JPH0371535A - らせん形遅波回路構体 - Google Patents
らせん形遅波回路構体Info
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- JPH0371535A JPH0371535A JP20595989A JP20595989A JPH0371535A JP H0371535 A JPH0371535 A JP H0371535A JP 20595989 A JP20595989 A JP 20595989A JP 20595989 A JP20595989 A JP 20595989A JP H0371535 A JPH0371535 A JP H0371535A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、進行波管や後進波管などに使用されるらせん
形遅波回路楕体に関する。
形遅波回路楕体に関する。
進行波管や後進波管のらせん形遅波回路は、電子ビーム
の一部が近接して通過するため、電子ビームの一部がら
せん形遅波回路に衝突して生じる発熱およびらせん形遅
波回路を伝播する高周波電力の抵抗損失による発熱など
により加熱される。
の一部が近接して通過するため、電子ビームの一部がら
せん形遅波回路に衝突して生じる発熱およびらせん形遅
波回路を伝播する高周波電力の抵抗損失による発熱など
により加熱される。
このような発熱作用により、比較的熱容量の小さいらせ
ん形遅波回路は、かなり高い温度に達し、これは高周波
損失の増大および遅波回路からのガス放出の増加をまね
き、進行波管や後進波管の出力低下やビーム透過率の悪
化および雑音増加等の原因になるばかりでなく、短寿命
につながる要因を含んでいる。近年、進行波管は、さら
に高周波数、高出力化の需要が増加しており、これらに
使用されるらせん形遅波回路においては、らせんの耐熱
性およびらせんからの熱放散手段の他に誘電体支柱の誘
電率および熱伝導率が重要な課題となってきている。
ん形遅波回路は、かなり高い温度に達し、これは高周波
損失の増大および遅波回路からのガス放出の増加をまね
き、進行波管や後進波管の出力低下やビーム透過率の悪
化および雑音増加等の原因になるばかりでなく、短寿命
につながる要因を含んでいる。近年、進行波管は、さら
に高周波数、高出力化の需要が増加しており、これらに
使用されるらせん形遅波回路においては、らせんの耐熱
性およびらせんからの熱放散手段の他に誘電体支柱の誘
電率および熱伝導率が重要な課題となってきている。
従来のらせん形遅波回路構体においては、丸線またはテ
ープを用いてらせんが形成され、その外周囲に複数本の
円柱状または角柱状の誘電体支柱が配設され、これ等を
金属円筒状体内に収納し、適当な手段を用いてらせんお
よび誘電体支柱を、締結固定していた。その−例を第4
図により説明する。第4図において、遅波回路を形成す
るらぜん]は、電子ビームの衝突等によっても軟化、変
形しにくい比較的融点の高いタングステンやモリブデン
を線状またはテープ状に加工し、らせん状に巻いたもの
である。らぜん1の外周部には、120度間隔で3本の
角柱状の誘電体支柱2゜3.4が配設され、さらにその
外周に金属円筒状体5が設けられている。一般に誘電体
支柱2゜3.4は熱伝導性の優れたベリリアセラミック
が用いられていたが、最近では窒化アルミニウム、さら
には誘電率が非常に小さい異方性の窒化ホウ素(以下P
−BNと略称)が開発され用いられている。この場合、
P−BNは層状構造になっており、層と平行な方向をa
方向、層と垂直な方向をC方向と呼んでいる。一般にP
−BNはa方向とC方向では物理的、機械的特性が大き
く異なり、a方向がC方向に比較して優れている。この
ためらせん1とP−BN製支柱との接触面に対して垂直
方向にa方向、平行方向にC方向がくるようにP−BN
を用いている。次に金属円筒状体5としては、この外側
にらせん1の内側を走行する電子ビームを集束するため
の磁界を与える手段を配置することから、主としてステ
ンレス鋼管が使用される。
ープを用いてらせんが形成され、その外周囲に複数本の
円柱状または角柱状の誘電体支柱が配設され、これ等を
金属円筒状体内に収納し、適当な手段を用いてらせんお
よび誘電体支柱を、締結固定していた。その−例を第4
図により説明する。第4図において、遅波回路を形成す
るらぜん]は、電子ビームの衝突等によっても軟化、変
形しにくい比較的融点の高いタングステンやモリブデン
を線状またはテープ状に加工し、らせん状に巻いたもの
である。らぜん1の外周部には、120度間隔で3本の
角柱状の誘電体支柱2゜3.4が配設され、さらにその
外周に金属円筒状体5が設けられている。一般に誘電体
支柱2゜3.4は熱伝導性の優れたベリリアセラミック
が用いられていたが、最近では窒化アルミニウム、さら
には誘電率が非常に小さい異方性の窒化ホウ素(以下P
−BNと略称)が開発され用いられている。この場合、
P−BNは層状構造になっており、層と平行な方向をa
方向、層と垂直な方向をC方向と呼んでいる。一般にP
−BNはa方向とC方向では物理的、機械的特性が大き
く異なり、a方向がC方向に比較して優れている。この
ためらせん1とP−BN製支柱との接触面に対して垂直
方向にa方向、平行方向にC方向がくるようにP−BN
を用いている。次に金属円筒状体5としては、この外側
にらせん1の内側を走行する電子ビームを集束するため
の磁界を与える手段を配置することから、主としてステ
ンレス鋼管が使用される。
金属円筒状体5内に収納されたらせん1および3本のP
−BN製支柱2,3.4は適当な手段を用いて金属円筒
状体5に締結されるが、一般には、金属円筒状体5を3
方向から外圧を加えて変形させておいて、らぜん1およ
びP−BN製支柱2.3.4を挿入し、その後金属円筒
状体5に加えていた外圧を除去することにより、金属円
筒状体5の復元力でらせん1とP’−BN製支柱2゜3
.4を締結するいわゆるスクイズ法が用いられている。
−BN製支柱2,3.4は適当な手段を用いて金属円筒
状体5に締結されるが、一般には、金属円筒状体5を3
方向から外圧を加えて変形させておいて、らぜん1およ
びP−BN製支柱2.3.4を挿入し、その後金属円筒
状体5に加えていた外圧を除去することにより、金属円
筒状体5の復元力でらせん1とP’−BN製支柱2゜3
.4を締結するいわゆるスクイズ法が用いられている。
しかしながら、上述した従来のらせん形遅波回路におい
ては、らせん工およびP−BN製支柱2.3.4が金属
円筒状体5に締結される際、らせん1側ではP−BNの
中央に一方金属円筒状体5側ではP−BNの両端にせん
断路力が加わる。
ては、らせん工およびP−BN製支柱2.3.4が金属
円筒状体5に締結される際、らせん1側ではP−BNの
中央に一方金属円筒状体5側ではP−BNの両端にせん
断路力が加わる。
また、P−BNの特性および製造上P−BN製支柱2,
3.4とらせん1および金属円筒状体5との接触面はC
方向軸の面になる。このため、スクイズ法によりらせん
1とP−BN製支柱2,3゜4を金属円筒状態5で締結
する際、P−BN製支柱2,3.4にせん断路力が加わ
り、クラックが多数発生するという不具合がある。この
クラックにより、進行波管の高周波特性に影響を及ぼす
とともに出力並びに利得低下にもつながるという欠点が
あった。さらに、締結時に入ったP−BN製支柱2,3
.4のクラックは、進行波管の動作時に熱履歴を受けて
進行した場合進行波管の動作不能につながるという致命
的な欠陥もあった。
3.4とらせん1および金属円筒状体5との接触面はC
方向軸の面になる。このため、スクイズ法によりらせん
1とP−BN製支柱2,3゜4を金属円筒状態5で締結
する際、P−BN製支柱2,3.4にせん断路力が加わ
り、クラックが多数発生するという不具合がある。この
クラックにより、進行波管の高周波特性に影響を及ぼす
とともに出力並びに利得低下にもつながるという欠点が
あった。さらに、締結時に入ったP−BN製支柱2,3
.4のクラックは、進行波管の動作時に熱履歴を受けて
進行した場合進行波管の動作不能につながるという致命
的な欠陥もあった。
本発明のらせん形遅波回路構体は、らせんとP−BN製
支柱と金属円筒状態から構成され、かつP−BN製支柱
の外表面にはクラック防止用の被膜が設けられているこ
とを特徴としている。
支柱と金属円筒状態から構成され、かつP−BN製支柱
の外表面にはクラック防止用の被膜が設けられているこ
とを特徴としている。
破壊の生じやすい、例えばP’−BN (誘電体支柱〉
のC方向の表面へある被膜を設けることにより、締結時
にP−BNに加わる応力は横方向に分散され、その結果
P−BNへの応力の集中が緩和できる効果がある。さら
に、被膜の中でも人工ダイヤモンドは、進行波管の誘電
体支柱の特性に要求される熱伝導および誘電率の面で他
の物質と比較して優れている。人工ダイヤモンドには結
晶質とアモルファスの2種類があり、今回用いたアモル
ファス系の主な特性は次の通りである。
のC方向の表面へある被膜を設けることにより、締結時
にP−BNに加わる応力は横方向に分散され、その結果
P−BNへの応力の集中が緩和できる効果がある。さら
に、被膜の中でも人工ダイヤモンドは、進行波管の誘電
体支柱の特性に要求される熱伝導および誘電率の面で他
の物質と比較して優れている。人工ダイヤモンドには結
晶質とアモルファスの2種類があり、今回用いたアモル
ファス系の主な特性は次の通りである。
密度1.7〜1 、8 g/crd (アルミナ3.2
)、熱伝導率60W/m −k (アルミナ20)、誘
電率3.2〜4.3(アルミナ9.0)、高度3()0
0〜4000g/co!(アルミナ1800)。
)、熱伝導率60W/m −k (アルミナ20)、誘
電率3.2〜4.3(アルミナ9.0)、高度3()0
0〜4000g/co!(アルミナ1800)。
一般に、人工ダイヤモンド膜の形成技術としては、プラ
ズマCV D (Chemical Vapor De
position)が用いられており、5〜100μm
の厚さが得られる。
ズマCV D (Chemical Vapor De
position)が用いられており、5〜100μm
の厚さが得られる。
次に、本発明について図面を参照して説明する。第1図
は本発明の一実施例を示す正面断面図、第2図は本発明
の一実施例を示す一部破断斜視図、第3図は本発明によ
るP−BN製支柱付近の部分拡大図である。まず、H1
m+a 、横2開、長さ100 mmのP−BN製支柱
2,3.4は、縦1、 +nm 、長さ100Il11
1の両面全体に人工ダイヤモンド被膜6,7.8が形成
される。この場合、ダイヤモンド被膜の生成は、プラズ
マCVD法で行い、その厚さは80μmである0次に、
らせん1はタングステンから成り、幅1.5+n+a、
厚さ1 amのテープ状のものを内径2IIIII+に
加工してる。らせん1とP−BN製支柱2,3.4は、
P−BN製支柱2,3.4のダイヤモンド被膜面6,7
.8がらせん1と接するように、かつらせん1の外周囲
120度間隔ごとに支柱2,3.4がくるように配設さ
れる。かかるらせん1とダイヤモンド被膜6,7.8が
設けられたP−BN製支柱2゜3.4との構体をステン
レス鋼より成る金属円筒状体5に収納し、らせん状遅波
回路構体が構成されている。この場合、金属円筒状体5
をその外周囲の3方向から外圧を加えて変形させておい
て、らせんlおよびP−BN製支柱2,3.4を挿入し
、その後金属円筒状体5に加えていた外圧を除去するこ
とにより、金属円筒状体5の復元力でらせん1およびP
’−BN製支柱2.3.4は締結されている。
は本発明の一実施例を示す正面断面図、第2図は本発明
の一実施例を示す一部破断斜視図、第3図は本発明によ
るP−BN製支柱付近の部分拡大図である。まず、H1
m+a 、横2開、長さ100 mmのP−BN製支柱
2,3.4は、縦1、 +nm 、長さ100Il11
1の両面全体に人工ダイヤモンド被膜6,7.8が形成
される。この場合、ダイヤモンド被膜の生成は、プラズ
マCVD法で行い、その厚さは80μmである0次に、
らせん1はタングステンから成り、幅1.5+n+a、
厚さ1 amのテープ状のものを内径2IIIII+に
加工してる。らせん1とP−BN製支柱2,3.4は、
P−BN製支柱2,3.4のダイヤモンド被膜面6,7
.8がらせん1と接するように、かつらせん1の外周囲
120度間隔ごとに支柱2,3.4がくるように配設さ
れる。かかるらせん1とダイヤモンド被膜6,7.8が
設けられたP−BN製支柱2゜3.4との構体をステン
レス鋼より成る金属円筒状体5に収納し、らせん状遅波
回路構体が構成されている。この場合、金属円筒状体5
をその外周囲の3方向から外圧を加えて変形させておい
て、らせんlおよびP−BN製支柱2,3.4を挿入し
、その後金属円筒状体5に加えていた外圧を除去するこ
とにより、金属円筒状体5の復元力でらせん1およびP
’−BN製支柱2.3.4は締結されている。
以上説明したように本発明は、P−BN製支柱の全ての
側面のうち、P−BN製支柱に対してらせんと金属円筒
状体のいずれかが接触する部位を含むP−BN製支柱の
側面に、人工ダイヤモンド等の被膜を設けることにより
、らせんとP−BN製支柱を金属円筒状体に挿入し締結
する際に、P−BN製支柱のクラック防止により、高周
波特性の変動並びに利得低下が抑えられるとともに、進
行波管の動作時のクラック進行による動作不能もなくな
り、高信頼性および高出力の進行波管等の遅波回路構体
を得ることができる。
側面のうち、P−BN製支柱に対してらせんと金属円筒
状体のいずれかが接触する部位を含むP−BN製支柱の
側面に、人工ダイヤモンド等の被膜を設けることにより
、らせんとP−BN製支柱を金属円筒状体に挿入し締結
する際に、P−BN製支柱のクラック防止により、高周
波特性の変動並びに利得低下が抑えられるとともに、進
行波管の動作時のクラック進行による動作不能もなくな
り、高信頼性および高出力の進行波管等の遅波回路構体
を得ることができる。
第1図は本発明のらせん状遅波回路構体の正面断面図、
第2図は本発明のらせん状遅波回路構体の一部破断斜視
図、第3図は第1図のP−BN製支柱2,3.4部付近
の部分拡大図、第4図は従来のらせん状遅波回路構体の
正面断面図である。 1・・・らせん、2,3.4・・・P−BN製支柱、5
・・・金属円筒状態、6,7.8・・・人工ダイヤモン
ド被膜。 カに
第2図は本発明のらせん状遅波回路構体の一部破断斜視
図、第3図は第1図のP−BN製支柱2,3.4部付近
の部分拡大図、第4図は従来のらせん状遅波回路構体の
正面断面図である。 1・・・らせん、2,3.4・・・P−BN製支柱、5
・・・金属円筒状態、6,7.8・・・人工ダイヤモン
ド被膜。 カに
Claims (1)
- らせんと該らせんの外周囲に異方性の窒化ホウ素製の支
柱とが配置され、かつこれ等を金属円筒状体に挿入して
なるらせん形遅波回路構体において、前記支柱の全ての
側面のうち、前記支柱に対して前記らせんと前記金属円
筒状体のいずれかが接触する部位を含む側面に人工ダイ
ヤモンドの被膜が設けられたことを特徴とするらせん形
遅波回路構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20595989A JPH0371535A (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | らせん形遅波回路構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20595989A JPH0371535A (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | らせん形遅波回路構体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0371535A true JPH0371535A (ja) | 1991-03-27 |
Family
ID=16515540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20595989A Pending JPH0371535A (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | らせん形遅波回路構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0371535A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04306539A (ja) * | 1991-04-01 | 1992-10-29 | Nec Corp | らせん形遅波回路構体 |
EP0609838A2 (en) * | 1993-02-03 | 1994-08-10 | Nec Corporation | Helical Slow-Wave Circuit Assembly |
KR100459474B1 (ko) * | 2002-02-08 | 2004-12-03 | 엘지산전 주식회사 | 전자접촉기의 크로스바 및 코어 조립구조 |
-
1989
- 1989-08-08 JP JP20595989A patent/JPH0371535A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04306539A (ja) * | 1991-04-01 | 1992-10-29 | Nec Corp | らせん形遅波回路構体 |
EP0609838A2 (en) * | 1993-02-03 | 1994-08-10 | Nec Corporation | Helical Slow-Wave Circuit Assembly |
EP0609838A3 (en) * | 1993-02-03 | 1995-08-23 | Nec Corp | Helical slow-wave circuit assembly. |
US5495144A (en) * | 1993-02-03 | 1996-02-27 | Nec Corporation | Helical slow-wave circuit assembly with reduced RF losses |
KR100459474B1 (ko) * | 2002-02-08 | 2004-12-03 | 엘지산전 주식회사 | 전자접촉기의 크로스바 및 코어 조립구조 |
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