JPH05181035A - 光分波・分岐デバイス - Google Patents

光分波・分岐デバイス

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Publication number
JPH05181035A
JPH05181035A JP34637391A JP34637391A JPH05181035A JP H05181035 A JPH05181035 A JP H05181035A JP 34637391 A JP34637391 A JP 34637391A JP 34637391 A JP34637391 A JP 34637391A JP H05181035 A JPH05181035 A JP H05181035A
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JP
Japan
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optical
optical fiber
light
signal light
lens
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Application number
JP34637391A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Fukushima
暢洋 福島
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05181035A publication Critical patent/JPH05181035A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は偏光依存性が小さく且つ小型の光分波
・分岐デバイスを提供することを目的とする。 【構成】波長の異なる第1及び第2信号光λ1 ,λ2
伝搬する第1光ファイバ21と、第1信号光λ1 を伝搬
する第2光ファイバ22と、前記第1及び第2光ファイ
バ21,22が挿入されるのに充分な大きさの中心穴を
有し、該第1及び第2光ファイバ21,22が挿入固定
されたフェルール20と、前記第1及び第2光ファイバ
21,22から出射される光ビームをコリメートビーム
にするように配置された第1レンズ23と、該第1レン
ズ23でコリメートされた光ビームの光路に垂直な方向
からわずかばかり傾いて配置された、第1信号光λ1
反射し第2信号光λ2 を透過する分波膜25と、該分波
膜25を透過した第2信号光λ2 を集光する第2レンズ
26と、該第2レンズ26の焦点位置にその端面が配置
された第2信号光λ2 を伝搬する第3光ファイバ27と
から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数本の光ファイバから
送られてくる異なる波長の光を合波して1本の光ファイ
バに結合したり、1本の光ファイバから送られてくる複
数の波長の光を波長毎に各々の光ファイバに分離したり
する光分波デバイス、又は同一波長の光信号を複数の光
ファイバに分岐する光分岐デバイスに関する。
【0002】単一の光伝送路において、伝送容量を増大
するためには、多重光伝送方式が効果的であり、その一
態様として、波長多重光伝送方式がある。この伝送方式
では、単一の光伝送路について、双方向或いは一方向に
異なる波長の光を伝送する。
【0003】光分波デバイス又は光合波デバイスは、波
長多重伝送方式において、異なる波長の光を分波又は合
波して送受信を行うために使用される。光合波デバイス
はまた、光増幅のために励起光と信号光を合波して1本
の光ファイバに結合するために使用される。
【0004】一方、単一の光ビームを2以上の光ビーム
に分岐するために光分岐デバイスが使用され、複数の光
ビームを単一の光ビームに結合するために光結合デバイ
スが使用される。光分岐デバイスはさらに、信号光強度
をモニタするために光伝送路から信号光の一部を分岐す
るために使用される。
【0005】
【従来の技術】分波膜(波長分離膜)を使用した従来の
光分波デバイスの構成について、図9を参照して説明す
る。2は波長λ1 及びλ2 の信号光が図示矢印方向に伝
搬される入射側光ファイバであり、その端部はフェルー
ル3内に挿入されて固定されている。光ファイバ2の端
面から出射した信号光はレンズ4によりコリメートビー
ムにされてキューブ状光分波器5に入射する。
【0006】キューブ状光分波器5は、2個の直角プリ
ズムとその界面に形成された分波膜6とから構成され
る。分波膜6は、通常誘電体多層膜から形成される。波
長λ1 の信号光は分波膜6を透過して、レンズ7により
光ファイバ8に結合される。光ファイバ8はその端部が
フェルール9中に挿入されて固定されている。一方、波
長λ2 の信号光は分波膜6で反射されて、レンズ10に
より光ファイバ11に結合される。光ファイバ11の端
部はフェルール12中に挿入されて固定されている。
【0007】このように従来の光分波デバイスは波長分
離の手段として誘電体多層膜から形成された分波膜6を
使用し、分波膜の透過又は分波膜による反射により波長
の異なる信号光を分離していたが、実装上各光ファイバ
の距離を離す必要があり、分波膜への入射角は概略45
°となっていた。
【0008】また単一波長の信号光を複数の光ファイバ
に分岐する従来の光分岐デバイスも、誘電体多層膜から
形成された光分岐膜を有するキューブ状光分岐デバイス
がよく使用されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の光分波デバイス又は光分岐デバイスにおいては、光分
波膜又は光分岐膜への入射角は45°に設定されてい
る。しかし、膜への入射角が大きくなると膜の偏光依存
性が大きくなり、光分波デバイス又は光分岐デバイスの
特性が劣化するという問題があった。
【0010】また従来の光分波デバイス又は光分岐デバ
イスにおいては、光ファイバ毎に固定金具を用いる必要
があり、これによりデバイスが大型化する欠点があっ
た。本発明はこのような点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、偏光依存性が小さく且つ
小型の光分波・分岐デバイスを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は、波長の異なる第1及び第2信号光を
伝搬する第1光ファイバと、第1信号光を伝搬する第2
光ファイバと、前記第1及び第2光ファイバが挿入され
るのに充分な大きさの中心穴を有し、該第1及び第2光
ファイバが挿入固定されたフェルールと、前記第1及び
第2光ファイバから出射される光ビームをコリメートビ
ームにするように配置された第1レンズと、該第1レン
ズでコリメートされた光ビームの光路に垂直な方向から
わずかばかり傾いて配置された、第1信号光を反射し第
2信号光を透過する分波膜と、該分波膜を透過した第2
信号光を集光する第2レンズと、該第2レンズの焦点位
置にその端面が配置された第2信号光を伝搬する第3光
ファイバとから構成され、第1光ファイバから出射され
た第1信号光が前記分波膜で反射されて第2光ファイバ
に結合し、第2信号光か該分波膜を透過して第3光ファ
イバに結合することを特徴とする光分波デバイスを提供
する。
【0012】分波膜に代えて分岐膜を光路中に挿入する
ことにより、光分波デバイスと同様構成の光分岐デバイ
スが提供される。
【0013】
【作用】分波膜又は分岐膜の光路に対する角度を調整す
ることにより、それぞれの光ファイバのコアに互いに角
度ずれした光を入射させることができる。本発明によれ
ば、分波膜又は分岐膜への信号光の入射角度は極めて小
さいため、分波膜又は分岐膜の偏光依存性は無視し得る
ほど小さくなる。
【0014】さらに、分波又は分岐した信号光を1個の
フェルール中に挿入固定された複数本の光ファイバに結
合するように構成したので、光分波デバイス又は光分岐
デバイスの大幅な小型化を達成できる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1を参照すると、本発明の第1実施例に
係る光分波デバイスの概略構成図が示されている。フェ
ルール20内に光ファイバ21及び22の一端部が挿入
されて固定されている。
【0016】光ファイバ21,22から出射された光ビ
ームをコリメートビームにする位置にレンズ23が配置
されている。25はガラス基板24上に蒸着等により形
成された分波膜であり、誘電体多層膜から形成されてい
る。分波膜25は反射光を光ファイバ22に結合するよ
うに、光路に垂直方向からわずかばかり傾けて配置され
る。
【0017】分波膜25を透過したコリメートビームは
レンズ26により集光されて光ファイバ27に結合され
る。光ファイバ27の一端部はフェルール28中に挿入
固定されている。
【0018】分波膜25への光ビームの入射角は光ファ
イバ21と22との間の距離とレンズ23の焦点距離に
よって定まり、概略1°程度である。入射角が約1°と
極めて小さいため、分波膜25の偏光依存性は無視し得
るほど小さくなる。
【0019】さらに、分波膜25への入射角を約1°と
小さくできるため、分波膜25の面積を小さくすること
ができ、分波膜25をレンズ23,26に近接して配置
することが可能となり、デバイス全体を極めて小型にす
ることができる。
【0020】然して、光ファイバ21を伝搬してきた波
長λ1 及びλ2 の信号光はレンズ23によりコリメート
されて分波膜25に入射する。λ1 の信号光は分波膜2
5により反射されてレンズ23により光ファイバ22に
結合され、光ファイバ22を矢印方向に伝搬する。
【0021】一方、波長λ2 の信号光は分波膜25を透
過してレンズ26により光ファイバ27に結合され、光
ファイバ27を図示矢印方向に伝搬する。図2を参照す
ると、本発明の第2実施例に係る光分岐デバイスが概略
的に示されている。本実施例では、上述した第1実施例
の分波膜に代えて、ガラス基板34上に形成した分岐膜
35が光路中に挿入されている。
【0022】フェルール30中には信号光を伝搬するシ
ングルモード光ファイバ31の一端と、信号光モニタ用
のマルチモード光ファイバ32の一端が挿入されて固定
されている。マルチモード光ファイバ32の他端はフォ
トダイオード(PD)39に光結合されている。
【0023】然して、光ファイバ31を伝搬してきた信
号光はレンズ33によりコリメートビームにされて分岐
膜35に入射する。分岐膜35は光路に垂直方向から概
略1°傾けて配置されており、所定の分岐比、例えば
1:10の分岐比で信号光の一部を反射させ、残りの信
号光を透過する。
【0024】分岐膜35で反射された信号光の一部はレ
ンズ33によりマルチモード光ファイバ32に結合さ
れ、フォトダイオード39により光−電気変換されて信
号光の強度が図示しない光パワーメータにより測定され
る。
【0025】モニタ光取出用の光ファイバとしてマルチ
モード光ファイバ32を使用しているので、結合損失を
極めて小さくすることができる。本実施例では分岐膜3
5を使用しているが、光分岐として膜ではなくガラス等
の表面反射を利用することも可能である。通常はこのよ
うなガラス等の反射面は偏光依存性等の問題のため使用
することは困難であるが、本発明によれば入射角を極め
て小さく設定することができるので、ガラス等の表面反
射を利用することが可能となる。
【0026】表面反射を利用することによってコストが
安くなり、且つ極めて分岐比が安定するとともに経年変
化が全くない光分岐が可能となる。分岐比はガラス等の
屈折率を変えることによって選ぶことができる。
【0027】次に図3を参照すると、本発明の第3実施
例に係る光分岐デバイスが概略的に示されている。本実
施例の光分岐デバイスは図2に示した光分岐デバイスと
類似しており、光路中に光アイソレータ40が挿入され
ている点が図2に示した光分岐デバイスと相違する。本
実施例の他の構成は図2に示した実施例と実質的に同一
であるので、同一符号を付しその説明を省略する。
【0028】光アイソレータ40は光ファイバ37から
の反射帰還光の光源側への悪影響を防止するために挿入
してある。この光アイソレータ40は特公昭61−58
809号公報に開示されたような一対の楔状複屈折性結
晶板を用いて偏光依存性を解消した型の光アイソレータ
が望ましい。他の型の光アイソレータも使用可能であ
る。
【0029】即ち、一対の楔状複屈折結晶板41,42
の間にファラデー回転子43が配置されており、複屈折
結晶板42の光学軸は複屈折結晶板41の光学軸に対し
て光軸回りに45°回転して配置されている。
【0030】この光アイソレータ40によれば、逆方向
の光は光アイソレータ40により阻止されるのではな
く、常光及び異常光としてそれぞれ異なる角度の屈折を
受けるため、光ファイバ31,32に結合することはな
く、光アイソレータとして有効に機能する。
【0031】図4を参照すると、光コネクタ外れ検出用
のフォトディテクタを設けた本発明の第4実施例に係る
光分岐デバイスが概略的に示されている。光コネクタが
外れると、反射帰還光が大幅に増大するため、この反射
帰還光をフォトディテクタにより検出することにより光
コネクタの外れを検出することができる。
【0032】シングルモード光ファイバ47の一端と2
本のマルチモード光ファイバ48,49の一端が図4
(B)に最もよく示されるようにフェルール46に挿入
固定されている。マルチモード光ファイバ48,49の
他端はフォトダイオード50に光結合されている。
【0033】光ファイバ47,48,49からの出射光
をコリメートビームにする位置にレンズ51が配置され
ており、コリメートビームの光路中に図3に示した光ア
イソレータ40と同様構成の光アイソレータ52と、ガ
ラス基板56上に形成された光分岐膜57がこの順に挿
入されている。分岐膜57は光路に垂直方向からわずか
ばかり傾けられている。光アイソレータ52は一対の楔
状複屈折結晶板53,54の間にファラデー回転子55
を配置して構成されている。
【0034】コリメートビームはレンズ58によりシン
グルモード光ファイバ60に結合される。シングルモー
ド光ファイバ60の一端とマルチモード光ファイバ61
の一端がフェルール59中に挿入固定されている。マル
チモード光ファイバ61の他端は光コネクタ外れ検出用
のフォトダイオード62に光結合されている。
【0035】然して、光ファイバ47を伝送されてきた
信号光はレンズ51によりコリメートビームとされて光
アイソレータ52を順方向に透過し、分岐膜57に入射
する。信号光の大部分は分岐膜57を透過してレンズ5
8により光ファイバ60に結合される。
【0036】一方、分岐膜57で反射された信号光の一
部であるモニタ光は光アイソレータ52を逆方向に透過
することにより、常光と異常光とで異なる角度の屈折を
受けてレンズ51によりそれぞれマルチモード光ファイ
バ48,49に結合される。マルチモード光ファイバ4
8,49に結合されたモニタ光はフォトダイオード50
で光−電気変換され、図示しない光パワーメータにより
信号光の強度が測定される。
【0037】一方、光ファイバ60の他端には図示しな
い光コネクタが接続されており、この光コネクタは通常
他の光コネクタに接続されて光通信システムが構成され
ているが、コネクタ同士の嵌合が外れるとコネクタ端面
で信号光が反射されて大量の反射帰還光が発生する。
【0038】光ファイバ60からの反射帰還光はレンズ
58によりコリメートビームとされて分岐膜57に入射
し、その一部は分岐膜57により反射されてレンズ58
によりマルチモード光ファイバ61に結合される。この
反射帰還光をフォトディテクタ62で検出することによ
り、コネクタ外れを検出することができる。
【0039】一方、分岐膜57を透過した反射帰還光
は、光アイソレータ52を透過することにより常光と異
常光とで異なる角度の屈折を受けるが、このときの屈折
角は分岐膜57で反射された信号光が受ける常光及び異
常光の屈折角と異なるため、反射帰還光が光ファイバ4
7,48,49に結合されることはない。
【0040】次に図5を参照すると、上述した第4実施
例の光アイソレータと分岐膜の順序を逆にした本発明の
第5実施例に係る光分岐デバイスが概略的に示されてい
る。この実施例においては、分岐膜57が光アイソレー
タ52の上流側に配置されている。
【0041】このように分岐膜57を光アイソレータ5
2の上流側に配置したことにより、フェルール63には
シングルモード光ファイバ47の一端とマルチモード光
ファイバ64の一端が挿入固定され、マルチモード光フ
ァイバ64の他端は信号光モニタ用のフォトダイオード
50に光結合されている。
【0042】また、フェルール65にはシングルモード
光ファイバ60の一端とマルチモード光ファイバ66,
67の一端が挿入固定され、マルチモード光ファイバ6
6,67の他端はコネクタ外れ検出用のフォトダイオー
ド62に光結合されている。
【0043】然して、光ファイバ47を伝搬してきた信
号光はレンズ51によりコリメートビームにされて分岐
膜57に入射する。大部分の信号光は分岐膜57を透過
し、さらに光アイソレータ52を順方向に透過してレン
ズ58により光ファイバ60に結合される。
【0044】一方、分岐膜57で反射されたモニタ光は
レンズ51によりマルチモード光ファイバ64に結合さ
れ、フォトディテクタ50で光−電気変換されて、図示
しない光パワーメータにより信号光のモニタが行われ
る。
【0045】光ファイバ60の他端に接続されている光
コネクタが外れると、コネクタ端面で大量の反射帰還光
が発生する。光ファイバ60を伝搬してきた反射帰還光
はレンズ58によりコリメートビームにされて光アイソ
レータ52を逆方向に通過し、常光と異常光で異なる角
度の屈折を受け分岐膜57に入射する。
【0046】分岐膜57で反射された反射帰還光の一部
は光アイソレータ52を順方向に透過し、レンズ58に
よりマルチモード光ファイバ66,67に結合され、フ
ォトダイオード62によりコネクタ外れの検出が行われ
る。
【0047】一方、分岐膜57を透過した大部分の反射
帰還光は、分岐膜57で反射された信号光の光路と異な
る光路を通るため、レンズ51により光ファイバ47,
64に結合されることはない。
【0048】次に図6を参照すると、本発明の第6実施
例に係る光分波デバイスが概略的に示されている。本実
施例の光分波デバイスは、異なる3つの波長を使用する
光波長多重通信用に利用可能である。
【0049】フェルール70に光ファイバ71,72,
73の一端が挿入固定されている。光ファイバ71の他
端はレーザダイオード(LD)69に光結合され、光フ
ァイバ73の他端はフォトダイオード(PD)74に光
結合されている。
【0050】各光ファイバ71,72,73からの出射
光がコリメートビームにされる位置にレンズ75が配置
されており、信号光の光路中にはそれぞれガラス基板7
6,78上に形成された第1分波膜(波長分離膜)7
7、第2分波膜79がこの順に配置されている。
【0051】コリメートビームはレンズ80によりフェ
ルール81にその一端が挿入固定された光ファイバ82
に結合される。光ファイバ82の他端はフォトダイオー
ド83に光結合されている。第1分波膜77及び第2分
波膜79は信号光の光路に垂直な方向から概略1°傾け
て配置されている。
【0052】然して、レーザダイオード69から出射さ
れた波長λ1 の信号光は第1分波膜77で反射されて、
レンズ75により伝送路を構成する光ファイバ72に結
合される。一方、光ファイバ72を伝送されてきた波長
λ2 及びλ3 の信号光は第1分波膜77を透過し、第2
分波膜79に入射する。
【0053】第2分波膜79では波長λ2 の信号光のみ
が反射されてこの信号光は第1分波膜77を逆方向に透
過し、レンズ75により光ファイバ73に結合され、フ
ォトダイオード74により検出される。第2分波膜79
を透過した波長λ3 の信号光はレンズ80により光ファ
イバ82に結合され、フォトダイオード83により検出
される。
【0054】波長λ2 の信号光は第1分波膜77を順方
向及び逆方向に透過するため、アイソレーションが向上
する。同一の分波膜を信号光が透過する場合、入射角が
等しいと干渉が生じてアイソレーションを劣化させるこ
とがあるが、本実施例では反射された信号光を異なる光
ファイバに入射させるように分波膜を調整するので、分
波膜を2回透過するときそれぞれ異なる角度で入射する
ため、干渉が起こることがない。
【0055】また、波長λ3 の信号光は第1分波膜77
及び第2分波膜79を透過するため、アイソレーション
を向上することができる。以上説明した実施例におい
て、フェルール中に2本又は3本の光ファイバを挿入す
ると、それぞれの光ファイバの中心がフェルール中心か
らずれるため、出射ビームがレンズ中心を必ずしも通ら
ず、レンズの球面収差の影響を受けやすくなる。しかし
この影響はさほど大きなものではないので、実用上は差
支えない。
【0056】また、従来から行われているフェルール端
面の斜め研磨によっても同じくレンズの球面収差が拡大
する方向に働くが、斜め研磨による収差拡大の影響と、
複数ファイバによる収差拡大の影響は、次に示す方法に
よって緩和或いは補償し合うようにすることが可能であ
る。
【0057】第1の方法は、図7に示すようにフェルー
ル85中に挿入された光ファイバ86,87の並ぶ方向
Xとフェルール端面85aの研磨方向Yとを直角になる
ようにすることである。このような方向に光ファイバ8
6,87とともにフェルール端面85aを研磨すれば、
レンズの収差を比較的少なくすることができる。
【0058】第2の方法は、図8に示すようにシングル
モード光ファイバ91の端面をマルチモード光ファイバ
92の端面よりもレンズ94から離すような方向に、フ
ェルール90の端面90aを斜め研磨することである。
フェルール90とレンズ94はホルダ93中に挿入され
ている。
【0059】この方法では、フェルール端面90aの斜
め研磨による影響とシングルモード光ファイバ91の偏
心配置による影響とを利用して、シングルモード光ファ
イバ91からの出射光がレンズ94の中心を通るように
することができる。
【0060】このとき、マルチモード光ファイバ92に
ついてはレンズ94の収差の影響が拡大する方向に働く
が、マルチモード光ファイバであるためこの収差の影響
を吸収することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように構成したの
で、光分波・分岐デバイスの小型化及び高性能化を図れ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の概略構成図である。
【図2】第2実施例の概略構成図である。
【図3】第3実施例の概略構成図である。
【図4】第4実施例の概略構成図である。
【図5】第5実施例の概略構成図である。
【図6】第6実施例の概略構成図である。
【図7】光ファイバ端面の斜め研磨方向を説明する図で
ある。
【図8】光ファイバ端面の斜め研磨方向を説明する断面
図である。
【図9】従来例図である。
【符号の説明】
20,30,46,59,63,65,70 フェルー
ル 25,77,79 分波膜 35,57 分岐膜 39,50,62,74,83 フォトダイオード 40,52 光アイソレータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長の異なる第1及び第2信号光 (λ1,
    λ2)を伝搬する第1光ファイバ(21)と、 第1信号光 (λ1)を伝搬する第2光ファイバ(22)と、 前記第1及び第2光ファイバ(21,22) が挿入されるのに
    充分な大きさの中心穴を有し、該第1及び第2光ファイ
    バ(21,22) が挿入固定されたフェルール(20)と、 前記第1及び第2光ファイバ(21,22) から出射される光
    ビームをコリメートビームにするように配置された第1
    レンズ(23)と、 該第1レンズ(23)でコリメートされた光ビームの光路に
    垂直な方向からわずかばかり傾いて配置された、第1信
    号光 (λ1)を反射し第2信号光 (λ2)を透過する分波膜
    (25)と、 該分波膜(25)を透過した第2信号光 (λ2)を集光する第
    2レンズ(26)と、 該第2レンズ(26)の焦点位置にその端面が配置された第
    2信号光 (λ2)を伝搬する第3光ファイバ(27)とから構
    成され、 第1光ファイバ(21)から出射された第1信号光 (λ1)が
    前記分波膜(25)で反射されて第2光ファイバ(22)に結合
    し、第2信号光 (λ2)が該分波膜(25)を透過して第3光
    ファイバ(27)に結合することを特徴とする光分波デバイ
    ス。
  2. 【請求項2】 信号光を伝搬する入力側第1光ファイバ
    (31)と、 その一端が受光素子(39)に光結合された第2光ファイバ
    (32)と、 前記第1及び第2光ファイバ(31,32) が挿入されるにの
    に充分な大きさの中心穴を有し、該第1光ファイバ(31)
    の一端及び該第2光ファイバ(32)の他端が挿入固定され
    たフェルール(30)と、 前記第1及び第2光ファイバ(31,32) から出射される光
    ビームをコリメートビームにするように配置された第1
    レンズ(33)と、 該第1レンズ(33)でコリメートされた光ビームの光路に
    垂直な方向からわずかばかり傾いて配置された、第1光
    ファイバ(31)から出射される信号光を所定の分岐比で反
    射/透過する分岐膜(35)と、 該分岐膜(35)を透過した信号光を集光する第2レンズ(3
    6)と、 該第2レンズ(36)の焦点位置にその端面が配置された信
    号光を伝搬する出力側第3光ファイバ(37)とから構成さ
    れ、 前記分岐膜(35)で反射されて第2光ファイバ(32)に結合
    された信号光の一部をモニタ光として利用することを特
    徴とする光分岐デバイス。
  3. 【請求項3】 前記信号光の光路に光アイソレータ(40)
    が介装されていることを特徴とする請求項2記載の光分
    岐デバイス。
  4. 【請求項4】 信号光を伝搬する入力側第1光ファイバ
    (47)と、 光パワーモニタ用の第1受光素子(50)と、 その一端が該第1受光素子(50)に光結合された第2及び
    第3光ファイバ(48,49) と、 前記第1、第2及び第3光ファイバ(47,48,49)が挿入さ
    れるのに充分な大きさの中心穴を有し、該第1光ファイ
    バ(47)の一端及び該第2、第3光ファイバ(48,49) の他
    端が挿入固定された第1フェルール(46)と、 前記第1、第2及び第3光ファイバ(47,48,49)から出射
    される光ビームをコリメートビームにするように配置さ
    れた第1レンズ(51)と、 該第1レンズ(51)でコリメートされた光ビームの光路に
    垂直な方向からわずかばかり傾いて配置された、第1光
    ファイバ(47)から出射される信号光を所定の分岐比で反
    射/透過する分岐膜(57)と、 前記第1レンズ(51)と分岐膜(57)との間に介装された第
    1及び第2複屈折素子(53,54) と旋光子(55)とから構成
    される光アイソレータ(52)と、 前記分岐膜(57)を透過した信号光を集光する第2レンズ
    (58)と、 該第2レンズ(58)の焦点位置にその端面が配置された信
    号光を伝搬する出力側第4光ファイバ(60)と、 反射帰還光モニタ用の第2受光素子(62)と、 その一端が該第2受光素子(62)に光結合された第5光フ
    ァイバ(61)と、 前記第4及び第5光ファイバ(60,61) が挿入されるのに
    充分な大きさの中心穴を有し、該第4光ファイバ(60)の
    一端及び該第5光ファイバ(61)の他端が挿入固定された
    第2フェルール(59)とから構成され、 前記分岐膜(57)で反射された信号光の一部を前記光アイ
    ソレータ(52)を逆方向に透過させることにより常光と異
    常光に分離して前記第2及び第3光ファイバ(48,49) に
    それぞれ結合するとともに、前記第4光ファイバ(60)か
    らの反射帰還光の一部を前記分岐膜(57)で反射して前記
    第5光ファイバ(61)に結合することを特徴とする光分岐
    デバイス。
  5. 【請求項5】 信号光ビームを伝搬する入力側第1光フ
    ァイバ(47)と、 光パワーモニタ用の第1受光素子(50)と、 その一端が該第1受光素子(50)に光結合された第2光フ
    ァイバ(64)と、 前記第1及び第2光ファイバ(47,64) が挿入されるのに
    充分な大きさの中心穴を有し、該第1光ファイバ(47)の
    一端及び該第2光ファイバ(64)の他端が挿入固定された
    第1フェルール(63)と、 前記第1及び第2光ファイバ(47,64) から出射される光
    ビームをコリメートビームにするように配置された第1
    レンズ(51)と、 該第1レンズ(51)でコリメートされた光ビームの光路に
    垂直な方向からわずかばかり傾いて配置された、第1光
    ファイバ(47)から出射される信号光ビームを所定の分岐
    比で反射/透過する分岐膜(57)と、 前記分岐膜(57)を透過した信号光ビームを集光する第2
    レンズ(58)と、 前記分岐膜(57)と第2レンズ(58)との間に介装された第
    1及び第2複屈折素子(53,54) と旋光子(55)とから構成
    される光アイソレータ(52)と、 該第2レンズ(58)の焦点位置にその端面が配置された信
    号光を伝搬する出力側第3光ファイバ(60)と、 反射帰還光モニタ用の第2受光素子(62)と、 その一端が該第2受光素子(62)に光結合された第4、第
    5光ファイバ(66,67)と、 前記第3、第4及び第5光ファイバ(60,66,67)が挿入さ
    れるのに充分な大きさの中心穴を有し、該第3光ファイ
    バ(60)の一端及び該第4及び第5光ファイバ(66,67) の
    他端が挿入固定された第2フェルール(65)とから構成さ
    れ、 前記分岐膜(57)で反射された信号光の一部を前記第2光
    ファイバ(64)に結合するとともに、前記第3光ファイバ
    (60)からの反射帰還光を前記光アイソレータ(52)を逆方
    向に透過させることにより常光と異常光とに分離し、そ
    の一部を前記分岐膜(57)で反射して前記第4、第5光フ
    ァイバ(66,67) に結合することを特徴とする光分岐デバ
    イス。
  6. 【請求項6】 波長λ1 の第1信号光を伝搬する第1光
    ファイバ(71)と、 波長λ2 の第2信号光と波長λ3 の第3信号光を伝搬す
    る第2光ファイバ(72)と、 その一端が第1受光素子(74)に光結合された第3光ファ
    イバ(73)と、 前記第1、第2及び第3光ファイバ(71,72,73)が挿入さ
    れるのに充分な大きさの中心穴を有し、該第1及び第2
    光ファイバ(71,72) の一端及び該第3光ファイバ(73)の
    他端が挿入固定されたフェルール(70)と、 前記第1、第2及び第3光ファイバ(71,72,73)から出射
    される光ビームをコリメートビームにするように配置さ
    れた第1レンズ(75)と、 前記第1信号光を反射し第2及び第3信号光を透過する
    第1波長分離膜(77)と、 前記第2信号光を反射し第3信号光を透過する該第1波
    長分離膜(77)の下流側に配置された第2波長分離膜(79)
    と、 該第2波長分離膜(79)を透過した第3信号光を集光する
    第2レンズ(80)と、 該第2レンズ(80)の焦点位置にその一端が配置され他端
    が第2受光素子(83)に光結合された第4光ファイバ(82)
    とから構成され、 第1波長分離膜(77)で反射された第1信号光を第2光フ
    ァイバ(72)に結合し、第2波長分離膜(79)で反射された
    第2信号光を第3光ファイバ(73)に結合し、第1及び第
    2波長分離膜(77,79) を透過した第3信号光を第4光フ
    ァイバ(82)に結合するようにしたことを特徴とする光分
    波デバイス。
  7. 【請求項7】 前記フェルール(20)内に収容された第1
    及び第2光ファイバ(21,22) の整列方向と概略直交する
    方向に各光ファイバの先端を斜めに研磨したことを特徴
    とする請求項1記載の光分波デバイス。
  8. 【請求項8】 前記フェルール(30)内に挿入された第1
    及び第2光ファイバ(31,32) の整列方向と概略直交する
    方向に各光ファイバの先端を斜めに研磨したことを特徴
    とする請求項2又は3記載の光分岐デバイス。
  9. 【請求項9】 信号光を伝搬する光ファイバをシングル
    モード光ファイバから構成するとともに、前記各受光素
    子(39,50,62)に接続された光ファイバ(32,48,49,61,64,
    66,67)をマルチモード光ファイバから構成し、シングル
    モード光ファイバの端面がマルチモード光ファイバの端
    面よりも前記各レンズ(33,51,58)から離れる方向に前記
    フェルール(30,46,59,63,65)内の各光ファイバの端面を
    斜め研磨したことを特徴とする請求項2〜5のいずれか
    に記載の光分岐デバイス。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5594821A (en) * 1995-04-10 1997-01-14 Jds Fitel Inc. Integrated optical isolator
JPH0980256A (ja) * 1995-09-19 1997-03-28 Nec Corp 光カプラ
US6181850B1 (en) 1997-07-11 2001-01-30 Kabushiki Kaisha Shinkosha Optical device
JP2002267876A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Fdk Corp 光回路モジュール
JP2009512182A (ja) * 2005-10-06 2009-03-19 ブッカム テクノロジー ピーエルシー Wdm信号を利得平坦化するための光学コンポーネント、及び同コンポーネントを備える光増幅器

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