■線断面図、第8図は第5図の■
−■線断面図、第9図乃至第12図は第3図及び第4図
に示される製造装置を用いてパリソンの胴部をわん曲状
の変形する一連の工程を示す断面図、第13図は変形パ
リソンをプロー成形金型に設置した一例を示す断面図、
第14図は本発明の延伸ブロー成形壜体の正面図、第■
5図は本発明の延伸ブロー成形壜体の側面図である。 1.9’、22・・・変形パリソン、1a・・・変形バ
リソンロ栓部、1b・・・変形パリソンフランジ、IC
・・・変形パリソン胴部、2・・・−軸延伸ロッド、3
.9・・・−軸延伸パリソン、10・・・製造装置、1
1・・・金型12・・・蓋部、12a・・・爪、13・
・・パリソン保持具、14・・・軸部、15・・・突部
、16゜17・・・溝、18・・・穴部、19・・・ヒ
ーター、23・・・プロー成形金型、30・・・延伸プ
ロー成形壜体、31・・・胴部、32・・・口栓部。 ン 4 第3図 第2図 第4 第5図 第6図 第7図 第8図 第 図 第12図 第13図 B 第14図 第15図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、口栓部と有底円筒状胴部とを有し前記有底円筒状胴
    部の中心軸がわん曲しているブロー成形用変形パリソン
    の製造方法において、 有底円筒状胴部の中心軸が直線状のパリソンをわん曲状
    の溝と開閉可能な蓋部とを有する金型内で外気を遮断し
    た状態で温度調節を行いながら前記パリソンの胴部を前
    記溝に沿ってわん曲させることを特徴とするブロー成形
    用変形パリソンの製造方法。 2、口栓部と有底円筒状胴部とを有し前記有底円筒状胴
    部の中心軸がわん曲しているブロー成形用変形パリソン
    の製造装置において、 わん曲状の溝と開閉可能な蓋部と外気を遮断した状態で
    温度調節を行う温度調節手段とを備えた金型と、予め成
    形された前記中心軸が直線状のパリソンを保持する保持
    手段とを有し、前記金型と前記保持手段とを相対的に移
    動して前記金型内で温度調節を行いながら前記パリソン
    の胴部を前記溝に沿って摺動させることにより前記胴部
    をわん曲させることができることを特徴とするブロー成
    形用変形パリソンの製造装置。 3、口栓部と有底円筒状胴部とを有するパリソンから延
    伸ブロー成形壜体を製造する方法において、 有底円筒状胴部の中心軸が直線状のパリソンをわん曲状
    の溝と開閉可能な蓋部とを有する金型内で外気を遮断し
    た状態で温度調節を行いながら前記パリソンの胴部を前
    記溝に沿ってわん曲させて成形した変形パリソンを用い
    て延伸ブロー成形することを特徴とする延伸ブロー成形
    壜体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001062470A1 (de) * 2000-02-22 2001-08-30 Alpla-Werke Alwin Lehner Gmbh Und Co. Kg Verfahren und vorrichtung zur herstellung eines geblasenen behälters
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