JPH037233A - ビフィズス菌含有固型剤 - Google Patents

ビフィズス菌含有固型剤

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JPH037233A
JPH037233A JP1025480A JP2548089A JPH037233A JP H037233 A JPH037233 A JP H037233A JP 1025480 A JP1025480 A JP 1025480A JP 2548089 A JP2548089 A JP 2548089A JP H037233 A JPH037233 A JP H037233A
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JP
Japan
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solid agent
enteric coating
bifidobacterium
bifidobacteria
agent
Prior art date
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Pending
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JP1025480A
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English (en)
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Kazuo Watabe
一夫 渡部
Tadahiro Chiba
千葉 忠弘
Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
Mariko Shimada
万里子 島田
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はビフィズス菌含有固型剤、特にその被膜の改良
に関する。
[従来の技術] 近年、ビフィズス菌は人間の消化管内に生息する有用な
腸内細菌として注目されており、安全性が高く副作用が
無いことから、整腸作用を効能として広く医薬品、医薬
部外品、食品などに利用されている。
例えば医薬品としての一般的な服用形態としては、錠剤
、カプセル剤、顆粒剤などが考えられるが、通常の形態
(裸錠等)では服用された後、胃内を通過する際に水分
及びpHの影響によりそのほとんどが失活してしまうこ
とが知られている。
従って、ビフィズス菌を生菌状態のまま、かつ失活を最
小限にとどめた状態で腸内に確実に到達させ得るような
製剤形態が必要である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、整腸作用を目的としたビフィズス菌含有
固型剤の多くは裸錠が多く、生菌状態で腸管部位まで運
ばれる確率はかなり低いと考えられる。
このことは、日本薬局方崩壊試験法により、I液(pH
1,2)及び■液(pH6,8)で崩壊試験法を実施し
た後の生菌数を測定することにより容易に推察される。
一方、腸溶性固型剤の製造技術についてはすでに多くの
医薬品について実施されているが、ビフィズス菌含有固
型剤のように水分含有量により生菌数に影響を及ぼすよ
うな製剤の腸溶コーティングについては、その水分調整
並びに腸溶被膜の選択が安定性との関係から難しいもの
であった。
すなわち、従来の腸溶性被膜材は粘度が高くコーティン
グに適当な状態とするには固型剤の水分を多くする必要
があった。
ところが、固型剤の水分含量を高くすれば、保存中にビ
フィズス菌の失活が多くなってしまう。
しかも腸溶性固型剤中にビフィズス菌が生菌状態で含ま
れるため、あまり過激な乾燥などを行なうことはできず
、保存性が大幅に低下してしまうのである。
半面、コーティング時に高い粘度の腸溶性被膜剤を使用
すれば、コーティングにムラを生じ、胃内を通過すると
きに腸溶性被膜が一部崩壊することもあり、やはりビフ
ィズス菌の失活を生じてしまう場合がある。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり
、その目的はビフィズス菌を生菌状態のまま失活を最小
限にとどめた状態で腸内に確実に到達させ得るビフィズ
ス菌含有固型剤を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明者らが鋭意研究した
結果、pH5,0以上で溶解する低粘性腸溶被膜をコー
ティングすることにより、保存性に影響を与えず、しか
もビフィズス菌の失活が少なく、安定性の良好な固型剤
を得ることが可能であることを見出し、本発明を完成し
た。
[課題を解決するための手段] すなわち、本出願の請求項1記載の発明は、低水分の固
型剤に腸溶性被膜を被覆することを特徴とするビフィズ
ス菌含有固型剤である。
また、請求項2記載の発明は、低粘性腸溶性被膜が、メ
タアクリル酸とアクリル酸エチルエステルとの共重合体
及びメタアクリル酸とメタアクリル酸メチルエステルと
の共重合体の混合物を含むことを特徴とするビフィズス
菌含有固型剤である。
請求項3記載の発明は、吸湿剤を含むことを特徴とする
ビフィズス菌含有固型剤である。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明における固型剤としては、錠剤、カプセル剤、顆
粒状剤などがある。
本発明で用いられる腸溶性被膜としては、低粘性でしか
も胃で溶解せず、腸までビフィズス菌含有固型剤を生菌
状態で到達させるものであり、例えばpH5,0以上で
溶解するメタアクリル酸とアクリル酸エチルエステルと
の共重合体及びメタアクリル酸とメタアクリル酸メチル
エステルとの共重合体の2種を混合して使用される。
その混合比率は、重量比で通常1:1oから10;1で
、好ましくは1:1である。
また、コーテイング液組成中の腸溶皮膜含量は2〜10
%で、好ましくは5〜8%の範囲で使用される。市販品
として、メタアクリル酸とアクリル酸エチルエステルと
の共重合体にEudragitRLloo−55、メタ
アクリル酸とメタアクリル酸メチルエステルとの共重合
体にEudragitRLloo  が挙げられる。
一方、錠剤への腸溶皮膜のコーテイング量は、その多少
により腸溶部位での溶解時間に影響を及ぼすものである
が、本発明中での腸溶皮膜の使用目的は胃内を通過する
際にビフィズス菌の失活を妨ぐことにあり、耐酸性、耐
水性が良ければなるべく少ないコーテイング量が好まし
い。
つまり、本発明で用いられる腸溶皮膜のコーテイング量
は、錠剤重量の増加分として2〜8%、好ましくは3〜
5%の範囲である。
このような腸溶性被膜を用いることにより、コーティン
グ時の粘度が低く製造が容易であるばかりでなく、固型
剤の水分量が低く抑えられるためビフィズス菌を長期に
わたり活性状態で保存することができる。
また、腸溶性被膜により確実に腸までビフィズス菌が送
り届けられるため、ビフィズス菌の有する効能を十分に
発揮させることができる。
しかも、腸内での溶解が安定し、腸内pHの個人差など
があっても安定した効能を発揮することができる。
一方、本発明を錠剤として用いた場合、コーティングさ
れるべき錠剤の水分含量を低く保つ目的で添加される賦
形剤として無水リン酸水素カルシウム等の吸湿剤が挙げ
られる。
配合量は、本発明により得られる1錠中に3〜35重量
%(以下、%は重量%を表す)、好ましくは5〜20%
の範囲で配合される。3%より少ない場合には当該コー
ティングされる錠剤の水分を低下させることには寄与せ
ず、また、35%を越える場合にはビフィズス菌含有原
末との混合性に若干影響を及ぼすことが認められる。
このように無水リン酸水素カルシウム等の吸湿剤を添加
することにより、固型剤の活性水分量がより低く抑えら
れ、保存中のビフィズス菌失活がより良好に抑制される
[実施例] 以下、本発明を実施例によって説明するが、本発明はこ
れにより限定されるものではない。なお、配合量は重量
%で示す。
実1生よ (錠剤処方) ビフィズス菌含有原末 結晶セルロース 乳   糖 トウモロコシデンプン 無水リン酸水素カルシウム ヒドロキシプロピルセルロース 6゜ 43゜ 2 2 5゜ 1゜ 0% 0% 0% 0% 0% 0% 合   計 100.0% (コーテイング液処方) Eudragi t  Lloo−55Eudragi
t  Lloo クエン酸トリエチル ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレート タルク 2、5% 2、5% 5% 2% L  0% (製法) 錠剤処方中の結晶セルロース、乳糖、トウモロコシデン
プンを秤取し、攪拌造粒機(深江工業製、ハイスピード
ミキサー)を用いて常法により造粒を行ない乾燥した。
乾燥顆粒にビフィズス菌含有原末、無水リン酸水素カル
シウム、ステアリン酸マグネシウムをV型混合機にて混
合した後、ロータリー打錠機(菊水製作所製、Corr
ect19)を用いて常法により錠剤を製造した。
そして、ハイコーターHCT−48(フロイント産業製
)を用い、前記錠剤に前記コーテイング液を錠剤重量に
対して5%コーティングした。
実、lL(肌ス (錠剤処方) ビフィズス菌含有原末 結晶セルロース 乳   糖 トウモロコシデンプン 粉末還元麦芽糖ミズアメ 無水リン酸水素カルシウム ヒドロキシプロピルセルロース 6゜ 35゜ 20゜ 12゜ 10゜ 15゜ 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% (コーテイング液処方) E u d r a g i t  L 100100
−55Eudra  Lloo クエン酸トリエチル 4、0% 4、0% 8% ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレート 4% タルク 5% (製法) 前記成分を秤取し、実施例1に準じて腸溶コーティング
錠を製した。
(コーテイング液処方) Eudragit  Lloo−55 Eudragit  Lloo クエン酸トリエチル ポリエキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレート タルク 2、5% 2、5% 0、5% 0 2% 1、 0% 塞1江ユ (錠剤処方) ビフィズス菌含有原末 結晶セルロース 乳  糖 トウモロコシデンプン ヒドロキシプロピルセルロース 6゜ 45゜ 35゜ 12゜ 1゜ 0% 0% 0% 0% 0% 合   計 100.0% (製法) 前記成分を秤取し、実施例1に準じて腸溶コーティング
錠を製した。
実施例1〜3により得られた錠剤について、経日条件下
でのビフィズス菌の菌数並びに錠剤の水分含量変化を調
べた。
その結果を表1に示す。
表   1 実施例1,2は水分量が若干多いが、菌数変化にはほと
んど差がなかった。
この結果、実施例1.2のビフィズス菌含有固型剤によ
れば、腸溶性被膜をコーティングしたにもかかわらず、
良好な長期保存性を有していることが理解される。
また、実施例3は実施例1.2と比較して保存中にやや
菌数が減少する傾向を示しており、無水リン酸水素カル
シウムを用い、固型剤の水分量を抑えることにより、ビ
フィズス菌含有固型剤の大幅な保存性向上が図られるこ
とが明かとなった。
保存条件ニガラス瓶 経口条件=40℃、75%RH 前記光1より明らかなように、実施例1及び2で得られ
た錠剤は、初期・経日後ともに水分量が低く抑えられ、
ビフィズス菌の菌数も変化が見られなかった。
なお、同様の成分を有する裸錠と比較すると、扶験廻 実施例1で製造した錠剤について日本薬局方第11改正
・崩壊試験法第■液(pH1,2)を用いて2時間崩壊
試験を実施したところ、錠剤に変化は認められなかった
また、崩壊試験実施後のビフィズス菌の菌数を測定した
結果について表2に示す。
表 2 局方■液(pi(1,2)での崩壊試験後のビ
フィズス菌の菌数 実」l汀A (錠剤処方) ビフィズス菌含有原末 結晶セルロース 乳  糖 トウモロコシデンプン マンニトール 無水リン酸水素カルシウム ヒドロキシプロピルセルロース 6゜ 7 0 0 5゜ 0 6 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 実施例1の錠剤は裸錠に比較し、局方■液(pH1,2
)中2時間崩壊試験後でも、ビフィズス菌の菌数減少が
著しく抑制されており、腸管部位まで生菌状態で到達さ
れることが推定された。
この結果、メタアクリル酸とアクリル酸エチルエステル
との共重合体及びメタアクリル酸とメタアクリル酸メチ
ルエステルとの共重合体の2種を混合して腸溶被膜とし
て用いることにより、胃内でのビフィズス菌の生菌状態
維持、活性維持に優れた効果を示すことが示唆される。
(コーテイング液処方) Eudrag i t  Lloo−55Eudrag
it  Lloo クエン酸トリエチル ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレート タルク 0% 3、0% 6% 0、3% 1、2% (製法) 前記成分を秤取し、実施例1に準じて腸溶コーティング
錠を製造した。
火度貢五 (錠剤処方) ビフィズス菌含有原末 結晶セルロース 乳糖 トウモロコシデンプン 精製白糖 無水リン酸水素カルシウム ヒドロキシプロピルセルロース 5゜ 38゜ 20゜ 10゜ 7゜ 18゜ 1゜ 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 合   計 10 υ、 υカ (コーテイング液処方) Eudragi t  Lloo−55Eudragi
t  Lloo クエン酸トリエチル ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレート タルク 1、5% 5、5% 0、 7% 0、3% 1、4% (製法) 前記成分を秤取し、 ティング錠を製した。
実施例1に準じて腸溶コ− 実lll昼 (錠剤処方) ビフィズス菌含有原末 結晶セルロース 乳糖 トウモロコシデンプン 6゜ 45. 22゜ 10゜ 0% 0% 0% 0% グルコース 無水リン酸水素カルシウム ヒドロキシプロピルセルロース 5、0% 10、0% 1、0% 崩壊試験を行なったところ、2時間後においても錠剤に
変化は認められなかった。また、崩壊試験後のビフィズ
ス菌の菌数を測定した結果を表3に示す。
(コーテイング液処方) Eudragi t  Lloo−55Eudragi
t  Lloo クエン酸トリエチル ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレート タルク 無水エタノール 4、5% 2、5% 0、 7% 0゜ 3% 1、4% 90、6% (製法) 前記成分を秤取し、 ティング錠を製した。
実施例1と同様に、 実施例1に準じて腸溶コー 実施例2゜ 4〜6について 実施例1の錠剤と同様に、崩壊試験後でも各実施例品は
裸錠に比較し著しくビフィズス菌の菌数減少が抑制され
ており、腸管部位までビフィズス菌が生菌状態で到達し
ていることが推察された。
[発明の効果コ 本発明は以上説明したように構成されているので、次の
ような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、低水分の固型剤に腸溶性
被膜を被覆したので、保存性を低下させることなく腸内
までビフィズス菌を生菌状態で到達させることができる
請求項2記載の発明によれば、腸溶性被膜をpH5,0
以上で溶解する特定の2種の混合物から形成したので、
より効果的に腸内までビフィズス菌を生菌状態で、かつ
失活をすることなく到達させることができる。
請求項3記載の発明によれば、成型剤として無水リン酸
水素カルシウムを用いたので、ビフィズス菌の生菌状態
、活性状態に影響を与えることなく水分を減少させ、さ
らに長期保存性を向上させることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)低水分の固型剤に腸溶性被膜を被覆することを特
    徴とするビフィズス菌含有固型剤。
  2. (2)腸溶性被膜が、メタアクリル酸とアクリル酸エチ
    ルエステルとの共重合体及びメタアクリル酸とメタアク
    リル酸メチルエステルとの共重合体の混合物を含むこと
    を特徴とする請求項1記載のビフィズス菌含有固型剤。
  3. (3)吸湿剤を含むことを特徴とする請求項1又は2記
    載のビフィズス菌含有固型剤。
JP1025480A 1989-02-02 1989-02-02 ビフィズス菌含有固型剤 Pending JPH037233A (ja)

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