JPH037329Y2 - - Google Patents

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JPH037329Y2
JPH037329Y2 JP1985045585U JP4558585U JPH037329Y2 JP H037329 Y2 JPH037329 Y2 JP H037329Y2 JP 1985045585 U JP1985045585 U JP 1985045585U JP 4558585 U JP4558585 U JP 4558585U JP H037329 Y2 JPH037329 Y2 JP H037329Y2
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Buffer Packaging (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、線状物を収容する容器に装備して用
いられる内容物固定具に関するものである。
[従来の技術] 従来、例えば鉄、銅、真鍮、合金などの各種金
属からなる線材においては、外へ曲らず引き出し
易いように外方へ広がる力の働く捩れを与えられ
て、容器、例えばフアイバードラム(以下単にド
ラムという)に収容してメーカーから需要家に供
給されている。
この線材は、外方へ広がる力の働く捩れを与え
られているものの、どうしてもドラムにゆつたり
した状態で収容されているので、輸送過程で起こ
る上下振動などにより一部線材が移動して絡みを
生じ、外方へ引き出しにくくなり使用に支障をき
たすような事故が発生する。その為には従来次の
ような対策が講じられていた。
(1) 第13図の容器の縦断面図に示すように、ド
ラム101に収納された線材102を、中空部
103を通してドラム101の底部104中心
に固着された下部フツク105に一端を係止さ
れ、線材102の上部に載置された中蓋106
の中心に固着された上部フツク107に他端を
係止されたゴム、スプリングなどからなる弾条
具108で固定している。本例の内容物固定具
は、ドラム101に与えられた上下の振動など
を弾条具108の弾性力で緩衝して、線材10
2の振動を小さくし、絡みの発生を防止してい
る。
(2) 第14図の容器の縦断面図に示すように、ド
ラム101の胴部109とドラム101の底部
104に適宜な方法で固着された内筒105と
の間隙に収納された線材102を、線材102
の上部に合成樹脂例えば発泡スチロールなどか
らなる緩衝材110を詰め、さらにその上に硬
い材料からなる固定部材111を前記間隙に圧
接嵌入せしめて緩衝材110を押えて固定して
いる。緩衝材110がドラム101に与えられ
た上下の振動などを緩衝して、線材102の振
動を小さくし絡みの発生を防止している。
[考案が解決しようとする問題点] しかながら、前記対策(1)では比較的緩衝効果が
あるので可成の成果が上がつているものの、完全
に前記する事故の発生を防止することは難しい。
そのうえ事故発生率を防止するため弾条具108
の弾性力を強くすると中蓋106への装着が難し
くなり比隔的手間がかかつて作業工数を多く要す
るという欠点がある。
又前記対策(2)では、係止部材111が内筒10
5とドラム101の胴部109との間隙に圧接嵌
入されただけなので、輸送過程で起こる振動で移
動し緩衝材110が遊びの形になつて緩衝の役目
をしなくなり、事故発生が(1)の場合より多くなる
欠点がある。さらに緩衝材110を詰める手間と
技術を要して作業性が非常に悪いという欠点があ
る。
本考案は、このような従来の問題点に着目して
なされたものであつて、簡単な構造でありながら
事故の発生の防止に優れ、さらに装着が非常に容
易である内容物固定具を提供することをその目的
としている。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は容器内に配
置され、内容物としての線状物を押圧固定する内
容物固定具において、 容器の蓋と内容物との間に配設する第1部材
と、 該第1部材に所定間隔をおいて配設した少なく
とも二以上の係止部と、 該係止部間に内容物上面と略平行となる方向に
張設した弾条具と、 上記係止部間に挿入し、かつ上記弾条具にその
張設方向に略直交する方向から係合して、その反
発力を受ける第2部材と、 を備え、第1部材又は第2部材の一方が容器の蓋
を押圧すると共に、他方が内容物を押圧するよう
構成されたことを要旨とする。
上記弾条具は、例えばゴムのように高弾性を有
するものでひも又は帯状のものをいうが、細長い
形状をしている必要はなく高弾性であればどのよ
うなものでもよく、糸ゴムはもちろん板状ゴム
紐、正方形のゴム片でも良い。又、弾性繊維で出
来た布,スポンジ,金属製のスプリング等でも良
い。
なお、スプリングといつても圧縮スプリングの
伸びようとする力を利用するのと異なり、内容物
の上面に対して略平行となる様に張設されるので
あつて、引張りに抗して金属スプリングが縮もう
とする力を発揮するようなものである。
上記係止部は、上記弾条具を張設するために係
止するもので金具を用いるようにしてもよく、又
第1部材に切り込みを設けて係止するようにして
も良い。又係止部は弾条具を張設できれば良いの
で係止の為には接着剤を用いることもできる。
又、係止部間に挿入された第2部材に反発力が付
与される際支障をきたさないならば係止部は何箇
所でもよくどのような位置に配置されていてもよ
い。例えば係止部2ケ所でその間に弾条具を張設
したもの、あるいは、係止部自体が環状をなし、
ゴム膜を太鼓状に張設したもの等である。
尚、第1部材又は第2部材の一方が内容物を押
圧するのであるが、内容物を直接押圧するのはも
ちろん間接的に内容物の仕切り板等を押圧するよ
うにしても良い。
[作用] 上記の構成を有する本考案の内容物固定具は、
以下のようにして働く。
弾条具を張設した第1部材と第1部材に挿入で
きるよう位置する第2部材とを容器の中に載置し
蓋を閉じる。そうすると第1部材又は第2部材の
一方が押えつけられ、弾条具を引き伸ばすよう第
2部材が第1部材の係止部間に挿入する。この
時、弾条具には戻ろうとする力(反発力)が働く
ため、第1部材と第2部材が引き離れようとし、
蓋で固定されていない一方を押圧することとな
り、内容物を押圧固定するよう働く。このとき作
用する力は弾条具が係止部間に縮もうとするもの
であるから、弾条具は、常に係止部間で内容物の
上面と平行になろうとする。この縮もうとする力
は、弾条具と略直交する方向から係合した第2部
材を、その係合方向へ押し戻そうとして作用す
る。このことは第1部材についても同様であつ
て、結局は、かかる構成を採用することで、弾条
具が縮もうとする力は、第1部材と第2部材と
を、内容物の上面と略直交する方向へのみ押し広
げる力として作用する。従つて、この内容物固定
具を、内容物の上面中心部分を押圧するように取
り付けるだけで、内容物の上面がそのまま鉛直方
向へ押し下げられるようなほぼ鉛直上方からの力
だけが作用し、中心に対して右側にある内容物も
左側にある内容物もほぼ均等に押圧することにな
る。
これに対し従来は、例えば書類容器の固定具と
して知られた実公昭26−1291号「輸送箱」や、大
正15年実用新案第28906号「錠剤容器」において
採用された圧縮スプリングを鉛直に配置してその
伸びようとする力を利用して内容物を押圧するも
のであつたから、圧縮スプリングを余程硬いもの
としておかないと、柱の座屈の様な現象を起こ
す。従つて、この座屈方向の力が作用する結果、
内容物の中心部を押圧する様に取り付けたとして
も、中心の左側の内容物と右側の内容物では押圧
力が不釣合いとなる。このため、線状物の様なも
のでは、押圧力の不十分な側の線状物が輸送中に
ずれ出すという事態が予想され、圧縮スプリング
を硬く大がかりなものにしなければならなかつ
た。
この様に、同じ様な弾条具を用いて内容物を固
定するにおいても、本発明の様に、弾条具の縮も
うとする力を利用するものでは、内容物の上面を
ほぼ鉛直方向から作用する力により、中心の左側
も右側も均等に押圧することができ、線状物の固
定に極めて適している。
[実施例] 次に本考案の第1の実施例の構成を第1図イ〜
第3図ロによつて説明する。第1図は第1部材を
示しており、第1図イはその平面図、第1図ロは
その正面図である。第2図は第2部材を示してお
り、第2図イはその平面図、第2図ロはその正面
図である。又第3図に第1部材と第2部材の装着
状態を示しており、第3図イは第1部材と第2部
材が装着された容器の縦断面図、第3図ロはその
A−A断面図である。
第1部材は本体枠2と弾条具3とより構成され
る。本体枠2はドラム4の所要の高さに位置する
ようドラム4の胴部5に内接する正方形状の筒体
であり、折畳み自在に形成された厚紙からなる。
上記本体枠2には、上下の何れか一方端附近で各
側板7の中央附近に適宜な間隔で穿設された両係
止部8,8があり、該各係止部8には本体枠2の
一方端側に開口するよう開口部9がある。又弾条
具3は環帯状ゴム紐からなる高弾性を有してお
り、上記両係止部8,8を介して、各角部10の
内側を通り、さらに各側板7の外側を通つて本体
枠2に張設している。尚、弾条具3を張設する際
に容易なように開口部9が設けられている。
第2部材11は本体枠2に内嵌し且つ内筒6に
外嵌する正方形状の筒体であり、折畳み自在に形
成された厚紙からなる。
内容物固定具12は上記第1部材1と上記第2
部材11とで構成されている。
次に内容物固定具12の使用方法を第3図イ,
ロに基づき以下説明する。ドラム4の胴部5と底
部13に適宜な方法で固着された内筒6との間隙
に従来と同様な方法で線材14が収納されてい
る。まずその線材14の上に、ダンボールや合成
樹脂例えば発泡スチロールなどからなる押え板1
5を載置する。続いて押え板15の上に内筒6に
外嵌した第2部材11を置く。続いて弾条具3を
下側にした第1部材1を、ドラム4に内接させる
と共に、第2部材に外嵌させるように載置する。
その後、第1部材1を押えつけながらドラム4の
蓋16を固定して内容物固定具12の装着を完了
する。
以上本実施例の内容物固定具12の使用方法を
説明してきたが、本実施例においては上記使用方
法のもとで以下の効果を有する。
(1) 例えば運搬作業時等においてドラム4が傾け
られたり振動を受けたりしても第1部材1がド
ラム4の蓋16を押圧しているので内容物固定
具12はドラム4の中でずれたりすることがな
く、確実に装着されている。
(2) 第1部材1の弾条具3で第2部材12を押え
ているので、ドラム4に与えられた上下の振動
などを弾条具3の弾性力で緩衝して、線材14
の振動を最小限に押える。
(3) 又緩衝機能が優れているにもかかわらず簡単
な構造なのでドラム4への装着が非常に容易で
ある。
上記(1)〜(3)は本実施例の効果であるが本考案本
来の効果でもある。又、上記(1)においては本実施
例は特に優れている。というのは、本実施例にお
ける第1部材1はドラム4の所要の高さに位置す
るようドラム4に内接するようになされているの
で、第1部材1はドラム4の中でずれたりするこ
とがなく確実に装着されている。又第2部材11
も第1部材に内嵌し且つ内筒6に外嵌するように
なされているので、ドラム4の中でずれたりする
ことがない。このように、本実施例の内容物固定
具12は上記本考案の効果(1)よりも一層容器の中
で完全に固定され、ずれたりすることがなく、本
実施例特有の効果を示す。又、本実施例の内容物
固定具12は折畳み自在に形成されているので嵩
張らず、貯蔵、輸送などのさい積載空間が少なく
てすむので極めて重宝である。
尚、第1部材1及び第2部材11は、折畳み自
在に厚紙で形成したが、折畳み自在であるならば
厚紙以外のダンボール、合成樹脂などで形成して
も良い。又第1部材1の弾条具3は環帯状ゴム紐
を使用したが、板状ゴム紐の代りに断面形状の異
なるゴム紐やスプリングなどを使用しても良く、
要するに第2部材11に反発力を付与できる高弾
性体であれば良い。又弾条具を張設する為の係止
部8は、本体枠2の上下の一方端附近で本体枠2
の全周に亘つて張設したが、第1部材1に内嵌し
た第2部材11に反発力が付与されるさい支障を
きたさないならば、第1部材1の一方端でない他
の箇所に設けても良い。さらに第2部材11を第
1部材1に嵌合させたとき、第2部材に反発力を
付与できるように確実に第2部材11を支持でき
る位置ならば、第1部材1の全周でなく例えば第
4図イの平面図,第4図ロ平面図の如く本体枠2
の内側に等間隔で複数箇所張り出して弾条具3
a,3bを張設しても良い。
尚第1部材1及び第2部材11は第2部材11
を下にし第1部材1を上にして装着したが、この
反対にして装着しても良く、さらに両者は折畳み
可能な正方形状にしたが、ドラム4に内接できる
第1部材に内嵌できる第2部材であるならば、正
三角形、正方形を含む正多角形状、或いは円形状
であつても良い。
尚、押え板15を直接押えているのは第2部材
であるが、第5図の一部断面図の如く第1部材1
cの上下の高さを大きくすることにより第1部材
1cの上側の一方端で蓋を押圧し、下側の一方端
で押え板15を押圧するようにしても良い。そう
することにより第2部材11だけで押圧するより
もより強い力で押え板15を押圧することができ
る。
次に本考案の第2の実施例の構成を第6図イ〜
第7図ロによつて説明する。第6図は第2部材を
示しており、第6図イはその平面図,第6図ロは
その正面図である。又第7図は本実施例の内容物
固定具の装着状態を示しており、第7図イは内容
物固定具が装着された容器の縦断面図、第7図ロ
はそのB−B断面図である。
内容物固定具21は第1部材1と第2部材22
とで構成される。第1部材1は第1の実施例と同
じものであり、説明は省略する。第2部材22は
第1部材1の本体枠2に内嵌する立方体の箱の形
状を有した厚紙からなる。
次に本第2の実施例の内容物固定具22の使用
方法を第7図イ,第7図ロに基づき以下説明す
る。ドラム23は内筒を有しないもので従来と同
様な方法で線材24が収納されている。まずドラ
ム23に収納された線材24の上に、ダンボール
や合成樹脂例えば発泡スチロールなどからなる押
え板25を載置する。続いて押え板25のうえに
第2部材22を置く。続いて弾条具3を下側にし
た第1部材1を、ドラム23に内接させると共に
第2部材22に外嵌させるように載置する。その
後、第1部材1を押えつけながらドラム23の蓋
26を固定して内容物固定具21の装着を完了す
る。尚、本実施例は前期した第1の実施例と同様
の効果を有すると共に以下の優れた点を有する。
第2部材22は立方体の形状をしている為、強度
が大きく、弾条具の反発力が大き過ぎることによ
り第2部材がつぶれてしまうようなことがない。
又第2部材22は、押え板25を押圧しているの
であるが、両者間の接触面が非常に大きく、確実
により均等な力で押え板25を押圧することがで
きる。すなわち、弾条具3の反発力を均等に押え
板25と第2部材22との接触面に伝えることに
より、均等な力で線材24を押圧することがで
き、線材24をずらすこともなく絡みなどをより
確実に防止する。
尚、本実施例においては第2部材は立方体の箱
の形状を有しておるが箱のように内部が空洞とな
つている必要はなく単なる立方体状の塊でも良
く、その場合、発泡スチロールなどの合成樹脂等
の軽量のものを用いるようにすると良い。
次に本考案の第3の実施例の構成を第8図イ〜
第9図ロによつて説明する。第8図は第1部材を
示しており、第8図イはその平面図、第8図ロは
その正面図である。又第9図は本実施例の内容物
固定具の装着状態を示しており、第9図イは内容
物固定具が装着された容器の縦断面図、第9図ロ
はそのC−C断面図である。
第1部材31は本体枠32と弾条具33とによ
り構成される。本体枠32は第8図の如くコの字
の形に構成した角材を十字に組み合わせた形状を
している。又本体枠32の各先端部の中央には切
り口である係止部34を有する。弾条具33は板
状ゴム紐からなり互いに向い合う係止部間に張設
される。上記弾条具33は係止部34である切り
口に通して本体枠に巻きつけるように締結し、2
本の弾条具が十字を描くよう張設される。
第2部材11は第1の実施例と同じもので説明
は省略する。
内容物固定具35は第1部材31と第2部材1
1とで構成され、その使用方法は第9図イ、第9
図ロに基づき説明する。ドラム36には線材37
が収納されている。まず、その線材37の上に発
泡スチロールなどからなる押え板38を載置す
る。続いて押え板38のうえに内筒39に外嵌し
た第2部材11を置く。続いて第1部材31を第
1部材の係止部34の間に第2部材11が挿入す
るよう載置する。その後、第1部材31を押えつ
けながらドラム36の蓋40を固定して内容物固
定具35の装着を完了する。
尚、容器がドラム内に内筒39を有していない
ときは第2部材を立方体の箱状のものを用いるよ
うにしても良く、そうすれば第1部材も第2部材
も容器の壁面に内接したり外接したりすることが
全くない為ドラムや内筒の大きさに左右されない
内容物固定具を提供することができる。
次に本考案の第4の実施例の構成を第10図イ
〜第12図ロによつて説明する。第10図は第1
部材を示しており、第10図イはその平面図、第
10図ロはその正面図である。第11図は第2部
材を示しており、第11図イはその平面図、第1
1図ロはその正面図である。又第12図に第1部
材と第2部材の装着状態を示しており、第12図
イは第1部材と第2部材が装着された容器の縦断
面図、第12図ロはそのD−D断面図である。
第1部材51は本体枠52と弾条具53とによ
り構成される。本体枠52は内径の大きい外筒枠
54とその内部に包含することのできる内径の小
さい内筒枠55と、その相方を連ねる枠底部56
とによりなる。外筒枠54、内筒枠55には角度
90度の等間隔の四箇所に係止部57,57,5
7,57,がそれぞれに設けられている。係止部
57はT字形の切り込みを二つ連ねたものであ
り、二つのT字形の切り込みの間の凸部に弾条具
を係止できるようなされている。又弾条具53は
高弾性の輪ゴムであり外筒枠54の係止部57と
内筒枠53の係止部87とを介して外筒枠54と
内筒枠55との隙間に張設されている。
第2部材58は上記外筒枠54の内径より小さ
い外径をもち、上記内筒枠55の外径より大きい
内径をもつ円形の筒状をした厚紙よりなる。
内容物固定具59は第1部材51と第2部材5
8とで構成され、その使用方法を第12図イ,第
12図ロに基づき以下説明する。ドラム60は内
筒61を有し、従来と同様な方法で線材62が収
納されている。まず線材62の上にダンボールな
どからなる押え板63を載置する。続いて押え板
63の上に内筒61に外嵌するよう第1部材51
を置く。続いて第1部材51の外筒枠54と内筒
枠55との隙間に挿入するよう第2部材58を載
置する。その後、第2部材58を押えつけながら
ドラム60の蓋64を固定して内容物固定具59
の装着を完了する。
本実施例においては第1部材、第2部材が円形
をしているので、第2部材を第1部材に挿入する
際どのような角度を持つても第1部材を載置する
ことができ、装着がより一層容易である。すなわ
ち、本実施例においては前記した第1実施例の(1)
〜(3)の本考案本来の効果を有するとともに装着が
より一層容易であるという効果をも有する。
尚、本実施例においては弾条具53を90度間隔
で4箇所に張設したが外筒枠54と内筒枠55と
の隙間全体に張設するようにしても良く、より強
い力の反発力を得ることができる。又内筒61を
有しないドラムの場合には内筒枠55がどんなに
小さくても良く、その空極として内筒枠55のな
い場合が考えられ、外筒枠54の隙間全体にゴム
膜を張設するようにしても良い。
以上本考案の実施例について説明したが、本考
案はこの実施例に何等限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案の内容物固定具に
よれば、内容物としての線状物を押圧固定する内
容物固定具において、容器の蓋と内容物との間に
配設する第1部材と、該第1部材に所定間隔をお
いて配設した少なくとも二以上の係止部と、該係
止部間に内容物上面と略平行となる方向に張設し
た弾条具と、上記係止部間に挿入し、かつ上記弾
条具にその張設方向に略直交する方向から係合し
て、その反発力を受ける第2部材と、を備え、第
1部材又は第2部材の一方が容器の蓋を押圧する
と共に、他方が内容物を押圧するよう構成されて
いるので、(1)輸送過程で起こる容器の傾き、上下
の振動などにより内容物を押圧する力が弱まつた
りすることがなく、又(2)内容物固定具本体が容器
の中でずれたりすることがなく確実に容器の中で
装着されている。又(3)弾条具の弾性力により内容
物に与えられる振動を緩衝することができ、内容
物の振動を最小限に押える。
上記(1)〜(3)により輸送過程で起こる上下振動な
どの為に一部内容物、例えば線材が移動して絡み
を生じ、外方へ引き出しにくくなり使用に支障を
きたすような事故の発生を防止するという優れた
効果を有する。
又簡単な構造なので容器への装着が容易なので
作業工数の低減に寄与する。加えて、こうした作
用・効果を発揮するに当り、実施例で説明した様
に、厚紙とゴム紐で構成することすらでき、小
型・軽量化をなし得るという効果も顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図イ〜第3図ロは本考案の第1の実施例を
示し、第1図イは第1部材の平面図、第1図ロは
その正面図、第2図イは第2部材の平面図、第2
図ロはその正面図、第3図イは第1の実施例の内
容物固定具が装着された容器の縦断面図、第3図
ロはそのA−A断面図。第4図イ〜第5図は第1
の実施例の他の形態を説明するためのもので、第
4図イ、第4図ロは弾条具の他の張設形態を説明
する平面図、第5図は第1部材と第2部材の相方
で線材を押圧する場合を説明する一部断面図。第
6図イ〜第7図ロは本考案の第2の実施例を示
し、第6図イは第2部材の平面図、第6図ロはそ
の正面図、第7図イは第2の実施例の内容物固定
具が装着された容器の縦断面図、第7図ロはその
B−B断面図。第8図イ〜第9図ロは本考案の第
3の実施例を示し、第8図イは第1部材の平面
図、第8図ロはその正面図、第8図(ハ)はその底面
図、第9図イは第3の実施例の内容物固定具が装
着された容器の縦断面図、第9図ロはそのC−C
断面図。第10図イ〜第12図ロは本考案の第4
の実施例を示し、第10図イは第1部材の平面
図、第10図ロはその正面図、第11図イは第2
部材の平面図、第11図ロはその正面図、第12
図イは第4の実施例の内容物固定具が装着された
容器の縦断面図、ロはそのD−D断面図、第13
図及び第14図は従来例の説明するための縦断面
図である。 1,21,31,51,……第1部材、3,3
3,53……弾条具、4,23,36,60……
ドラム、8,34,57……係止部、11,2
2,58……第2部材、12,21,35,59
……内容物固定具、14,24,37,62……
線材、15,25,38,63……押え板、1
6,26,40,64……蓋。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 容器内に配置され、内容物としての線状物を
    押圧固定する内容物固定具において、 容器の蓋と内容物との間に配設する第1部材
    と、 該第1部材に所定間隔をおいて配設した少な
    くとも二以上の係止部と、 該係止部間に内容物上面と略平行となる方向
    に張設した弾条具と、 上記係止部間に挿入し、かつ上記弾条具にそ
    の張設方向に略直交する方向から係合して、そ
    の反発力を受ける第2部材と、 を備え、第1部材又は第2部材の一方が容器の
    蓋を押圧すると共に、他方が内容物を押圧する
    よう構成されたことを特徴とする内容物固定
    具。 2 係止部が複数環状に配置された実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の内容物固定具。 3 上記第1部材が筒状をなす実用新案登録請求
    の範囲第1項又は第2項記載の内容物固定具。 4 上記第1部材が容器に内接する実用新案登録
    請求の範囲第1項ないし第3項いずれか記載の
    内容物固定具。 5 上記第1部材が正方形状の筒体を有し、各角
    部の内側に弾条具が角部を作る2辺と三角形を
    作るよう張設してあり、上記第2部材が第1部
    材より小さい正方形状の筒体である実用新案登
    録請求の範囲第3項又は第4項記載の内容物固
    定具。
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