JPH0370710B2 - - Google Patents

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JPH0370710B2
JPH0370710B2 JP24737983A JP24737983A JPH0370710B2 JP H0370710 B2 JPH0370710 B2 JP H0370710B2 JP 24737983 A JP24737983 A JP 24737983A JP 24737983 A JP24737983 A JP 24737983A JP H0370710 B2 JPH0370710 B2 JP H0370710B2
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JP
Japan
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group
formula
alkyl group
hydrogen atom
alkyl
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JP24737983A
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JPS60142991A (ja
Inventor
Junya Ide
Shigeki Muramatsu
Yasuo Nakada
Kunitoshi Kitano
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS60142991A publication Critical patent/JPS60142991A/ja
Publication of JPH0370710B2 publication Critical patent/JPH0370710B2/ja
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は5−ジデヒドロミルベマイシン5−オ
キシム誘導体並びにそれを有効成分とする殺ダニ
剤、殺虫剤及び駆虫剤に関する。 ストレプトミセス属に属するB−41−146菌株
(工業技術院微生物工業技術研究所に微工研条寄
第1072号として寄託されている。)の培養物から、
殺ダニ活性、殺虫活性、駆虫活性等を有するルミ
ベマイシンA3,A4およびD〔次式()〕が単離
されている(特開昭50−29742号および特開昭56
−32481号公報)。 上記式中、R1はメチル、エチルまたはイソプ
ロピル基を示し、それぞれミルベマイシンA3
ミルベマイシンA4およびミルベマイシンDと称
されている。 本発明者等はミルベマイシンA3,A4およびD
の化学的手段による誘導体の合成について鋭意検
討を行つた結果、すぐれた殺ダニ活性、殺虫活
性、駆虫活性等を有する化合物を見出して本発明
を完成した。 本発明の新規化合物は、一般式() 〔式中、R1はメチル基、エチル基又はイソプロ
ピル基を示し、R2は水素原子、C1−C6アルキル
基、置換されていてもよいアラルキル基(該置換
基はC1−C6アルキル基、ハロゲン原子又はニト
ロ基を示す。)又は式−CH2COOR3(式中、R3
水素原子又はC1−C6アルキル基を示す。)を有す
る基を示す。〕を有する化合物並びにR2が水素原
子である化合物のエステル及び薬理上許容される
塩である5−ジデヒドロミルベマイシン5−オキ
シム誘導体である。 R2及びR3のC1−C6アルキル基は直鎖又は分枝
でもよく、好適にはC1−C6アルキル基、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル又はsec−ブチル基をあげること
ができる。 R2の置換されていてもよいアラルキル基は好
適には1個以上のC1−C6アルキル基、ハロゲン
原子又はニトロ基で置換されてもよいベンジル基
をあげることができる。置換基のC1−C6アルキ
ル基は前述したR2及びR3と同様の基を例示する
ことができ、好適にはメチル基である。置換基の
ハロゲン原子は弗素、塩素、臭素又は沃素原子で
あり、好適には塩素原子又は臭素原子である。さ
らに、置換されていてもよいアラルキル基の具体
例としては、ベンジル、m−メチルベンジル、p
−メチルベンジル、p−クロロベンジル、p−ブ
ロモベンジル又はp−ニトロベンジル基をあげる
ことができる。 また、上記化合物()において、好適には
R2が水素原子、C1−C6アルキル基、ベンジル基
又はカルボキシメチル基である化合物であり、特
に好適にはR2が水素原子である化合物である。 R2が水素原子である化合物のエステルとして
は、例えばカルボン酸エステル、カルバミン酸エ
ステル、炭酸エステル、スルホン酸エステル又は
リン酸エステルをあげることができるが、好適に
は次の一般式を有する化合物である。 式中、R1はメチル基、エチル基又はイソプロ
ピル基を示し、R2aは 式−COR4〔式中、R4はC1−C6アルキル基、置
換されていてもよいアラルキル基(該置換基は
C1−C6アルキル基、ハロゲン原子又はニトロ基
を示す。)、置換されていてもよいフエニル基(該
置換基はC1−C6アルキル基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、カルボキシ基又はC2−C7アルコキシカ
ルボニル基を示す。)又は 式−(CH2oCOOR5(式中、nは1乃至3の整
数を示し、R5は水素原子又はC1−C6アルキル基
を示す。)を示す。〕を有する基; 式−CONR6R7〔式中、R6は水素原子又はC1
C6アルキル基を示し、R7は水素原子、C1−C6
ルキル基、アリール基又は式−CHR8COOR9(式
中、R8およびR9は同一又は異なつて水素原子又
はC1−C6アルキル基を示す。)を示す。〕を有す
る基; 式−COOR10〔式中、R10はC1−C6アルキル基、
置換されていてもよいアラルキル基(該置換基は
C1−C6アルキル基、ハロゲン原子又はニトロ基
を示す。)、アリール基又は保護されていてもよい
糖アルコールからω−ヒドロキシ基を除去した基
を示す。〕を有する基; 式−SO2R11(式中、R11はC1−C6アルキル基又
はアリール基を示す。)を有する基;又は 式 (式中、Y1、Y2及びY2′は同一又は異なつて酸素
原子又は硫黄原子を示し、R12及びR12′は同一又
は異なつて、C1−C6アルキル基を示す。)を有す
る基を示す。 上述の化合物(a)においてR4、R5、R7
R8、R9、R10、R12及びR12′のC1−C6アルキル基
は直鎖又は分枝状でもよく、好適には、C1−C6
アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル又はsec−ブ
チル基である。R6及びR11のC1−C6アルキル基も
上記と同様であるが、好適にはメチル又はエチル
基である。 R4及びR10の置換されていてもよいアラルキル
基は前述のR2で例示したものと同様である。 R4の置換されていてもよいフエニル基の置換
基としては、C1−C6アルキル基、ハロゲン原子、
ニトロ基、カルボキシ基又はC2−C7アルコキシ
カルボニル基をあげることができる。さらにR4
の好適な具体例はフエニル、o−トリル、m−ト
リル、p−トリル、o−クロロフエニル、m−ク
ロロフエニル、p−クロロフエニル、o−ブロモ
フエニル、m−ブロモフエニル、p−ブロモフエ
ニル、p−ニトロフエニル、o−カルボキシフエ
ニル、m−カルボキシフエニル、p−カルボキシ
フエニル、o−メトキシカルボニルフエニル、m
−メトキシカルボニルフエニル、p−メトキシカ
ルボニルフエニル、o−エトキシカルボニルフエ
ニル、m−エトキシカルボニルフエニル又はp−
エトキシカルボニルフエニル基である。 R7、R10及びR11のアリール基は、好適にはフ
エニル、トリル又は2,4,6−トリメチルフエ
ニル基である。 R10の保護されていてもよい糖アルコールから
ω−ヒドロキシ基を除去した基において、糖アル
コールは、例えばクリセロール、エリスリトー
ル、スレイトール、アラバニトール、アデニトー
ル、キシリトール、ソルビトール、マンニトール
又はデユルシトールをあげることができ、保護基
は糖化学の分野で通常使用されるものなら特に限
定されないが、例えば脂肪族アシル基(ホルミ
ル、アセチル等)、環状エーテル基(テトラヒド
ロ−2−フラニル、テトラヒドロ−2−ピラニル
基)、1−アルコキシエチル基(1−メトキシエ
チル、1−エトキシエチル等)又はシリル基(ト
リメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチル−
t−ブチルシリル等)をあげることができ、さら
に1,2−ジオール又は1,3−ジオール部分の
保護基はアルキレン、シクロアルキレン又はアリ
ールで置換されていてもよいアルキリデン基をあ
げることができ、例えばメチレン、エチレン、イ
ソプロピリデン、ベンジリデン又はシクロヘキシ
リデン基である。 好適にはR2aがC2−C7アルカノイル基、C2−C7
アルキルカルバモイル基、C1−C6アルコキシカ
ルボニルメチルカルバモイル基、C2−C7アルコ
キシカルボニル基、2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソラン−4−イルメトキシカルニル基、
C1−C6アルカンスルホニル基、アレンスルホニ
ル基、ジ(C1−C6アルコキシ)ホスフイニル基
又は(C1−C6アルコキシ)−(C1−C6アルキルチ
オ)ホスフイニル基である化合物であり、特に好
適にはR2aがC2−C7アルカノイル基、C2−C7アル
キルカルバモイル基、C2−C7アルコキシカルボ
ニル基又は2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−イルメトキシカルボニル基である化合
物である。 また、R2が水素原子である化合物()は、
各種の塩基を用いて薬理上許容される塩となすこ
とができ、例えば、アルカリ金属塩(リチウム、
ナトリウム、カリウム塩等)、アルカリ土類金属
塩(カルシウム、バリウム塩等)、他の金属塩
(マグネシウム、アルミニウム塩等)又は有機ア
ミン塩(特に、トリエチルアミン、トリエタノー
ルアミン等の第三級アミン塩)をあげることがで
き、好適にはアルカリ金属塩であり、特に好適に
はナトリウム、カリウム塩である。 化合物()及び(a)はオキシム基に関し
て、シン−及びアンチ−異性体が存在するが、本
願発明は特に限定されず、シン−異性体、アンチ
−異性体並びにシン−及びアンチー異性体の混合
物を含む。 本願発明のすべての化合物のうち、好適には
R1がエチル基又はイソプロピル基を示す化合物
である。 本発明に係る化合物()は、以下に示すよう
に一般式()を有する5−ジデヒドロミルベマ
イシン類と一般式()を有するオキシム試薬又
はその塩とを、不活性溶剤中反応させることによ
つて製造される。 上記式中、R1及びR2は前述したものと同意義
を示す。 化合物()の塩としては、例えば塩酸、硝酸
又は硫酸のような鉱酸との塩をあげることができ
るが、好適には塩酸塩である。 反応に使用される不活性溶剤は反応に関与しな
ければ特に限定されないが、好適にはメタノー
ル、エタノール、プロパノールのようなアルコー
ル類;エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエーテル類;酢酸のような脂肪酸類;
上記有機溶剤の1又は2以上の混合溶剤;又は上
記有機溶剤と水との混合溶剤をあげることができ
る。 又、反応は塩基の存在下でも行われ、好適な塩
基としては、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等をあげることができる。 反応は−10℃乃至100℃で行われ、好適には0
℃乃至50℃であり、反応時間は通常、30分間乃至
15時間であり、好適には1時間乃至8時間であ
る。 本方法の原料化合物()は、ミルベマイシン
類()を常法、例えば無水クロム等により参加
することによつて容易に製造することができる。 又、R2が水素である化合物()の塩は、R2
が水素である化合物()にアルカリ類、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素リチウム、炭
酸水素ナトリウム若しくは炭酸水素カリウム又は
前述の第三級アミン類を反応させることによつて
相当する塩に導くことができる。 式(a)において、R2aがカルボン酸、N,
N−ジ置換カルバミン酸、炭酸、スルホン酸又は
ホスホン酸の残基である化合物は、R2が水素で
ある化合物()と対応する酸ハライドとを、不
活性溶剤中、好適には塩基の存在下に反応させる
ことによつて製造される。 使用される塩基は、脱酸能を有するものなら特
に限定されないが、好適には有機アミン、例えば
トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、
ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、1,4
−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン、5−
ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−5又は
1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセ
ン−7をあげることができる。 使用される不活性溶剤は、反応に関与しなけれ
ば特に限定されないが、好適にはヘキサン、ベン
ゼン、トルエン、キシレンのような炭化水素類;
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよ
うなエーテル類;又はメチレンクロリド、クロロ
ホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素
類をあげることができる。 反応は通常室温付近で行われ、反応時間は30分
間乃至5時間である。 R2aによつて示される基のうち、R10が保護さ
れた糖アルコール残基である場合、該保護基は、
上記反応後に必要に応じて、常法に従つて除去す
ることができる。例えば、保護基が環状エーテ
ル、シリル、1−アルコキシエチル、アルキレ
ン、シクロアルキレン又はアルキリデン基である
場合には、相当する化合物を酸、例えば塩酸、硝
酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスル
ホン酸又はp−トルエンスルホン酸と反応させる
ことにより除去され、保護基が脂肪族アシル基で
ある場合には、相当する化合物を含水又はアルコ
ール性アンモニアと反応させることによつて除去
される。さらに、シリル保護基はテトラアンモニ
ウムフルオライド、セシウムフルオライド等と反
応させても除去される。 式(a)において、R2aがN−置換カルバミ
ン酸残基である化合物は、R2が水素である化合
物()と対応するイソシアネートとを、不活性
溶剤中、塩基の存在下に反応させることによつて
製造される。 使用される塩基及び不活性溶剤は前述の方法に
おいて使用されるものと同様である。 反応は通常室温付近で行われ、反応時間は1時
間乃至20時間である。 上記反応によつて得られたR2aがN−トリハロ
ゲノアセチルカルバモイル基である化合物は、亜
鉛−酢酸又は亜鉛−メタノールと反応させること
によつて、R2aがカルバモイル基である化合物へ
導くことができる。 上述の各方法の反応終了後、反応目的物は容易
に反応混合物から常法に従つて、採取することが
できる。例えば、反応混合物を水にあけ、必要な
ら不溶物に別後又は酸又はアルカリで中和後、
水不混和性有機溶剤で抽出する。抽出液を乾燥
後、溶剤を留去することによつて得ることができ
る。さらに必要なら、常法、例えば再結晶、カラ
ムクロマトグラフイー等で精製することもでき
る。 本発明の化合物は果樹、野菜及び花卉に寄生す
るナミハダニ類(Tetranychus)、リンゴハダニ
やミカンハダニ(Panonychus)及びサビダニ等
の成虫及び卵、動物に寄生するマダニ科
(Ixodidac)、ワクモ科(Dermanysside)及びヒ
ゼンダニ科(Sarcoptidae)等に対してすぐれた
殺ダニ活性を有している。 更にヒツジバエ(Oestrus)、キンバエ
(Lucilia)、ウシバエ(Hypoderma)、ウマバエ
(Gautrophilus)等及びのみ、しらみ等の動物や
鳥類の外部寄生虫;ゴキブリ、家バエ等の衛生害
虫;その他アブラムシ類、鱗翅目幼虫等の各種農
園芸害虫に対して活性である。更にまた土壌中の
根こぶ線虫(Meloidogyne)、マツノザイ線虫
(Bursaphelenchus)、ネダニ(Phizoglyphus)等
に対しても活性である。 又、本発明の化合物は、植物に害を与える昆
虫、特に植物を摂食することによつて害を与える
昆虫に対しても活性である。それらの昆虫は例え
ば、綿の害虫であるソポドプテラ属
(Spodoptera littoralis)又はヘリオテイス属
(Heliothis virescens)、野菜の害虫であるレプ
テイノタルサ属(Leptinotarsa decemlineata)
又はミズス属(Myzus persicae)、米穀の害虫で
あるチロ属(Chilo suppressalis)又はラオデル
フエクス属(Laodelphax)等の昆虫をあげるこ
とができる。 本発明の化合物は、昆虫に対し植物の生体を介
して、又は直接接触することによつて効力を示
し、特に、既知の殺虫剤では防除が困難なホモプ
テラ網(Homoptera)の幼虫、特にアフイデイ
ダエ科(Aphididae、例えばAphis fabae,
Aphiscraccivora,Myzus persicae等)の幼虫
に非常に有効である。 本発明の化合物は、穀物(とうもろこし、米
等)、野菜(じやがいも、大豆等)、果実、綿等の
植物すべての態様(種子又は生育している周囲を
含む)に対して処理することができる。 本発明の化合物は、同様に種々の外部寄生虫か
ら動物を護るために使用される。本化合物は、動
物に直接に又は動物の周囲、例えば家畜舎、動物
小屋、屠殺場、牧場又は他の牧草地等に施用する
ことができる。 更に本発明の化合物は、動物及び人間の駆虫剤
としてすぐれた殺寄生虫活性を有している。とく
に豚、羊、山羊、牛、馬、犬、猫及び鶏のような
家畜、家禽及びペツトに感染する次の線虫に有効
である。 ヘモンクス属(Haemonchus)、 トリストロンギルス属(Trichostrongylus)、 オステルターギヤ属(Ostertagia)、 ネマトデイルス属(Nematodirus)、 クーペリア属(Cooperia)、 アスカリス属(Ascaris)、 ブノストムーム属(Bunostomum)、 エソフアゴストムーム属
(Oesophagostomum)、 チヤベルチア属(Chabertia)、 トリキユリス属(Trichuris)、 ストロンギルス属(Strongylus)、 トリコネマ属(Trichonema)、 デイスクチオカウルス属(Dictyocaulus)、 キヤピラリア属(Capillaria) ヘテラキス属(Heterakis)、 トキソカラ属(Toxocara)、 アスカリデイア属(Ascaridia)、 オキシウリス属(Oxyuris)、 アンキロストーマ属(Ancylostoma)、 ウンシナリア属(Uncinaria)、 トキサスカリス属(Toxascaris)及び パラスカリス属(Parascaris)。 ネマトデイルス属、クーペリア属及びエソフア
ゴストムーム属のある種のものは腸管を攻撃し、
一方ヘモンクス属及びオステルターギア属のもの
は胃に寄生し、デイクチオカウルス属の寄生虫は
肺に見い出されるが、これらにも活性を示す。 また、フイラリア科(Filariidae)やセタリヤ
科(Setariidae)の寄生虫は、心臓及び血管、皮
下及びリンパ管組織のような体内の他の組織及び
器官に見い出され、これらにも活性を示す。 又、人間に感染する寄生虫に対しても有用であ
り、人間の消化管の最も普通の寄生虫は、 アンキロストーマ属(Ancylostoma)、 ネカトール属(Necator)、 アスカリス属(Ascaris)、 ストロンギロイデス属(Strongyloides)、 トリヒネラ属(Trichinella)、 キヤピラリア属(Capillaria) トリキユリス属(Trichuris)及び エンテロビウス属(Enterobius)である。 消化管の外に血液または他の組織及び器官に見
い出される他の医学的に重要な寄生虫フイラリア
科のブツヘレリア属(Wuchereria)、ブルージア
属(Brugia)、オンコセルカ属(Onchocerca)
及びロア糸状虫属(Loa)並びに蛇状線虫科
(Dracunculidae)のドラクンクルス属
(Dracunculus)の寄生虫、腸管内寄生虫の特別
な腸管外寄生状態におけるストロンギロイデス属
及びトリヒネラ属にも活性を示す。 化合物を動物及び人における駆虫剤として使用
する場合は、液体飲料として経口的に投与するこ
とができる。飲料は普通ベントナイトのような懸
濁剤及び湿潤剤又はその他の賦形剤と共に適当な
非毒性の溶剤又は水での溶液、懸濁液又は分散液
である。一般に飲料は又消泡剤を含有する。飲料
処方は一般に活性化合物を約0.01〜0.5重量%、
好適には0.01〜0.1重量%を含有する。 乾燥した固体の単位使用形態で経口投与するこ
とが望ましい場合は、普通所望量の活性化合物を
含有するカプセル、丸薬又は錠剤を使用する。こ
れらの使用形態は、活性成分を適当な細かく粉砕
された希釈剤、充填剤、崩壊剤及び/又は結合
剤、例えばデンプン、乳糖、タルク、ステアリン
酸マグネシウム、植物性ゴムなどと均質に混和す
ることによつて製造される。このような単位使用
処方は、治療される宿主動物の種類、感染の程度
及び寄生虫の種類及び宿主の体重によつて駆虫剤
の重量及び含量に関して広く変化させることがで
きる。 動物飼料によつて投与する場合は、それを飼料
に均質に分散させるか、トツプドレツシングとし
て使用されるか又はペレツトの形態として使用さ
れる。普通望ましい抗寄生虫効果を達成するため
には、最終飼料中に活性化合物を0.0001〜0.02%
を含有している。 又、液体担体賦形剤に溶解又は分散させたもの
は、前胃内、筋肉内、気管内又は皮下に注射によ
つて非経口的に動物に投与することができる。非
経口投与のために、活性化合物は好適にそのまま
落花生油、棉実油のような適当な植物油又は適切
な塩の形にした後水と混合する。このような処方
は、一般に活性化合物を0.05〜50重量%含有す
る。 又、ジメチルスルホキシド又は炭化水素溶剤の
ような適当な担体と混合することによつて局所的
に投与し得る。この製剤はスプレー又は直接的注
加によつて動物の外部表面に直接適用される。 最善の結果を得るための活性化合物の最適使用
量は、治療される動物の種類及び寄生虫感染の型
及び程度によつてきまるが、一般に動物体重1Kg
当り約0.01〜100mg、好適には0.5〜50.0mgを経口
投与すること又は非経口投与することによつて得
られる。 このような使用量は一度に又は分割した使用量
で1〜5日のような比較的短期間にわたつて与え
られる。 本発明の化合物を農業又は園芸用に使用する場
合には、種々の製剤として使用される。例えば、
粉剤、粗粉剤、水溶剤、微粒剤、超微粒剤、水和
剤、乳液、乳剤、水性若しくは油性懸濁剤、水性
若しくは油性液剤(懸濁剤、液剤は直接噴霧さ
れ、希釈もできる。)、エアゾール又は高分子物質
中のカプセルをあげることができる。使用される
担体は有機若しくは無機の天然物又は合成物であ
りえ、活性化合物を作用点に到達させることの補
助のため、及び活性化合物の貯蔵、輸送、取扱い
の便をよくするため等に使用される。又、担体に
関する周知の技術に従つて、固体、液体及び気体
の担体が選択される。 上記製剤は常法に従つて製造される。例えば、
活性化合物を担体、希釈剤(溶剤等)又は必要に
応じて界面活性剤とよく混合し、必要なら粉砕す
ることによつて、製造される。 好適な溶剤としては以下のものがあげられる;
芳香族炭化水素類、特にキシレン混合物又は置換
ナフタレンのようなC8〜C12の石油蒸留物;フタ
ル酸ジブチル又はジオクチルのようなフタル酸エ
ステル類;シクロヘキサン、パラフイン類のよう
な脂肪族若しくは脂環式炭化水素類;エタノー
ル、エチレングリコール、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコール モノ
エチルエーテルのようなアルコール類、グリコー
ル類若しくはそれらのエーテル類;シクロヘキサ
ノンのようなケトン類;N−メチル−2−ピロリ
ドン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチル
ホルムアミドのような極性溶剤;エポキシ化され
てもよいココナツ油、大豆油のような植物油;又
は水。 使用される担体としては、例えば粉剤又は懸濁
剤用粉末にはカルサイト、タルク、カオリン、モ
ンモリオナイト、アタプルゲイト(attapulgite)
のような天然鉱物があげられる。又、組成物の物
理的性質を改善するために、高分散の硅酸又は高
分子吸着剤を加えることもできる。適切な吸収力
のある粒状担体としては、軽石、レンガ、セピオ
ライト(sepiolite)、ベントナイトのような多孔
性物質又はカルサイト(calcite)や砂のような
非多孔性物質をあげることができる。又、広範囲
の有機、無機の粒状物、例えばドロマイト
(dolomite)、植物残渣等が使用される。 界面活性剤は良好な乳化、分散、湿潤効果を有
する通常のカチオン、アニオン又は非イオン系化
合物が単独又は混合物として使用される。 又、組成物は安定剤、消泡剤、粘度調節剤、結
合剤、粘着剤又はそれらの混合物を含むことがで
き、さらに特別の効果を達成するために、受精促
進剤、その他活性物質を含むこともある。 殺虫組成物は一般に以下の成分を含む(但し、
%は重量で表わす。):活性化合物0.01〜99%、好
適には0.1〜95%;固体又は液体添加物1〜99.99
%;界面活性剤0〜25%、好適には0.1〜25%。
販売品が濃縮された形である場合には、一般には
使用する前に、0.001−0.0001重量%(1〜
10ppm)に希釈される。 次に参考例及び実施例を用いて、本願発明をさ
らに具体的に説明する。 参考例 1 5−ジデヒドロミルベマイシンD ミルベマイシンD2.78gのメチレンクロリド50
ml溶液を、氷冷下無水クロム酸−ピリジン錯体
(無水クロム酸5.0g、ピリジン8.0g及びメチレ
ンクロリド115mlから調製)に滴下し、撹拌しな
がら同温度で1時間反応させた。反応終了後、ヘ
キサン700mlを加え、セライトを用いて、不溶物
を別した。液を減圧下で濃縮し、得られた残
査をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフイ
ー(展開溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=90/10)
で精製し、目的化合物を1.5g得た。 赤外吸収スペクトルνnujol naxcm-1: 3470、1735、1680 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δppm: 6.50(1H,s,3−CH=) 3.80(1H,s,6−CH) 4.71(2H,m,26−CH2) マススペクトル(m/e):554(M+) 参考例 2 5−ジデヒドロミルベマイシンA4 ミルベマイシンA4を用いて、参考例1と同様
に反応させ、目的化合物を得た。 融点132−139℃ 赤外吸収スペクトルνnujol naxcm-1: 3560、1735、1710 マススペクトル(m/e):540(M+)、522(M−
18) 実施例 1 5−ジデヒドロミルベマイシンD5−オキシム
(R1=i−pr、R2=H) ジオキサン5ml、酢酸54mg及び酢酸ナトリウム
74mgの混合物にヒドロキシアミンの塩酸塩62.5mg
を10〜15℃で加えて、同温度で5分間撹拌した
後、5−ジデヒドロミルベマイシンD166mgを加
えて、室温で1時間撹拌した。次いで、酢酸ナト
リウム74mg及びヒドロキシアミンの塩酸塩62.5mg
を再び加え、室温で40分間撹拌し、更に水を5滴
加えて、室温で2.5時間撹拌した後、減圧で反応
液を約半分に濃縮し、水を加えて、エーテルで抽
出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧で溶剤を留去した。得られた残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶剤:n
−ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で分離、精製
し、目的物を76mg得た。 赤外吸収スペクトルνnujol naxcm-1: 3350、1715 核磁気共鳴スペクトル(CDOl3)δppm: 1.91(s,3H,4−CH3)、3.95(s,1H,7−
OH)、4.63(s,1H,6−CH)、4.68(m,2H,
26−CH2)、8.20(s,1H,=N−OH) マススペクトル(m/e):569(M+)、551(M−
18) 実施例 2 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−オキシ
ム(R1=i−Pr、R2=H) ヒドロキシルアミンの塩酸塩125mgの水溶液
(2ml)に5−ジデヒドロミルベマイシンD166
mg、メタノール2ml及びジオキサン2mlの溶液を
滴下し、室温で6時間撹拌した。反応終了後、反
応混合物から減圧で溶剤を留去して得た残査にエ
ーテルを加え、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧で溶剤を留去して得た残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶剤:n−
ヘキサン/アセトン=3/1)で精製し、目的化
合物を145mg得た。 実施例 3 5−ジデヒドロミルベマイシンA4 5−オキシ
ム(R1=Et、R2=H) ヒドロキシルアミンの塩酸塩630mgと5−ジデ
ヒドロミルベマイシンA4820mgとを実施例2と同
様に反応させ、目的化合物770mgを得た。 融点175−185℃ 赤外吸収スペクトルνnujol naxcm-1: 3340、1710 マススペクトル(m/e):555(M+)537(M−
18) 実施例 4 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−o−メ
チルオキシム(R1=i−Pr、R2=Me) メトキシアミンの塩酸塩100mgと5−ジデヒド
ロミルベマイシンD109mgとを実施例2と同様に
反応させ、目的化合物97mgを得た。 融点141−160℃ 赤外吸収スペクトルνCCl4 naxcm-1: 3500、1715 マススペクトル(m/e):583(M+)、565(M−
18) 実施例 5 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−ベ
ンジルオキシム(R1=i−Pr、R2=CH2Ph) ベンジルオキシアミンの塩酸塩880mgと5−ジ
デヒドロミルベマイシンD510mgとを実施例2と
同様に反応させ、目的物420mgを得た。 融点115−120℃ 赤外吸収スペクトルνnujol naxcm-1: 3480、1715 マススペクトル(m/e):659(M+),641(M−
18) 実施例 6 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−カ
ルボキシメチルオキシム(R1=i−Pr、R2
CH2COOH) カルボキシメトキシアミン・ヘミヒドロクロリ
ド470mgと5−ジデヒドロミルベマイシンD350mg
とを実施例2と同様に反応させ、目的物370mgを
得た。 融点135−143℃ 赤外吸収スペクトルνnujol naxcm-1: 3550、1735 マススペクトル(m/e):627(M+),609(M−
18) 実施例 7 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−エ
トキシカルボニルオキシム(R1=i−Pr、R2a
=CO2Et) 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−オキシ
ム410mgを塩化メチレン8.0mlに溶かし、0℃でト
リエチルアミン100mg及びクロル炭酸エチル80mg
を加え、1時間室温で撹拌した。反応終了後、反
応液を0℃の水に注ぎ込み、エーテルで3回抽出
し、得られた有機層を0.1N塩酸水溶液、水、飽
和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥し、減圧下濃縮し、残査をシリカゲルクロ
マトグラフイー(n−ヘキサン/エチルアセテー
ト=3/1)に付し、ガラス状の目的物を276.3
mg(収率60%)得た。 融点134−140℃ 赤外吸収スペクトルνCCl 4naxcm-1: 3480、1785、1715 マススペクトル(m/e):641(M+),623(M−
18) 実施例 8 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−メ
チルカルボニルオキシム(R1=i−Pr、R2a
COMe) アセチルクロライド0.055mlと5−ジデヒドロ
ミルベマイシンD 5−オキシム400mgとを実施
例7と同様に反応させ、目的化合物300mgを得た。 融点147−152℃ 赤外吸収スペクトルνnujol naxcm-1: 3460、1780、1735、1710 マススペクトル(m/e):611(M+),593(M−
18)、568(M−43) 実施例 9 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−
4−イルメトキシカルボニル)オキシム(R1
=i−Pr、
【式】) 2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4
−イルメチルクロロホ−メート0.6mlを5−ジデ
ヒドロミルベマイシンD 5−オキシム600mgと
を実施例7と同様に反応させ、目的化合物610mg
を得た。 融点115−119℃ マススペクトル(m/e):727(M+),569(M−
158) 実施例 10 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−メ
シルオキシム(R1=i−Pr、R2a=SO2Me) メタンスルホニルクロライド0.1mlと5−ジデ
ヒドロミルベマイシンD 5−オキシム400mgと
を実施例7と同様に反応させ、目的化合物400mg
を得た。 融点147−150℃(分解) マススペクトル(m/e):647(M+), 実施例 11 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−p
−トシルオキシム(R1=i−Pr、
【式】 p−トルエンスルホニルクロライド190mgと5
−ジデヒドロミルベマイシンD 5−オキシム
470mgとを実施例7と同様に反応させ、目的化合
物420mgを得た。 融点128−132℃ マススペクトル(m/e):569(M−154)、551
(M−172),534(M−189) 実施例 12 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−
(O−エチル S−n−プロピルチオホスホノ)
オキシム(R1=i−Pr、
【式】) O−エチル S−n−プロピル クロロチオホ
スフエート0.15mlと5−ジデヒドロミルベマイシ
ンD 5−オキシム330mgとを実施例7と同様に
反応させ、目的化合物230mgを得た。 融点104−106℃ マススペクトル(m/e):569(M−166) 実施例 13 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−
(2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル)
オキシム(R1=i−Pr、
【式】) 2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニルク
ロリド220mgと5−ジデヒドロミルベマイシンD5
−オキシム450mgとを実施例7と同様に反応させ、
目的化合物390mgを得た。 融点165−168℃ 実施例 14 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−メ
チルカルバモイルオキシム(R1=i−Pr、R2a
=CONHMe) 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−オキシ
ム362.6mgを塩化メチレン12.0mlに溶かし、室温
でトリエチルアミン0.20ml及びメチルイソシアネ
ート0.10mlを加え、10時間室温で撹拌した。反応
液を水に注ぎ込み、エーテルで3回抽出し、得ら
れた有機層を0.1N塩酸水溶液、水、飽和食塩水
で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
し、減圧下濃縮して得た残査をシリカゲルクロマ
トグラフイー(n−ヘキサン/酢酸エチル=3/
1)に付し、ガラス状の目的物327.1mg(収率82
%)を得た。 融点 171−175℃ マススペクトル(m/e):626(M+),608(M−
18)、569(M−57) 実施例 15 5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−O−
(メトキシカルボニルメチルカルバモイル)オ
キシム(R1=i−Pr、R2a
CONHCH2COOMe) メトキシカルボニルメチルイソシアネート0.3
mlと5−ジデヒドロミルベマイシンD 5−オキ
シム360mgとを実施例14と同様に反応させ、目的
化合物260mgを得た。 融点112−115℃ マススペクトル(m/e):684(M+),569(M−
115) 実施例 16 犬心臓糸状虫子虫に対する駆虫効力 試験動物として、犬心臓糸状虫子虫
(Derofilaria immitis)を自然感染させた犬(体
重8.0〜17.0Kg)を使用した。 試験化合物が犬体重1Kg当り0.1mg又は0.05mg
となるように、試験化合物を含む治療剤を上記感
染犬に経口又は皮下注射で投与した、治療剤は
1.0gの試験化合物、0.1gの2.6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール及び10mlのジメチルアセトアミ
ドの混合物にポリエチレングリコール(PEG−
400)を加えて、全体を100mlとすることによつて
調製した。 治療前、治療後7日目及び14日目に感染犬から
血液を採取し、その0.02mlをギームサ染色液で染
色した後、1頭当り4枚について顕微鏡で犬糸状
虫の子虫数をかぞえ、その平均値を子虫数とし
た。 以上の得られた結果を表1に示した。
【表】 実施例 17 ウシダニに対する殺ダニ効力 充血した雌のウシダニ(Boophilus
microplus)の一群をポリビニル製の両面接着テ
ープを用いて、列状に固定した。なお、1列は10
群を含む。実施例1、3、4、7及び8の化合物
を以下のように試験した。 一連の群に対しては腹部に局所的に、他の群に
対しては注射によつて、2μ又は1μの溶媒に
0.0005μgか5μgの試験化合物を溶解させた薬剤
を処理した。各処理方法についての効力はIR90
値、即ち処理後30日後における分裂生殖を90%阻
害する濃度で表示した。LR90値によると、試験
したすべての化合物は局所処理では0.5−5μg/
群の濃度、注射処理では0.005−0.05μg/群の濃
度で有効であつた。 実施例 18 やぶ蚊に対する殺虫効力 本試験には実施例7の化合物を用いた。 ビーカー中に150mlの水を入れ、その表面に試
験化合物の0.01%アセトン溶液を一定量加えるこ
とによつて、試験化合物を0.1−1.0ppm含む系を
調製した。アセトンを留去した後、2日令のやぶ
蚊(Aedes aegypti)の30−40等を各ビーカーに
入れ、1、2及び5日後の殺虫率を調べた。 実施例7の化合物は0.8ppmの濃度で80%の殺
虫率を示した。 実施例 19 ハダニに対する殺ダニ効力 隠元豆(Phaseolus vulgaris)の初生葉に有機
リン剤感受性ハダニ(Tetranychus urticae)又
は有機リン剤(ダイヤジノン)抵抗性ハダニ
Tetranychus cinnabarius)を感染させた。感
染16時間後、0.2−1.5ppmの試験化合物を含む溶
液を用いて、しづくが落ちる程度まで感染葉を処
理した。その後、24時間後及び7日後に、双眼顕
微鏡によつて、卵と幼虫(動いている段階のも
の)の生死を調べた。各濃度及び各試験化合物に
ついて、一枚の葉を用い、試験中は、25℃の室温
中に保存した。実施例1、7及び8の化合物は試
験濃度の範囲内及び試験期間中で、2種のハダニ
のいづれに対しても、80%の殺虫率を示した。 実施例 20 アブラムシに対する殺虫効力 アブラムシ(Aphis cracciuora)をよく感染
させたエンドウ豆の若木を自動スプレイ室に入
れ、試験化合物が1−25ppmの濃度になるように
40mlの試験化合物を含む溶液で処理した。その後
若木を気温20℃、相対湿度60%の温室中に、天然
又は人工の光を照射しながら、14時間保存した。 3日後の殺虫率を調べた結果、実施例7の化合
物は3ppmの濃度で80%の殺虫率を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1はメチル基、エチル基又はイソプロ
    ピル基を示し、R2は水素原子、C1−C6アルキル
    基、置換されていてもよいアラルキル基(該置換
    基はC1−C6アルキル基、ハロゲン原子又はニト
    ロ基を示す。)又は式−CH2COOR3(式中、R3
    水素原子又はC1−C6アルキル基を示す。)を有す
    る基を示す。〕を有する化合物並びにR2が水素原
    子である化合物のエステル及び薬理上許容される
    塩。 2 次の一般式を有する特許請求の範囲第1項の
    化合物。 式中、R1はメチル基、エチル基又はイソプロ
    ピル基を示し、R2aは 式−COR4〔式中、R4はC1−C6アルキル基、置
    換されていてもよいアラルキル基(該置換基は
    C1−C6アルキル基、ハロゲン原子又はニトロ基
    を示す。)、置換されていてもよいフエニル基(該
    置換基はC1−C6アルキル基、ハロゲン原子、ニ
    トロ基、カルボキシ基又はC2−C7アルコキシカ
    ルボニル基を示す。)又は 式−(CH2oCOOR5(式中、nは1乃至3の整
    数を示し、R5は水素原子又はC1−C6アルキル基
    を示す。)を示す。〕を有する基; 式−CONR6R7〔式中、R6は水素原子又はC1
    C6アルキル基を示し、R7は水素原子、C1−C6
    ルキル基、アリール基又は式−CHR8COOR9(式
    中、R8およびR9は同一又は異なつて水素原子又
    はC1−C6アルキル基を示す。)を示す。〕を有す
    る基; 式−COOR10〔式中、R10はC1−C6アルキル基、
    置換されていてもよいアラルキル基(該置換基は
    C1−C6アルキル基、ハロゲン原子又はニトロ基
    を示す。)、アリール基又は保護されていてもよい
    糖アルコールからω−ヒドロキシ基を除去した基
    を示す。〕を有する基; 式−SO2R11(式中、R11はC1−C6アルキル基又
    はアリール基を示す。)を有する基;又は式
    【式】(式中、Y1、Y2及びY2′は同一 又は異なつて酸素原子又は硫黄原子を示し、R12
    及びR12′は同一又は異なつて、C1−C6アルキル基
    を示す。)を有する基を示す。 3 一般式 〔式中、R1はメチル基、エチル基又はイソプロ
    ピル基を示し、R2は水素原子、C1−C6アルキル
    基、置換されていてもよいアラルキル基(該置換
    基はC1−C6アルキル基、ハロゲン原子又はニト
    ロ基を示す。)又は式−CH2COOR3(式中、R3
    水素原子又はC1−C6アルキル基を示す。)を有す
    る基を示す。〕を有する化合物並びにR2が水素原
    子である化合物のエステル及び薬理上許容される
    塩を有効成分とする殺ダニ剤、殺虫剤及び駆虫
    剤。
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