JPH0371119A - 導波路型偏波ダイバーシティ光回路 - Google Patents

導波路型偏波ダイバーシティ光回路

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JPH0371119A
JPH0371119A JP20692989A JP20692989A JPH0371119A JP H0371119 A JPH0371119 A JP H0371119A JP 20692989 A JP20692989 A JP 20692989A JP 20692989 A JP20692989 A JP 20692989A JP H0371119 A JPH0371119 A JP H0371119A
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JP
Japan
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polarization
optical
mode
light
waveguide
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JP20692989A
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English (en)
Inventor
Taisuke Oguchi
泰介 小口
Juichi Noda
野田 壽一
Masao Kawachi
河内 正夫
Yasutaka Ichihashi
市橋 保孝
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コヒーレント光通信用偏波ダイパシティ受信
方式に用いる偏波分離光回路を集積化した導波路型偏波
ダイバーシティ光回路に関するものである。
(従来の技術) コヒーレント光通信を実現する上で問題となる偏波変動
を解決する手段の一つとして、直交する二つの偏波成分
を別々に受光し、電気回路段で合成する偏波ダイバーシ
ティ受信方式が注目されている。最近、この偏波ダイバ
ーシティ受信方式とバランス型レシーバを併用したバラ
ンスドレシーバ型偏波ダイバーシティ受信方式が提案さ
れ(ECOC’8B−407) 、この有効性を示す室
内実験結果も報告されている(例えば、EIectro
n、Lett、、198723、ppL195 、ある
いは電子通信学会秋季全国大会、論文集、B−437,
(1988、9)  参照)。
第2図は、このバランスドレシーバ型偏波ダイバーシテ
ィ受信方式を採用した偏波ダイバーシティ光回路の第1
の従来例を示す構成図である。
第2図において、SINは信号光、LOは円偏波または
偏波保持光ファイバにおいて同じ振輻を有する直交偏波
の局部発振光、101は3dB偏波保持光フアイバカツ
プラ、102 、103は偏波保持光ファイバ、104
 、105は偏波分離器、10[ia、 10[ib。
106c、 107a、 107b、 107cはレン
ズ、108 、109110 、111は単一モード光
ファイバ、112はp波を検出するバランス型光検出器
、113はS波を検出するバランス型光検出器、114
 、115は復調器、S OUTは出力信号である。
以下に、上記構成による動作を説明する。
まず、伝送路(図示せず)からの信号光SINは、36
B偏波保持光フアイバカツプラ1. OLにおいて局部
発振光LOと合波される。3dB偏波保持光フアイバカ
ツプラ101の一方の出力光は、偏波保持光フアイバ1
02によりレンズ106aに導かれ平行光に変換される
。この平行光は、偏波分離器104にて互いに直交する
p波とS波に分離され、各々の偏波成分はレンズ106
b、 1oneにより単一モード光ファイ/<108 
、109に結合されて、バランス型光検出器112 、
113にそれぞれ導かれる。
一方、3dB偏波保持光フアイバカツプラ101の他方
の出力光も同様に、偏波分離器105にて互いに直交す
るp波とS波に分離され、レンズ107b107c及び
単一モード光ファイバ110 、 111を介してバラ
ンス型光検出器112 、113にそれぞれ導かれる。
各バランス型光検出器112 、113の出力は、偏波
成分毎に後段の電気回路である復調器114115にて
j曽輻、復調され、最後に電気的に合成されて信号S。
UTとして出力される。
第3図は、バランスドレシーバ型偏波ダイバシティ受信
方式を採用した、偏波ダイバーシティ光回路の第2の従
来例を示す構成図である。
上記した第1の従来例では、信号光SINと局部発振光
LOとを合波した後に、偏波分離を行なうように構成し
たの対して、この第2の従来例では、両者をそれぞれ偏
波分離した後に、同一偏波成分同士を合波するように構
成している。
なお、第3図においては、第2図と同一構成部分は同一
符号をもって表している。即ち、SINは信号光、LO
は円偏波または偏波保持光ファイバにおいて同じ振幅を
有する直交偏波の局部発振光、101a、 1olbは
3dB偏波保持光フアイバカツプラ、104 、105
は偏波分離器、lO[ta、 106b、 lO[ic
107a、 107b、 107cはレンズ、112は
p波を検出するバランス型光検出器、113はS波を検
出するバランス型光検出器、114 、115は復調器
、120121は単一モード光ファイバ、122 、1
23.124 。
125 、126 、127 、128 、129は偏
波保持光ファイバ、S QLITは出力信号である。
第3図の光回路の動作を説明すると、まず、伝送路(図
示せず)からの信号光SINは、単一モード光ファイバ
120を介してレンズ(06aに導かれ平行光に変換さ
れる。この平行光は、偏波分離器104にて互いに直交
するp波とS波に分離され、各々の偏波成分はレンズL
O6b、 106cにより偏波保持光フアイバ122 
、123に結合されて、3dB偏波保持光フアイバカツ
プラ101a、 LOlbにそれぞれ導かれる。
一方、局部発振光LOも同様に、偏波分離器105にて
互いに直交するp波とS波に分離され、レンズ107b
、 107c及び偏波保持光フアイバ124゜125を
介して、3dB偏波保持光フアイバカツプラ101a、
 101bにそれぞれ導かれる。さらに、3dB偏波保
持光フアイバカツプラ101a、 1011)にて、各
々の偏波成分が合波され、各バランス型光検出器112
 、113にそれぞれ導かれる。これらの各バランス型
光検出器112 、113の出力は、偏波成分毎に後段
の電気回路である復調器114 、115にて増幅、復
調され、最後に電気的に合成されて信号S OUTとし
て出力される。
以上説明したような回路においては、信号光の偏波変動
に対しても安定した受信動作が可能であるという偏波ダ
イバーシティ方式のもつ本来の特徴に加えて、以下のよ
うな利点を有する。
即ち、第1に局部発振光の強度雑音が抑圧でき第2に3
dB偏波保持光フアイバカツプラ(方向性結合器)にお
いて二つの出力光を用いることにより、信号光SINと
局部発振光LOのパワ一の利用効率が高まるということ
である。
このため、バランスドレシーバ型偏波ダイバーシティ受
信方式は、今後のコヒーレント光通信において欠かせな
い方式であると考えられている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の構成では、個別部品にて構成
されるため、各部品間に極めて高精度の光軸合わせが必
要になる上に、受光系が大きくまた接続部が多くなるた
め、回路の大型化を招き、また、動作が不安定で信頼性
に欠ける等、実用的なシステムを構成することができな
いという問題点があった。
また、受信信号の周波数が、数GHzになると、偏波分
離器104 、105からバランス型光検出器112 
、113まで伝搬される二つのp波あるいは二つのS波
の光路長が等しくなければ、二つのp波間あるいは二つ
のS波間に位相ずれを生じる。しかし、レンズや光ファ
イバを有する従来の構成では、この光路長を等しくする
ことが極めて難しく、超高周波の光伝送システムへの適
用が困難であるという問題点があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、各構成素子を光導波路で集積化することによ
って回路の小型化、動作の安定化を図れ、しかも、数G
Hzまでの超高周波の光伝送にも適用できる導波路型偏
波ダイバーシティ光回路を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、請求項(1)では、信号光と
局部発振光とを合波する少なくとも一つの3dB方向性
結合器と、前記信号光及び荊記局部発振光の各々を、互
いに直交する偏波成分に分離する二つの偏波分離素子と
、前記3dB方向性結合器により合波され、同一の偏波
成分を有する信号光と局部発振光とを受光する二つのバ
ランス型光検出器と、前記3dB方向性結合器、偏波分
離素子並びにバランス型光検出器を光学的に接続する光
線路とを備え、少なくとも前記3dB方向性結合器、偏
波分離素子並びに光線路を、同一基板に型底された単一
モード光導波路により構成した。
また、請求項(2〉によれば、前記3dB方向性結合器
の一方の入力側光導波路端に、偏波の主軸が当該光導波
路のTEモードまたはTMモートの電界面と一致、また
ほぼは45°をなすようにして偏波保持光ファイバを接
続し、かつ、前記3d13方向性結合器の出力側光導波
路の各々には、TEモードとTMモードを分離する偏波
分離素子をそれぞれ接続するとともに、これら偏波分離
素子にて分離されたTEモード及びTMモートの光かそ
れぞれ伝搬する2本の光導波路の出射端にバランス型光
検出器をそれぞれ配置し、かつ、前記TEモード及びT
Mモードの6光が伝搬する2本の光導波路の長さをほぼ
等しく設定した。
また、請求項(3)によれば、一方の偏波分離素子の入
力側光導波路端に、偏波の主軸が当該光導波路のTEモ
ードまたはTMモードの電界面と一致、またほぼは45
°をなすようにして偏波保持光ファイバを接続し、かつ
、各偏波分離素子の出力側光導波路のうち、TEモード
の光が伝搬する光導波路の各々を、第1の3dB方向性
結合器の二つの入力側光導波路にそれぞれ接続するとと
もに、残る二つのTMモードの光が伝搬する光導波路の
各々を、第2の3dB方向性結合器の二つの人力側光導
波路にそれぞれ接続し、これら第1及び第2の3dB方
向仕結合器の各2本の出力側光導波路端にバランス型光
検出器を配置した。
また、請求項(4)によれば、前記偏波分離素子を、二
つの3dB光方向性結合器からなり、一の分岐光導波路
近傍に、アモルファスシリコンM’Jの蒸着膜が形成さ
れたマツハツエンダ型光干渉計により構成した。
また、請求項(5)によれば、前記偏波分離素子を、結
合部を構成する一の光導波路近傍にへρ等の金属膜が形
成された方向性結合器により構成した。
(作 用) 請求項(1)によれば、信号光と局部発振光は、3dB
方向性結合器にて合波され、かつ、偏波分離素子により
互いに直交する偏波が分離される。このように合波され
、偏波分離された信号光と局部発振光のうち、同一の偏
波成分を有する信号光と局部発振光とが、同一のバラン
ス型光検出器にて1 それぞれ受光される。
また、請求項(2)によれば、信号光は、光導波路に導
波され、3dB方向性結合器に到達する。
方、偏波保持光ファイバに結合された局部発振光は、偏
波保持光ファイバを伝搬した後、光導波路に導波され、
3dB方向性結合器に到達する。これにより、信号光と
局部発振光は、3dB方向性結合器において合波される
3dB方向性結合器の一方の出力光は、光導波路により
一方の偏波分離素子に導かれる。この光は、一方の偏波
分離素子にて、TEモードとTMモードが分離される。
これらのうち、TEモードの信号光並びに局部発振光は
、光導波路に導波され、一方のバランス型光検出器にて
受光される。これに対して、TMモードの信号光並びに
局部発振光は、光導波路に導波され、他方のバランス型
光検出器にて受光される。
一方、3dB方向性結合器の他方の出力光も同様に、光
導波路により他方の偏波分離素子に導かれる。この光は
、他方の偏波分離素子にて、TEモ 2 ドとTMモードが分離される。これらのうち、TEモー
ドの信号光並びに局部発振光は、光導波路に導波され、
一方のバランス型光検出器にて受光される。これに対し
て、TMモードの信号光並びに局部発振光は、光導波路
に導波され、他方のバランス型光検出器にて受光される
また、請求項(3)によれば、信号光は、光導波路に導
波され、一方の偏波分離素子に到達する。
信号光は、一方の偏波分離素子にて、TEモードとTM
モードが分離される。これらのうち、TEモードの信号
光は、光導波路に導波され、第1のの3dB方向性結合
器に到達する。これに対して、TMモードの信号光は、
光導波路に導波され、第2の3dB方向性結合器に到達
する。
一方、偏波保持光ファイバに結合された局部発振光は、
偏波保持光ファイバを伝搬した後、光導波路に導波され
、他方の偏波分離素子に到達する。
信号光は、他方の偏波分離素子にて、TEモードとTM
モードが分離される。これらのうち、TEモードの局部
発振光は、光導波路に導波され、第1の3dB方向性結
合器に到達する。これに対して、TMモードの局部発振
光は、光導波路に導波され、第2の3dB方向性結合器
に到達する。
これにより、信号光と局部発振光は、第1及び第2の3
dB方向性結合器において同一偏波成分同士が合波され
、その合波光が、それぞれ異なるバランス型光検出器に
て受光される。
また、請求項(4)によれば、アモルファスシリコン膜
の存在により、その膜応力が、光導波路の複屈折を相殺
する方向に働く。これにより、光導波路の複屈折率が変
化し、偏光方向によって二つの光導波路との間に光路長
差が生じる。そこで、例えば、TEモードとTMモード
では、その使用波長に対する光路長差が異なるように、
アモルファスシリコン膜の厚さと長さを所望の値に設定
することにより、TEモードとTMモードが分離される
また、請求項(5)によれば、金属膜の存在により、光
導波路を伝搬するTMモードの伝搬定数は大きく変化す
るのに対し、TEモードの伝搬定数はほとんと変化しな
い。方向性結合器は、TEモードに対しては100%結
合になるように設計されている。そのため、他の光導波
路から導入したTEモードとTMモードの光は、方向性
結合器においてTMモードは直進し、他の光導波路から
TMモードの光として出射し、TEモードは結合し、−
の光導波路からTEモードの光として山部Iする。
(実施例) 第1図は、本発明に係る導波路型偏波ダイバーシティ光
回路の第1の実施例を示す構成図で、同図の(a)は平
面図、同図の(b)は断面図をそれぞれ示している。
第1図において、201は比屈折率差△=0.3%、コ
ア径8μmの標準化された単一モード光ファイバ、20
2は比屈折率差△−0,3%、コア径8μmのPAND
Aファイバと呼ばれる偏波保持光ファイバ、203 、
204 、205 、206 、207 、 208 
、209210は比屈折率差△=0.3%、8μm×8
μmの単一モードの石英ガラス光導波路、211は3d
B方5 6 同性結合器、212 、213は偏波分離結合素子、2
14 、215はバランス型光検出器、216は石英ガ
ラス基板、217は81基板である。
石英ガラス光導波路は、通常、Si基板の上にスート堆
積、ガラス化処理、ドライエツチングによるパターン化
によって作製される(筒内: “導波路型光回路素子”
、オプトロニクス、vol、80.p115(1989
,9))。
また、光導波路203 、204 、205 、206
 、207 。
208 、209 、210は、5i02ガラスにTi
O2が数%添加されており、このT i O2の添加量
によってその屈折率が制御される。
単一モード光ファイバ201と石英ガラス光導波路(以
下、単に光導波路という)203及び偏波保持光フアイ
バ202と光導波路204は、端面接続されている。こ
れらのうち、偏波保持光ファイノく202と光導波路2
04との端面接続では、偏波保持光フアイバ202の複
屈折の主軸と光導波路204のTEモードまたはTMモ
ードの主軸が一致または45°をなすようにして接続さ
れる。
本実施例では、波長1.55μmにおいて単一モード光
ファイバ201と光導波路203の接続損失及び偏波保
持光フアイバ202と光導波路204の接続損失はそれ
ぞれ0.3dB 、 0.5dBで、また偏波保持光フ
アイバ202と光導波路204の偏波主軸の整合度は2
5dBであった。この場合、偏波保持光フアイバ202
に円偏波の局部発振光LOが導入される。
但し、偏波保持光フアイバ202の偏波主軸が、光導波
路204のTEモードまたはTMモードの電界面と45
°をなして、偏波保持光フアイバ202が光導波路20
4と接続される場合には、局部発振光LOを直線偏波に
し、直線偏波面を偏波保持光フアイバ202の偏波主軸
に合わせて導入される。
3dB方向性結合器21.1は、光導波路203及び2
04と光導波路205及び206間に形成され、これら
光導波路を接続している。その特性は、波長1.55μ
mにおいて過剰損失0.1dB 、 T E モードと
TMモードの結合度が50.5%、 49.5%であっ
た。
この結合度の差は、石英ガラス光導波路の複屈折によっ
て生じたものである。両モードの結合度を50%に近づ
けるには、光導波路の上に数μm厚のアモルファスシリ
コン(以下、単にα−3i)膜を形成し、α−3t膜の
膜応力によって光導波路の複屈折率を相殺させる方法が
ある。この方法によってTEモードとTMモードの結合
度の差を無視できる程に小さくできる(杉田、神宮寺、
高声、海内:導波型リング共振器の偏波依存性解消、電
子情報通信学会春季全国大会、論文集、C−503(1
989,3))。
導波路型の偏波分離結合素子212 213は、光導波
路205と光導波路207及び208間並びに光導波路
206と光導波路209及び210間に形成されている
これら偏波分離結合素子212 、213の構成として
は2種類ある。その一つは、石英ガラス光導波路に内在
する複屈折を利用する構成で、その構成例を第4図に示
す。
この構成は、例えば、第4図に示すように、マツハツエ
ンダ型光干渉計300の一方の光導波路301上に、数
μm厚のアモルファスシリコン(以下、α−3i)膜3
Dlaを形成している。α−3i膜301aの存在によ
り、その膜応力が、光導波路301の複屈折を相殺する
方向に働く。これにより、光導波路301の複屈折率が
変化し、偏光方向によって二つの光導波路301と30
2間に光路長差が生じる。即ち、TEモード、TMモモ
−間に位相差が生じる。そこで、光路長差が、例えば、
TEモード光に対しては使用波長の172に、TMモー
ド光に対しては使用波長と等しくなるように、α−8i
膜301aの厚さと長さを遠足することにより、出力側
光導波路303 、304においてTEモードとTMモ
ードを分離することができ、TEモード光とTMモード
光の強度比を変える構成が実現される。
これとは別に、例えば、方向性結合器の上に数μm厚の
α−8i膜を形成し、α−3i膜の膜応力によってTE
モード、TMモードの結合度が変わることを利用する構
成も可能であるが、偏波分離度は良好ではない。
偏波分離結合素子212 、213のもう一つの構成 
9 を第5図に示す。この構成は、方向性結合器4(10の
一方の光導波路4[11の上に、金属膜401a、例え
ばAl1膜を蒸着し、エツチングによりパターン化した
ものからなる。金属膜401aの存在により、光導波路
401を伝搬するTMモードの伝搬定数は大きく変化す
るのに対し、TEモードの伝搬定数はほとんど変化しな
い。方向性結合器400は、TEモードに対しては]0
0%粘合になるように設計されている。そのため、光導
波路402から導入したTEモードとTMモードの光O
TE、 TMは、方向性結合器400においてTMモモ
−下直進し、光導波路402からTMモード光OTMと
して出射する。
これに対して、TEモードは結合し、光導波路401か
らTEモード光O1,として出射する。このように、方
向性結合器400は、偏波分離の機能を有することにな
る。
本実施例では、第4図に示すような構成を採用し、得ら
れたTEモードとTMモモ−間の偏波分離度は25dB
であった。
バランス型光検出器(以下、単に光検出器とい 0 う) 214 、215は、SL基板217の異る端面
にそれぞれ配設されており、光検出器214は、光導波
路207 、209を伝搬した光を、光検出器215は
光導波路208 、210を伝搬した光をそれぞれ受光
し検出する。
なお、上記第1図の構成では、光導波路205と209
は直角に交差するが、交差点における損失は0.1dB
に過ぎない。また、光導波路207〜210の出力が、
光検出器214 、215に結合する際の導波路端面に
おける反射戻り光を抑えるため、導波路端面は5°程度
直角から斜めに研磨されている。
この構成により、光ファイバから光検出器までの過剰損
失は、光導波路の伝搬損失を含めると、TEモードに対
しては1.3dB 、 TMモードに対しては1.6d
Bである。
次に、上記構成による動作を説明する。
まず、単一モード光ファイバ201を伝搬した信号光S
’INは、光導波路203に導波され、3dB方向性結
合器211に到達する。一方、偏波保持光フアイバ20
2に結合された局部発振光LOは、偏波保持光ファイバ
202を伝搬した後、光導波路204に導波され、3d
B方向性結合器2(1に到達する。これにより、信号光
SINと局部発振光LOは、3dB方向性結合器211
において合波される。
3dB方向性結合器211の一方の出力光は、光導波路
205により偏波分離結合素子212に導かれる。
この光は、偏波分離結合素子212にて、TEモードと
TMモードが分離される。これらのうち、TEモードの
信号光SIN並びに局部発振光LOは、光導波路207
に導波され、光検出器214に導かれる。一方、TMモ
ードの信号光SIN並びに局部発振光LOは、光導波路
208に導波され、光検出器215に導かれる。
一方、3dB方向性結合器211の他方の出力光は、光
導波路206により偏波分離結合素子213導かれる。
この光は、偏波分離結合素子213にて、TEモードと
TMモードが分離される。これらのうち、TEモードの
信号光SIN並びに局部発振光LOは、光導波路209
に導波され、光検出器214に導かれる。一方、TMモ
ードの信号光SIN並びに局部発振光LOは、光導波路
210に導波され、光検出器215に導かれる。
各光検出器214 、215の出力は、図示しない後段
の電気回路にて増幅、復調され、最後に電気的に合成さ
れて、当該光回路の出力信号として出力される。
実際に、第1図の導波路型偏波ダイバーシティ光回路に
より、波長1.55μm DFBレーザを用いた1、[
f Gb/s DPSK光伝送実験のヘテロダイン検波
方式において、偏波変動による影響抑制効果が抑えられ
、周波数安定度±I M Hzが得られた。
以上のように、本第1の実施例によれば、偏波ダイバー
シティ光回路はプリント基板に搭載できる程に小型化さ
れ、しかも安定に動作し、超高周波の光伝送に適用可能
となる。
第6図は、本発明に係る導波路型偏波ダイバシティ光回
路の第2の実施例を示す構成図である第1の実施例とは
、光導波路207〜210の出力端面(出力ポート)を
同一基板端面に揃えた点が異なる。
3 4 このため、光検出器214 、215の出力が一方向に
揃い、後段の電子回路の実装がし易いこと、また、反射
戻り光を抑えるための光導波路端面の斜め研磨処理の箇
所が少なくなる利点がある。
第7図は、本発明に係る導波路型偏波ダイバシティ光回
路の第3の実施例を示す構成図である。
本第3の実施例では、出力ポートを同一の基板端面に揃
えた点は、前記第2の実施例と同じであるが、第2の実
施例では光導波路同士の交差点が2箇所(光導波路20
5と209及び光導波路207と209)であるのに対
し、本第3の実施例では、光導波路同士の交差点が1箇
所(光導波路208と209)となるように構成してい
る。このため、第2の実施例に比較して、損失が小さい
という利点を有する。
第8図は、本発明に係る導波路型偏波ダイバシティ光回
路の第4の実施例を示す構成図である。
前記した第1の実施例では、信号光SINと局部発振光
LOとを合波した後に、偏波分離を行なうように構成し
たの対して、この第4の実施例では、両者をそれぞれ偏
波分離した後に、同一の偏波成分同士を合波するように
構成している。
具体的には、偏波分離結合素子212及び213の前段
ではなく後段に、第1及び第2の3dB方向性結合器2
11a、 211bを形成している。即ち、3dB方向
性結合器211aを光導波路207 、209に挿入し
、3dB方向性結合器211bを光導波路208 、2
10に挿入している。
このような構成においても、合波されたTEモードの信
号光SINと局部発振光LOは、光検出器214へ、ま
た、TMモードの信号光SINと局部発振光LOは、光
検出器215へそれぞれ導かれ、前記第1の実施例と同
様の効果を得ることができる。
第9図は、本発明に係る導波路型偏波ダイバーシティ光
回路の第5の実施例を示す構成図である。
第4の実施例とは、出力ポート(光導波路207〜21
O)の出力端面を同一基板端面に揃えた点が異なる。
このため、光検出器214 、215の出力が一方向に
揃い、後段の電子回路の実装がし易いこと、また、反射
戻り光を抑えるための光導波路端面の斜め研磨処理の箇
所が少なくなるという前記第2の実施例と同様の効果を
得ることができる。
第10図は、本発明に係る導波路型偏波ダイバーシティ
光回路の第6の実施例を示す構成図である。
本第6の実施例では、出力ポートを同一の基板端面に揃
えた点は、前記第5の実施例と同じであるか、第5の実
施例では光導波路同士の交差点が2箇所(光導波路20
3と209及び光導波路207と209)であるのに対
し、本第6の実施例では、光導波路同士の交差点が1箇
所(光導波路208と209)となるように構成してい
る。このため、第5の実施例に比較して、損失が小さい
という、前記第3の実施例と同様の効果を得ることがで
きる。
第1−1図は、本発明に係る導波路型偏波ダイバーシテ
ィ光回路の第7の実施例を示ず構成図である。
本第7の実施例では、単一モード光ファイバ201と偏
波保持光フアイバ202並びに光検出器214 、21
5を互いに対向する基板端面に配設し、前記第4乃至第
6の実施例とは、光導波路同士の交差点を無くした点が
24なっている。
このような構成によれば、−層の低損失化を図れる利点
がある。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(+、) 、  (2) 
、  (3)(4)または(5)によれば、バランスド
レシーバ型偏波ダイバーシティ受信方式における偏波分
離光回路を光導波路で集積化したので、小型化を図れ、
しかも安定に動作し、超高周波の光伝送に適用可能な導
波路型偏波ダイバーンティ光回路を提供できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る導波路型偏波ダイバーシティ光回
路の第1の実施例を示す溝底図、第2図は第1の従来例
を示す構成図、第3図は第2の従来例を示す構成図、第
4図は本発明に係る偏波分離結合素子の構成例を示す図
、第5図は本発明に係る偏波分離結合素子の他の構成例
を示す図、第 7 6図は本発明に係る導波路型偏波ダイバーシティ光回路
の第2の実施例を示す構成図、第7図は本発明に係る導
波路型偏波ダイバーシティ先回路の第3の実施例を示す
構成図、第8図は本発明に係る導波路型偏波ダイバーシ
ティ光回路の第4の実施例を示す構成図、第9図は本発
明に係る導波路型偏波ダイバーシティ光回路の第5の実
施例を示す構成図、第10図は本発明に係る導波路型偏
波ダイバーシティ光回路の第6の実施例を示ず構成図、
第11図は本発明に係る導波路型偏波ダイバーシティ光
回路の第7の実施例を示す構成図である。 図中、201・・・単一モード光ファイバ、202・・
・偏波保持光ファイバ、203〜210・・・石英ガラ
ス光導波路、211 、211a、  211b−3d
B方向性結合器、212 、213・・・偏波分離結合
素子、2]、4 、215・・・バランス型光検出器、
216・・石英ガラス基板、217・・St基板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)信号光と局部発振光とを合波する少なくとも一つ
    の3dB方向性結合器と、 前記信号光及び前記局部発振光の各々を、互いに直交す
    る偏波成分に分離する二つの偏波分離素子と、 前記3dB方向性結合器により合波され、同一の偏波成
    分を有する信号光と局部発振光とを受光する二つのバラ
    ンス型光検出器と、 前記3dB方向性結合器、偏波分離素子並びにバランス
    型光検出器を光学的に接続する光線路とを備え、 少なくとも前記3dB方向性結合器、偏波分離素子並び
    に光線路を、同一基板に形成された単一モード光導波路
    により構成した ことを特徴とする導波路型偏波ダイバーシティ光回路。
  2. (2)前記3dB方向性結合器の一方の入力側光導波路
    端に、偏波の主軸が当該光導波路のTEモードまたはT
    Mモードの電界面と一致、またはほぼ45°をなすよう
    にして偏波保持光ファイバを接続し、かつ、前記3dB
    方向性結合器の出力側光導波路の各々には、TEモード
    とTMモードを分離する偏波分離素子をそれぞれ接続す
    るとともに、これら偏波分離素子にて分離されたTEモ
    ード及びTMモードの光がそれぞれ伝搬する2本の光導
    波路の出射端にバランス型光検出器をそれぞれ配置し、
    かつ、前記TEモード及びTMモードの各光が伝搬する
    2本の光導波路の長さをほぼ等しく設定した請求項(1
    )記載の導波路型偏波ダイバーシティ光回路。
  3. (3)一方の偏波分離素子の入力側光導波路端に、偏波
    の主軸が当該光導波路のTEモードまたはTMモードの
    電界面と一致、またはほぼ45°をなすようにして偏波
    保持光ファイバを接続し、かつ、各偏波分離素子の出力
    側光導波路のうち、TEモードの光が伝搬する光導波路
    の各々を、第1の3dB方向性結合器の二つの入力側光
    導波路にそれぞれ接続するとともに、残る二つのTMモ
    ードの光が伝搬する光導波路の各々を、第2の3dB方
    向性結合器の二つの入力側光導波路にそれぞれ接続し、
    これら第1及び第2の3dB方向性結合器の各2本の出
    力側光導波路端にバランス型光検出器を配置した請求項
    (1)記載の導波路型偏波ダイバーシティ光回路。
  4. (4)前記偏波分離素子を、二つの3dB光方向性結合
    器からなり、一の分岐光導波路近傍に、アモルファスシ
    リコン膜等の蒸着膜が形成されたマッ ハツェンダ型光
    干渉計により構成した請求項(1)、(2)または(3
    )記載の導波路型偏波ダイバーシティ光回路。
  5. (5)前記偏波分離素子を、結合部を構成する一の光導
    波路近傍にAl等の金属膜が形成された方向性結合器に
    より構成した請求項(1)、(2)または(3)記載の
    導波路型偏波ダイバーシティ光回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011221291A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Nec Corp 光導波回路及び光導波回路の製造方法
WO2015198806A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 株式会社フジクラ 光受信回路およびその調整方法

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