JPH0371627B2 - - Google Patents

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JPH0371627B2
JPH0371627B2 JP16027284A JP16027284A JPH0371627B2 JP H0371627 B2 JPH0371627 B2 JP H0371627B2 JP 16027284 A JP16027284 A JP 16027284A JP 16027284 A JP16027284 A JP 16027284A JP H0371627 B2 JPH0371627 B2 JP H0371627B2
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magnetic
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Hideki Nakagome
Satoshi Yasuda
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、磁気冷凍装置に係り、特に、全体の
小形化と効率の向上化とを図れるようにした磁気
冷凍装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
従来、磁性体の磁気熱量効果を利用した磁気冷
凍装置が知られている。磁気冷凍装置は、断熱消
磁によつて冷えた磁性体で被冷却物から熱を奪わ
せるようにしたもので、通常の圧縮形冷凍機に較
べて単位体積当りの冷凍能力が高いという利点を
備えている。
ところで、磁気冷凍装置の場合には、ガドリニ
ウム・ガリウム・ガーネツトで代表される磁性
体、つまり作業物質を磁場内に急速に導入して断
熱磁化させ、このときに作業物質で発生した熱を
外部に逃がす排熱過程と、磁場内に位置している
作業物質を磁場外へ急速に導入して断熱消磁さ
せ、このときの作業物質の吸熱作用で被冷却物を
冷却する吸熱過程との2つの熱交換過程を交互に
行なわせる必要がある。このため、このような磁
気冷凍装置にあつては、一般に、作業物質に固定
するとともに上記作業物質の回りに超電導コイル
からなる磁場発生装置を固定しておき、断熱磁化
のときには磁場発生装置を付勢するとともに排熱
系を動作させ、また断熱消磁のときには磁場発生
装置の付勢を停止させるとともに排熱系の動作を
停止させ、この制御を交互に行なわせるようにし
ている。
このような構成であると、電気的な制御だけで
冷凍サイクルを実行させることができるので全体
の小形化を図れること、作業物質が静止している
ので排熱行程の信頼性を高めることができること
などの利点がある。
しかしながら、反面、磁場発生装置、つまり超
電導コイルをパルス付勢するようにしているの
で、この超電導コイルの付勢時における損失が大
きく、冷凍効率が大幅に低いと言う問題があつ
た。
そこで、このような問題を解消するために、磁
場発生装置を常に付勢しておき、代わりに作業物
質を機械的に移動させて上記磁場発生装置で発生
した磁場内および磁場外に交互に位置させること
が考えられる。すなわち、直線動駆動機構を用い
て作業物質を磁場内と磁場外とに交互に移動させ
るとともに作業物質が磁場内に位置したとき、こ
の作業物質を排熱系に熱的に接触させることが考
えられる。しかし、このように構成すると、新た
に次のような問題が起り得る。すなわち、冷凍能
力を高めるには、表面積の大きな作業物質を必要
とする。しかし、代表的な作業物質であるガドリ
ニウム・ガリウム・ガーネツトは単結晶体であ
り、表面積の大きな、つまり大径の単結晶体を得
ることは一般に困難である。このため、冷凍能力
を高めるには、複数の作業物質を設け、これに対
応させて複数の磁場発生装置を設ける必要があ
る。この場合、装置全体の小形化を図るには磁場
発生装置相互を近接させる必要があるが、このよ
うに近接させると、隣接する磁場発生装置で発生
した磁場の影響を受けて各磁場発生装置内を直線
動する各作業物質に磁気力が作用する。この磁気
力は、作業物質をガイドするガイド部や排熱系の
接触面に作業物質を押付けるように作用する。し
たがつて、このときに発生する摩擦熱および動力
損失によつて効率をそれ程向上させることができ
ない虞れが多分にある。
〔発明の目的〕 本発明は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、複数の磁場発生
装置を設け、これら磁場発生装置を常時付勢する
とともに上記各磁場発生装置に対応させて複数の
作業物質を設け、これら作業物質を対応する磁場
内および磁場外へと直線動させる方式を採用した
ものにあつて、冷凍効率の低下を招くことなく全
体の小形化を図れるようにした磁気冷凍装置を提
供することにある。
〔発明の概要〕
本発明に係る磁気冷凍装置は、常時磁場を発生
する複数の磁場発生装置と、これら磁場発生装置
をそれぞれ取囲むように設けられた複数の磁気シ
ールド体と、前記各磁場発生装置に一対一に対応
して設けられ上記各磁場発生装置で発生した磁場
内に位置しているときには発熱し、磁場外に位置
しているときには吸熱して被冷却物を冷却する複
数の作業物質と、これら作業物質を対応する前記
磁場内および磁場外へと交互に機械的に直線動さ
せる駆動機構と、前記各作業物質が前記各磁場内
に位置しているとき上記各作業物質に接触または
近接する複数の良熱伝導性部材と、前記各作業物
質で発生した熱を前記各良熱伝導性部材を介して
上記各作業物質の位置している空間の外部へ排熱
する手段とを具備してなることを特徴としてい
る。
〔発明の効果〕
このように、本発明によれば、各磁場発生装置
を取囲むように磁気シールド体を設けるようにし
ている。このため、上記磁気シールド体の存在に
よつて各磁場発生装置内を直線動する作業物質が
隣接する磁場発生装置で発生した磁場によつて影
響を受けるのを防止することができる。したがつ
て、磁場発生装置相互を近接させても摩擦熱の発
生や動力損失の増加が起こるようなことはなく、
結局、効率の低下を抑えた状態で全体の小形化を
実現できる。すなわち、本発明によれば、全体の
小形化を図れるとともに作業物質を移動させる方
式の特徴、つまり、この方式が本質的に備えてい
る冷凍効率が高い点を最大限に発揮させることが
できる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。
第1図は、本発明に係る磁気冷凍装置をヘリウ
ム液化装置に組込んだ例を示すもので、この装置
は、大きく別けて、液化装置本体Aと、予冷冷凍
機Bとで構成されている。そして、液化装置本体
Aは、具体的には次のように構成されている。
すなわち、図中1はヘリウム槽を示している。
このヘリウム槽1は、外槽2と、この外槽2内を
上下方向に2分するように設けられた仕切り壁3
と、この仕切り壁3より下方の空間内に配置され
た内槽4とで構成されている。そして、内槽4を
取囲んでいる空間5は、真空引きされて真空断熱
層に形成されている。また、内槽4は、その上壁
4aだけが肉厚の厚い非磁性良熱伝導材で形成さ
れており、残りの部分が熱伝導性の悪い部材で形
成されている。
上記内槽4の上壁4aの2箇所には、上壁4a
の図中上側空間と下側空間とを連通させる筒部6
a,6bが下方に向けて平行に、かつ同一寸法に
突設されている。これら、筒部6a,6bは、上
壁4aを構成している部材と同一材あるいはそれ
以上に熱伝導性の良い部材で厚肉に形成されたも
ので、その下端部から所定の長さの部分7a,7
bの内径が他の部分より小径に形成されている。
そして、部分7a,7bの上下内端縁はそれぞれ
テーパ面に形成されている。
内槽4内には、内槽4との間に真空断熱層を介
してヘリウム容器8が収容されている。このヘリ
ウム容器8は、非磁性良熱伝導材で全体が形成さ
れたもので、具体的には次のように構成されてい
る。すなわち、容器本体9と、この容器本体9内
を上下方向に2分するように設けられた仕切り壁
10と、容器本体8の上壁11に設けられ、前記
筒部6a,6bをそれぞれ非接触に嵌入させる孔
12a,12bと、これら孔12a,12bの縁
部を仕切り壁10の上面まで延長させる筒体13
a,13bと、これら筒体13a,13bの外周
面に上下方向に2段構成に突設された鍔部14
a,14bおよび15a,15bとで構成されて
いる。そして、筒体13a,13bの外周で鍔部
14a,14bと上壁11との間には主磁場発生
装置を構成する超電導コイル16a,16bが装
着されており、また、筒体13a,13bの外周
で鍔部15a,15bと仕切り壁10との間には
補助磁場発生装置を構成する超電導コイル17
a,17bが装着されている。各超電導コイル1
6a,16bおよび17a,17bはヘリウム容
器8内の底部に溜つている液体ヘリウムHを冷却
源とし、ヘリウム容器構成材を介して所要の温度
に冷却される。超電導コイル17a,17bは、
超電導コイル16a,16bの発生磁場とは逆向
きの磁場を発生させ、これによつて超電導コイル
16a,16bで発生した磁場の下側強度勾配を
急峻化させるようにしている。そして、超電導コ
イル16a,17aの外周には磁性材で筒状に形
成された磁気シールド体18aが装着されてお
り、また、超電導コイル16b,17bの外周に
も磁性材で筒状に形成された磁気シールド体18
bが装着されている。
仕切り壁10の前記筒部6a,6bの下端面に
対向する位置には、部分7a,7bの内径より大
きく、かつ筒部6a,6bの外径より小さい孔1
9a,19bが形成されている。そして、上記孔
19a,19bの内縁には、熱伝導性の悪い非磁
性部材で形成された筒体20a,20bの下端側
が接続されており、これら筒体20a,20bの
上端側は筒部6a,6bの下端面にそれぞれ気密
に接続されている。
前記仕切り壁3の前記筒部6a,6bに対向す
る位置には、筒体20a,20bの内径と同径の
孔21a,21bが同軸的に設けてある。そし
て、孔21a,21bの縁部と筒部6a,6bの
上縁部とは熱伝導性の悪い非磁性部材で形成され
た筒体22a,22bによつて気密に接続されて
いる。すなわち、孔21a、筒体22a、筒部6
a、筒体20aおよび孔19aが同軸的に接続さ
れて、仕切り壁3より上方の空間23と液体ヘリ
ウムHの収容されている空間とを連通させるシリ
ンダ24aが構成され、同様に孔21b、筒体2
2b、筒体6b、筒体20bおよび孔19bが同
軸的に接続されて同様のシリンダ24bが構成さ
れているのである。
前記シリンダ24a,24b内には前記空間2
3側からロツド31a,31bが昇降自在に挿設
されている。ロツド31a,31bは、それぞれ
熱伝導性の悪い非磁性部材で前述した筒部6a,
6bにおける部分7a,7bの内径より数100[μ
m]小さい外径の円柱状に形成されている。そし
て、各ロツド31a,31bの下端部にはガドリ
ニウム・ガリウム・ガーネツト等の磁性体をロツ
ド31a,31bの外径と等しい外径の円柱状に
加工してなる作業物質32a,32bが直列に介
挿されている。
ロツド31a,31bの前記空間23内に位置
する端部には支持材33a,33bが取付けてあ
り、これら支持材33a,33bの先端部には互
いに対面する関係にラツク34a,34bが固定
されている。そして、ラツク34aとラツク34
bとの間の中心位置には、紙面と直交する方向に
延びる軸35が図示しない軸受によつて回転自在
に支持されている。軸35の外周でラツク34a
とラツク34bとの間に位置する部分には上記ラ
ツク34a,34bに共通に歯合するピニオン3
6が装着されている。なお、ピニオン35と各ラ
ツク34a,34bとは次のような関係に歯合し
ている。すなわち、ロツド31a,31bの下端
部に介挿されている作業物質32a,32bが丁
度、第1図の作業物質32aのように筒部6a
(6b)の部分7a(7b)内に位置しているとき
を上死点とし、また、作業物質32bのように仕
切り壁10と液体ヘリウムHの液面との間に位置
しているときを下死点とし、いずれかの作業物質
が上死点に位置しているときには他方の作業物質
が下死点に位置する関係が成立するように歯合し
ている。
軸35の外周には第2図に示すように別のピニ
オン37が装着されており、このピニオン37は
ラツク38と歯合している。ラツク38の一端部
はロツド39の一端側に連結されており、このロ
ツド39の他端側はガス圧によつて動作する直線
動機構40に連結されている。直線動機構40
は、両端が閉じられたシリンダ41と、このシリ
ンダ41内に軸方向に摺動自在に収容されたピス
トン(図示せず。)と、シリンダ41の両端部に
内部に通じる関係に接続されたガス案内管42
a,42bとで構成されている。そして、上記ガ
ス案内管42a,42bが外槽2の壁を気密に貫
通して外部に導き出されている。
内槽4の上壁4aの周縁部には厚肉部51が形
成されており、この厚肉部51には開口部をたと
えば横方向に向けた円柱状の凹部52が形成され
ている。外槽2の側壁で上記凹部52に対向する
位置には、凹部52より大径の孔53が形成され
ており、この孔53の周縁部には外方へ突出する
フランジ54が気密に接続されている。そして、
上記フランジ54内を通して前記凹部52に予冷
冷凍機Bの吸熱部が熱的に接続されている。
予冷冷凍機Bは、蓄冷材として、たとえば鉛、
磁性材等を用いたギフオードマクマホン形の冷凍
機55と、この冷凍機55に圧縮された冷媒ガ
ス、たとえばヘリウムガスを循環供給する圧縮機
56とで構成されている。なお、冷凍機55には
接続用のフランジ57が設けてあり、このフラン
ジ57がシール部材を介してフランジ54に接続
され、これによつて気密性が保たれている。
圧縮機56のガス送出口Sおよびガス導入口T
は、第2図に示す駆動制御器60を介して直線動
機構40のガス案内管42a,42bに接続され
ている。駆動制御器60は、圧縮機56のガス送
出口Sを電磁弁61を介してガス案内管42aに
接続し、また、ガス導入口Tを電磁弁62を介し
てガス案内管42bに接続し、さらに、ガス送出
口Sを電磁弁63を介してガス案内管42bに接
続し、ガス導入口Tを電磁弁64を介してガス案
内管42aに接続し、これら電磁弁61,62,
63,64を制御器65でオン、オフ制御するよ
うにしている。制御器65は、電磁弁61,62
を一組とし、また、電磁弁63,64を一組とし
て、一方の組を“開”に制御しているときには他
方の組を“閉”に制御し、各組を交互に“開”に
制御する信号を送出するように構成されている。
なお、第1図中66a,66bはシール機構を示
している。
次に、上記のように構成されたヘリウム液化装
置の動作を説明する。
まず、超電導コイル16a,16bおよび17
a,17bには前述した関係の磁場を発生させ得
る永久電流が流れているものとする。また、圧縮
機56が動作して予冷冷凍機Bが動作しているも
のとする。予冷冷凍機Bが動作すると、内槽4の
上壁4aが十分低温に冷却される。したがつて、
筒部6a,6bも低温に冷却される。
このような状態で、駆動制御器60の制御器6
5を動作開始させると、次のようになる。すなわ
ち、制御器65は、まず、電磁弁63,64を
“開”に制御する。この結果、圧縮機56のガス
送出口Sから送り出された高圧ヘリウムガスの一
部が電磁弁63を介してガス案内管42bに供給
され、また、ガス案内管42aが電磁弁64を介
してガス導入口Tに接続される。このため、直線
動機構40のピストンは第2図中上方へと押し上
げられる。そして、所定時間経過すると制御器6
5は、電磁弁63,64を“閉”に制御し、代わ
つて電磁弁61,62を“開”に制御する。この
ため、ピストンは第2図中下方へと押し下げられ
る。このようにして、ピストンが周期的に往復動
するので、ラツク38も第2図中実線Yで示すよ
うに往復動し、これに伴つて軸35が図中実線矢
印Pで示すように往復回動する。この結果、ロツ
ド31a,31bが第1図中Q1,Q2で示すよう
に昇降する。すなわち、ロツド31aが下降を開
始するとロツド31bが上昇を開始する関係にそ
れぞれが昇降する。このため、作業物質32a,
32bは、上死点と下死点との間を180度の位相
差をもつて昇降することになる。上死点に位置し
ているときには、第1図中の作業物質32aに見
られるように超電導コイルの発生する磁場内に完
全に位置している。したがつて、断熱磁化状態に
なる。この場合、超電導コイル16a,17aは
磁気シールド体18aによつて囲まれており、ま
た、超電導コイル16b,17bは磁気シールド
体18bによつて囲まれているので、超電導コイ
ル16a,17a側で発生した磁場が超電導コイ
ル16b,17b内に位置する作業物質32bに
磁気的な影響を与えることはないし、同様に、超
電導コイル16b,17b側で発生した磁場が超
電導コイル16a,16b内に位置する作業物質
32aに磁気的な影響を与えるようなこともな
い。一方、下死点に位置しているときには、第1
図中の作業物質32bに見られるように磁場外に
位置する。したがつて、断熱消磁状態になる。断
熱消磁状態では、作業物質32b(32a)は吸
熱する。このため、液面上に漂つているヘリウム
ガスが作業物質32b(32a)の表面に凝縮す
る。この凝縮によつて形成された液滴が自然落下
し、ここにヘリウムの液化が達成される。
一方、作業物質32aに見られるように断熱磁
化状態になると、作業物質32a(32b)は発
熱する。この熱は次のようにして外部に導かれ
る。すなわち、作業物質32a,32bが上死点
に位置しているときには、必ず筒部6a,6bの
部分7a,7b内に位置している。部分7a,7
bの内径は、作業物質32a,32bの外径より
僅かに大きい値に設定されている。このため、作
業物質32a,32bが部分7a,7b内に位置
しているときには、これら作業物質32a,32
bは、部分7a,7bの内面に直接接触したり、
あるいは十分に近接した状態となる。したがつ
て、各作業物質32a,32bと部分7a,7b
との間の熱抵抗が非常に小さくなる。この結果、
作業物質32a,32bで発生した熱は、部分7
a,7b、筒部6a,6b、上壁4aを介して速
やかに予冷冷凍機Bへと排熱される。したがつ
て、作業物質32a,32bで発生した熱によつ
てヘリウム容器8内が温度上昇するようなことは
なく、また、作業物質32a,32bが所定の低
温に常に予冷され、ここに良好な冷凍サイクルが
実現されることになる。
そして、この場合には、常時磁場を発生させる
とともに作業物質32a,32bを移動させるよ
うにしたことによる効果は勿論のこと、特に、各
磁場発生装置をそれぞれ磁気シールド体18a,
18bで取囲むようにしているので、各磁場発生
装置内を移動する作業物質32a,32bが隣接
する磁場発生装置で発生した磁場の影響を受ける
のを防止することができる。このため、磁場発生
装置相互の間隔を狭くしても、作業物質32a,
32bの移動時に摩擦熱が発生したり、あるいは
動力損失が増加したりするようなことはない。し
たがつて、作業物質32a,32bを直線動させ
るようにしたことによる特徴を最大限に発揮させ
ることができるととに全体の小形化を実現でき、
結局、前述した効果が得られることになる。
なお、実施例のように主磁場発生装置と補助磁
場発生装置とを設け、補助磁場発生装置で磁場の
縁部の強度勾配を急峻化させるようにすると、作
業物質が磁場外へ出るのに必要な移動ストローク
を小さくできる。したがつて、装置全体の小形化
に寄与できる。また、実施例のように、2つの作
業物質を1つの駆動源を用いて排他的に昇降させ
る方式であると、一方の作業物質が磁場から離れ
ようとしたとき、他方の作業物質が磁場に近付く
関係となるので、一方の作業物質と一方の磁場と
の間に生じる磁気的吸引力で他方の作業物質と他
方の磁場との間に生じる磁気的吸引力を結果的に
減少させることができる。したがつて、駆動動力
を少なくできる利点もある。また、本発明は、上
述した実施例のものに限らず、駆動機構の主要部
を外槽外に位置させたものにも適用できることは
勿論である。また、ヘリウムの液化に限らず、各
種ガスの液化および各種物質の冷却用に使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る磁気冷凍装置
を組込んだヘリウム液化装置の主要部を一部切欠
して示す側面図、第2図は同装置のガス圧駆動系
を取出して示す図である。 A……液化装置本体、B……予冷冷凍機、1…
…ヘリウム槽、2……外槽、4……内槽、6a,
6b……良熱伝導材で形成された筒部、8……ヘ
リウム容器、16a,16b,17a,17b…
…磁場発生装置としての超電導コイル、18a,
18b……磁気シールド体、24a,26b……
シリンダ、31a,31b……ロツド、32a,
32b……作業物質、34a,34b,38……
ラツク、36,37……ピニオン、40……直線
動機構、55……冷凍機、56……圧縮機、60
……駆動制御器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 常時磁場を発生する複数の磁場発生装置と、
    これら磁場発生装置をそれぞれ取囲むように設け
    られた複数の磁気シールド体と、前記各磁場発生
    装置に一対一に対応して設けられ上記各磁場発生
    装置で発生した磁場内に位置しているときには発
    熱し、磁場外に位置しているときには吸熱して被
    冷却物を冷却する複数の作業物質と、これら作業
    物質を対応する前記磁場内および磁場外へと交互
    に機械的に直線動させる駆動機構と、前記各作業
    物質が前記各磁場内に位置しているとき上記各作
    業物質に接触または近接する複数の良熱伝導性部
    材と、前記各作業物質で発生した熱を前記各良熱
    伝導性部材を介して上記各作業物質の位置してい
    る空間の外部へ排熱する手段とを具備してなるこ
    とを特徴とする磁気冷凍装置。 2 前記駆動機構は、主要部が、シリンダと、こ
    のシリンダ内に収容され高圧ガスによつて往復動
    するピストンと、このピストンの動きを前記作業
    物質に伝達する機構とで構成されたものであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気
    冷凍装置。
JP16027284A 1984-08-01 1984-08-01 磁気冷凍装置 Granted JPS6141858A (ja)

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