JPH09145195A - 磁気冷凍機 - Google Patents

磁気冷凍機

Info

Publication number
JPH09145195A
JPH09145195A JP7323558A JP32355895A JPH09145195A JP H09145195 A JPH09145195 A JP H09145195A JP 7323558 A JP7323558 A JP 7323558A JP 32355895 A JP32355895 A JP 32355895A JP H09145195 A JPH09145195 A JP H09145195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
magnetic
refrigerator
low temperature
magnetic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7323558A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Furumoto
仁 古本
Katsuhide Ohira
勝秀 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP7323558A priority Critical patent/JPH09145195A/ja
Publication of JPH09145195A publication Critical patent/JPH09145195A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/002Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects by using magneto-caloric effects
    • F25B2321/0021Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects by using magneto-caloric effects with a static fixed magnet
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Landscapes

  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却損失を少なくし、排熱の熱伝導を良く
し、外部からの熱の進入を阻止して冷却効率を向上させ
る。 【解決手段】 熱スイッチ31,32及び磁性体20と
共に排熱用冷却装置40の低温部41を同一の断熱容器
50内に収納した。また、排熱用冷却装置40の低温部
41を昇降可能としてその低温部41に熱スイッチ31
又は32を直接に接続して取り付けた。また、断熱容器
50内に外部からの輻射熱を遮断する輻射遮蔽板70を
配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、極低温を得るた
めなどに用いられる磁気冷凍機の改善、特に、その冷却
効率の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工業的な極低温の生成技術としてガス冷
凍法が従来から用いられてきた。一方、磁気冷凍法は絶
対零度を目指す科学者が実験室レベルで取り扱っていた
が、近年、超電導(超伝導)マグネット(電磁石又はコ
イル)の普及や高温磁性体の出現により、磁気冷凍法は
効率や小形化の点で優れると考えられ、磁気冷凍法によ
る水素ガスの液化,ヘリウムガスの液化等が行われ始め
ている。
【0003】図4は従来の磁気冷凍機を示す。図4にお
いて、20は熱の作業物質である磁性体、18は磁性体
20を磁化する超電導マグネット、17は超電導マグネ
ット18を極低温に保つように液体ヘリウムを収容する
ヘリウム容器、25はシール、26は保持板、31,3
2は熱スイッチ、35は熱スイッチ31,32に連結さ
れてこれをを昇降させる熱スイッチ操作軸、40は排熱
用ガス冷凍機(排熱用冷却装置)、41はその低温部
(寒冷発生部)、43は熱伝導板、50は磁性体20,
熱スイッチ31,32等を収容する断熱容器(熱スイッ
チ容器)、59は冷却されて液化した液体ヘリウムが溜
る液溜、90は外部からの熱を遮断する真空槽である。
【0004】図4において、排熱用ガス冷凍機40は真
空槽天板95に固着して設けられ、熱伝導板43は排熱
用ガス冷凍機40の低温部41に固着され、断熱容器5
0を貫通して熱スイッチ32に接触している。熱スイッ
チ操作軸35は昇降可能で真空槽天板95及び断熱容器
50を貫通している。熱スイッチ31は熱伝導度が大き
くジュール損失が小さい材質である。超電導マグネット
18は磁性体20と同一軸心線で設置されている。断熱
容器50及びヘリウム容器17は気密構造であり、これ
らの容器は真空槽90内にその内壁から隔離して設置さ
れている。
【0005】図4において、各部品の寸法の一例を示せ
ば、熱スイッチ31は直径40mm,長さ130mm、熱ス
イッチ32は直径40mm,長さ130mm、磁性体20は
直径40mm,長さ100mm、ヘリウム容器17は内容積
50リットル、超電導マグネット18は内径80mm,外
径140mm,長さ200mm、真空槽90は直径900m
m,長さ1,000mmである。
【0006】次に、図4に示す従来の磁気冷凍機の動作
について説明する。磁気冷凍機もガス冷凍機と同様にカ
ルノー冷凍サイクルによって寒冷を発生する。超電導マ
グネット(コイル)18に電流を流して磁場を発生させ
て磁性体20を磁化すると、磁性体20の温度が上昇す
る(磁化放熱過程)。その状態で熱スイッチ操作軸35
により熱スイッチ31,32を下げて磁性体20に接触
させ、磁性体20の熱を熱スイッチ31,32から熱伝
導板43を経て排熱用ガス冷凍機40の低温部41に排
熱する(等磁場過程)。次に、熱スイッチ操作軸35に
より熱スイッチ31,32を引き上げて磁性体20から
離すと同時に、超電導マグネット18の電流を止めて磁
性体20を消磁すると、磁性体20の温度が低下する
(消磁冷却過程)。この過程で磁性体20に例えばヘリ
ウムガスを接触させてその温度を低下させる。以上のサ
イクルを繰り返すことにより、ヘリウムガスが冷却され
液化して液溜59内に溜り、液体ヘリウムが得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気冷凍機は上
記のようであるが、冷却効率を上げて温度を下げるため
には、図4において、排熱用冷却装置(排熱用ガス冷凍
機40)の低温部41及び熱伝導板43の温度を低くし
たい、また、冷却損失を少なくして排熱用ガス冷凍機4
0の負担を少なくしたいというような課題があった。ま
た、排熱の伝熱を良くしたいというような課題があっ
た。また、外部からの熱の進入を阻止したいというよう
な課題があった。
【0008】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、排熱用冷却装置の低温部及び熱伝導板の温
度を少しでも低くし、また、冷却損失を少なくして排熱
用冷却装置の負担を少なくし、また、排熱の伝熱を良く
し、また、外部から進入する熱を遮断して阻止すること
により、冷却効率を上げ、絶対零度に近づけることがで
きる磁気冷凍機を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気冷凍
機は、熱スイッチ及び磁性体と共に排熱用冷却装置の低
温部を同一の断熱容器内に収納したものである。また、
この発明に係る磁気冷凍機は、排熱用冷却装置の少なく
とも低温部を昇降可能としてその低温部に熱スイッチを
直接に接続して取り付け、熱スイッチ及び磁性体と共に
排熱用冷却装置の低温部を同一の断熱容器内に収納した
ものである。また、この発明に係る磁気冷凍機は、断熱
容器内に外部からの輻射熱を遮断する輻射遮蔽板を設け
たものである。
【0010】この発明における磁気冷凍機の排熱用冷却
装置の低温部は、熱スイッチ及び磁性体と共に同一の断
熱容器内に収納されているので、排熱用冷却装置の低温
部の温度が低くなり、磁性体から熱スイッチを経て排熱
用冷却装置の低温部への温度勾配が大きくなって排熱量
が増加する。また、熱スイッチから低温部への熱伝導部
材が断熱容器を貫通する必要がなくなり、その貫通部付
近の冷却損失がなくなり、この磁気冷凍機の冷却効率が
向上する。また、排熱用冷却装置の少なくとも低温部を
昇降可能としてその低温部に熱スイッチを直接に接続し
て取り付ければ、熱伝導部材及び熱スイッチ操作棒は不
要となり、排熱経路が短縮され排熱伝導抵抗が低下する
ので、排熱量が増加し、熱スイッチ操作棒の熱負荷がな
くなり、この磁気冷凍機の冷却効率が向上する。また、
断熱容器内に輻射遮蔽板を設けると、輻射遮蔽板は外部
からの輻射熱を遮断するので、この磁気冷凍機の冷却効
率が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明による磁気冷凍機
の図1乃至図3に示す実施の形態について説明する。図
1又は図3において、20は熱の作業物質である磁性
体、18は磁性体20を磁化する超電導(超伝導)マグ
ネット(コイル)、17は超電導マグネット18を超電
導状態の極低温に保つように液体ヘリウムを収容するヘ
リウム容器、31,32は熱の移動をオン・オフする一
体の熱スイッチ、40は排熱用冷却装置である排熱用ガ
ス冷凍機、41はその低温部(寒冷発生部)、50は磁
性体20,熱スイッチ31,32,低温部41等を収容
する断熱容器(熱スイッチ容器)、59は冷却されて液
化した液体ヘリウムが溜る液溜、70は外部からの輻射
熱を遮断するように設けられた輻射遮蔽板、90は外部
からの熱を遮断する真空槽である。なお、磁性体20は
シール25及び保持板26によって隔離断熱されて断熱
容器50に支持されている。超電導マグネット18は磁
性体20と同一軸心線で設置されている。熱スイッチ3
1の下端面は下降したとき磁性体20の上端面に密接す
るように形成されて設けられている。熱スイッチ31は
熱伝導度が大きくジュール損失が小さい材質である。熱
スイッチ32は熱伝導度が大きく接触熱抵抗が小さい材
質である。断熱容器50,液溜59及びヘリウム容器1
7は気密構造であり、真空槽90内にその内壁から隔離
して設置されている。
【0012】次に、先ず図3に示す磁気冷凍機について
説明する。図3において、35は熱スイッチ操作軸であ
り、熱スイッチ操作軸35は、図3に示すように、熱ス
イッチ32に連結されて上方の真空槽兼断熱容器天板5
5を気密かつ昇降可能に貫通して上方に延びるように設
けられ、熱スイッチ操作軸35の上方には図示しない昇
降駆動装置が設けられている。また、排熱用ガス冷凍機
40は真空槽兼断熱容器天板55に取り付けられて設け
られ、排熱用ガス冷凍機40の下部にある低温部41は
断熱容器50内にあり、この低温部41には熱伝導板4
3が固着接続されており、熱伝導板43の先端部は昇降
する熱スイッチ32に十分に接触するように形成されて
設けられている。断熱容器50は熱スイッチ31,32
及び磁性体20と共に熱伝導板43及び低温部41も収
容するように形成されて設けられている。また、断熱容
器50内には輻射遮蔽板70が配設されている。
【0013】次に、図3に示す磁気冷凍機の動作及び作
用について説明する。図3において、ヘリウム容器17
内に極低温の液体ヘリウムにより超電導状態にある超電
導マグネット(コイル)18に電流を流して磁性体20
を磁化すると、磁性体20は発熱する。その時、図示し
ない昇降駆動装置により熱スイッチ操作軸35を介して
熱スイッチ31,32を下降させて熱スイッチ31の下
端面を磁性体20の上端面に密接させれば、磁性体20
の熱は熱スイッチ31,32から熱スイッチ32に接触
している熱伝導板43を経て排熱用ガス冷凍機40の低
温部41に流れて、排熱用ガス冷凍機40により排熱さ
れる。次に、図示しない昇降駆動装置により熱スイッチ
操作軸35を介して熱スイッチ31,32を引き上げて
熱スイッチ31の下端面と磁性体20の上端面とを離間
させると同時に、超電導マグネット18の電流を止めて
磁性体20を消磁すれば、磁性体20は温度が低下し
て、磁性体20に接触するヘリウムガスから熱を奪って
ヘリウムガスの温度を低下させる。以上の動作を繰り返
すことにより、次第にヘリウムガスの温度を低下させて
液化させることができる。
【0014】図3における上記排熱に際して、低温部4
1及び熱伝導板43は断熱容器50内に収容されている
ので、図4に示すように断熱容器50の外に置かれてい
るのに比べて低温であり、従来のものより磁性体20か
ら低温部41までの温度勾配が大きくなり、排熱効率が
向上する。また、熱伝導板43が断熱容器50内にあり
断熱容器50を貫通していないので、その貫通部によっ
て生じる冷却損失がなくなる。また、図4に示す従来の
磁気冷凍機では熱スイッチ操作軸35が断熱容器50及
び真空槽天板95を貫通していたが、図3に示す磁気冷
凍機では真空槽兼断熱容器天板55のみを貫通すればよ
く、冷却損失が少なくなる。また、断熱容器50内に設
けられた輻射遮蔽板70は、外部からの輻射熱、特に進
入する可能性が考えられる上方からの輻射熱を遮断し、
冷却効率を向上させる。
【0015】次に、図1及び図2に示す磁気冷凍機につ
いて説明する。図1に示すように、排熱用ガス冷凍機4
0の低温部41が連結されている部分は上下方向に変位
可能に気密に真空槽兼断熱容器天板55に取り付けられ
ており、その取付手段は、図2に示すように、排熱用ガ
ス冷凍機40と真空槽兼断熱容器天板55とを気密かつ
伸縮可能に連結するベローズ継手65と、排熱用ガス冷
凍機40を押し上げるようにベローズ継手65の上下の
フランジを排熱用ガス冷凍機40及び真空槽兼断熱容器
天板55に押しつけるばね66と、排熱用ガス冷凍機4
0の変位方向を上下方向に規制し、その最高変位位置を
調節可能に設定するボルト671・ナット672と、ベ
ローズ継手65の上下のフランジと排熱用ガス冷凍機4
0及び真空槽兼断熱容器天板55との間を密封する上部
Oリング68及び下部Oリング69とからなる。なお、
ベローズ継手65の上下のフランジは図示しないボルト
・ナットにより排熱用ガス冷凍機40のフランジ及び真
空槽兼断熱容器天板55にそれぞれ固着されている。ま
た、排熱用ガス冷凍機40の低温部41が連結されてい
る部分を昇降駆動する図示しない昇降駆動装置が設けら
れている。
【0016】図1及び図2に示す磁気冷凍機が図4又は
図3に示す磁気冷凍機と異なるところは、図4,図3に
示す熱伝導板43がなく、図1に示すように、排熱用ガ
ス冷凍機40の下部の低温部41は昇降可能であり、そ
の低温部41に直接に熱スイッチ32が接続されてい
る。またそのために、熱スイッチ操作軸35が当然不要
になって廃止したことである。すなわち、熱伝導経路に
熱伝導板43と熱スイッチ32との間の摺接箇所がな
く、熱伝導板43を省略して完全に固着して接続されて
いる。また、図3のものと同様に、磁性体20,熱スイ
ッチ31,32と共に低温部41も断熱容器50内に収
容されている。また、断熱容器50内に輻射遮蔽板70
が設けられている。
【0017】次に、図1及び図2に示す磁気冷凍機の動
作及び作用について説明する。図示しない昇降駆動装置
により排熱用ガス冷凍機40の少なくとも低温部41が
連結されている部分を下降させて熱スイッチ31の下端
面を磁性体20の上端面に密接させ、同時に超電導マグ
ネット18に通電して磁性体20を磁化すれば、磁性体
20が発熱してその熱は熱スイッチ31,32を経て直
ちに低温部41に流れて排熱される。次に、図示しない
昇降駆動装置により排熱用ガス冷凍機40の低温部41
が連結されている部分を上昇させて、磁性体20の上端
面から熱スイッチ31の下端面を離間させ、同時に超電
導マグネット18の通電を止めて磁性体20を消磁すれ
ば、磁性体20の温度は低下して磁性体20に接触する
ヘリウムガスを冷却する。以上の動作を繰り返して次第
にヘリウムガスを冷却して温度を下げ液化させることが
できる。
【0018】図1における上記排熱に際して、図3又は
図4に示す熱伝導板43がなく、図1においては、低温
部41に熱スイッチ32が直接に接続されているので、
熱伝導の大きな抵抗となる熱伝導板43と熱スイッチ3
2との接触部がなくなり、また、熱伝導板43がない分
だけ熱の伝達経路が短縮され、排熱効率が向上する。ま
た、図3に示すものと同様に、低温部41が断熱容器5
0内に収容されているので低温であり、磁性体20から
低温部41までの温度勾配が大きいので、排熱効率が向
上する。また、図3において真空槽兼断熱容器天板55
を貫通して昇降する熱スイッチ操作軸35が、図1では
不要となって廃止したので、熱スイッチ操作軸35によ
る断熱容器50の外側からの熱の進入がなくなり、冷却
損失(熱負荷)が少なくなる。また、熱スイッチ操作軸
35及び熱伝導板43の存在による熱負荷がなくなる。
また、断熱容器50の形状が簡単になり、容積が小さく
なるので、断熱性能が向上する。また、断熱容器50内
に設けられた輻射遮蔽板70は外部(特に上方)から進
入する輻射熱を遮断し、冷却効率を向上させる。
【0019】また、図2に示すように、排熱用ガス冷凍
機40はベローズ継手65等により気密を保持しながら
昇降可能であるので、図1において、熱スイッチ31を
磁性体20に接触させた後、さらに押し下げることによ
り衝撃を与えることなく接触面圧を大きくして熱の伝導
を良好にすることができる。すなわち、昇降駆動装置の
押し下げ力を調節することにより熱スイッチ31と磁性
体20との接触に任意の面圧を加えることができる。な
お、図2に示すように、ばね66により排熱用ガス冷凍
機40を押し上げているので、図示しない昇降駆動装置
は押し下げ力を加え得るだけのものでよく、押し下げ力
を加えない状態では、ばね66の力によりボルト・ナッ
ト67で調節設定した図示の位置まで、排熱用ガス冷凍
機40及び排熱用ガス冷凍機40と一体的である熱スイ
ッチ31,32は磁性体20から離れて上昇した状態と
なる。
【0020】なお、図1において、熱スイッチとして3
1及び32を図示したが、熱スイッチ32は本来熱伝導
板43に接触する熱伝導抵抗を極小にするためのもので
あるので、当然、熱スイッチ32を省略して、熱スイッ
チ31を低温部41に直接に接続することも可能であ
り、そうすれば、伝熱経路がさらに短縮して排熱効率が
向上する。また、熱スイッチ32の分の熱負荷が不要と
なり、冷却効率がさらに向上する。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、排熱
用冷却装置の低温部を熱スイッチ及び磁性体と共に同一
の断熱容器内に収納したので、磁性体から熱スイッチを
経て排熱用冷却装置の低温部への温度勾配が大きくなっ
て排熱量が増加し、また、熱伝導部材が断熱容器を貫通
しないので、貫通部のために生じる冷却損失がなくな
り、冷却効率が向上する。また、排熱用冷却装置の低温
部に熱スイッチを直接に接続して取り付ければ、熱伝導
部材及び熱スイッチ操作棒は不要となり、熱伝導部材の
摺接部がなくなり、排熱経路が短縮され、熱負荷が少な
くなるので、冷却効率が向上する。また、断熱容器内に
輻射遮蔽板を設けると、外部からの輻射熱が遮断され、
冷却効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す磁気冷凍機の縦
断面図である。
【図2】図1に示す磁気冷凍機の一部拡大縦断面図であ
る。
【図3】この発明の実施の他の形態を示す磁気冷凍機の
縦断面図である。
【図4】従来の磁気冷凍機の縦断面図である。
【符号の説明】
17:ヘリウム容器、 18:超電導マグネット、2
0:磁性体、 31,32:熱スイッチ、35:熱スイ
ッチ操作軸、40:排熱用ガス冷凍機、41:低温部、
43:熱伝導板、50:断熱容器、 59:液溜、5
5:真空槽兼断熱容器天板、65:ベローズ継手、6
6:ばね、 67:ボルト・ナット、70:輻射遮蔽
板、90:真空槽、 95:真空槽天板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱スイッチを接触させた磁性体を磁化し
    て排熱用冷却装置に排熱させ、前記熱スイッチを離した
    後に前記磁性体を消磁して熱を吸収させる磁気冷凍機に
    おいて、前記熱スイッチ及び磁性体と共に前記排熱用冷
    却装置の低温部を同一の断熱容器内に収納したことを特
    徴とする磁気冷凍機。
  2. 【請求項2】 熱スイッチを接触させた磁性体を磁化し
    て排熱用冷却装置に排熱させ、前記熱スイッチを離した
    後に前記磁性体を消磁して熱を吸収させる磁気冷凍機に
    おいて、前記排熱用冷却装置の少なくとも低温部を昇降
    可能としてその低温部に前記熱スイッチを直接に接続し
    て取り付け、前記熱スイッチ及び磁性体と共に前記排熱
    用冷却装置の低温部を同一の断熱容器内に収納したこと
    を特徴とする磁気冷凍機。
  3. 【請求項3】 前記断熱容器内に外部からの輻射熱を遮
    断する輻射遮蔽板を配設したことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の磁気冷凍機。
JP7323558A 1995-11-20 1995-11-20 磁気冷凍機 Withdrawn JPH09145195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7323558A JPH09145195A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 磁気冷凍機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7323558A JPH09145195A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 磁気冷凍機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09145195A true JPH09145195A (ja) 1997-06-06

Family

ID=18156042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7323558A Withdrawn JPH09145195A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 磁気冷凍機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09145195A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004068604A1 (ja) * 2003-01-30 2004-08-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 熱スイッチ素子およびその製造方法
EP2878903A1 (en) * 2013-11-29 2015-06-03 Oxford Instruments Nanotechnology Tools Limited Cryogenic cooling apparatus and system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004068604A1 (ja) * 2003-01-30 2004-08-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 熱スイッチ素子およびその製造方法
EP2878903A1 (en) * 2013-11-29 2015-06-03 Oxford Instruments Nanotechnology Tools Limited Cryogenic cooling apparatus and system
US9927154B2 (en) 2013-11-29 2018-03-27 Oxford Instruments Nanotechnology Tools Limited Cryogenic cooling apparatus and system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2055043C (en) Magnetic refrigerator
US5638685A (en) Superconducting magnet and regenerative refrigerator for the magnet
EP0153144B1 (en) Magnetic refrigerating apparatus
KR100746391B1 (ko) 초전도 자석장치
US4674288A (en) Method of magnetic refrigeration and a magnetic refrigerating apparatus
JPH09287838A (ja) クライオスタットにおける極低温冷凍機の接続構造
JPH09145195A (ja) 磁気冷凍機
JP3285751B2 (ja) 磁気冷凍機
JP4358380B2 (ja) 磁界中熱処理装置
JP3233811B2 (ja) 磁気冷凍機
JP3310863B2 (ja) 磁気冷凍装置
JPH084652A (ja) クライオポンプ
JPH0663675B2 (ja) 磁気冷凍装置
JPH0371627B2 (ja)
JP2877495B2 (ja) 磁気冷凍機
JPH04273956A (ja) 静止型磁気冷凍機
JP3281740B2 (ja) 冷凍装置
JPS63129265A (ja) 往復動型磁気冷凍装置
JPH0434065B2 (ja)
JPH0423184B2 (ja)
JPH1030855A (ja) 磁気冷凍機
JPH05340640A (ja) 液体ヘリウム冷却用磁気冷凍機
JPH06151983A (ja) 加圧液体ヘリウム冷却用磁気冷凍機
JPH0432305B2 (ja)
JP3310847B2 (ja) 磁気冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030204